JP2004305578A - 遊技台用台間機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技台用台間機1のロック機構4にはワイヤ5が連結されており、ワイヤ5の他端には制限機構6を介して手動操作部材7としてのプッシュロッド7Aが連結されている。プッシュロッド7Aを押し込むと、スイングアーム66がスイングして、他方の側に配置されているスライダ64がスライドして、ここに連結されているワイヤ5が引かれる。スライダ64のスライド量がワイヤ5のストローク量未満に制限されており、そのスライド方向はワイヤ5の軸線方向に制限されている。よって、ロックを解除するためにワイヤ5を引いた際に、ワイヤ5に過剰な負荷が作用することがない。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣接配置されている遊技台に対して遊技媒体の貸し出し処理を行う遊技台用台間機に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、遊技台に隣接配置されたホルダと、このホルダに対して前側から抜き差し可能に装着されている台間機本体とを備えた遊技台用台間機において、台間機本体をホルダにロックしているロック機構を解除するための機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技台用台間機は、一般に、遊技島を構成している取り付け枠の側に固定したホルダに対して、制御ユニット、紙幣識別ユニットなどの各構成部品が内蔵された台間機本体が前側から抜き差し可能な状態で装着されている。また、台間機本体がホルダから引き抜かれることが無いように、ロック機構によって台間機本体がホルダにロックされている。メンテナンス時等においてロック機構を解除して、台間機本体をホルダから引き抜くようにしている。
【0003】
ロック機構としては、台間機本体をホルダに差し込む動作に連動して台間機本体をホルダに自動的にロック可能なものが知られており、例えば、下記の特許文献1、2、3に開示されている。このような自動ロック機構では、ロック位置およびアンロック位置に移動可能なロック部材をばねによりロック位置に付勢しておき、台間機本体をホルダに差し込む動作に連動させて、ロック部材を一旦アンロック位置に移動させた後にロック位置に戻すことによりロック状態が自動形成されるようになっている。
【0004】
ロック状態の台間機本体を引き抜くためには、ロック部材をばね力に逆らって手動によりアンロック位置に移動させることによりロックを解除し、この状態を保持したままで台間機本体を手前に引き出せばよい。ここで、ロック機構はホルダの背面側に設けられているので、台間機本体をホルダから引き抜く際には、隣接配置されている遊技台のガラス扉を開け、そこからホルダ背面側に手を伸ばして手探り状態でロック部材をアンロック位置に移動させる必要がある。
【0005】
かかるアンロック操作は不便であるので、下記の特許文献3においては、ロック部材にワイヤの一端を連結し、当該ワイヤの他端を操作しやすい位置まで引き出しておき、ワイヤを引張ることによりロックを解除できるようにした構成が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−94344号公報
【特許文献2】
特開2002−11237号公報
【特許文献3】
特開2003−10529号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ワイヤによるロック解除方式では、ロック機構自体はホルダ背面側に取り付けられており、ワイヤを引張ってロックを解除しても、解除されたことを目視により直接に確認することができない。静寂な環境で解除操作を行えば、ロックが解除されたことを音で判別できるが、遊技店内においては音によりロックが解除されたことを判別することが困難である。この結果、店員などの作業者により、ワイヤがそのストローク限界まで力任せに引張られる可能性がある。また、ロックが解除されたにも拘わらず、繰り返しワイヤが引張られる可能性もある。
【0008】
ワイヤに大きな引張り力が作用すると、ワイヤ自体に大きな負荷が掛かるだけでなく、ワイヤが連結されているロック機構部品を変形させ、ロック機構が正常に機能しなくなる惧れもある。また、ワイヤとしては、引張り強度が高く可撓性に富む素材、例えばステンレススチールなどの金属撚線が使用されている。このような素材からなるワイヤを大きな引張り力で引くと、プーリなどに架け渡されている部分に曲げ癖がつきやすい。曲げ癖がつくと、一度引いたワイヤがばね力だけでは戻らなくなり、正常なロック機能が損なわれる惧れもある。
