JP2002219703A - 補強木材 - Google Patents

補強木材

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JP2002219703A
JP2002219703A JP2001019175A JP2001019175A JP2002219703A JP 2002219703 A JP2002219703 A JP 2002219703A JP 2001019175 A JP2001019175 A JP 2001019175A JP 2001019175 A JP2001019175 A JP 2001019175A JP 2002219703 A JP2002219703 A JP 2002219703A
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Japan
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wood
reinforced
wire
reinforcing
log
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JP2001019175A
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English (en)
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Shingen Nagaoka
長岡信玄
Senji Nishimura
西村専次
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Free Kogyo KK
Koiwa Kanaami Co Ltd
Original Assignee
Free Kogyo KK
Koiwa Kanaami Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】強度と耐用性をより向上させ、斜面の法枠等の
屋外での利用を図ることができる、補強木材を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】本発明は、丸太材11(木材1)と、丸太
材11の表面に張着した溶接金網31(補強表面材3)
とより構成し、前記溶接金網31を、前記丸太材11の
長さ方向に沿って、丸太材11を被覆して補強したこと
を特徴とする、補強木材Aである。こうして補強した木
材1は、斜面の法枠、道路のガードレール、落石防止柵
やフェンス、若しくは護岸保護工等への適用が確実とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伐採した木材の活
用技術に係り、特に斜面の法枠、道路のガードレール、
落石防止柵やフェンス、若しくは護岸保護工等に使用で
きる補強木材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山間部の工事で伐採された樹木や、植林
地で樹木の育成のために間伐される間伐材より加工した
木材、例えば、丸太材等の伐採木材は、従来より、法面
枠や、落石防止フェンス等として利用されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来
の技術にあっては、以下のような問題点がある。 <イ>上記伐採木材は、一般に直径が細く強度が弱い。
さらに、屋外で利用する場合、伐採木材が5〜10年の
短期間で腐食するため、耐久性に問題がある。この結
果、斜面の法面枠、河川の木造堰、道路の落石防止柵、
道路のガードレール等のような屋外での使用に限界があ
った。 <ロ>一方、国内の人工林は木材価格の低迷から、間伐
が行われず人工林の荒廃が問題となっている。また、上
記間伐材を産業廃棄物として処理する場合は、運搬費、
処分費などの費用がかかる。さらに、伐採木材を焼却処
分する場合は、大気汚染の原因となる。この結果、間伐材
や加工した間伐材の活用技術が切望されている。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題点
を解決するためになされたもので、強度と耐用性をより
向上させ、屋外での利用を図ることができる、補強木材
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、木材と、木材の表面に固着した
補強線材とより構成し、前記補強線材は、前記木材を拘
束して補強したことを特徴とする、補強木材である。
【0006】また、本発明は、木材と、木材の表面に張
着した補強表面材とより構成し、前記補強表面材は、前
記木材の表面を被覆して補強したことを特徴とする、補
強木材である。
【0007】ここで、前記補強線材は、コイル状線材か
らなり、前記木材の表面に巻き付けて固着したことを特
徴とする。また、前記補強表面材は、有孔部材からな
り、前記木材の表面に被覆して固着したことを特徴とす
る。さらに、前記有孔部材は、クリンプ金網、溶接金
網、エキスパンドメタル等の金網類、打ち抜き鉄板類、
又は高分子系網類のいずれかからなり、前記木材の表面
に被覆して固着したことを特徴とする。なお、間伐した
丸太材や加工した木材の表面に金網類やコイル状の補強
材を張り付けて被覆し、木材を補強材で拘束することに
よって、木材の耐久性、曲げ耐力、せん断耐力等を向上
させ、木材の利用範囲を拡大することができる。
