JP2004303902A - 固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサ部表面のピニングを強化して暗電流を減少させ、暗時のキズ(いわゆる白キズ)を低減し、高品質な固体撮像素子を得る。
【解決手段】センサ部14で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部14上に開口部42を設けて該センサ部14側の非光電変換領域を被覆する遮光膜41を備えた固体撮像素子1であって、前記遮光膜41は直流電源51もしくはパルス発生電源に接続されるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】センサ部14で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部14上に開口部42を設けて該センサ部14側の非光電変換領域を被覆する遮光膜41を備えた固体撮像素子1であって、前記遮光膜41は直流電源51もしくはパルス発生電源に接続されるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法に関し、詳しくは遮光膜を有する固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IT(インターライン)型の固体撮像素子では、光電変換部の開口を除く全面に、スミア抑制のため、アルミニウム等による金属製の遮光膜が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。その遮光膜は通常グランド(GND)に接続されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−345437号公報(第3−4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固体撮像素子の単位画素サイズが小さくなると、センサ部を構成する例えばホールアキュムレーティッドダイオード(正孔蓄積型ダイオード、以下、HADと略記する)のp+層を形成する際に、イオン注入方法や熱処理方法等の影響で、上記p+層がセンサ開口を形成する読み出し電極下方や転送電極下方に拡散する。このことが、センサ特性に悪影響を及ぼす。例えば、図12に示すように、上記センサ部114のp+層116が電極112(読み出し電極112R)下方(読み出しゲート121)に拡散した場合は、読み出し電圧が上昇し、駆動電圧に対する動作マージンが減少する。また、上記p+層116が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの電極112(転送電極112T)下方に拡散した場合には、垂直レジスタ131の実効領域を減少させ、垂直レジスタ131の取り扱い電荷量が減少する。
【0005】
その対策として、p+層116を形成する際のイオン注入時に、マスク等を用いてセンサ部14の開口端から離すようにp型不純物をイオン注入した場合には、センサ部14表面のピニングが弱くなり暗電流が増加して、暗時のキズ(いわゆる白キズ)が増加する。したがって、p+層116は読み出し電極および転送電極からなる電極112の下方に入り込むように形成せず、電極112端に接するように形成したいが、p型不純物が拡散し易いために現実は難しい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされた固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法である。
【0007】
本発明の固体撮像素子は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換部を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、前記遮光膜は直流電源に接続されるものである。もしくは、前記遮光膜はパルス発生電源に接続されるものである。
【0008】
上記固体撮像素子では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0009】
本発明の固体撮像素子の駆動方法は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換領域の全面を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜に直流電圧を印加するという駆動方法である。もしくは、前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜にパルス電圧を印加するという駆動方法である。
【0010】
上記固体撮像素子の駆動方法では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜に直流電圧を印加することから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜にパルス電圧を印加する駆動方法では、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜が、特に読み出し電極側に配置されていることが有効である。
【0011】
本発明の固体撮像素子は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜は直流電源に接続され、前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出し電極および隣接する画素の転送電極との間にオフセット領域が設けられている。もしくは、前記遮光膜はパルス発生電源に接続され、前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出し電極および隣接する画素の転送電極との間にオフセット領域が設けられているものである。
【0012】
上記固体撮像素子では、センサ部は固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられていることから、上記センサ部のp型層が読み出しゲート側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの転送電極下方(チャネルストップ層側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタの実効領域が確保され、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保される。また遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0013】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので、前記センサ部上を開口して前記固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜は直流電源もしくはパルス発生電源に接続される固体撮像素子の製造方法であって、前記センサ部を形成する工程は、読み出しゲートと隣接する画素の電荷結合素子のチャネルストップ層との間にn型拡散層を形成する工程と、前記読み出しゲート側および前記隣接する画素のチャネルストップ層側の前記n型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法により前記n型拡散層の上層にp型拡散層を形成する工程とを備えている。
【0014】
上記固体撮像素子の製造方法では、読み出しゲート側および隣接する画素のチャネルストップ層側のn型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法によりn型拡散層の上層にp型拡散層を形成することから、形成されるp型拡散層は読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層からオフセット領域分だけ離れた状態に形成される。このため、上記センサ部のp型層が読み出しゲート側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの転送電極下方(チャネルストップ層側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタの実効領域が確保され、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保される。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第1実施の形態を、図1によって説明する。図1(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、図1(2)は固体撮像素子の要部構成図である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図1では代表しておよそ1画素を示した。
【0016】
図1(1)に示すように、固体撮像素子1は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。すなわち、センサ部14の表面側にp型拡散層が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平転送方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0017】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0018】
図1(2)に示すように、上記遮光膜41は、例えばタングステンで形成され、直流電源51に接続されている。直流電源51は、例えば直流電圧を供給する電源部52と電圧を所望の電圧に変換する電圧変換部53とから構成されている。上記遮光膜41に覆われた固体撮像素子1のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて遮光膜41への直流電圧の印加を指示する。
【0019】
