JP2000150857A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光電変換部から電荷転送部への信号読み出し
特性のバラツキが少なく、光電変換部で発生する暗電流
や白キズを抑制した、広ダイナミックレンジ、高感度、
低スミアのインターライン転送型の固体撮像装置及びそ
の製法を提供する。 【解決手段】 信号電荷の読み出し電極を兼ねる電荷転
送電極510は、光電変換部上の領域518とゲート電
極膜を行方向に分割する領域519が互いに電荷転送電
極509上で重なるように形成され、光電変換部506
は、光電変換部上の領域518のゲート電極膜をエッチ
ング除去する時に使用したフォトレジストをマスクとし
てn型不純物を高エネルギー(200keV以上)でイ
オン注入することにより、またp型領域511は、フォ
トレジストを剥離した後、光電変換部上の領域518が
除去されたゲート電極膜をマスクとしてp型不純物を低
エネルギー(10〜100keV)で傾斜イオン注入す
ることを特徴とする。
特性のバラツキが少なく、光電変換部で発生する暗電流
や白キズを抑制した、広ダイナミックレンジ、高感度、
低スミアのインターライン転送型の固体撮像装置及びそ
の製法を提供する。 【解決手段】 信号電荷の読み出し電極を兼ねる電荷転
送電極510は、光電変換部上の領域518とゲート電
極膜を行方向に分割する領域519が互いに電荷転送電
極509上で重なるように形成され、光電変換部506
は、光電変換部上の領域518のゲート電極膜をエッチ
ング除去する時に使用したフォトレジストをマスクとし
てn型不純物を高エネルギー(200keV以上)でイ
オン注入することにより、またp型領域511は、フォ
トレジストを剥離した後、光電変換部上の領域518が
除去されたゲート電極膜をマスクとしてp型不純物を低
エネルギー(10〜100keV)で傾斜イオン注入す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換部、電荷
読み出し部および電荷転送部を有する固体撮像装置およ
びその製造方法に関する。
読み出し部および電荷転送部を有する固体撮像装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像装置は、イメージセンサ
としてファクシミリやビデオカメラ、デジタルスチルカ
メラなどの様々な画像入力機器に利用されている。特
に、光電変換部と電荷転送部が別々に構成されるデバイ
ス構造は、光電変換、電荷読み出し、および電荷転送を
独立して行うことができるため、様々な駆動方法に応用
することが可能であり、幅広く用いられている。
としてファクシミリやビデオカメラ、デジタルスチルカ
メラなどの様々な画像入力機器に利用されている。特
に、光電変換部と電荷転送部が別々に構成されるデバイ
ス構造は、光電変換、電荷読み出し、および電荷転送を
独立して行うことができるため、様々な駆動方法に応用
することが可能であり、幅広く用いられている。
【0003】従来、この種の固体撮像装置は、例えば1
995年8月、映像情報、第27巻、80〜86頁(従
来例1)に示されるように、光電変換部が読み出し電極
を兼ねる電荷転送電極に対してマスクアラインで形成さ
れることを特徴とした固体撮像装置が知られている。以
下、従来例1の固体撮像装置の製造方法について、図9
に基づいて説明する。
995年8月、映像情報、第27巻、80〜86頁(従
来例1)に示されるように、光電変換部が読み出し電極
を兼ねる電荷転送電極に対してマスクアラインで形成さ
れることを特徴とした固体撮像装置が知られている。以
下、従来例1の固体撮像装置の製造方法について、図9
に基づいて説明する。
【0004】図9(a)〜(e)は、従来例1の固体撮
像装置の構造とその製造方法を説明する模式図であり、
光電変換部と電荷転送電極の製造工程を中心に図示して
いる。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図は
図9における電荷読み出し部105のA−A’断面構造
である。
像装置の構造とその製造方法を説明する模式図であり、
光電変換部と電荷転送電極の製造工程を中心に図示して
いる。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図は
図9における電荷読み出し部105のA−A’断面構造
である。
【0005】この固体撮像装置の構造は次の通りであ
る。n型基板101上のp型ウェル102内に、p型の
チャネルストップ103、n型の電荷転送部104、p
型の電荷読み出し部105、マスクアラインで形成され
るn型の光電変換部106、そして光電変換部106の
表面で発生する暗電流を抑制するp型領域111が構成
されている。基板101の表面には、ゲート絶縁膜10
8を介して電荷転送電極109および110が形成さ
れ、その上には層間絶縁膜112を介して電荷転送部1
04を覆うように遮光膜113が構成されている.ここ
で電荷転送電極110は、信号電荷を光電変換部106
から電荷転送部104に読み出す読み出し電極を兼ねて
いる。この固体撮像装置の製造方法は次の通りである。
n型基板101にボロン等のp型不純物をイオン注入し
てp型ウェル102を形成し、p型ウェル102の表面
領域にボロン等のp型不純物、リン等のn型不純物をイ
オン注入して高濃度のp型チャネルストップ103、n
型電荷転送部104、およびp型電荷読み出し部105
を形成する(図9(a))。
る。n型基板101上のp型ウェル102内に、p型の
チャネルストップ103、n型の電荷転送部104、p
型の電荷読み出し部105、マスクアラインで形成され
るn型の光電変換部106、そして光電変換部106の
表面で発生する暗電流を抑制するp型領域111が構成
されている。基板101の表面には、ゲート絶縁膜10
8を介して電荷転送電極109および110が形成さ
れ、その上には層間絶縁膜112を介して電荷転送部1
04を覆うように遮光膜113が構成されている.ここ
で電荷転送電極110は、信号電荷を光電変換部106
から電荷転送部104に読み出す読み出し電極を兼ねて
いる。この固体撮像装置の製造方法は次の通りである。
n型基板101にボロン等のp型不純物をイオン注入し
てp型ウェル102を形成し、p型ウェル102の表面
領域にボロン等のp型不純物、リン等のn型不純物をイ
オン注入して高濃度のp型チャネルストップ103、n
型電荷転送部104、およびp型電荷読み出し部105
を形成する(図9(a))。
【0006】次に光電変換部を形成する領域以外にフォ
トレジスト107を形成し、これをマスクにリン等のn
型不純物を高エネルギーイオン注入(200keV以
上)することにより、n型光電変換部106を形成する
(図9(b))。次に、表面に熱酸化膜や酸化膜−窒化
膜−酸化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜108を介し
て、ゲート電極膜108をプラズマエッチング除去する
ことにより電荷転送電極109を形成し、さらにゲート
絶縁膜108および電荷転送電極109上の熱酸化膜や
CVD酸化膜等の層間絶縁膜を介して読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極110を形成する(図9(c))。
トレジスト107を形成し、これをマスクにリン等のn
型不純物を高エネルギーイオン注入(200keV以
上)することにより、n型光電変換部106を形成する
(図9(b))。次に、表面に熱酸化膜や酸化膜−窒化
膜−酸化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜108を介し
て、ゲート電極膜108をプラズマエッチング除去する
ことにより電荷転送電極109を形成し、さらにゲート
絶縁膜108および電荷転送電極109上の熱酸化膜や
CVD酸化膜等の層間絶縁膜を介して読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極110を形成する(図9(c))。
【0007】次に、電荷転送電極109および110の
セルフアラインにより光電変換部106の浅い領域にボ
ロン等のp型不純物をイオン注入して高濃度のp型領域
111を形成する(図9(d))。この時、固体撮像装
置の電荷検出部やオンチップアンプ等にこのp型不純物
が注入されないように、これらの領域上はフォトレジス
トでカバーしておく必要がある。p型領域111は、光
電変換部106の表面で発生し、低照度時のS/N比を
劣化させる暗電流を抑制する働きがある。
セルフアラインにより光電変換部106の浅い領域にボ
ロン等のp型不純物をイオン注入して高濃度のp型領域
111を形成する(図9(d))。この時、固体撮像装
置の電荷検出部やオンチップアンプ等にこのp型不純物
が注入されないように、これらの領域上はフォトレジス
トでカバーしておく必要がある。p型領域111は、光
電変換部106の表面で発生し、低照度時のS/N比を
劣化させる暗電流を抑制する働きがある。
【0008】次に、層間絶縁膜112を介してタングス
テンやアルミ等の遮光膜113を形成し、光電変換部1
06上の一部の領域を除去して遮光膜開口114を形成
する(図9(e))。
テンやアルミ等の遮光膜113を形成し、光電変換部1
06上の一部の領域を除去して遮光膜開口114を形成
する(図9(e))。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法で製造され
る従来例1の固体撮像装置では、光電変換部106が転
送電極のエッジ115に対してマスクアラインで形成さ
れるため、目ズレによる信号の読み出し電圧のバラツキ
が大きいという問題をもたらしている。
る従来例1の固体撮像装置では、光電変換部106が転
送電極のエッジ115に対してマスクアラインで形成さ
れるため、目ズレによる信号の読み出し電圧のバラツキ
が大きいという問題をもたらしている。
【0010】また、光電変換部106と転送電極のエッ
ジ115の間に隙間が出来てしまうと、読み出し電圧が
著しく高くなってしまうため、転送電極のエッジ115
は少なくともマスクアラインの目ズレの分だけは光電変
換部106と重なるように突き出させて設計する必要が
あり、その結果、遮光膜開口114が小さくなり、入射
光が遮光膜113にケラれやすくなるという問題も発生
する。
ジ115の間に隙間が出来てしまうと、読み出し電圧が
著しく高くなってしまうため、転送電極のエッジ115
は少なくともマスクアラインの目ズレの分だけは光電変
換部106と重なるように突き出させて設計する必要が
あり、その結果、遮光膜開口114が小さくなり、入射
光が遮光膜113にケラれやすくなるという問題も発生
する。
【0011】そこで、光電変換部106が転送電極エッ
ジ115に対してセルフアラインで形成されることを特
徴とした固体撮像装置として、特開平5−6992号公
報(従来例2)に示される固体撮像装置が知られてい
る。
ジ115に対してセルフアラインで形成されることを特
徴とした固体撮像装置として、特開平5−6992号公
報(従来例2)に示される固体撮像装置が知られてい
る。
【0012】以下、従来例2の固体撮像装置を図10に
基づいて説明する。図10(a)〜(e)は、従来例2
の固体撮像装置の構造とその製造方法を説明する模式図
である。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図
は図10における電荷読み出し部205のB−B’断面
構造である。
基づいて説明する。図10(a)〜(e)は、従来例2
の固体撮像装置の構造とその製造方法を説明する模式図
である。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図
は図10における電荷読み出し部205のB−B’断面
構造である。
【0013】この固体撮像装置の構造は次の通りであ
る。n型基板201上のp型ウェル202内に、p型の
チャネルストップ203、n型の電荷転送部204、p
型の電荷読み出し部205、読み出し電極を兼ねる電荷
転送電極のエッジ215に対してセルフアラインで形成
されるn型の光電変換部206、そして光電変換部の表
面で発生する暗電流を抑制するp型領域211が構成さ
れている。基板表面には、ゲート絶縁膜208を介して
電荷転送電極209および210が形成され、その上に
は層間絶縁膜212を介して電荷転送部204を覆うよ
うに遮光膜213が構成されている。ここで電荷転送電
極210は、信号電荷を光電変換部206から電荷転送
部204に読み出す読み出し電極を兼ねている。
る。n型基板201上のp型ウェル202内に、p型の
チャネルストップ203、n型の電荷転送部204、p
型の電荷読み出し部205、読み出し電極を兼ねる電荷
転送電極のエッジ215に対してセルフアラインで形成
されるn型の光電変換部206、そして光電変換部の表
面で発生する暗電流を抑制するp型領域211が構成さ
れている。基板表面には、ゲート絶縁膜208を介して
電荷転送電極209および210が形成され、その上に
は層間絶縁膜212を介して電荷転送部204を覆うよ
うに遮光膜213が構成されている。ここで電荷転送電
極210は、信号電荷を光電変換部206から電荷転送
部204に読み出す読み出し電極を兼ねている。
【0014】この固体撮像装置の製造方法は、p型ウェ
ル202、p型チャネルストップ203、n型電荷転送
部204、およびp型電荷読み出し部205を形成する
工程までは、従来例1と同様である(図10(a))。
次に、表面に酸化膜−窒化膜−酸化膜等のゲート絶縁膜
208を介して、ポリシリコン膜等のゲート電極膜をプ
ラズマエッチング除去することにより電荷転送電極20
9を形成する。さらに、ゲート絶縁膜208および電荷
転送電極209上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶
縁膜を介して、ポリシリコン膜等のゲート電極膜222
を形成し、これをフォトレジスト207aをマスクとし
てプラズマエッチング除去することにより、光電変換部
上の一領域216を残して電荷転送電極210の概略を
形成する(図10(b))。
ル202、p型チャネルストップ203、n型電荷転送
部204、およびp型電荷読み出し部205を形成する
工程までは、従来例1と同様である(図10(a))。
次に、表面に酸化膜−窒化膜−酸化膜等のゲート絶縁膜
208を介して、ポリシリコン膜等のゲート電極膜をプ
ラズマエッチング除去することにより電荷転送電極20
9を形成する。さらに、ゲート絶縁膜208および電荷
転送電極209上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶
縁膜を介して、ポリシリコン膜等のゲート電極膜222
を形成し、これをフォトレジスト207aをマスクとし
てプラズマエッチング除去することにより、光電変換部
上の一領域216を残して電荷転送電極210の概略を
形成する(図10(b))。
【0015】次に、光電変換部206を形成する領域上
に開口を持つフォトレジスト207bを形成し、これを
マスクとして光電変換部206上の一領域216をプラ
ズマエッチング除去し、電荷転送電極210を形成す
る。また、フォトレジスト207bおよび電荷転送電極
210をマスクとしてリン等のn型不純物を高エネルギ
ーイオン注入(200keV以上)することにより、光
電変換部206を転送電極のエッジ215に対してセル
フアラインで形成する(図10(c))。次にフォトレ
ジスト207bを除去した後、電荷転送電極209およ
び210のセルフアラインにより光電変換部206の浅
い領域にボロン等のp型不純物をイオン注入して高濃度
のp型領域211を形成する(図10(d))。
に開口を持つフォトレジスト207bを形成し、これを
マスクとして光電変換部206上の一領域216をプラ
ズマエッチング除去し、電荷転送電極210を形成す
る。また、フォトレジスト207bおよび電荷転送電極