【0009】
本発明の課題は、ロック解除の際にワイヤに過剰な負荷が作用しないように構成されたロック解除機構を備えた遊技台用台間機を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技台用台間機は、
遊技台に隣接配置されるホルダと、
このホルダに前方から抜き差し可能に装着されている台間機本体と、
前記台間機本体を前記ホルダにロックしているロック機構と、
前記ロック機構によるロックを解除するために操作されるワイヤと、
前記ワイヤを引張るために操作する手動操作部材と、
前記操作部材の操作による前記ワイヤの引張り量および引張り方向のうち、少なくとも引張り量を制限している制限機構と、
を有していることを特徴としている。
【0011】
本発明の遊技台用台間機では、制限機構によって、手動操作部材によるワイヤの引張り量、引張り方向が制限されている。例えば、手動操作部材によるワイヤの引張り量を、ワイヤのストローク量よりも少なくすることにより、また、ワイヤの引張り方向をその軸線方向に制限することにより、ワイヤに過剰な負荷が掛かることを防止できる。この結果、ワイヤが連結あるいは架け渡されている部材に変形などが発生する不具合を防止できる。さらに、ワイヤに曲げ癖がついて、ロック機構の正常動作が阻害される危険性も防止できる。
【0012】
ここで、ワイヤが過剰に引張られることの無いようにするためには、前記制限機構は、前記手動操作部材の操作量の増大に伴って、当該手動操作部材を操作するために必要な操作力を増加させる操作抵抗増加部材を備えていることが望ましい。手動操作部材の操作抵抗が増大することにより、操作者はその操作限界を知ることができるので、ワイヤが力任せに引張られることを未然に防止できる。
【0013】
次に、前記手動操作部材として押し込み部材を用いることができ、この場合には、前記制限機構を、前記ワイヤに連結され、当該ワイヤの軸線方向にスライド可能なスライダと、前記押し込み部材を押し込み方向とは逆方向に付勢している前記操作抵抗増加部材として機能するばね部材と、前記押し込み部材の移動を前記スライダのスライド運動に変換する変換部材と、前記押し込み部材の最大押し込み量を規制している規制部材とを備えた構成のものとすることができる。
【0014】
また、前記手動操作部材として引張り部材を用いることができ、この場合には、前記制限機構は、前記ワイヤに連結され、当該ワイヤの軸線方向にスライド可能なスライダと、前記スライダを、前記ワイヤの引張り方向とは逆方向に付勢している前記操作抵抗増加部材として機能するばね部材と、前記スライダの前記ワイヤ引張り方向の移動量を規制している規制部材とを備えた構成のものとすることができ、前記スライダに前記引張り部材を連結すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技台用台間機の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は本実施の形態に係る遊技台用台間機を示す側面図である。遊技台用台間機1は、遊技島を構成している取り付け枠(図示せず)等に固定されているホルダ2と、このホルダ2に対して前方から抜き差し可能な状態で装着されている(想像線で示す)台間機本体3と、台間機本体3をホルダ2から外れないようにロックしているロック機構4とを有している。
【0017】
また、ロック機構4からはワイヤ5が引き出されており、プーリなどの不図示の部材を介して、その先端5aが所定の部位まで引き出されている。ワイヤ5の先端5aには、制限機構6を介して、ワイヤ5を操作するための手動操作部材7が取り付けられている。手動操作部材7を操作すると、ワイヤ5が引張られて、ロック機構4によるロックが解除されるようになっている。制限機構6は、手動操作部材7によるワイヤ5の引張り量および引張り方向を制限するためのものである。
【0018】
なお、ホルダ2および台間機本体3は、一般的に知られている構成のもの、例えば、前述の各特許文献に開示のものを採用できるので、本明細書においてはそれらの説明は省略するものとする。
【0019】