図2に示すように、上位固体撮像素子1では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックの直流電圧VdcをON状態にして、遮光膜41に、例えば−0.1V〜−10V、好ましくは、−0.5V〜−5Vの直流電圧Vdcを印加する。上記直流電圧Vdcが−0.1Vよりも低い場合には、直流電圧Vdcを印加してもセンサ部表面のピニングの強化が不十分となる。また、−10Vを超える直流電圧Vdcの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、直流電圧Vdcは上記範囲に設定される。
【0020】
上記固体撮像素子1では、遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜41が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。
【0021】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第2実施の形態を、図3によって説明する。図3(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、図3(2)は固体撮像素子の要部構成図である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図3では代表しておよそ1画素を示した。
【0022】
図3(1)に示すように、固体撮像素子2は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。すなわち、センサ部14の表面側にp型拡散層が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0023】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0024】
図3(2)に示すように、上記遮光膜41は、例えばタングステンで形成され、パルス発生電源55に接続されている。パルス発生電源55は、例えば交流電圧を供給する交流電源部56と所望の電圧のパルスに変換するパルス調整回路57とから構成されている。上記遮光膜41に覆われた固体撮像素子1のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて遮光膜41へのパルス電圧の印加を指示する。
【0025】
図4に示すように、固体撮像素子2では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックのパルス電圧VpをON状態にして、遮光膜に、例えば0.1V〜15V、好ましくは、0.5V〜5Vのパルス電圧Vpを印加する。上記パルス電圧Vpが0.1Vよりも低い場合には、パルス電圧Vpを印加しても読み出しを十分に補助できず、高い読み出し電圧が必要となる。また、15Vを超えるパルス電圧Vpの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、パルス電圧Vpは上記範囲に設定される。
【0026】
また、上記パルス電圧Vpの印加は、直流電圧Vdcの印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧Vdcを印加し、その上にパルス電圧Vpを重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0027】
上記固体撮像素子2では、遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜41がパルス発生電源55に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜41に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【0028】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第3実施の形態を、図5によって説明する。図5(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、図5(2)は固体撮像素子の要部構成図である。この第3実施の形態は前記第1実施の形態の固体撮像素子において、遮光膜の構成が変更となる。その他の構成は前記図1(1)によって説明したのと同様である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図5では代表しておよそ1画素を示した。
【0029】
図5(1)に示すように、固体撮像素子3は、遮光膜41は複数の層(ここでは、一例として2層)に形成されている。第1遮光膜411は、センサ部14上を開口して固体撮像素子1のセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。第2遮光膜412は、この第2遮光膜412より下層の第1遮光膜411上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、第1遮光膜411の開口部42の一辺側(例えば読み出しゲート21側)よりセンサ部14側に張り出して形成されていてかつ直流電源(図示せず)に接続されている。この第2遮光膜412は、読み出しゲート21側に形成されることが好ましい。
【0030】
図5(2)に示すように、上記第1遮光膜411は、例えばタングステンで形成され、センサ部14上を開口してセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。上記第2遮光膜142は、例えばタングステンで形成され、直流電源51に接続されている。直流電源51は、例えば直流電圧を供給する電源部52と電圧を所望の電圧に変換する電圧変換部53とから構成されている。上記固体撮像素子3のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて第2遮光膜412への直流電圧の印加を指示する。
【0031】
図6に示すように、固体撮像素子3では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックの直流電圧VdcをON状態にして、遮光膜(第2遮光膜)に、例えば−0.1V〜−10V、好ましくは、−0.5V〜−5Vの直流電圧Vdcを印加する。上記直流電圧Vdcが−0.1Vよりも低い場合には、直流電圧Vdcを印加してもセンサ部表面のピニングの強化が不十分となる。また、−10Vを超える電圧の場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、直流電圧Vdcは上記範囲に設定される。
【0032】
上記固体撮像素子3では、第2遮光膜412に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、第2遮光膜412が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。
【0033】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第4実施の形態を、図7の概略構成図によって説明する。図7(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、図7(2)は固体撮像素子の要部構成図である。この第4実施の形態は前記第2実施の形態の固体撮像素子において、遮光膜の構成が変更となる。その他の構成は前記図3(1)によって説明したのと同様である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図7では代表しておよそ1画素を示した。
【0034】
図7(1)に示すように、遮光膜41は複数の層(ここでは、一例として2層)に形成されている。第1遮光膜411は、センサ部14上を開口して固体撮像素子1のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつアースGNDに接続されている。第2遮光膜412は、この第2遮光膜412より下層の第1遮光膜411上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、第1遮光膜411の開口部42の一辺側(例えば読み出しゲート21側)よりセンサ部14側に張り出して形成されていてかつパルス発生電源(図示せず)に接続されている。この第2遮光膜412は、読み出しゲート21側に形成されることが好ましい。
【0035】
図7(2)に示すように、上記第1遮光膜411は、例えばタングステンで形成され、センサ部14上を開口してセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。上記第2遮光膜412は、例えばタングステンで形成され、パルス発生電源55に接続されている。パルス発生電源55は、例えば交流電圧を供給する交流電源部56と所望の電圧のパルスに変換するパルス調整回路57とから構成されている。上記固体撮像素子4のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて第2遮光膜412へのパルス電圧の印加を指示する。
【0036】
図8に示すように、固体撮像素子4では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックのパルス電圧VpをON状態にして、遮光膜に、例えば0.1V〜15V、好ましくは、0.5V〜5Vのパルス電圧Vpを印加する。上記パルス電圧Vpが0.1Vよりも低い場合には、パルス電圧Vpを印加しても読み出しを十分に補助できず、高い読み出し電圧が必要となる。また、15Vを超えるパルス電圧Vpの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、パルス電圧Vpは上記範囲に設定される。
【0037】
上記固体撮像素子4では、第2遮光膜412に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。第2遮光膜412がパルス発生電源55に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを第2遮光膜412に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。このことから、パルス電圧を印加する第2遮光膜412は、特に読み出しゲート21上の電極12側、すなわち読み出し電極12R側に配置することが有効である。
