JP2004308630A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

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Hikoharu Sato
彦治 佐藤
Eita Miyasaka
英太 宮坂
Yoshiki Konuma
吉樹 小沼
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Abstract

【課題】エンジン制御装置と車載電子機器とを接続する一対のコネクターに対して、各コネクターの入力端子から出力端子への接続を変換するようにした車両盗難防止装置を提供する。
【解決手段】車載電子機器5からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第1コネクターAと、エンジン制御装置4からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第2コネクターBとを備え、第1コネクターAと第2コネクターBとを接続してエンジン制御装置4により車載電子機器5を制御し、エンジンを始動する車両の盗難防止装置であって、第1コネクターAの入力端子から出力端子への接続を不規則的に変換する第1変換手段10aを第1コネクターAに備えるとともに、第1コネクターAの入出力端子間の接続変換結果に対応して、第2コネクターBの入力端子から出力端子への接続を変換する第2変換手段14aを第2コネクターBに備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の盗難を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン制御装置と燃料噴射装置や点火装置などの車載電子機器との間をコネクターで接続した車両において、イモビライザー装着車両と非装着車両とでコネクターの端子配列を異なる配列とすることによって、イモビライザー非装着車両のエンジン制御装置を車載電子機器へ接続してもエンジンを始動できないようにした車両盗難防止装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平08−169303号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車両盗難防止装置では、イモビライザー非装着車両のエンジン制御装置のコネクタを、イモビライザー装着車両のエンジン制御装置のコネクターの端子配列に組み替えることによってエンジンの始動が可能になる。
【0005】
本発明は、エンジン制御装置と車載電子機器とを接続する一対のコネクターに対して、各コネクターの入力端子から出力端子への接続を変換するようにした車両盗難防止装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車載電子機器からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第1コネクターと、エンジン制御装置からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第2コネクターとを備え、第1コネクターと第2コネクターとを接続してエンジン制御装置により車載電子機器を制御し、エンジンを始動する車両の盗難防止装置であって、第1コネクターの入力端子から出力端子への接続を不規則的に変換する第1変換手段を第1コネクターに備えるとともに、第1コネクターの入出力端子間の接続変換結果に対応して、第2コネクターの入力端子から出力端子への接続を変換する第2変換手段を第2コネクターに備える。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、エンジンの始動を確実に阻止することができ、車両の防盗性能を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は一実施の形態の構成を示す。一実施の形態の車両盗難防止装置は、キー1、アンテナユニット2、イモビライザー3、エンジンコントロールユニット4および一対のコネクターA、Bから構成される。車載電子機器5には不図示の燃料ポンプ、点火制御装置、燃料噴射弁制御装置、クランク角センサー、イグニッションスイッチなどの、エンジンを駆動するための機器および装置が含まれる。また、ワイヤーハーネス6にはエンジンコントロールユニット4と車載電子機器5およびイモビライザー3とを接続する各種の信号線が含まれる。診断装置7は、エンジンおよびエンジンコントロールユニット4の点検や故障診断を行うとともに、新しいキー1のIDコードの登録処理を行うための装置である。
