JP2004300917A - 自走式土質改良機及びこれに用いる篩装置 - Google Patents

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Shinya Okumura
信也 奥村
Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Manabu Nakano
学 仲野
Minoru Tayama
稔 田山
Hiroki Takeuchi
裕樹 竹内
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Abstract

【課題】投入される改質対象土砂をその粒度に応じて適切に選別することができる自走式土質改良機及びこれに用いる篩装置を提供する。
【解決手段】受け入れた土砂を土質改良材と共に混合し改良土を生成する自走式土質改良機において、土砂受け入れ用のホッパの上方に振動可能に設けた篩装置本体10と、この篩装置本体10内に篩装置本体10の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材20bからなる格子下段部11bと、篩装置本体10の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって格子下段部11b上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を格子下段部11bに衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材20aからなる格子上段部11aとを有する篩装置を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改良する自走式土質改良機に関し、更に詳しくは、受け入れた土砂のうち所定粒度以下のものを選別して改良する自走式土質改良機及びこれに用いる篩装置に関するものである。
近年、いわゆるリサイクル法の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等において発生する建設発生土を土質改良材と共に混合処理し、リサイクル用の改良土とする自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。
このような自走式土質改良機としては、例えば特許文献1等に記載されているように、ホッパに投入され搬送コンベアにより搬送される土砂に、土質改良材貯留用のタンクから土質改良材を供給し、その土砂と土質改良材との混合物を混合装置によって混合して改良土を製造し、その改良土を搬出コンベアで搬出するものが既に提唱されている。
なお、この従来技術では、上記ホッパ内に大きな石等の異物が入り込まないように、ホッパの上部に格子状の篩を設けている。
特許第2867235号公報
しかしながら、上記従来技術においては以下の課題が存在する。
即ち、上記した近年の廃棄物再利用促進の背景の下、改質対象となる土砂の性状が極めて多種多様化してきている。例えば、大きな石等の異物が混入した土砂や、粒径が極めて細かく比較的含水率の高い粘性土、また、この粘性土等が圧縮された土塊が多く混入した土砂等、その土性や状態が大きく異なったものが含まれるようになっている。
上記従来技術において、例えば、上記の粘性土等を改質対象土砂とした場合、その中に含まれる土塊が上記した篩の格子の目に嵌まり込んだり、極めて粒径の細かい粘性土が格子の目の交差部分に堆積し、そこを基点に付着成長したりすることにより、篩の開口面積が減少してしまう場合がある。このような場合、本来、改質対象土砂として下方のホッパに導入されるべき土砂が、篩を通過せずに除去されてしまう等、適切な土砂の選別機能が発揮できなくなる可能性がある。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、投入される改質対象土砂をその粒度に応じて適切に選別することができる自走式土質改良機及びこれに用いる篩装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、土砂を改質するための自走式土質改良機において、走行手段を備えた本体フレームと、この本体フレームに設けた混合装置と、一方側が前記本体フレームの長手方向一方側に、他方側が前記混合装置に臨むように設けた搬送コンベアと、この搬送コンベアの一方端側の上方に設けた土砂受け入れ用のホッパと、前記搬送コンベアの他方端側の上方にその供給部が位置するように配設した土質改良材を貯留するタンクと、前記混合装置の下方位置から前記本体フレームの長手方向他方側の外方位置まで延在するように前記本体フレームに設けた排出コンベアと、前記土砂受け入れ用のホッパの上方に振動可能に設けた篩装置本体と,この篩装置本体内に前記篩装置本体の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材からなる格子下段部と,前記篩装置本体の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって前記格子下段部上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を前記格子下段部に衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材からなる格子上段部とを有する篩装置とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記格子上段部を構成する前記複数の棒状部材は、前記本体フレームの長手方向に延在していることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記格子上段部を構成する棒状部材は、その上面側が上方に向かって縮径した形状であることを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記格子上段部を構成する複数の棒状部材の上部に、この棒状部材を保護する棒状の保護部材を設けたことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記保護部材の断面の水平方向寸法は、前記格子上段部を構成する棒状部材の断面の水平方向寸法よりも大きいことを特徴とする。