【0038】
また、上記パルス電圧の印加は、直流電圧の印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧を印加し、その上にパルス電圧を重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0039】
本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第5実施の形態を、図9の概略構成図によって説明する。
【0040】
図9に示すように、遮光膜41は前記第3,第4実施の形態と同様に2層に形成されている。そして、第1遮光膜411には直流電圧が印加されるように、第2遮光膜412にはパルス電圧が印加されるように、電源59に接続されている。すなわち、電源59は、個々に直流電圧とパルス電圧とを発生するものからなる。この場合の駆動方法は、前記第3、第4実施の形態の動作を組み合わせたものとなる。
【0041】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第6実施の形態を、図10の概略構成断面図によって説明する。
【0042】
図10に示すように、固体撮像素子6は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0043】
上記p型拡散層16は、読み出しゲート21側およびチャネルストップ層17側にn型拡散層15を残した状態に形成される。この残されたn型拡散層部分がオフセット領域71となる。
【0044】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0045】
上記遮光膜の構成は、前記第1乃至第5実施の形態で説明した遮光膜の構成を用いることができる。すなわち、前記第1実施の形態で説明したように、直流電圧が印加されるように直流電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第2実施の形態で説明したように、パルス電圧が印加されるようにパルス発生電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第3実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつ直流電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第4実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつパルス発生電源に接続されるものを用いることができる。上記第2遮光膜は読み出し電極側に形成されることが好ましい。もしくは、前記第5実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ直流電圧が印加されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつパルス電圧が印加されるものを用いることができる。上記第2遮光膜は読み出し電極側に形成されることが好ましい。なお、図10では一例として、単層の遮光膜を示した。また、直流電圧もしくはパルス電圧を遮光膜に印加する方法は前記第1〜第4実施の形態で説明したのと同様である。
【0046】
上記固体撮像素子6では、センサ部14は固体撮像素子6の読み出しゲート21および隣接する画素のチャネルストップ層17との間にオフセット領域71が設けられていることから、上記センサ部14のp型層16が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層16が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタ31の転送電極下方(チャネルストップ層17側)に拡散することがなくなるので、隣接する画素の垂直レジスタ31の実効領域が確保され、垂直レジスタ31の取り扱い電荷量が確保される。遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜41が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜41がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜41に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜41は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0047】
また、上記パルス電圧の印加は、直流電圧の印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧を印加し、その上にパルス電圧を重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0048】
次に、本発明の固体撮像素子の製造方法として、2層の遮光膜を形成する一実施の形態を以下に説明する。なお、前述の各実施の形態で説明した構成部品と同様な構成部品には同一符号を付与して説明する。
【0049】
既知の固体撮像素子の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15、その表層にp型拡散層16を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0050】
その後、層間絶縁膜18上に第1遮光膜411を形成した後、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術によって、センサ部14上の第1遮光膜411に開口部42を形成する。その後、上記第1遮光膜411上に絶縁膜を介して第2遮光膜412を上記第1遮光膜411の開口部42の一辺側より上記センサ部14側に張り出して形成する。その結果、前記図5(1)もしくは前記図7(1)によって説明したような構成の遮光膜41が形成される。
【0051】
次に、本発明の固体撮像素子の製造方法としてセンサ部にオフセット領域を有する固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態を、図11の概略構成断面図によって説明する。センサ部14のp型層16以外は従来の製造方法と同様であるので、ここでは発明の特徴となるp型層16の製造方法を説明する。
【0052】
図11(1)に示すように、既知の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0053】
その後、レジスト塗布技術およびリソグラフィー技術によって、上記n型拡散層15の読み出しゲート21側およびチャネルストップ層17側を被覆するように上記n型拡散層15上を開口したレジストマスク81を形成する。次いでこのレジストマスク81をイオン注入マスクに用いて、通常のイオン注入法によりp型不純物を上記n型拡散層15の表層にドーピングする。その後上記レジストマスク81を除去してから、所望熱工程を行うことで、n型拡散層15上にホールアキュムレーション層となるp型拡散層16を形成する。その結果、読み出し電極(読み出しゲート21)側および隣接する画素の転送電極(隣接する画素を分離するチャネルストップ層17)側の前記n型拡散層15が残され、その残された領域がオフセット領域71となる。このようにして、オフセット構造を形成する。その後、前記第1〜第5実施の形態で説明した遮光膜を形成する。その際、遮光膜は、直流電源もしくはパルス発生電源に接続されるように、電源接続端子(図示せず)を設けるように形成される。この遮光膜の形成は上記熱工程の前に形成してもよい。
【0054】
上記製造方法では、読み出しゲート21側および隣接する画素のチャネルストップ層17側のn型拡散層15をオフセット領域71として、通常のイオン注入法によりn型拡散層15の上層にp型拡散層16を形成することから、形成されるp型拡散層16は読み出しゲート21および隣接する画素のチャネルストップ層17からオフセット領域71分だけ離れた状態に形成される。このため、その後の熱工程によって、上記センサ部14のp型層が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型拡散層16が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタ31の転送電極下方(チャネルストップ層17側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタ31の実効領域が確保され、垂直レジスタ31の取り扱い電荷量が確保される。また、この製造方法では、イオン注入方向、角度等の制御が不要で、かつ拡散の影響も軽減できるため、p型拡散層16に隣接する素子への影響を軽減でき、センササイズをより縮小できる。
【0055】
もしくは、p型拡散層16を以下のように形成してもよい。図11(2)に示すように、既知の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0056】
その後、電極12および層間絶縁膜18等をイオン注入マスクにした通常の斜めイオン注入法により、p型不純物を上記n型拡散層15の表層にドーピングする。その際、読み出しゲート21側が電極12および層間絶縁膜18の陰になるように、イオン注入方向を設定する。その後所望熱工程を行うことで、n型拡散層15上にホールアキュムレーション層となるp型拡散層16を形成する。その結果、読み出し電極(読み出しゲート21)側の前記n型拡散層15が残され、その残された領域がオフセット領域71となる。このようにして、オフセット構造を形成する。その後、前記第1〜第5実施の形態で説明した遮光膜を形成する。その際、遮光膜は、直流電源もしくはパルス発生電源に接続されるように、電源接続端子(図示せず)を設けるように形成される。この遮光膜の形成は上記熱工程の前に形成してもよい。
【0057】
