JP2004305409A - ゲルマニウム医療用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性の向上を図る。
【解決手段】ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面に、下地層としてゲルマニウムとの密着性に優れた銅錫合金メッキ層3を生成し、この下地層上に結合層として金メッキ層4を生成し、この結合層上に化粧層としてロジウムメッキ層5を生成することによって、ゲルマニウム成形体1上へのメッキ生成を容易化する。
【選択図】 図1
【解決手段】ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面に、下地層としてゲルマニウムとの密着性に優れた銅錫合金メッキ層3を生成し、この下地層上に結合層として金メッキ層4を生成し、この結合層上に化粧層としてロジウムメッキ層5を生成することによって、ゲルマニウム成形体1上へのメッキ生成を容易化する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の症状を緩和するために、皮膚に貼着使用するゲルマニウム医療用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲルマニウムは電子部品としてはもとより、その半導体特性により、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の種々の症状を緩和する医療用具としても広く利用されている。
即ち、ゲルマニウムは32個の電子を有する原子番号32の原子で、その最外殻軌道には4個の電子が配置されており、その内1個の電子は非常に遊離し易く、この一個の電子が遊離することで正孔が生じ、この正孔は他のものから電子を吸引する性質を有している。
一方、生体の神経系は生体中に生じる電気的作用で正常な機能が保たれる様になっているが、生体内における種々の患部においては各細胞の電位が異常な値を示すことが知られており、かかる患部に対しゲルマニウムを貼着すると、患部の痛み、炎症等が治癒することが知られている。
ゲルマニウムが患部を治癒する機構は、未だ十分に解明されていないが、イオン発生、ラジカル消去等のゲルマニウムが有する電気的特性によって、患部との間で電子交換等が行われ、患部の異常電位が正常化されて炎症等の疾患が治癒するものと思われる。
このゲルマニウム特性を利用した医療用具としては、ゲルマニウム成形体上に下地層としてニッケルメッキ層を生成し、その上にパラジウムメッキ層を生成し、更にその上に最外面の化粧層としてロジウムメッキ層を生成することによって、汗等の生体分泌物からゲルマニウム成形体を保護すると共に、外観向上を図る様にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−12992号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ゲルマニウムに対するニッケルメッキの付き回りは悪く、このため下地層としてのニッケルメッキの生成条件、例えば電気メッキの浴組成、陽極電流密度等の設定及び管理が困難で、生産性の向上を図るためには下地メッキの改善が必要であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、ゲルマニウムを主成分として成した成形体の表面に、下地層としてゲルマニウムとの密着性に優れた銅錫合金メッキ層を生成し、この下地層上に結合層として金メッキ層を生成し、この結合層上にロジウムメッキ層を生成することによって、ゲルマニウム成形体上へのメッキ生成を容易化する様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るゲルマニウム医療用具の縦断面図である。
本発明に係るゲルマニウム医療用具は、ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面を三重層メッキ2で被覆したものである。
成形体1は、ゲルマニウム単体又はゲルマニウムと他の金属若しくはガラスの混合物から成り、例えば高純度の精製ゲルマニウム(純度99.999%)のインゴットを溶解し、所定の型内に流し込んで成形するか、或いは上記インゴットを粉砕した微粉体を加圧成形した後、適宜温度下で焼結させて形成したものである。
又、ゲルマニウム微粉体に銅、銀、アルミニウム、錫等の金属や、ガラスの微粉体を混合し、かかる混合微粉体を加圧成形した後、焼結させても良い。
【0007】
尚、成形体1の形状は何等限定されず、例えば図示例の様に偏平駒形や、中央部に凸部を有する円盤形状に成形し、駒型の円錐頂部又は円盤の凸部を皮膚への接触側とし、人体に貼付した際に指圧的刺激を与える様にしても良い。
【0008】
三重層メッキ2は、先ず成形体1の表面に1〜4ミクロンの銅錫合金メッキ層3を生成し、次に銅錫合金メッキ層3上に約0.1ミクロンの金メッキ層4を生成し、更に金メッキ層4上に0.1〜0.2ミクロンのロジウムメッキ層5を生成している。
三重層メッキ2において、成形体1の表面に直接生成される銅錫合金メッキ層3は、成形体1表面の微細な凹凸を埋め、平滑な表面を有する下地層となって、下地層上に生成される高価な金メッキ層4の必要厚みを薄くする。
金メッキ層4は、銅錫合金メッキ層3及びロジウムメッキ層5との密着性に優れ、銅錫合金メッキ層3とロジウムメッキ層5の中間に位置することで、結合層として作用する。
