JP2004300742A - 防護柵、防護柵の保護体および防護柵の保護方法 - Google Patents

防護柵、防護柵の保護体および防護柵の保護方法 Download PDF

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Keigo Tsushimo
圭吾 津下
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Abstract

【課題】間伐材や伐採木を有効に利用すると共に、低コストにて景観保護を達成できる防護柵、防護柵の保護体および防護柵の保護方法を提供する。
【解決手段】間隔Lをおいて設けられた複数の支柱2と、支柱2間を渡すように設けられたワイヤ3と、木材のワイヤ3を通す程度のスリット5を形成してなり、このスリット5内にワイヤ3を嵌入させた状態でワイヤ3を被覆可能とする保護体4とを備えた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防護柵、防護柵の保護体および防護柵の保護方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平11−280032号公報
【特許文献2】特開平11−152713号公報
従来より、道路建設などの大規模造成を伴う施工を行なう場合には、大量の伐採木が発生している。これらの伐採木のうち木材としての価値があるものについては、これに加工を施して利用することが可能であるが、曲がっていたり径が一定でないなど形が歪であったり、材木として用いるには径が細すぎるような木材としての価値がない伐採木は処分に困るという問題があった。同様に、森林の育成段階において伐採される間伐材も処分に困る状況があった。
【0003】
ところで、道路建設時には道路の路肩や法面などに落下物防護柵やガードレールなどの種々の防護柵が形成されて危険防止が行われている。一般的に防護柵は十分の強度を得るために例えば鋼鉄などの金属からなる支柱を所定の間隔をおいて設けた後に、各支柱の間を渡すように金属ワイヤを張ることにより形成される。しかしながら、鋼鉄の支柱とワイヤからなる防護柵は人工的なイメージが強く、自然の景観を損ねてしまうという問題があった。
【0004】
そこで、特許文献1では所定間隔で立設された木製の支柱と、この支柱間に渡って設けられた木製のビーム材と、このビーム材内に設けられた金属製の芯材と、この芯材と支柱とを接続する接続金具とを備えたガードレールが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1のガードレールのような構成ではビーム材に金属製の芯材を貫通させる必要があるので、このビーム材は芯材を支柱間に渡して設置する時点では芯材に取り付けられている必要があった。したがって、特許文献1のようなガードレールを形成するためには、既存の防護柵がたとえワイヤによるカードレールであったとしてもこの防護柵を取り除く工事またはワイヤを撤去する工事を行った後に、ガードレールの設置工事を行なう必要があり、施工に多くの手間がかかることは避けられなかった。
【0006】
これに対して、特許文献2には2部材に分割された分割疑木化材を2部材用いて、ロープを挟み込むように2つの分割疑木化材を合わせた状態で締着金具などを締めつけることで、結果的にロープを分割疑木化材によって被覆する構成が示されている。ところが、特許文献2に示されるような分割疑木化材は締着金具などを用いた締付け作業に手間がかかるという問題があった。
【0007】
加えて、長尺の木材の長手方向に貫通孔を形成するためには特別な切削工具と厳密な切削加工の技術が必要となるので、この貫通孔の形成に手間がかかることも避けられず、伐採木や間伐材を現場で加工することは不可能であった。また、湾曲した伐採木や径の細い間伐材の場合は貫通孔が形成不能であった。同様に、特許文献2に示される2分割構造を木材を用いて形成する場合においても、加工対象の木材の形状が整っている必要があるために、間伐材や木材として活用できないような伐採木は2分割構造を形成できない場合が少なくなかった。つまり、特許文献1,2に示される技術は材木として十分に価値のある木材または疑木化材を用いる必要があり、製造コストが高くつくという問題があった。
【0008】