上記製造方法では、読み出しゲート21側のn型拡散層15をオフセット領域71として、斜めイオン注入法によりn型拡散層15の上層にp型拡散層16を形成することから、形成されるp型拡散層16は読み出しゲート21からオフセット領域71分だけ離れた状態に形成される。このため、その後の熱工程によって上記センサ部14のp型拡散層16が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、この製造方法では、イオン注入の拡散の影響も軽減できるため、p型拡散層16に隣接する素子への影響を軽減でき、センササイズをより縮小できる。
【0058】
さらに、遮光膜が直流電源に接続されるように形成する製造方法では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるように形成する製造方法では、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるようになるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の固体撮像素子によれば、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されるので、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。よって、暗電流の発生を防止し、キズの発生のない高品質な固体撮像素子を提供できる。また、垂直レジスタ実効面積の拡大ができる。
【0060】
本発明の固体撮像素子の駆動方法によれば、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜に直流電圧を印加することから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜にパルス電圧を印加する駆動方法では、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。よって、暗電流の発生を防止し、キズの発生のない高品質な固体撮像素子の駆動方法を提供できる。
【0061】
本発明の固体撮像素子によれば、センサ部は固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられているので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンを広げることができる。また、垂直レジスタの実効領域が確保でき、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保できる。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。また、垂直レジスタ実効面積の拡大ができる。
【0062】
本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、読み出しゲート側および隣接する画素のチャネルストップ層側のn型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法によりn型拡散層の上層にp型拡散層を形成するので、p型拡散層を読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層からオフセット領域分だけ離れた状態に形成できる。このため、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンを広げることができる固体撮像素子を製造することができる。また、垂直レジスタの実効領域が確保でき、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保できる。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第1実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図2】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックの直流電圧Vdcとの関係図である。
【図3】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第2実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図4】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックのパルス電圧Vpとの関係図である。
【図5】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第3実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図6】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックの直流電圧Vdcとの関係図である。
【図7】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第4実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図8】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックのパルス電圧Vpとの関係図である。
【図9】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第5実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図10】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第6実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図11】本発明の固体撮像素子の製造方法としてセンサ部にオフセット領域を有する固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図12】従来の固体撮像素子の課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
1…固体撮像素子、14…センサ部、41…遮光膜、42…開口部、51…直流電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法に関し、詳しくは遮光膜を有する固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IT(インターライン)型の固体撮像素子では、光電変換部の開口を除く全面に、スミア抑制のため、アルミニウム等による金属製の遮光膜が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。その遮光膜は通常グランド(GND)に接続されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−345437号公報(第3−4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固体撮像素子の単位画素サイズが小さくなると、センサ部を構成する例えばホールアキュムレーティッドダイオード(正孔蓄積型ダイオード、以下、HADと略記する)のp+層を形成する際に、イオン注入方法や熱処理方法等の影響で、上記p+層がセンサ開口を形成する読み出し電極下方や転送電極下方に拡散する。このことが、センサ特性に悪影響を及ぼす。例えば、図12に示すように、上記センサ部114のp+層116が電極112(読み出し電極112R)下方(読み出しゲート121)に拡散した場合は、読み出し電圧が上昇し、駆動電圧に対する動作マージンが減少する。また、上記p+層116が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの電極112(転送電極112T)下方に拡散した場合には、垂直レジスタ131の実効領域を減少させ、垂直レジスタ131の取り扱い電荷量が減少する。
【0005】
その対策として、p+層116を形成する際のイオン注入時に、マスク等を用いてセンサ部14の開口端から離すようにp型不純物をイオン注入した場合には、センサ部14表面のピニングが弱くなり暗電流が増加して、暗時のキズ(いわゆる白キズ)が増加する。したがって、p+層116は読み出し電極および転送電極からなる電極112の下方に入り込むように形成せず、電極112端に接するように形成したいが、p型不純物が拡散し易いために現実は難しい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされた固体撮像素子、その駆動方法およびその製造方法である。
【0007】
本発明の固体撮像素子は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換部を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、前記遮光膜は直流電源に接続されるものである。もしくは、前記遮光膜はパルス発生電源に接続されるものである。
【0008】
上記固体撮像素子では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0009】
本発明の固体撮像素子の駆動方法は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換領域の全面を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜に直流電圧を印加するという駆動方法である。もしくは、前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜にパルス電圧を印加するという駆動方法である。
【0010】
上記固体撮像素子の駆動方法では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜に直流電圧を印加することから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜にパルス電圧を印加する駆動方法では、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜が、特に読み出し電極側に配置されていることが有効である。
【0011】