そして、最外面のロジウムメッキ層5は、耐食性及び耐磨耗性に優れ、人体からの分泌物による成形体1の腐食を防止し、更に白金の様な金属光沢を呈する外観特性により、化粧層として商品価値の向上に寄与するものである。
【0009】
以上の様に、本発明の医療用具は、ゲルマニウムを主成分とする成形体1を三重層メッキ2で被覆しているが、三重層メッキ2を形成している銅錫合金,金及びロジウムは全て電気の良導体であるために、ゲルマニウムが有するイオン発生、ラジカル消去等の電気的特性や、この電気的特性により生体患部を治療する作用の減退は一切ない。
又、銅錫合金,金及びロジウムは化学的にも安定で、人体に対する害はなく、モニターテストの結果においても、被験者の貼付箇所に金属アレルギーによる肌あれ、かぶれ等の不具合は一切認められなかった。
【0010】
【発明の効果】
要するに本発明は、ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面に、電気メッキで析出し易く、且つゲルマニウムに対して付き回りの良い銅錫合金メッキ層3を生成したので、成形体1の表面に耐剥離性に優れた下地層を容易に生成することが出来、製造時における諸条件の管理を簡易化して生産性の向上を図ることが出来る。
又、銅錫合金メッキ層上に金メッキ層3を生成し、該金メッキ層3上にロジウムメッキ層4を生成したので、人体からの分泌物によるゲルマニウム成形体の溶解、磨耗及びこれに基づく皮膚のかぶれ等を防止出来、特に最外面のロジウムメッキ層5の耐磨耗特性により、高価なゲルマニウム医療用具の耐久性を著しく向上させることが出来ると共に、白金の様な光沢を呈する外観により商品価値の向上を図ることが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲルマニウム医療用具の縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形体
2 三重層メッキ
3 銅錫合金メッキ層
4 金メッキ層
5 ロジウムメッキ層
【発明の属する技術分野】
本発明は、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の症状を緩和するために、皮膚に貼着使用するゲルマニウム医療用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲルマニウムは電子部品としてはもとより、その半導体特性により、肩凝り、腰痛、筋肉痛等の種々の症状を緩和する医療用具としても広く利用されている。
即ち、ゲルマニウムは32個の電子を有する原子番号32の原子で、その最外殻軌道には4個の電子が配置されており、その内1個の電子は非常に遊離し易く、この一個の電子が遊離することで正孔が生じ、この正孔は他のものから電子を吸引する性質を有している。
一方、生体の神経系は生体中に生じる電気的作用で正常な機能が保たれる様になっているが、生体内における種々の患部においては各細胞の電位が異常な値を示すことが知られており、かかる患部に対しゲルマニウムを貼着すると、患部の痛み、炎症等が治癒することが知られている。
ゲルマニウムが患部を治癒する機構は、未だ十分に解明されていないが、イオン発生、ラジカル消去等のゲルマニウムが有する電気的特性によって、患部との間で電子交換等が行われ、患部の異常電位が正常化されて炎症等の疾患が治癒するものと思われる。
このゲルマニウム特性を利用した医療用具としては、ゲルマニウム成形体上に下地層としてニッケルメッキ層を生成し、その上にパラジウムメッキ層を生成し、更にその上に最外面の化粧層としてロジウムメッキ層を生成することによって、汗等の生体分泌物からゲルマニウム成形体を保護すると共に、外観向上を図る様にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−12992号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ゲルマニウムに対するニッケルメッキの付き回りは悪く、このため下地層としてのニッケルメッキの生成条件、例えば電気メッキの浴組成、陽極電流密度等の設定及び管理が困難で、生産性の向上を図るためには下地メッキの改善が必要であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、ゲルマニウムを主成分として成した成形体の表面に、下地層としてゲルマニウムとの密着性に優れた銅錫合金メッキ層を生成し、この下地層上に結合層として金メッキ層を生成し、この結合層上にロジウムメッキ層を生成することによって、ゲルマニウム成形体上へのメッキ生成を容易化する様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るゲルマニウム医療用具の縦断面図である。
本発明に係るゲルマニウム医療用具は、ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面を三重層メッキ2で被覆したものである。
成形体1は、ゲルマニウム単体又はゲルマニウムと他の金属若しくはガラスの混合物から成り、例えば高純度の精製ゲルマニウム(純度99.999%)のインゴットを溶解し、所定の型内に流し込んで成形するか、或いは上記インゴットを粉砕した微粉体を加圧成形した後、適宜温度下で焼結させて形成したものである。
