JP2004300309A - Coating composition for forming silica film and method for forming silica film - Google Patents
Coating composition for forming silica film and method for forming silica film Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004300309A JP2004300309A JP2003095784A JP2003095784A JP2004300309A JP 2004300309 A JP2004300309 A JP 2004300309A JP 2003095784 A JP2003095784 A JP 2003095784A JP 2003095784 A JP2003095784 A JP 2003095784A JP 2004300309 A JP2004300309 A JP 2004300309A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- forming
- acid
- group
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Silicon Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁膜形成用材料に関し、さらに詳しくは、半導体素子などにおける層間絶縁膜材料として適当な、均一な厚さを有する塗膜が形成可能であり、しかもクラックが生じ難く、誘電率特性、隣接膜との密着性などに優れた絶縁膜形成用材料、特に多孔質絶縁膜を得るのに適した絶縁膜形成用材料及びこれを用いた絶縁膜形成方法及び絶縁膜に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子などにおける層間絶縁膜として、CVD法などの真空プロセスで形成されたシリカ(SiO2)膜が多用されている。そして、近年、より均一な層間絶縁膜を形成することを目的として、SOG(Spin on Glass)膜と呼ばれるテトラアルコキシシランの加水分解生成物を主成分とする塗布型の絶縁膜も使用されるようになっている。また、半導体素子などの高集積化に伴い、有機SOGと呼ばれるポリオルガノシロキサンを主成分とする低誘電率の層間絶縁膜が開発されている。
【0003】
しかし、無機材料の膜の中で最も低い誘電率を示すCVD−SiO2膜で、誘電率は約4程度である。また、低誘電率CVD膜として最近検討されているSiOF膜で、誘電率は約3.3〜3.5であるが、この膜は吸湿性が高く、使用しているうちに誘電率が上昇するという問題がある。
【0004】
一方、2.5〜3.0と低い値の誘電率を示す有機高分子膜では、ガラス転移温度が200〜350℃と低く、熱膨張率も大きいことから、配線へのダメージが問題となっている。また、SOG膜では、硬化時の体積収縮のため、クラックが生じやすいという問題がある。更に、有機SOG膜では、多層配線パターン形成時においてレジスト剥離などに用いられている酸素プラズマアッシングにより酸化を受け、クラックを生じるという欠点がある。
また、有機SOGを含む有機系樹脂は、配線材料であるアルミニウム及びアルミニウムを主体とした合金や、銅及び銅を主体とした合金に対する密着性が低いため、配線脇にボイド(配線と絶縁材料との間にできる空隙)を生じ、そこへ水分が侵入して配線腐食を招く可能性があり、更にこの配線脇ボイドは多層配線を形成するためのビアホール開口時に位置ずれが生じた際に配線層間でのショートを招き、信頼性を低下させる問題がある。
【0005】
かかる状況下、絶縁性、耐熱性、耐久性に優れた絶縁膜材料として、オルガノポリシロキサンを含有する絶縁膜形成用塗布型組成物が知られている(特許文献1参照)。また、不飽和結合を有するポリシロキサンを用いることにより密着性を挙げる方法が知られており、熱分解ポリマーを用いて、多孔化し誘電率を下げている(特許文献2参照)。しかし、この方法では、加熱時にクラックが生じるという問題がある。また、沸点又は分解温度が250℃〜450℃である化合物を用い、オルガノポリシロキサンを多孔質にして誘電率を下げる方法も知られている(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−329217号公報
【特許文献2】
特開2001−279163号公報
【特許文献3】
特開2002−285086号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体素子などのさらなる高集積化や多層化に伴い、より優れた導体間の電気絶縁性が要求されており、より低誘電率でかつクラック耐性、耐熱性、密着性に優れる層間絶縁膜材料が求められるようになっている。上記のような公知のポリシロキサンを含有する絶縁膜形成材料では、依然、耐熱性、耐クラック性、密着性、誘電率特性が不十分であった。
従って本発明は、上記問題点を解決するための膜形成用組成物に関し、さらに詳しくは、半導体素子などにおける層間絶縁膜として、適当な均一な厚さを有する塗膜が形成可能な、しかも耐熱性、密着性に優れ、クラックが生じ難く、更に誘電率特性に優れた膜形成用組成物を提供することを目的とする。
本発明はさらに、上記膜形成用組成物を用いた膜形成方法及び上記膜形成用組成物から得られる膜を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物の加水分解物及び/または部分縮合物、
一般式(I)
【0009】
【化3】
【0010】
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を示し、R2は炭素数2〜12の不飽和結合を有する有機基を示し、R3は炭素数1〜6のアルキル基を示し、nは0から2の整数、mは、1から3の整数を表し、0≦n+m≦3を満たすように選ばれる。)
一般式(II)
【0011】
【化4】
【0012】
(式中、R4は炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を示し、R5は水素原子を示し、R6は炭素数1〜6のアルキル基を示し、p及びqは、0≦p+q≦3を満たすように選ばれる整数である。)
(B)塗布用溶剤、及び
(C)空孔形成用溶剤
を含んでなるシリカ系皮膜形成用塗布組成物を提供するものである。
本発明はまた、上記シリカ系皮膜形成用塗布組成物を塗布し、乾燥することを特徴とするシリカ系皮膜の形成方法及びシリカ系皮膜を提供するものである。
【0013】
本発明の成分(A)の一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物の加水分解物及び/または部分縮合物は、一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物それぞれ単独の加水分解物及び/または部分縮合物の混合物であっても良いし、一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物を混合したものの加水分解物及び/または部分縮合物であっても良い。
本発明のポリオルガノシロキサンをベースポリマーとして含有する組成物を、浸漬またはスピンコート法などにより、シリコンウエハなどの基材に塗布すると、例えば、微細パターン間の溝を充分に埋めることができ、加熱により、有機溶剤の除去と架橋反応を行なうと、ガラス質または巨大高分子の膜を形成することができる。得られる膜は、耐熱性、密着性が良好で、誘電率が低く、クラックの発生がない、厚膜の絶縁体を形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に用いられる化合物について詳述する。
(A)一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物の加水分解物及び/または部分縮合物
一般式(I)
【0015】
【化5】
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を示し、R2は炭素数2〜12の不飽和結合を有する有機基を示し、R3は炭素数1〜6のアルキル基を示し、nは0から2の整数、mは、1から3の整数を表し、0≦n+m≦3を満たすように選ばれる。)
一般式(II)
【0016】
【化6】
(式中、R4は炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を示し、R5は水素原子を示し、R6は炭素数1〜6のアルキル基を示し、p及びqは、0≦p+q≦3を満たすように選ばれる整数である。)
【0017】
上記炭素数1〜18のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、オクタデシル基等が挙げられる。上記炭素数6〜14のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、アミノフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。以上のなかでもメチル基及びフェニル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
炭素数2〜12の不飽和結合を有する有機基としては、例えば、ビニル基、アリル基、シクロヘキセニル基、メタクリロキシ基、メタクリロキシプロピル基等のアルケニル基類、エチニル基、5−ヘキセニル基等のアルキニル基類、3−アクリロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基、アセテート基等のカルボニルを含む置換基類等が挙げられる。このなかでも、ビニル基及びアリル基が好ましく、ビニル基がより好ましい。
【0018】
炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、メチル基及びエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
加水分解物及び/または部分縮合物中、一般式(I)で表される化合物の含有量は、1〜50質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましい。
また、本発明の塗布組成物中、成分(A)の含有量は、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは1〜30質量%である。
【0019】
(B)塗布用溶剤
塗布用溶剤は、沸点が好ましくは50℃以上、より好ましくは100℃以上、200℃以下のものが望ましい。例えば、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、メチルイソブチルケトン、γ−ブチロラクトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、ジメチルイミダゾリジノン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、イソプロパノール、エチレンカーボネート、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等が好ましく、これらの溶剤を単独あるいは混合して使用する。
【0020】
上記の中でも、より好ましい溶剤としてはプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレンカーボネート、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、キシレン、メシチレン、ジイソプロピルベンゼンを挙げることができる。
本発明の塗布組成物中、成分(B)の塗布用溶剤の含有量は、好ましくは1〜95質量%、より好ましくは10〜90質量%である。
【0021】
(C)空孔形成用溶剤
空孔形成用溶剤は、沸点が好ましくは200℃以上、より好ましくは250℃以上のものが望ましい。特に、沸点250℃以上のアルコール又はジオールが好ましい。沸点250℃以上のアルコール又はジオールとしては以下のものが使用可能である。ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール。
アルコールよりジオールの方が、有機ポリシロキサン溶媒への溶解性が良く、良好な塗布膜が得られる。ジオールは1,2−と1,n−の二種類の異性体があるが、1,2−の方が安価で入手が容易である。また、これらのアルコール、ジオールは単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】
