JP2004307156A - テーブルリフト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基部フレーム1と、荷台であるテーブル2と、基部フレームにテーブル2を昇降自在に連結するシザー3,4と、昇降手段6とを備えたテーブルリフトであって、シザーは交差する第1、第2シザーとこの交差部を結合する軸心とを有し、第1シザーの一端3bは基部フレーム1に回転自在であり他端3aはテーブル2に対しスライド自在であり、第2シザーの一端4bはテーブル2に回転自在であり他端4aは基部フレームに対しスライド自在であり、昇降手段6は、巻き取り可能な連結部材61と、巻取ローラ62と、駆動手段63とを備え、第1シザーのスライドする一端3aは連結部材と連結され、連結部材の巻き取り巻き戻しによりテーブルが昇降する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷台であるテーブルの上昇・下降により重量物を昇降させるためのテーブルリフトに関し、特に、人が乗った車椅子を昇降させる福祉用リフトとして好適に利用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来のテーブルリフトとして、例えば、図10に示すようなものがある。このテーブルリフトは、基部フレーム101と、この基部フレーム101の上方に配置されたテーブル102と、基部フレーム101とテーブル102との間に配置された連結手段としてのシザー103を有している。また、テーブル102上には、テーブルが昇降時に揺動するのを防ぐためのガイド手段104が設けられている。
【0003】
このテーブルリフトは、テーブル102の昇降手段として、基部フレーム101に立設されたラック105と、このラック105と噛み合うピニオン(図示せず)と、このピニオンを駆動させるモータ106とを有している。ピニオンとモータ106は前記テーブル102と一体化されており、ピニオンとラック105との歯車機構によりテーブル102が昇降する。そして、前記テーブル102の歯車機構の対向する側には手摺部材107が立設されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−308570号公報
【0005】
しかし、従来のテーブルリフトは、以下の問題点があった。第1に、テーブル102の昇降をピニオンとラック105との歯車機構によって行うため、テーブルの昇降時に多少の駆動音が伴っていた。第2に、ピニオンとモータ106をテーブル102と一体化させなければならないため、テーブル102の重量が重くなりテーブル102の昇降に大きな動力を要していた。
【0006】
また、テーブルリフトは種々の場所で用いられており、従来より容易に運搬できるものが求められていた。しかし、テーブルリフトは、一定の安全性を確保する強度が必要であり、その構成部材は強固なものにしなければならず、テーブルリフト自体を軽量化することは困難であった。
【0007】
このような要求に対して、必要に応じてテーブルリフトを分解・組立することが考えられるが、従来のテーブルリフトは昇降手段の構成が複雑であり、特にテーブルと基部フレームを容易に分解・組立することが難しかった。
【0008】
また、従来より、特に人が乗った車いすの昇降に際しては、安全性等の観点から、ゆれが少なく、静かで安定した昇降が求められていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で容易に分割・組立ができ、かつ、偏荷重に強く、ゆれが少なく、静かで安定した昇降が得られるテーブルリフトを提供することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基部フレームと、前記基部フレームの上方に配置された荷台であるテーブルと、前記基部フレームと前記テーブルとの間に配置され基部フレームにテーブルを昇降自在に連結する複数のシザーと、前記基部フレームに載置され前記テーブルを昇降させる昇降手段と、を備えたテーブルリフトであって、前記シザーは、X字形に交差する第1シザー及び第2シザーと、前記第1シザーと第2シザーの交差部分を回転自在に結合する軸心と、を有し、前記第1シザーは、一端が基部フレームに回転自在に固定され、他端がテーブルに対してスライド自在であり、前記第2シザーは、一端がテーブルに回転自在に固定され、他端が基部フレームに対してスライド自在であり、前記昇降手段は、巻き取り可能な連結部材と、前記連結部材の巻取ローラと、前記巻取ローラを駆動させる駆動手段と、を備えており、前記第1シザーのスライド自在である一端は、前記連結部材と連結されており、前記連結部材の巻き取り又は巻き戻しをすることにより、前記テーブルが昇降する。