図2(a)〜(d)は、制限機構6および手動操作部材7の一例を示す平面図、下面図、側面図および裏面図である。本例の手動操作部材7は円柱状のプッシュロッド(押し込み部材)7Aである。制限機構6は、裏面側が開口している升形のケース61を備え、このケース61の左右の縁からは直交方向に延びている一定幅の取り付けフランジ61a、61bが形成され、これらのフランジ61a、61bが複数本の固定ねじなどによって遊技島構成部品などに固定される。
【0020】
ケース61の内部には、その一方の側に、上下方向に延びる状態でプッシュロッド7Aが取り付けられ、このプッシュロッド7Aの下端部分71aはケース61の下側の端面板部分61cを貫通して下方に突出している。プッシュロッド7Aは、ケース61の内部に取り付けられているガイドロッド62によって上方に押し込み可能な状態に支持されている。また、プッシュロッド7Aはその外周面に形成した大径のストッパ71bによって、下方への抜けが防止されている。さらに、ストッパ71bとケース61の上側の端面板部分61dとの間には圧縮状態でコイルばね63が装着されている。コイルばね63によってストッパ71bがケース61の下側の端面板部分61cに押付けれられ、プッシュロッド7Aの下端部分71aが下方に突出した状態に保持されている。
【0021】
ケース61内におけるプッシュロッド71とは反対側の部位には、ケース61の正面板部分61dの表面に沿ってスライド自在の状態でスライダ64が配置されている。このスライダ64の上端にはワイヤ5の先端5aが連結されている。ワイヤ5は、ケース61の上側の端面板部分61dに先端が固定されているワイヤチューブ51内を通って引き出されている。
【0022】
ケース61の正面板部分61dには、その中心に固定した固定ピン65を旋回中心として、スイングアーム66(変換部材)が上下にスイング自在に取り付けられている。スイングアーム66の一端には連結ピン67が垂直に連結されており、連結ピン67の一端はプッシュロッド7Aに形成された横長の長孔66aにスライド可能に差し込まれており、他端は正面板部分61dに形成した円弧状のスライド溝61eにスライド可能に差し込まれている。スイングアーム66の他端にも連結ピン68が垂直に連結されており、連結ピン68の一端はスライダ64に形成された横長の長孔64aにスライド可能に差し込まれており、他端は正面板部分61dに形成した円弧状のスライド溝61fにスライド可能に差し込まれている。スライド溝61e、61fは、スイングアーム66の旋回中心を中心とする対称な円弧形状をしている。
【0023】
この構成の制限機構6において、プッシュロッド7Aを押し込むと、スイングアーム66がスイングして、スライダ64がケース側面板部分61gに沿ってワイヤ引張り方向に移動してワイヤ5が引かれる。ワイヤ5が引かれると、ロック機構4によるロックが解除され、台間機本体3をホルダ2から引き出すことができる。プッシュロッド7Aの押し込みを解除すると、コイルばね63のばね力によってプッシュロッド7Aは再び図に示す突出状態に戻り、ワイヤ5も引かれる前の状態に戻る。
【0024】
ここで、スイングアーム66のスイング量はスライド溝61e、61fによって規制されているので、ワイヤ5を引くスライダ64のスライド量(ワイヤ引張り量)、すなわち、プッシュロッド7Aの押し込み量も制限される。本例では、スライド溝61e、61fの円弧角を調整することにより、ワイヤ5のストローク量よりもスライダ64のスライド量が小さくなるように設定されている。従って、ワイヤ5がそのストローク量以上に引かれることを防止できるので、ワイヤ5に過剰な負荷が作用することがない。
【0025】
また、スライダ64は側面板部分61gに沿って、ワイヤ5の軸線方向にスライドするので、ワイヤ5の引張り方向も規制されている。よって、ワイヤ5が斜め方向に引張られて、ワイヤに無理な力が作用することも回避できる。
【0026】
さらに、プッシュロッド7Aはコイルばね63によって付勢されているので、プッシュロッド7Aの押し込み量が増加するのに伴って、プッシュロッド7Aの押し込み抵抗も増加する。よって、プッシュロッド7Aが急に押し込まれて、ワイヤ5に過剰な負荷が作用することを防止できる。
【0027】
(手動操作部材および制限機構の別の例)
次に、図3(a)〜(c)は、手動操作部材7および制限機構6の別の例を示す斜視図、断面図および裏面図である。本例の手動操作部材7は引き操作片7Bである。制限機構6Aは、裏面側が開口している枡形のケース81を備えており、このケース81の左右の縁からは直交方向に延びている一定幅の取り付けフランジ81a、81bが形成され、これらのフランジ81a、81bが複数本の固定ねじなどによって遊技島構成部品などに固定される。
