JP2004309584A - 撮像装置および光学絞り制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学絞り兼用シャッターにおいて、光学絞り動作時も適正電圧を光学絞り駆動モータに供給して、余分な電力を消費しないようにする。
【解決手段】撮像装置は、光学レンズ絞り部1を電圧Bで制御可能な光学絞り動作時と、電圧Aで機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに光学絞り駆動モータ11および光学絞り駆動トランジスタ3に印加する電圧を制御するレンズ制御CPU6、電圧切替回路5、モータ極性反転ドライブ回路4を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像装置は、光学レンズ絞り部1を電圧Bで制御可能な光学絞り動作時と、電圧Aで機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに光学絞り駆動モータ11および光学絞り駆動トランジスタ3に印加する電圧を制御するレンズ制御CPU6、電圧切替回路5、モータ極性反転ドライブ回路4を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、光学絞りを機構的シャッターと兼用する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮像装置の光学絞りは、弾性力に抗して何枚かの羽根を光学絞り駆動モータにより開かせることにより、光軸を中心に開口を調節することを専用としたものと、前記の開口調節機能と共に、他の機能として機構的シャッターをも兼用している撮像装置が存在していた。本発明はこの機構的シャッターも兼用する光学絞り装置に適用される。
【0003】
一方では、光学絞り動作時には光学絞りには定常的に一定電圧をかけ、制御用トランジスタにより、余分な電圧を吸収させ、つまり、電力を損失させ、他方では、光学絞りを機構的シャッターとして利用する時に、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、弾性力により機構的シャッターを切るという方式であった。
【0004】
特許文献1には、共通のサーボ自動絞り回路を利用することにより、ムービーカメラとしても、またスチルカメラとしても使用可能にしたシャッター機能を有するサーボ自動絞り装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、露出制御回路からの絞り制御信号に応じて絞りを開放位置から所定値まで絞り込み、露出制御回路からのシャッター制御信号に応じてシャッターを所定時間開閉するシャッター作動手段とを設けてなる露出制御機構を有するカメラが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特公平2−39775号公報
【特許文献2】
特開昭60−430号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の撮像装置の光学絞り制御は、シャッターを切らない光学絞り動作時にも余分な電力を消費していたという不都合があった。
【0008】
また、特許文献1は、ムービーカメラとして使用するときは撮像素子にサーボ自動絞りを接続して絞りを兼ねるシャッター羽根を被写界輝度に応じた適正口径に保ち、スティルカメラとして使用するときはサーボ自動絞りを被写界輝度・照度に応じた適正露光時間を得るようにシャッター羽根を開閉させる回路に切替接続してサーボ自動絞り機構とシャッター機構とを1部共用してプログラムシャッターを実現するものであり、特許文献2は、スチルカメラとVTRカメラの両方の機能を有するカメラにおいて両方の絞り制御機能を設けることによる構造の複雑化および故障を解決するものであり、本発明の課題とは異なるものである。
【0009】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、光学絞り動作時にも適正電圧を光学絞り駆動モータに供給して余分な電力を消費しないようにする撮像装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、機構的光学絞りを第1の電圧で制御可能な光学絞り動作時と、第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御手段を備えるものである。
【0011】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
光学絞り制御手段からは、機構的光学絞りを機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号が例えばハイレベルとなり、光学絞り制御手段から極性反転された第2の電圧が出力され、これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。機構的光学絞りを通常動作させるときは、メカシャッター制御信号が例えばローレベルとなり、光学絞り制御手段から第1の電圧が出力され、これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0012】
また、本発明の光学絞り制御方法は、撮像装置の動作モードを判断する動作モード判断ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第1の電圧で制御する第1の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第1の電圧で光学絞り動作をさせる光学絞り動作ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第2の電圧で制御する第2の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させてシャッター動作をさせるシャッター動作ステップとを備えるものである。
【0013】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動作モードが静止画撮影モードであるときは、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばハイレベルとし、第2の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばハイレベルとし、極性反転された第2の電圧が出力される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に適宜図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置を示す図である。