本発明の固体撮像素子は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜は直流電源に接続され、前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出し電極および隣接する画素の転送電極との間にオフセット領域が設けられている。もしくは、前記遮光膜はパルス発生電源に接続され、前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出し電極および隣接する画素の転送電極との間にオフセット領域が設けられているものである。
【0012】
上記固体撮像素子では、センサ部は固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられていることから、上記センサ部のp型層が読み出しゲート側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの転送電極下方(チャネルストップ層側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタの実効領域が確保され、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保される。また遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0013】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので、前記センサ部上を開口して前記固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜は直流電源もしくはパルス発生電源に接続される固体撮像素子の製造方法であって、前記センサ部を形成する工程は、読み出しゲートと隣接する画素の電荷結合素子のチャネルストップ層との間にn型拡散層を形成する工程と、前記読み出しゲート側および前記隣接する画素のチャネルストップ層側の前記n型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法により前記n型拡散層の上層にp型拡散層を形成する工程とを備えている。
【0014】
上記固体撮像素子の製造方法では、読み出しゲート側および隣接する画素のチャネルストップ層側のn型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法によりn型拡散層の上層にp型拡散層を形成することから、形成されるp型拡散層は読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層からオフセット領域分だけ離れた状態に形成される。このため、上記センサ部のp型層が読み出しゲート側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタの転送電極下方(チャネルストップ層側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタの実効領域が確保され、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保される。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第1実施の形態を、図1によって説明する。図1(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、図1(2)は固体撮像素子の要部構成図である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図1では代表しておよそ1画素を示した。
【0016】
図1(1)に示すように、固体撮像素子1は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。すなわち、センサ部14の表面側にp型拡散層が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平転送方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0017】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0018】
図1(2)に示すように、上記遮光膜41は、例えばタングステンで形成され、直流電源51に接続されている。直流電源51は、例えば直流電圧を供給する電源部52と電圧を所望の電圧に変換する電圧変換部53とから構成されている。上記遮光膜41に覆われた固体撮像素子1のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて遮光膜41への直流電圧の印加を指示する。
【0019】
図2に示すように、上位固体撮像素子1では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックの直流電圧VdcをON状態にして、遮光膜41に、例えば−0.1V〜−10V、好ましくは、−0.5V〜−5Vの直流電圧Vdcを印加する。上記直流電圧Vdcが−0.1Vよりも低い場合には、直流電圧Vdcを印加してもセンサ部表面のピニングの強化が不十分となる。また、−10Vを超える直流電圧Vdcの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、直流電圧Vdcは上記範囲に設定される。
【0020】
上記固体撮像素子1では、遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜41が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。
【0021】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第2実施の形態を、図3によって説明する。図3(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、図3(2)は固体撮像素子の要部構成図である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図3では代表しておよそ1画素を示した。
【0022】
図3(1)に示すように、固体撮像素子2は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。すなわち、センサ部14の表面側にp型拡散層が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0023】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0024】
図3(2)に示すように、上記遮光膜41は、例えばタングステンで形成され、パルス発生電源55に接続されている。パルス発生電源55は、例えば交流電圧を供給する交流電源部56と所望の電圧のパルスに変換するパルス調整回路57とから構成されている。上記遮光膜41に覆われた固体撮像素子1のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて遮光膜41へのパルス電圧の印加を指示する。
【0025】
図4に示すように、固体撮像素子2では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックのパルス電圧VpをON状態にして、遮光膜に、例えば0.1V〜15V、好ましくは、0.5V〜5Vのパルス電圧Vpを印加する。上記パルス電圧Vpが0.1Vよりも低い場合には、パルス電圧Vpを印加しても読み出しを十分に補助できず、高い読み出し電圧が必要となる。また、15Vを超えるパルス電圧Vpの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、パルス電圧Vpは上記範囲に設定される。
【0026】
また、上記パルス電圧Vpの印加は、直流電圧Vdcの印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧Vdcを印加し、その上にパルス電圧Vpを重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0027】
上記固体撮像素子2では、遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。さらに、遮光膜41がパルス発生電源55に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜41に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【0028】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第3実施の形態を、図5によって説明する。図5(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、図5(2)は固体撮像素子の要部構成図である。この第3実施の形態は前記第1実施の形態の固体撮像素子において、遮光膜の構成が変更となる。その他の構成は前記図1(1)によって説明したのと同様である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図5では代表しておよそ1画素を示した。
【0029】
図5(1)に示すように、固体撮像素子3は、遮光膜41は複数の層(ここでは、一例として2層)に形成されている。第1遮光膜411は、センサ部14上を開口して固体撮像素子1のセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。第2遮光膜412は、この第2遮光膜412より下層の第1遮光膜411上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、第1遮光膜411の開口部42の一辺側(例えば読み出しゲート21側)よりセンサ部14側に張り出して形成されていてかつ直流電源(図示せず)に接続されている。この第2遮光膜412は、読み出しゲート21側に形成されることが好ましい。
【0030】