本発明の塗布組成物中、成分(C)の空孔形成用溶剤の含有量は、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは1〜30質量%であり、成分(A)に対して好ましくは10〜400質量%、より好ましくは20〜200質量%である。
【0023】
成分(B)の塗布用溶剤の沸点は成分(C)の空孔形成用溶剤の沸点より低いことが好ましく、その沸点の差は、好ましくは50℃以上、より好ましくは100℃以上である。
【0024】
〔その他の添加剤〕
本発明の絶縁膜形成用塗布組成物には、さらにコロイド状シリカ、コロイド状アルミナ、有機ポリマー、界面活性剤などの成分を添加してもよい。
コロイド状シリカとは、例えば、高純度の無水ケイ酸をメタノール、エタノール、イソプロパノール等の親水性有機溶媒に分散した分散液であり、通常、平均粒径が5〜30mμ、好ましくは10〜20mμ、固形分濃度が10〜40質量%程度のものである。このような、コロイド状シリカとしては、例えば、日産化学工業(株)製、メタノールシリカゾルおよびイソプロパノールシリカゾル;触媒化成工業(株)製、オスカルなどが挙げられる。
コロイド状アルミナとしては、日産化学工業(株)製のアルミナゾル520、同100、同200;川研ファインケミカル(株)製のアルミナクリアーゾル、アルミナゾル10、同132などが挙げられる。
【0025】
有機ポリマーとしては、例えば、ポリアルキレンオキサイド構造を有する化合物、糖鎖構造を有する化合物、ビニルアミド系重合体、(メタ)アクリレート化合物、芳香族ビニル化合物、デンドリマー、ポリイミド,ポリアミック酸、ポリアリーレン、ポリアミド、ポリキノキサリン、ポリオキサジアゾール、フッ素系重合体などを挙げることができる。
界面活性剤としては、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、さらには、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、含フッ素界面活性剤などを挙げることができる。
【0026】
〔膜形成用塗布組成物の調製方法〕
〔(A)成分の加水分解方法〕
(A)成分を加水分解するに際しては、溶媒中に(A)成分を連続的または断続的に添加して、加水分解し、縮合すればよく、特に限定されないが、(C)成分、水および(B)成分からなる混合物に、所定量の(A)成分を加えて加水分解・縮合反応を行う方法がある。また、特開2002−20689記載の方法も同様に用いる事が出来る。
【0027】
上記一般式(I)で表されるシラン化合物および一般式(II)で表されるシラン化合物を加水分解および/または縮合させるためには、触媒が使用される。この触媒としては、金属キレート化合物、有機酸、無機酸、有機塩基および無機塩基などを挙げることができる。
【0028】
触媒として用いられる金属キレート化合物としては、例えばトリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−iso−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−n−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−sec−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−tert−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−iso−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−n−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−sec−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−tert−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−iso−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−n−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−sec−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−tert−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、テトラキス(アセチルアセトナート)チタン、トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−iso−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−n−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−sec−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−tert−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−iso−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−sec−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−tert−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−iso−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−sec−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−tert−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、テトラキス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)チタン、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)チタン、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)チタンなどのチタンキレート化合物;
【0029】
トリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−iso−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−sec−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−tert−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−iso−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−sec−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−tert−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−iso−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−n−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−sec−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−tert−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−iso−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−sec−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−tert−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−iso−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−sec−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−tert−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルァセトアセテート)ジルコニウム、モノ−iso−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−sec−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−tert−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウムなどのジルコニウムキレート化合物;
【0030】
トリス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウムなどのアルミニウムキレート化合物;その他を挙げることができる。
有機酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、へプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、シュウ酸、マレイン酸、メチルマロン酸、アジピン酸、セバシン酸、没食子酸、酪酸、メリット酸、アラキドン酸、ミキミ酸、2−エチルヘキサン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチル酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸および酒石酸などを挙げることができる。無機酸としては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などを挙げることができる。
【0031】
有機塩基としては、例えばピリジン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピコリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロノナン、ジアザビシクロウンデセン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドなどを挙げることができる。無機塩基としては、例えばアンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウムなどを挙げることができる。
これらの触媒のうち、好ましいものは金属キレート化合物、 有機酸および無機酸であり、より好ましいものとしては、チタンキレート化合物および有機酸を挙げることができる。これらの触媒は、1種あるいは2種以上を併用することができる。
【0032】
本発明の一般式(I)および一般式(II)のシラン化合物の加水分解および部分縮合を行うためには、シラン化合物の全体におけるアルコキシ基1モル当たり0.25〜3モル、特に0.3〜2.5モルの水を加えることが好ましい。具体的には、シラン化合物を溶解させた有機溶剤中に水を断続的あるいは連続的に添加すればよい。触媒は、有機溶剤中に予め添加しておいてもよいし、添加される水に溶解あるいは分散させておいてもよい。この加水分解および部分縮合の反応温度は、通常0〜100℃、好ましくは15〜80℃である。
反応時間については、反応温度等に依るが、反応の確実性と、生産性との関係から、通常、0.5〜100時間の範囲内の値とするのが好ましく、1〜24時間の範囲内の値とするのがより好ましい。
【0033】
さらに、シラン化合物を加水分解、縮合した後、膜形成用組成物のpHを7以下に調整することが好ましい。pHを調整する方法としては、pH調整剤を添加する方法、組成物中より(B)成分を留去する方法が挙げられる。これらの方法は、それぞれ、組み合わせて用いてもよい。
【0034】
ここで、上記pH調整剤としては、無機酸や有機酸が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などを挙げることができる。また、有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、リンゴ酸、無水グルタル酸の加水分解物、無水マレイン酸の加水分解物、無水フタル酸の加水分解物などを挙げることができる。