210をマスクとしてリン等のn型不純物を高エネルギ
ーイオン注入(200keV以上)することにより、光
電変換部206を転送電極のエッジ215に対してセル
フアラインで形成する(図10(c))。次にフォトレ
ジスト207bを除去した後、電荷転送電極209およ
び210のセルフアラインにより光電変換部206の浅
い領域にボロン等のp型不純物をイオン注入して高濃度
のp型領域211を形成する(図10(d))。
【0016】この時、固体撮像装置の電荷検出部やオン
チップアンプ等にこのp型不純物が注入されないよう
に、これらの領域上はフォトレジストでカバーしておく
必要がある。なお、p型領域211の働きは従来例1と
同様である。次に層間絶縁膜212を介してタングステ
ンやアルミ等の遮光膜213を形成し、光電変換部20
6上の一部の領域を除去して遮光膜開口214を形成す
る(図10(e))。
チップアンプ等にこのp型不純物が注入されないよう
に、これらの領域上はフォトレジストでカバーしておく
必要がある。なお、p型領域211の働きは従来例1と
同様である。次に層間絶縁膜212を介してタングステ
ンやアルミ等の遮光膜213を形成し、光電変換部20
6上の一部の領域を除去して遮光膜開口214を形成す
る(図10(e))。
【0017】以上の方法で製造される固体撮像装置は、
光電変換部206が読み出し電極を兼ねる転送電極のエ
ッジ215に対してセルフアラインで形成されるため、
目ズレによる読み出し電圧のバラツキは抑制される。ま
た、光電変換部206と転送電極のエッジ215が必ず
揃うため、転送電極のエッジ115を光電変換部206
よりに突き出させる必要が無く、その結果、遮光膜開口
214を広く形成できるという一応の効果を奏してい
る。
光電変換部206が読み出し電極を兼ねる転送電極のエ
ッジ215に対してセルフアラインで形成されるため、
目ズレによる読み出し電圧のバラツキは抑制される。ま
た、光電変換部206と転送電極のエッジ215が必ず
揃うため、転送電極のエッジ115を光電変換部206
よりに突き出させる必要が無く、その結果、遮光膜開口
214を広く形成できるという一応の効果を奏してい
る。
【0018】しかしながら、従来例2の方法で製造され
る固体撮像装置では、次に示すような問題点があった。
図11は、この問題点を説明する模式図であり、電荷読
み出し部205の断面構造を示している。従来例2の固
体撮像装置では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極2
10を形成する際、1回目のプラズマエッチングで光電
変換部上の一領域216を残して電荷転送電極210の
概略が形成され(図11(a)、(b))、次に光電変
換部206上の一領域216を含んで光電変換部206
上の全領域がプラズマエッチングされる(図11
(c)、(d))。この2回目のプラズマエッチングの
際、ゲート電極膜222が残っている光電変換部上の一
領域216だけでなく、ゲート絶縁膜208しか残って
いない領域も同時にエッチングされてしまうため、光電
変換部206の基板表面とゲート絶縁膜208の界面が
ダメージ217を受ける。
る固体撮像装置では、次に示すような問題点があった。
図11は、この問題点を説明する模式図であり、電荷読
み出し部205の断面構造を示している。従来例2の固
体撮像装置では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極2
10を形成する際、1回目のプラズマエッチングで光電
変換部上の一領域216を残して電荷転送電極210の
概略が形成され(図11(a)、(b))、次に光電変
換部206上の一領域216を含んで光電変換部206
上の全領域がプラズマエッチングされる(図11
(c)、(d))。この2回目のプラズマエッチングの
際、ゲート電極膜222が残っている光電変換部上の一
領域216だけでなく、ゲート絶縁膜208しか残って
いない領域も同時にエッチングされてしまうため、光電
変換部206の基板表面とゲート絶縁膜208の界面が
ダメージ217を受ける。
【0019】その結果、光電変換部206における暗電
流の増加や結晶欠陥に起因する白傷の発生といった問題
をもたらす。このような不良は、固体撮像装置の特性を
低下させるだけでなく、製造の歩留まりを著しく低下さ
せるため、デバイスコストの増加をも引き起こす。
流の増加や結晶欠陥に起因する白傷の発生といった問題
をもたらす。このような不良は、固体撮像装置の特性を
低下させるだけでなく、製造の歩留まりを著しく低下さ
せるため、デバイスコストの増加をも引き起こす。
【0020】さらに、従来例1および従来例2の製造方
法では、図9(b)〜(d)および図10(b)〜
(d)に示すように、電荷転送電極110および21
0、光電変換部106および206、p型領域111お
よび211を形成するために、少なくとも3回のフォト
レジスト工程を行う必要がある。フォトレジスト工程の
増加は、デバイス製造期間の長期化とデバイス製造コス
トの増大という問題をもたらす。
法では、図9(b)〜(d)および図10(b)〜
(d)に示すように、電荷転送電極110および21
0、光電変換部106および206、p型領域111お
よび211を形成するために、少なくとも3回のフォト
レジスト工程を行う必要がある。フォトレジスト工程の
増加は、デバイス製造期間の長期化とデバイス製造コス
トの増大という問題をもたらす。
【0021】このような従来例1および2の問題点を解
決した固体撮像装置として、特願平10−138719
号(現在出願公開前の出願中の従来例3として、以下説
明する)に示される固体撮像装置が提案されている。以
下、従来例3の固体撮像装置を図12に基づいて説明す
る。
決した固体撮像装置として、特願平10−138719
号(現在出願公開前の出願中の従来例3として、以下説
明する)に示される固体撮像装置が提案されている。以
下、従来例3の固体撮像装置を図12に基づいて説明す
る。
【0022】図12(a)〜(d)は、従来例3の固体
撮像装置の構造とその製造方法を説明する模式図であ
る。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図は図
12における電荷読み出し部305のC−C’断面構造
である。
撮像装置の構造とその製造方法を説明する模式図であ
る。左側の図は固体撮像装置の平面構造、右側の図は図
12における電荷読み出し部305のC−C’断面構造
である。
【0023】この固体撮像装置の構造は図12(a),
(d)を参照して、n型基板301上のp型ウェル30
2内に、p型のチャネルストップ303、n型の電荷転
送部304、p型の電荷読み出し部305、n型の光電
変換部306、そしてp型領域311が構成されてい
る。基板表面には、ゲート絶縁膜308を介して電荷転
送電極309および310が形成され、その上には層間
絶縁膜312を介して電荷転送部304を覆うように遮
光膜313が構成されている。ここで電荷転送電極31
0は、信号電荷を光電変換部306から電荷転送部30
4に読み出す読み出し電極を兼ねており、さらに光電変
換部306上の領域318と電荷転送電極310を行方
向に分割する領域319が完全に分離されるように構成
されている。また、光電変換部306およびp型領域3
11は、光電変換部306上の領域318に対してセル
フアラインで構成されている。
(d)を参照して、n型基板301上のp型ウェル30
2内に、p型のチャネルストップ303、n型の電荷転
送部304、p型の電荷読み出し部305、n型の光電
変換部306、そしてp型領域311が構成されてい
る。基板表面には、ゲート絶縁膜308を介して電荷転
送電極309および310が形成され、その上には層間
絶縁膜312を介して電荷転送部304を覆うように遮
光膜313が構成されている。ここで電荷転送電極31
0は、信号電荷を光電変換部306から電荷転送部30
4に読み出す読み出し電極を兼ねており、さらに光電変
換部306上の領域318と電荷転送電極310を行方
向に分割する領域319が完全に分離されるように構成
されている。また、光電変換部306およびp型領域3
11は、光電変換部306上の領域318に対してセル
フアラインで構成されている。
【0024】この固体撮像装置の製造方法は、p型ウェ
ル302、p型チャネルストップ303、n型電荷転送
部304、およびp型電荷読み出し部305を形成する
工程までは、従来例1および2と同様である(図12
(a))。次に、表面に熱酸化膜や酸化膜−窒化膜−酸
化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜308を介して、ポ
リシリコン膜等のゲート電極膜322をプラズマエッチ
ング除去することにより電荷転送電極309を形成す
る。また、ゲート絶縁膜308および電荷転送電極30
9上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜を介して
ポリシリコン膜等のゲート電極膜322を形成し、フォ
トレジスト307aをマスクとして光電変換部上の領域
318をプラズマエッチング除去することにより、光電
変換部の開口を形成する。
ル302、p型チャネルストップ303、n型電荷転送
部304、およびp型電荷読み出し部305を形成する
工程までは、従来例1および2と同様である(図12
(a))。次に、表面に熱酸化膜や酸化膜−窒化膜−酸
化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜308を介して、ポ
リシリコン膜等のゲート電極膜322をプラズマエッチ
ング除去することにより電荷転送電極309を形成す
る。また、ゲート絶縁膜308および電荷転送電極30
9上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜を介して
ポリシリコン膜等のゲート電極膜322を形成し、フォ
トレジスト307aをマスクとして光電変換部上の領域
318をプラズマエッチング除去することにより、光電
変換部の開口を形成する。
【0025】さらに、フォトレジスト307aおよびゲ
ート電極膜322をマスクとしてリン等のn型不純物を
高エネルギー(200keV以上)でイオン注入するこ
とにより、光電変換部306を転送電極のエッジ315
に対してセルフアラインで形成する。また、ボロン等の
p型不純物を低エネルギーでイオン注入することによ
り、高濃度のp型領域311を転送電極のエッジ315
に対してセルフアラインで形成する(図12(b))。
ート電極膜322をマスクとしてリン等のn型不純物を
高エネルギー(200keV以上)でイオン注入するこ
とにより、光電変換部306を転送電極のエッジ315
に対してセルフアラインで形成する。また、ボロン等の
p型不純物を低エネルギーでイオン注入することによ
り、高濃度のp型領域311を転送電極のエッジ315
に対してセルフアラインで形成する(図12(b))。
【0026】次に、光電変換部306上の領域318を
完全に覆うフォトレジスト307bをマスクとして、光
電変換部306上の領域318と重ならず、ゲート電極
膜322を行方向に分割する領域319をプラズマエッ
チング除去することにより、電荷転送電極310を完全
に形成する(図12(c))。
完全に覆うフォトレジスト307bをマスクとして、光
電変換部306上の領域318と重ならず、ゲート電極
膜322を行方向に分割する領域319をプラズマエッ
チング除去することにより、電荷転送電極310を完全
に形成する(図12(c))。
【0027】次に、フォトレジスト307bを除去した
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜312を介
して、タングステンやアルミ等の遮光膜313を形成
し、光電変換部306上の一部の領域を除去して遮光膜
開口314を形成する(図12(d))。
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜312を介
して、タングステンやアルミ等の遮光膜313を形成
し、光電変換部306上の一部の領域を除去して遮光膜
開口314を形成する(図12(d))。
【0028】図13は、実施例3の製造方法におけるエ
ッチングの様子を示しており、図12における光電変換
部306のG−G’断面構造である。従来例3の製造方
法では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極310を形
成する際、1回目のプラズマエッチングで光電変換部3
06上の領域318のゲート電極膜322が除去され、
同時にその下のゲート絶縁膜308も一部エッチングさ
れるが、ゲート絶縁膜308の残膜は十分に確保されて
いる(図13(a)、(b))。
ッチングの様子を示しており、図12における光電変換
部306のG−G’断面構造である。従来例3の製造方
法では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極310を形
成する際、1回目のプラズマエッチングで光電変換部3
06上の領域318のゲート電極膜322が除去され、
同時にその下のゲート絶縁膜308も一部エッチングさ
れるが、ゲート絶縁膜308の残膜は十分に確保されて
いる(図13(a)、(b))。
【0029】次に、2回目のプラズマエッチングでゲー
ト電極膜322を行方向に分割する領域319が除去さ
れ、同時にその下の層間絶縁膜324も一部エッチング
されが、この層間絶縁膜の残膜も十分に確保されている
(図13(c)、(d))。2回目のエッチングでは、
光電変換部306上の領域318はフォトレジスト30
7bによって完全に覆われるため、一部エッチングされ
たゲート絶縁膜308は全くエッチングされない。
ト電極膜322を行方向に分割する領域319が除去さ
れ、同時にその下の層間絶縁膜324も一部エッチング
されが、この層間絶縁膜の残膜も十分に確保されている
(図13(c)、(d))。2回目のエッチングでは、
光電変換部306上の領域318はフォトレジスト30
7bによって完全に覆われるため、一部エッチングされ
たゲート絶縁膜308は全くエッチングされない。
【0030】以上の方法で製造される固体撮像装置は、
光電変換部306上の領域318と電荷転送電極310
を行方向に分割する領域319のゲート電極膜を除去す
るために、2回に分けてプラズマエッチングを行った場
合でも、従来例2のように光電変換部306上のゲート
絶縁膜308は重複してエッチングされないため、光電
変換部306の表面にはダメージが発生せず、暗電流や
白傷の発生を防ぐことができる。
光電変換部306上の領域318と電荷転送電極310
を行方向に分割する領域319のゲート電極膜を除去す
るために、2回に分けてプラズマエッチングを行った場
合でも、従来例2のように光電変換部306上のゲート
絶縁膜308は重複してエッチングされないため、光電
変換部306の表面にはダメージが発生せず、暗電流や
白傷の発生を防ぐことができる。
【0031】また、図12(b)に示すように、光電変
換部306とp型領域311が同一のフォトレジスト工
程で形成されるため、電荷転送電極310、光電変換部
306、およびp型領域311は2回のフォトレジスト
工程のみで形成することができる。従って、従来例1お
よび2の固体撮像装置に比べてフォトレジスト工程が1
回削減できるため、デバイス製造期間の短縮化とデバイ
ス製造コストの低減が可能となるという効果を奏してい
る。
換部306とp型領域311が同一のフォトレジスト工
程で形成されるため、電荷転送電極310、光電変換部
306、およびp型領域311は2回のフォトレジスト
工程のみで形成することができる。従って、従来例1お
よび2の固体撮像装置に比べてフォトレジスト工程が1
回削減できるため、デバイス製造期間の短縮化とデバイ
ス製造コストの低減が可能となるという効果を奏してい
る。
【0032】しかしながら、従来例3の固体撮像装置で
は、次に示すような問題点があった。図14(a),