図5(2)に示すように、上記第1遮光膜411は、例えばタングステンで形成され、センサ部14上を開口してセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。上記第2遮光膜142は、例えばタングステンで形成され、直流電源51に接続されている。直流電源51は、例えば直流電圧を供給する電源部52と電圧を所望の電圧に変換する電圧変換部53とから構成されている。上記固体撮像素子3のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて第2遮光膜412への直流電圧の印加を指示する。
【0031】
図6に示すように、固体撮像素子3では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックの直流電圧VdcをON状態にして、遮光膜(第2遮光膜)に、例えば−0.1V〜−10V、好ましくは、−0.5V〜−5Vの直流電圧Vdcを印加する。上記直流電圧Vdcが−0.1Vよりも低い場合には、直流電圧Vdcを印加してもセンサ部表面のピニングの強化が不十分となる。また、−10Vを超える電圧の場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、直流電圧Vdcは上記範囲に設定される。
【0032】
上記固体撮像素子3では、第2遮光膜412に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、第2遮光膜412が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。
【0033】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第4実施の形態を、図7の概略構成図によって説明する。図7(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、図7(2)は固体撮像素子の要部構成図である。この第4実施の形態は前記第2実施の形態の固体撮像素子において、遮光膜の構成が変更となる。その他の構成は前記図3(1)によって説明したのと同様である。なお、固体撮像素子は多数の画素で構成されるがこの図7では代表しておよそ1画素を示した。
【0034】
図7(1)に示すように、遮光膜41は複数の層(ここでは、一例として2層)に形成されている。第1遮光膜411は、センサ部14上を開口して固体撮像素子1のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつアースGNDに接続されている。第2遮光膜412は、この第2遮光膜412より下層の第1遮光膜411上に絶縁膜(図示せず)を介して形成され、第1遮光膜411の開口部42の一辺側(例えば読み出しゲート21側)よりセンサ部14側に張り出して形成されていてかつパルス発生電源(図示せず)に接続されている。この第2遮光膜412は、読み出しゲート21側に形成されることが好ましい。
【0035】
図7(2)に示すように、上記第1遮光膜411は、例えばタングステンで形成され、センサ部14上を開口してセンサ部14側の非光電変換領域全面を被覆しかつアースGNDに接続されている。上記第2遮光膜412は、例えばタングステンで形成され、パルス発生電源55に接続されている。パルス発生電源55は、例えば交流電圧を供給する交流電源部56と所望の電圧のパルスに変換するパルス調整回路57とから構成されている。上記固体撮像素子4のセンサ部14は、光電変換により受光した光を電気信号に変換し、読み出しクロックを受けてその信号をドライバ一体転送ゲート61へ送る。またドライバ一体転送ゲート61は垂直転送クロックを受けて、信号を垂直方向に転送する。さらにドライバ一体転送ゲート61は読み出しクロックを受けて第2遮光膜412へのパルス電圧の印加を指示する。
【0036】
図8に示すように、固体撮像素子4では、読み出しクロックの読み出しパルスが得られた際に、その読み出しパルスに基づいて遮光膜印加クロックのパルス電圧VpをON状態にして、遮光膜に、例えば0.1V〜15V、好ましくは、0.5V〜5Vのパルス電圧Vpを印加する。上記パルス電圧Vpが0.1Vよりも低い場合には、パルス電圧Vpを印加しても読み出しを十分に補助できず、高い読み出し電圧が必要となる。また、15Vを超えるパルス電圧Vpの場合には固体撮像素子本体の耐圧に問題を生じる可能性が高くなる。したがって、パルス電圧Vpは上記範囲に設定される。
【0037】
上記固体撮像素子4では、第2遮光膜412に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。第2遮光膜412がパルス発生電源55に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを第2遮光膜412に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。このことから、パルス電圧を印加する第2遮光膜412は、特に読み出しゲート21上の電極12側、すなわち読み出し電極12R側に配置することが有効である。
【0038】
また、上記パルス電圧の印加は、直流電圧の印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧を印加し、その上にパルス電圧を重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0039】
本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第5実施の形態を、図9の概略構成図によって説明する。
【0040】
図9に示すように、遮光膜41は前記第3,第4実施の形態と同様に2層に形成されている。そして、第1遮光膜411には直流電圧が印加されるように、第2遮光膜412にはパルス電圧が印加されるように、電源59に接続されている。すなわち、電源59は、個々に直流電圧とパルス電圧とを発生するものからなる。この場合の駆動方法は、前記第3、第4実施の形態の動作を組み合わせたものとなる。
【0041】
次に、本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第6実施の形態を、図10の概略構成断面図によって説明する。
【0042】
図10に示すように、固体撮像素子6は、半導体基板11上に読み出し電極兼転送電極となる電極12が絶縁膜13を介して形成されている。電極12の読み出し電極となる部分下方の上記半導体基板11には読み出しゲート21が形成されている。また電極12の転送電極となる部分下方の上記半導体基板11には電荷結合素子で構成される垂直レジスタ31が形成されている。さらに、電極12と隣接する画素の電極12との間にはセンサ部14が形成されている。このセンサ部14は、例えばHADからなり、例えばpn接合を構成するようにn型拡散層15が形成され、その上部にp型拡散層16が形成されている。また、センサ部14と隣接する画素領域との間にはチャネルストップ層17が形成されている。したがって、1画素を水平方向にみた場合、チャネルストップ層17、垂直レジスタ31、読み出しゲート21、センサ部14が順に配置されている。
【0043】
上記p型拡散層16は、読み出しゲート21側およびチャネルストップ層17側にn型拡散層15を残した状態に形成される。この残されたn型拡散層部分がオフセット領域71となる。
【0044】
さらに、電極12、センサ部14等を覆う絶縁膜18を介して上記センサ部14上に開口部42を設けた遮光膜41が形成されている。
【0045】
上記遮光膜の構成は、前記第1乃至第5実施の形態で説明した遮光膜の構成を用いることができる。すなわち、前記第1実施の形態で説明したように、直流電圧が印加されるように直流電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第2実施の形態で説明したように、パルス電圧が印加されるようにパルス発生電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第3実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつ直流電源に接続されるものを用いることができる。もしくは、前記第4実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつパルス発生電源に接続されるものを用いることができる。上記第2遮光膜は読み出し電極側に形成されることが好ましい。もしくは、前記第5実施の形態で説明したように、遮光膜は複数の層に形成されていて、複数の層の第1遮光膜は、センサ部上を開口して固体撮像素子のセンサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ直流電圧が印加されていて、複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、第1遮光膜の開口の一辺側よりセンサ部に張り出して形成されていてかつパルス電圧が印加されるものを用いることができる。上記第2遮光膜は読み出し電極側に形成されることが好ましい。なお、図10では一例として、単層の遮光膜を示した。また、直流電圧もしくはパルス電圧を遮光膜に印加する方法は前記第1〜第4実施の形態で説明したのと同様である。
【0046】
上記固体撮像素子6では、センサ部14は固体撮像素子6の読み出しゲート21および隣接する画素のチャネルストップ層17との間にオフセット領域71が設けられていることから、上記センサ部14のp型層16が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型層16が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタ31の転送電極下方(チャネルストップ層17側)に拡散することがなくなるので、隣接する画素の垂直レジスタ31の実効領域が確保され、垂直レジスタ31の取り扱い電荷量が確保される。遮光膜41に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜41が直流電源51に接続されることから、センサ部14表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲート21のポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜41がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜41に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。特に、パルス電圧を印加する遮光膜41は、特に読み出し電極側に配置することが有効である。