本発明は上述の事柄を考慮に入れて成されたものであって、その目的は、間伐材や伐採木を有効に利用すると共に、低コストにて景観保護を達成できる防護柵、防護柵の保護体および防護柵の保護方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1発明の防護柵は、間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤと、木材にワイヤを通す程度のスリットを形成してなり、このスリット内にワイヤを嵌入させた状態でワイヤを被覆可能とする保護体とを備えたことを特徴としている。(請求項1)
【0010】
すなわち、木材に形成されたスリットはワイヤを通す程度のものであるから、このスリット(例えば背割り部分)にワイヤを嵌入させるだけで、木材を既存のワイヤに対して取付け可能に構成されている。つまり、本発明の防護柵は既存のワイヤを用いた防護柵に対して木材を容易に取り付けて形成でき、その施工にかかる手間を最小限に抑えることができる。そして、木材を取り付けてなる防護柵は、自然環境に容易に溶け込むことができるので景観保護となる。
【0011】
前記スリットが、このスリットの最奥部にワイヤを嵌入させた静止状態でワイヤの位置以下に保護体の重心が位置する程度に深いものであれば、スリットの最奥部に嵌入させたワイヤから木材が容易に外れることがないので安定する。保護体を構成する木材には防腐処理が施されていることが望ましく、これによって保護体は長期間に渡ってその機能を保つことができる。防腐処理に防腐剤を用いるときに保護体にスリットを形成しているので、防腐剤を保護体の全体に染み込ませることができ、その十分の機能を発揮できる。
【0012】
前記木材が、現地の造成時に生成される伐採木や、材木としては使用不能である間伐材であれば、木材にかかるコストを最小限に抑えることができるので、防護柵の製造コストを抑えることができる。また、現地植物を有効的に活用することは輸送コストの削減が達成できるだけでなく、施工地周辺環境と調和した木材を使用することになるため、長期的な景観保護を達成することが可能となる。
【0013】
前記木材の長さが支柱間の距離以下の長尺であれば、木材が支柱間のワイヤのほゞ全体を保護できると共に、木材を長さ方向で切断する必要がないので施工にかかる手間を少なくすることができる。さらに、木材の側面におけるスリットの開口部の位置が、長手方向におけるスリットの始めから終わりまでの間で、木材の長手方向から見て異なる位相となるようにした抜け止め部分を形成することで、一旦スリット内に嵌入したワイヤの外れを効果的に防止することが可能となる。
【0014】
木材の長さが数cm〜数十cm程度の比較的短いものであれば、支柱間の距離に合わせて複数の木材を並べて取り付けることで、その長さを調整可能であるから、支柱間の距離が不均一である既存の防護柵を容易に景観保護機能を備えた防護柵に形成しなおすことができる。
【0015】
さらに、木材の長さを短く切断することで、歪な木材も使用可能である。また、糸のこを用いてスリットをその側面から湾曲または屈曲した方向に切削でき、これによって湾曲または屈曲した抜け止めスリットパターンを形成することで、スリット内からワイヤが外れにくくなり、木材を安定してワイヤに取付けることができる。加えて、保護体がワイヤから外れることがあったとしても、これが短く軽量であるから安全である。
【0016】
前記スリットにワイヤを嵌入した状態でスリットの開口部や側部を封止するためのクサビを取り付けた場合には、ワイヤから木材が外れることを確実に防止できる。同様にスリットの開口部を封止して、ワイヤをスリット内に位置させるための又クギまたはタッカのような部材を取り付けた場合にも、ワイヤから木材が外れることを確実に防止できる。なお、スリットの側部を封止する場合、又クギまたはタッカはスリット両側部のワイヤ直近に取付けることが好ましい。さらに、スリットの開口部を封止する場合は、クサビ,又クギまたはタッカはスリットの長手方向の中心部に一つ設けてもよいが、その両端に設けることが望ましい。
【0017】
第2発明の防護柵の保護体は、間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤとを備えてなる防護柵に取り付けられる保護体であって、木材に前記ワイヤを通す程度のスリットを形成してなり、このスリット内にワイヤを嵌入させることでワイヤを被覆可能に構成されたことを特徴としている。(請求項2)
【0018】
すなわち、保護体は既存のワイヤをスリット内に嵌入させることでこのワイヤに対して容易に取付け可能である。つまり、本発明の保護体は、新設されるワイヤを用いた防護柵のみならず、既に設置されているワイヤを用いた防護柵に対しても容易に取り付けることができ、既存の防護柵に取り付けられた保護体は防護柵に自然な雰囲気を形成でき景観保護を達成できる。また、保護体は落岩を受け止めるワイヤの保護となったり、防護柵に衝突する車両や人体の保護ともなる。つまり、保護体は緩衝材としても機能する。