(b)は、この問題点を説明する模式図であり、図12
(d)における渡し部320の断面構造である。従来例
3の固体撮像装置の渡し部320では、層間絶縁膜32
4を介して、電荷転送電極309の両端を覆うように電
荷転送電極310が形成されている。この時、電荷転送
電極310は、電極間マージン326、電荷転送電極3
09と電荷転送電極310の重なりマージン327(×
2ヶ所)、および電荷転送電極309からの電荷転送電
極310の飛び出しマージン328(×2ヶ所)の合計
5ヶ所のマージンを確保するように設計しなければなら
ない。
は、次に示すような問題点があった。図14(a),
(b)は、この問題点を説明する模式図であり、図12
(d)における渡し部320の断面構造である。従来例
3の固体撮像装置の渡し部320では、層間絶縁膜32
4を介して、電荷転送電極309の両端を覆うように電
荷転送電極310が形成されている。この時、電荷転送
電極310は、電極間マージン326、電荷転送電極3
09と電荷転送電極310の重なりマージン327(×
2ヶ所)、および電荷転送電極309からの電荷転送電
極310の飛び出しマージン328(×2ヶ所)の合計
5ヶ所のマージンを確保するように設計しなければなら
ない。
【0033】例えば、1つの光電変換部306と1つの
電荷転送部304からなる単位画素の寸法が5×5μ
m、電荷転送電極310の最小設計寸法が0.5μm、
マスクの目ズレが0.2μm、電荷転送電極310の膜
厚が300nm、層間絶縁膜324の膜厚が200nm
の固体撮像装置の場合、渡し部320上の電極間マージ
ン326は0.5μm、重なりマージン327は0.6
μm×2ヶ所、飛び出しマージン328は0.5μm×
2ヶ所を確保する必要がある。
電荷転送部304からなる単位画素の寸法が5×5μ
m、電荷転送電極310の最小設計寸法が0.5μm、
マスクの目ズレが0.2μm、電荷転送電極310の膜
厚が300nm、層間絶縁膜324の膜厚が200nm
の固体撮像装置の場合、渡し部320上の電極間マージ
ン326は0.5μm、重なりマージン327は0.6
μm×2ヶ所、飛び出しマージン328は0.5μm×
2ヶ所を確保する必要がある。
【0034】その結果、渡し部320における電荷転送
電極309および電荷転送電極310の合計の電極幅は
2.7μmと広く形成する必要があり、逆に光電変換部
306の縦幅は2.3μmと狭く形成しなければならな
い。その結果、光電変換部306の飽和電荷量は減少
し、ダイナミックレンジが低下する。
電極309および電荷転送電極310の合計の電極幅は
2.7μmと広く形成する必要があり、逆に光電変換部
306の縦幅は2.3μmと狭く形成しなければならな
い。その結果、光電変換部306の飽和電荷量は減少
し、ダイナミックレンジが低下する。
【0035】また、渡し部320の電極幅の拡大に伴
い、遮光膜313も広く形成しなければならず、その結
果、遮光膜開口が狭くなるため、感度の低下が問題とな
る。
い、遮光膜313も広く形成しなければならず、その結
果、遮光膜開口が狭くなるため、感度の低下が問題とな
る。
【0036】さらに、渡し部320の電極幅を狭くする
ために、電極間マージン326を狭く形成した場合、タ
ングステンやアルミ等のスパッタリングにより形成され
た遮光膜313は、電極間マージン326内に入り込め
ず、空孔329を発生させる。このような空孔329が
発生した場所では、遮光膜313の膜厚が薄くなった
り、隙間ができたりするため、入射光が遮光膜313を
透過してシリコン基板内部に侵入しやすくなり、スミア
の増加を引き起こす。
ために、電極間マージン326を狭く形成した場合、タ
ングステンやアルミ等のスパッタリングにより形成され
た遮光膜313は、電極間マージン326内に入り込め
ず、空孔329を発生させる。このような空孔329が
発生した場所では、遮光膜313の膜厚が薄くなった
り、隙間ができたりするため、入射光が遮光膜313を
透過してシリコン基板内部に侵入しやすくなり、スミア
の増加を引き起こす。
【0037】また、空孔329内に気体や液体が取り残
されていると、その後の熱処理によって気体や液体が膨
張し、遮光膜313にクラックを発生させたり、膜の剥
がれを引き起こしたりする。
されていると、その後の熱処理によって気体や液体が膨
張し、遮光膜313にクラックを発生させたり、膜の剥
がれを引き起こしたりする。
【0038】本発明の目的は、上記問題点を解決して、
信号読み出し特性のバラツキだけでなく、暗電流や白傷
の発生を抑制し、さらにダイナミックレンジや感度を向
上させた低コストのインターライン転送型の固体撮像装
置およびその製造方法を提供することにある。
信号読み出し特性のバラツキだけでなく、暗電流や白傷
の発生を抑制し、さらにダイナミックレンジや感度を向
上させた低コストのインターライン転送型の固体撮像装
置およびその製造方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像装置
は、第1導電型半導体層の表面領域に形成され第2導電
型半導体領域を有する光電変換部と、前記第1導電型半
導体層の表面領域に前記光電変換部の隙間に形成され、
前記光電変換部で発生した信号電荷を受け転送する第2
導電型の電荷転送部と、前記光電変換部で発生した信号
電荷を前記電荷転送部に読み出す電荷読み出し部と、前
記電荷読み出し部および前記電荷転送部の上に、ゲート
絶縁膜を介して形成された電荷転送電極とを有する固体
撮像装置において、前記電荷転送電極のうち前記光電変
換部で発生した信号電荷を前記電荷転送部に読み出す読
み出し電極を兼ねる電荷転送電極は、前記光電変換部上
の除去された領域と前記電荷転送電極を分割するために
除去された領域が前記電荷転送電極上で重なるように構
成されている。
は、第1導電型半導体層の表面領域に形成され第2導電
型半導体領域を有する光電変換部と、前記第1導電型半
導体層の表面領域に前記光電変換部の隙間に形成され、
前記光電変換部で発生した信号電荷を受け転送する第2
導電型の電荷転送部と、前記光電変換部で発生した信号
電荷を前記電荷転送部に読み出す電荷読み出し部と、前
記電荷読み出し部および前記電荷転送部の上に、ゲート
絶縁膜を介して形成された電荷転送電極とを有する固体
撮像装置において、前記電荷転送電極のうち前記光電変
換部で発生した信号電荷を前記電荷転送部に読み出す読
み出し電極を兼ねる電荷転送電極は、前記光電変換部上
の除去された領域と前記電荷転送電極を分割するために
除去された領域が前記電荷転送電極上で重なるように構
成されている。
【0040】前記光電変換部は、前記読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極に対してセルフアラインとなるように
構成されていても良い。
ねる電荷転送電極に対してセルフアラインとなるように
構成されていても良い。
【0041】前記光電変換部は、浅い第2導電型半導体
領域と深い第2導電型半導体領域とで構成され、前記深
い第2導電型半導体領域は前記浅い第2導電型半導体領
域よりも領域が狭くなるように構成されていても良い。
領域と深い第2導電型半導体領域とで構成され、前記深
い第2導電型半導体領域は前記浅い第2導電型半導体領
域よりも領域が狭くなるように構成されていても良い。
【0042】第1導電型半導体薄領域が、前記光電変換
部上に形成されていても良い。前記第1導電型半導体薄
領域は、前記読み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記
電荷読み出し部上の電極端から離れて構成されていても
良い。
部上に形成されていても良い。前記第1導電型半導体薄
領域は、前記読み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記
電荷読み出し部上の電極端から離れて構成されていても
良い。
【0043】また、本発明の固体撮像装置の製造方法
は、第1導電型半導体層の表面上にゲート絶縁膜を介し
て導電性電極材料膜を形成する工程と、前記導電性電極
材料膜上に第1のマスク材を形成する工程と、光電変換
部を形成する領域上の第1のマスク材を除去する工程
と、前記第1のマスク材をマスクとして前記導電性電極
材料膜を除去して開口部を形成する工程と、前記開口部
上および前記導電性電極材料膜上に第2のマスク材を形
成する工程と、前記開口部と前記電荷転送電極上で重な
り前記導電性電極材料膜を分割する領域の第2のマスク
材を除去する工程と、前記第2のマスク材をマスクとし
て前記導電性電極材料膜を除去する工程とを有する。
は、第1導電型半導体層の表面上にゲート絶縁膜を介し
て導電性電極材料膜を形成する工程と、前記導電性電極
材料膜上に第1のマスク材を形成する工程と、光電変換
部を形成する領域上の第1のマスク材を除去する工程
と、前記第1のマスク材をマスクとして前記導電性電極
材料膜を除去して開口部を形成する工程と、前記開口部
上および前記導電性電極材料膜上に第2のマスク材を形
成する工程と、前記開口部と前記電荷転送電極上で重な
り前記導電性電極材料膜を分割する領域の第2のマスク
材を除去する工程と、前記第2のマスク材をマスクとし
て前記導電性電極材料膜を除去する工程とを有する。
【0044】前記第1のマスク材をマスクとして第2導
電型不純物をイオン注入する工程とをさらに有しても良
い。
電型不純物をイオン注入する工程とをさらに有しても良
い。
【0045】前記第1のマスク材を全面除去する工程
と、前記開口部にセルフアラインで第2導電型不純物を
イオン注入する工程とをさらに有しても良い。
と、前記開口部にセルフアラインで第2導電型不純物を
イオン注入する工程とをさらに有しても良い。
【0046】前記第1のマスク材を全面除去する前また
は後に前記開口部にセルフアラインで第1導電型不純物
をイオン注入する工程とをさらに有しても良い。
は後に前記開口部にセルフアラインで第1導電型不純物
をイオン注入する工程とをさらに有しても良い。
【0047】前記の第1導電型不純物のイオン注入を角
度をつけて行うことにより、前記第1導電型半導体薄領
域を前記読み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記電荷
読み出し部上の電極端から離れてセルフアラインで形成
する工程とをさらに有しても良い。
度をつけて行うことにより、前記第1導電型半導体薄領
域を前記読み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記電荷
読み出し部上の電極端から離れてセルフアラインで形成
する工程とをさらに有しても良い。
【0048】前記の固体撮像装置はインターライン転送
型の固体撮像装置であることを特徴とする。
型の固体撮像装置であることを特徴とする。
【0049】また、本発明は、光電変換部と、電荷読み
出し部および電荷転送部を有する固体撮像装置の製造方
法において、前記光電変換部と前記電荷読み出し部との
接続部分の形成に第1導電型不純物のイオン注入を前記
電荷読み出し部の端部に当たらない角度をつけて前記光
電変換部を形成することを特徴とする。
出し部および電荷転送部を有する固体撮像装置の製造方
法において、前記光電変換部と前記電荷読み出し部との
接続部分の形成に第1導電型不純物のイオン注入を前記
電荷読み出し部の端部に当たらない角度をつけて前記光
電変換部を形成することを特徴とする。
【0050】本発明の固体撮像装置およびその製造方法
によれば、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極が、光電
変換部上の除去された領域と行方向に分割するために除
去された領域が互いに電荷転送電極上で重なる構造とな
っているため、光電変換部の表面が電荷転送電極の2回
のプラズマエッチングでダメージを受けることが無く、
暗電流や白傷の発生を抑制することができる。
によれば、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極が、光電
変換部上の除去された領域と行方向に分割するために除
去された領域が互いに電荷転送電極上で重なる構造とな
っているため、光電変換部の表面が電荷転送電極の2回
のプラズマエッチングでダメージを受けることが無く、
暗電流や白傷の発生を抑制することができる。
【0051】また、渡し部の電極幅を狭く形成すること
ができるため、光電変換部の領域および遮光膜開口を広
げることができ、ダイナミックレンジが広く、感度の高
いデバイスを実現することができる。
ができるため、光電変換部の領域および遮光膜開口を広
げることができ、ダイナミックレンジが広く、感度の高
いデバイスを実現することができる。
【0052】また、電荷転送電極の電極間マージンを確
保する必要が無くなり、遮光膜に空孔が発生しなくなる
ため、スミアを低減させることも可能である。
保する必要が無くなり、遮光膜に空孔が発生しなくなる
ため、スミアを低減させることも可能である。
【0053】さらに、光電変換部とその表面のp型領域
が同一のフォトレジスト工程で形成されるため、フォト
レジスト工程を削減することも可能である。また、フォ
トレジストをマスクとしてn型不純物を高エネルギーイ
オン注入することにより、基板深くに光電変換部を形成
できるため、感度を向上させることができるとともに、
特性のバラツキを抑制することも可能である。
が同一のフォトレジスト工程で形成されるため、フォト
レジスト工程を削減することも可能である。また、フォ
トレジストをマスクとしてn型不純物を高エネルギーイ
オン注入することにより、基板深くに光電変換部を形成
できるため、感度を向上させることができるとともに、
特性のバラツキを抑制することも可能である。
【0054】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明による
第1の実施形態の固体撮像装置では、読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極を、光電変換部上の領域と電荷転送電
極を行方向に分割する領域とが電荷転送電極の層間絶縁
膜上で重なるように構成することを特徴としている。
第1の実施形態の固体撮像装置では、読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極を、光電変換部上の領域と電荷転送電
極を行方向に分割する領域とが電荷転送電極の層間絶縁
膜上で重なるように構成することを特徴としている。
【0055】以下に、本発明の第1の実施の形態におけ
る固体撮像装置の構造について説明する。
る固体撮像装置の構造について説明する。
【0056】図1は、第1の実施形態の固体撮像装置の
構造とその製造方法を説明する模式図である。左側の図
は固体撮像装置の平面構造、右側の図は電荷読み出し部
505のE−E’断面構造である。なお、平面構造に
は、図を分かり易くするために、遮光膜513および遮
光膜開口514は示されていないが、従来例1〜3と同
様に遮光膜513および遮光膜開口514が形成されて
いるものとする。
構造とその製造方法を説明する模式図である。左側の図
は固体撮像装置の平面構造、右側の図は電荷読み出し部
505のE−E’断面構造である。なお、平面構造に
は、図を分かり易くするために、遮光膜513および遮
光膜開口514は示されていないが、従来例1〜3と同
様に遮光膜513および遮光膜開口514が形成されて
いるものとする。
【0057】第1の実施形態の固体撮像装置の構造は、
図1(a),(d)を参照して、n型基板501上のp
型ウェル502内に、p型のチャネルストップ503、
n型の電荷転送部504、p型の電荷読み出し部50
5、n型の光電変換部506、そしてp型領域511が
構成されている。基板表面には、ゲート絶縁膜508を
介して電荷転送電極509および510が形成され、そ
の上には層間絶縁膜512を介して電荷転送部504を
覆うように遮光膜513が構成されている。ここで電荷
転送電極510は、信号電荷を光電変換部506から電
荷転送部504に読み出す読み出し電極を兼ねており、
