JP2004300217A - 樹脂磁石 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりエチレンエチルアクリレート共重合体をバインダーとして用いた樹脂磁石において問題とされてきた、磁気特性と脱型性を改善すること。
【解決手段】エチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル,フタル酸ジトリデシル,フタル酸系ポリエステルから選ばれる少なくとも1つ以上の成分を、合計で10重量%以上、50重量%有しており、更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂成分を用いた樹脂磁石を提供する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂磁石用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂又はゴムから構成されるバインダーを用いて成形される樹脂磁石は、フェライト又は希土類金属間の化合物から構成される磁性粉を樹脂又はゴムと混合し、押出成形や射出成形により必要な形状の成形物とした後、この成形物に着磁処理を施して所定の磁気特性を付与することにより製造されてきた。このように製造された樹脂磁石に含有する磁性粉の化合物の単位胞は、一般的に一軸異方性の特性を有している。その為、高磁力を得るためには、成形を磁場中で行い材料中の磁性粉の向きを所望の方向に向けることが重要である。よって高い磁気特性が要求されるマグネットの大半は、磁場を印加しながら、押出成形または射出成形を行うことによって製造されている。
【0003】
この時、樹脂の流動性が良いほど流動中の磁性粉の配向効率が高いことが知られている。また、押出または射出中に磁場を印加しているにも関わらず樹脂の流動の影響で磁性粉の配向が乱れることがあるが、使用している樹脂の流動性が良い場合には、更に押出または射出成形後の成形体冷却中においても磁性粉の向きが保持されるまで成形体に磁場を印可することで、磁気特性の高い樹脂磁石をえることができる。
【0004】
特に射出成形では、上記の理由から比較的流動性が良く、寸法精度が良く、耐熱性も比較的良好なポリアミド樹脂をバインダーとした樹脂磁石組成物がよく用いられている。
【0005】
しかし、金属材料(例えばSUM22等)と固着させる点においては、ポリアミド樹脂をバインダーとした樹脂磁石を用いた場合、金属材料とポリアミドバインダーとの接着性は悪く、線膨張係数が大きく異なるため、固着後にヒートショック等の衝撃を加えると、金属材料との接触面の結合が弱くなるという欠点があり、接着方法や成形法に工夫を要する。この金属材料との接触面の結合の弱さを改良するために、可撓性に富み金属材料と接着性の良いエチレンエチルアクリレート共重合体が使用されることがある(特許文献1、特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−307340号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平3−283402号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
エチレンエチルアクリレート共重合体はポリアミド樹脂よりも結晶性が低く温度と溶融粘度のグラフの傾きはポリアミド樹脂より緩やかである。このため磁場中射出成形では、エチレンエチルアクリレート共重合体をバインダーとした樹脂磁石はポリアミド樹脂をバインダーとした樹脂磁石に比べて粘弾特性により流動性が悪く、磁性粉の配向効率が低く、磁気特性はポリアミド樹脂をバインダーとした樹脂磁石より劣る。
【0009】
また、エチレンエチルアクリレート共重合体をバインダーとした樹脂磁石は柔軟性があるため、通常ポリアミド樹脂をバインダーとした樹脂磁石等に添加する可塑剤等の添加剤を用いないが、前記柔軟性により成形後成形品の脱型性がポリアミド樹脂磁石成形品より劣ってしまう。
【0010】
本願は、エチレンエチルアクリレート共重合体をバインダーとした樹脂磁石における、上記問題点を解決すること、即ち、磁気特性と脱型性を改善することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルを10重量%以上、50重量%有しており、更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。これによれば、磁気特性と脱型性を改善することが可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、フタル酸ジトリデシルを10重量%以上、50重量%有しており、更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。これによれば、磁気特性と脱型性を改善することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、フタル酸系ポリエステルを10重量%以上、50重量%有しており、更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。これによれば、磁気特性と脱型性を改善することが可能となる。
【0014】