これらの化合物は、1種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
【0035】
上記pH調整剤による組成物のpHは、7以下、好ましくは1〜6に調整される。上記範囲内にpHを調整することにより、得られる組成物の貯蔵安定性が向上するという効果が得られる。pH調整剤の使用量は、適宜選択される。
このようにして得られる本発明の組成物の全固形分濃度は、好ましくは、2〜30質量%であり、使用目的に応じて適宜調整される。組成物の全固形分濃度が2〜30質量%であると、塗膜の膜厚が適当な範囲となり、保存安定性もより優れるものである。
【0036】
このようにして得られる本発明の絶縁膜形成用塗布組成物を、シリコンウエハ、SiO2 ウエハ、SiNウエハなどの基材に塗布する際には、スピンコート、浸漬法、ロールコート法、スプレー法などの塗装手段が用いられる。
【0037】
この際の膜厚は、乾燥膜厚として、1回塗りで厚さ0.05〜1.5μm程度、2回塗りでは厚さ0.1〜3μm程度の塗膜を形成することができる。その後、常温で乾燥するか、あるいは80〜600℃程度の温度で、通常、5〜240分程度加熱して乾燥することにより、ガラス質または巨大高分子、またはその混合物の絶縁膜を形成することができる。この際の加熱方法としては、ホットプレート、オーブン、ファーネスなどを使用することが出来、加熱雰囲気としては、大気下、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気、真空下、酸素濃度をコントロールした減圧下などで行うことができる。
【0038】
より具体的には、本発明の絶縁膜形成用塗布組成物を、例えばスピンコート法により、基板(通常は金属配線を有する基板)上に塗布し、300℃以下の温度で1分から1時間の第一の熱処理を行うことにより溶媒を乾燥させるとともに、膜形成組成物に含まれるシロキサンを架橋させ、次いで300℃より高く450℃以下の温度で30分から10時間の第二の熱処理(アニール)を行うことにより低誘電率の絶縁膜を形成できる。第一の熱処理を300℃以下とするのは、架橋が過度に進行しないようにして架橋の度合いを調節しやすくするためであり、第二の熱処理を300℃より高く450℃以下の温度とするのは、この温度範囲がアニールにとって一般に都合がよいからである。
第一の熱処理によるシロキサンの架橋は、酸化によるSi−O−Si結合の形成によって進行するため、この第一の熱処理は大気中で有利に行うことができる。また、形成した絶縁膜の示す誘電率を調節するために架橋の度合いを調整してもよく、この架橋度合いの調整は熱処理温度と時間を調整することで行うことができる。
【0039】
更に本発明では、絶縁膜形成時に空孔率を制御することで多孔質化を行うことにより、更に誘電率の低い絶縁膜、すなわち、誘電率が2.5以下、好ましくは2.1以下の多孔質膜を得ることができる。
【0040】
このようにして得られる層間絶縁膜は、絶縁性に優れ、塗布膜の均一性、誘電率特性、塗膜の耐クラック性、塗膜の表面硬度に優れることから、LSI、システムLSI、DRAM、SDRAM、RDRAM、D−RDRAMなどの半導体素子用層間絶縁膜、半導体素子の表面コート膜などの保護膜、多層配線基板の層間絶縁膜、液晶表示素子用の保護膜や絶縁防止膜などの用途に有用である。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中の部および%は、特記しない限り、それぞれ質量部および質量%であることを示している。また、実施例中における膜形成用組成物の評価は、次のようにして測定したものである。
【0042】
〔誘電率〕
6インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて組成物試料を塗布し、ホットプレート上で80℃で5分間、200℃で5分間基板を乾燥し、さらに450℃の窒素雰囲気のオーブン中で60分間基板を焼成した。得られた基板上にアルミニウムを蒸着し、誘電率評価用基板を作製した。誘電率は、横川・ヒューレットパッカード(株)製のHP16451B電極およびHP4284AプレシジョンLCRメーター用いて、10kHzにおける容量値から算出した。
〔密着性〕
上記皮膜上に、膜厚0.1μmのSiO2膜(CVD法)を積層した膜に対して、JIS K5400に準拠して碁盤目試験(テープ剥離試験)を行った。
(評価基準)
膜剥がれ無し:○
膜剥がれ有り:×
【0043】
〔耐クラック性〕
6インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて組成物試料を塗布し、ホットプレート上で80℃で5分間、200℃で5分間基板を乾燥し、さらに450℃の窒素雰囲気のオーブン中で60分間基板を焼成した。この際の塗膜の膜厚は1μmに設定した。得られた塗膜を純水中に1時間浸漬した後、塗膜の外観を35万ルクスの表面観察用ランプで観察し、下記基準で評価した。
○:塗膜表面にクラックが認められない、
×:塗膜表面にクラックが認められる。
【0044】
合成例1
石英製セパラブルフラスコに、エタノール471g、イオン交換水237gと25%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液17.2gを入れ、均一に攪拌した。この溶液にビニルトリエトキシシラン20g、メチルトリメトキシシラン30gとテトラエトキシシラン50gの混合物を添加した。溶液を55℃に保ったまま2時間反応を行った。この溶液に20%マレイン酸水溶液28gとプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点118℃)440gを加え、その後、50℃のエバポレーターを用いて溶液を10%(完全加水分解縮合物換算)となるまで濃縮した。この溶液に酢酸エチル300gとイオン交換水300gを添加し、液々抽出を行った。上層の溶液を取り出し、50℃のエバポレーターを用いて溶液を10%(完全加水分解縮合物換算)となるまで濃縮し、反応液1を得た。
【0045】
実施例1
合成例1で得られた反応液1の(A)成分100質量部に対して、1,2−テトラデカンジオール(沸点172℃/20mmHg)120質量部添加した。その溶液を0.2μm孔径のテフロン(登録商標)製フィルターでろ過を行い本発明の膜形成用塗布組成物を得た。得られた組成物をスピンコート法でシリコンウエハ上に塗布後焼成することで塗膜を得た。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0046】
実施例2
合成例1において、25%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液の代わりに25%マレイン酸テトラメチルアンモニウム水溶液を使用し、実施例1で1,2−テトラデカンジオールの代わりに1,8−オクタンジオールを使用した以外は実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0047】
実施例3
合成例1において、25%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液の代わりに25%ジアザビシクロウンデセン酢酸塩水溶液を使用し、実施例1で1,2−テトラデカンジオールの添加量を55質量部にした以外は実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0048】
実施例4
合成例1において、25%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液の代わりに25%塩化テトラメチルアンモニウム水溶液を使用し、実施例1で1,2−テトラデカンジオールの添加量を150質量部にした以外は実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0049】
比較例1
合成例1において、ビニルトリエトキシシラン20gを使用しなかった以外は合成例1と同様にして、反応液を得た。この溶液を実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0050】
比較例2
実施例1において、1,2−テトラデカンジオールの代わりにポリメチルメタクリレートを使用した以外は実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0051】
比較例3
実施例1において、1,2−テトラデカンジオールを使用しなかった以外は実施例1と同様にして評価を行った。本塗膜の評価結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
表1から、本発明の組成物から得られた実施例1〜4の皮膜は、誘電率が低く、密着性及び耐クラック性に優れているのに対して、一般式(I)の化合物を使用していない比較例1の皮膜は、密着性が低く、空孔形成用溶剤を使用していない比較例2及び3の皮膜は、密着性は高いが、誘電率が高く、耐クラック性が低い。
【0054】
【発明の効果】
本発明のポリオルガノシロキサンをベースポリマーとして含有する組成物は、シリコンウエハなどの基材に塗布すると、例えば、微細パターン間の溝を充分に埋めることができ、加熱により、有機溶剤の除去と架橋反応を行なうと、ガラス質または巨大高分子の膜を形成することができる。こうして得られる膜は、耐熱性、密着性が良好で、誘電率が低く、クラックの発生がない、厚膜の絶縁体を形成することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an insulating film forming material, and more specifically, can form a coating film having a uniform thickness suitable as an interlayer insulating film material in a semiconductor element and the like, and is less prone to cracking, and has a dielectric constant characteristic. The present invention relates to an insulating film forming material having excellent adhesion to an adjacent film, and more particularly to an insulating film forming material suitable for obtaining a porous insulating film, an insulating film forming method using the same, and an insulating film.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a silica (SiO 2 ) film formed by a vacuum process such as a CVD method is frequently used as an interlayer insulating film in a semiconductor element or the like. In recent years, for the purpose of forming a more uniform interlayer insulating film, a coating type insulating film called a SOG (Spin on Glass) film containing a hydrolysis product of tetraalkoxysilane as a main component has been used. It has become. In addition, with high integration of semiconductor elements and the like, an interlayer insulating film having a low dielectric constant, which is mainly composed of polyorganosiloxane called organic SOG, has been developed.
[0003]