【0008】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら、本発
明の補強木材の実施形態1について説明する。
【0009】<イ>基本構成 本発明の補強木材Aは、少なくとも木材1と、木材1の
表面に固着した補強線材2とより構成する。ここで、前
記補強線材2は、少なくとも前記木材1の長さ方向に沿
って、前記木材1を拘束して補強することができる。図
1に本発明の実施形態1の補強木材の概略斜視図を示
す。以下、各部について詳述する。
【0010】<ロ>木材 木材1には、山間部の工事で伐採されたか、又は人工林
地で間伐された丸太材11などを使用する。例えば、樹
皮の付いた状態の前記木材1を用いることができる。ま
た、必要に応じて、前記木材1の表面処理を実施したも
のでもよい。例えば、前記木材1の樹皮を剥いだままの
丸太材11などの加工した間伐材を使用する。前記丸太
材11は、例えば、直径が10cm〜30cm、長さは
任意の長さとするが、ほぼ1m〜5m程度のものを使用
する。また、耐久性の強化が必要な場合は、前記丸太材
11に防腐剤を塗布するなどの防腐処理を行う。なお、
丸太材11に鋼材等の腐食性補強材料を使用する場合
は、表面を亜鉛メッキ等して腐食防止措置を施すことも
できる。
【0011】<ハ>補強線材 補強線材2は、前記木材1の強度、例えば、曲げ強度を
向上させるための線材である。このような補強線材2
は、塑性変形し難く、変形可撓性及び高強度に優れる線
材であるのが好ましい。例えば単鋼線、鋼より線、ワイ
ヤーロープ、高強度合成樹脂線や高強度繊維線材などを
使用できる。
【0012】補強線材2は、例えば、構造部材として必
要な強度を確保できるように、図1に示すように、木材
1の長さ方向に沿って、伐採木材1の表面を拘束するよ
うに固着される。このような場合、例えば、木材1の断
面よりやや大きい下記コイル状線材に木材1を貫通させ
てコイル状線材の端部を引き伸ばして木材1の表面に張
り付けてコイル状線材で木材1を拘束することが出来
る。また、木材1の曲げ強度、又はせん断強度を補強す
る場合、図1(a)に示すように、木材1の外周面に沿
って、複数本の補強線材2(横線材21)を所定間隔を
おいて巻きつけて固定する。また、引張り強度、又は圧
縮強度が不足する場合、図1(b)に示すように、伐採
木材1の全長に亘って、複数本の補強線材2(縦線材2
2)を所定間隔で配設し、一定間隔で帯状面材などの公
知の拘束部材4を固定する。なお、固定方法としては、
例えば、釘、ボルト、帯状金物などの拘束部材4を用い
る定着方式が考えられる。また、木材の強度等の異方
性、外力の条件などを併せて考慮し、必要な補強方向に
対して、前記補強線材を適切に配設するのが好ましい。
【0013】<ニ>コイル状線材 補強線材2は、上記のような横線材21、縦線材22だ
けでなく、コイル状や円形状(曲線状)、又は網状に構
成した線材でもよい。例えば、図2(a)は、所定の長
さに加工した木材1(丸太材11)にコイル状線材23
を連続的に巻きつけた例を示すものである。コイル状線
材23は、直径が丸太材11の直径より大きいものを使
用する。そして、コイル状線材23に丸太材11を貫通
させ、コイル状線材23の両端から、又は一端からコイ
ル状線材23を引き伸ばして丸太材11に巻きつける。
その後に、コイル状線材23の端部を丸太材11の端部
に釘やボルトによる前記定着方式を用いて固定する。こ
のようにして、補強した丸太材12(補強木材A)は、
大きな曲げモーメントに対して、より有効に抵抗するこ
とができる。
【0014】さらに、補強木材Aは、図2(b)に示す
ように、縦横方向に所定間隔をおいて横線材21'縦線
材22'を配設して、木材1を取り囲むように構成す
る。これによって、前記補強木材Aは、曲げモーメント
にのみならず、鉛直力とせん断力に対しても有効に抵抗
することが可能となる。なお、上記横線材21'、縦線
材22'は、例えば、前記定着(拘束)方式を使用して
前記木材1に固定すれば良い。
【0015】
【発明の実施の形態2】<イ>補強表面材 実施形態2では、図1と図2に示される実施形態1にお
ける補強線材1の代わり、補強表面材3を補強材として
使用する。例えば、有孔部材などの補強表面材3を使用
するのが好ましい。ここでは、有孔部材としては、クリ
ンプ金網、溶接金網などの金網類、又は高分子系アラミ
ド繊維などの網材を使用することができる。また、エキ
スパンドメタル、打ち抜き鉄板などの有孔板材でも良
い。
【0016】図3は、所定の長さの丸太材11表面に、
金網31を巻きつけて接着して、かつ金網31を丸太材
11に緊結して補強した例である。緊結する場合、拘束
部材4として所定の間隔に帯状の鉄板を金網31の表面
から巻きつけて鉄板の両端をボルトで留めるか、鉄板の
上から釘等を丸太材11に打ち込んで止めても良い。
【0017】次に、上記のような補強木材の利用方法の
実施例について説明する。
【0018】
【実施例1】図4は金網31を被覆して接着した丸太材
11を斜面の法枠として、斜面S上に配置して、斜面の
安定化を図る実施例である。この場合、所定の長さに加
工した3本の補強木材Aを予め三角形状に公知の取付治
具U1によって組み立てて、法枠用ユニットUを形成す
る。前記法枠用ユニットUは、必要に応じてアンカーな
どで斜面に固定する。一体化した前記法枠用ユニットを
斜面に固定すれば、法面表層部の崩落防止のための法枠
としての役割が期待できる。なお、図示は省略するが、