尚、前記P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル,フタル酸ジトリデシル,フタル酸系ポリエステルは、併用して用いても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明における磁性粉としては特に制限は無く、従来樹脂磁石に慣用されているものを用いることができる。この磁性粉の材料としては、例えばハードフェライトやソフトフェライト、希土類系磁性粉、合金系磁性粉などが上げられる。所望の特性によりこの中から一種または数種選ぶことができる。ハードフェライトやソフトフェライトとして例えばBaフェライト、Srフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Znフェライトなどが、希土類系磁性粉としてはSm−Co系、Nd−Fe−B系、Sm−Fe−N系磁性粉などが、合金系磁性粉としては例えばMn−Al磁性粉、Fe−Siソフト磁性粉、パ−マロイ系ソフト磁性粉などが挙げられる。これらの磁性粉の粒径は、平均7μm以下であり、特に好ましいのは平均3μm以下である。磁性粉の粒径が7μmを超えると射出成形時の流動性が悪くなる。樹脂磁石全体を100重量部として、磁性粉を95重量部よりも多く充填した場合は、著しく混練トルク、流動性が低下し成形困難になり、また、80重量部より少ないと所望の磁気特性が得られない、よって、磁性粉の量は80重量部以上、95重量部以下が好ましい。
【0016】
組成物に於いて必須の樹脂はエチレンエチルアクリレート共重合体であり、磁性粉のバインダーとして働くものである。本発明で用いられるエチレンエチルアクリレート共重合体は、重合時モノマー換算で20重量%以上、25重量%以下のエチルアクリレートを含んで合成されたものである。
【0017】
形状はパウダー、ビーズ、ペレット等特に限定されないが、磁性粉との均一混合性から考えるとパウダーのものを使用することが望ましい。
【0018】
そして、樹脂成分全体の量を100重量%とした時、前記エチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、添加剤として、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルあるいはフタル酸ジトリデシルあるいはフタル酸ポリエステルを10重量%以上、50重量%以下の量を添加することが好ましい。また、前記添加剤が、20重量%以上、50重量%以下であることが更に好ましい。また、前記添加剤を2種類あるいは3種類混合させて10重量%以上、50重量%以下の量添加しても良い。
【0019】
前記添加剤が10重量%未満となると、溶融樹脂磁石の流動性が低下し、磁性粉が配向し難くなり、磁力が低下する。また添加剤が50重量%を超えると成形物が柔らかくなり過ぎ、脱型性が悪くなる。
【0020】
磁性粉に必要に応じて基材表面に化学的、物理的に処理することができる。例えばシラン系、チタン系、アルミニウム系等の表面処理剤を使用するこができる。これらの表面処理剤の例としてはシラン系としてビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、メタクリレートクロミッククロリド、メチルシリルトリイソシアナート、テトライソシアナートシラン等また、チタン系としてイソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジ−トリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートテタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート等、また、アルミニウム系としてアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等また、シリコーン系表面処理剤、フッ素系表面処理剤、脂肪酸系表面処理剤、樹脂酸系表面処理剤、油脂系表面処理剤、非イオン系界面活性表面処理剤、カルボン酸系表面処理剤、リン酸系表面処理剤、変性オレフィン系表面処理剤、リン酸塩化成処理、クロメート処理、めっき処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、紫外線処理、エキシマUV処理、コロナ処理、電子線処理、レーザー処理、スパッタ処理、プラズマ処理等が代表的なものとして挙げられる。
【0021】
必要に応じて滑剤を添加することもできる。例えばパラフィンワックス、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、エステルワックス、カルナウバ、マイクロワックス等のワックス類、ステアリン酸、1,2−オキシステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸カルシウム、リノール酸亜鉛、リシノール酸カルシウム、2−エチルヘキソイン酸亜鉛等の脂肪酸塩、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ラウリン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ジステアリルアジピン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ジオレイルアジピン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド等脂肪酸アミド、ステアリン酸ブチル等の脂肪酸エステル、エチレングリコール、ステアリルアルコール等のアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、及びこれらの変性物からなるポリエーテル類、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシリコ−ンオイル、ポリシロキサン、シリコングリース、及びこれらの変性物からなるシリコーン類、フッ素系オイル、フッ素系オイル、フッ素系グリース、フッ素系樹脂粉末といったフッ素系化合物、窒化ケイ素炭化ケイ素、酸化マグネシウム、アルミナ、二酸化ケイ素、二硫化モリブデン等の無機化合物粉体等が挙げられる。これらの滑剤は配合物として添加して溶融混練しても良い、また溶融混練したペレットに外添して成形しても良い。