【0011】
このようにすれば、連結部材の巻き取り又は巻き戻しをすることによってテーブルの昇降が行われるため、偏荷重に強く、ゆれが少なく、静かで安定した昇降を行うことができる。また、昇降手段を連結部材を巻き上げる機構としたことで、従来の歯車機構と比べて簡易な構成となり、テーブルリフトの分解・組立を容易にすることができる。これにより、テーブルリフトの運搬を効率的に行うことが可能となる。
【0012】
テーブルリフトの分割については特に定めはないが、分割した各ユニットが運搬可能な重量とすることが望ましい。テーブルリフトの分割例としては、基部フレームユニット、シザーユニット、テーブルユニット、昇降手段ユニットとに分割することが例示できる。
【0013】
さらに、本発明は、第1シザーと連結部材を連結しているため、前記テーブルの下面に連結部材が配置される。この連結部材には、常に一定の張力が作用しているため、連結部材の張力によりテーブルの安定性を向上させることができる。
【0014】
しかし、必要に応じ、前記第2シザーと前記連結部材とを連結し、前記連結部材の巻き取り又は巻き戻しをすることにより、前記テーブルを昇降させる構成としても良い。尚、前記連結部材は、前記駆動手段により巻き取り又は巻き戻しを行うが、この巻き取り等の方向は特に限定されず、水平方向、垂直方向等いずれの方向でも良い。
【0015】
また、本発明に係るテーブルリフトは、前記基部フレームに着脱自在に載置され、前記テーブルのガイド部材を備え、前記連結部材の一端は、テーブルに取り付けられた滑車を介して前記第一シザーのスライド自在である一端と着脱自在に連結され、他端は、前記テーブルより上方に位置する前記ガイド部材内の滑車を介して駆動手段と連結されており、前記駆動手段は、前記連結部材の他端を垂直方向に巻き取り又は巻き戻しすることが望ましい。
【0016】
前記連結部材を水平方向のみで巻き取り等行うと、連結部材の張力は、前記駆動手段の巻き取り力のみしか発生しないが、前記滑車を介することで、連結部材を垂直方向で巻き取り等行うことができ、連結部材でテーブルを吊る状態となり、駆動手段の巻き取り力とテーブルの重量が連結部材の張力を増す方向に働くことになる。また、連結部材と第一シザーとを着脱自在に連結させることにより、更に組み立て作業を効率良く行うことが可能となる。
【0017】
加えて、前記連結部材は、ベルト部材であることが望ましい。連結部材にベルト部材を用いることにより、ベルト部材の常に張っている張力の働きにより、テーブルに荷重がかかっても、荷重のたわみやひずみが打ち消され、又は、少なく現れる。従って、ゆれが少なく、その状態で昇降が始まるので安定した昇降を得ることができる。
【0018】
また、本発明は、前記基部フレームに着脱自在に載置され、前記テーブルのガイド部材と、前記テーブルに着脱自在に載置されたカバー部材と、を備え、前記テーブルと前記カバー部材は、前記テーブルの昇降時に前記ガイド部材に沿って昇降し、前記ガイド部材と前記昇降手段は一体化されており、前記カバー部材に格納可能であることが望ましい。
【0019】
前記ガイド部材を設けることにより、テーブルをガイド部材に沿って昇降させることができるため、円滑に昇降動作が行わせることが可能となる。また、前記テーブルにはカバー部材が設けられているため、テーブルの昇降時に部材と部材との間に手を挟む等の危険を回避することができ、安全性を向上させることが可能である。さらに、前記カバー部材はテーブルに対して着脱自在であり、かつ、前記ガイド部材と昇降手段とを一体化していることにより、テーブルリフトの分割・組立作業を効率的に行うことが可能となる。加えて、テーブルリフト駆動時において、前記ガイド部材と昇降手段は、ガイド部材に格納可能であるため、使用時の専有面積が小さく、使用場所の制限を少なくすることができる。