【0009】
キー1にはトランスポンダー1aが内蔵されている。このトランスポンダー1aは、図2に示すように、アンテナ1b、コンデンサー1cおよびEEPROM1dを備えている。アンテナ1bはアンテナユニット2から送信される所定周波数のパルス信号(ID送信要求信号)電波を受信し、コンデンサー1cはアンテナ1bで受信したパルス信号の電力を蓄電する。そして、EEPROM1dに記憶されているキー固有のIDコード1を読み出し、コンデンサー1cに蓄電された電力を用いてアンテナ1bから送信する。
【0010】
アンテナユニット2は、図3に示すように、アンテナ2a、切換スイッチ2b、発振器2c、増幅器2d、復調器2eおよび制御回路2fを備えている。アンテナ2aは、キー1のトランスポンダー1aへ所定周波数のパルス信号(ID送信要求信号)を送信するとともに、トランスポンダー1aから送られたIDコード1の信号を受信する。制御回路2fは切換スイッチ2bを制御し、パルス信号送信時は所定周波数のパルス信号を発生する発振器2cをアンテナ2aに接続し、IDコード受信時はアンテナ2aで受信したIDコード1を増幅するための増幅器2cをアンテナ2aに接続する。復調器2eは、増幅器2dで増幅されたIDコード1の信号をキー固有のIDコード1に復調する。
【0011】
イモビライザー3はCPU3a、EEPROM3bなどを備え、アンテナユニット2を介してキー1のIDコード1を受信し、予めEEPROM3bに登録されているIDコード1と照合する。イモビライザー3はまた、エンジンコントロールユニット4からID送信要求を受けたときに、キー1のIDコード1とID一致の照合結果が得られている場合はエンジンコントロールユニット4へIDコード2を送信する。
【0012】
エンジンコントロールユニット(ECU)4はCPU4a、EEPROM4bなどを備え、一対のコネクターA、Bを介してイモビライザー3および車載電子機器5へ接続される。コネクターAには車載電子機器5およびイモビライザー3からのワイヤーハーネス6が接続されており、コネクターBにはエンジンコントロールユニット4からの信号線が接続されている。コネクターAとコネクターBを機械的に連結すると、エンジンコントロールユニット4がイモビライザー3および車載電子機器5へワイヤーハーネス6を介して電気的に接続される。
【0013】
エンジンコントロールユニット4は、イグニッションオン時にID送信要求をイモビライザー3へ送り、イモビライザー3からIDコード2を受信してEEPROM4bに登録されているIDコード2と照合し、ID一致の照合結果が得られるとエンジンの始動を許可する。
【0014】
一実施の形態の一対のコネクターAとBはそれぞれ、入力端子から出力端子への接続を変換する機能を有する。図4はコネクターA、Bの詳細な構成を示す。図4において、コネクターAは、端子配列を変換するCPU10aと、端子配列コードを記憶するEEPROM10bを備えている。CPU10aは、車載電子機器5側の入力端子配列に対するコネクターB側の出力端子配列を変換する。なお、コネクターAにおいて、イモビライザー3との通信線11、イグニッションスイッチ(不図示)からの信号線12およびバッテリー電源供給線13の端子配列は常に固定であり、変更されない。CPU10aは、これらの端子配列固定の信号線11〜13を除く、車載電子機器5からの信号線a、b、c、d、・・に対して、車載電子機器5側の入力ポートからコネクターB側の出力ポートへの接続を不規則的に変換する。
【0015】
この一実施の形態では、信号線aを燃料ポンプ制御信号線、信号線bを点火制御信号線、信号線cを燃料噴射弁制御信号線、信号線dをクランク角センサー信号線とした例を示すが、各信号線に対する信号の割り当てはこの一実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
一方、コネクターBは、端子配列を変換するCPU14aと、端子配列コードを記憶するEEPROM14bを備えている。CPU14aは、コネクターA側の入力端子配列に対するエンジンコントロールユニット4側の出力端子配列を変換する。なお、コネクターAと同様にコネクターBにおいても、イモビライザー3との通信線11、イグニッションスイッチ(不図示)からの信号線12およびバッテリー電源供給線13の端子配列は、コネクターAのそれらの信号線11〜13の端子に対応する位置に常に固定されており、変更されることはない。CPU14aは、これらの端子配列固定の信号線11〜13を除く、車載電子機器5からの信号線a、b、c、d、・・に対して、コネクターA側の入力ポートからエンジンコントロールユニット4側の出力ポートへの接続を変換する。このとき、CPU14aは、コネクターAの入出力ポート間の接続変換結果に対応して、コネクターBの入出力ポート間の接続を変換する。