【0019】
また、保護体は木材にワイヤを通す程度のスリット(例えば背割り状など)を形成してなるものであるから、木材が歪で幾らか湾曲していたとしても、チェーンソーや丸のこなどの簡単な切削工具を用いて切り込みを入れることで形成できる。保護体には防腐処理が施されていることが望ましく、これによって保護体は長期間に渡ってその機能を保つことができる。防腐剤を用いた防腐処理が施された場合はスリットを介して防腐剤を木材全体に染み込ませることができる。
【0020】
前記保護体を形成する木材が現地の伐採木であれば、現場で保護体を形成することが可能となり、施工にかかる手間および費用を必要最小限に抑えることができる。とりわけ保護体を構成する木材が、現地の造成時に生成される伐採木や、材木としては使用不能である間伐材である場合は、保護体の製造コストを最小限に抑えることができる。また、現地植物を有効的に活用することは輸送コストの削減を達成でき、施工地周辺環境と調和した木材を使用することになるため、長期的な景観保護を達成できる。
【0021】
前記スリットが、その最奥部にワイヤを嵌入させた静止状態において保護体の重心がワイヤの位置よりも下側に位置する程度に深いものであれば、このスリットの最奥部に嵌入させたワイヤから保護体が容易に外れることがないので安定する。
【0022】
前記保護体の長さが支柱間の距離以下の長尺であれば、保護体が支柱間のワイヤのほゞ全体を保護できると共に、保護体を長さ方向で切断する必要がないので施工にかかる手間を少なくすることができる。さらに、前記スリットの側面開口部の位置が、保護体の長手方向におけるスリットの始めから終わりまでの間で、長手方向から見て異なる位相となるようにした抜け止め部分を形成することで、一旦保護体のスリットから嵌入したワイヤが保護体から外れることを効果的に防止できる。
【0023】
保護体の長さが数cm〜数十cm程度の比較的短いものである場合は、支柱間の距離に合わせて複数の保護体を並べて取り付けることで、その長さを調整可能であるから、支柱間の距離が不均一である既存の防護柵を景観保護機能を備えた防護柵とすることができる。
【0024】
さらに、保護体の長さを短く切断することで、糸のこを用いてスリットをその側面から湾曲または屈曲した方向に切削でき、これによって湾曲または屈曲した抜け止めスリットパターンを形成することで、スリット内からワイヤが外れにくくなり、保護体を安定してワイヤに取付けることができる。加えて、保護体を構成する木材が湾曲した伐採木であっても、これを用いて短い保護体を形成することが可能である。また、万一保護体がワイヤから落下することがあったとしても、一つの保護体の重さが軽量であるから安全である。
【0025】
第3発明の防護柵の保護方法は、間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤとを備えてなる防護柵において、木材にワイヤを通す程度のスリットを形成して保護体を形成し、この保護体のスリット内にワイヤを嵌入させることで、このワイヤを被覆するように保護体を取付けることを特徴としている。(請求項3)
【0026】
すなわち、既存の防護柵をそのまま用いて、そのワイヤに保護体を取付けることで、この防護柵のワイヤを落石などによる切断から保護できる。また、人工的な防護柵を木材の保護体によって被覆することで自然な雰囲気を形成でき、環境保護を達成できる。加えて、防護柵に衝突する可能性がある車両や人体を、剥き出しのワイヤによる損傷から保護でき、緩衝材として機能する。なお、スリット開口部を設ける方向は衝撃が来る方向から少なくとも90°以上離れるように設置することで、衝撃を受けたときに保護体が外れにくいため好適である。
【0027】
また、加工対象である木材にチェーンソーや丸のこなどの簡単な切削工具を用いてスリット(例えば背割り状など)を形成するだけの現場で行える極めて簡単な加工で、ワイヤの保護体を容易に形成できるので保護体の形成にかかる手間を必要最小限に抑えることができる。加えて、スリットを形成する木材にはワイヤを通す程度のスリットさえ形成できればよいので、従来のように長い貫通孔を形成する必要がなく、幾らか湾曲した伐採木や間伐材であってもよく、保護体形成のための木材の材質を選ぶ必要がない。つまり、保護体の製造コストを最小限に抑えることができる。
【0028】
保護体の製造時には防腐処理を施すことが望ましく、これによって保護体は長期間に渡ってその機能を保つことができる。防腐処理は例えば防腐剤を染み込ませることが可能であるが、このとき保護体にスリットを形成しているので、防腐剤を保護体の全体に染み込ませることができ、その十分の機能を発揮できる。