図1において、本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置は、光学絞り機構を開閉させる駆動機構および光学絞りの開閉位置を検出するセンサーを有したレンズ光学絞り部1と、センサーからの光学絞りの開閉位置の微小信号を増幅し、後述するCPU(central processing unit)にAD(analog to digital)変換した信号として渡し、かつ、CPUからの絞り開閉(AE(auto exposure)制御)信号をDA変換するオペアンプ群で構成された絞り位置制御回路2と光学絞り駆動トランジスタ3と、光学絞り駆動信号1と光学絞り駆動信号2の極性を反転させるモーター極性反転ドライブ回路4と、これに印加する電圧を切り替える電圧切替回路5と、上記絞り位置制御回路2・モーター極性反転ドライブ回路4・電圧切替回路5回路を制御するレンズ制御CPU6とで構成される。
【0016】
ここで、レンズ光学絞り部1は、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節すると共に、他の機能として強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切る機構的シャッターにも用いるための駆動を行う光学絞り駆動モータ11を有して構成される。
【0017】
また、光学絞り駆動トランジスタ3は、エミッタ−コレクタ間を順方向に接続するダイオード31を有して構成される。
【0018】
電圧切替回路5は、例えば、レンズ制御CPU6から電圧A(5V)および電圧B(2.8V)が供給される固定接点a,固定接点bと、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6により固定接点aまたは固定接点bと選択的に接続する可動接点cとを有するスイッチSW1により構成される。
【0019】
これにより、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター予告信号C6が例えばハイレベルとなり、電圧切替回路5から電圧A(5V)が出力され、レンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター予告信号C6が例えばローレベルとなり、電圧切替回路5から電圧B(2.8V)が出力される。
【0020】
また、モーター極性反転ドライブ回路4は、電圧切替回路5から供給される電圧A(5V)および電圧B(2.8V)を、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5により反転側(−)固定接点aまたは非反転側(+)固定接点bと選択的に接続する可動接点C2を有するスイッチSW2と、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5により反転側(−)固定接点aまたは非反転側(+)固定接点bと選択的に接続する可動接点c1を有するスイッチSW3により構成される。
【0021】
これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばハイレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力され、レンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばローレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0022】
このように構成された本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置の動作を以下に、説明する。
【0023】
図2は、光学絞り制御動作のフローチャートである。
図2において、ステップS1で、動作モードの判定を行う。具体的には、レンズ制御CPU6は、例えば記録キーの半押し状態、記録キーの全押し状態またはいずれのキーも押されない状態に応じた動作モード入力C3により動作モードが、静止画撮影モードであるか、動画撮影モードまたはスタンバイモードであるかを判断する。
【0024】
図3は、モード判定動作のフローチャートである。
図3において、ステップS11で、判定周期であるか否かを判断する。具体的には、レンズ制御CPU6は、動作モードの判定を行う判定周期の到来を判断する。
【0025】
ステップS12で、シャッター動作が行われた否かを判断する。具体的には、例えば記録キーの半押し状態のときの動作モード入力C3により静止画撮影モードであると判断する。
【0026】
ステップS12でシャッター動作が行われたときは、ステップS13で、静止画撮影モードに移行する。
【0027】
ステップS12でシャッター動作が行われないときは、ステップS14で、動画記録動作が行われた否かを判断する。具体的には、例えば記録キーの全押し状態のときの動作モード入力C3により動画撮影モードであると判断する。
【0028】
ステップS14で、動画記録動作が行われたときは、ステップS15で、動画撮影モードに移行する。
【0029】
ステップS14で、動画記録動作が行われないときは、ステップS16で、スタンバイ状態であるか否かを判断する。具体的には、例えばいずれのキーも押されない状態に応じた動作モード入力C3によりスタンバイ状態であるであると判断する。
【0030】
図2に戻って、ステップS1で動作モードが静止画撮影モードであるときは、ステップS2で、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。具体的には、レンズ制御CPU6は、メカシャッター予告信号C6を例えばハイレベルとし、電圧切替回路5から電圧A(5V)が出力され、メカシャッター制御信号C5を例えばハイレベルとし、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力される。
【0031】
ステップS3で、シャッターを閉じる。具体的には、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。
【0032】
図4は、高電圧動作のフローチャートである。
図4において、ステップS21で、電圧切替回路は可動端子を5V側に切り替える。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6によりスイッチSW1において固定接点aと可動接点cとを接続する。
【0033】