【0017】
コネクターAとBにおける端子配列の変換処理は、▲1▼新しいキー1のIDコードの登録が終了した時点、または▲2▼コネクターA、Bへ電源を供給している車載バッテリーの脱着、あるいはコネクターAの脱着によりコネクターA、Bへ電源が投入された時点において実行する。まず、▲1▼のIDコード登録終了時の端子配列変換処理について説明する。
【0018】
図5(a)はエンジンコントロールユニット4におけるID登録処理を示すフローチャート、図5(b)はイモビライザー3におけるキーID登録処理を示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、一実施の形態のID登録処理を説明する。エンジンコントロールユニット4は、ステップ1において診断装置7からキー1のID登録要求があるとステップ2へ進み、ID登録モードを設定する。さらに、ステップ3でイモビライザー3に対してID登録モードの設定を要求する。
【0019】
エンジンコントロールユニット4からID登録モードの設定要求を受信したイモビライザー3は、ステップ11でID登録モードを設定する。続くステップ12でアンテナユニット2に対してキー1のIDコードの取得を要求する。
【0020】
イモビライザー3からキーID取得要求を受信したアンテナユニット2は、キー1へID送信要求信号(所定周波数のパルス信号)を送信し、トランスポンダー1aからキー1のIDコード1を受信する。そして、受信したキー1のIDコード1をイモビライザー3へ送信する。
【0021】
イモビライザー3は、ステップ13でアンテナユニット2からキー1のIDコード1を取得するとステップ14へ進み、EEPROM3bに記憶して登録する。続くステップ15では、IDコード1に対応するIDコード2を生成し、エンジンコントロールユニット4へ送信する。
【0022】
イモビライザー3からIDコード2を受信したエンジンコントロールユニット4は、ステップ4でIDコード2をEEPROM4bに記憶して登録する。そして、ステップ5でイモビライザー3へID登録終了を送信し、ステップ6でID登録モードを終了する。
【0023】
エンジンコントロールユニット4からID登録終了を受信したイモビライザー3は、ステップ16でID登録モードを終了し、続くステップ17でコネクターAに対して端子配列変換要求を送信する。
【0024】
図6(a)はコネクターAのIDコード登録終了時の端子配列変換処理を示すフローチャート、図6(b)はコネクターBのIDコード登録終了時の端子配列変換処理を示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、一実施の形態のID登録終了時の端子配列変換処理を説明する。
【0025】
コネクターAのCPU10aは、ステップ21でイモビライザー3から端子配列変換要求があるとステップ22へ進み、車載電子機器5側の入力ポートからコネクターB側の出力ポートへの接続を不規則的に変換する。
【0026】
図7は、端子配列変換前(a)と変換後(b)のコネクターAの端子配列を示す。端子配列変換前は、(a)に示すように、車載電子機器5側の入力ポートa1、a2、・・、an−1、anに対してコネクターB側の出力ポートb1、b2、・・、bn−1、bnが割り当てられている。端子配列変換後は、(b)に示すように、車載電子機器5側の入力ポートa1、a2、・・、an−1、anに対してコネクターB側の出力ポートbx1、bx2、・・、bxn−1、bxn(ここで、x1〜xnは1〜nのランダム数列で同じ数値を含まない)が割り当てられる。つまり、車載電子機器5側の入力ポートからコネクターB側の出力ポートへの接続が不規則的に変換されている。
【0027】
コネクターAのCPU10aは、ステップ23で変換結果の端子配列を暗号化して端子配列コードを生成し、続くステップ24で端子配列コードをEEPROM10bに記憶する。ステップ25において、コネクターBへ端子配列変換要求と端子配列コードを送信する。
【0028】
コネクターBのCPU14bは、ステップ31でコネクターAから端子変換要求と端子配列コードを受信するとステップ32へ進み、コネクターAの端子配列コードをEEPROM14bに記憶する。続くステップ33において、コネクターAの端子配列コードにしたがってコネクターA側の入力ポートの端子配列に対するエンジンコントロールユニット4側の出力ポートの端子配列を変換する。
【0029】