【0029】
さらに、木材が現地の伐採木であれば、現場で保護体を形成することが可能となり、施工にかかる手間および費用を必要最小限に抑えることができる。とりわけ保護体に現地の伐採木を用いる場合は、輸送にかかるコストを削減できるだけでなく、施工地周辺環境と調和した木材を使用することになるため、長期的な景観保護を達成できる。
【0030】
前記スリットの形成時に、形成される保護体の重心がスリットの最奥部にワイヤを嵌入させた静止状態においてワイヤの位置よりも下側に位置するように、深いスリットを形成することで、この保護体をワイヤに嵌合した状態でワイヤから容易に外れることがなくなる。
【0031】
前記保護体の長さを支柱間の距離以下の長尺に形成した場合には、保護体が支柱間のワイヤのほゞ全体を保護できると共に、ワイヤに保護体を取り付けるときに保護体を長さ方向で切断する必要がない。さらに、前記スリットの形成時に、スリットの側面開口部の位置が、保護体の長手方向におけるスリットの始めから終わりまでの間で、長手方向から見て異なる位相となるようにした抜け止め部分を形成することで、保護体をワイヤに取り付けた後に外れることを効果的に防止できる。
【0032】
保護体の長さを数cm〜数十cm程度の比較的短いものにして形成する場合には、支柱間の距離に合わせて複数の保護体を並べてワイヤを保護することが可能であり、その長さを調整可能であるから、支柱間の距離が不均一である既存の防護柵に景観保護機能を備えた保護体を形成できる。
【0033】
さらに、保護体の長さを短く切断することで、糸のこを用いてスリットをその側面から湾曲または屈曲した方向に切削でき、これによって湾曲または屈曲した抜け止めスリットパターンを形成することで、スリット内からワイヤが外れにくくなり、安定してワイヤに取付けることができる保護体を形成できる。加えて、材料となる木材がとりわけ湾曲した歪な伐採木や間伐材であっても、これを用いて短い保護体を形成できる。
【0034】
前記スリットにワイヤを嵌入した後に、スリットの開口部を封止するためのクサビを取り付けて保護体を固定する場合には、ワイヤから保護体が外れることを確実に防止できる。同様にスリットにワイヤを嵌入した後に、スリットの開口部や側部を封止して、ワイヤをスリット内に位置させるための又クギまたはタッカのような部材を取り付けることで、ワイヤから保護体が外れることを確実に防止できる。なお、スリットの側部を封止する場合、又クギまたはタッカはスリット両側部のワイヤ直近に取付けることが好ましい。さらに、スリットの開口部を封止する場合は、クサビ,又クギまたはタッカはスリットの長手方向の中心部に一つ設けてもよいが、その両端に設けることが望ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である防護柵1の全体的な構成を示す図である。図1において、2は所定の間隔Lをおいて設けられた複数の支柱、3は各支柱2間を渡すように例えば縦方向に4本並べて設けたワイヤ、4は各ワイヤ3に取り付けられる保護体である。
【0036】
各支柱2はその間隔Lが例えば1m程度となるように、適宜並べられており、この支柱2は図示を省略するが例えば十分な強度を得られるように内部に鋼鉄の芯材を備えた木材からなる。また、この支柱2は例えば道路の路肩に沿うように配置することで道路のカーブに対応できる。しかしながら、本発明は支柱2の構成が例示したものに限定されるものではない。
【0037】
前記ワイヤ3は支柱2を貫通するように取り付けられたものであり、ワイヤ3は張力によって一直線上に配置される。本例ではワイヤ3を4本縦方向に並べて形成することで、縦方向に並べられた4本の保護体4によって形成される面を用いて落石および落岩の衝突保護、車両や人などの落下防止を行うことができる。しかしながら、支柱2に形成されるワイヤ3の数を任意に設定できることはいうまでもない。
【0038】
前記保護体4は、例えば道路建設などの大規模造成を伴う施工を行なう場合に発生する伐採木や間伐材などを用いて形成されており、例えば伐採木を丸太のまま木材として使用する。また、保護体4の長さLは前記支柱2間の間隔Lよりも数cm短くなるように切断している。これによって保護体4はそれぞれワイヤ3に対応して1本ずつ取付け可能であり施工が容易となる。
【0039】
また、ワイヤ3は支柱2間を一直線状に張られるものであるから、防護柵1が全体として道路のカーブに適合した湾曲を形成するものであったとしても、保護体4はほゞ直線状の木材によって形成できる。保護体4は本例のように全てのワイヤ3を被覆することで、防護柵1の全体に自然な雰囲気を形成できるが、これを特定のワイヤ3(例えば一番上のワイヤ3だけ)に形成してもよい。