又、ゲルマニウム微粉体に銅、銀、アルミニウム、錫等の金属や、ガラスの微粉体を混合し、かかる混合微粉体を加圧成形した後、焼結させても良い。
【0007】
尚、成形体1の形状は何等限定されず、例えば図示例の様に偏平駒形や、中央部に凸部を有する円盤形状に成形し、駒型の円錐頂部又は円盤の凸部を皮膚への接触側とし、人体に貼付した際に指圧的刺激を与える様にしても良い。
【0008】
三重層メッキ2は、先ず成形体1の表面に1〜4ミクロンの銅錫合金メッキ層3を生成し、次に銅錫合金メッキ層3上に約0.1ミクロンの金メッキ層4を生成し、更に金メッキ層4上に0.1〜0.2ミクロンのロジウムメッキ層5を生成している。
三重層メッキ2において、成形体1の表面に直接生成される銅錫合金メッキ層3は、成形体1表面の微細な凹凸を埋め、平滑な表面を有する下地層となって、下地層上に生成される高価な金メッキ層4の必要厚みを薄くする。
金メッキ層4は、銅錫合金メッキ層3及びロジウムメッキ層5との密着性に優れ、銅錫合金メッキ層3とロジウムメッキ層5の中間に位置することで、結合層として作用する。
そして、最外面のロジウムメッキ層5は、耐食性及び耐磨耗性に優れ、人体からの分泌物による成形体1の腐食を防止し、更に白金の様な金属光沢を呈する外観特性により、化粧層として商品価値の向上に寄与するものである。
【0009】
以上の様に、本発明の医療用具は、ゲルマニウムを主成分とする成形体1を三重層メッキ2で被覆しているが、三重層メッキ2を形成している銅錫合金,金及びロジウムは全て電気の良導体であるために、ゲルマニウムが有するイオン発生、ラジカル消去等の電気的特性や、この電気的特性により生体患部を治療する作用の減退は一切ない。
又、銅錫合金,金及びロジウムは化学的にも安定で、人体に対する害はなく、モニターテストの結果においても、被験者の貼付箇所に金属アレルギーによる肌あれ、かぶれ等の不具合は一切認められなかった。
【0010】
【発明の効果】
要するに本発明は、ゲルマニウムを主成分として成した成形体1の表面に、電気メッキで析出し易く、且つゲルマニウムに対して付き回りの良い銅錫合金メッキ層3を生成したので、成形体1の表面に耐剥離性に優れた下地層を容易に生成することが出来、製造時における諸条件の管理を簡易化して生産性の向上を図ることが出来る。
又、銅錫合金メッキ層上に金メッキ層3を生成し、該金メッキ層3上にロジウムメッキ層4を生成したので、人体からの分泌物によるゲルマニウム成形体の溶解、磨耗及びこれに基づく皮膚のかぶれ等を防止出来、特に最外面のロジウムメッキ層5の耐磨耗特性により、高価なゲルマニウム医療用具の耐久性を著しく向上させることが出来ると共に、白金の様な光沢を呈する外観により商品価値の向上を図ることが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲルマニウム医療用具の縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形体
2 三重層メッキ
3 銅錫合金メッキ層
4 金メッキ層
5 ロジウムメッキ層
Claims (1)
- ゲルマニウムを主成分として成した成形体の表面に銅錫合金メッキ層を生成し、該銅錫合金メッキ層上に金メッキ層を生成し、該金メッキ層上にロジウムメッキ層を生成したことを特徴とするゲルマニウム医療用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003102535A JP2004305409A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | ゲルマニウム医療用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003102535A JP2004305409A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | ゲルマニウム医療用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004305409A true JP2004305409A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33465935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003102535A Pending JP2004305409A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | ゲルマニウム医療用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004305409A (ja) |
-
2003
- 2003-04-07 JP JP2003102535A patent/JP2004305409A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050221 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070828 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080122 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |