JP2004305573A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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篤子 光葉
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Abstract

【課題】ヘッド前部を浮上させないで地面に対する摩擦を低減させながらボールを打撃できるようにして、ミスショットを招来することなく飛距離を向上することができるウッド型のゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】後方側が前方側よりも上位となる断面形状でかつ左右方向に長い段差部8をソール面3の前後方向中途部に形成する。更に、ソール面3の前後方向のほぼ全範囲でアドレス時のロフト角θが規定されるように、当該ソール面3における段差部8の後方側に位置する部分を抉り取る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウッド型のゴルフクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドライバーやユーティリティクラブ等に使用するウッド型のゴルフクラブヘッドはソール面の前後方向長さ(ソール全長)が比較的長いので、ボールを芝等の地面上で打撃する際に地面との接触抵抗が大きくなる。このため、かかるソール全長の大きいウッド型のゴルフクラブヘッドでは、クラブの振り抜き性が悪くなってヘッドスピードが低減し、飛距離がさほど伸びなくなったり、ヘッドの進行方向が狂ってミスショットが起こりやすいという問題がある。
【0003】
そこで、前後方向に延びる左右一対のガイドリブをソール面に形成することにより、ヘッドの進行方向の狂いを防止するようにしたウッド型のゴルフクラブヘッドが提案されている(特許文献1参照)。
また、フェース側の第一ソールと、この第一ソールの後側に設けられた第二ソールとを備えており、この第二ソールを後方に向かうに従って上方に反りあがった形状に形成することにより、ヘッド後部が地面と衝突し難くなるようにしたウッド型のゴルフクラブヘッドも提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−36657号公報(請求項1)
【特許文献2】
特開2000−70418号(請求項1〜4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術のうち、特許文献1に記載のゴルフクラブヘッドでは、概ねガイドリブだけが地面と接触するように適切な打撃を行えばクラブの振り抜き性が向上するが、例えば意図的にダフりぎみの打撃を行った場合には、ガイドリブが地面に強く当たってしまい、却って振り抜き性が悪くなってミスショットに繋がるという欠点がある。
【0006】
また、特許文献2に記載のゴルフクラブヘッドでは、ソールの後半部分を構成する第二ソールが後方に向かうに従って上方に反りあがった形状になっており、ソールの前半部分を構成する第一ソールのみでアドレス時のロフト角を規定するようにしているので、インパクト時にヘッド後部が不意に下がってしまい、ヘッド前部が浮き上がった状態でボールを打撃してしまうことが多くなり、このため、フェース面の下部にボールが当たってミスショットになる可能性が高いという欠点がある。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑み、ヘッド前部を浮上させないで地面に対する摩擦を低減させながらボールを打撃できるようにして、ミスショットを招来することなく飛距離を向上することができるウッド型のゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、ボールを打撃するフェース面と、このフェース面の下端から後方に延びるソール面と、同フェース面の上端から後方に延びるトップ面と、このトップ面と前記ソール面の間に配置されたサイド面とを備えているゴルフクラブヘッドにおいて、後方側が前方側よりも上位となる断面形状でかつ左右方向に延びる段差部が前記ソール面の前後方向中途部に形成され、当該ゴルフクラブヘッドが後方に転動しない程度の範囲で前記ソール面における前記段差部の後方側に位置する部分が抉られていることを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、ソール面の前後方向中途部に、後方側が前方側よりも上位となる断面形状でかつ左右方向に長い段差部が形成されているとともに、ソール面における同段差部の後方側に位置する部分が抉られているので、ボールを打撃する際にソール面全体が地面に接触することがなく、地面に対する摩擦を低減させながらボールを打撃することができる。
その一方で、ソール面における段差部の後方側を抉る範囲は、ソール面の前後方向のほぼ全範囲でアドレス時のロフト角が規定できる程度に設定されている。すなわち、本発明のゴルフクラブヘッドでは、地面に対する摩擦軽減のために上記段差部の後側に抉り部を形成しているが、その抉り部を形成しない場合のアドレス時のロフト角と、同抉り部を形成した場合のアドレス時のロフト角が概ね同じになるように、当該抉り部の形成範囲が設定されている。
【0010】
このため、摩擦軽減のための抉り部をソール面に形成したにも拘わらず、ボールを打撃する際にヘッド後部が不意に下がることがなくなり、ヘッド前部を浮上させないでボールを打撃することができる。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、ソール面の左右方向における段差部の形成範囲は特に限定されないが、この段差部は、ソール面のトウ側端から開始し、かつ、同ソール面の左右方向途中で消滅したものとすることが好ましい。このような段差部を採用した場合、段差部が設けられていないヒール側抵抗の方が同段差部の設けられているトウ側抵抗よりも大きくなるので、大型ヘッドであってもヘッドの返りがよくなり、打球の方向性がより向上する。
【0011】
また、本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、段差部の延設方向は左右方向に対して傾斜していることが好ましい。その理由は、段差部が左右方向と平行である場合(図4に示す角度β=0度の場合)に比べて、ボールをインパクトする際に段差部が地面に引っ掛かり難くなり、ヘッドの振り抜き性が向上するからである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明を採用したゴルフクラブヘッド1を示す図であり、図1は同ヘッド1の側面図、図2は同ヘッドの底面図、図3は同ヘッド1を裏返した状態での斜視図である。
なお、本明細書においては、ボール打撃時のヘッド進行方向に沿う水平な方向(図1の左右方向)を前後方向と言い、この前後方向に直交する水平な方向(図2の上下方向:いわゆるトウヒール方向)を左右方向と言うことにしている。
【0013】
図1〜図3に示すように、本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1は、ボールを打撃するフェース面2と、このフェース面2の下端縁から後方(図1の左側)に延びるソール面3と、同フェース面2の上端縁から後方に延びるトップ面4と、このトップ面4とソール面3の間を周回するサイド面5とを備えており、トップ面4の左右方向一方側には、シャフト6を装着するための筒状のネック部7が一体に突設されている。
【0014】
本実施形態のヘッド1は、パーシモン等の木材、カーボン繊維等によって強化されたFRPまたはチタン合金等の合金材料によって構成することができ、その材質や作製方法は特に限定されるものではない。もっとも、図1〜図3に示すヘッド1は、金属材料からなりかつ内部を中空としたウッド型のものが例示されている。
かかる中空ヘッド1の場合には、当該ヘッド1を構成する複数の外殻部材を鋳造や鍛造等で成型し、これらの外殻部材を溶接で一体化することによって作製することができる。
【0015】
本実施形態のゴルフクラブヘッド1では、トップ面4が前後方向及び左右方向のいずれの方向にも比較的大きく湾曲したドーム型の曲面となっているのに対して、ソール面3は、左右方向にのみ比較的大きく湾曲し、かつ、前後方向にはほぼ真っ直ぐかまたは非常に曲率が小さい曲面となっている。このため、ヘッド1を地面に載置してアドレスすると、ソール面3が前後方向でほぼ全体的に地面に接地して安定し、ロフト角θ(図1参照)が決まるようになっている。
【0016】
また、本実施形態のゴルフクラブヘッド1では、地面に対するソール面3の摩擦抵抗を低減するための段差部8と抉り部9が当該ソール面3に形成され、このうち、段差部8は、後方側が前方側よりも上位となる断面形状で左右方向に延設されている。図例のヘッド1の場合には、その段差部8は前後方向(図1の左右方向)に離れて2本設けられており、このうち、前側の第一段差部8Aはソール面3の前後方向ほぼ中央部に配置され、後側の第二段差部8Bはソール面3の前後方向後部に配置されている。
【0017】