ステップS22で、モーター極性反転ドライブ回路はモーター極性をマイナスにする。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5によりスイッチSW2において反転側(−)固定接点aと可動接点c2を接続し、スイッチSW3において反転側(−)固定接点aと可動接点c1を接続する。これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばハイレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力される。
【0034】
ステップS23で、光学絞り駆動トランジスタの損失分が0Vになる。具体的には、光学絞り駆動トランジスタ3に対してエミッタ−コレクタ間を順方向に接続するダイオード31により光学絞り駆動トランジスタの損失分が0Vになる。
【0035】
ステップS24で、光学絞り駆動モータに−5Vが印加される。具体的には、極性反転された電圧A(−5V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。
【0036】
ステップS25で、光学絞り駆動トランジスタの駆動により高速でシャッターを閉じる。具体的には、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。
【0037】
図2に戻って、ステップS1で動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、ステップS4で、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。具体的には、レンズ制御CPU6は、メカシャッター予告信号C6を例えばローレベルとし、電圧切替回路5から電圧B(2.8V)が出力され、メカシャッター制御信号C5を例えばローレベルとし、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0038】
ステップS5で、シャッターを開く。具体的には、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0039】
図5は、低電圧動作のフローチャートである。
図5において、ステップS31で、電圧切替回路は可動端子を2.8V側に切り替える。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6によりスイッチSW1において固定接点bと可動接点cとを接続する。
【0040】
ステップS32で、モーター極性反転ドライブ回路はモーター極性をプラスにする。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5によりスイッチSW2において非反転側(+)固定接点bと可動接点c2を接続し、スイッチSW3において非反転側(+)固定接点bと可動接点c1を接続する。これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1をレンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばローレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0041】
ステップS33で、光学絞り駆動トランジスタの損失分が1.6Vになる。ステップS34で、光学絞り駆動モータに1.2Vが印加される。具体的には、従来は、図6Aに従来の駆動トランジスタの電圧損失を示すように、一定電圧5Vを反転して供給するのみであったので、モーター極性反転ドライブ回路4から供給される電圧A(5V)は、光学絞り駆動モータ11による消費分1.2Vと光学絞り駆動トランジスタによる損失分3.8Vであった。これに対して、図6Bに本発明の駆動トランジスタの電圧損失を示すように、モーター極性反転ドライブ回路4から供給される電圧B(2.8V)は、光学絞り駆動モータ11による消費分1.2Vと光学絞り駆動トランジスタによる損失分1.6Vになる。
【0042】
ステップS35で、光学絞り駆動モータの駆動によりシャッターを開く。具体的には、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作によりシャッターを開くことができる。
【0043】
上述した動作において、静止画を取り込む場合には余分な露光を防止するため、機構的シャッターを高速で閉じる必要があり、その際、光学絞りを機構的シャッターと兼用で使用している従来機種では、高速で閉じる際に必要な電圧A(例えば5V)を機構的シャッターとして光学絞りを使用しない動画撮影時においてもモーター極性反転ドライブ回路4に印加しつづける形をとっていた。そのため、従来は、光学絞り駆動信号(1)C7と光学絞り駆動信号(2)C8との間の電圧差は1〜2Vの印加で十分であるため、A−(光学絞り駆動信号(1)C7−光学絞り駆動信号(2)C8)の電圧は光学絞り駆動トランジスタ3が無駄に消費する方式をとっていた。
【0044】
本発明はこの無駄な消費を抑えるために機構的シャッター予告信号C6を電圧切替回路5に与え機構的シャッターを駆動させる時のみ、高い電圧A(例えば5V)を印加し、機構的シャッターの駆動をさせる必要のない動画撮影時等は低い電圧B(例えば2.8V)を印加させる方式としたものである。
【0045】
本発明の効果として、機構的シャッターを駆動させない時点やモードにおいて余分な電力を低減させることにより、発熱やバッテリーの消耗を抑えることができる。
【0046】
上述した本発明の実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、適宜他の構成をとりうることができることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明の撮像装置は、機構的光学絞りを第1の電圧で制御可能な光学絞り動作時と、第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御手段を備えるものであるので、光学絞り制御手段からは、機構的光学絞りを機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号が例えばハイレベルとなり、光学絞り制御手段から極性反転された第2の電圧が出力され、これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。機構的光学絞りを通常動作させるときは、メカシャッター制御信号が例えばローレベルとなり、光学絞り制御手段から第1の電圧が出力され、これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができるという効果を奏する。
