JP2006284820A - 光ファイバ反射モジュール及びそれを用いた光フィルタモジュール、波長多重通信用波長分離光モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒形のスリーブ20内に嵌め合わされた2芯ファイバフェルール11と、この2芯ファイバフェルール11の端面における2本の光ファイバ2,5にそれぞれ位置した二つの焦点を有しスリーブ20内に嵌合わされた凹面鏡21代表的には楕円面鏡と、を有する。凹面鏡21は、樹脂またはガラスの少なくとも一面が凹面とされた成形部材よりなる基体とこの基体の凹面に被着された反射膜22とを有する。
【選択図】 図1
Description
図4において、波長分離モジュールは、筺体1内にあって、入力であるファイバ2に対してカスケードに接続された複数段のフィルタモジュール3を有し、この各段のフィルタモジュール3より波長弁別された光を出力するファイバ4を有する。この場合、第1段のフィルタモジュール3は、ファイバ(第1の光ファイバ)2からの入射光を一部透過してファイバ(第3の光ファイバ)4から出射し残りの光を反射して接続ファイバ(第2の光ファイバ)5にて第2段のフィルタモジュール3の入射光とするものである。第2段以下のフィルタモジュール3も同様であり前段の第2の光ファイバ5を次段の入射のための第1の光ファイバ2として、次段にて透過光を第3の光ファイバ4から出射し反射光を第2の光ファイバ5に入射するものである。
本発明は、上述の従来技術の問題に鑑み発明されたもので、部品点数を少なくかつ調芯固定作業を容易とすることにより安価なデバイスを得る光ファイバ反射モジュール及びそれを用いた光フィルタモジュール、波長多重通信用波長分離光モジュールの提供を目的とする。
〔第1実施形態〕
本第1実施形態では、構造が簡単な光ファイバ反射モジュールを提供する。図1において、円筒形のスリーブ20内にそのスリーブ20に適応する径寸法を持った端面垂直の2芯ファイバフェルール11が嵌挿され、この2芯ファイバフェルール11と同様に円筒形のスリーブ20内にやはりそのスリーブ20の内径に十分近い外径寸法を持った柱状の凹面鏡21が嵌挿される。スリーブ20は周用の微小なスリーブである。このスリーブ20に対して2芯ファイバフェルール11及び凹面鏡21が軸方向をそろえて嵌合わされる。
こうして、第2の光ファイバ5から第1の光ファイバ2へ入射させるために必要な調芯は、きわめて簡便な作業ですむ。また、部品点数も少なくかつ光コネクタその他で周用されるスリーブと射出成形で大量生産される凹面鏡を用いることから材料費が安い。部品価格及び組み立てにかかる費用を大幅に削減することができる。
図2は、第2実施形態である光ファイバ反射モジュールを示す。この実施形態では、凹面鏡21を一部透過鏡とし、この鏡の背後に光検出手段23を配置することにより光を部分的に取り出し、伝送光強度や光ファイバ断線の有無等をモニタするモジュールを形成する。この場合、光検出手段23は、数平方mmの受光面を有するフォトダイオードのほか、受光器に接続される光ファイバ端部(図示省略)であってもよい。なお、従来の図4に示す構造にてモニタ機能を持たせるには、余長部の途中に光分岐部を設けて光タップを行うことになるが、かかる構成は筺体1として更に広い空間が必要になり、小型化に逆行する。しかし、図2の例ではその心配は無い。
図3は、第3実施形態である本発明の光ファイバ反射モジュールを利用して構成された光フィルタモジュール示す。この実施形態では、2芯ファイバフェルール11の端面に誘電体多層膜フィルタ24を形成することによりこの誘電体多層膜の膜厚に応じた所望の光のみを取り出すフィルタモジュールを形成することができる。これを作製するには、2本の光ファイバを保持した2芯ファイバフェルール11のフェルール端面に、所望の透過特性を持つ誘電体多層膜24を成膜すればよい。フェルール端面への成膜で、保持される両方の光ファイバ端面に,等しい構成の多層膜が形成される。この場合、光は、光ファイバからの出力光と光ファイバへの入力光の両方で往復して誘電体多層膜フィルタ24を通過するため、一度通過の従来の通常のフィルタモジュールの場合より薄いフィルタで所望のフィルタリングが可能となる。
Claims (6)
- 円筒形のスリーブ内に、スリーブの内径と略等しい外形を有し、2本の光ファイバをそれらの端面を軸に垂直な一平面内に整合して保持した2芯ファイバフェルールと、同じくスリーブの内径と略等しい外形を有し、上記2芯ファイバフェルールに保持された2本の光ファイバの一方の端面からの光を反射して他方の端面に集光する凹面鏡とを、互いに対向させて嵌挿してなることを特徴とする光ファイバ反射モジュール。
- 請求項1に記載の光ファイバ反射モジュールにおいて、上記凹面鏡は楕円面鏡であり、上記2芯ファイバフェルールに保持される2本の光ファイバの端面は、その楕円面鏡の2つの焦点に位置合わせされていることを特徴とする光ファイバ反射モジュール。
- 請求項1または請求項2に記載の光ファイバ反射モジュールにおいて、上記凹面鏡は、樹脂またはガラスを射出成形して得る、上記スリーブの内径に略等しい外径を有し底面を凹面とされた柱状の基体の、該凹面に反射膜を形成してなることを特徴とする光ファイバ反射モジュール。
- 請求項3に記載の光ファイバ反射モジュールにおいて、上記反射膜は、入射光の一部を透過する誘電体多層膜であり、上記凹面鏡の背後にはその一部透過光を検出する光検出手段が備えられて光伝送をモニタする機能を有することを特徴とする光ファイバ反射モジュール。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ファイバ反射モジュールの、上記2芯ファイバフェルールに保持された上記2本のファイバの両方の端面に、誘電体多層膜光フィルタを形成してなることを特徴とする光フィルタモジュール。
- 互いに平行に設けられる第1及び第2の光ファイバポートと第3の光ファイバポートとを有し、第1の光ファイバポートからの入力光を光波長フィルタに入射させその反射光及び透過光をそれぞれ第2及び第3の光ファイバポートから出力する光フィルタモジュールを、複数個接続してなる波長多重通信用波長分離光モジュールにおいて、
隣接して並置される光フィルタモジュールの前段側の第2の光ファイバポートと後段側の第1の光ファイバポートとが、請求項1乃至4のいずれかに記載の光ファイバ反射モジュールを介して接続されていることを特徴とする波長多重通信用波長分離光モジュール。
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