However, it is a CVD-SiO 2 film showing the lowest dielectric constant among the inorganic material films, and the dielectric constant is about 4. The SiOF film, which has been recently studied as a low dielectric constant CVD film, has a dielectric constant of about 3.3 to 3.5. This film has high hygroscopicity, and the dielectric constant increases while being used. There is a problem of doing.
[0004]
On the other hand, an organic polymer film having a low dielectric constant of 2.5 to 3.0 has a low glass transition temperature of 200 to 350 ° C. and a high coefficient of thermal expansion. ing. In addition, the SOG film has a problem that cracks are likely to occur due to volume shrinkage during curing. Further, the organic SOG film has a defect that it is oxidized by oxygen plasma ashing used for resist stripping or the like when forming a multilayer wiring pattern, and cracks are generated.
In addition, since an organic resin containing organic SOG has low adhesion to aluminum and aluminum-based alloys, and copper and copper-based alloys, which are wiring materials, a void (wiring and insulating material and Between the wiring layers when misalignment occurs when opening a via hole for forming a multi-layer wiring. There is a problem in that the short circuit is caused and the reliability is lowered.
[0005]
Under such circumstances, a coating composition for forming an insulating film containing organopolysiloxane is known as an insulating film material excellent in insulation, heat resistance, and durability (see Patent Document 1). In addition, a method for increasing adhesion by using polysiloxane having an unsaturated bond is known, and a thermal decomposition polymer is used to make it porous to lower the dielectric constant (see Patent Document 2). However, this method has a problem that cracks occur during heating. Also known is a method of reducing the dielectric constant by using a compound having a boiling point or decomposition temperature of 250 ° C. to 450 ° C. to make the organopolysiloxane porous (see Patent Document 3).
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-329217 A [Patent Document 2]
JP 2001-279163 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-285086
[Problems to be solved by the invention]
However, with higher integration and multi-layering of semiconductor elements and the like, better electrical insulation between conductors is required, and interlayer insulation films with lower dielectric constant and excellent crack resistance, heat resistance, and adhesion Materials are being sought. The insulating film forming material containing the known polysiloxane as described above still has insufficient heat resistance, crack resistance, adhesion, and dielectric constant characteristics.
Accordingly, the present invention relates to a film-forming composition for solving the above-described problems, and more specifically, can form a coating film having an appropriate uniform thickness as an interlayer insulating film in a semiconductor element and the like, and is heat resistant. An object of the present invention is to provide a film-forming composition that is excellent in properties and adhesion, hardly cracks, and has excellent dielectric constant characteristics.
It is another object of the present invention to provide a film forming method using the film forming composition and a film obtained from the film forming composition.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes (A) a compound represented by general formula (I) and a hydrolyzate and / or partial condensate of the compound represented by general formula (II),
Formula (I)
[0009]
[Chemical 3]
[0010]
Wherein R 1 represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, R 2 represents an organic group having an unsaturated bond having 2 to 12 carbon atoms, R 3 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, n represents an integer of 0 to 2, m represents an integer of 1 to 3, and is selected so as to satisfy 0 ≦ n + m ≦ 3.
Formula (II)
[0011]
[Formula 4]
[0012]
(In the formula, R 4 represents an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, R 5 represents a hydrogen atom, R 6 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, p And q are integers selected so as to satisfy 0 ≦ p + q ≦ 3.)
The present invention provides a coating composition for forming a silica-based film comprising (B) a coating solvent and (C) a pore-forming solvent.
The present invention also provides a method for forming a silica-based film and a silica-based film, wherein the silica-based film-forming coating composition is applied and dried.
[0013]
The compound represented by the general formula (I) and the hydrolyzate and / or partial condensate of the compound represented by the general formula (II) of the component (A) of the present invention are represented by the general formula (I). The compound and the compound represented by the general formula (II) may be a mixture of a single hydrolyzate and / or partial condensate, or a mixture of the compound of the general formula (I) and the compound of the general formula (II). It may be a hydrolyzate and / or a partial condensate.
When the composition containing the polyorganosiloxane of the present invention as a base polymer is applied to a substrate such as a silicon wafer by dipping or spin coating, for example, grooves between fine patterns can be sufficiently filled, and heating is performed. Thus, when the organic solvent is removed and a crosslinking reaction is performed, a glassy or macromolecular film can be formed. The resulting film can form a thick film insulator that has good heat resistance and adhesion, low dielectric constant, and no cracks.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereafter, the compound used for this invention is explained in full detail.