【0040】
図2は保護体4の構成を拡大して示す斜視図である。図2(A)は保護体4をワイヤ3に係合した状態を示しており、図2(B)は保護体4を別の角度から見た斜視図である。
【0041】
図2において、5は保護体4の側面に形成されたスリットであり、このスリット5はとりわけその最奥部5aにおいて保護体4の長手方向の一端から他端まで一直線状になるように形成されている。すなわち、支柱2間を一直線状に張られるワイヤ3に嵌入した状態で歪み力が生じないようにしている。また、スリット5の深さAは保護体4として用いる木材の半径よりも幾らか深く形成することが望ましい。
【0042】
図3〜5は何れも長手方向の一端側から保護体4を見た状態を示す図であり、それぞれ異なる方法でスリット5を形成した例を示している。なお、図3,4においてOは保護体4として用いる木材の中心および重心を示している。
【0043】
また、図3はワイヤ3とほゞ同じ幅Baの切削歯(チェーンソーや丸のこの歯)を有する切削具を用いて保護体4の半径rよりも幾らか深いスリット5を形成した例を示している。この場合、スリット5の最奥部5aにワイヤ3を嵌入させた静止状態において、ワイヤ3の中心が保護体4の重心Oと同じになる程度のスリット5を形成している。
【0044】
図4はワイヤ3とほゞ同じ幅Baの切削歯6を有する切削具を用いて切削して、保護体4の半径rよりも更に幾らか深いスリット5を形成した例を示している。この場合、スリット5の最奥部5aにワイヤ3を嵌入させた静止状態において、ワイヤ3の中心が保護体4の重心Oよりも上(すなわち、保護体4の重心Oがワイヤ3の位置よりも下)に位置する。
【0045】
図3,4のものを比較すると、図3に示すように、ワイヤ3の中心が保護体4の重心Oと一致する程度にスリット5を形成した場合には、保護体4を安定して保持できるとともに、ワイヤ3の中心と保護体4の表面4aとの間に所定の厚みを形成できるので、緩衝材としての機能を十分に果たすことができる。一方、図4に示すように、ワイヤ3の中心よりも保護体4の重心Oが下側に位置するように深いスリット5を形成した場合には、スリット5の開口部5bが常に下に向くので、保護体4をワイヤ3に係合しただけの状態であっても幾らかの外力が加わっても保護体4がワイヤ3から外れることがなく、それだけ安定する。
【0046】
図5はワイヤ3の幅Baよりも幾らか狭い幅Bbの切削歯6を有する切削具を用いて幾らかの角度αを付けて2回切削して、保護体4の半径rよりも幾らか深いスリット5を形成した例を示している。この場合、スリット5の最奥部5aから少し手前にワイヤ3の幅Baよりも幾らか狭い抜け止め部5cを形成する。
【0047】
つまり、ワイヤ3に保護体4を嵌入させるときに、開口部5bの幅が広いので施工が容易であると共に、ワイヤ3が抜け止め部5bを越えてスリット5の最奥部5aに嵌入するように少し押し込むようにすることでワイヤ3はスリット5内に嵌まり込む。そして、一端スリット5の最奥部5aに嵌入したワイヤ3は抜け止め部5cによってスリット5の最奥部5aに位置決めされるので、このワイヤ3が容易に外れることがない。
【0048】
また、図3〜5に示す各例において、スリット5の形成にはチェーンソーや丸のこ等の簡単な切削具を用いることができるので、伐採木を切断したその場で保護体4の形成を行うことが可能となる。なお、スリット5は木材として用いる伐採木の長手方向の一端から他端に至るまで、その最奥部5aの位置がほゞ一直線になるように形成するものであるが、開口部5bの位置は幾らか変わっても問題がない。したがって、保護体4を形成する木材として用いられる伐採木は幾らか湾曲していたとしてもよい。
【0049】
図6は保護体4を形成する木材として用いる伐採木4Aの例を示しており、図6(A)、6(B)はそれぞれ伐採木4Aを別の角度から見た斜視図である。図6に示すように伐採木4Aは現場の開発時に伐採される現地樹木の枝4bを切り落としただけの丸太を木材として用いることが可能である。
【0050】
また、前記木材4Aを固定し、その側面にワイヤ3を通す程度の幅B(図3〜5に示すBa,Bb)の切削歯6を有するチェーンソーなどを用いてスリット5bを切削することで、保護体4を形成できる。このとき用いる切削具は伐採木を切断するときに用いたものをそのまま用いることも可能であるから、現場における作業に適している。形成されるスリット5は木材4Aの曲がり方によっては浅い部分5dが形成されたり、深い部分5eが形成されるが、これが保護体4としての機能に影響を与えることがない。むしろ、歪な木材4Aをそのまま用いることが、防護柵1により自然な景観を与えるものとなる。