【0048】
また、本発明の光学絞り制御方法は、撮像装置の動作モードを判断する動作モード判断ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第1の電圧で制御する第1の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第1の電圧で光学絞り動作をさせる光学絞り動作ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第2の電圧で制御する第2の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させてシャッター動作をさせるシャッター動作ステップとを備えるものであるので、動作モードが静止画撮影モードであるときは、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばハイレベルとし、第2の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばハイレベルとし、極性反転された第2の電圧が出力される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置を示す図である。
【図2】光学絞り制御動作のフローチャートである。
【図3】モード判定動作のフローチャートである。
【図4】高電圧動作のフローチャートである。
【図5】低電圧動作のフローチャートである。
【図6】図6Aは従来の駆動トランジスタの電圧損失、図6Bに本発明の駆動トランジスタの電圧損失を示す図である。
【符号の説明】
1……光学レンズ絞り部、2……絞り位置制御回路、3……光学絞り駆動トランジスタ、4……モータ極性反転ドライブ回路、5……電圧切替回路、6……レンズ制御CPU、11……光学絞り駆動モータ、31……ダイオード
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、光学絞りを機構的シャッターと兼用する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮像装置の光学絞りは、弾性力に抗して何枚かの羽根を光学絞り駆動モータにより開かせることにより、光軸を中心に開口を調節することを専用としたものと、前記の開口調節機能と共に、他の機能として機構的シャッターをも兼用している撮像装置が存在していた。本発明はこの機構的シャッターも兼用する光学絞り装置に適用される。
【0003】
一方では、光学絞り動作時には光学絞りには定常的に一定電圧をかけ、制御用トランジスタにより、余分な電圧を吸収させ、つまり、電力を損失させ、他方では、光学絞りを機構的シャッターとして利用する時に、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、弾性力により機構的シャッターを切るという方式であった。
【0004】
特許文献1には、共通のサーボ自動絞り回路を利用することにより、ムービーカメラとしても、またスチルカメラとしても使用可能にしたシャッター機能を有するサーボ自動絞り装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、露出制御回路からの絞り制御信号に応じて絞りを開放位置から所定値まで絞り込み、露出制御回路からのシャッター制御信号に応じてシャッターを所定時間開閉するシャッター作動手段とを設けてなる露出制御機構を有するカメラが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特公平2−39775号公報
【特許文献2】
特開昭60−430号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の撮像装置の光学絞り制御は、シャッターを切らない光学絞り動作時にも余分な電力を消費していたという不都合があった。
【0008】
また、特許文献1は、ムービーカメラとして使用するときは撮像素子にサーボ自動絞りを接続して絞りを兼ねるシャッター羽根を被写界輝度に応じた適正口径に保ち、スティルカメラとして使用するときはサーボ自動絞りを被写界輝度・照度に応じた適正露光時間を得るようにシャッター羽根を開閉させる回路に切替接続してサーボ自動絞り機構とシャッター機構とを1部共用してプログラムシャッターを実現するものであり、特許文献2は、スチルカメラとVTRカメラの両方の機能を有するカメラにおいて両方の絞り制御機能を設けることによる構造の複雑化および故障を解決するものであり、本発明の課題とは異なるものである。
【0009】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、光学絞り動作時にも適正電圧を光学絞り駆動モータに供給して余分な電力を消費しないようにする撮像装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、機構的光学絞りを第1の電圧で制御可能な光学絞り動作時と、第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御手段を備えるものである。
【0011】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
光学絞り制御手段からは、機構的光学絞りを機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号が例えばハイレベルとなり、光学絞り制御手段から極性反転された第2の電圧が出力され、これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。機構的光学絞りを通常動作させるときは、メカシャッター制御信号が例えばローレベルとなり、光学絞り制御手段から第1の電圧が出力され、これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0012】
また、本発明の光学絞り制御方法は、撮像装置の動作モードを判断する動作モード判断ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第1の電圧で制御する第1の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第1の電圧で光学絞り動作をさせる光学絞り動作ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第2の電圧で制御する第2の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させてシャッター動作をさせるシャッター動作ステップとを備えるものである。