【0028】
ケース81の内部にはスライダ82が配置されている。スライダ82には左右一対の上下方向に延びるスライド溝82a、82bが形成されており、各スライド溝82a、82bには段付きねじ83a、83bがスライド可能に差し込まれている。これら段付きねじ83a、83bはケース81の正面板部分81cに固定されている。
【0029】
スライダ82の下縁には直角に起立している端板部分82cが形成されており、この端板部分82cと、ケース81の上側の端面板部分81dとの間には圧縮状態でコイルばね84が装着されている。従って、スライダ82は常に下方に付勢されている。また、スライダ82の端板部分82cには、ワイヤ5の先端5aが連結されており、ワイヤ5はスライダ82のスライド方向(スライド溝82a、82bの方向)に延びている。
【0030】
一方、スライダ82の上縁にも直角に起立した端板部分82dが形成されており、ここには、引き操作片7Bが取り付けられている。引き操作片7Bは、ケース81の上側の端面板部分81dに形成した矩形開口部81eから外方に突出している。
【0031】
この構成の制限機構6Bにおいては、引き操作片7Bの引き出し量がスライド溝82a、82bによって制限されている。引き操作片7Bの引き出し量はワイヤ5のストローク量よりも小さくなるように設定されている。また、ワイヤ5の引き出し方向もワイヤ5の軸線方向に制限されている。よって、ワイヤ5が過剰に引き出されること、および、斜め方向に引かれることを防止できるので、ワイヤ5に過剰な負荷が作用することがない。
【0032】
また、引き操作片7Bの引き出し量が多くなると、コイルばね84の圧縮量が増加してばね力が増し、操作抵抗が増加する。よって、ワイヤ5が急に引き出されて、ワイヤに過剰な力が作用することを防止できる。
【0033】
(ロック機構の例)
なお、図4および図5にはロック機構4の一例を示してある。図4(a)はホルダ2に台間機本体3が差し込まれる前の状態のロック機構4を示す断面図であり、(b)はロック機構4の分解斜視図である。図5(a)〜(e)はロック機構4の動作を示す説明図である。
【0034】
本例のロック機構4は、ホルダ2の背面板部分2aに形成した上下に長い矩形開口部2bから前方に突出しているロック部材としてのフック11と、台間機本体3の背面板部分3aに形成され、フック11を係止可能な縦長の細い係止孔12とを有している。フック11は、ホルダ2の背面板部分2aの背面に上下方向にスライド可能に取り付けられたスライド板13に一体形成されている。
【0035】
スライド板13は、前後方向に向いている垂直板部分13aと、この垂直板部分13aの上端部分を前方に延長させることにより形成されているフック11と、垂直板部分13aの後端から横方に直角に折れ曲がって延びている一定幅のばね覆い部分13bとを備えている。ばね覆い部分13bの上端は前側に直角に折り曲げられて、ワイヤ連結部分13cとされている。このワイヤ連結部分13cにワイヤ5の端5bが連結されている。
【0036】
垂直板部分13aの上端部分におけるフック11の根元側のくびれ部分11aよりも後側の位置に、ねじ孔13dが形成されている。このねじ孔13dには、段付きねじ14によってストッパ15が上下方向に旋回可能な状態で取り付けられている。ストッパ15は、前後に向いている垂直板部分15aと、垂直板部分15の上端から横方に直角に折れ曲がっている水平板部分15bとを備えている。垂直板部分15aは、旋回中心15cよりも前側の部分が斜め下方に延びた係合爪15dとされており、この係合爪15dの先端面15eは前後方向に延びる水平面とされている。また、側方から見た場合に、当該係合爪15dはフック11のくびれ部分11aを覆い隠しており、その先端面15eがフック11よりも下方に突出した位置にある。さらに、ストッパ15の後端部分はスライド板13のばね覆い部分13bに当接しており、従って、ストッパ15は図に示す初期状態から旋回中心15cの回りを前方にのみ旋回可能となっている。
【0037】
次に、スライド板13の垂直板部分13aには上下方向に延びる長孔13fが形成されており、この長孔13fにスライド自在に通した上下2本の段付きねじ16a、16bによって、スライド板13は、ホルダ背面板部分2aの背面に固定したブラケット17に対して、上下方向にスライド可能な状態で取り付けられている。従って、スライド板13の上下のスライド限界が、それぞれ、下側の段付きねじ16bおよび上側の段付きねじ16aによって規定されている。