図8は、端子配列変換前(a)と変換後(b)のコネクターBの端子配列を示す。端子配列変換前は、(a)に示すように、コネクターA側の入力ポートc1、c2、・・、cn−1、cnに対してエンジンコントロールユニット4側の出力ポートd1、d2、・・、dn−1、dnが割り当てられている。端子配列変換後は、(b)に示すように、コネクターA側の入力ポートc1、c2、・・、cn−1、cnに対してエンジンコントロールユニット4側の出力ポートdx1、dx2、・・、dxn−1、dxn(ここで、x1〜xnは1〜nのランダム数列で同じ数値を含まない)が割り当てられる。つまり、コネクターA側の入力ポートからエンジンコントロールユニット4側の出力ポートへの接続が、コネクターAの端子配列変換結果に対応して変換されている。
【0030】
ここで、コネクターBにおける端子配列変換は、コネクターAにおける変換後の端子配列を変換前の端子配列に戻すように逆変換するものである。これにより、図4に示すように、コネクターAの複数の入力端子に接続される車載電子機器5の信号線の並び順a、b、c、・・・と、コネクターBの複数の出力端子に接続されるエンジンコントロールユニット4の信号線の並び順a、b、c、・・・とが一致し、車載電子機器5とエンジンコントロールユニット4との間の各種信号線を正しく接続することができる。
【0031】
コネクターBのCPU14aは、ステップ34において端子配列変換終了をコネクターAへ送信する。
【0032】
コネクターAのCPU10aは、ステップ26においてコネクターBから端子配列変換終了を受信したらステップ27へ進み、イモビライザー3へ端子配列変換完了を出力する。一方、コネクターBから端子配列変換終了を受信できなかったときはステップ28へ進み、所定時間の経過を確認する。所定時間待ってもコネクターBから端子配列変換終了を受信できない場合はステップ29へ進み、イモビライザー3へ端子配列変換の不成功を出力する。
【0033】
なお、端子配列変換不成功の場合は、コネクターAの端子配列を変換前の配列へ戻すようにしてもよい。
【0034】
上述したように、コネクターA、Bはそれぞれ、CPU10a、14aの入力ポートに対する出力ポートの割り当てを変えて端子配列を変換している。したがって、CPU10a、14aへの電源の供給が停止されると、ふたたび電源を投入しても入力ポートに対する出力ポートの割り当ては初期状態に戻ったままになる。そのために、電源投入時に改めてCPU10a、14aの入力ポートに対する出力ポートの割り当てを設定し直す、つまりコネクターA、Bの端子配列を変換し直す必要がある。
【0035】
図9(a)は電源投入時のコネクターAの端子配列変換処理を示すフローチャート、図9(b)は電源投入時のコネクターBの端子配列変換処理を示すフローチャートである。コネクターAのCPU10aは、電源オフ後に電源が再投入されるとステップ41でEEPROM10bから端子配列コードを読み出し、続くステップ42で端子配列コードにしたがって上述したように端子配列を変換する。これにより、電源オフ前の端子配列に戻すことができる。
【0036】
コネクターBにおいても同様に、CPU14aは、電源オフ後に電源が再投入されるとステップ51でEEPROM14bから端子配列コードを読み出し、続くステップ52で端子配列コードにしたがって上述したように端子配列を変換する。これにより、電源オフ前の端子配列に戻すことができる。
【0037】
上述した一実施の形態の車両盗難防止装置において、図10に示すように、エンジンコントロールユニット4を不正な改造品21と交換してエンジンの始動を試みた場合について説明する。図11に不正改造ECU21のコネクターB’部分の詳細を示す。不正に改造されたECU21のコネクターB’には端子配列を変換するCPUが設置されていないので、コネクターAにおいて不規則的に変換された端子配列を変換前の配列に逆変換することはできない。
【0038】
そのため、コネクターAの複数の入力端子に接続される車載電子機器5の信号線の並び順a、b、c、・・・と、不正改造ECU21のコネクターB’の複数の出力端子に接続されるエンジンコントロールユニット4の信号線の並び順とが一致せず、例えば車載電子機器5側の信号線dが不正改造ECU21の信号線aに接続されることになる。したがって、不正改造ECU21では燃料ポンプ、点火制御部、燃料噴射弁制御部などのエンジンを駆動するための車載電子機器5を制御することができず、エンジンを始動して駆動することはできない。
【0039】
一方、一実施の形態のエンジンコントロールユニット4を取り外して不正に改造し、同一の車両盗難防止装置を装備した他車のエンジンコントロールユニットと交換してエンジンの始動を試みた場合にも、このような不正改造品のコネクターBにはキー登録終了時にコネクターAから送られた端子配列コードが記憶されていないので、コネクターBの端子配列をコネクターAの端子配列に対応する配列に変換することができず、上述したようなコネクターAとBの信号線どうしが一致せず、エンジンの始動および駆動はできない。