(A) Hydrolyzate and / or partial condensate of the compound represented by the general formula (I) and the compound represented by the general formula (II)
[0015]
[Chemical formula 5]
Wherein R 1 represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, R 2 represents an organic group having an unsaturated bond having 2 to 12 carbon atoms, R 3 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, n represents an integer of 0 to 2, m represents an integer of 1 to 3, and is selected so as to satisfy 0 ≦ n + m ≦ 3.
Formula (II)
[0016]
[Chemical 6]
(In the formula, R 4 represents an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, R 5 represents a hydrogen atom, R 6 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, p And q are integers selected so as to satisfy 0 ≦ p + q ≦ 3.)
[0017]
Examples of the alkyl group having 1 to 18 carbon atoms include methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, n-butyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, amyl group, isoamyl group, hexyl group, Examples include cyclohexyl group, octyl group, 2-ethylhexyl group, nonyl group, decyl group, octadecyl group and the like. Examples of the aryl group having 6 to 14 carbon atoms include a phenyl group, a tolyl group, an aminophenyl group, and a naphthyl group. Among these, a methyl group and a phenyl group are preferable, and a methyl group is more preferable.
Examples of the organic group having an unsaturated bond having 2 to 12 carbon atoms include alkenyl groups such as vinyl group, allyl group, cyclohexenyl group, methacryloxy group, methacryloxypropyl group, ethynyl group, 5-hexenyl group and the like. Substituents containing carbonyl such as alkynyl group, 3-acryloxypropyl group, methacryloxypropyl group, acetate group and the like can be mentioned. Among these, a vinyl group and an allyl group are preferable, and a vinyl group is more preferable.
[0018]
Examples of the alkyl group having 1 to 6 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, sec-butyl, tert-butyl, amyl, isoamyl, hexyl, and cyclohexyl. Groups and the like, and a methyl group and an ethyl group are preferable, and a methyl group is more preferable.
In the hydrolyzate and / or partial condensate, the content of the compound represented by the general formula (I) is preferably 1 to 50% by mass, and more preferably 5 to 30% by mass.
Moreover, content of a component (A) in the coating composition of this invention becomes like this. Preferably it is 1-50 mass%, More preferably, it is 1-30 mass%.
[0019]
(B) Coating solvent The coating solvent preferably has a boiling point of 50 ° C or higher, more preferably 100 ° C or higher and 200 ° C or lower. For example, ethylene dichloride, cyclohexanone, cyclopentanone, 2-heptanone, methyl isobutyl ketone, γ-butyrolactone, methyl ethyl ketone, methanol, ethanol, dimethylimidazolidinone, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol dimethyl ether, 2 -Methoxyethyl acetate, ethylene glycol monoethyl ether acetate, propylene glycol monomethyl ether (PGME), propylene glycol monomethyl ether acetate (PGMEA), tetraethylene glycol dimethyl ether, triethylene glycol monobutyl ether, triethylene glycol monomethyl ether, isopropanol, ethylene carbonate Ethyl acetate, butyl acetate, methyl lactate, ethyl lactate, methyl methoxypropionate, ethyl ethoxypropionate, methyl pyruvate, ethyl pyruvate, propyl pyruvate, N, N-dimethylformamide, dimethylacetamide, dimethyl sulfoxide, N-methyl Pyrrolidone, tetrahydrofuran, diisopropylbenzene, toluene, xylene, mesitylene and the like are preferable, and these solvents are used alone or in combination.
[0020]
Among these, more preferable solvents are propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monomethyl ether, 2-heptanone, cyclohexanone, γ-butyrolactone, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether acetate, propylene glycol. Monomethyl ether, propylene glycol monoethyl ether, ethylene carbonate, butyl acetate, methyl lactate, ethyl lactate, methyl methoxypropionate, ethyl ethoxypropionate, N-methylpyrrolidone, N, N-dimethylformamide, tetrahydrofuran, methyl isobutyl ketone, xylene , Mesitylene, and diisopropylbenzene.
In the coating composition of the present invention, the content of the coating solvent for component (B) is preferably 1 to 95% by mass, more preferably 10 to 90% by mass.
[0021]
(C) Hole forming solvent The hole forming solvent preferably has a boiling point of 200 ° C or higher, more preferably 250 ° C or higher. In particular, alcohol or diol having a boiling point of 250 ° C. or higher is preferable. The following can be used as alcohol or diol having a boiling point of 250 ° C. or higher. Dodecanol, tetradecanol, hexadecanol, octadecanol, 1,2-decanediol, 1,2-dodecanediol, 1,2-tetradecanediol, 1,2-hexadecanediol, 1,8-octanediol, 1, , 10-decanediol, 1,12-dodecanediol, 1,14-tetradecanediol, 1,16-hexadecanediol.
A diol is more soluble in an organic polysiloxane solvent than an alcohol, and a good coating film can be obtained. The diol has two isomers, 1,2- and 1, n-, but 1,2- is cheaper and easier to obtain. These alcohols and diols may be used alone or in combination of two or more.
[0022]
In the coating composition of the present invention, the content of the solvent for forming pores of component (C) is preferably 1 to 50% by mass, more preferably 1 to 30% by mass, preferably to component (A). Is 10 to 400% by mass, more preferably 20 to 200% by mass.
[0023]
The boiling point of the coating solvent for component (B) is preferably lower than the boiling point of the pore-forming solvent for component (C), and the difference in boiling point is preferably 50 ° C. or higher, more preferably 100 ° C. or higher.
[0024]
[Other additives]
Components such as colloidal silica, colloidal alumina, organic polymer, and surfactant may be further added to the coating composition for forming an insulating film of the present invention.
Colloidal silica is, for example, a dispersion in which high-purity silicic acid is dispersed in a hydrophilic organic solvent such as methanol, ethanol, isopropanol, and the average particle size is usually 5 to 30 mμ, preferably 10 to 20 mμ, The solid concentration is about 10 to 40% by mass. Examples of such colloidal silica include Nissan Chemical Industries, Ltd., methanol silica sol and isopropanol silica sol; Catalyst Chemical Industries, Ltd., Oscar.
Examples of the colloidal alumina include Alumina Sol 520, 100 and 200 manufactured by Nissan Chemical Industries, Ltd .; Alumina Clear Sol, Alumina Sol 10 and 132 manufactured by Kawaken Fine Chemical Co., Ltd., and the like.
[0025]
As the organic polymer, for example, a compound having a polyalkylene oxide structure, a compound having a sugar chain structure, a vinylamide polymer, a (meth) acrylate compound, an aromatic vinyl compound, a dendrimer, polyimide, polyamic acid, polyarylene, polyamide, Examples thereof include polyquinoxaline, polyoxadiazole, and a fluorine-based polymer.
Examples of the surfactant include nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, and further, silicone surfactants, polyalkylene oxide surfactants. Agents, fluorine-containing surfactants, and the like.