さらに光電変換部506上の領域518と電荷転送電極
510を行方向に分割する領域519が電荷転送電極5
09上で重なるように構成されている。また、光電変換
部506およびp型領域511は、光電変換部506上
の領域518に対してセルフアラインで構成されてい
る。
図1(a),(d)を参照して、n型基板501上のp
型ウェル502内に、p型のチャネルストップ503、
n型の電荷転送部504、p型の電荷読み出し部50
5、n型の光電変換部506、そしてp型領域511が
構成されている。基板表面には、ゲート絶縁膜508を
介して電荷転送電極509および510が形成され、そ
の上には層間絶縁膜512を介して電荷転送部504を
覆うように遮光膜513が構成されている。ここで電荷
転送電極510は、信号電荷を光電変換部506から電
荷転送部504に読み出す読み出し電極を兼ねており、
さらに光電変換部506上の領域518と電荷転送電極
510を行方向に分割する領域519が電荷転送電極5
09上で重なるように構成されている。また、光電変換
部506およびp型領域511は、光電変換部506上
の領域518に対してセルフアラインで構成されてい
る。
【0058】第1の実施形態の固体撮像装置の製造方法
は、図1を参照して、p型ウェル502、p型チャネル
ストップ503、n型電荷転送部504、p型電荷読み
出し部505、ゲート絶縁膜508、および電荷転送電
極509を形成するまでの工程は、従来例3の固体撮像
装置の製造方法と同様である(図1(a))。
は、図1を参照して、p型ウェル502、p型チャネル
ストップ503、n型電荷転送部504、p型電荷読み
出し部505、ゲート絶縁膜508、および電荷転送電
極509を形成するまでの工程は、従来例3の固体撮像
装置の製造方法と同様である(図1(a))。
【0059】次に、表面に熱酸化膜や酸化膜−窒化膜−
酸化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜508(膜厚10
〜100nm)を介して、ポリシリコン膜等のゲート電
極膜522(膜厚50〜500nm)をプラズマエッチ
ング除去することにより電荷転送電極509を形成す
る。また、ゲート絶縁膜508および電荷転送電極50
9上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜524
(膜厚100〜500nm)を介してポリシリコン膜等
のゲート電極膜522(膜厚50〜500nm)を形成
し、フォトレジスト507aをマスクとして、光電変換
部506上の領域518をプラズマエッチング除去する
ことにより、光電変換部506の開口を形成する。
酸化膜(ONO膜)等のゲート絶縁膜508(膜厚10
〜100nm)を介して、ポリシリコン膜等のゲート電
極膜522(膜厚50〜500nm)をプラズマエッチ
ング除去することにより電荷転送電極509を形成す
る。また、ゲート絶縁膜508および電荷転送電極50
9上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜524
(膜厚100〜500nm)を介してポリシリコン膜等
のゲート電極膜522(膜厚50〜500nm)を形成
し、フォトレジスト507aをマスクとして、光電変換
部506上の領域518をプラズマエッチング除去する
ことにより、光電変換部506の開口を形成する。
【0060】ここで、光電変換部506の開口は、電荷
転送電極509と一部の領域が重なるように形成する。
さらに、フォトレジスト507aをマスクとしてリン等
のn型不純物を高エネルギー(200keV以上)でイ
オン注入することにより、光電変換部506(リン濃度
1015〜1018cm-3)を転送電極のエッジ515に対
してセルフアラインで形成する。この時、n型不純物は
電荷転送電極509のフォトレジスト507aが形成さ
れていない領域を貫通して注入される可能性があるが、
この領域の下にはチャネルストップ503が形成されて
いるため問題とならない。
転送電極509と一部の領域が重なるように形成する。
さらに、フォトレジスト507aをマスクとしてリン等
のn型不純物を高エネルギー(200keV以上)でイ
オン注入することにより、光電変換部506(リン濃度
1015〜1018cm-3)を転送電極のエッジ515に対
してセルフアラインで形成する。この時、n型不純物は
電荷転送電極509のフォトレジスト507aが形成さ
れていない領域を貫通して注入される可能性があるが、
この領域の下にはチャネルストップ503が形成されて
いるため問題とならない。
【0061】つぎに、ボロン等のp型不純物を低エネル
ギー(10〜100keV)でイオン注入することによ
り、p型領域511(ボロン濃度1017〜1020c
m-3)を転送電極のエッジ515に対してセルフアライ
ンで形成する。この時、p型不純物は、フォトレジスト
507aを残したままイオン注入を行っても良いし、フ
ォトレジスト507aを剥離してからゲート電極膜52
2をマスクとしてイオン注入を行っても良い(図1
(b))。
ギー(10〜100keV)でイオン注入することによ
り、p型領域511(ボロン濃度1017〜1020c
m-3)を転送電極のエッジ515に対してセルフアライ
ンで形成する。この時、p型不純物は、フォトレジスト
507aを残したままイオン注入を行っても良いし、フ
ォトレジスト507aを剥離してからゲート電極膜52
2をマスクとしてイオン注入を行っても良い(図1
(b))。
【0062】次に、光電変換部506上の領域518を
完全に覆うフォトレジスト507bをマスクとして、光
電変換部506上の領域518と電荷転送電極509上
で重なりゲート電極膜522を行方向に分割する領域5
19をプラズマエッチング除去することにより、電荷転
送電極510を完全に形成する(図1(c))。
完全に覆うフォトレジスト507bをマスクとして、光
電変換部506上の領域518と電荷転送電極509上
で重なりゲート電極膜522を行方向に分割する領域5
19をプラズマエッチング除去することにより、電荷転
送電極510を完全に形成する(図1(c))。
【0063】次に、フォトレジスト507bを除去した
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜512(膜
厚50〜500nm)を介してタングステンやアルミ等
の遮光膜513(膜厚50〜500nm)を形成し、光
電変換部506上の一部の領域を除去して遮光膜開口5
14を形成する(図1(d))。
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜512(膜
厚50〜500nm)を介してタングステンやアルミ等
の遮光膜513(膜厚50〜500nm)を形成し、光
電変換部506上の一部の領域を除去して遮光膜開口5
14を形成する(図1(d))。
【0064】図2は、第1の実施形態の製造方法におけ
るエッチングの様子を示しており、図1における光電変
換部506のF−F’断面構造である。第1の実施形態
の固体撮像装置では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電
極510を形成する際、1回目のプラズマエッチングで
光電変換部506上の領域518のゲート電極膜522
が除去され、同時にゲート電極膜508一部エッチング
されるが、ゲート絶縁膜508の残膜は十分に確保され
ている(図2(a)、(b))。
るエッチングの様子を示しており、図1における光電変
換部506のF−F’断面構造である。第1の実施形態
の固体撮像装置では、読み出し電極を兼ねる電荷転送電
極510を形成する際、1回目のプラズマエッチングで
光電変換部506上の領域518のゲート電極膜522
が除去され、同時にゲート電極膜508一部エッチング
されるが、ゲート絶縁膜508の残膜は十分に確保され
ている(図2(a)、(b))。
【0065】次に、2回目のプラズマエッチングでゲー
ト電極膜522を行方向に分割する領域519が除去さ
れるが、この時、光電変換部上の領域518とゲート電
極膜522を行方向に分割する領域519の重なる領域
525が重複してエッチングされる(図2(c)、
(d))。しかし、この領域525の下には100〜5
00nm程度の厚い層間絶縁膜524が形成されている
ため、重複してプラズマエッチングされても電荷転送電
極509まで貫通したホールは形成されない。仮に貫通
したホールが形成されたとしても、その上には後に熱酸
化またはCVDによる層間絶縁膜512が形成されるた
め、このようなホールは問題とならない。なお、2回目
のエッチングでは、光電変換部506上の領域518は
フォトレジスト507bによって完全に覆われるため、
ゲート絶縁膜508は全くエッチングされない。
ト電極膜522を行方向に分割する領域519が除去さ
れるが、この時、光電変換部上の領域518とゲート電
極膜522を行方向に分割する領域519の重なる領域
525が重複してエッチングされる(図2(c)、
(d))。しかし、この領域525の下には100〜5
00nm程度の厚い層間絶縁膜524が形成されている
ため、重複してプラズマエッチングされても電荷転送電
極509まで貫通したホールは形成されない。仮に貫通
したホールが形成されたとしても、その上には後に熱酸
化またはCVDによる層間絶縁膜512が形成されるた
め、このようなホールは問題とならない。なお、2回目
のエッチングでは、光電変換部506上の領域518は
フォトレジスト507bによって完全に覆われるため、
ゲート絶縁膜508は全くエッチングされない。
【0066】図3は、第1の実施形態の固体撮像装置の
渡し部520の断面構造である。渡し部520では、層
間絶縁膜524を介して、電荷転送電極509の片端を
覆うように電荷転送電極510が形成されている。この
時、電荷転送電極509は、電荷転送電極509と電荷
転送電極510の重なりマージン527、電荷転送電極
509からの電荷転送電極510の飛び出しマージン5
28、および電荷転送電極510からの電荷転送電極5
09の飛び出しマージン530の合計3ヶ所のマージン
を確保するように設計すれば良い。
渡し部520の断面構造である。渡し部520では、層
間絶縁膜524を介して、電荷転送電極509の片端を
覆うように電荷転送電極510が形成されている。この
時、電荷転送電極509は、電荷転送電極509と電荷
転送電極510の重なりマージン527、電荷転送電極
509からの電荷転送電極510の飛び出しマージン5
28、および電荷転送電極510からの電荷転送電極5
09の飛び出しマージン530の合計3ヶ所のマージン
を確保するように設計すれば良い。
【0067】従って、従来例3の固体撮像装置よりも、
渡し部520における電荷転送電極509および電荷転
送電極510の合計の電極幅を狭くすることができる。
また、従来例3の固体撮像装置のように、電荷転送電極
310の電極間マージン326を確保する必要が無いた
め、タングステンやアルミ等のスパッタリングにより遮
光膜513を形成した場合でも、空孔は一切発生しな
い。
渡し部520における電荷転送電極509および電荷転
送電極510の合計の電極幅を狭くすることができる。
また、従来例3の固体撮像装置のように、電荷転送電極
310の電極間マージン326を確保する必要が無いた
め、タングステンやアルミ等のスパッタリングにより遮
光膜513を形成した場合でも、空孔は一切発生しな
い。
【0068】次に、本発明の第1の実施形態の効果につ
いて説明する。第1の実施形態によれば、光電変換部5
06上の領域518と電荷転送電極510を行方向に分
割する領域519のゲート電極膜522を除去するため
に、2回に分けてプラズマエッチングを行った場合で
も、光電変換部506上のゲート絶縁膜508は重複し
てエッチングされることが無いため、光電変換部506
の表面にはダメージが発生せず、暗電流や白傷の発生を
防ぐことができる。
いて説明する。第1の実施形態によれば、光電変換部5
06上の領域518と電荷転送電極510を行方向に分
割する領域519のゲート電極膜522を除去するため
に、2回に分けてプラズマエッチングを行った場合で
も、光電変換部506上のゲート絶縁膜508は重複し
てエッチングされることが無いため、光電変換部506
の表面にはダメージが発生せず、暗電流や白傷の発生を
防ぐことができる。
【0069】また、図1(b)に示すように、光電変換
部506とp型領域511が同一のフォトレジスト工程
で形成されるため、電荷転送電極510、光電変換部5
06、およびp型領域511は、2回のフォトレジスト
工程のみで形成することができる。従って、従来例1お
よび2の固体撮像装置に比べて、フォトレジスト工程が
1回削減できるため、デバイス製造期間の短縮化とデバ
イス製造コストの低減が可能となる。
部506とp型領域511が同一のフォトレジスト工程
で形成されるため、電荷転送電極510、光電変換部5
06、およびp型領域511は、2回のフォトレジスト
工程のみで形成することができる。従って、従来例1お
よび2の固体撮像装置に比べて、フォトレジスト工程が
1回削減できるため、デバイス製造期間の短縮化とデバ
イス製造コストの低減が可能となる。
【0070】また、光電変換部上の領域518をエッチ
ング除去するためのフォトレジスト507aをマスクと
してn型不純物をイオン注入するため、200keV以
上の高エネルギーイオン注入が可能となり、熱押し込み
拡散を行わずとも光電変換部506を深く形成すること
ができる。その結果、光電変換部506の感度を向上す
ることができるとともに、特性のバラツキを抑制するこ
とも可能となる。さらに、光電変換部506およびp型
領域511は、転送電極のエッジ515に対してセルフ
アラインで形成することができるため、目ズレによる信
号読み出し電圧のバラツキを抑制できるとともに、転送
電極のエッジ515を光電変換部506よりに突き出さ
せる必要が無いため、遮光膜開口514を広く形成して
感度を増加させることができる。
ング除去するためのフォトレジスト507aをマスクと
してn型不純物をイオン注入するため、200keV以
上の高エネルギーイオン注入が可能となり、熱押し込み
拡散を行わずとも光電変換部506を深く形成すること
ができる。その結果、光電変換部506の感度を向上す
ることができるとともに、特性のバラツキを抑制するこ
とも可能となる。さらに、光電変換部506およびp型
領域511は、転送電極のエッジ515に対してセルフ
アラインで形成することができるため、目ズレによる信
号読み出し電圧のバラツキを抑制できるとともに、転送
電極のエッジ515を光電変換部506よりに突き出さ
せる必要が無いため、遮光膜開口514を広く形成して
感度を増加させることができる。
【0071】また、渡し部520の電極幅を従来例3の
固体撮像装置よりも狭く形成することができるため、光
電変換部506の領域および遮光膜開口514を広げる
ことができ、ダイナミックレンジの拡大と感度の増加を
実現することができる。さらに、従来例3の固体撮像装
置のように、遮光膜513に空孔が発生しないため、遮
光膜513のクラックや剥がれが起こらず、低スミアの
デバイスを製造することができる、という効果も得られ
る。
固体撮像装置よりも狭く形成することができるため、光
電変換部506の領域および遮光膜開口514を広げる
ことができ、ダイナミックレンジの拡大と感度の増加を
実現することができる。さらに、従来例3の固体撮像装
置のように、遮光膜513に空孔が発生しないため、遮
光膜513のクラックや剥がれが起こらず、低スミアの
デバイスを製造することができる、という効果も得られ
る。
【0072】なお、第1の実施形態の固体撮像装置で
は、電荷転送電極509,510が2層構成となってい
るが、電荷転送電極509,510が3層以上で構成さ
れていても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
は、電荷転送電極509,510が2層構成となってい
るが、電荷転送電極509,510が3層以上で構成さ