【0022】
また、必要に応じて安定剤も添加することもできる。例えばトリエチルグリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドリキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、オクチル化ジフェニルアミン、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル−O−クレゾール、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)イミノ}〕、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)セバケート、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリディニル)エステル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)等のヒンダートアミン系安定剤、N,N’−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン等のヒドラジン系安定剤、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系安定剤、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコールとの縮合物、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体等のベンゾトリアゾール系安定剤、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系安定剤の他に、フェノール系安定剤、亜リン酸エステル系安定剤、硫黄系安定剤、ベンゾフェノン系安定剤等が挙げられる。
【0023】
各成分の混合方法は、例えばリボンブレンダー、タンブラー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、スパーミキサー等の混合機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール、ニーダールーダー、単軸押出機、二軸押出機等の混連機を使用する。
【0024】
各成分を混合した組成物は、パウダー形態、ビーズ形態、ペレット形態、あるいはこれらの混合物として得ることができるるが、取扱の点でペレット形態であることが望ましい。得られた組成物は、射出成形機、場合によっては押出成形機等により樹脂磁石に成形される。
【0025】
【実施例】
以下実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。実施例と比較例に用いた各成分の詳細や試験方法、評価を例示するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、これらに限定されるものではない。
【0026】
使用した樹脂材料及び添加剤を表1及び表2に示す。
【0027】
使用した磁性粉、磁性粉の表面処理剤、安定剤を以下に示す。
磁粉 :ストロンチウムフェライト(商品名:NF−350,同和鉱業(株))表面処理剤: N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:A−1120,日本ユニカー(株))
安定剤 :ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(商品名:IRUGANOX1010,日本チバガイギー(株))
【0028】
【表1】
Figure 2004300217
【0029】
【表2】
Figure 2004300217
【0030】
次に成形品の製造法、評価法を説明する。
【0031】
1.組成物の混合と作製
磁性粉に所定の樹脂、表面処理剤、各添加剤、安定剤を所定の配合比率になるように添加し、ヘンシェルミキサー中で十分混合攪拌し、これらにより得られた混合物をφ43mm二軸押出機(L/D=30,回転数=90rpm,シリンダー温度200度〜230度)にて溶融混練し、ホットカットペレタイザーにて樹脂磁石用ペレットを作製した。
【0032】
尚、表3,表4に示した“添加剤重量%”は、エチレンエチルアクリレート共重合体の量と添加剤の量を合計したときを100重量%とした時の、添加剤の添加量である。即ち、各実験例におけるエチレンエチルアクリレート共重合体の添加量は、100重量%から上記“添加剤重量%”を引いた値となる。但し、本願の発明の本質を損なわない範囲で、別途他の樹脂,他の添加剤等を添加してもよい。
【0033】
2.射出成形方法
上記で得られた樹脂磁石用ペレットは、新潟鉄鋼製ハイパ−ショット2000を使用し、断面が図1の形状で長さ340mmの扇型樹脂磁石に成形した(成形条件:成形温度200℃〜250℃,金型温度30℃)。この成形は、398K・A/mの磁場中にて行った。
【0034】
3・ペレット評価