前記三角形法枠用ユニットに代えて四角形や十字型の場
合にも同様な法枠用ユニットの形成が可能である。
【0019】
【実施例2】図5は道路のガードレールGの場合で、道
路上に公知の支柱Cを設置した後に、前記支柱C上にコ
イル状線材23を巻きつけた丸太材11を架設する。
【0020】
【実施例3】図5の落石防止柵Pの場合は、所定個所に
H型鋼などの公知の支柱を設置し、支柱間に補強木材A
を横設して、所定高さまでに積層する。この場合、前記
丸太材11を(溶接)金網31で補強し、必要な耐力を
確保する。この結果、強固な落石防止柵Pを得ることが
できる。また、落石防止柵だけでばく、道路などのフェ
ンスの適用が可能である。
【0021】他の実施形態として本発明の補強木材を護
岸工として使用する。かかる護岸保護材としての使用
は、図示省略するが、護岸の予定地盤上に格子状又は三
角形に補強木材を配置し、護岸工を形成する。
【0022】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるか
ら、次のような効果を得ることができる。 <イ>本発明に用いた補強線材や補強表面材は、木材に
比べて材料自身の引張り強度が大きく、曲げ・せん断補
強能力が高い。したがって、木材の表面に補強線材や補
強表面材を一体に固着することによって、構造部材とし
て必要な強度や耐用性を確保できる補強木材を提供する
ことができる。 <ロ><イ>により、本発明の補強木材は、廃材である
伐採した木材を利用することで資源の有効活用になると
ともに、法枠、ガードレール、落石防止柵などの部材と
屋外での使用が可能となる。 <ハ>また、前記補強木材は、木材の表面に補強材(線
材と表面材)を立体的に取り囲むように拘束して補強で
きることから、安全性の高い構造物の構築にも適用でき
る。さらに、伐採木材の一部が年数を経ると腐食して
も、前記補強材の拘束効果によって、別の伐採木材の落
下の発生がなく、構造物の安全性を維持できる。 <ニ>補強木材を構成する材料は、伐採した木材、線材
や金網などの補強材が軽量材である。このため、大型機械
を必要とせず、容易に設置でき、施工性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強木材Aの実施形態1を示す概略斜
視図 (a)円周方向に補強線材を配置した場合 (b)軸方向に補強線材を並列した場合
【図2】(a)コイル状線材を使用した場合の一例を示
す概略斜視図 (b)横線材と縦線材を格子状に配設した場合の一例を
示す概略斜視図
【図3】本発明の補強木材Aの実施形態2の一例を示す
概略分解図
【図4】法枠として斜面上に配置する場合の一例の説明
【図5】道路のガードレールや落石防止柵に使用する場
合の一例の説明図
【符号の説明】
A・・・補強木材 1・・・(伐採)木材 11・・丸太材 2・・・補強線材 21・・横線材 21・・縦線材 23・・コイル状線材 3・・・補強表面材 31・・(溶接)金網 4・・・拘束部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村専次 東京都台東区西浅草3丁目20番14号 小岩 金網株式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA40 BA05 BA09 CA07 DA03 DA04 FA13 FA29 FA31 GA03 GA05 2D044 DB11 4F100 AB01B AB02B AP01A AT00B BA02 BA10A BA10B DA11 DC11B DC16B DC30B GB90 JK01B JL00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材と、 木材の表面に固着した補強線材とより構成し、 前記補強線材は、前記木材を拘束して補強したことを特
    徴とする、 補強木材。
  2. 【請求項2】木材と、 木材の表面に張着した補強表面材とより構成し、 前記補強表面材は、前記木材の表面を被覆して補強した
    ことを特徴とする、 補強木材。
  3. 【請求項3】請求項1記載の補強木材において、 前記補強線材は、コイル状線材からなり、前記木材の表
    面に巻き付けて固着したことを特徴とする、 補強木材。
  4. 【請求項4】請求項2記載の補強木材において、 前記補強表面材は、有孔部材からなり、前記木材の表面
    に被覆して固着したことを特徴とする、 補強木材。
  5. 【請求項5】請求項4記載の補強木材において、 有孔部材は、クリンプ金網、溶接金網、エキスパンドメ
    タル等の金網類、打ち抜き鉄板類、又は高分子系網類の
    いずれかからなり、前記木材の表面に被覆して固着した
    ことを特徴とする、 補強木材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005051619A1 (en) * 2003-11-26 2005-06-09 Olympus Corporation Method of strengthening a wood piece
JP2008025146A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Sumitomo Forestry Co Ltd 間知ブロックによる造成壁面の緑化構造

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