れていても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0073】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図4は、第2の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図である。左側の図は固体撮像装置の平面構
造、右側の図は電荷読み出し部805のH−H’断面構
造である。なお、平面構造には、図を分かり易くするた
めに、遮光膜813および遮光膜開口814は示されて
いないが、本発明の第1の実施形態と同様の遮光膜81
3および遮光膜開口814が形成されているものとす
る。
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図4は、第2の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図である。左側の図は固体撮像装置の平面構
造、右側の図は電荷読み出し部805のH−H’断面構
造である。なお、平面構造には、図を分かり易くするた
めに、遮光膜813および遮光膜開口814は示されて
いないが、本発明の第1の実施形態と同様の遮光膜81
3および遮光膜開口814が形成されているものとす
る。
【0074】第2の実施形態の固体撮像装置の構造は、
図4(a),(d)を参照して、n型基板801上のp
型ウェル802内に、p型のチャネルストップ803、
n型の電荷転送部804、p型の電荷読み出し部80
5、n型の光電変換部806、そしてp型領域811が
構成されている。基板表面には、ゲート絶縁膜808を
介して電荷転送電極809および810が形成され、そ
の上には層間絶縁膜812を介して電荷転送部804を
覆うように遮光膜813が構成されている。ここで電荷
転送電極810は、信号電荷を光電変換部806から電
荷転送部804に読み出す読み出し電極を兼ねており、
さらに光電変換部806上の領域818と電荷転送電極
810を行方向に分割する領域819が電荷転送電極8
09上で重なるように構成されている。
図4(a),(d)を参照して、n型基板801上のp
型ウェル802内に、p型のチャネルストップ803、
n型の電荷転送部804、p型の電荷読み出し部80
5、n型の光電変換部806、そしてp型領域811が
構成されている。基板表面には、ゲート絶縁膜808を
介して電荷転送電極809および810が形成され、そ
の上には層間絶縁膜812を介して電荷転送部804を
覆うように遮光膜813が構成されている。ここで電荷
転送電極810は、信号電荷を光電変換部806から電
荷転送部804に読み出す読み出し電極を兼ねており、
さらに光電変換部806上の領域818と電荷転送電極
810を行方向に分割する領域819が電荷転送電極8
09上で重なるように構成されている。
【0075】また、光電変換部806およびp型領域8
11は、電極のエッジ815に対してセルフアラインで
構成されている。さらに、光電変換部806は、浅い領
域に形成された浅いn型領域806aと、それよりも一
回り狭く深い領域に形成された深いn型領域806bで
構成されている。
11は、電極のエッジ815に対してセルフアラインで
構成されている。さらに、光電変換部806は、浅い領
域に形成された浅いn型領域806aと、それよりも一
回り狭く深い領域に形成された深いn型領域806bで
構成されている。
【0076】本発明の第2の実施形態における固体撮像
装置の製造方法は、図4を参照して、p型ウェル80
2、p型チャネルストップ803、n型電荷転送部80
4、p型電荷読み出し部805、ゲート絶縁膜808、
および電荷転送電極809を形成するまでの工程は、第
1の実施形態の固体撮像装置の製造方法と同様である。
装置の製造方法は、図4を参照して、p型ウェル80
2、p型チャネルストップ803、n型電荷転送部80
4、p型電荷読み出し部805、ゲート絶縁膜808、
および電荷転送電極809を形成するまでの工程は、第
1の実施形態の固体撮像装置の製造方法と同様である。
【0077】次に、ゲート絶縁膜808および電荷転送
電極809上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜
(膜厚50〜500nm)を介してポリシリコン膜等の
ゲート電極膜822(膜厚50〜500nm)を形成
し、フォトレジスト807aをマスクとして光電変換部
806上の領域818をプラズマエッチング除去するこ
とにより、光電変換部806の開口を形成する。この
時、CF4やSF6等の等方性エッチングガスを用いてオ
ーバーエッチングを行うことにより、転送電極のエッジ
815をフォトレジストのエッジ823よりも0.1〜
0.5μm程度後退させる。
電極809上の熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜
(膜厚50〜500nm)を介してポリシリコン膜等の
ゲート電極膜822(膜厚50〜500nm)を形成
し、フォトレジスト807aをマスクとして光電変換部
806上の領域818をプラズマエッチング除去するこ
とにより、光電変換部806の開口を形成する。この
時、CF4やSF6等の等方性エッチングガスを用いてオ
ーバーエッチングを行うことにより、転送電極のエッジ
815をフォトレジストのエッジ823よりも0.1〜
0.5μm程度後退させる。
【0078】また、フォトレジスト807aの開口は、
オーバーエッチングにより転送電極のエッジ815が後
退することを考慮して、所望の光電変換部806の開口
よりも後退する分だけ小さく形成する。さらに、フォト
レジスト807aをマスクとしてリン等のn型不純物を
高エネルギー(200keV以上)でイオン注入するこ
とにより、深いn型領域806a(リン濃度1015〜1
018cm-3)を形成する(図4(a))。
オーバーエッチングにより転送電極のエッジ815が後
退することを考慮して、所望の光電変換部806の開口
よりも後退する分だけ小さく形成する。さらに、フォト
レジスト807aをマスクとしてリン等のn型不純物を
高エネルギー(200keV以上)でイオン注入するこ
とにより、深いn型領域806a(リン濃度1015〜1
018cm-3)を形成する(図4(a))。
【0079】次に、フォトレジスト807aを剥離して
から、リン等のn型不純物およびボロン等のp型不純物
を低エネルギー(200keV以下)でイオン注入する
ことにより、浅いn型領域806b(リン濃度1015〜
1018cm-3)およびp型領域811(ボロン濃度10
17〜1020cm-3)を転送電極のエッジ815に対して
セルフアラインで形成する(図4(b))。
から、リン等のn型不純物およびボロン等のp型不純物
を低エネルギー(200keV以下)でイオン注入する
ことにより、浅いn型領域806b(リン濃度1015〜
1018cm-3)およびp型領域811(ボロン濃度10
17〜1020cm-3)を転送電極のエッジ815に対して
セルフアラインで形成する(図4(b))。
【0080】次に、光電変換部806上の領域818を
完全に覆うフォトレジスト807bをマスクとして、光
電変換部806上の領域818と重ならずゲート電極膜
822を行方向に分割する領域819をプラズマエッチ
ング除去することにより、電荷転送電極810を完全に
形成する(図4(c))。
完全に覆うフォトレジスト807bをマスクとして、光
電変換部806上の領域818と重ならずゲート電極膜
822を行方向に分割する領域819をプラズマエッチ
ング除去することにより、電荷転送電極810を完全に
形成する(図4(c))。
【0081】次に、フォトレジスト807bを除去した
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜812(膜
厚500〜5000Å)を介してタングステンやアルミ
等の遮光膜813(膜厚500〜5000Å)を形成
し、光電変換部806上の一部の領域を除去して遮光膜
開口814を形成する(図4(d))。
後、熱酸化膜やCVD酸化膜等の層間絶縁膜812(膜
厚500〜5000Å)を介してタングステンやアルミ
等の遮光膜813(膜厚500〜5000Å)を形成
し、光電変換部806上の一部の領域を除去して遮光膜
開口814を形成する(図4(d))。
【0082】次に、本発明の第2の実施形態における効
果について説明する。第2の実施形態の固体撮像装置に
よれば、本発明第1の実施形態における効果の他に次の
ような効果を得ることができる。すなわち、浅いn型領
域806aは、低エネルギー(200keV以下)のイ
オン注入で構成されるため、イオン注入の際、フォトレ
ジストは不要となり、薄いゲート電極膜822のみをマ
スクとすることができる。従って、光電変換部806上
の領域818のゲート電極膜822をオーバーエッチン
グして転送電極のエッジ815がフォトレジストのエッ
ジ823から後退しても、フォトレジスト807aを剥
離して、ゲート電極膜822をマスクとしてイオン注入
することにより、必ず光電変換部806を電極のエッジ
815にセルフアラインで構成することができる。
果について説明する。第2の実施形態の固体撮像装置に
よれば、本発明第1の実施形態における効果の他に次の
ような効果を得ることができる。すなわち、浅いn型領
域806aは、低エネルギー(200keV以下)のイ
オン注入で構成されるため、イオン注入の際、フォトレ
ジストは不要となり、薄いゲート電極膜822のみをマ
スクとすることができる。従って、光電変換部806上
の領域818のゲート電極膜822をオーバーエッチン
グして転送電極のエッジ815がフォトレジストのエッ
ジ823から後退しても、フォトレジスト807aを剥
離して、ゲート電極膜822をマスクとしてイオン注入
することにより、必ず光電変換部806を電極のエッジ
815にセルフアラインで構成することができる。
【0083】また、光電変換部806上の領域818の
ゲート電極膜822をオーバーエッチングにより除去す
るため、電荷転送電極809の側壁に残り、ショートの
原因となるゲート電極膜822を完全に除去することが
できる。
ゲート電極膜822をオーバーエッチングにより除去す
るため、電荷転送電極809の側壁に残り、ショートの
原因となるゲート電極膜822を完全に除去することが
できる。
【0084】さらに、浅いn型領域806aは転送電極
のエッジ815に対してセルフアラインで構成され、深
いn型領域806bは転送電極エッジ815に対して離
れて構成されるため、浅いn型領域806aで光電変換
部806から電荷転送部804への信号の読み出し特性
を制御すると同時に、深いn型領域806bで光電変換
部806の感度やブルーミング抑制を制御することがで
きる。
のエッジ815に対してセルフアラインで構成され、深
いn型領域806bは転送電極エッジ815に対して離
れて構成されるため、浅いn型領域806aで光電変換
部806から電荷転送部804への信号の読み出し特性
を制御すると同時に、深いn型領域806bで光電変換
部806の感度やブルーミング抑制を制御することがで
きる。
【0085】従って、光電変換部806の設計の自由度
が向上する。また、光電変換部806の最も電位の深い
位置は、浅いn型領域806bを形成することによって
表面に近づくため、n型チャネルトランジスタで構成さ
れる電荷読み出し部805での電荷の読み出しが容易と
なり、読み出し電圧が低減される。同時に、光電変換部
806の空乏層端は、深いn型領域806bを形成する
ことによって表面から深いところに位置するため、より
深い領域で光電変換された電荷を収集することが可能と
なり、感度が向上するという効果も得られる。
が向上する。また、光電変換部806の最も電位の深い
位置は、浅いn型領域806bを形成することによって
表面に近づくため、n型チャネルトランジスタで構成さ
れる電荷読み出し部805での電荷の読み出しが容易と
なり、読み出し電圧が低減される。同時に、光電変換部
806の空乏層端は、深いn型領域806bを形成する
ことによって表面から深いところに位置するため、より
深い領域で光電変換された電荷を収集することが可能と
なり、感度が向上するという効果も得られる。
【0086】なお、第2の実施形態の固体撮像装置は、
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
【0087】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図5は、第3の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図であり、電荷読み出し部の断面構造を示し
ている。第3の実施形態の固体撮像装置の構造は、光電
変換部606上のp型領域611の構造を除けば、第1
の実施形態の固体撮像装置と同様であり、p型領域61
1が、転送電極のエッジ615から0.1〜1.0μm
程度離れて構成されている点が特徴である。
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図5は、第3の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図であり、電荷読み出し部の断面構造を示し
ている。第3の実施形態の固体撮像装置の構造は、光電
変換部606上のp型領域611の構造を除けば、第1
の実施形態の固体撮像装置と同様であり、p型領域61
1が、転送電極のエッジ615から0.1〜1.0μm
程度離れて構成されている点が特徴である。
【0088】次に、第3の実施形態における固体撮像装
置の製造方法について説明する。図6は、第3の実施形
態の固体撮像装置の製造方法を説明する模式図であり、
電荷読み出し部605の断面構造を示している。この図
は、第1の実施形態の固体撮像装置の製造方法におい
て、図1(b)に示すp型領域511の形成方法を変更
した工程について示している。第3の実施形態の固体撮
像装置の製造方法は、光電変換部606上のp型領域6
11の形成方法を除けば、第1の実施形態の固体撮像装
置の製造方法と同様である。以下、p型領域611の形
成方法について説明する。
置の製造方法について説明する。図6は、第3の実施形
態の固体撮像装置の製造方法を説明する模式図であり、
電荷読み出し部605の断面構造を示している。この図
は、第1の実施形態の固体撮像装置の製造方法におい
て、図1(b)に示すp型領域511の形成方法を変更
した工程について示している。第3の実施形態の固体撮
像装置の製造方法は、光電変換部606上のp型領域6
11の形成方法を除けば、第1の実施形態の固体撮像装
置の製造方法と同様である。以下、p型領域611の形
成方法について説明する。
【0089】図6(a)を参照して、フォトレジスト6
07aをマスクとして、ボロン等のp型不純物を角度を
つけて低エネルギー(200keV以下)でイオン注入
することにより、転送電極のエッジ615から所望のオ
フセット(0.1〜1.0μm)を付けて、p型領域6
11(ボロン濃度1017〜1020cm-3)を形成する。
07aをマスクとして、ボロン等のp型不純物を角度を
つけて低エネルギー(200keV以下)でイオン注入
することにより、転送電極のエッジ615から所望のオ
フセット(0.1〜1.0μm)を付けて、p型領域6
11(ボロン濃度1017〜1020cm-3)を形成する。
【0090】また、図6(a’)を参照して、ゲート電
極膜622をマスクとして、p型不純物を角度をつけて
低エネルギーでイオン注入することによっても、転送電
極のエッジ615から所望のオフセットを付けてp型領
域611’を形成することができる。なお、ゲート電極
膜622をマスクとしてイオン注入を行う場合は、フォ
トレジスト607aをマスクとする場合に比べてマスク
の上面の高さが低くなるため、所望のオフセット量を得
るためには注入角度を大きく設定する必要がある。
極膜622をマスクとして、p型不純物を角度をつけて
低エネルギーでイオン注入することによっても、転送電
極のエッジ615から所望のオフセットを付けてp型領
域611’を形成することができる。なお、ゲート電極
膜622をマスクとしてイオン注入を行う場合は、フォ
トレジスト607aをマスクとする場合に比べてマスク
の上面の高さが低くなるため、所望のオフセット量を得
るためには注入角度を大きく設定する必要がある。
【0091】次に、本発明の第3の実施形態における効
果について説明する。第3の実施形態の固体撮像装置に
よれば、第1の実施形態における効果の他に次のような
効果を得ることができる。p型領域611のp型不純物
濃度は、一般的に1017〜1020cm-3と非常に高いた
め、プロセス中の熱処理により、n型チャネルトランジ
スタで構成される電荷読み出し部605のチャネルの下
にp型不純物が拡散する。
果について説明する。第3の実施形態の固体撮像装置に
よれば、第1の実施形態における効果の他に次のような
効果を得ることができる。p型領域611のp型不純物
濃度は、一般的に1017〜1020cm-3と非常に高いた
め、プロセス中の熱処理により、n型チャネルトランジ
スタで構成される電荷読み出し部605のチャネルの下
にp型不純物が拡散する。
【0092】その結果、このトランジスタのしきい値の
増加やトランスコンダクタンスの低下が起こるため、信
号電荷の読み出し電圧が増加するという問題が生じる。
第3の実施形態の固体撮像装置によれば、予めこのよう
なp型不純物の拡散を見越して、p型領域611を転送
電極のエッジ615から離して構成しているため、この
ような問題が解決され、読み出し電圧を低減することが
可能となる。
増加やトランスコンダクタンスの低下が起こるため、信
号電荷の読み出し電圧が増加するという問題が生じる。
第3の実施形態の固体撮像装置によれば、予めこのよう
なp型不純物の拡散を見越して、p型領域611を転送
電極のエッジ615から離して構成しているため、この
ような問題が解決され、読み出し電圧を低減することが
可能となる。
【0093】なお、第3の実施形態の固体撮像装置は、
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
【0094】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図7は、第4の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図であり、電荷読み出し部の断面構造を示し
ている。第4の実施形態の固体撮像装置の構造は、光電
変換部706上のp型領域711の構造を除けば、第2
の実施形態の固体撮像装置と同様であり、p型領域71
1が、転送電極のエッジ715から0.1〜1.0μm
程度離れて構成されている点が特徴である。
実施形態における固体撮像装置の構造について説明す
る。図7は、第4の実施形態の固体撮像装置の構造を説
明する模式図であり、電荷読み出し部の断面構造を示し
ている。第4の実施形態の固体撮像装置の構造は、光電
変換部706上のp型領域711の構造を除けば、第2
の実施形態の固体撮像装置と同様であり、p型領域71
1が、転送電極のエッジ715から0.1〜1.0μm
程度離れて構成されている点が特徴である。
【0095】次に、第4の実施形態における固体撮像装
置の製造方法について説明する。図8は、第4の実施形
態の固体撮像装置の製造方法を説明する模式図であり、
電荷読み出し部705の断面構造を示している。この図
は、第2の実施形態の固体撮像装置の製造方法におい
て、図4(b)に示すp型領域811の形成方法を変更
した工程について示している。第4の実施形態の固体撮
像装置の製造方法は、光電変換部706上のp型領域7
11の形成方法を除けば、第2の実施形態の固体撮像装
置の製造方法と同様である。
置の製造方法について説明する。図8は、第4の実施形
態の固体撮像装置の製造方法を説明する模式図であり、
電荷読み出し部705の断面構造を示している。この図
は、第2の実施形態の固体撮像装置の製造方法におい
て、図4(b)に示すp型領域811の形成方法を変更
した工程について示している。第4の実施形態の固体撮
像装置の製造方法は、光電変換部706上のp型領域7
11の形成方法を除けば、第2の実施形態の固体撮像装
置の製造方法と同様である。
【0096】以下、本実施形態による特有なp型領域7
11の形成方法について説明する。図8を参照して、ゲ
ート電極膜722をマスクとして、ボロン等のp型不純
物を角度をつけて低エネルギー(200keV以下)で
イオン注入することにより、転送電極のエッジ715か
ら所望のオフセット(0.1〜1.0μm)を付けてp
型領域711(ボロン濃度1017〜1020cm-3)を形
成する。
11の形成方法について説明する。図8を参照して、ゲ
ート電極膜722をマスクとして、ボロン等のp型不純
物を角度をつけて低エネルギー(200keV以下)で
イオン注入することにより、転送電極のエッジ715か
ら所望のオフセット(0.1〜1.0μm)を付けてp
型領域711(ボロン濃度1017〜1020cm-3)を形
成する。
【0097】次に、本発明の第4の実施形態における効
果について説明する。第4の実施形態の固体撮像装置に
よれば、第2の実施形態における効果の他に、次のよう
な効果を得ることができる。p型領域711のp型不純
物濃度は、一般的に1017〜1020cm-3と非常に高い
ため、プロセス中の熱処理により、n型チャネルトラン
ジスタで構成される電荷読み出し部705のチャネルの
下にp型不純物が拡散する。その結果、このトランジス
タのしきい値の増加やトランスコンダクタンスの低下が
起こるため、信号電荷の読み出し電圧が増加するという
問題が生じる。第4の実施形態の固体撮像装置によれ
ば、予めこのようなp型不純物の拡散を見越して、p型
領域711を転送電極のエッジ715から離して構成し
ているため、このような問題が解決され、読み出し電圧
を低減することが可能となる。
果について説明する。第4の実施形態の固体撮像装置に
よれば、第2の実施形態における効果の他に、次のよう
な効果を得ることができる。p型領域711のp型不純
物濃度は、一般的に1017〜1020cm-3と非常に高い
ため、プロセス中の熱処理により、n型チャネルトラン
ジスタで構成される電荷読み出し部705のチャネルの
下にp型不純物が拡散する。その結果、このトランジス
タのしきい値の増加やトランスコンダクタンスの低下が
起こるため、信号電荷の読み出し電圧が増加するという
問題が生じる。第4の実施形態の固体撮像装置によれ
ば、予めこのようなp型不純物の拡散を見越して、p型
領域711を転送電極のエッジ715から離して構成し
ているため、このような問題が解決され、読み出し電圧
を低減することが可能となる。
【0098】なお、第2の実施形態の固体撮像装置は、
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
第1の実施形態の固体撮像装置と同様に、電荷転送電極
が3層以上で構成されていても良い。
【0099】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例1における固体
撮像装置の構成および製造方法を図1(a)〜(d)を
用いて説明する。実施例1の固体撮像装置は、1つの光
電変換部506と1つの電荷転送部504からなる5×
5μmの単位画素で構成されている。n型基板501と
しては、リン濃度1014cm-3のシリコン基板が用いら
れ、その基板表面にはボロン濃度1015cm-3、表面か
らの深さ3μmのp型ウェル502がイオン注入により
形成される。p型ウェル502の表面領域には、ボロン
濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型チャネルスト
ップ503、リン濃度10 17cm-3、深さ0.5μmの
n型電荷転送部504、およびボロン濃度1016c
m-3、深さ0.5μmのp型電荷読み出し部505がイ
オン注入により形成される(図1(a))。
撮像装置の構成および製造方法を図1(a)〜(d)を
用いて説明する。実施例1の固体撮像装置は、1つの光
電変換部506と1つの電荷転送部504からなる5×
5μmの単位画素で構成されている。n型基板501と
しては、リン濃度1014cm-3のシリコン基板が用いら
れ、その基板表面にはボロン濃度1015cm-3、表面か
らの深さ3μmのp型ウェル502がイオン注入により
形成される。p型ウェル502の表面領域には、ボロン
濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型チャネルスト
ップ503、リン濃度10 17cm-3、深さ0.5μmの
n型電荷転送部504、およびボロン濃度1016c
m-3、深さ0.5μmのp型電荷読み出し部505がイ
オン注入により形成される(図1(a))。
【0100】次に、基板表面にゲート絶縁膜508とし
て膜厚80nmのONO膜が形成され、その上にゲート
電極膜522としてリンを導入することにより、シート
抵抗を30Ω/□まで低抵抗化した膜厚400nmのポ
リシリコン膜が形成される。これを異方性エッチングガ
スHBrによりプラズマエッチングして電荷転送電極5
09が形成される。この電荷転送電極509の表面を熱
酸化することにより、膜厚200nmの層間絶縁膜52
4が形成され、この層間絶縁膜524およびゲート絶縁
膜508を介してゲート電極膜522として膜厚300
nmのポリシリコン膜が形成される(図1(b))。
て膜厚80nmのONO膜が形成され、その上にゲート
電極膜522としてリンを導入することにより、シート
抵抗を30Ω/□まで低抵抗化した膜厚400nmのポ
リシリコン膜が形成される。これを異方性エッチングガ
スHBrによりプラズマエッチングして電荷転送電極5
09が形成される。この電荷転送電極509の表面を熱
酸化することにより、膜厚200nmの層間絶縁膜52
4が形成され、この層間絶縁膜524およびゲート絶縁
膜508を介してゲート電極膜522として膜厚300
nmのポリシリコン膜が形成される(図1(b))。
【0101】次に、光電変換部上の領域518以外の領
域にフォトレジスト507aが形成され、これをマスク
としてゲート電極膜522をプラズマエッチングするこ
とにより、光電変換部の開口が電荷転送電極509と一
部の領域が重なるように形成される。このエッチング
は、開口部のゲート電極膜を完全に除去するために、異
方性エッチングガスHBrを用いて膜厚の2倍すなわち
600nmのポリシリコン膜がエッチング除去される条
件で行われる。この条件でのオーバーエッチング量は6
00−300=300nmとなり、この時、下地のゲー
ト絶縁膜508および電荷転送電極509上の層間絶縁
膜524は30nmエッチングされるが(図2
(a))、ゲート絶縁膜508の残膜は80−30=5
0nmと十分に確保されているため、基板表面はエッチ
ングによるダメージを受けない。
域にフォトレジスト507aが形成され、これをマスク
としてゲート電極膜522をプラズマエッチングするこ
とにより、光電変換部の開口が電荷転送電極509と一
部の領域が重なるように形成される。このエッチング
は、開口部のゲート電極膜を完全に除去するために、異
方性エッチングガスHBrを用いて膜厚の2倍すなわち
600nmのポリシリコン膜がエッチング除去される条
件で行われる。この条件でのオーバーエッチング量は6
00−300=300nmとなり、この時、下地のゲー
ト絶縁膜508および電荷転送電極509上の層間絶縁
膜524は30nmエッチングされるが(図2
(a))、ゲート絶縁膜508の残膜は80−30=5
0nmと十分に確保されているため、基板表面はエッチ
ングによるダメージを受けない。
【0102】さらに、フォトレジスト507aおよびゲ
ート電極膜522をマスクとしてリンを300keVの
高エネルギーでイオン注入することにより、リン濃度1
017cm-3、深さ1.5μmの光電変換部506が転送
電極のエッジ515に対してセルフアラインで形成され
る。この時、リンは電荷転送電極509のフォトレジス
ト507aが形成されていない領域を貫通して注入され
るが、この領域の下にはボロン濃度1018cm-3のチャ
ネルストップ503が形成されているため問題とならな
い。次に、フォトレジスト507aを剥離してから、ゲ
ート電極膜522をマスクとしてボロンイオン注入が行
われ、ボロン濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型
領域511が転送電極のエッジ515に対してセルフア
ラインで形成される(図1(b))。
ート電極膜522をマスクとしてリンを300keVの
高エネルギーでイオン注入することにより、リン濃度1
017cm-3、深さ1.5μmの光電変換部506が転送
電極のエッジ515に対してセルフアラインで形成され
る。この時、リンは電荷転送電極509のフォトレジス
ト507aが形成されていない領域を貫通して注入され
るが、この領域の下にはボロン濃度1018cm-3のチャ
ネルストップ503が形成されているため問題とならな
い。次に、フォトレジスト507aを剥離してから、ゲ
ート電極膜522をマスクとしてボロンイオン注入が行
われ、ボロン濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型
領域511が転送電極のエッジ515に対してセルフア
ラインで形成される(図1(b))。
【0103】次に、光電変換部506上の領域518を
完全に覆うようにフォトレジスト507bが形成され、
これをマスクとして光電変換部506上の領域518と
電荷転送電極509上で重なりゲート電極膜522を行
方向に分割する領域519をプラズマエッチングするこ
とにより電極長2.5μmの電荷転送電極510が完全
に形成される(図1(c))。
完全に覆うようにフォトレジスト507bが形成され、
これをマスクとして光電変換部506上の領域518と
電荷転送電極509上で重なりゲート電極膜522を行
方向に分割する領域519をプラズマエッチングするこ
とにより電極長2.5μmの電荷転送電極510が完全
に形成される(図1(c))。
【0104】このエッチングは、単位画素内だけでな
く、チップ周辺のゲート電極膜522もエッチングする
ため、表面の段差においてゲート電極膜522のエッチ
ング残りが発生しないように、等方性エッチングガスS
F6を用いて膜厚の3倍すなわち900nmのポリシリ
コン膜がエッチング除去される条件で行われる。この条
件でのオーバーエッチング量は900−300=600
nmとなり、この時、下地の層間絶縁膜524はさらに
60nmエッチングされるが、層間絶縁膜524の残膜
は200−30−60=110nmと十分に確保されて
いる。
く、チップ周辺のゲート電極膜522もエッチングする
ため、表面の段差においてゲート電極膜522のエッチ
ング残りが発生しないように、等方性エッチングガスS
F6を用いて膜厚の3倍すなわち900nmのポリシリ
コン膜がエッチング除去される条件で行われる。この条
件でのオーバーエッチング量は900−300=600
nmとなり、この時、下地の層間絶縁膜524はさらに
60nmエッチングされるが、層間絶縁膜524の残膜
は200−30−60=110nmと十分に確保されて
いる。
【0105】次に、フォトレジスト507bを剥離して
から、層間絶縁膜512として膜厚200nmのCVD
酸化膜が形成され、その上に遮光膜513として膜厚3
00nmのタングステン膜が形成される。さらに、光電
変換部506上の一部の領域のタングステン膜をプラズ
マエッチング除去することにより、0.7(H)×2.
2(V)μmの遮光膜開口514が形成される(図1
(d))。
から、層間絶縁膜512として膜厚200nmのCVD
酸化膜が形成され、その上に遮光膜513として膜厚3
00nmのタングステン膜が形成される。さらに、光電
変換部506上の一部の領域のタングステン膜をプラズ
マエッチング除去することにより、0.7(H)×2.