【0020】
さらに、本発明は、前記カバー部材の上方に手摺部材が設けられており、この手摺部材が略逆A字形であり2股の把持部を有していることが望ましい。前記手摺部材を前記カバー部材と一体化することにより、従来の独立して手摺部材を設ける場合と比べて、分割・組立作業の手間が少なくなるため、テーブルリフトの分割・組立作業を更に簡易化することが可能となる。
【0021】
また、手摺部材を二股の把持部を有する略逆A字に形成することにより、何人も自分に合った箇所で手摺部材を把持することが可能となり、安全性を向上させることができる。更に、略逆A字形であるため左右どちらの手でも把持しやすい。
【0022】
加えて、前記手摺部材は、中央部に位置する水平部と、この水平部の両側に連続した傾斜部とを有し、前記水平部が下方に位置する形状であっても良い。前記構成によっても、左右どちらの手でも握りやすく、何人も自分に合った箇所で手摺部材を把持することが可能である。
【0023】
以下、本発明の各構成要素について説明する。
【0024】
(基部フレーム)テーブルリフト全体を保持するものであり。例えばL型鋼などによって枠状に形成したものを例示できる。
【0025】
(テーブル) 後述する2つのシザーが相対回転することにより昇降するもので、人が乗った車椅子等を載せるものであり、軽量であって強度を高くすることが望ましい。また、安全性の観点から表面を滑りにくくするため、例えばマット等を敷くことができる。
【0026】
(シザー) 例えば、板状体または棒状体であってX型に交差しており、基部フレームとテーブルの両側にそれぞれ設けられる。内側と外側にあるシザーのそれぞれは互いに連結され、その交差部分が軸心となり、回転自在に結合されている。また、シザーの端部は基部フレームとテーブルに回転自在に取り付けられ、一方側の端部はテーブルと基部フレームに対してスライド自在になっている。
【0027】
(昇降手段) 前記シザーと連結する巻き取り可能な連結部材は、高強度の部材が望ましく、例えば、シートベルトで用いる布製のベルト、ワイヤー、チェーン等が挙げられる。前記連結部材の巻取ローラは、連結部材を巻き取り及び巻き戻しをする機構であれば良いが、例えば、載荷時に連結部材のゆるみを巻き取る機構や、連結部材の張力を一定値に保つ機構を設けると好適である。駆動手段は、前記巻取ローラに所定の動力を加えることが可能な手段であれば良く、例えば、電動モータが例示できる。但し、テーブルリフト軽量化のため軽量のものが望ましい。
【0028】
また、本発明では、シザー及び基部フレームは伸縮可能な被覆体で覆うことが望ましい。このようにすればテーブルの下降時に基部フレームとテーブルとの間に人や物が挟まれるおそれがなくなる。これに加えてテーブル下面に停止スイッチを設け、この停止スイッチに異物が触れるとテーブルの下降が停止するようにすれば、安全性をも向上させることができる。
【0029】
なお、本発明は前記構成に基づいているが、前記構成は可能な限り組合せることが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかるテーブルリフトは、段差がある場所を人が車椅子に乗った状態で移動する際、段差を解消するために用いられるリフトである。以下、本発明の実施の形態に係るテーブルリフトを図に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るテーブルリフトの側面図であり、図2には、このテーブルリフトの正面図、図3には、図1のA矢視図が示されている。
【0031】
このテーブルリフトは、基部フレーム1と、この基部フレーム1の上方に配置されたテーブル2と、基部フレーム1とテーブル2との間に配置された伸縮可能なシザー3,4を有している。また、基部フレーム1上には、テーブル2のガイド部材となるマスト5と、テーブル2を昇降させるための昇降手段6が設けられている。テーブル2上には巻き込み防止のカバー部材7が設けられており、テーブル2が下降すると前記マスト5と昇降手段6を格納する。このカバー部材7の上方には、逆A字形の手摺部材8が設けられている。
【0032】