【0038】
ブラケット17は、スライド板13が上下方向にスライド可能に取り付けられている一定幅の垂直板部分17aと、この垂直板部分17aの上端および下端から横方に直角に折れ曲がっている上板部分17bおよび下板部分17cと、上板部分17bおよび下板部分17cの前側の縁からそれぞれ上方および下方に直角に折れ曲がって延びている上取り付け板部分17dおよび下取り付け板部分17eとを備えている。これら上下の取り付け板部分17dおよび17eが、ホルダ背面板部分2aの前側から取り付けた上下一対の取り付けねじ18a、18bによって、ホルダ背面板部分2aの背面に固定されている。また、上板部分17bにはワイヤ5のアウタケース51の端が固定されており、この上板部分17bに開けた孔を介してワイヤ5の端5bが下方に引き出されて、スライド板13のワイヤ連結部分13cに連結固定されている。
【0039】
ここで、ブラケット17の下板部分17cにはばね掛け溝17fが形成され、スライド板13に取り付けたストッパ15の水平板部分15bには、ストッパ旋回中心15cの後方側の位置に、ばね掛け孔15eが形成されている。これらの間に、引張り状態でコイルばね18が架け渡されている。従って、コイルばね18のばね力によって、スライド板13は常にスライド範囲の下限位置(係止位置)に保持されている。ストッパ15には、コイルばね18によって、旋回中心15cの回りを後側に旋回させる力が作用しているが、その後端がスライド板13のばね覆い部分13bに当たっているので、後方へ旋回することがない。また、前方への旋回もコイルばね18のかかるばね力によって拘束されている。
【0040】
一方、台間機本体3の背面板部分3aに形成されている係止孔12は、その下端縁12aが、スライド範囲の下限位置(係止位置)にあるフック11の垂直な先端面11bよりも下側に位置している。フック11は垂直な先端面11bの下端に滑らかに連続して下方および後方に向けて傾斜している傾斜端面11cを備えている。従って、後述するフック11が係止孔12に差し込まれる動作が円滑に行われる。
【0041】
次に、図5を参照して、このように構成したロック機構4の動作を説明する。図5(a)に示すように、ホルダ2に対して台間機本体3を位置合わせして、ホルダ2に対して台間機本体3を前側から差し込む。この結果、図5(b)に示すように、台間機本体3の背面板部分3aに形成されている係止孔12に、ホルダ2の背面板2aの開口部2bから前方に突出しているフック11の先端が当たる。すなわち、フック11の傾斜端面11cが係止孔12の下端縁12aに当たる。台間機本体3をさらに差し込むと、係止孔12の下端縁12aによってフック11が上方に押される。フック11は上下にスライド可能なスライド板13に形成されている。よって、台間機本体3が差し込まれると、スライド板13がばね力に逆らって上方にスライドしながら、フック11が係止孔12に差し込まれる。
【0042】
ここで、フック11の傾斜端面11cの後側の部分においては、ストッパ15の係合爪15dが傾斜端面11cより下方に突出している。従って、台間機本体3が完全に差し込まれる直前において、台間機本体側の係止孔12の下端縁12aがストッパ15の係合爪15dに当たり、係合爪15dを後方に押し込む。図5(c)はこの状態を示してある。ストッパ15は旋回中心15cの回りに前方に旋回可能であるので、係合爪15dが押されると全体として前方に旋回する。
【0043】
台間機本体3がストッパ15の係合爪15dを押しながら完全に差し込まれると、その係止孔12の下端縁12aがフック11の傾斜端面11cを乗り越えてくびれ部分11aに到る。この結果、コイルばね18によって下方に引張られているスライド板13が下方にスライドする。これにより、図5(d)に示すように、フック11が係止孔12に係止された状態、すなわち、ロック機構4のロック状態が形成される。
【0044】