更に、図示のヘッド1の場合には、各段差部8A,8Bは、いずれも、ソール面3のトウ側端(図2の上側端)から開始し、かつ、同ソール面3の左右方向途中で消滅している。
また、各段差部8A,8Bは、中央部が前方側に膨らんだ状態で湾曲しており、その延設方向は、ヒール側の方がトウ側よりも前方(フェース側)となるように左右方向に対して傾斜している。
【0018】
一方、抉り部9は、ソール面3における段差部8の後方側に位置する部分を滑らかに抉り取ることによって形成されており、同抉り部9の後端はソール面3に対して明確な稜線が表れないように滑らかな状態ですり付けられている。
そして、かかる抉り部9の前後方向範囲は、ソール面3の前後方向のほぼ全範囲でアドレス時のロフト角θが規定できる程度、すなわち、当該抉り部9を形成しない場合のアドレス時のロフト角と、同抉り部9を形成した場合のアドレス時のロフト角θが概ね同じになる程度に設定されている。なお、図1においては、段差部8及び抉り部9とソール面3との相違を明確にするため、ソール面3の領域にハッチングを施してある。
【0019】
このため、本実施形態のゴルフクラブヘッド1によれば、ソール面3における段差部8の後方側に位置する部分に抉り部9を形成することで、ボールを打撃する際の地面に対する摩擦を低減させているにも拘わらず、そのインパクト時にヘッド後部が必要以上に下がることが防止される。従って、インパクト時の地面に対する摩擦が低減されることから、飛距離を向上することができるとともに、ヘッド前部を浮上させないでボールを打撃できることから、ミスショットを可及的に防止することができる。
【0020】
以下、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を実際に製作するに当たって、より具体的な諸元(段差部8の形状及び寸法設定等)を説明する。
まず、ソール面3の全長は50mm以上に設定すればよいが、ヘッド前部の浮き上がりを抑制する観点からすると、60mm以上が好適であり、より好ましくは70mm以上、更に好ましくは80mm以上が好適である。
【0021】
段差部8及びその後方の抉り部8の数(以下、段数という。)は2つ以上が好ましい。かかる段数が1つしかないと、ヘッド1の振り抜き性の改善効果が不十分となる可能性があるからである。このため、段数の上限は特に限定されないが、ヘッド強度の維持、生産性の確保及び泥詰まり防止の観点からすると、10個以下が好適であり、より好ましくは7つ以下、更に好ましくは5つ以下が好適である。従って、ソール全長/段数で規定した場合には15〜50mm、より好ましくは20〜40mmに設定すればよいことになる。
【0022】
段差部8の高さが小さすぎると、ヘッド1の振り抜き性の改善効果が不十分になりやすく、逆に大きすぎると、ヘッド強度が低下したり、泥詰まりの問題が生じる。かかる観点からすると、段差部8の高さは、0.5〜5.0mmの範囲に設定するのが好適であり、より好ましくは1.0〜4.0mmの範囲、更に好ましくは1.0〜3.0mmの範囲に設定するのが好適である。なお、段差部8の高さは、その長さ方向に沿って変化する高さの平均値を意味する。
【0023】
段差部8の長さ(抉り部9の左右方向幅)は、ゴルフクラブヘッド1のソール幅に対して、30%以上が好適であり、より好ましくは40%以上、更に好ましくは50%以上が好適である。この長さが小さすぎると、ヘッド1の振り抜き性の改善効果が小さくなるからである
段差部8は、図例のように、ソール面3のトウ側端から開始し、かつ、同ソール面3の左右方向途中で消滅させるのが好ましい。これにより、ヒール側抵抗がトウ側抵抗よりも大きくなり、大型ヘッドであってもヘッド1の返りがよくなって打球の方向性がよくなる。このような段差部8を形成することは、ヘッド体積が300mm 以上の場合に好適であり、特に350mm 以上の大型ヘッドに好適である。
【0024】
ヘッド体積は250mm 以上が好適であり、より好ましくは300mm 以上、更に好ましくは350mm 以上が好適である。ヘッド体積がこれらの値よりも小さい場合は、ボールからの反発力やスイートスポットずれ打撃による方向性のずれ発生しやすいからである。また、ヘッド体積は600mm 以下が好適であり、より好ましくは500mm 以下が好適である。ヘッド体積がこれらの値よりも大きい場合はヘッド1の返りが悪くなりやすいからである。
【0025】