前記基部フレーム1は、全体の安全性を良くするため、例えばL字鋼などによって長方形に形成されている。この基部フレーム1には、前記シザー3,4とマスト5と、昇降手段6が連結されている。
【0033】
前記シザー3,4は、板状であって第1シザー3と第2シザー4がX型に交差しており、基部フレーム1とテーブル2の両側にそれぞれ設けられ、その交差部分が連結軸30によって回転自在に結合されている。これらのシザー3,4の図1中左側の端部が基部フレーム1とテーブル2に回転自在に結合されている。一方、シザー3,4の右側の端部はテーブル2と基部フレーム1にコロ(図示せず)を介してスライド自在に取り付けられている。
【0034】
このテーブルリフトは、テーブル2を昇降させるための昇降手段6として、前記シザー3,4とそれぞれ連結した巻き取り可能な連結部材としてのベルト部材61と、このベルト部材61の巻き取り及び巻き戻しをする巻取ローラ62と、この巻取ローラ62を駆動させる駆動手段としての電動モータ63を設けている。
【0035】
さらに、基部フレーム1にはテーブル昇降時のガイド部材となるマスト5が立設されている。テーブル2には切り欠き部2aが設けられており、この切り欠き部2aから前記マスト5が突出している。すなわち、前記マスト5にそってテーブル2は昇降するため、きわめて安定した昇降動作が行われる。
【0036】
また、前記テーブル2の切り欠き部2aを囲むようにカバー部材7が立設されている。このカバー部材7は、テーブル昇降時に物、人の挟み込みを防止するために設けられている。前記マスト5は、このカバー部材7の内側に位置しており、前記テーブル2が降下すると、前記マスト5と昇降手段6はカバー部材7に格納される。
【0037】
加えて、テーブル2上には、カバー部材7と対向する位置にガード板9が立設されている。前記ガード板9は、テーブル昇降時に車椅子の転落を防止するとともに、車椅子がテーブル上を通過する際に車椅子が直進できるようガイドの役割をも果たしている。
【0038】
また、テーブル2に車椅子を乗り入れる際、及び、テーブル2から降りる際には、テーブル2と地面との間には多少の段差及び隙間が伴う。そのため、乗り降りの安全性の観点より、据置スロープ10とブリッジ11が設けられている。前記据置スロープ10は、傾斜面を有し地面からテーブルへの乗り入れを容易にしている。
【0039】
前記ブリッジ11は、基部フレーム1と接続され垂直方向に立設された第1ブリッジガイド11aと、この第1ブリッジガイド11aに格納可能な第2ブリッジガイド11eと、テーブル2に連結されたブリッジ板11bとから構成されており、第2ブリッジガイド11eを第1ブリッジガイド11aに格納することにより高さを調整することができる。
【0040】
図4は、前記ブリッジ11の動作説明図である。第2ブリッジガイド11eにはその高さ方向に複数の穴11cが形成されている。また、第1ブリッジガイド11aには、その高さ方向に長尺な長穴11fが設けられている。この長穴11fの上下を第1ブリッジガイド11aの穴11cに合わせて、ピン部材で固定することにより、調整した高さで固定することができる。
【0041】
前記ブリッジ11を用いる場合には、テーブル2を昇降させる前に予め、第2ブリッジガイド11eの天端部分を移動させるテーブル2の高さに合わせておく必要がある。このとき、ブリッジ板11bは、ブリッジガイド11aに掛止している(a)。そしてテーブル2が上昇するとテーブル2に連結されているブリッジ板11bも上昇する。テーブル2が所定の位置まで移動するとブリッジ板11bはブリッジガイド11上に配置され、テーブル2と乗り移る面とを掛け渡すことができる(b)。
【0042】
次いで、前記シザー3,4の動作について詳細に説明する。前記マスト5の上方内側と、前記テーブル2の切り欠き部2aには、ベルト部材61を通すための滑車64,65が設けられている。ベルト部材61は、前記基部フレーム1に載置された巻取ローラ62から延伸し、前記マスト5の滑車64の上方を通り、前記テーブル2の滑車65の下方を通り、前記第1シザーの一端3aと連結している。
【0043】
図5は、第1シザーの端部3aとベルト部材61との連結部を示している。第1シザーの一端3aは、一対のシザーを接続する接続板32と接合されており、この接続板32には、一対の固定板34とこの固定板34を貫通するピン部材33が設けられている。この固定板34には、ピン部材33が貫通する穴が形成されている。そして、ベルト部材61の端部61aを一対の固定板34の間に配置した状態でピン部材33を貫通させ、このピン部材33を前記固定板34に固定することで、ベルト部材61とシザー3とが連結される。
【0044】
そして、ベルト部材61が巻き取り又は巻き戻しされることにより、第1シザー3の一端3aがテーブル2に沿ってスライドする。このとき、第1シザーの他端3bは基部フレーム1に回転自在に固定されているため、この一端3bを中心軸として他端3aが回転方向に移動し、シザー3の高さが変動する。また、第1シザー3と第2シザー4は、連結軸30によって回転自在に結合されているため、第1シザー3と同様に第2シザー4も相対回転し、固定されていない一端4aは基部フレーム1に沿ってスライドする。このようにしてシザー3,4の高さが変動し、テーブル2が昇降する。
【0045】
次いで、本実施の形態に係るテーブルリフトの分解・組立方法について詳細に説明する。図6から図9は、本実施の形態に係るテーブルリフトを構成する各ユニットを示した図である。テーブルリフトは、テーブル2からなるテーブルユニット51、基部フレーム1とシザー3,4からなるベース・シザーユニット52、マスト5と昇降手段6とからなるマストユニット53、カバー部材7とこのカバー部材7に設けられた手摺部材8からなるカバーユニット54とから構成される。テーブルリフトを運搬する際には、前記ユニットに分解して搬送する。各ユニットはいずれも軽量であり、人手で容易に搬送することが可能である。
【0046】
この各ユニットからの組立方法は以下の通りである。まず、シザー・ベースユニット52を設置し、シザー3,4を任意の高さまで持ち上げ、シザー3,4を仮固定するため介ものをセットする(工程1)。マストユニット53を基部フレーム1上の所定位置に載置する。位置決め後、螺子部材でマストユニット53を基部フレーム1に固定する。そして、マスト5からベルト部材61を所定の長さ引き出す(工程2)。マスト5から引き出したベルト部材61の一端61aを接続板32に設けられた固定板34間に配置し、ピン部材33で連結する(工程3)。
【0047】
次いで、テーブル2の切り欠き部2aに設けられた滑車65にベルト部材61を通して、テーブルユニット51とシザー3,4の上端3a,4bとを連結する。第1シザーの一端3aはコロを介してスライド自在とし、第2シザーの一端4bは、ピン部材を用いて回転自在とする(工程4)。テーブル2の切り欠き部2aから突出したマスト5の上方から、マスト5を囲むようにカバー部材7を載置し、カバー部材7とテーブル2とを螺子部材で固定する(工程5)。昇降手段6に電気を接続し、必要に応じて、前記ブリッジ11及び据置スロープ10を配置する。このようにして、テーブルリフトを組み立てることができる。また、分解する際には、逆工程を行えばよい。
【0048】
次いで、このようにして組み立てたテーブルリフトの使用方法を説明する。車椅子の搭乗者が下方から上方へ移動する場合の使用方法である。まず、テーブル2が最下端に位置するようにベルト部材61を巻き戻し、テーブル2を最下端に配置する。そして、据置スロープ10からテーブル2に車椅子を乗り入れる。前記テーブル2を上昇させる場合には、車椅子の搭乗者が操作できるようにしたリモコン型のスイッチ12をONにし、電動モータ63を作動させる。電動モータ63から動力をうけ巻取ローラ62がベルト部材61を巻き取る。すると、シザー3,4が垂直方向に伸張し、テーブル2はマスト5に沿って上方に移動する。
【0049】
このとき、テーブル2はマスト5に沿って上昇するため、円滑に昇降動作を行うことができる。また、テーブル2の昇降時、搭乗者は手摺部材8を適切な箇所で把持することができるため、例えば多少の揺れが生じても安全に昇降を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、テーブルリフトが簡易な構成となり、容易に分割・組立をすることが可能となる。すなわち、昇降手段として巻き取り可能な連結部材を採用したことで、従来複雑な機構であった昇降手段を簡易な機構にすることができ、何人も容易に組立・分割を行うことが可能となる。これにより、分割した状態でテーブルリフトを運搬することが可能となるため、運搬の効率を向上させることができる。
【0051】
また、連結部材の巻き取り・巻き戻しを行うことによりテーブルを昇降させるため、偏荷重に強く、ゆれが少なく、静かで安定した昇降が得られる。さらに、複数のシザーのうち第1シザーと連結部材を連結しているため、テーブルの下面に連結部材が配置され、この連結部材の張力によりテーブルの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーブルリフトのテーブルの上昇状態を示す側面図。
【図2】図1に示すテーブルリフトの正面図。
【図3】図1に示すテーブルリフトのA矢視図。
【図4】ブリッジの動作説明図。
【図5】シザーとベルト部材の連結説明図。
【図6】テーブルリフトを構成するテーブルユニットの斜視図。
【図7】テーブルリフトを構成するベース・シザーユニットの斜視図。
【図8】テーブルリフトを構成するマストユニットの斜視図。
【図9】テーブルリフトを構成するカバーユニットの斜視図。
【図10】従来のテーブルリフトの側面図。
【符号の説明】
1 基部フレーム
2 テーブル
2a 切り欠き部
3,4 シザー
30 連結軸
32 接続板
33 ピン部材
34 固定板
5 マスト
6 昇降手段
61 ベルト部材
62 巻取ローラ
63 電動モータ
64,65 滑車
7 カバー部材
8 手摺部材
9 ガード板
10 据置スロープ
11 ブリッジ
12 スイッチ
34 固定板
51 テーブルユニット
52 ベース・シザーユニット
53 マストユニット
54 カバーユニット
100 テーブルリフト
101 基部フレーム
102 テーブル
103 シザー
104 ガイド手段
105 ラック
106 モータ
107 手摺部材
Claims (5)
- 基部フレームと、前記基部フレームの上方に配置された荷台であるテーブルと、前記基部フレームと前記テーブルとの間に配置され基部フレームにテーブルを昇降自在に連結する複数のシザーと、前記基部フレームに載置され前記テーブルを昇降させる昇降手段と、を備えたテーブルリフトであって、
前記シザーは、X字形に交差する第1シザー及び第2シザーと、前記第1シザーと第2シザーの交差部分を回転自在に結合する軸心と、を有し、
前記第1シザーは、一端が基部フレームに回転自在に固定され、他端がテーブルに対してスライド自在であり、
前記第2シザーは、一端がテーブルに回転自在に固定され、他端が基部フレームに対してスライド自在であり、
前記昇降手段は、巻き取り可能な連結部材と、前記連結部材の巻取ローラと、前記巻取ローラを駆動させる駆動手段と、を備えており、
前記第1シザーのスライド自在である一端は、前記連結部材と連結されており、前記連結部材の巻き取り又は巻き戻しをすることにより、前記テーブルが昇降することを特徴とするテーブルリフト。 - 前記基部フレームに着脱自在に載置された前記テーブルのガイド部材を備え、
前記連結部材の一端は、テーブルに取り付けられた滑車を介して前記第一シザーのスライド自在である一端と着脱自在に連結され、他端は、前記テーブルより上方に位置する前記ガイド部材内の滑車を介して駆動手段と連結されており、
前記駆動手段は、前記連結部材を垂直方向に巻き取り又は巻き戻しすることを特徴とする請求項1に記載のテーブルリフト。 - 前記巻き取り可能な連結部材は、ベルト部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテーブルリフト。
- 前記カバー部材は、その上方に手摺部材が設けられており、この手摺部材は、略逆A字形であり2股の把持部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のテーブルリフト。
- 前記カバー部材は、その上方に手摺部材が設けられており、この手摺部材は、中央部に位置する水平部と、この水平部の両側に連続した傾斜部とを有し、前記水平部が下方に位置する形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のテーブルリフト。
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