[0026]
[Method for preparing coating composition for film formation]
[Method for hydrolysis of component (A)]
When the component (A) is hydrolyzed, the component (A) may be continuously or intermittently added to the solvent to be hydrolyzed and condensed, and is not particularly limited. There is a method of performing a hydrolysis / condensation reaction by adding a predetermined amount of the component (A) to a mixture comprising the component (B). Further, the method described in JP-A-2002-20687 can be used in the same manner.
[0027]
In order to hydrolyze and / or condense the silane compound represented by the general formula (I) and the silane compound represented by the general formula (II), a catalyst is used. Examples of the catalyst include metal chelate compounds, organic acids, inorganic acids, organic bases, and inorganic bases.
[0028]
Examples of the metal chelate compound used as the catalyst include triethoxy mono (acetylacetonato) titanium, tri-n-propoxy mono (acetylacetonato) titanium, tri-iso-propoxy mono (acetylacetonato) titanium, tri -N-butoxy mono (acetylacetonato) titanium, tri-sec-butoxy mono (acetylacetonato) titanium, tri-tert-butoxy mono (acetylacetonato) titanium, diethoxy bis (acetylacetonato) titanium , Di-n-propoxy bis (acetylacetonato) titanium, di-iso-propoxy bis (acetylacetonato) titanium, di-n-butoxy bis (acetylacetonato) titanium, di-sec-butoxy bis (Acetylacetona ) Titanium, di-tert-butoxy bis (acetylacetonato) titanium, monoethoxy tris (acetylacetonato) titanium, mono-n-propoxy tris (acetylacetonato) titanium, mono-iso-propoxy tris ( Acetylacetonato) titanium, mono-n-butoxy-tris (acetylacetonato) titanium, mono-sec-butoxy-tris (acetylacetonato) titanium, mono-tert-butoxy-tris (acetylacetonato) titanium, tetrakis ( Acetylacetonate) titanium, triethoxy mono (ethyl acetoacetate) titanium, tri-n-propoxy mono (ethyl acetoacetate) titanium, tri-iso-propoxy mono (ethyl acetoacetate) titanium, tri-n-butoxy Mono (ethyl acetoacetate) titanium, tri-sec-butoxy, mono (ethyl acetoacetate) titanium, tri-tert-butoxy mono (ethyl acetoacetate) titanium, diethoxy bis (ethyl acetoacetate) titanium, di-n -Propoxy bis (ethyl acetoacetate) titanium, di-iso-propoxy bis (ethyl acetoacetate) titanium, di-n-butoxy bis (ethyl acetoacetate) titanium, di-sec-butoxy bis (ethyl acetoacetate) ) Titanium, di-tert-butoxy bis (ethyl acetoacetate) titanium, monoethoxy tris (ethyl acetoacetate) titanium, mono-n-propoxy tris (ethyl acetoacetate) titanium, mono-iso-propoxy tris ( D Tylacetoacetate) titanium, mono-n-butoxy tris (ethyl acetoacetate) titanium, mono-sec-butoxy tris (ethyl acetoacetate) titanium, mono-tert-butoxy tris (ethyl acetoacetate) titanium, tetrakis ( Titanium such as ethyl acetoacetate), mono (acetylacetonato) tris (ethylacetoacetate) titanium, bis (acetylacetonato) bis (ethylacetoacetate) titanium, tris (acetylacetonato) mono (ethylacetoacetate) titanium Chelating compounds;
[0029]
Triethoxy mono (acetylacetonato) zirconium, tri-n-propoxy mono (acetylacetonato) zirconium, tri-iso-propoxy mono (acetylacetonato) zirconium, tri-n-butoxy mono (acetylacetonate) Zirconium, tri-sec-butoxy mono (acetylacetonato) zirconium, tri-tert-butoxy mono (acetylacetonato) zirconium, diethoxybis (acetylacetonato) zirconium, di-n-propoxybis (acetylacetate) Natto) zirconium, di-iso-propoxy bis (acetylacetonato) zirconium, di-n-butoxy bis (acetylacetonato) zirconium, di-sec-butoxy bis (acetylacetate) Nato) zirconium, di-tert-butoxy bis (acetylacetonato) zirconium, monoethoxy tris (acetylacetonato) zirconium, mono-n-propoxy tris (acetylacetonato) zirconium, mono-iso-propoxy tris (Acetylacetonato) zirconium, mono-n-butoxy-tris (acetylacetonato) zirconium, mono-sec-butoxy-tris (acetylacetonato) zirconium, mono-tert-butoxy-tris (acetylacetonato) zirconium, tetrakis (Acetylacetonato) zirconium, triethoxy mono (ethylacetoacetate) zirconium, tri-n-propoxy mono (ethylacetoacetate) zirconium, tri-i o-propoxy mono (ethyl acetoacetate) zirconium, tri-n-butoxy mono (ethyl acetoacetate) zirconium, tri-sec-butoxy mono (ethyl acetoacetate) zirconium, tri-tert-butoxy mono (ethyl aceto) Acetate) zirconium, diethoxy bis (ethyl acetoacetate) zirconium, di-n-propoxy bis (ethyl acetoacetate) zirconium, di-iso-propoxy bis (ethyl acetoacetate) zirconium, di-n-butoxy bis ( Ethyl acetoacetate) zirconium, di-sec-butoxy bis (ethyl acetoacetate) zirconium, di-tert-butoxy bis (ethyl acetoacetate) zirconium, monoethoxy tris (Ethyl acetoacetate) zirconium, mono-n-propoxy tris (ethylacetoacetate) zirconium, mono-iso-propoxy tris (ethyl acetoacetate) zirconium, mono-n-butoxy tris (ethyl acetoacetate) zirconium, Mono-sec-butoxy-tris (ethylacetoacetate) zirconium, mono-tert-butoxy-tris (ethylacetoacetate) zirconium, tetrakis (ethylacetoacetate) zirconium, mono (acetylacetonato) tris (ethylacetoacetate) zirconium, Zirconium such as bis (acetylacetonato) bis (ethylacetoacetate) zirconium, tris (acetylacetonato) mono (ethylacetoacetate) zirconium Hexafluorophosphate chelate compounds;
[0030]
Examples include aluminum chelate compounds such as tris (acetylacetonate) aluminum and tris (ethylacetoacetate) aluminum;
Examples of organic acids include acetic acid, propionic acid, butanoic acid, pentanoic acid, hexanoic acid, heptanoic acid, octanoic acid, nonanoic acid, decanoic acid, oxalic acid, maleic acid, methylmalonic acid, adipic acid, sebacic acid, gallic acid Acid, butyric acid, meritic acid, arachidonic acid, mikimic acid, 2-ethylhexanoic acid, oleic acid, stearic acid, linoleic acid, linolenic acid, salicylic acid, benzoic acid, p-aminobenzoic acid, p-toluenesulfonic acid, benzenesulfone Examples include acid, monochloroacetic acid, dichloroacetic acid, trichloroacetic acid, trifluoroacetic acid, formic acid, malonic acid, sulfonic acid, phthalic acid, fumaric acid, citric acid, and tartaric acid. Examples of inorganic acids include hydrochloric acid, nitric acid, sulfuric acid, phosphoric acid and the like.