図4に示すように、段差部8の延設方向は、左右方向(トウ・ヒール方向)に対して傾斜したものとすることが好ましい。この場合、段差部8が厳密に左右方向に平行に延びる場合(図4の角度β=0度の場合)に比べて、ボールをインパクトする際に段差部8が地面に引っ掛かり難くなり、ヘッド1の振り抜き性が向上する。かかる観点から、段差部8の延設方向と左右方向のなす角βは、10度以上に設定するのが好適であり、より好ましくは20度以上、更に好ましくは30度以上に設定するのが好適である。
【0026】
また、段差部8の延設方向は、前後方向に対しても傾斜していることが好ましく、その延設方向と前後方向のなす角αは、87度以下に設定するのが好適であり、より好ましくは85度以下、更に好ましくは80度以下に設定するのが好適である。これにより、ソール面3が地面に接触する際に、一つの段差部8が徐々に地面との接触を開始することとなり、ヘッド1の振り抜き性が向上する。
なお、段差部8の中央部が凸に湾曲している場合の延設方向は、図4(a)に示すように、その始端と終端を結んだ直線で定義することができる。更に、段差部8が複数箇所で波打って湾曲している場合の延設方向は、図4(b)に示すように、当該段差部8に外接する仮想長方形10の対角線によって定義することができる。
【0027】
ソール面3の最前端の地面からの高さH1(図1参照)は、0.5〜7.0mmの範囲に設定するのが好適であり、より好ましくは1.0〜6.0mmの範囲、更に好ましくは2.0〜6.0mmの範囲に設定するのが好適である。また、ソール面3の最後端の地面からの高さH2(図1参照)は、0.5〜7.0mmの範囲に設定するのが好適であり、より好ましくは1.0〜6.0mmの範囲、更に好ましくは2.0〜6.0mmの範囲に設定するのが好適である。
その理由は、それらの高さH1,H2が上記数値範囲未満の場合には、インパクトの際にソール面3が地面に強く当たり過ぎてミスショットの原因となりやすく、逆に、上記数値範範囲を超過する場合には、インパクトの際にヘッド前部が上昇又は下降してミスショットの原因となりやすいからである。
【0028】
なお、上記した実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明に含まれる。
例えば、図1〜図4に図示した実施形態では、すべて湾曲した段差部8を例示しているが、真っ直ぐな段差部8にした場合も本発明に含まれる。
【0029】
【実施例】
本発明の有用性を確認するため、本発明のヘッド(実施例1〜4)とそれ以外のヘッド(比較例1及び2)を装着したゴルフクラブを用いて複数のゴルファーに実際に試し打ちをしてもらい、その時の感触をアンケート調査することによって性能を評価した。
【0030】
本発明のヘッドは図5(a)〜(d)に示す通りである。
このうち、図5(a)に示す実施例1のヘッド1では、前後の各段差部8,8がいずれも真っ直ぐに形成されており、ソール面3のトウ側端からヒール側端に行き渡って左右方向に平行に延びている。一方、図5(b)に示す実施例2のヘッド1においても、前後の各段差部8,8がいずれも真っ直ぐに形成され、ソール面3のトウ側端からヒール側端に行き渡っており、この点で実施例1の場合と同様であるが、この実施例2の場合には、各段差部8,8はヒール側の方がトウ側よりも前方となるように左右方向に対して傾斜している。
【0031】
図5(c)に示す実施例3のヘッド1では、前後の各段差部8,8はいずれも真っ直ぐであるが、その延設範囲はソール面3のトウ側端から中央部までで止まっており、ヒール側の方がトウ側よりも前方となるように左右方向に対して傾斜している。図5(d)に示す実施例4のヘッド1は、図1〜図3に例示する前記実施形態と同様のものであり、前後の各段差部8,8はいずれも中央部が前方に膨らんだ状態に湾曲している。また、実施例4の各段差部8,8,は、その延設範囲がソール面3のトウ側端から中央部までで止まっており、ヒール側の方がトウ側端よりも前方となるように左右方向に対して傾斜している。
【0032】
これに対して、比較例のヘッドは図6(a)〜(c)に示す通りである。
このうち、図6(a)に示す比較例1のヘッド1は、前後方向に真っ直ぐに延びる突条よりなる左右一対のリブ12,12がソール面3形成されており、このリブ12の断面形状及び寸法は図6(b)に示す通りである。他方、図6(c)に示す比較例2のヘッド1では、ソール面3には段差部や突条は設けられておらず、通常の滑らかなソール面3になっている。
【0033】
なお、すべてのヘッド1に共通する諸元と性能評価の基準は、以下の通りである。
〔ヘッド緒元(共通)〕
・チタン合金製の体積350mm3 の中空ヘッド
・ロフト角=14度
・ライ角=57度
・カーボンシャフト
・ソール全長=95mm
・ソール幅=100mm
・ソール前端高さH1=2.0mm
・ソール後端高さH2=4.0mm
【0034】