第6の発明は、土砂を改質するための自走式土質改良機に設けられる自走式土質改良機用篩装置において、土砂受け入れ用のホッパの上方に振動可能に設けた篩装置本体と、この篩装置本体内に前記篩装置本体の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材からなる格子下段部と、前記篩装置本体の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって前記格子下段部上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を前記格子下段部に衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材からなる格子上段部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、受け入れた土砂を粒度に応じて選別する格子部材を、篩装置本体内に篩装置本体の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材からなる格子下段部と、篩装置本体の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって格子下段部上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を格子下段部に衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材からなる格子上段部とで構成したことにより、例えば、粘性土等を改質対象土砂とした場合においても、格子部材の開口面積の減少を防止することができる。これにより、本来、改質対象土砂として導入されるべき土砂が、格子部材を通過せずに除去されてしまうことを防止することができ、投入される改質対象土砂をその粒度に応じて適切に選別することができる。
以下、本発明の自走式土質改良機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図である。
これら図1及び図2において、1は走行体で、この走行体1は、トラックフレーム2と、このトラックフレーム2の一方側(図1中左側)に設けた従動輪(アイドラ)3と、トラックフレーム2の他方側(図1中右側)に設けた駆動輪4と、この駆動輪4側に設けられた駆動装置5と、従動輪3及び駆動輪4に掛け回した履帯6とで構成されている。
7は自走式土質改良機前後方向に延材した本体フレームで、例えば角鋼等で構成され、前記トラックフレーム2の上部に設けられている。8は例えば油圧ショベル等により投入される改質対象土砂を受け入れる篩装置で、この篩装置8は、本体フレーム7の上部にばね9を介して振動可能に支持した略枠型形状の篩装置本体10と、この篩装置本体10内に設けられ、受け入れた土砂を粒度に応じて選別する格子部材11とで構成されている。また、この格子部材11は、その篩装置本体10長手方向一方側(図1中左側)が、篩装置本体10長手方向他方側(図1中右側)に対して低くなるように配設されている。
図3は上記篩装置8の詳細構造を表す斜視図である。
この図3において、12は例えば油圧モータ等で構成され篩装置8を加振する駆動装置、13はこの駆動装置12の出力軸で、この出力軸13の先端には、プーリ14が固定されている。15は篩装置本体10に回転自在に支持された回転軸、16はこの回転軸15の一方側に固定されたプーリで、このプーリ16と先の駆動装置12のプーリ14との間には駆動力伝達用のベルト17が掛け回されている。
18,18は回転軸15の両端に取付けられる回転ドラムで、その重心位置が回転軸15から所定の距離だけ離間した位置にあり(回転ドラム18自体を回転軸15に偏心させて装着してもよい)、回転軸15と共に回転することにより篩装置本体10を振動させるようになっている。なお、この加振構造は、前記駆動装置12を、ベルト17を介さず直接回転軸15に接続する構造でも良い。19は篩装置本体10の外壁面に固定された支持部材で、この支持部材19により篩装置本体10を前記ばね9(図1参照)を介して本体フレーム7(図1参照)上に支持している。
図4(a)及び図4(b)は共に前述の格子部材11の構造を表す図で、それぞれ図3中矢印IVa方向及び矢印IVb方向から見た図である。
これら図4(a)、図4(b)及び先の図3に示すように、格子部材11は、格子上段部11a及び格子下段部11bで構成されている。この格子下段部11bは、篩装置本体10内に設けられ、例えばフラットバー等で構成された複数の棒状部材20bを略平行に列設したものである。また、各棒状部材20bは、一方向(この例では、本体フレーム7の短手方向、即ち図4(a)中左右方向、図2中上下方向)に延在している。