[0031]
Examples of the organic base include pyridine, pyrrole, piperazine, pyrrolidine, piperidine, picoline, trimethylamine, triethylamine, monoethanolamine, diethanolamine, dimethylmonoethanolamine, monomethyldiethanolamine, triethanolamine, diazabicyclooctane, diazabicyclononane, Examples thereof include diazabicycloundecene and tetramethylammonium hydroxide. Examples of the inorganic base include ammonia, sodium hydroxide, potassium hydroxide, barium hydroxide, calcium hydroxide and the like.
Among these catalysts, preferred are metal chelate compounds, organic acids and inorganic acids, and more preferred are titanium chelate compounds and organic acids. These catalysts can be used alone or in combination of two or more.
[0032]
In order to carry out hydrolysis and partial condensation of the silane compounds of the general formula (I) and general formula (II) of the present invention, 0.25 to 3 mol, especially 0.3 It is preferred to add ~ 2.5 moles of water. Specifically, water may be added intermittently or continuously in an organic solvent in which a silane compound is dissolved. The catalyst may be added in advance to the organic solvent, or may be dissolved or dispersed in the added water. The reaction temperature for this hydrolysis and partial condensation is usually 0 to 100 ° C, preferably 15 to 80 ° C.
About reaction time, although depending on reaction temperature etc., it is usually preferable to set it as a value within the range of 0.5 to 100 hours from the relation between the certainty of reaction and productivity, and the range of 1 to 24 hours A value within the range is more preferable.
[0033]
Furthermore, it is preferable to adjust the pH of the film-forming composition to 7 or less after hydrolyzing and condensing the silane compound. Examples of the method for adjusting the pH include a method of adding a pH adjuster and a method of distilling off the component (B) from the composition. Each of these methods may be used in combination.
[0034]
Here, examples of the pH adjusting agent include inorganic acids and organic acids. Examples of inorganic acids include hydrochloric acid, nitric acid, sulfuric acid, phosphoric acid and the like. Examples of organic acids include acetic acid, propionic acid, oxalic acid, maleic acid, citric acid, tartaric acid, succinic acid, fumaric acid, itaconic acid, mesaconic acid, citraconic acid, malic acid, and glutaric anhydride hydrolyzate. And a hydrolyzate of maleic anhydride, a hydrolyzate of phthalic anhydride, and the like.
These compounds may be used alone or in combination of two or more.
[0035]
The pH of the composition by the pH adjuster is adjusted to 7 or less, preferably 1 to 6. By adjusting the pH within the above range, an effect of improving the storage stability of the resulting composition can be obtained. The amount of the pH adjuster used is appropriately selected.
The total solid content concentration of the composition of the present invention thus obtained is preferably 2 to 30% by mass, and is appropriately adjusted according to the purpose of use. When the total solid content concentration of the composition is 2 to 30% by mass, the film thickness of the coating film is in an appropriate range, and the storage stability is more excellent.
[0036]
When the thus obtained coating composition for forming an insulating film of the present invention is applied to a substrate such as a silicon wafer, a SiO 2 wafer, or a SiN wafer, a spin coating, a dipping method, a roll coating method, or a spray method is used. The painting means such as is used.
[0037]
In this case, as a dry film thickness, it is possible to form a coating film having a thickness of about 0.05 to 1.5 μm by one coating and a thickness of about 0.1 to 3 μm by two coatings. Thereafter, it is dried at room temperature, or usually heated at a temperature of about 80 to 600 ° C. for about 5 to 240 minutes to dry, thereby forming an insulating film of glassy or giant polymer, or a mixture thereof. Can do. As a heating method at this time, a hot plate, an oven, a furnace, or the like can be used, and a heating atmosphere is performed in the air, a nitrogen atmosphere, an argon atmosphere, a vacuum, a reduced pressure with a controlled oxygen concentration, or the like. Can do.
[0038]
More specifically, the coating composition for forming an insulating film of the present invention is applied onto a substrate (usually a substrate having metal wiring) by, for example, a spin coating method, and is performed at a temperature of 300 ° C. or lower for 1 minute to 1 hour. By performing the first heat treatment, the solvent is dried and the siloxane contained in the film-forming composition is crosslinked, and then a second heat treatment (annealing) is performed at a temperature higher than 300 ° C. and lower than 450 ° C. for 30 minutes to 10 hours. By doing so, an insulating film having a low dielectric constant can be formed. The reason why the first heat treatment is set to 300 ° C. or lower is to make it easy to adjust the degree of cross-linking so that crosslinking does not proceed excessively, and the second heat treatment is set to a temperature higher than 300 ° C. and lower than 450 ° C. This is because this temperature range is generally convenient for annealing.
Since crosslinking of siloxane by the first heat treatment proceeds by formation of Si—O—Si bonds by oxidation, this first heat treatment can be advantageously performed in the air. Further, the degree of crosslinking may be adjusted in order to adjust the dielectric constant exhibited by the formed insulating film, and this degree of crosslinking can be adjusted by adjusting the heat treatment temperature and time.
[0039]
Furthermore, in the present invention, by forming porosity by controlling the porosity during the formation of the insulating film, the insulating film having a lower dielectric constant, that is, the dielectric constant is 2.5 or less, preferably 2.1 or less. A porous membrane can be obtained.
[0040]
The interlayer insulating film thus obtained has excellent insulating properties, coating film uniformity, dielectric constant characteristics, coating film crack resistance, and coating film surface hardness, so that LSI, system LSI, DRAM, For applications such as interlayer insulation films for semiconductor elements such as SDRAM, RDRAM, D-RDRAM, protective films such as surface coating films for semiconductor elements, interlayer insulation films for multilayer wiring boards, protective films for liquid crystal display elements and insulation prevention films Useful.
[0041]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. In addition, unless otherwise indicated, the part and% in an Example have shown that they are the mass part and the mass%, respectively. Moreover, evaluation of the composition for film formation in an Example is measured as follows.
[0042]
[Dielectric constant]
A composition sample is applied onto a 6-inch silicon wafer by spin coating, the substrate is dried on a hot plate at 80 ° C. for 5 minutes and at 200 ° C. for 5 minutes, and further in an oven at 450 ° C. in a nitrogen atmosphere. The substrate was baked for 60 minutes. Aluminum was vapor-deposited on the obtained substrate to produce a dielectric constant evaluation substrate. The dielectric constant was calculated from the capacitance value at 10 kHz using an HP16451B electrode and an HP4284A precision LCR meter manufactured by Yokogawa-Hewlett-Packard Co., Ltd.
[Adhesion]
A cross-cut test (tape peeling test) was performed on the film obtained by laminating a 0.1 μm-thick SiO 2 film (CVD method) on the film according to JIS K5400.