【0040】
なお、上述した一実施の形態において、車載電子機器5とエンジンコントロールユニット4との間で信号を伝送中にコネクターA、Bの端子配列を変更すると、正常に信号伝送が行えず通信異常が発生するので、コネクターA、Bの端子配列の変換処理が完了するまでは、車載電子機器5とエンジンコントロールユニット4との間の信号伝送を禁止することが望ましい。
【0041】
以上説明したように、一実施の形態では、車載電子機器5からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有するコネクターAと、エンジンコントロールユニット4からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有するコネクターBとを備え、コネクターAとコネクターBとを接続してエンジンコントロールユニット4により車載電子機器5を制御し、エンジンを始動する車両の盗難防止装置であって、コネクターAの入力端子から出力端子への接続を不規則的に変換するCPU10aをコネクターAに備えるとともに、コネクターAの入出力端子間の接続変換結果に対応して、コネクターBの入力端子から出力端子への接続を変換するCPU14aをコネクターBに備える。これにより、エンジンコントロールユニット4を不正に改造してエンジンの始動を試みても、一対のコネクターA、Bの端子配列が車両ごとに異なるため、エンジンコントロールユニット4と車載電子機器5との間の信号線の接続が正しく行われず、エンジンの始動と駆動を阻止することができ、防盗性能を向上させることができる。
【0042】
また、一実施の形態によれば、コネクターAのCPU10aは、コネクターAの入出力端子間の接続変換終了時にコネクターBへ入出力端子間の接続変換要求を送り、コネクターBのCPU14aは、コネクターAのCPU10aからの入出力端子間の接続変換要求に呼応してコネクターBの入出力端子間の接続を変換するようにしたので、一対のコネクターA、Bにおいてエンジンコントロールユニット4側のコネクターBの端子配列変換の実施タイミングは、車載電子機器5側のコネクターAの端子配列変換終了時に限られることになり、不正に改造したエンジンコントロールユニット4を使ってエンジン始動を試みても、エンジンコントロールユニット4側のコネクターBの端子配列は車載電子機器5側のコネクターAの端子配列に対応した配列に変換されず、防盗性能をさらに向上させることができる。
【0043】
さらに、一実施の形態によれば、コネクターAは、CPU10aによる接続変換結果の端子配列をコード化して記憶するEEPROM10bを備えるとともに、コネクターBは、CPU14aによる接続変換結果の端子配列をコード化して記憶するEEPROM14bを備え、コネクターAのCPU10aは、電源オフ後の電源再投入時にEEPROM10bに記憶されている端子配列コードにしたがってコネクターAの入出力端子間の接続を変換し直すとともに、コネクターBのCPU14aは、電源オフ後の電源再投入時にEEPROM14bに記憶されている端子配列コードにしたがってコネクターBの入出力端子間の接続を変換し直すようにしたので、電源再投入後も電源オフ前の端子配列に戻され、一対のコネクターA、Bへの電源供給が中断されても防盗性能を維持することができる。
【0044】
さらにまた、一実施の形態によれば、車両キー1に記憶されたIDと予め記憶しているIDとを照合してエンジンの始動許可または禁止を判定するイモビライザー3を備え、イモビライザー3は、新規車両キー1のID登録を終了した時点でコネクターAへ入出力端子間の接続変換要求を送り、コネクターAのCPU10aは、イモビライザー3からの入出力端子間の接続変換要求に呼応してコネクターAの入出力端子間の接続変換を開始するようにしたので、一対のコネクターA、Bの端子配列変換は車両キー1のID登録時しか実施されず、不正に改造したエンジンコントロールユニット4を使ってエンジン始動を試みても、エンジンコントロールユニット4側のコネクターBの端子配列は車載電子機器5側のコネクターAの端子配列に対応した配列に変換されず、防盗性能をさらに向上させることができる。
【0045】
一実施の形態によれば、エンジンコントロールユニット4に接続される診断装置7により、イモビライザー3とエンジンコントロールユニット4に対して新規車両キーのID登録モードを設定するようにしたので、車両の製造工場または整備工場において専用の診断装置7によりID登録モードを設定して新規車両キーのID登録を行わない限り、一対のコネクターA、Bの端子配列変換は実施されず、防盗性能を一層、向上させることができる。
【0046】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、コネクターAが第1コネクターを、コネクターBが第2コネクターを、CPU10aが第1変換手段を、CPU14aが第2変換手段を、EEPROM10bが第1記憶手段を、EEPROM14bが第2記憶手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0047】
なお、上述した一実施の形態では、キーID登録終了時にコネクターAにおいて不規則的に端子配列を変換する例を示したが、予めEEPROM10bに複数の端子配列を記憶しておき、それらの端子配列の内のいずれかを不規則的に選択するようにしてもよい。この場合、予めEEPROM10bに記憶される端子配列の数が多いほど、盗難防止効果が高くなる。
【0048】
また、上述した一実施の形態では、キー1とイモビライザー3との間で同一のIDコード1を用い、また、イモビライザー3とエンジンコントロールユニット4との間で同一のIDコード2を用いた例を示した。しかし、イモビライザー3がキー1のIDコード1を受信したときに、所定の演算式を用いてIDコード1に応じたIDコード1’を演算し、以下のキー1とイモビライザー3との間のID照合に際してはキー1のIDコード1とイモビライザー3に記憶されているIDコード1’とを照合するようにしてもよい。イモビライザー3とエンジンコントロールユニット4との間で用いられるIDコードに対しても同様な方法で演算したIDコードを用いればよい。
【0049】
さらに、上述した一実施の形態では、図4に示すように、コネクターAの複数の入力端子に接続される車載電子機器5の信号線の並び順と、コネクターBの複数の出力端子に接続されるエンジンコントロールユニット4の信号線の並び順とを同一にし、コネクターAにおいて端子配列を不規則的に変換し、コネクターBにおいてその端子配列をコネクターAの変換前の端子配列に逆変換することによって、車載電子機器5からの信号線の並び順とエンジンコントロールユニット4側の信号線の並び順とを一致させる例を示した。しかし、コネクターAの複数の入力端子に接続される車載電子機器5の信号線の並び順a、b、c、・・・に対して、コネクターBの複数の出力端子に接続されるエンジンコントロールユニット4の信号線の並び順を異なる並び順、例えばe、b、d、・・・としてもよい。この場合には、コネクターAにおいて不規則的に端子配列を変換した後、コネクターBの出力端子における信号線の並び順がエンジンコントロールユニット4の信号線の並び順、上記の例ではe、b、d、・・・となるように端子配列を変換すればよい。前者の場合は、コネクターBにおける端子配列変換処理が後者の場合に比して簡単になり、コネクターBのCPU14aの負担を軽減できる。一方、後者の場合は、一対のコネクターA、Bの入力側と出力側の信号線の並び順が異なるから、不正な接続による盗難手口に対する防盗性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の車両盗難防止装置の構成を示す図である。
【図2】キーに内蔵されるトランスポンダーの回路図である。
【図3】アンテナユニットの詳細回路図である。
【図4】一実施の形態の車両盗難防止装置の車載電子機器とエンジンコントロールユニットとの間のコネクター部の詳細を示す図である。
【図5】一実施の形態のエンジンコントロールユニットとイモビライザーとの間のキーID登録処理を示すフローチャートである。
【図6】一実施の形態のコネクターAとBの端子配列変換処理を示すフローチャートである。
【図7】コネクターAの端子配列変換前後を示す図である。
【図8】コネクターBの端子配列変換前後を示す図である。
【図9】電源投入時のコネクターAとBの端子配列変換処理を示すフローチャートである。
【図10】不正改造ECUと交換した場合の一実施の形態による効果を説明する図である。
【図11】不正改造ECUと交換した場合の一実施の形態による効果を説明する図である。
【符号の説明】
1 キー
1a トランスポンダー
1b アンテナ
1c コンデンサー
1d EEPROM
2 アンテナユニット
2a アンテナ
2b 切換スイッチ
2c 発振器
2d 増幅器
2e 復調器
2f 制御回路
3 イモビライザー
3a CPU
3b EEPROM
4 エンジンコントロールユニット
4a CPU
4b EEPROM
5 車載電子機器
6 ワイヤーハーネス
7 診断装置
10a CPU
10b EEPROM
11〜13 信号線
14a CPU
14b EEPROM