【0013】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動作モードが静止画撮影モードであるときは、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばハイレベルとし、第2の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばハイレベルとし、極性反転された第2の電圧が出力される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に適宜図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置を示す図である。
図1において、本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置は、光学絞り機構を開閉させる駆動機構および光学絞りの開閉位置を検出するセンサーを有したレンズ光学絞り部1と、センサーからの光学絞りの開閉位置の微小信号を増幅し、後述するCPU(central processing unit)にAD(analog to digital)変換した信号として渡し、かつ、CPUからの絞り開閉(AE(auto exposure)制御)信号をDA変換するオペアンプ群で構成された絞り位置制御回路2と光学絞り駆動トランジスタ3と、光学絞り駆動信号1と光学絞り駆動信号2の極性を反転させるモーター極性反転ドライブ回路4と、これに印加する電圧を切り替える電圧切替回路5と、上記絞り位置制御回路2・モーター極性反転ドライブ回路4・電圧切替回路5回路を制御するレンズ制御CPU6とで構成される。
【0016】
ここで、レンズ光学絞り部1は、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節すると共に、他の機能として強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切る機構的シャッターにも用いるための駆動を行う光学絞り駆動モータ11を有して構成される。
【0017】
また、光学絞り駆動トランジスタ3は、エミッタ−コレクタ間を順方向に接続するダイオード31を有して構成される。
【0018】
電圧切替回路5は、例えば、レンズ制御CPU6から電圧A(5V)および電圧B(2.8V)が供給される固定接点a,固定接点bと、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6により固定接点aまたは固定接点bと選択的に接続する可動接点cとを有するスイッチSW1により構成される。
【0019】
これにより、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター予告信号C6が例えばハイレベルとなり、電圧切替回路5から電圧A(5V)が出力され、レンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター予告信号C6が例えばローレベルとなり、電圧切替回路5から電圧B(2.8V)が出力される。
【0020】
また、モーター極性反転ドライブ回路4は、電圧切替回路5から供給される電圧A(5V)および電圧B(2.8V)を、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5により反転側(−)固定接点aまたは非反転側(+)固定接点bと選択的に接続する可動接点C2を有するスイッチSW2と、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5により反転側(−)固定接点aまたは非反転側(+)固定接点bと選択的に接続する可動接点c1を有するスイッチSW3により構成される。
【0021】
これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばハイレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力され、レンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばローレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0022】
このように構成された本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置の動作を以下に、説明する。
【0023】
図2は、光学絞り制御動作のフローチャートである。
図2において、ステップS1で、動作モードの判定を行う。具体的には、レンズ制御CPU6は、例えば記録キーの半押し状態、記録キーの全押し状態またはいずれのキーも押されない状態に応じた動作モード入力C3により動作モードが、静止画撮影モードであるか、動画撮影モードまたはスタンバイモードであるかを判断する。
【0024】
図3は、モード判定動作のフローチャートである。
図3において、ステップS11で、判定周期であるか否かを判断する。具体的には、レンズ制御CPU6は、動作モードの判定を行う判定周期の到来を判断する。
【0025】
ステップS12で、シャッター動作が行われた否かを判断する。具体的には、例えば記録キーの半押し状態のときの動作モード入力C3により静止画撮影モードであると判断する。
【0026】
ステップS12でシャッター動作が行われたときは、ステップS13で、静止画撮影モードに移行する。
【0027】
ステップS12でシャッター動作が行われないときは、ステップS14で、動画記録動作が行われた否かを判断する。具体的には、例えば記録キーの全押し状態のときの動作モード入力C3により動画撮影モードであると判断する。
【0028】
ステップS14で、動画記録動作が行われたときは、ステップS15で、動画撮影モードに移行する。
【0029】
ステップS14で、動画記録動作が行われないときは、ステップS16で、スタンバイ状態であるか否かを判断する。具体的には、例えばいずれのキーも押されない状態に応じた動作モード入力C3によりスタンバイ状態であるであると判断する。
【0030】
図2に戻って、ステップS1で動作モードが静止画撮影モードであるときは、ステップS2で、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。具体的には、レンズ制御CPU6は、メカシャッター予告信号C6を例えばハイレベルとし、電圧切替回路5から電圧A(5V)が出力され、メカシャッター制御信号C5を例えばハイレベルとし、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力される。