〔性能評価基準〕
ハンディキャップ10〜30のゴルファー10名に実施例1〜4と比較例1及び2のヘッドを装着したゴルフクラブを用いて芝上でボールを打撃してもらい、その各クラブの振り抜き性、打撃の上下方向性及びヘッドの返り易さを、1〜5点の5段階で官能評価を行う。ただし、実施例1の場合を基準値の3点として採点する。
【0035】
−振り抜き性−
打撃時における芝抵抗の少なさを1〜5点で評価し、10名で平均する。
−上下方向性−
ダフり難さや、ヘッド前部が上に向いてフェース下部での打撃の起こり難さを1〜5点で評価し、10名で平均する。
【0036】
−ヘッドの返りやすさ−
ヘッドの返りやすさ(ヘッドが返らないスライス打撃へのなり難さ)を1〜5点で評価し、10名で平均する。
【0037】
上記性能評価の結果を次の〔表1〕に示す。
【0038】
【表1】
Figure 2004305573
【0039】
この〔表1〕から明らかな通り、本発明の実施例1〜4は、リブを設けた比較例1やソール面に何も形成していない比較例2に比べて、振り抜き性と上下方向性がいずれも大幅に向上していることから、本発明の採用により、ヘッド前部を浮上させずに地面に対する摩擦を低減させながらボールを打撃できるようになることが判明した。
【0040】
また、左右方向と平行な段差部8を有する実施例1では、振り抜き性が3.0であるのに対して、それとほぼ同じ長さでかつ左右方向と傾斜した段差部8を有する実施例2においては、振り抜き性が4.1に向上しているが、これは、段差部8が左右方向に対して傾斜するほど、ボールをインパクトする際の地面に対する引っ掛かりが少なくなるからであると考えられる。
【0041】
更に、段差部8がソール面3のトウ側端からヒール側端に行き渡る実施例1及び2の場合には、ヘッド1の返りやすさが3.0に止まっているのに対して、段差部8がソール面3のトウ側部分にのみ形成されている実施例3及び4では、ヘッド1の返りやすさが3.7ないし3.8に向上しているが、これは、段差部8が設けられていないヒール側抵抗の方が同段差部8の設けられているトウ側抵抗よりも大きくなるからであると考えられる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヘッド前部を浮上させないで地面に対する摩擦を低減させながらボールを打撃することができるので、ミスショットを招来することなく飛距離を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るゴルフクラブヘッドの側面図である。
【図2】同ヘッドの底面図である。
【図3】同ヘッドを裏返した状態での斜視図である。
【図4】段差部の延設方向と前後方向及び左右方向とのなす角を説明するための、ゴルフクラブヘッドの底面図である。
【図5】(a)は実施例1の底面図、(b)は実施例2の底面図、(c)は実施例3の底面図、(d)は実施例4の底面図である。
【図6】(a)は比較例1の底面図、(b)はB−B線断面図、(c)は比較例2底面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 ソール面
4 トップ面
5 サイド面
8 段差部
8A 第一段差部
8B 第二段差部
9 抉り部
θ ロフト角

Claims (3)

  1. ボールを打撃するフェース面と、このフェース面の下端から後方に延びるソール面と、同フェース面の上端から後方に延びるトップ面と、このトップ面と前記ソール面の間に配置されたサイド面とを備えているゴルフクラブヘッドにおいて、
    後方側が前方側よりも上位となる断面形状でかつ左右方向に長い段差部が前記ソール面の前後方向中途部に形成され、前記ソール面の前後方向のほぼ全範囲でアドレス時のロフト角が規定されるように前記ソール面における前記段差部の後方側に位置する部分が抉られていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 段差部は、ソール面のトウ側端から開始し、かつ、同ソール面の左右方向途中で消滅している請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 段差部の延設方向が左右方向に対して傾斜している請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010046338A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド

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