次に、台間機本体3をホルダ2から引き出す際には、ロック機構4によるロックを解除する。ロックを解除するためには、前述のように手動操作部材7(プッシュロッド7A、引き操作片7B)を操作することにより、ワイヤ5を所定量だけ引く。ワイヤ5を引くと、ワイヤ5に連結されているスライド板13がその上限位置(係止解除位置)まで引き上げられる。スライド板13を上下位置まで引き上げると、台間機本体の背面板部分3aの背面に押し付けられた状態にあったストッパ15の係合爪15dの先端が、係止孔12の下端縁12aよりも僅かに上に位置する。この結果、コイルばね18によって、常に、上方に旋回する方向に付勢されているストッパ15が旋回して、その係合爪15dが係止孔12に入り込み、係合爪15dの水平な先端面15eが係止孔12の下端縁12aに乗り上げた状態が形成される。図5(e)はこの状態を示してある。ストッパ15は後方には旋回しないように保持されているので、この状態が形成されると、スライド板13が当該係止解除位置に保持される。換言すると、ロック機構4によるロックが解除された状態が保持される。
【0045】
よって、スライド板13を上限位置まで引き上げることによりロック機構4によるロックが解除され、その解除状態が保持される。この後は、台間機本体3を手前側に引き出すことができる。台間機本体3を引き出すと、ストッパ15の係合爪15dが引き出された台間機本体3の係止孔12の下端縁12aから外れる。この結果、スライド板13がばね力によって下方にスライドして、図5(a)に示す状態に戻る。従って、台間機本体3をホルダ2に差し込むと、再び、自動的にロック状態が形成される。
【0046】
このように構成した本例の遊技台用台間機1のロック機構4においては、フック11が形成されているスライド板13を係止位置に付勢しているコイルばね18の背面側が、スライド板13に形成されたばね覆い部分13bによって覆われている。従って、コイルばね18がホルダ2の背面側に配置されている配線群や取り付け枠などに当たって変形や脱落が発生することを防止できる。
【0047】
また、ロック部材としてのフック11と、スライド板13と、ばね覆い部分13bとが単一部品により形成されている。従って、ロック機構4の部品点数を低減することができ、ロック機構4をコンパクトに構成できる。
【0048】
さらには、コイルばね18は、スライド板13のスライド範囲内の位置に配置されている。すなわち、ブラケット17の上板部分17bおよび下板部分17cによって規定されている範囲内をスライド板13が上下し、スライド板13の上端に取り付けたストッパ15とブラケット17の下板部分17cとの間にコイルばね18を架け渡してある。このように、スライド板13のスライド範囲と、コイルばね18の設置スペースとが共用化されているので、ロック機構4を小型でコンパクトに構成できる。特に、ロック機構4の上下方向の長さを短くできる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技台用台間機においては、台間機本体をホルダに固定しているロック機構を解除するためのワイヤを制限機構を介して手動操作部材によって引張るようにしている。制限機構によって、ワイヤの引張り量、引張り方向を制限しているので、ワイヤに過剰な負荷が作用すること防止できる。また、ワイヤに連結されているロック機構の構成部品に過剰な力が作用して変形してしまい、ロック動作が正常に行われなくなるという弊害も回避できる。
【0050】
さらに、本発明では、手動操作部材の操作量に応じて、その操作抵抗を増加させるようにしているので、ワイヤが急に引かれて、ワイヤに過剰な負荷が作用する危険性を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した遊技台用台間機を示す側面図である。
【図2】図1のロック機構を解除するための手動操作部材および制限機構を示す図であり、(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図であり、(d)は裏面図である。
【図3】図2の手動操作部材および制限機構の別の例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図であり、(c)は裏面図である。
【図4】図1のロック機構を示す図であり、(a)はその断面図、(b)はその分解斜視図である。
【図5】図1のロック機構の動作を示すための動作説明図である。
【符号の説明】
1 遊技台用台間機
2 ホルダ
2a ホルダ背面板部分
2b 開口部
3 台間機本体
3a 台間機本体の背面板部分
4 ロック機構
5 ワイヤ
5a,5b ワイヤの端
6、6A 制限機構
7 手動操作部材
7A プッシュロッド
7B 引き操作片
61 ケース
63 コイルばね
64 スライダ
61e、61f スライド溝
66 スイングアーム