【0031】
ステップS3で、シャッターを閉じる。具体的には、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。
【0032】
図4は、高電圧動作のフローチャートである。
図4において、ステップS21で、電圧切替回路は可動端子を5V側に切り替える。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6によりスイッチSW1において固定接点aと可動接点cとを接続する。
【0033】
ステップS22で、モーター極性反転ドライブ回路はモーター極性をマイナスにする。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5によりスイッチSW2において反転側(−)固定接点aと可動接点c2を接続し、スイッチSW3において反転側(−)固定接点aと可動接点c1を接続する。これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1を機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばハイレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から極性反転された電圧A(−5V)が出力される。
【0034】
ステップS23で、光学絞り駆動トランジスタの損失分が0Vになる。具体的には、光学絞り駆動トランジスタ3に対してエミッタ−コレクタ間を順方向に接続するダイオード31により光学絞り駆動トランジスタの損失分が0Vになる。
【0035】
ステップS24で、光学絞り駆動モータに−5Vが印加される。具体的には、極性反転された電圧A(−5V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。
【0036】
ステップS25で、光学絞り駆動トランジスタの駆動により高速でシャッターを閉じる。具体的には、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。
【0037】
図2に戻って、ステップS1で動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、ステップS4で、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。具体的には、レンズ制御CPU6は、メカシャッター予告信号C6を例えばローレベルとし、電圧切替回路5から電圧B(2.8V)が出力され、メカシャッター制御信号C5を例えばローレベルとし、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0038】
ステップS5で、シャッターを開く。具体的には、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が光学絞り駆動モータ11に供給される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができる。
【0039】
図5は、低電圧動作のフローチャートである。
図5において、ステップS31で、電圧切替回路は可動端子を2.8V側に切り替える。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター予告信号C6によりスイッチSW1において固定接点bと可動接点cとを接続する。
【0040】
ステップS32で、モーター極性反転ドライブ回路はモーター極性をプラスにする。具体的には、レンズ制御CPU6から供給されるメカシャッター制御信号C5によりスイッチSW2において非反転側(+)固定接点bと可動接点c2を接続し、スイッチSW3において非反転側(+)固定接点bと可動接点c1を接続する。これにより、モーター極性反転ドライブ回路4からは、レンズ光学絞り部1をレンズ光学絞り部1を通常動作させるときは、メカシャッター制御信号C5が例えばローレベルとなり、モーター極性反転ドライブ回路4から電圧B(2.8V)が出力される。
【0041】
ステップS33で、光学絞り駆動トランジスタの損失分が1.6Vになる。ステップS34で、光学絞り駆動モータに1.2Vが印加される。具体的には、従来は、図6Aに従来の駆動トランジスタの電圧損失を示すように、一定電圧5Vを反転して供給するのみであったので、モーター極性反転ドライブ回路4から供給される電圧A(5V)は、光学絞り駆動モータ11による消費分1.2Vと光学絞り駆動トランジスタによる損失分3.8Vであった。これに対して、図6Bに本発明の駆動トランジスタの電圧損失を示すように、モーター極性反転ドライブ回路4から供給される電圧B(2.8V)は、光学絞り駆動モータ11による消費分1.2Vと光学絞り駆動トランジスタによる損失分1.6Vになる。
【0042】
ステップS35で、光学絞り駆動モータの駆動によりシャッターを開く。具体的には、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作によりシャッターを開くことができる。
【0043】
上述した動作において、静止画を取り込む場合には余分な露光を防止するため、機構的シャッターを高速で閉じる必要があり、その際、光学絞りを機構的シャッターと兼用で使用している従来機種では、高速で閉じる際に必要な電圧A(例えば5V)を機構的シャッターとして光学絞りを使用しない動画撮影時においてもモーター極性反転ドライブ回路4に印加しつづける形をとっていた。そのため、従来は、光学絞り駆動信号(1)C7と光学絞り駆動信号(2)C8との間の電圧差は1〜2Vの印加で十分であるため、A−(光学絞り駆動信号(1)C7−光学絞り駆動信号(2)C8)の電圧は光学絞り駆動トランジスタ3が無駄に消費する方式をとっていた。
【0044】
本発明はこの無駄な消費を抑えるために機構的シャッター予告信号C6を電圧切替回路5に与え機構的シャッターを駆動させる時のみ、高い電圧A(例えば5V)を印加し、機構的シャッターの駆動をさせる必要のない動画撮影時等は低い電圧B(例えば2.8V)を印加させる方式としたものである。
【0045】
本発明の効果として、機構的シャッターを駆動させない時点やモードにおいて余分な電力を低減させることにより、発熱やバッテリーの消耗を抑えることができる。
【0046】
上述した本発明の実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、適宜他の構成をとりうることができることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明の撮像装置は、機構的光学絞りを第1の電圧で制御可能な光学絞り動作時と、第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御手段を備えるものであるので、光学絞り制御手段からは、機構的光学絞りを機構的シャッターに用いるときは、メカシャッター制御信号が例えばハイレベルとなり、光学絞り制御手段から極性反転された第2の電圧が出力され、これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。機構的光学絞りを通常動作させるときは、メカシャッター制御信号が例えばローレベルとなり、光学絞り制御手段から第1の電圧が出力され、これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができるという効果を奏する。
【0048】
また、本発明の光学絞り制御方法は、撮像装置の動作モードを判断する動作モード判断ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第1の電圧で制御する第1の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第1の電圧で光学絞り動作をさせる光学絞り動作ステップと、動作モードに応じて、機構的光学絞りを第2の電圧で制御する第2の電圧制御ステップと、機構的光学絞りを第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させてシャッター動作をさせるシャッター動作ステップとを備えるものであるので、動作モードが静止画撮影モードであるときは、高電圧切替、モータ極性マイナスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばハイレベルとし、第2の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばハイレベルとし、極性反転された第2の電圧が出力される。これにより、強制的に光学絞りに印加可能な最大電圧を逆印加することにより、より強化された弾性力によりシャッターを切ることができる。動作モードが動画撮影モードまたはスタンバイモードであるときは、低電圧切替、モータ極性プラスに設定する。光学絞り制御手段は、メカシャッター予告信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力され、メカシャッター制御信号を例えばローレベルとし、第1の電圧が出力される。これにより、弾性力に抗して何枚かの羽根を開かせることにより、光軸を中心に開口を調節する通常動作を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される撮像装置の光学絞り制御装置を示す図である。
【図2】光学絞り制御動作のフローチャートである。
【図3】モード判定動作のフローチャートである。
【図4】高電圧動作のフローチャートである。
【図5】低電圧動作のフローチャートである。
【図6】図6Aは従来の駆動トランジスタの電圧損失、図6Bに本発明の駆動トランジスタの電圧損失を示す図である。
【符号の説明】
1……光学レンズ絞り部、2……絞り位置制御回路、3……光学絞り駆動トランジスタ、4……モータ極性反転ドライブ回路、5……電圧切替回路、6……レンズ制御CPU、11……光学絞り駆動モータ、31……ダイオード
Claims (4)
- 撮影光路に弾性力に抗して駆動部により複数枚の遮蔽板を開かせることにより光軸を中心に開口を調節し、または弾性力によりシャッターを切るようにした機構的光学絞りを機構的シャッターと兼用している光学レンズ機構を有する撮像装置において、
上記機構的光学絞りを第1の電圧で制御可能な光学絞り動作時と、第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させたいシャッター動作時ごとに上記機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御手段を備えることを特徴とした撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
上記第1の電圧は比較的低電圧で、上記光学絞り動作時は動画撮影モードまたはスタンバイモードで、
上記第2の電圧は比較的高電圧かつ極性を反転させたもので、上記シャッター動作時は静止画撮影モードであることを特徴とした撮像装置。 - 撮影光路に弾性力に抗して駆動部により複数枚の遮蔽板を開かせることにより光軸を中心に開口を調節し、または弾性力によりシャッターを切るようにした機構的光学絞りを機構的シャッターと兼用している光学レンズ機構を有する撮像装置の上記機構的光学絞りの駆動部に印加する電圧を制御する光学絞り制御方法において、
上記撮像装置の動作モードを判断する動作モード判断ステップと、
上記動作モードに応じて、上記機構的光学絞りを第1の電圧で制御する第1の電圧制御ステップと、
上記機構的光学絞りを上記第1の電圧で光学絞り動作をさせる光学絞り動作ステップと、
上記動作モードに応じて、上記機構的光学絞りを第2の電圧で制御する第2の電圧制御ステップと、
上記機構的光学絞りを上記第2の電圧で機構的シャッターとして駆動させてシャッター動作をさせるシャッター動作ステップと
を備えることを特徴とした光学絞り制御方法。 - 請求項3記載の光学絞り制御方法において、
上記第1の電圧は比較的低電圧で、上記光学絞り動作時は動画撮影モードまたはスタンバイモードで、
上記第2の電圧は比較的高電圧かつ極性を反転させたもので、上記シャッター動作時は静止画撮影モードであることを特徴とした光学絞り制御方法。
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Cited By (2)
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US9787971B2 (en) | 2014-11-13 | 2017-10-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Depth sensing method, 3D image generation method, 3D image sensor, and apparatus including the same |
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2003
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