2(V)μmの遮光膜開口514が形成される(図1
(d))。
【0106】次に、図3を用いて、図1(d)に示す渡
し部520における電荷転送電極509および電荷転送
電極510の合計の電極幅を説明する。電荷転送電極5
09の最小設計寸法が0.5μm、マスクの目ズレが
0.2μm、電荷転送電極509の膜厚が300nm、
層間絶縁膜の膜厚が200nmの時、渡し部520上の
電極間マージン526は0.5μm、重なりマージン5
27は0.6μm、飛び出しマージン530は0.4μ
mを確保すれば良い。その結果、渡し部520の電極幅
は1.5μmとなり、従来例3の電極幅2.7μmより
も1.2μm狭く形成することができ、逆に光電変換部
506の縦幅は3.5μmまで拡張することができる。
し部520における電荷転送電極509および電荷転送
電極510の合計の電極幅を説明する。電荷転送電極5
09の最小設計寸法が0.5μm、マスクの目ズレが
0.2μm、電荷転送電極509の膜厚が300nm、
層間絶縁膜の膜厚が200nmの時、渡し部520上の
電極間マージン526は0.5μm、重なりマージン5
27は0.6μm、飛び出しマージン530は0.4μ
mを確保すれば良い。その結果、渡し部520の電極幅
は1.5μmとなり、従来例3の電極幅2.7μmより
も1.2μm狭く形成することができ、逆に光電変換部
506の縦幅は3.5μmまで拡張することができる。
【0107】以上により、本発明の第1の実施形態によ
る固体撮像装置が実現される。
る固体撮像装置が実現される。
【0108】(実施例2)本発明の実施例2における固
体撮像装置の構成および製造方法を、図4(a)〜
(d)を用いて説明する。実施例2の固体撮像装置は、
1つの光電変換部806と1つの電荷転送部804から
なる5×5μmの単位画素で構成されており、層間絶縁
膜およびゲート絶縁膜808を介してゲート電極膜82
2として膜厚300nmのポリシリコン膜が形成される
までの工程は、実施例1と同様である。
体撮像装置の構成および製造方法を、図4(a)〜
(d)を用いて説明する。実施例2の固体撮像装置は、
1つの光電変換部806と1つの電荷転送部804から
なる5×5μmの単位画素で構成されており、層間絶縁
膜およびゲート絶縁膜808を介してゲート電極膜82
2として膜厚300nmのポリシリコン膜が形成される
までの工程は、実施例1と同様である。
【0109】次に、光電変換部806上の領域818以
外の領域にフォトレジスト807aが形成され(図4
(a))、これをマスクとしてをゲート電極膜822を
プラズマエッチングすることにより、光電変換部の開口
が電荷転送電極809と一部の領域が重なるように形成
される。このエッチングは、開口部のゲート電極膜を完
全に除去するとともに、転送電極のエッジ815をフォ
トレジストのエッジ823よりも0.2μm後退させる
ために、等方性エッチングガスSF6を用いて膜厚の2
倍すなわち600nmのポリシリコン膜がエッチング除
去される条件で行われる。この条件でのオーバーエッチ
ング量は600−300=300nmとなり、この時、
下地のゲート絶縁膜808および電荷転送電極809上
の層間絶縁膜は300Åエッチングされるが、ゲート絶
縁膜808の残膜は80−30=50nmと十分に確保
されているため、基板表面はダメージを受けない。
外の領域にフォトレジスト807aが形成され(図4
(a))、これをマスクとしてをゲート電極膜822を
プラズマエッチングすることにより、光電変換部の開口
が電荷転送電極809と一部の領域が重なるように形成
される。このエッチングは、開口部のゲート電極膜を完
全に除去するとともに、転送電極のエッジ815をフォ
トレジストのエッジ823よりも0.2μm後退させる
ために、等方性エッチングガスSF6を用いて膜厚の2
倍すなわち600nmのポリシリコン膜がエッチング除
去される条件で行われる。この条件でのオーバーエッチ
ング量は600−300=300nmとなり、この時、
下地のゲート絶縁膜808および電荷転送電極809上
の層間絶縁膜は300Åエッチングされるが、ゲート絶
縁膜808の残膜は80−30=50nmと十分に確保
されているため、基板表面はダメージを受けない。
【0110】さらに、フォトレジスト807aおよびゲ
ート電極膜822をマスクとしてリンを300keVの
高エネルギーでイオン注入することにより、リン濃度1
017cm-3、深さ1.5μmの深いn型領域806aが
フォトレジストのエッジ823に対してセルフアライン
で形成される。この時、リンは電荷転送電極809のフ
ォトレジスト807aが形成されていない領域を貫通し
て注入されるが、この領域の下にはボロン濃度1018c
m-3のチャネルストップ803が形成されているため問
題とならない(図4(a))。次に、フォトレジスト8
07aを剥離してから、ゲート電極膜822をマスクと
してリンイオン注入により、リン濃度1017cm-3、深
さ0.5μmの浅いn型領域806bが、次いでボロン
イオン注入により、ボロン濃度1018cm-3、深さ0.
3μmのp型領域811が転送電極のエッジ815に対
してセルフアラインで形成される(図4(b))。
ート電極膜822をマスクとしてリンを300keVの
高エネルギーでイオン注入することにより、リン濃度1
017cm-3、深さ1.5μmの深いn型領域806aが
フォトレジストのエッジ823に対してセルフアライン
で形成される。この時、リンは電荷転送電極809のフ
ォトレジスト807aが形成されていない領域を貫通し
て注入されるが、この領域の下にはボロン濃度1018c
m-3のチャネルストップ803が形成されているため問
題とならない(図4(a))。次に、フォトレジスト8
07aを剥離してから、ゲート電極膜822をマスクと
してリンイオン注入により、リン濃度1017cm-3、深
さ0.5μmの浅いn型領域806bが、次いでボロン
イオン注入により、ボロン濃度1018cm-3、深さ0.
3μmのp型領域811が転送電極のエッジ815に対
してセルフアラインで形成される(図4(b))。
【0111】次に、光電変換部806上の領域818を
完全に覆うようにフォトレジスト807bが形成され、
これをマスクとして光電変換部806上の領域818と
電荷転送電極809上で重なりゲート電極膜822を行
方向に分割する領域819をプラズマエッチングするこ
とにより電極長2.5μmの電荷転送電極810が完全
に形成される(図4(c))。このエッチングは、単位
画素内だけでなく、チップ周辺のゲート電極膜822も
エッチングするため、表面の段差においてゲート電極膜
822のエッチング残りが発生しないように、等方性エ
ッチングガスSF6を用いて膜厚の3倍すなわち900
nmのポリシリコン膜がエッチング除去される条件で行
われる。この条件でのオーバーエッチング量は900−
300=600nmとなり、この時、下地の層間絶縁膜
808はさらに60nmエッチングされるが、層間絶縁
膜808の残膜は200−30−60=110nmと十
分に確保されている。
完全に覆うようにフォトレジスト807bが形成され、
これをマスクとして光電変換部806上の領域818と
電荷転送電極809上で重なりゲート電極膜822を行
方向に分割する領域819をプラズマエッチングするこ
とにより電極長2.5μmの電荷転送電極810が完全
に形成される(図4(c))。このエッチングは、単位
画素内だけでなく、チップ周辺のゲート電極膜822も
エッチングするため、表面の段差においてゲート電極膜
822のエッチング残りが発生しないように、等方性エ
ッチングガスSF6を用いて膜厚の3倍すなわち900
nmのポリシリコン膜がエッチング除去される条件で行
われる。この条件でのオーバーエッチング量は900−
300=600nmとなり、この時、下地の層間絶縁膜
808はさらに60nmエッチングされるが、層間絶縁
膜808の残膜は200−30−60=110nmと十
分に確保されている。
【0112】次に、フォトレジスト807bを剥離して
から、層間絶縁膜812として膜厚200nmのCVD
酸化膜が形成され、その上に遮光膜813として膜厚3
00nmのタングステン膜が形成される。さらに、光電
変換部806上の一部の領域のタングステン膜をプラズ
マエッチング除去することにより、0.7(H)×2.
2(V)μmの遮光膜開口814が形成される(図4
(d))。
から、層間絶縁膜812として膜厚200nmのCVD
酸化膜が形成され、その上に遮光膜813として膜厚3
00nmのタングステン膜が形成される。さらに、光電
変換部806上の一部の領域のタングステン膜をプラズ
マエッチング除去することにより、0.7(H)×2.
2(V)μmの遮光膜開口814が形成される(図4
(d))。
【0113】また、渡し部820における電極幅は、実
施例1の固体撮像装置と同様に1.5μmまで縮小する
ことが可能であり、逆に光電変換部806の縦幅は3.
5μmまで拡張することができる。
施例1の固体撮像装置と同様に1.5μmまで縮小する
ことが可能であり、逆に光電変換部806の縦幅は3.
5μmまで拡張することができる。
【0114】以上により、本発明の第2実施例による固
体撮像装置が実現される。
体撮像装置が実現される。
【0115】(実施例3)次に、本発明の実施例3にお
ける固体撮像装置の構成および製造方法を図6を用いて
説明する。実施例3の固体撮像装置は、1つの光電変換
部606と1つの電荷転送部604からなる5×5μm
の単位画素で構成されており、p型領域611の構造お
よび形成方法を除けば、実施例1の固体撮像装置と同様
である。
ける固体撮像装置の構成および製造方法を図6を用いて
説明する。実施例3の固体撮像装置は、1つの光電変換
部606と1つの電荷転送部604からなる5×5μm
の単位画素で構成されており、p型領域611の構造お
よび形成方法を除けば、実施例1の固体撮像装置と同様
である。
【0116】以下、光電変換部606のp型領域611
の構造および形成方法について説明する。p型領域61
1のp型不純物は、プロセス中の熱処理により0.3μ
m程度拡散するため、p型領域611は転送電極のエッ
ジ615に対して0.3μm程度オフセットを付けて形
成されることが望ましい。そのため、膜厚1μmのフォ
トレジスト607aおよび膜厚0.3μmのゲート電極
膜622をマスクとして、ボロンイオンを垂直方向から
光電変換部側に13度傾けて注入することにより、ボロ
ン濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型領域611
が転送電極のエッジ615に対して0.3μm離れて形
成される(図6(a))。
の構造および形成方法について説明する。p型領域61
1のp型不純物は、プロセス中の熱処理により0.3μ
m程度拡散するため、p型領域611は転送電極のエッ
ジ615に対して0.3μm程度オフセットを付けて形
成されることが望ましい。そのため、膜厚1μmのフォ
トレジスト607aおよび膜厚0.3μmのゲート電極
膜622をマスクとして、ボロンイオンを垂直方向から
光電変換部側に13度傾けて注入することにより、ボロ
ン濃度1018cm-3、深さ0.3μmのp型領域611
が転送電極のエッジ615に対して0.3μm離れて形
成される(図6(a))。
【0117】または、ボロンイオンを垂直方向から光電
変換部側に45度傾けて注入することにより、ボロン濃
度1018cm-3、深さ0.3μmのp型領域611が転
送電極のエッジ615に対して0.3μm離れて形成さ
れる(図6(a’))。
変換部側に45度傾けて注入することにより、ボロン濃
度1018cm-3、深さ0.3μmのp型領域611が転
送電極のエッジ615に対して0.3μm離れて形成さ
れる(図6(a’))。
【0118】以上の要領で、p型領域611を形成する
ことにより、本発明の第3実施例による固体撮像装置が
実現される。
ことにより、本発明の第3実施例による固体撮像装置が
実現される。
【0119】(実施例4)次に、本発明の実施例4にお
ける固体撮像装置の構成および製造方法を図8を用いて
説明する。実施例4の固体撮像装置は、1つの光電変換
部706と1つの電荷転送部704からなる5×5μm
の単位画素で構成されており、p型領域711の構造お
よび形成方法を除けば、実施例2の固体撮像装置と同様
である。
ける固体撮像装置の構成および製造方法を図8を用いて
説明する。実施例4の固体撮像装置は、1つの光電変換
部706と1つの電荷転送部704からなる5×5μm
の単位画素で構成されており、p型領域711の構造お
よび形成方法を除けば、実施例2の固体撮像装置と同様
である。
【0120】以下、p型領域711の構造および形成方
法について説明する。p型領域711のp型不純物は、
プロセス中の熱処理により0.3μm程度拡散するた
め、p型領域711は転送電極のエッジ715に対して
0.3μm程度オフセットを付けて形成されることが望
ましい。そのため、フォトレジスト707aを剥離して
から、膜厚0.3μmのゲート電極膜722をマスクと
して、ボロンイオンを垂直方向から光電変換部側に45
度傾けて注入することにより、ボロン濃度1018c
m-3、深さ0.3μmのp型領域711が転送電極のエ
ッジ715に対して0.3μm離れて形成される。
法について説明する。p型領域711のp型不純物は、
プロセス中の熱処理により0.3μm程度拡散するた
め、p型領域711は転送電極のエッジ715に対して
0.3μm程度オフセットを付けて形成されることが望
ましい。そのため、フォトレジスト707aを剥離して
から、膜厚0.3μmのゲート電極膜722をマスクと
して、ボロンイオンを垂直方向から光電変換部側に45
度傾けて注入することにより、ボロン濃度1018c
m-3、深さ0.3μmのp型領域711が転送電極のエ
ッジ715に対して0.3μm離れて形成される。
【0121】以上の要領で、p型領域711を形成する
ことにより、本発明の第4実施例による固体撮像装置が
実現される。
ことにより、本発明の第4実施例による固体撮像装置が
実現される。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏することができる。
以下の効果を奏することができる。
【0123】第1に、読み出し電極を兼ねる電荷転送電
極は、光電変換部上の領域とゲート電極膜を行方向に分
割する領域が、互いに電荷転送電極上で重なるようにエ
ッチング除去されるという基本構成および基本製造方法
に基づき、エッチングによる基板表面のダメージが抑え
られ、少ない暗電流と白キズを実現するできるだけでな
く、光電変換部の領域および遮光膜開口を広げることが
できるため、広ダイナミックレンジ、高感度、および低
スミアを実現した固体撮像装置が提供される。
極は、光電変換部上の領域とゲート電極膜を行方向に分
割する領域が、互いに電荷転送電極上で重なるようにエ
ッチング除去されるという基本構成および基本製造方法
に基づき、エッチングによる基板表面のダメージが抑え
られ、少ない暗電流と白キズを実現するできるだけでな
く、光電変換部の領域および遮光膜開口を広げることが
できるため、広ダイナミックレンジ、高感度、および低
スミアを実現した固体撮像装置が提供される。
【0124】第2に、光電変換部が、読み出し電極を兼
ねる電荷転送電極に対してセルフアラインとなるように
構成されるという基本構成および基本製造方法に基づ
き、光電変換部を形成する際の電荷転送電極に対する目
ズレが無くなり、安定した読み出し電圧を実現した固体
撮像装置が提供される。
ねる電荷転送電極に対してセルフアラインとなるように
構成されるという基本構成および基本製造方法に基づ
き、光電変換部を形成する際の電荷転送電極に対する目
ズレが無くなり、安定した読み出し電圧を実現した固体
撮像装置が提供される。
【0125】第3に、光電変換部が、浅いn型領域とそ
れよりも領域が狭く深いn型領域で構成され、浅いn型
領域が、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極に対してセ
ルフアラインとなるように形成されるという基本構成お
よび基本製造方法に基づき、光電変換部を形成する際、
電荷転送電極の読み出し部のエッジが、オーバーエッチ
ングやエッチングのバラツキによってフォトレジストの
エッジに対して後退したとしても、必ず転送電極のエッ
ジと光電変換部を揃えることができるため、さらに安定
した読み出し電圧を実現した固体撮像装置が提供され
る。
れよりも領域が狭く深いn型領域で構成され、浅いn型
領域が、読み出し電極を兼ねる電荷転送電極に対してセ
ルフアラインとなるように形成されるという基本構成お
よび基本製造方法に基づき、光電変換部を形成する際、
電荷転送電極の読み出し部のエッジが、オーバーエッチ
ングやエッチングのバラツキによってフォトレジストの
エッジに対して後退したとしても、必ず転送電極のエッ
ジと光電変換部を揃えることができるため、さらに安定
した読み出し電圧を実現した固体撮像装置が提供され
る。
【0126】第4に、光電変換部の表面で発生する暗電
流を抑制するために形成されるp型領域が、読み出し電
極を兼ねる電荷転送電極の読み出し部のエッジに対して
距離をおいて形成されるという基本構成および基本製造
方法に基づき、プロセス中の熱処理によって、p型領域
のp型不純物が、電荷読み出し部のチャネル下まで横方
向拡散することが無くなるため、読み出し電圧の低減を
実現した固体撮像装置が提供される。
流を抑制するために形成されるp型領域が、読み出し電
極を兼ねる電荷転送電極の読み出し部のエッジに対して
距離をおいて形成されるという基本構成および基本製造
方法に基づき、プロセス中の熱処理によって、p型領域
のp型不純物が、電荷読み出し部のチャネル下まで横方
向拡散することが無くなるため、読み出し電圧の低減を
実現した固体撮像装置が提供される。
【0127】第5に、光電変換部とp型領域が同一のフ
ォトレジスト工程で形成されるという基本製造方法に基
づき、従来の固体撮像装置に比べてフォトレジスト工程
が1回削減できるため、短い製造期間と低い製造コスト
を実現した固体撮像装置が提供される。
ォトレジスト工程で形成されるという基本製造方法に基
づき、従来の固体撮像装置に比べてフォトレジスト工程
が1回削減できるため、短い製造期間と低い製造コスト
を実現した固体撮像装置が提供される。
【0128】第6に、光電変換部が、フォトレジストを
マスクとしてイオン注入することにより形成されるとい
