JP2004306888A - カメラ取付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両にカメラを取り付ける場合、車体外表面の見栄えを向上させる。
【解決手段】車両のバンパー１にベゼル３が車両外方から嵌め込まれ、ベゼル３にブラケット１５が係止されて、ベゼル３を囲むカバー５が上下のスクリュウ３０によりブラケット１５に固定され、カメラ４が図示しない左右のスクリュウによりカバー５に固定され、カメラ４がベゼル３の中央開口１０へバンパー１の内面側から臨むように構成されている。
【選択図】 図２
【解決手段】車両のバンパー１にベゼル３が車両外方から嵌め込まれ、ベゼル３にブラケット１５が係止されて、ベゼル３を囲むカバー５が上下のスクリュウ３０によりブラケット１５に固定され、カメラ４が図示しない左右のスクリュウによりカバー５に固定され、カメラ４がベゼル３の中央開口１０へバンパー１の内面側から臨むように構成されている。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の外表面を形成するバンパー等にカメラを取り付けるための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図７に例示されているように、車両における従来のカメラ取付け装置は、車体外表面を形成するバンパー１の孔部２にベゼル３を嵌め込み、車両の左右前方等を撮影するカメラ４がカバー５へスクリュウ６でねじ止めされ、カバー５のフランジ７がバンパー１の裏面に一体成形されたボス部８へスクリュウ９でねじ止めされることにより、カメラ４はベゼル３の中央開口１０へ臨むように取り付けられていた。なお、１１は、カメラ４の背面を覆うようにカバー５に取り付けられたプロテクタである。
【０００３】
しかしながら、この場合には、射出成形方法によりバンパー１の裏面にボス部８を一体成形させる際、バンパー１の表面に原材料のいわゆる「ひけ」が生じて、バンパー１の外観を損ねたり、あるいは、カメラ４の取付け位置が制限されるといった問題があった。
【０００４】
車両におけるバンパーへの機材取付構造として、ガーニッシュを用いた従来技術が下記特許文献１に記載されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−３９２４４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両の左右前方等を撮影するカメラを車両に取り付ける場合、車体外表面の見栄えを向上させようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるカメラ取付け装置は、車体外表面に形成された孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルと、上記ベゼルに車体内面側で係止されたブラケットと、上記ブラケットに固定されて上記ベゼルを車体内面側から囲むカバーとを有し、上記カバーに取り付けられたカメラが車体内面側から上記ベゼルの中央開口へ臨むように構成されている。
【０００８】
すなわち、車体外表面に形成された孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルに対し、カメラはカバー及びブラケットを介して取り付けられていて、車体外表面の内側にカメラをねじ止めするためのボスを一体成形する必要が全くないので、車体外表面に「ひけ」が生じるおそれを確実に解消することができ、また、ベゼルを車体内面側から囲むカバーによりカメラの少なくとも一部を容易に覆うことができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
【００１０】
図１において、車体外表面を形成するバンパー１に略楕円形の孔部２が形成され、樹脂製ベゼル３が車両外方から孔部２へ弾力的に嵌め込まれる一方、ブラケット１５、樹脂製カバー５、カメラ４及びプロテクタ１１が組み合わされて、バンパー１の内面側からベゼル３へ組み付けられることにより、カメラ４がバンパー１の内面側に取り付けられる。
【００１１】
すなわち、図２〜図６に示されているように、車両外方からバンパー１の孔部２へ嵌め込まれたベゼル３は、外側周縁１６の外面に環状の切欠き１７が形成されている（図６）と共に、外側周縁１６の背面に複数のリブ１８が形成されていて、孔部２の内周縁１９と切欠き１７とが弾力的に係合すると同時に、バンパー孔部２とベゼル外側周縁１６との接触面積がリブ１８の存在により増大する結果、孔部２に対しベゼル３がゆるみなく強固に取り付けられており、また、バンパー１の内面側に配置された中央開口１０の上下外側にそれぞれ略水平なスリット２０が形成されている（図４）。