格子上段部11aは、上面が格子下段部11bよりも上方に位置するよう、格子下段部11bの上部に設けられ、また、上記棒状部材20bとほぼ同形状の棒状部材20aを略平行に複数列設したものである。各棒状部材20aは、棒状部材20bの延在方向と直交方向(この例では、本体フレーム7長手方向、言い換えれば格子部材11により除去される土砂成分の移動方向、即ち図4(a)中上下方向、図2中左右方向)に延在している。棒状部材20a,20bは、共に鉛直方向寸法H(図4(b)中上下方向寸法)に対し、その水平方向寸法d(棒状部材20aに関しては図4(a)中左右方向寸法、棒状部材20bに関しては図4(a)中上下方向寸法)が相対的に小さく形成されており、ほぼ同じ部材間寸法Wで配設されている。
図1及び図2に戻り、21は下方縮径枠型形状のホッパで、篩装置8により選別された土砂を受け入れ下方に導出するものであり、前記本体フレーム7により篩装置8の本体10の下方に位置するように支持されている。22は搬送コンベアで、ホッパ21から導出された土砂を搬送するものであり、本体フレーム7に支持されている。上記ホッパ21は、この搬送コンベア22の一方端側(図1中左側)の上方に位置している。23はこの搬送コンベア22により搬送される土砂に添加する土質改良材を貯留するタンクである。このタンク23は、本体フレーム7の長手方向(図1中左右方向)ほぼ中央付近に立設した複数(例えば3本)の支柱24に支持された略円筒箱型の貯留部25と、この貯留部25の下部に設けられ、搬送コンベア22により搬送される土砂に貯留部25内の土質改良材を添加する供給部26(例えばロータリフィーダ等)とで構成されている。この供給部26は、上記搬送コンベア22の他方端側(図1中右側)の上方に位置している。
27は混合装置で、本体フレーム7の長手方向(図1中左右方向)中央付近に支持されている。この混合装置は、内部に備えたパドルミキサ(図示せず)により、搬送コンベア22から導入された土砂及び土質改良材を攪拌・混合して改良土としつつ図1中右側に移送するものである。28はこの図示しないパドルミキサを回転駆動する駆動装置である。29は排出コンベアで、混合装置27から導出された改良土を自走式土質改良機外(この場合、図1中右側)へ搬送し排出するものである。この排出コンベア29は、混合装置27の下方位置から本体フレーム7の長手方向他方側(図1中右側)の外方位置まで延在し、排出側(図1中右側)に向かって上り傾斜となるように本体フレーム7等に支持されている。
30は本実施の形態の自走式土質改良機の動力装置で、この動力装置30は、本体フレーム7の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持部材31を介して支持されている。また、繁雑防止のため特に図示しないが、この動力装置30は、エンジンと、このエンジンにより駆動される少なくとも油圧ポンプと、この油圧ポンプから各駆動装置に供給される圧油を制御する複数のコントロールバルブとを内臓している。
次に、上記構成の本実施の形態の自走式土質改良機の動作を説明する。
例えば油圧ショベル等により自走式土質改良機の篩装置8に土砂を投入すると、この篩装置8の格子部材11を通過した土砂が下方のホッパ21へと導入される。ホッパ21で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア22上に載置され、搬送中に土質改良材のタンク23の供給部26から土質改良材を添加されて混合装置27に導入される。混合装置27へ導入された土砂及び土質改良材は、混合装置27内のパドルミキサで均一に攪拌混合され、排出コンベア29上に導出される。そして、改良土は排出コンベア29によって搬送され、最終的に自走式土質改良機外部へ排出される。
次に、本実施の形態により得られる作用を順次説明する。
(1)改質対象土砂の適切な粒度選別機能の確保
本実施の形態においては、上述したように、格子部材11を格子上段部11a及び格子下段部11bで構成したことにより、例えば、粘性土等を改質対象土砂とした場合においても、格子部材11の開口面積の減少を抑制することができる。
ここで、図5(a)乃至図5(c)は、本実施の形態において、投入される土砂に含まれる土塊が格子部材11を通過する様子を模式的に表す図であり、これら図5(a)乃至図5(c)を用いて本実施の形態の作用効果を説明する。
まず、図5(a)乃至図5(c)において、Sは篩装置8に投入される土砂に含まれる土塊であり、例えば、粘性土が圧縮され生じたものである。油圧ショベル等により粘性土が投入されると、その中に含まれる土塊Sには、格子上段部11aを構成する棒状部材20a上に落下し衝突する際の衝撃により、図5(a)中にハッチングを施した部分に溝状の切り込みが入る。その後、棒状部材20aがレールの役割を果たし、土塊Sは、格子部材11の振動により順次その切り込みをガイドとして棒状部材20a上を移動する。このとき、図5(b)及び図5(c)に示すように、棒状部材20aが、棒状部材20a上を移動するにつれ土塊Sに更に切り込み、同時に格子部材11の振動により付与される衝撃の作用も加わり、土塊Sは切り込み部分で破断し、ほぼ棒状部材20aの部材間寸法Wの幅に一次切断される。
そして、この一次切断された土塊Sは、格子上段部11aを通過し、同じく振動する格子下段部11bに衝突し、ほぼその部材間寸法Wの長さに二次切断され、所望の粒度とされて下方のホッパ21に導入される。これにより、投入される粘性土を、格子部材11の目の交差部分に堆積させ付着成長させることなく、改質対象土砂として格子部材11を通過させることができる。
従って、格子部材11の開口面積の減少を防止することができ、本来、改質対象土砂として導入されるべき土砂が、格子部材11を通過せずに除去されてしまうことを防止することができ、投入される改質対象土砂をその粒度に応じて適切に選別することができる。また、格子上段部11a及び格子下段部11bをそれぞれ構成する棒状部材20a,20bは、鉛直方向寸法Hに対して、水平方向寸法dが相対的に小さいので、その分、土塊Sに対する面圧を高くすることができ、上述した土塊Sへの切り込み・切断の作用をより有効に得ることができる。
(2)格子部材の開口面積向上
本実施の形態においては、それぞれ格子上段部11a及び格子下段部11bを構成する棒状部材20a,20bを、鉛直方向寸法Hに対して、水平方向寸法dが相対的に小さい断面形状の部材で形成したので、投入される土砂との衝突に十分に耐え得る所要の強度を確保しつつ、格子部材11の開口面積(開口率)を大きく確保することができ、格子部材11の目詰まりを抑制することができる。
(3)加振により生じる土塊の切断の作用
例えば、比較的含水率や粘性が高い土砂を加振すると、その中に含まれる土塊が成長する場合がある。これは、比較的含水率の高い土砂においては、この土砂やこれに含まれる土塊の内部に分散して水分が存在しているため、加振されることにより、内包した水分が表面に移動し、土砂或いは土塊が表面の湿潤した状態となることに起因する。即ち、こうして表面が湿潤することにより、個々の土砂成分或いは土塊間に吸着力が発生し、互いに吸着し合って団粒状の土塊へと成長することによる。その結果、投入前は格子を通過する大きさであった土砂成分等が、格子を通過せずに除去されてしまうといった現象が生じていた。
本実施の形態においては、上記(1)と同様、このように生じた土塊も、有効に一次及び二次切断することができ、比較的高含水率・高粘性の土砂を改質対象とした場合においても、適切な選別機能を発揮することができる。
(4)選別処理量の向上
一般的に、篩装置に改質対象土砂を供給する方法としては、上述のような油圧ショベル等の投入重機を用いる方法と、ベルトコンベア等の搬送機器を用いる方法とが考えられる。後者のベルトコンベア等を用いる場合においては、ほぼ一定のペースで連続的に土砂を篩装置に供給することができる。このような場合、篩い分けの際、一時的に格子部材上に形成される土砂層の厚みが比較的薄くなるようにベルトコンベアの駆動速度等を調節すれば、振動により格子部材端部に移動するまでに、概ね供給された土砂を選別することができる。しかし、自走式土質改良機の稼動現場においては、必ずしもベルトコンベア等の定置式の設備を設置するだけの十分なスペースが確保されているとは限らない。
一方、このようなスペースの制約を受ける場合や、小規模な作業現場間を頻繁に移動するような場合には、上述したような油圧ショベル等による土砂の投入が行われる。油圧ショベルにより土砂を投入する場合、いわゆるバケットにより所定の位置に集積された土砂をすくい取り、篩装置に投入する作業となるため、必然的に比較的大量の土砂が間欠的に投入されることとなる。この場合、一時的に格子部材上に形成される上記の土砂層の厚みが比較的厚くなり、格子部材端部に移動するまでに、投入された土砂を選別しきれず、本来、改質対象土砂として下方のホッパへ導入されるべき土砂まで排出されてしまう場合がある。
本実施の形態においては、上記(1)及び(2)で説明したように、格子部材11における土塊の切断作用及び十分な開口面積(開口率)の確保により、供給された土砂が格子部材11を効率的に通過するので、上記のように土砂が間欠的に供給される場合にも十分に対応できる選別処理量を確保することができる。
次に、以上の本発明の一実施の形態の変形例を順次図面を用いて説明する。
図6(a)及び図6(b)は、上記一実施の形態に備えられた格子部材11の変形例を表す図で、それぞれ先の図4(a)及び図4(b)に対応する図である。
これら図6(a)及び図6(b)に示すように、本変形例における格子部材11Aは、それぞれ、その上面側が上方に向かって縮径した断面形状の棒状部材20Aa,20Abを用い、一実施の形態と同じように格子上段部11Aa及び格子下段部11Abを構成している。また、本変形例においては、格子上段部11Aa及び格子下段部11Abが上下方向に一部重なって固定されている。詳細には、下段の棒状部材20Abの上部が、上段の棒状部材20Aaの下部に寸法Kだけ食い込むように両者が係合されている。これは、言いかえれば、格子上段部11Aaの上面が、格子下段部11Abの上面よりも寸法H−Kだけ上方に位置していることになる。その他の構成は一実施の形態と同様である。
本変形例によれば、棒状部材20Aa,20Abの上部側が上方に向かって縮径しているので、より土塊に対する面圧を高めることができ、一実施の形態と同様の効果が得られると共に、土塊を更に効果的に切断することができる。また、格子上段部11Aa及び格子下段部11Abが係合して一体的に設けられているので、格子部材11Aの構造の強度を向上させることもできる。
図7(a)及び図7(b)は、上記一実施の形態に備えられた格子部材11の他の変形例を表す図で、それぞれ先の図4(a)及び図4(b)に対応する図である。
これら図7(a)及び図7(b)に示すように、本変形例における格子部材11Bは、それぞれ、中空の棒状部材20Ba,20Bbを用い、一実施の形態と同じように格子上段部11Ba及び格子下段部11Bbを構成している。即ち、前述の一実施の形態と異なる点は、棒状部材20Ba,20Bbが、例えば肉厚寸法tの角パイプ等で構成されている点で、その鉛直方向寸法H及び水平方向寸法dの相対関係、部材間寸法W等、その他の構成は、前述の一実施の形態とほぼ同様である。
ここで、一実施の形態で述べたように、前記棒状部材20a,20bの水平方向寸法dを小さくすることにより、前記格子部材11における土塊の切断作用及び開口率をより効果的に得ることができる。このように、土塊の切断作用及び開口率をより向上させるために、棒状部材20a,20bの水平方向寸法dを小さくしていくと、棒状部材20a,20bの断面係数が低下する。従って、所望の強度を確保するためには、棒状部材20a,20bの鉛直方向寸法Hを大きくする必要がある。しかしながら、この場合、棒状部材20a,20bの重量(格子部材11の重量)が増加するため、同じ出力であれば篩装置8の振動幅(振幅)が小さくなってしまい、篩い分け性能が十分に発揮されなくなる可能性がある。これは、前記回転ドラム18(図3参照)の偏芯バランス(或いは重量)の変更によって対応することができるが、それに伴い、前記篩装置本体10(図3参照)やこれを支持するばね9(図1参照)も十分な強度を確保するために頑丈な構造としなければならず、また篩装置8を加振する前記駆動装置12(図3参照)の出力も増大させなければならない。
それに対し、本変形例においては、棒状部材20Ba,20Bbを中空部材で構成したので、格子部材11Bの重量を増加させることなく、その水平方向寸法dをより小さくすることができ、一実施の形態で得られる作用をより効果的に得ることができる。また、投入される土砂等により棒状部材20Ba,20Bbに与えられる衝撃荷重や圧力による最大曲げ応力は、棒状部材20Ba,20Bbの断面外周部に作用するため、その肉厚寸法tがそれに耐え得る寸法に設定されていれば、棒状部材20Ba,20Bbは所望の強度を確保することができる。
図8(a)及び図8(b)は、上記一実施の形態に備えられた格子部材11の更に他の変形例を表す図で、それぞれ先の図4(a)及び図4(b)に対応する図である。
これら図8(a)及び図8(b)に示すように、本変形例における格子部材11Cは図7(a)及び図7(b)で説明した変形例と同様、中空部材で構成された棒状部材20Ca,20Cbを用いて構成されている。図7(a)及び図7(b)の変形例と異なる点は、まず第1に、格子下段部11Cbにおける棒状部材20Cbの部材間寸法W’を格子上段部11Caにおける棒状部材20Caの部材間寸法Wに対して広く(例えば2倍程度)設けている点である。そして、第2の相違点は、格子下段部11Cbを構成する棒状部材11Cbの肉厚寸法t’を格子上段部11Caの肉厚寸法tに対して相対的に大きく設定した点である。その他の構成は図7(a)及び図7(b)の変形例と同様である。
本変形例においては、格子下段部11Cbの棒状部材20Cbの部材間寸法W’が広く、格子部材11Cの開口率が大きく設定されているため、更に格子部材11Cの目詰まりが生じにくく、図7(a)及び図7(b)の変形例と同様の効果を得ると共に、投入された土砂の通過性を向上させることができる。また、本変形例においては、格子下段部11Cbの棒状部材20Cbの本数が減少するため、棒状部材20Cb一本辺りにかかる荷重が増加するが、上述のように、その肉厚寸法t’を厚くして断面係数を大きくしているので、格子下段部11Cbの強度を十分なものとすることができる。
なお、格子下段部11Cbの強度を得るためには、この棒状部材20Cbの肉厚寸法t’の調整と併せ、その鉛直方向寸法H’を調整することも考えられる。また、上記において、棒状部材20Cbの部材間寸法W’を格子上段部11Caの棒状部材20Caの部材間寸法Wの例えば2倍程度と説明したが、これに限られず、棒状部材20Caの強度が十分に確保されていれば、棒状部材20Cbの部材間寸法W’を更に広くしても構わない。更に、本変形例においては、棒状部材20Ca,20Cbを中空部材で構成した例を説明したが、格子の下段を上段よりも広く設定するという本変形例の特徴は、中実部材を用いた前述の一実施の形態及び図6(a)及び図6(b)の変形例にも適用できることは言うまでもない。
図9は、上記一実施の形態に備えられた格子部材11の更に他の変形例を表す斜視図である。
この図9に示すように、本変形例における格子部材11Dは、格子下段部11Dbを構成する棒状部材20Dbが、格子上段部11Daを構成する棒状部材20Daの下部に貫通して設けられている。格子上段部11Daを構成する棒状部材20Daは、下方側が開口した略「U」字状断面の部材で構成され、鉛直方向寸法H及び水平方向寸法dを有し、部材間寸法Wで配設されている。格子下段部11Dbを構成する棒状部材20Dbは、例えばパイプ鋼等の直径d’の中空部材で構成され、部材間寸法W”で配設されている。なお、これら棒状部材20Da,20Dbの上記寸法H,d,d’や、各肉厚寸法は、格子部材11Dが所望の強度を備えるように設定すればよいことは言うまでもない。その他の構成は前述の一実施の形態と同様である。
本変形例のように、格子上段部22Daと格子下段部11Dbとの間に所定の段差があれば(即ち、格子上段部の上面が格子下段部よりも上方に位置していれば)、格子下段部が格子上段部に貫通する構成であっても、一実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例において、格子部材11Dは、格子上段部11Da及び格子下段部11Dbが係合し一体的に構成されているので、高い構造強度を確保することができる。また、これにより、本変形例のような下方側が開口した棒状部材20Daを用いることもできる(但し、格子部材11Dの上下段が係合しない構造であっても、寸法的に十分な強度を有するものであれば使用は可能であることは言うまでもなく、また、このような形状の棒状部材を格子下段部11Dbに用いても構わない)。
また、格子上段部11Daほど土塊の切断作用を要求されない格子下段部11Dbにあっては、これを構成する棒状部材20Dbは、必ずしも水平方向寸法よりも鉛直方向寸法が大きく設定された部材でなくとも、本変形例のように断面が略円形のパイプや、略正方形状の角パイプ等でもよい。要は、その断面の水平方向の寸法が比較的小さく、強度的に十分なものであればよい。更に、格子上段部11Daに格子下段部11Dbが貫通する構造や、格子下段部11Dbの棒状部材20Dbの鉛直及び水平方向の寸法に関する本変形例の特徴は、先の一実施の形態や図6(a)及び図6(b)の変形例のような中実部材で構成した格子部材にも適用可能であることも言うまでもない。
図10は、上記一実施の形態に備えられた格子部材11の更に他の変形例を表す部分図である。
この図10において、32aは棒状部材を磨耗等から保護する保護部材で、この保護部材32aは、例えばいわゆる丸棒等を適当な長さに適宜切断して構成され、上段側の棒状部材20Ba(或いは下段側の棒状部材20Bb)の上部に例えば溶接等により固定されている。32bも同様の目的の保護部材で、この保護部材32bは、断面が三角形状の部材で構成されており、土塊の切断作用を向上させることもできる。また、このような棒状部材の耐磨耗性を向上させるという観点から、肉厚の比較的薄い板材33と肉厚の比較的厚い保護部材32cとで、棒状部材20Eを構成することも考えられる。
なお、本変形例においては、棒状部材20Ba,20Bbに保護部材を設ける例を説明したが、この保護部材は、前述の一実施の形態及び各変形例で説明した各棒状部材に適用可能であることは言うまでもない。
図11(a)は一実施の形態に備えられた格子部材11の更に他の変形例の全体構造を表す上面図、図11(b)はこの図11(a)中下側から見た側面図である。図12(a)及び図12(b)はそれぞれ図11(a)中における左側から見た正面図、XIIb−XIIb断面による断面図、図12(c)は格子上段部の棒状部材の断面図である。
これら図11(a)及び図11(b)、図12(a)乃至図12(c)に示すように、本変形例において、格子上段部11Gaは、複数の棒状部材20Gaを部材間寸法W1で列設したものであり、これら棒状部材20Gaは、鉛直方向寸法H1、水平方向寸法d1(<H1)の、例えばフラットバー等により構成されている。格子下段部11Gbは、複数の棒状部材20Gbを部材間寸法W2(>W1)で列設したものであり、これら棒状部材20Gbは、直径寸法d2(<H1)、肉厚寸法t1の断面略円形の中空部材(例えばパイプ鋼等、但し中実でも構わない)により構成されている。また、格子下段部11Gbを構成する各棒状部材20Gbは、格子上段部11Gaを構成する各棒状部材20Ga下部に複数設けた切欠き部35(図11(b)参照)に係合し、例えば溶接等により固着されている。
36は保持部材で、格子上段部11Gaの棒状部材20Ga上部に複数設けられている。ここで、前述の一実施の形態と同様、実際には格子部材11Gは図11(a)中左側に向かって下り傾斜となっており、投入された土砂のうち、格子上段部11Gaの部材間寸法W1よりも粒径の大きな土塊は、加振され、格子上段部11Ga上を下流側(図11(a)中左側)へ移動するようになっている。こうして篩い分けられ排出される土砂の中には、本来、下方に導入されるべき性状の成分が含まれている場合があることは前述したが、この保持部材36は、格子上段部11Gaを通過できずに排出される土塊中、本来、改質対象となるべき成分を更に効率的にホッパ21に取り込むため役割を果たすものである。即ち、保持部材36は、格子上段部11Gaの上部を下流側へと移動する土塊を、排出される前に一時的に保持し、振動による1次切断を助けるようになっている。
なお、これにより、例えば石等の異物も、排出前に一時的に保持される可能性があるが、図11(a)に示すように、保持部材36は、格子上段部11Gaの下流側(図11(a)中左側)に千鳥配置されているため、振動により幅方向(本例では特に図11(a)中上方向、詳細は後述)に移動し、最終的には保持部材36間の間隙を通過し、排出されるようになっている。
このとき、図12(a)及び図12(b)に示すように、格子部材11Gは、幅方向(本例では図12(a)中左方向)に向かって下り傾斜となっているため、土塊を移動させる重力の作用は、図11(a)中、左側に加えて上側にも働くようになっている。これにより、土塊や異物等は、図11(a)中左上方向に向かって移動するようになっており、石等が保持部材36に長時間保持されないよう配慮されている。また、本例では保持部材36は、図12(b)に示すように略正方形の板状部材で形成されているが、この形状には限られず、また、配置に関しても、大塊を単に一時的に保持するものであれば(即ち、通過させる余地があれば)、図11(a)の配置に限られない。
また、36aは格子部材11Gの最下流(図11(a)中左端)に設けた保持部材で、この保持部材36aも上記保持部材36と同様の役割を果たすものであるが、格子部材11Gの幅方向(図11(a)中上下方向)ほぼ全長に延設されている。従って、1次切断されない劣悪な土塊や石等は、最終的にこの保持部材36aにガイドされて図11(a)中上側に排出されるようになっている。
37は格子上段部11Gaの各棒状部材20Gaの上部に設けた断面円形の保護部材で、この保護部材37は、直径寸法d3が棒状部材20Gaの水平方向寸法d1よりも僅かに大きく形成されている。この保護部材37は、通過した土砂成分が、格子上段部11Gaの棒状部材20Gaの側面に付着、成長することを防止するためのものである。即ち、棒状部材20Gaの幅よりも僅かに径の大きな保護部材37を設けることにより、格子上段部11Gaの間口が上記部材間寸法W1よりも僅かに狭くなり、通過する土塊を部材間寸法W1よりも僅かに小さく造粒するようになっている。これにより、通過する土砂成分の棒状部材20Ga側面への接触可能性を低減し、棒状部材20Gaへの付着成長を防止するようになっている。