【0047】
また、上記パルス電圧の印加は、直流電圧の印加を併用することも可能である。例えば、直流電圧を印加し、その上にパルス電圧を重ねあわせればよい。この場合には、直流電圧印加による効果とパルス電圧印加による効果の両方を同時に得ることができる。
【0048】
次に、本発明の固体撮像素子の製造方法として、2層の遮光膜を形成する一実施の形態を以下に説明する。なお、前述の各実施の形態で説明した構成部品と同様な構成部品には同一符号を付与して説明する。
【0049】
既知の固体撮像素子の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15、その表層にp型拡散層16を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0050】
その後、層間絶縁膜18上に第1遮光膜411を形成した後、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術によって、センサ部14上の第1遮光膜411に開口部42を形成する。その後、上記第1遮光膜411上に絶縁膜を介して第2遮光膜412を上記第1遮光膜411の開口部42の一辺側より上記センサ部14側に張り出して形成する。その結果、前記図5(1)もしくは前記図7(1)によって説明したような構成の遮光膜41が形成される。
【0051】
次に、本発明の固体撮像素子の製造方法としてセンサ部にオフセット領域を有する固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態を、図11の概略構成断面図によって説明する。センサ部14のp型層16以外は従来の製造方法と同様であるので、ここでは発明の特徴となるp型層16の製造方法を説明する。
【0052】
図11(1)に示すように、既知の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0053】
その後、レジスト塗布技術およびリソグラフィー技術によって、上記n型拡散層15の読み出しゲート21側およびチャネルストップ層17側を被覆するように上記n型拡散層15上を開口したレジストマスク81を形成する。次いでこのレジストマスク81をイオン注入マスクに用いて、通常のイオン注入法によりp型不純物を上記n型拡散層15の表層にドーピングする。その後上記レジストマスク81を除去してから、所望熱工程を行うことで、n型拡散層15上にホールアキュムレーション層となるp型拡散層16を形成する。その結果、読み出し電極(読み出しゲート21)側および隣接する画素の転送電極(隣接する画素を分離するチャネルストップ層17)側の前記n型拡散層15が残され、その残された領域がオフセット領域71となる。このようにして、オフセット構造を形成する。その後、前記第1〜第5実施の形態で説明した遮光膜を形成する。その際、遮光膜は、直流電源もしくはパルス発生電源に接続されるように、電源接続端子(図示せず)を設けるように形成される。この遮光膜の形成は上記熱工程の前に形成してもよい。
【0054】
上記製造方法では、読み出しゲート21側および隣接する画素のチャネルストップ層17側のn型拡散層15をオフセット領域71として、通常のイオン注入法によりn型拡散層15の上層にp型拡散層16を形成することから、形成されるp型拡散層16は読み出しゲート21および隣接する画素のチャネルストップ層17からオフセット領域71分だけ離れた状態に形成される。このため、その後の熱工程によって、上記センサ部14のp型層が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、上記p型拡散層16が水平方向の隣接画素側における垂直レジスタ31の転送電極下方(チャネルストップ層17側)に拡散することがなくなるので、垂直レジスタ31の実効領域が確保され、垂直レジスタ31の取り扱い電荷量が確保される。また、この製造方法では、イオン注入方向、角度等の制御が不要で、かつ拡散の影響も軽減できるため、p型拡散層16に隣接する素子への影響を軽減でき、センササイズをより縮小できる。
【0055】
もしくは、p型拡散層16を以下のように形成してもよい。図11(2)に示すように、既知の製造方法によって、半導体基板11に読み出しゲート21、垂直レジスタ31、チャネルストップ層17等を形成し、半導体基板11上に絶縁膜を介して電荷読み出し電極および電荷転送電極となる電極12を形成する。さらにセンサ部14となる領域にn型拡散層15を形成しておく。また、電極12およびセンサ部14上を被覆する層間絶縁膜18を形成する。
【0056】
その後、電極12および層間絶縁膜18等をイオン注入マスクにした通常の斜めイオン注入法により、p型不純物を上記n型拡散層15の表層にドーピングする。その際、読み出しゲート21側が電極12および層間絶縁膜18の陰になるように、イオン注入方向を設定する。その後所望熱工程を行うことで、n型拡散層15上にホールアキュムレーション層となるp型拡散層16を形成する。その結果、読み出し電極(読み出しゲート21)側の前記n型拡散層15が残され、その残された領域がオフセット領域71となる。このようにして、オフセット構造を形成する。その後、前記第1〜第5実施の形態で説明した遮光膜を形成する。その際、遮光膜は、直流電源もしくはパルス発生電源に接続されるように、電源接続端子(図示せず)を設けるように形成される。この遮光膜の形成は上記熱工程の前に形成してもよい。
【0057】
上記製造方法では、読み出しゲート21側のn型拡散層15をオフセット領域71として、斜めイオン注入法によりn型拡散層15の上層にp型拡散層16を形成することから、形成されるp型拡散層16は読み出しゲート21からオフセット領域71分だけ離れた状態に形成される。このため、その後の熱工程によって上記センサ部14のp型拡散層16が読み出しゲート21側に拡散することがなくなるので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンが広がる。また、この製造方法では、イオン注入の拡散の影響も軽減できるため、p型拡散層16に隣接する素子への影響を軽減でき、センササイズをより縮小できる。
【0058】
さらに、遮光膜が直流電源に接続されるように形成する製造方法では、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、センサ部表面のピニングが強化される。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるように形成する製造方法では、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるようになるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の固体撮像素子によれば、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されるので、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。よって、暗電流の発生を防止し、キズの発生のない高品質な固体撮像素子を提供できる。また、垂直レジスタ実効面積の拡大ができる。
【0060】
本発明の固体撮像素子の駆動方法によれば、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜に直流電圧を印加することから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また、固体撮像素子の読み出し時に、遮光膜にパルス電圧を印加する駆動方法では、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。よって、暗電流の発生を防止し、キズの発生のない高品質な固体撮像素子の駆動方法を提供できる。
【0061】
本発明の固体撮像素子によれば、センサ部は固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられているので、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンを広げることができる。また、垂直レジスタの実効領域が確保でき、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保できる。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しパルスに同期させたパルスを遮光膜に印加することができるので、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。また、垂直レジスタ実効面積の拡大ができる。
【0062】
本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、読み出しゲート側および隣接する画素のチャネルストップ層側のn型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法によりn型拡散層の上層にp型拡散層を形成するので、p型拡散層を読み出しゲートおよび隣接する画素のチャネルストップ層からオフセット領域分だけ離れた状態に形成できる。このため、読み出し電圧を低く抑えることができ、駆動電圧に対する動作マージンを広げることができる固体撮像素子を製造することができる。また、垂直レジスタの実効領域が確保でき、垂直レジスタの取り扱い電荷量が確保できる。さらに、遮光膜に電圧を印加することによりノイズの発生を抑えることができる。また、遮光膜が直流電源に接続されることから、センサ部表面のピニングを強化することができる。また、電荷転送時においてマイナスに電圧を印加することによって読み出しゲートのポテンシャル障壁を高く設定することが可能になり、ブルーミング特性の向上が可能である。また遮光膜がパルス発生電源に接続されるものでは、読み出しを補助し、読み出し電圧を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第1実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図2】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックの直流電圧Vdcとの関係図である。