(Evaluation criteria)
No film peeling: ○
There is film peeling: ×
[0043]
[Crack resistance]
A composition sample is applied onto a 6-inch silicon wafer by spin coating, the substrate is dried on a hot plate at 80 ° C. for 5 minutes and at 200 ° C. for 5 minutes, and further in an oven at 450 ° C. in a nitrogen atmosphere. The substrate was baked for 60 minutes. The film thickness of the coating at this time was set to 1 μm. After the obtained coating film was immersed in pure water for 1 hour, the appearance of the coating film was observed with a 350,000 lux surface observation lamp and evaluated according to the following criteria.
○: No cracks are observed on the coating surface,
X: Cracks are observed on the coating film surface.
[0044]
Synthesis example 1
Into a quartz separable flask, 471 g of ethanol, 237 g of ion-exchanged water, and 17.2 g of 25% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution were added and stirred uniformly. A mixture of 20 g of vinyltriethoxysilane, 30 g of methyltrimethoxysilane and 50 g of tetraethoxysilane was added to this solution. The reaction was carried out for 2 hours while maintaining the solution at 55 ° C. To this solution, 28 g of 20% maleic acid aqueous solution and 440 g of propylene glycol monomethyl ether (boiling point 118 ° C.) were added, and then the solution was concentrated to 10% (in terms of complete hydrolysis condensate) using an evaporator at 50 ° C. To this solution, 300 g of ethyl acetate and 300 g of ion exchange water were added, and liquid-liquid extraction was performed. The upper layer solution was taken out and concentrated to 10% (in terms of complete hydrolysis condensate) using a 50 ° C. evaporator to obtain a reaction solution 1.
[0045]
Example 1
120 parts by mass of 1,2-tetradecanediol (boiling point 172 ° C./20 mmHg) was added to 100 parts by mass of the component (A) in the reaction solution 1 obtained in Synthesis Example 1. The solution was filtered through a Teflon (registered trademark) filter having a pore size of 0.2 μm to obtain a coating composition for film formation of the present invention. The obtained composition was applied onto a silicon wafer by spin coating and then baked to obtain a coating film. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0046]
Example 2
In Synthesis Example 1, a 25% tetramethylammonium maleate aqueous solution was used in place of the 25% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution, and 1,8-octanediol was used in Example 1 instead of 1,2-tetradecanediol. The evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except for the above. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0047]
Example 3
In Synthesis Example 1, a 25% diazabicycloundecene acetate aqueous solution was used instead of the 25% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution, and the amount of 1,2-tetradecanediol added in Example 1 was 55 parts by mass. Was evaluated in the same manner as in Example 1. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0048]
Example 4
In Synthesis Example 1, a 25% tetramethylammonium chloride aqueous solution was used instead of the 25% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution, and the amount of 1,2-tetradecanediol added in Example 1 was changed to 150 parts by mass. Evaluation was performed in the same manner as in Example 1. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0049]
Comparative Example 1
In Synthesis Example 1, a reaction solution was obtained in the same manner as Synthesis Example 1 except that 20 g of vinyltriethoxysilane was not used. This solution was evaluated in the same manner as in Example 1. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0050]
Comparative Example 2
In Example 1, evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that polymethyl methacrylate was used instead of 1,2-tetradecanediol. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0051]
Comparative Example 3
In Example 1, evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that 1,2-tetradecanediol was not used. The evaluation results of this coating film are shown in Table 1.
[0052]
[Table 1]
[0053]
From Table 1, the films of Examples 1 to 4 obtained from the compositions of the present invention have a low dielectric constant and excellent adhesion and crack resistance. The coating of Comparative Example 1 that is not used has low adhesion, and the coatings of Comparative Examples 2 and 3 that do not use the pore-forming solvent have high adhesion, but have a high dielectric constant and crack resistance. Low.
[0054]
【The invention's effect】
When the composition containing the polyorganosiloxane of the present invention as a base polymer is applied to a substrate such as a silicon wafer, for example, grooves between fine patterns can be sufficiently filled, and the organic solvent is removed and crosslinked by heating. When the reaction is carried out, a glassy or macromolecular film can be formed. The film thus obtained can form a thick insulator having good heat resistance and adhesion, low dielectric constant, and no generation of cracks.
Claims (3)
一般式(I)
一般式(II)
(B)塗布用溶剤、及び
(C)空孔形成用溶剤
を含んでなるシリカ系皮膜形成用塗布組成物。(A) Hydrolyzate and / or partial condensate of the compound represented by the general formula (I) and the compound represented by the general formula (II)
Formula (II)
(B) A coating composition for forming a silica-based film comprising a coating solvent and (C) a pore-forming solvent.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003095784A JP2004300309A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film |
US10/811,872 US20040198882A1 (en) | 2003-03-31 | 2004-03-30 | Silica-containing coating composition for forming films and method for forming silica-containing films |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003095784A JP2004300309A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004300309A true JP2004300309A (en) | 2004-10-28 |
Family
ID=33408022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003095784A Abandoned JP2004300309A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004300309A (en) |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003095784A patent/JP2004300309A/en not_active Abandoned
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101203225B1 (en) | Composition For Forming Film, Process For Preparing the Same, Material For Forming Insulating Film, Process For Forming Film and Silica Film | |
WO2005068541A1 (en) | Method for forming organic silica film, organic silica film, wiring structure, semiconductor device, and composition for forming film | |
JP2007070480A (en) | Film-forming composition, insulating film and method for manufacturing the same | |
JP2004161877A (en) | Composition for forming porous film, porous film and its manufacturing process, interlayer dielectrics and semiconductor device | |
JP2007070520A (en) | Film-forming composition, insulating film and method for manufacturing the same | |
JP2007045966A (en) | Composition for forming insulating film, insulating film and method for producing the same | |
JP2010080658A (en) | Composition for film formation, insulating film, semiconductor device, and method of manufacturing same | |
US6406794B1 (en) | Film-forming composition | |
JPH11157838A (en) | Film forming composition | |
JP2000328004A (en) | Composition for forming film and material for forming insulating film | |
JP2000340651A (en) | Manufacture of film having low dielectric constant | |
JP2003115482A (en) | Insulation film forming composition | |
JP2004300311A (en) | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film | |
JP4344893B2 (en) | Method for producing composition for forming interlayer insulating film | |
JP2004300309A (en) | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film | |
JP2004285266A (en) | Composition for porous insulating film, its manufacturing method, porous insulating film and its manufacturing method | |
JP4610379B2 (en) | Silicon-containing compound, composition containing the compound, and insulating material | |
US20040198882A1 (en) | Silica-containing coating composition for forming films and method for forming silica-containing films | |
JP2004300310A (en) | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film | |
JP2004300312A (en) | Coating composition for forming silica film and method for forming silica film | |
JP4150922B2 (en) | Method for forming laminate | |
JP2006241305A (en) | Composition for film formation, insulating film and its manufacturing method | |
US7320828B2 (en) | Composition for forming insulating film and process for producing insulating film | |
JP2006241304A (en) | Composition for film formation, insulating film and its manufacturing method | |
JP2000119600A (en) | Composition for membrane formation, production of membrane and porous membrane |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050201 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070925 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20071128 |