但し、こうした作用を働かせる限りにおいては、本例のように断面円形の部材に限られず、土砂の投入側から見て投影寸法が棒状部材20Gaよりも僅かに大きければ良く、例えば前述の図10の保護部材32bのような三角形断面の部材でも構わない。つまり、本例では保護部材37を断面円形としたので直径寸法d3を引き合いに出したが、先に図10で説明したように、保護部材の形状は、断面円形に限られない。従って、保護部材の水平方向の最大寸法が、棒状部材20Gaの水平方向寸法d1よりも僅かに大きく形成されていれば、棒状部材20Gaへの付着成長を防止するよう作用する。なお、38は篩装置本体10(図3参照)との係合部である。
本変形例においても、前述の一実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、格子下段部11Gbの部材間寸法W2が格子上段部11Gaの部材間寸法W1よりも大きいので、先に図8(a)及び図8(b)で説明した変形例と同様の効果も得られる。更に、保持部材36,36aを設けたことにより、前述のように本来、ホッパ21に導入されるべき性状の土塊の選別性能を向上させることができる。そして、保護部材37を設けたことにより、図10の変形例と同様の効果を得ると共に、格子部材11Gへの土砂成分の付着成長を防止することができ、土砂成分の付着成長による格子部材11Gの開口面積減少をより効果的に防止することができる。
本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態を図13(a)及び図13(b)を用いて説明する。
図13(a)及び図13(b)は、共に本実施の形態の自走式土質改良機に備えられた格子部材11Fの構造を表す図で、それぞれ先の図4(a)及び図4(b)に対応する図である。
これら図13(a)、図13(b)において、本実施の形態で用いる格子部材11Fは、篩装置本体10(図3参照)内に設けられ、それぞれ前記棒状部材20a,20bと同様の断面形状の棒状部材20Fa,20Fbにより、段差なく網目状に構成されている。即ち、この格子部材11Fは、棒状部材Faを部材間寸法Wで複数配設し、この棒状部材20Faを長さ寸法Wに切断した複数の棒状部材20Fbで連接して構成されている。34はこの網目状に構成された格子部材11Fの棒状部材20Fa,20Fbの交差部分に上方に向かって突設した突出部で、例えば丸棒等で構成されている。その他の構成は前述の一実施の形態と同様である。
本実施の形態においては、棒状部材20Fa,20Fbにより網目状に格子部材11Fを構成し、この網目の交差部分に突出部34を設けたことにより、一実施の形態と同様、粘性土等を改質対象土砂とした場合においても、格子部材11Fの開口面積の減少を抑制することができる。即ち、突出部34が設けられているために、粘性土の格子部材11Fの網目の交差部分への堆積を防止することができるので、粘性土の付着成長を抑制することができる。また、投入された際、粘性土の中に含まれる土塊は、振動する突出部34の切り込みにより所要の粒度(この例ではほぼ棒状部材20Fa,20Fbの部材間寸法W)に破断され、網目に嵌まり込むことなく格子部材11Fを通過することとなる。
従って、格子部材11Fの開口面積の減少を防止することができ、本来、改質対象土砂として導入されるべき土砂が、格子部材11Fを通過せずに除去されてしまうことを防止することができ、投入される改質対象土砂をその粒度に応じて適切に選別することができる。
また、本実施の形態においても、前述の一実施の形態と同様、格子部材11Fを構成する複数の棒状部材20Fa,20Fbを、鉛直方向寸法Hに対して、水平方向寸法dが相対的に小さい断面形状の部材で形成しているので、所要の強度を確保しつつ十分な開口面積を確保することができる。但し、投入土砂の性状によって、突出部34の切り込みの作用のみで、十分に土塊が破断される場合には、棒状部材20Fa,20Fbとして、上記のような断面形状のものを用いず、一般的な織金網の格子部材を用い、この織金網の交差部分に突出部34を設ける構造としても構わない。
また、上記において、突出部34を丸棒により構成する例を説明したが、これに限られず、例えば角棒等としてもよいし、上方に向かって縮径させれば更に土塊の破断或いは切断の作用を効果的に得ることができる。更に、格子部材11Fを構成する棒状部材20Fa,20Fbを、前述した棒状部材20a,20bと同様に形成したが、先に説明した各変形例で用いた棒状部材20Aa〜20Da,20Ab〜20Dbと同様のものを用いてもよいことは言うまでもない。
なお、以上の各実施の形態及び変形例において、格子部材11,11A〜11Gを備えた篩装置8は、それ単体で定置式の篩装置として使用可能である。また、各実施の形態及び変形例において、棒状部材をほぼ直交させて格子部材を構成したが、これにも限られない。例えば、格子部材の目が、上方から見て平行四辺形状になるように、棒状部材を所定の角度を持って交わらせる構成としてもよい。
また、以上において、走行体1として履帯6を備える自走式土質改良機を例にとって説明してきたが、これに限られず、各実施の形態及び変形例の特徴は、例えばホイール式の走行体を備える自走式土質改良機においても適用可能である。また、投入土砂が、例えば非常に脆く細粒化され易い土性である場合等においては、篩装置8を振動篩とせず、単に傾斜した格子部材を有する固定篩とすることも考えられる。更に、例えば回転打撃子を内部に設け、この回転打撃子で土砂及び土質改良材を解砕混合するいわゆる解砕方式の混合装置を備えた自走式土質改良機に対し、以上各実施の形態及び変形例の特徴を適用することも考えられる。これらの場合も同様の効果が得られる。