Claims (8)

  1. 車載電子機器からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第1コネクターと、
    エンジン制御装置からの複数の信号線に接続され、複数の入出力端子を有する第2コネクターとを備え、
    前記第1コネクターと前記第2コネクターとを接続して前記エンジン制御装置により前記車載電子機器を制御し、エンジンを始動する車両の盗難防止装置であって、
    前記第1コネクターの入力端子から出力端子への接続を不規則的に変換する第1変換手段を前記第1コネクターに備えるとともに、
    前記第1コネクターの入出力端子間の接続変換結果に対応して、前記第2コネクターの入力端子から出力端子への接続を変換する第2変換手段を前記第2コネクターに備えることを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 請求項1に記載の車両盗難防止装置において、
    前記第1変換手段は、前記第1コネクターの入出力端子間の接続変換終了時に前記第2コネクターへ入出力端子間の接続変換要求を送り、
    前記第2変換手段は、前記第1変換手段からの入出力端子間の接続変換要求に呼応して前記第2コネクターの入出力端子間の接続を変換することを特徴とする車両盗難防止装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両盗難防止装置において、
    前記第1コネクターは、前記第1変換手段による接続変換結果の端子配列をコード化して記憶する第1記憶手段を備えるとともに、
    前記第2コネクターは、前記第2変換手段による接続変換結果の端子配列をコード化して記憶する第2記憶手段を備え、
    前記第1変換手段は、電源オフ後の電源再投入時に前記第1記憶手段に記憶されている端子配列コードにしたがって前記第1コネクターの入出力端子間の接続を変換し直すとともに、
    前記第2変換手段は、電源オフ後の電源再投入時に前記第2記憶手段に記憶されている端子配列コードにしたがって前記第2コネクターの入出力端子間の接続を変換し直すことを特徴とする車両盗難防止装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両盗難防止装置において、
    前記第2コネクターの複数の出力端子に接続される前記エンジン制御装置の信号線の並び順を、前記第1コネクターの複数の入力端子に接続される前記車載電子機器の信号線の並び順と同一の並び順としたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両盗難防止装置において、
    前記第2コネクターの複数の出力端子に接続される前記エンジン制御装置の信号線の並び順を、前記第1コネクターの複数の入力端子に接続される前記車載電子機器の信号線の並び順と異なる並び順としたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両盗難防止装置において、
    車両キーに記憶されたIDと予め記憶しているIDとを照合してエンジンの始動許可または禁止を判定するイモビライザーを備え、
    前記イモビライザーは、新規車両キーのID登録を終了した時点で前記第1コネクターへ入出力端子間の接続変換要求を送り、
    前記第1変換手段は、前記イモビライザーからの入出力端子間の接続変換要求に呼応して第1コネクターの入出力端子間の接続変換を開始することを特徴とする車両盗難防止装置。
  7. 請求項6に記載の車両盗難防止装置において、
    前記エンジン制御装置に接続される診断装置により、前記イモビライザーと前記エンジン制御装置に対して新規車両キーのID登録モードを設定することを特徴とする車両盗難防止装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の車両盗難防止装置において、
    車両キーのIDと前記イモビライザーに登録されているIDとが一致し、かつ、前記イモビライザーのIDと前記エンジン制御装置に登録されているIDとが一致した場合に、エンジンの始動が許可されることを特徴とする車両盗難防止装置。
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JP2008001132A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Tokai Rika Co Ltd 車両用セキュリティ制御装置

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