う基本製造方法に基づき、光電変換部を形成する際に2
00keV以上の高エネルギーイオン注入を行うことに
より、熱押し込み拡散を行わずとも光電変換部を深く形
成することができるため、光電変換部の感度の向上と特
性バラツキの抑制を実現した固体撮像装置が提供され
る。
マスクとしてイオン注入することにより形成されるとい
う基本製造方法に基づき、光電変換部を形成する際に2
00keV以上の高エネルギーイオン注入を行うことに
より、熱押し込み拡散を行わずとも光電変換部を深く形
成することができるため、光電変換部の感度の向上と特
性バラツキの抑制を実現した固体撮像装置が提供され
る。
【0129】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは明らかである。
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは明らかである。
【図1】本発明の第1の実施形態の固体撮像装置の構造
を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の平
面構造、右側の図は電荷読み出し部505のE−E'断
面構造である。
を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の平
面構造、右側の図は電荷読み出し部505のE−E'断
面構造である。
【図2】本発明の第1の実施形態の固体撮像装置の製造
方法におけるエッチングの様子を説明する模式図であ
り、光電変換部506のF−F'断面構造である。
方法におけるエッチングの様子を説明する模式図であ
り、光電変換部506のF−F'断面構造である。
【図3】本発明の第1の実施形態の固体撮像装置におけ
る渡し部520の断面構造である。
る渡し部520の断面構造である。
【図4】本発明の第2の実施形態の固体撮像装置の製造
方法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置
の平面構造、右側の図は電荷読み出し部805のH−
H'断面構造である。
方法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置
の平面構造、右側の図は電荷読み出し部805のH−
H'断面構造である。
【図5】本発明の第3の実施形態の固体撮像装置の構造
を説明する電荷読み出し部605の断面構造である。
を説明する電荷読み出し部605の断面構造である。
【図6】本発明の第3の実施形態の固体撮像装置の製造
方法を説明する電荷読み出し部605の断面構造であ
る。(a)本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置の
製造方法を示す説明図、(a’)本発明の第3の実施の
形態の固体撮像装置の別の製造方法を示す説明図であ
る。
方法を説明する電荷読み出し部605の断面構造であ
る。(a)本発明の第3の実施の形態の固体撮像装置の
製造方法を示す説明図、(a’)本発明の第3の実施の
形態の固体撮像装置の別の製造方法を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施形態の固体撮像装置の構造
を説明する電荷読み出し部705の断面構造である。
を説明する電荷読み出し部705の断面構造である。
【図8】本発明の第4の実施形態の固体撮像装置の製造
方法を説明する電荷読み出し部705の断面構造であ
る。
方法を説明する電荷読み出し部705の断面構造であ
る。
【図9】従来例1の固体撮像装置の構造および製造方法
を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の平
面構造、右側の図は電荷読み出し部105のA−A'断
面構造である。
を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の平
面構造、右側の図は電荷読み出し部105のA−A'断
面構造である。
【図10】従来例2の固体撮像装置の構造および製造方
法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の
平面構造、右側の図は電荷読み出し部205のB−B'
断面構造である。
法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮像装置の
平面構造、右側の図は電荷読み出し部205のB−B'
断面構造である。
【図11】従来例2の固体撮像装置の問題点を説明する
模式図であり、電荷読み出し部205のB−B'断面構
造である。
模式図であり、電荷読み出し部205のB−B'断面構
造である。
【図12】出願中の従来例3の固体撮像装置の構造およ
び製造方法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮
像装置の平面構造、右側の図は電荷読み出し部305の
C−C'断面構造である。
び製造方法を説明する模式図であり、左側の図は固体撮
像装置の平面構造、右側の図は電荷読み出し部305の
C−C'断面構造である。
【図13】出願中の従来例3の固体撮像装置の製造方法
におけるエッチングの様子を説明する模式図であり、光
電変換部306のG−G'断面構造である。
におけるエッチングの様子を説明する模式図であり、光
電変換部306のG−G'断面構造である。
【図14】出願中の従来例3の固体撮像装置の問題点を
説明する模式図であり、渡し部320の断面構造であ
る。
説明する模式図であり、渡し部320の断面構造であ
る。
101、201、301、501、601、701、8
01 n型基板 102、202、302、502、602、702、8
02 p型ウェル 103、203、303、503、603、703、8
03 チャネルストップ 104、204、304、504、604、704、8
04 電荷転送部 105、205、305、505、605、705、8
05 電荷読み出し部 106、206、306、506、606、706、8
06 光電変換部 107、207a、307a、507a、607a、7
07a、807a フォトレジスト 207b、307b、507b、607b、707b、
807b フォトレジスト 108、208、308、508、608、708、8
08 ゲート絶縁膜 109、209、309、509、609、709、8
09 電荷転送電極 110、210、310、510、610、710、8
10 電荷転送電極 111、211、311、511、611、711、8
11 p型領域 112、212、312、512、612、712、8
12 層間絶縁膜 113、213、313、513、613、713、8
13 遮光膜 114、214、314、514、614、714、8
14 遮光膜開口 115、215、315、515、615、715、8
15 転送電極のエッジ 216、316、516、616、716、816 光
電変換部上の一領域 217 エ
ッチングによるダメージ 318、518、618、718、818 光電変換部
上の領域 319、519、619、719、819 行方向に分
割する領域 320、520 820 渡し部 222、322、522、622、722、822 ゲ
ート電極膜 823 フォトレジストのエッジ 324、524 層間絶縁膜 525 光電変換部上の領域と行方向に分割する領域の
重なる領域
01 n型基板 102、202、302、502、602、702、8
02 p型ウェル 103、203、303、503、603、703、8
03 チャネルストップ 104、204、304、504、604、704、8
04 電荷転送部 105、205、305、505、605、705、8
05 電荷読み出し部 106、206、306、506、606、706、8
06 光電変換部 107、207a、307a、507a、607a、7
07a、807a フォトレジスト 207b、307b、507b、607b、707b、
807b フォトレジスト 108、208、308、508、608、708、8
08 ゲート絶縁膜 109、209、309、509、609、709、8
09 電荷転送電極 110、210、310、510、610、710、8
10 電荷転送電極 111、211、311、511、611、711、8
11 p型領域 112、212、312、512、612、712、8
12 層間絶縁膜 113、213、313、513、613、713、8
13 遮光膜 114、214、314、514、614、714、8
14 遮光膜開口 115、215、315、515、615、715、8
15 転送電極のエッジ 216、316、516、616、716、816 光
電変換部上の一領域 217 エ
ッチングによるダメージ 318、518、618、718、818 光電変換部
上の領域 319、519、619、719、819 行方向に分
割する領域 320、520 820 渡し部 222、322、522、622、722、822 ゲ
ート電極膜 823 フォトレジストのエッジ 324、524 層間絶縁膜 525 光電変換部上の領域と行方向に分割する領域の
重なる領域
Claims (11)
- 【請求項1】 第1導電型半導体層の表面領域に形成さ
れ第2導電型半導体領域を有する光電変換部と、前記第
1導電型半導体層の表面領域に前記光電変換部の隙間に
形成され、前記光電変換部で発生した信号電荷を受け転
送する第2導電型の電荷転送部と、前記光電変換部で発
生した信号電荷を前記電荷転送部に読み出す電荷読み出
し部と、前記電荷読み出し部および前記電荷転送部の上
に、ゲート絶縁膜を介して形成された電荷転送電極とを
有する固体撮像装置において、 前記電荷転送電極のうち前記光電変換部で発生した信号
電荷を前記電荷転送部に読み出す読み出し電極を兼ねる
電荷転送電極は、前記光電変換部上の除去された領域と
前記電荷転送電極を分割するために除去された領域が前
記電荷転送電極上で重なるように構成されていることを
特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 前記光電変換部は、前記読み出し電極を
兼ねる電荷転送電極に対してセルフアラインとなるよう
に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の固
体撮像装置。 - 【請求項3】 前記光電変換部は、浅い第2導電型半導
体領域と深い第2導電型半導体領域とで構成され、前記
深い第2導電型半導体領域は前記浅い第2導電型半導体
領域よりも領域が狭くなるように構成されていることを
特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。 - 【請求項4】 第1導電型半導体薄領域が、前記光電変
換部上に形成されることを特徴とする請求項1から請求
項3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。 - 【請求項5】 前記第1導電型半導体薄領域は、前記読
み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記電荷読み出し部
上の電極端から離れて構成されることを特徴とする請求
項4に記載の固体撮像装置。 - 【請求項6】 第1導電型半導体層の表面上にゲート絶
縁膜を介して導電性電極材料膜を形成する工程と、前記
導電性電極材料膜上に第1のマスク材を形成する工程
と、光電変換部を形成する領域上の第1のマスク材を除
去する工程と、前記第1のマスク材をマスクとして前記
導電性電極材料膜を除去して開口部を形成する工程と、
前記開口部上および前記導電性電極材料膜上に第2のマ
スク材を形成する工程と、前記開口部と前記電荷転送電
極上で重なり前記導電性電極材料膜を分割する領域の第
2のマスク材を除去する工程と、前記第2のマスク材を
マスクとして前記導電性電極材料膜を除去する工程とを
有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1のマスク材をマスクとして第2
導電型不純物をイオン注入する工程とを有する請求項6
に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記第1のマスク材を全面除去する工程
と、前記開口部にセルフアラインで第2導電型不純物を
イオン注入する工程とを有する請求項7に記載の固体撮
像装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記第1のマスク材を全面除去する前ま
たは後に前記開口部にセルフアラインで第1導電型不純
物をイオン注入する工程とを有する請求項6から請求項
8に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記の第1導電型不純物のイオン注入
を角度をつけて行うことにより、前記第1導電型半導体
薄領域を前記読み出し電極を兼ねる電荷転送電極の前記
電荷読み出し部上の電極端から離れてセルフアラインで
形成する工程とをさらに有する請求項9に記載の固体撮
像装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれか1項に記
載の固体撮像装置の製造方法において、前記固体撮像装
置はインターライン転送型の固体撮像装置であることを
特徴とする固体撮像装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10328611A JP2000150857A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10328611A JP2000150857A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000150857A true JP2000150857A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18212216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10328611A Pending JP2000150857A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000150857A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004214665A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Hynix Semiconductor Inc | Cmosイメージセンサの製造方法 |
KR100883758B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2009-02-12 | 매그나칩 반도체 유한회사 | 전하운송효율과 암전류 특성을 향상시킨 이미지센서 및 그제조방법 |
GB2518261A (en) * | 2013-06-13 | 2015-03-18 | Canon Kk | Photoelectric conversion device and method for manufacturing photoelectric conversion device |
JP2015056615A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2016219792A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および撮像システム |
-
1998
- 1998-11-18 JP JP10328611A patent/JP2000150857A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100883758B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2009-02-12 | 매그나칩 반도체 유한회사 | 전하운송효율과 암전류 특성을 향상시킨 이미지센서 및 그제조방법 |
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JP2012044211A (ja) * | 2002-12-27 | 2012-03-01 | Intellectual Venturesii Llc | Cmosイメージセンサの製造方法 |
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GB2518261B (en) * | 2013-06-13 | 2016-06-29 | Canon Kk | Photoelectric conversion device and method for manufacturing photoelectric conversion device |
US9437764B2 (en) | 2013-06-13 | 2016-09-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Photoelectric conversion device and method for manufacturing photoelectric conversion device |
JP2015056615A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
US10026775B2 (en) | 2013-09-13 | 2018-07-17 | Renesas Electronics Corporation | Method of manufacturing semiconductor device utilizing different mask thicknesses to form gate electrodes over different semiconductor regions |
JP2016219792A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および撮像システム |
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