本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた篩装置の詳細構造を表す斜視図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた格子部材の構造を表す図3中矢印IVa方向及び矢印IVb方向から見た図である。 本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた格子部材を土塊が通過する様子を模式的に表す図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の変形例を表す図4(a)及び図4(b)に対応する図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の他の変形例を表す図4(a)及び図4(b)に対応する図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の更に他の変形例を表す図4(a)及び図4(b)に対応する図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の更に他の変形例を表す斜視図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の更に他の変形例を表す部分図である。 本発明の自走式土質改良機に備えられた格子部材の更に他の変形例の全体構造を表す上面図、及びこの図中下側から見た側面図である。 図11(a)中左側から見た正面図、図11(a)中XIIb−XIIb断面による断面図、及びこれら各図中の格子上段部の棒状部材の断面図である。 本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられた格子部材の構造を表す図4(a)及び図4(b)に対応する図である。
符号の説明
1 走行体(走行手段)
7 本体フレーム
8 篩装置
10 篩装置本体
11 格子部材
11a 格子上段部
11b 格子下段部
11A〜G 格子部材
11Aa〜Da 格子上段部
11Ab〜Db 格子下段部
11Ga 格子上段部
11Gb 格子下段部
20a,b 棒状部材
20Aa〜Ga 棒状部材
20Ab〜Gb 棒状部材
20E 棒状部材
21 ホッパ
22 搬送コンベア
23 タンク
26 供給部
27 混合装置
29 排出コンベア
32a〜c 保護部材
37 保護部材

Claims (6)

  1. 土砂を改質するための自走式土質改良機において、
    走行手段を備えた本体フレームと、
    この本体フレームに設けた混合装置と、
    一方側が前記本体フレームの長手方向一方側に、他方側が前記混合装置に臨むように設けた搬送コンベアと、
    この搬送コンベアの一方端側の上方に設けた土砂受け入れ用のホッパと、
    前記搬送コンベアの他方端側の上方にその供給部が位置するように配設した土質改良材を貯留するタンクと、
    前記混合装置の下方位置から前記本体フレームの長手方向他方側の外方位置まで延在するように前記本体フレームに設けた排出コンベアと、
    前記土砂受け入れ用のホッパの上方に振動可能に設けた篩装置本体と,この篩装置本体内に前記篩装置本体の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材からなる格子下段部と,前記篩装置本体の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって前記格子下段部上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を前記格子下段部に衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材からなる格子上段部とを有する篩装置と
    を備えたことを特徴とする自走式土質改良機。
  2. 請求項1記載の自走式土質改良機において、前記格子上段部を構成する前記複数の棒状部材は、前記本体フレームの長手方向に延在していることを特徴とする自走式土質改良機。
  3. 請求項1又は2に記載の自走式土質改良機において、前記格子上段部を構成する棒状部材は、その上面側が上方に向かって縮径した形状であることを特徴とする自走式土質改良機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の自走式土質改良機において、前記格子上段部を構成する複数の棒状部材の上部に、この棒状部材を保護する棒状の保護部材を設けたことを特徴とする自走式土質改良機。
  5. 請求項4記載の自走式土質改良機において、前記保護部材の断面の水平方向寸法は、前記格子上段部を構成する棒状部材の断面の水平方向寸法よりも大きいことを特徴とする自走式土質改良機。
  6. 土砂を改質するための自走式土質改良機に設けられる自走式土質改良機用篩装置において、
    土砂受け入れ用のホッパの上方に振動可能に設けた篩装置本体と、
    この篩装置本体内に前記篩装置本体の一方向に沿って間隔をもって設けた複数の棒状部材からなる格子下段部と、
    前記篩装置本体の一方向に直交する方向に沿って間隔をもって前記格子下段部上に設けられ、投入される土砂に含まれる土塊を破断し破断した土塊を前記格子下段部に衝突させるように鉛直方向寸法を大きく形成した複数の棒状部材からなる格子上段部と
    を備えたことを特徴とする自走式土質改良機用篩装置。
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