【0051】
本例に示す保護体4の形成方法では、現地において発生した伐採木や間伐材などの有効利用を達成できる。とりわけ、直径が5〜15cm程度の伐採木や間伐材、あるいは湾曲している為に材木としては利用不能である木材4Aなどを現場にて加工して保護材4を形成することができる。これによって、保護体4の形成に伴う輸送コストを削減できるだけでなく、現地植物を活用することで、現地生態系をできるだけ変えることのない施工を行うことができ、長期的な景観保護を達成できる。
【0052】
次いで、スリット5を形成した木材4Aの全体に防腐剤を塗布することにより、保護体4の防腐処理を行なう。なお、ここで用いられる防腐剤としては、油性防腐剤(クレオソート油,モノクロルナフタリンなど)、油溶性防腐剤(有機錫化合物,ナフテン酸金属塩,ハロゲン化フェノールなど)、水溶性防腐剤(CCAやベンゾチアゾール系化合物など)を用いることが可能である。
【0053】
何れにしても、一般的に防腐剤は塗布するだけでは表面から1,2cm程度までしか薬剤が染み込むことがないが、先にスリット5を形成してから防腐剤を塗布することで、木材4Aの全体に対して防腐剤を浸透させることができる。つまり、本例に示す方法で保護体を形成する場合は、防腐剤を塗布するだけで長期間における保護体4の耐久性を十分に向上できる。なお、より十分な防腐処理を施すためには上述した表面塗布法のみならず、加圧注入法を実施してもよい。さらに、木材4Aを防腐剤に浸漬させることも可能であり、この場合は先にスリット5を形成させる必要はない。
【0054】
図7,8は保護体をワイヤに取り付けるときの抜け止めを説明する図である。図7,8に示す保護体4Bは何れもその長さLを数cm〜数十cm程度に短く形成したものである。すなわち、保護体4Bのように短く切断することで、材木となる伐採木や間伐材がとりわけ湾曲したものであったとしても、これを保護体として用いることが可能となる。短い保護体4Bは軽量であるので、ワイヤ3に対する嵌入が容易であると共に、ワイヤ3から外れたとしても安全であるが、ワイヤ3から外れやすくなってしまう。
【0055】
そこで、図7の例では、スリット5の最奥部5aにワイヤ3を嵌入した後に、保護体4Bの端部においてワイヤ3を最奥部5aに固定するために又クギ7(タッカも含む)または押え金8などの抜け止め部材7,8を取り付けている。この抜け止め部材7,8の取付けによってワイヤ3に嵌入した保護体4Bの外れを確実に防止できる。
【0056】
なお、抜け止め部材7,8の取付けは保護体4Bの長手方向一端のみであってもよいが、両端に設けることで、より安定することはいうまでもない。また、前記押え金8の取付けはネジ8aの螺合によって行えるので強度が増すが、又クギ7の打ち込みまたはステープル状のタッカ7の打ち込みは施工が容易である。
【0057】
図8の例では、スリット5の開口部5bに又クギ7(タッカを含む)または例えば木材片のくさび9などの抜け止め部材7〜9を取り付けた例を示している。本例のように開口部5bに抜け止め部材7〜9を取付けた場合にも、ワイヤ3に嵌入した保護体4Bの外れを確実に防止できる。また、前記抜け止め部材7〜9を保護体4Bの長手方向の中央部分に一つ取付けることで、施工を容易としながら確実な抜け止めを行うことが可能である。なお、抜け止め部材7〜9を保護体4Bの長手方向の両端に設けてもよい。
【0058】
図9は短く形成した保護体4Bに異なる抜け止めスリットパターン5A〜5Cを形成した例を示す図である。図9(A)は最奥部5aにおいて幾らかの角度を形成した略L字状(または略く字状)の抜け止めスリットパターン5Aを示しており、図9(B)は略S字状の抜け止めスリットパターン5Bを示しており、図9(C)は略J字状の抜け止めスリットパターン5Cを示している。
【0059】
何れの抜け止めスリットパターン5A〜5Cもこの最奥部5aに位置するワイヤ3が外れるためには保護体4Bに回転が加わらなければならないように形成できるので、保護体4Bがワイヤ3が外れにくくなる。なお、抜け止めスリットパターン5A〜5Cの形成には糸状の切削歯を有する切削具(糸のこなど)を用いる。
【0060】
図10は保護体4に形成する抜け止め部分4Cの別の例を示す図である。図10(A)は斜視図、図10(B)は保護体4の長手方向の一端から見た側面図である。図10(A),10(B)において、5Dは保護体4の長手方向における一端から他端までの間で、長手方向の端部から見て異なる位相θ,θに開口部5b,5bが来るように形成した抜け止め構造のスリットである。なお、スリット5Dは保護体4を回転しながら切削することで容易に形成できる。