【００１２】
ブラケット１５は、図４のように、中央板状部２１とその上下にそれぞれ形成されたフランジ２２とをそなえ、中央板状部２１には切欠き２３及び孔２４が形成され、各フランジ２２にはねじ孔２５が設けられていて、切欠き２３を形成している中央板状部２１の上下端縁２６が、図４に矢印で示されているようにベゼル３のスリット２０内へ弾力的に嵌め込まれ、かつ、ベゼル３の小突起２７（図３）が中央板状部２１の孔２４へ弾力的に嵌まり込むことにより、ブラケット１５がバンパー１の内面側でベゼル３に係止されている。
【００１３】
カバー５は、底部２８の左右に丸孔２９が形成されており、底部２８を挿通するスクリュウ３０がブラケット１５における上下フランジ２２のねじ孔２５へそれぞれねじ込まれて（図２）、ブラケット１５に固定されているが、このとき、カバー５の環状フランジ３１とバンパー１の内面との間にパッキン３２が弾力的に挟持されていると共に、カバー５がベゼル３全体を車体内面側から囲んでいる。
【００１４】
カメラ４は、左右の腕部３３をそれぞれ挿通するスクリュウ３４がカバー５の丸孔２９へねじ込まれて（図３）、カバー５に取り付けられ、このとき、ベゼル３における中央開口１０の周縁部へカメラ４の外側端面が弾力的に圧接して、カメラ４が中央開口１０へバンパー１の内面側から臨むように構成されている。
【００１５】
上記装置において、ベゼル３及びブラケット１５は、ベゼル３の小突起２７がブラケット中央板状部２１の孔２４に嵌まり込むことにより相対的に位置決めされていると同時に、ブラケット１５がベゼル３から抜け止めされている一方、中央板状部２１の上下端縁２６がベゼル３のスリット２０内へ弾力的に嵌め込まれ、かつ、カバー５の環状フランジ３１とバンパー１の内面との間に弾力的に挟持されて圧縮されたパッキン３２の反力やバンパー１の張りにより上記係止力が確保されているので、ベゼル３に対してブラケット１５は強固に取り付けられており、また、ベゼル３は切欠き１７がバンパー１の孔部内周縁１９と弾力的に係合して、孔部２に対しゆるみなく取り付けられている。
【００１６】
従って、ベゼル３、ブラケット１５及びカバー５を介してバンパー１の内面側にカメラ４を強固に取り付けることができるので、従来のように、バンパー１の内面側にカメラ４を取り付けるためのボスを一体成形する必要がなく、従って、バンパー１の外表面における「ひけ」の発生を抑止して、バンパー１の品質向上及び外観の見栄え向上を図ることが可能となり、バンパー１に対する悪影響をなくすことにより、バンパー１のコスト低減にも資することができる。
【００１７】
また、カバー５がベゼル３全体を車体内面側から囲んでいると共に、カメラ４の一部周囲をも覆っているので、バンパー１の内面側で車輪により巻き上げられた雨水等からカメラ４の前面側を保護することが可能となる。
【００１８】
【発明の効果】
本発明にかかるカメラ取付け装置にあっては、車体外表面の孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルに対し、カメラはカバー及びブラケットを介して取り付けられていて、車体外表面の内側にカメラを取り付けるためのボスを一体成形する必要が全くないため、車体外表面に「ひけ」が生じるおそれを確実に解消することができて、外観の向上を容易に図ることが可能となり、また、ベゼルを車体内面側から囲むカバーによりカメラの少なくとも一部を容易に覆うことができて、雨水等からカメラを保護することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態例における概略分解斜視図。
【図２】上記実施形態例の要部縦断面図。
【図３】上記実施形態例の要部横断面図。
【図４】上記実施形態例の要部分解斜視図。
【図５】上記実施形態例の要部斜視図。
【図６】図２のＶＩ部拡大図。
【図７】従来装置の要部横断面図。
【符号の説明】
１ バンパー
２ 孔部
３ ベゼル
４ カメラ
５ カバー
１０ 中央開口
１１ プロテクタ
１５ ブラケット
２０ スリット
２４ 孔
２５ ねじ孔
２６ 端縁
２７ 小突起
２９ 丸孔
３０ スクリュウ
３４ スクリュウ