81 ケース
82 スライダ
82a、82b スライド溝
84 コイルばね
Claims (4)
- 遊技台に隣接配置されるホルダと、
このホルダに前方から抜き差し可能に装着されている台間機本体と、
前記台間機本体を前記ホルダにロックしているロック機構と、
前記ロック機構によるロックを解除するために操作されるワイヤと、
前記ワイヤを引張るために操作する手動操作部材と、
前記手動操作部材の操作による前記ワイヤの引張り量および引張り方向のうち、少なくとも引張り量を制限している制限機構と、
を有している遊技台用台間機。 - 請求項1において、
前記制限機構は、前記手動操作部材の操作量の増大に伴って、当該手動操作部材を操作するために必要な操作力を増加させる操作抵抗増加部材を備えていることを特徴とする遊技台用台間機。 - 請求項2において、
前記手動操作部材は押し込み部材であり、
前記制限機構は、
前記ワイヤに連結され、当該ワイヤの軸線方向にスライド可能なスライダと、
前記押し込み部材を押し込み方向とは逆方向に付勢している前記操作抵抗増加部材として機能するばね部材と、
前記押し込み部材の移動を前記スライダのスライド運動に変換する変換部材と、
前記押し込み部材の最大押し込み量を規制している規制部材とを備えていることを特徴とする遊技台用台間機。 - 請求項2において、
前記手動操作部材は引張り部材であり、
前記制限機構は、
前記ワイヤに連結され、当該ワイヤの軸線方向にスライド可能なスライダと、
前記スライダを、前記ワイヤの引張り方向とは逆方向に付勢している前記操作抵抗増加部材として機能するばね部材と、
前記スライダの前記ワイヤ引張り方向の移動量を規制している規制部材とを備えており、
前記スライダに前記引張り部材が連結されていることを特徴とする遊技台用台間機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003105617A JP2004305578A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 遊技台用台間機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003105617A JP2004305578A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 遊技台用台間機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004305578A true JP2004305578A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33468078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003105617A Pending JP2004305578A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 遊技台用台間機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004305578A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007190147A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Chuto Sangyo Kk | ゲーム機の施錠装置 |
JP2007300956A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Mamiya Op Co Ltd | 遊技台用台間機 |
JP2010274017A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Omron Corp | ロック構造及び台間機 |
JP2018019967A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | オムロン株式会社 | 台間機 |
-
2003
- 2003-04-09 JP JP2003105617A patent/JP2004305578A/ja active Pending
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