【0061】
本例のように抜け止め部分4Cを形成することで、抜け止め部4Cをワイヤ3に嵌入するときにワイヤ3に幾らかのねじれ力を加えるようにして行うので、一端スリット5Dの最奥部に嵌入したワイヤ3は容易には外れなくなる。
【0062】
図11は別の保護体4Dの例を示す図であり、図11(A)はワイヤ3に取り付けた状態の斜視図、図11(B)はこの保護体4Dを形成する方法を説明する斜視図、図11(C)は要部を拡大して示す斜視図である。
【0063】
図11(B)に示すように木材の側面に直線状にスリット5を形成した後に、両端から数cm〜数十cm程度の適当な幅をあけて切断して抜け止め部分となる保護体4Eを切り離し、図11(C)に示すように、保護体4D,4Eをワイヤ3に嵌入させた状態で、保護体4Eを保護体4Dに対して回転させることで、両保護体4D,4Eに形成したスリット5の開口部5b,5bの長手方向から見た位相θ,θを変える。次いで、位相θ,θの異なる状態を保つことができるように、又クギ7などを打ち込むことで固定する。
【0064】
本例のように構成することでワイヤ3に対する保護体4D,4Eの嵌入時に力をかけることなく施工できるので施工が容易となると共に、開口部5b,5bの位相θ,θを変えた保護体4Eは抜け止め部分として機能するので、この保護体4Eがワイヤ3から落ちることはない。なお、抜け止め部分4Eは保護体4Dの両端に設けることで安定する。
【0065】
図12は短い保護体4Eを複数組み合わせて一つの保護体4Fを形成する例を示しており、図12(A)はワイヤ3に取り付けた状態の斜視図、図12(B)は施工手順を示す斜視図である。図12に示すように短い保護体4Eを複数組み合わせることで保護体4Fの全体に抜け止め部分4Eを形成でき、それだけ保護体4Fの落下を確実に防止できる。
【0066】
なお、図11,12において説明した保護体4Eの回転位相の固定は又クギ7で行なうことに限られるものではなく、接着であってもよい。また、短い保護体4Eを複数継ぎ足すことにより、保護体4Fの長さを任意に調節可能であり、既存の防護柵に対して容易に加工することができる。
【0067】
図13は前記短い保護体4Eの変形例を示す図であって、図13(A)は保護体4の側面からその切断面に平行する方向にスリット5Dを形成した例を示し、図13(B)は保護体4Eの一方の端部から中心部Oに向かってスリット5Eを形成した例を示している。また、図13(C),13(D)は複数の保護体4Eを又クギ7によって接続して形成された保護体4Fの例を示している。
【0068】
図14は前記保護体4Eを用いた防護柵1の例を示す図である。すなわち、図13(B)に示すように、一方の切断面から中心部Oに向かってスリット5Eを形成した保護体4Eを、このスリット5E内にワイヤ3を通すようにして取付けることにより、防護柵1に自然な雰囲気を形成でき、これによって景観を保護することが可能となる。
【0069】
図15は図13(C),13(D)に示すような保護体4Fを用いた防護柵1の例を示す図である。すなわち、各保護体4Eをスリット5E(5D)内にワイヤ3を通すようにして取付けた後に、各保護体4Eを又クギ7などによって接続することにより、保護体4Fを形成して防護柵1に自然な雰囲気を形成でき、これによって景観を保護する。また、又クギ7によって接続された保護体4Fはワイヤ3から容易に外れることがなく、それだけ堅牢性が向上する。
【0070】
図16は前記短い保護体4Eの更に異なる変形例とこれを用いた防護柵1の例を示す図であって、図16(A)は複数のスリット5Dを形成した保護体4Eを示し、図16(B)は両方の切断面にスリット5Eを形成した保護体4Eを示している。そして、図16(C)は各保護体4Eを用いてワイヤ3を被覆した状態の保護体1を示している。
【0071】
すなわち、図16(A)に示すように、前記保護体4Eの側面にスリット5Dを形成する間隔hを支柱2に取り付けられるワイヤ3の間隔hにあわせて形成することにより、図16(C)に示すように、これらのスリット5D…に同時にワイヤ3を挿入することが可能となる。また、図16(B)に示すように、両端に形成したスリット5Eの最奥部5aの間隔hを支柱2に取り付けられるワイヤ3の間隔hにあわせて形成することにより、これらのスリット5E…が二本のワイヤ3間に嵌まり込むように保護体4Eを取付けることが可能となる。何れの場合にも保護体4Eはワイヤ3から外れにくくなる。
【0072】