【図3】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第2実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部概略構成断面図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図4】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックのパルス電圧Vpとの関係図である。
【図5】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第3実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図6】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックの直流電圧Vdcとの関係図である。
【図7】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第4実施の形態を示し、(1)は固体撮像素子の要部レイアウト図であり、(2)は固体撮像素子の要部構成図である。
【図8】読み出しクロックの読み出しパルスと遮光膜印加クロックのパルス電圧Vpとの関係図である。
【図9】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第5実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図10】本発明の固体撮像素子およびその駆動方法に係る第6実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図11】本発明の固体撮像素子の製造方法としてセンサ部にオフセット領域を有する固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図12】従来の固体撮像素子の課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
1…固体撮像素子、14…センサ部、41…遮光膜、42…開口部、51…直流電源
Claims (20)
- センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上に開口部を設けて該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、
前記遮光膜は直流電源に接続される
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を設けて前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつ直流電源に接続される
ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上に開口部を形成し該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、
前記遮光膜はパルス発生電源に接続される
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を設けて前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつパルス発生電源に接続される
ことを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。 - 前記第2遮光膜は読み出し電極側に形成される
ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像素子。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上を開口して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、
前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜に直流電圧を印加する
ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつ直流電圧が印加される
ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像素子の駆動方法。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上に開口部を形成して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、
前記固体撮像素子の読み出し時に前記遮光膜にパルス電圧を印加する
ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつパルス電圧が印加される
ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。 - 前記第2遮光膜は読み出し電極側に形成されている
ことを特徴とする請求項9記載の固体撮像素子の駆動方法。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上に開口部を形成して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、
前記遮光膜は直流電源に接続され、
前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素とのチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられている
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつ直流電源に接続される
ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像素子。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので該センサ部上に開口部を形成して該センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備えた固体撮像素子であって、
前記遮光膜はパルス発生電源に接続され、
前記センサ部は前記固体撮像素子の読み出しゲートおよび隣接する画素とのチャネルストップ層との間にオフセット領域が設けられている
ことを特徴とする固体撮像素子。 - 前記遮光膜は複数の層に形成されていて、
前記複数の層の第1遮光膜は、前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆しかつ接地されていて、
前記複数の層の第2遮光膜は、この第2遮光膜より下層の遮光膜上に絶縁膜を介して形成され、前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成されていてかつパルス発生電源に接続される
ことを特徴とする請求項13記載の固体撮像素子。 - 前記第2遮光膜は読み出し電極側に形成される
ことを特徴とする請求項14記載の固体撮像素子。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので、
前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜は直流電源に接続される固体撮像素子の製造方法であって、
前記センサ部を形成する工程は、
読み出しゲートと隣接する画素の電荷結合素子のチャネルストップ層との間にn型拡散層を形成する工程と、
前記読み出しゲート側および前記隣接する画素とのチャネルストップ層側の前記n型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法により前記n型拡散層の上層にp型拡散層を形成する工程と
を備えたことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 前記遮光膜は、
前記センサ部側の非光電変換領域に絶縁膜を介して覆う第1遮光膜を形成した後、前記センサ部上の前記第1遮光膜に開口部を形成する工程と、
前記第1遮光膜上に絶縁膜を介して第2遮光膜を前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成する工程と
を備えたことを特徴とする請求項16記載の固体撮像素子の製造方法。 - センサ部で光電変換して得られた電気的信号を電荷結合素子により転送するもので、
前記センサ部上に開口部を形成して前記センサ部側の非光電変換領域を被覆する遮光膜を備え、前記遮光膜はパルス発生電源に接続される固体撮像素子の製造方法であって、
前記センサ部を形成する工程は、
読み出しゲートと隣接する画素の電荷結合素子のチャネルストップ層との間にn型拡散層を形成する工程と、
前記読み出しゲート側および前記隣接する画素のチャネルストップ層側の前記n型拡散層をオフセット領域として、イオン注入法により前記n型拡散層の上層にp型拡散層を形成する工程と
を備えたことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 前記遮光膜は、
前記センサ部側の非光電変換領域に絶縁膜を介して覆う第1遮光膜を形成した後、前記センサ部上の前記第1遮光膜に開口部を形成する工程と、
前記第1遮光膜上に絶縁膜を介して第2遮光膜を前記第1遮光膜の開口部の一辺側より前記センサ部に張り出して形成する工程と
を備えたことを特徴とする請求項18記載の固体撮像素子の製造方法。 - 前記第2遮光膜は読み出し電極側に形成する
ことを特徴とする請求項19記載の固体撮像素子の製造方法。
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