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の外表面を形成するバンパー等にカメラを取り付けるための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図７に例示されているように、車両における従来のカメラ取付け装置は、車体外表面を形成するバンパー１の孔部２にベゼル３を嵌め込み、車両の左右前方等を撮影するカメラ４がカバー５へスクリュウ６でねじ止めされ、カバー５のフランジ７がバンパー１の裏面に一体成形されたボス部８へスクリュウ９でねじ止めされることにより、カメラ４はベゼル３の中央開口１０へ臨むように取り付けられていた。なお、１１は、カメラ４の背面を覆うようにカバー５に取り付けられたプロテクタである。
【０００３】
しかしながら、この場合には、射出成形方法によりバンパー１の裏面にボス部８を一体成形させる際、バンパー１の表面に原材料のいわゆる「ひけ」が生じて、バンパー１の外観を損ねたり、あるいは、カメラ４の取付け位置が制限されるといった問題があった。
【０００４】
車両におけるバンパーへの機材取付構造として、ガーニッシュを用いた従来技術が下記特許文献１に記載されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−３９２４４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両の左右前方等を撮影するカメラを車両に取り付ける場合、車体外表面の見栄えを向上させようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるカメラ取付け装置は、車体外表面に形成された孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルと、上記ベゼルに車体内面側で係止されたブラケットと、上記ブラケットに固定されて上記ベゼルを車体内面側から囲むカバーとを有し、上記カバーに取り付けられたカメラが車体内面側から上記ベゼルの中央開口へ臨むように構成されている。
【０００８】
すなわち、車体外表面に形成された孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルに対し、カメラはカバー及びブラケットを介して取り付けられていて、車体外表面の内側にカメラをねじ止めするためのボスを一体成形する必要が全くないので、車体外表面に「ひけ」が生じるおそれを確実に解消することができ、また、ベゼルを車体内面側から囲むカバーによりカメラの少なくとも一部を容易に覆うことができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
【００１０】
図１において、車体外表面を形成するバンパー１に略楕円形の孔部２が形成され、樹脂製ベゼル３が車両外方から孔部２へ弾力的に嵌め込まれる一方、ブラケット１５、樹脂製カバー５、カメラ４及びプロテクタ１１が組み合わされて、バンパー１の内面側からベゼル３へ組み付けられることにより、カメラ４がバンパー１の内面側に取り付けられる。
【００１１】
すなわち、図２〜図６に示されているように、車両外方からバンパー１の孔部２へ嵌め込まれたベゼル３は、外側周縁１６の外面に環状の切欠き１７が形成されている（図６）と共に、外側周縁１６の背面に複数のリブ１８が形成されていて、孔部２の内周縁１９と切欠き１７とが弾力的に係合すると同時に、バンパー孔部２とベゼル外側周縁１６との接触面積がリブ１８の存在により増大する結果、孔部２に対しベゼル３がゆるみなく強固に取り付けられており、また、バンパー１の内面側に配置された中央開口１０の上下外側にそれぞれ略水平なスリット２０が形成されている（図４）。
【００１２】
ブラケット１５は、図４のように、中央板状部２１とその上下にそれぞれ形成されたフランジ２２とをそなえ、中央板状部２１には切欠き２３及び孔２４が形成され、各フランジ２２にはねじ孔２５が設けられていて、切欠き２３を形成している中央板状部２１の上下端縁２６が、図４に矢印で示されているようにベゼル３のスリット２０内へ弾力的に嵌め込まれ、かつ、ベゼル３の小突起２７（図３）が中央板状部２１の孔２４へ弾力的に嵌まり込むことにより、ブラケット１５がバンパー１の内面側でベゼル３に係止されている。
【００１３】
カバー５は、底部２８の左右に丸孔２９が形成されており、底部２８を挿通するスクリュウ３０がブラケット１５における上下フランジ２２のねじ孔２５へそれぞれねじ込まれて（図２）、ブラケット１５に固定されているが、このとき、カバー５の環状フランジ３１とバンパー１の内面との間にパッキン３２が弾力的に挟持されていると共に、カバー５がベゼル３全体を車体内面側から囲んでいる。
【００１４】
カメラ４は、左右の腕部３３をそれぞれ挿通するスクリュウ３４がカバー５の丸孔２９へねじ込まれて（図３）、カバー５に取り付けられ、このとき、ベゼル３における中央開口１０の周縁部へカメラ４の外側端面が弾力的に圧接して、カメラ４が中央開口１０へバンパー１の内面側から臨むように構成されている。
【００１５】
上記装置において、ベゼル３及びブラケット１５は、ベゼル３の小突起２７がブラケット中央板状部２１の孔２４に嵌まり込むことにより相対的に位置決めされていると同時に、ブラケット１５がベゼル３から抜け止めされている一方、中央板状部２１の上下端縁２６がベゼル３のスリット２０内へ弾力的に嵌め込まれ、かつ、カバー５の環状フランジ３１とバンパー１の内面との間に弾力的に挟持されて圧縮されたパッキン３２の反力やバンパー１の張りにより上記係止力が確保されているので、ベゼル３に対してブラケット１５は強固に取り付けられており、また、ベゼル３は切欠き１７がバンパー１の孔部内周縁１９と弾力的に係合して、孔部２に対しゆるみなく取り付けられている。
【００１６】
従って、ベゼル３、ブラケット１５及びカバー５を介してバンパー１の内面側にカメラ４を強固に取り付けることができるので、従来のように、バンパー１の内面側にカメラ４を取り付けるためのボスを一体成形する必要がなく、従って、バンパー１の外表面における「ひけ」の発生を抑止して、バンパー１の品質向上及び外観の見栄え向上を図ることが可能となり、バンパー１に対する悪影響をなくすことにより、バンパー１のコスト低減にも資することができる。
【００１７】
また、カバー５がベゼル３全体を車体内面側から囲んでいると共に、カメラ４の一部周囲をも覆っているので、バンパー１の内面側で車輪により巻き上げられた雨水等からカメラ４の前面側を保護することが可能となる。
【００１８】
【発明の効果】
本発明にかかるカメラ取付け装置にあっては、車体外表面の孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルに対し、カメラはカバー及びブラケットを介して取り付けられていて、車体外表面の内側にカメラを取り付けるためのボスを一体成形する必要が全くないため、車体外表面に「ひけ」が生じるおそれを確実に解消することができて、外観の向上を容易に図ることが可能となり、また、ベゼルを車体内面側から囲むカバーによりカメラの少なくとも一部を容易に覆うことができて、雨水等からカメラを保護することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態例における概略分解斜視図。
【図２】上記実施形態例の要部縦断面図。
【図３】上記実施形態例の要部横断面図。
【図４】上記実施形態例の要部分解斜視図。
【図５】上記実施形態例の要部斜視図。
【図６】図２のＶＩ部拡大図。
【図７】従来装置の要部横断面図。
【符号の説明】
１ バンパー
２ 孔部
３ ベゼル
４ カメラ
５ カバー
１０ 中央開口
１１ プロテクタ
１５ ブラケット
２０ スリット
２４ 孔
２５ ねじ孔
２６ 端縁
２７ 小突起
２９ 丸孔
３０ スクリュウ
３４ スクリュウ
Claims (1)
- 車体外表面に形成された孔部へ弾力的に嵌め込まれたベゼルと、上記ベゼルに車体内面側で係止されたブラケットと、上記ブラケットに固定されて上記ベゼルを車体内面側から囲むカバーとを有し、上記カバーに取り付けられたカメラが車体内面側から上記ベゼルの中央開口へ臨むように構成されたカメラ取付け装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003106032A JP4232516B2 (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | カメラ取付け装置 |
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| JP2003106032A JP4232516B2 (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | カメラ取付け装置 |
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2003
- 2003-04-10 JP JP2003106032A patent/JP4232516B2/ja not_active Expired - Fee Related
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