図17は幾らか太い保護体4Gを用いてその側面に対向する2つのスリット5Fを形成した例と、この保護体4Gを用いた防護柵1の例を示す図である。図17(A)、17(B)に示すように、一対設けられたスリット5F,5Fの最奥部5aの間隔hはワイヤ3の間隔hにあわせて形成することで、この保護体4Gは二本のワイヤ3間に嵌まり込むように保持される。これによって保護体4Gはワイヤ3から外れにくくなり、長期間に渡ってその景観を保護することができる。
【0073】
なお、図17(A)に示すように、比較的長く直線状の保護体4Gが形成できれば、より外れにくくすることが可能であるが、保護体4Gが湾曲しているような場合には、図17(B)に示すように、比較的短い保護体4Gを形成することができる。
【0074】
図18は別の保護体4Hの構成を示す図であって、図18(A)はワイヤ3に取り付けた状態の斜視図、図18(B)は別の角度から見た斜視図である。図18に示す保護体4Hは防護柵1の支柱2間隔Lとよりも数cm短い程度の長さLになるように切り取られた木材に前述の長手方向の端部から見て異なる位相θ,θに開口部5b,5bが来るように形成した抜け止め構造のスリット5Gを形成している。
【0075】
また、前記スリット5Gを例えば長手方向の中央などの所定の位置において捩じるように形成することで、開口部5b,5bの位相θ,θを変えることでこの部分を抜け止め部分4Iとしている。したがって、この保護体4Hをワイヤ3に嵌合するときは抜け止め部分4Iにおいてワイヤ3に少しの力を加えて嵌合でき、外れにくくすることができる。なお、この抜け止め部分4Iは保護体4Hの長手方向の両端に設けて、安定性をさらに向上させてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、木材として価値のない伐採木や間伐材など、従来は処分に困っていたような木材を有効利用して、景観保護や環境保護に加えて、防護柵の保護や、防護柵に衝突するかもしれない車両などに対する緩衝材ともなる保護体を形成できるので有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防護柵の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の基本的な保護体の構成を示す斜視図である。
【図3】前記保護体の要部を示す側面図である。
【図4】別の保護体の要部を示す側面図である。
【図5】別の保護体の要部を示す側面図である。
【図6】基本的な保護体の具体的な製造方法を示す斜視図である。
【図7】保護体の取り付け方法を示す斜視図である。
【図8】保護体の別の取り付け方法を示す斜視図である。
【図9】保護体に形成するスリットの変形例を示す図である。
【図10】前記スリットの別の変形例を示す図である。
【図11】別の保護体の例を示す斜視図である。
【図12】別の保護体の例を示す斜視図である。
【図13】別の保護体の例を示す斜視図である。
【図14】前記保護体を用いた防護柵の例を示す斜視図である。
【図15】別の保護柵の例を示す斜視図である。
【図16】別の保護体および保護柵の例を示す斜視図である。
【図17】別の保護体および保護柵の例を示す斜視図である。
【図18】別の保護体の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…防護柵、2…支柱、3…ワイヤ、4…保護体、5…スリット、L…間隔。

Claims (3)

  1. 間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤと、木材にワイヤを通す程度のスリットを形成してなり、このスリット内にワイヤを嵌入させた状態でワイヤを被覆可能とする保護体とを備えたことを特徴とする防護柵。
  2. 間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤとを備えてなる防護柵に取り付けられる保護体であって、木材に前記ワイヤを通す程度のスリットを形成してなり、このスリット内にワイヤを嵌入させることでワイヤを被覆可能に構成されたことを特徴とする防護柵の保護体。
  3. 間隔をおいて設けられた複数の支柱と、支柱間を渡すように設けられたワイヤとを備えてなる防護柵において、木材にワイヤを通す程度のスリットを形成して保護体を形成し、この保護体のスリット内にワイヤを嵌入させることで、このワイヤを被覆するように保護体を取付けることを特徴とする防護柵の保護方法。
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