得られた樹脂磁石用ペレットのMFR(溶融流動性,JIS K−6922−2,単位:g/10min)は東洋精機製作所(株)製のメルトフローインデクサーP−001型を用い、オリフィス径2mm、加熱温度250℃、加重5425gの条件でオリフィス径から10分間で通過する重量により評価した。尚、通過した重量が多いほど溶融物の流動性は良いということを示すものと考えられる。
【0035】
また、溶融物のトルク値は東洋精機製作所(株)製のラボプラストミル18−125型(容積60cm)を用い、175gのペレットを250℃の加熱下で30分間60rpmの回転数で混連し、定常トルク(相対溶融粘度)を測定した。尚、このトルク値の値が低いほど良好な流動性を示すものと考えられる。
【0036】
4・成形性と脱型性の評価
成形性の評価は、上記扇形樹脂磁石が十分に充填していれば○、充填不足あるいは充填出来なかったならば×とした(目視にて判定した)。また脱型性は取り出し機により自動で取り出せれば○、自動で取り出しができなければ×とした。
【0037】
5・磁気特性の評価
扇形樹脂磁石の長手方向中心部の大径側(ローラーに貼り付けた際に外面となる側)において、表面から1.25mm離れた位置でADS社製のガウスメータ(MODEL:HGM 8200K2)及びADS社製のプローブ(A−1S型)を用いて測定した。
【0038】
6.評価結果
表3及び表4に示す。
【0039】
【表3】
Figure 2004300217
【0040】
【表4】
Figure 2004300217
【0041】
実施例1〜6と比較例1〜6、19とを比べると、エチルアクリレートを20重量%含有するエチレンエチルアクリレート共重合体に、添加剤としてP−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルあるいはフタル酸ジトリデシルあるいはフタル酸ポリエステルを10重量%以上、50重量%以下添加することにより、混練トルクが低減し、流動性が向上し、成形性、脱型性に問題を生じることなくかつ高磁力が得られることがわかる。上記添加剤の添加量(添加剤重量%)が10重量%未満になると流動性が低下し磁性粉が配向し難くなり、磁力が低下し、添加量が50重量%を超えると成形物が柔らかくなり過ぎ、脱型性が悪くなることがわかる。
【0042】
実施例7〜12と比較例7〜12、20とを比べると、エチレンエチルアクリレートを25重量%含有するエチレンエチルアクリレート共重合体に、添加剤としてP−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルあるいはフタル酸ジトリデシルあるいはフタル酸ポリエステルを10重量%以上、50重量%以下添加することにより、混練トルクが低減し、流動性が向上し、成形性、脱型性に問題を生じることなくかつ高磁力が得られることがわかる。上記添加剤の添加量(添加剤重量%)が10重量%未満になると流動性が低下し磁性粉が配向し難くなり、磁力が低下し、添加量が50重量%を超えると成形物が柔らかくなり過ぎ、脱型性が悪くなることがわかる。
【0043】
実施例13〜18と比較例13〜18、21とを比べると、エチレンエチルアクリレートを25重量%含有するエチレンエチルアクリレート共重合体に(実施例7〜12,比較例7〜12、20とは、エチレンエチルアクリレート共重合体の種類が異なる)、添加剤としてP−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルあるいはフタル酸ジトリデシルあるいはフタル酸ポリエステルを10重量%以上、50重量%以下添加することにより、混練トルクが低減し、流動性が向上し、成形性、脱型性に問題を生じることなくかつ高磁力が得られることがわかる。上記添加剤の添加量(添加剤重量%)が10重量%未満になると流動性が低下し磁性粉が配向し難くなり、磁力が低下し、添加量が50重量%を超えると成形物が柔らかくなり過ぎ、脱型性が悪くなることがわかる。
【0044】
実施例1〜18と比較例22〜27を比べると、エチレンエチルアクリレート共重合体中のエチルアクリレートが20重量%未満となると、結晶成分が多くなり、流動性が低下し、成形が困難になることがわかった。またエチルアクリレートが25重量%を超えると、非結晶成分が多くなり、流動性は向上するが、成形品の強度が低下し、脱型性が悪くなることがわかった。従って、エチレンエチルアクリレート共重合体中のエチルアクリレートは20重量%以上、25重量%以下であることが好ましいことがわかった。
【0045】
また、数値として結果を表に示していないが、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステルから選ばれる2つ以上の添加剤を複合(併用)することも試みた。
【0046】
樹脂成分全体を100重量%として、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステルのうち任意に2種類の添加剤を混合したものを10重量%以上、50重量%以下の割合で添加することにより、混練トルクが低減(40〜80g・cm)し、流動性が増し(50〜150g/10min)、高磁力(47〜50mT)が得られることがわかった。また、前記添加剤の混合物が10重量%未満となると、磁力が低下(38〜42mT)し、50重量%を超えると成形品の脱型性が悪くなることがわかった。
【0047】
樹脂成分全体を100重量%として、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステルの3種類の添加剤を混合したものを10重量%以上、50重量%以下の割合で添加することにより、混練トルクが低減(50〜80g・cm)し、流動性が増し(60〜150g/10min)、高磁力(48〜50mT)が得られることがわかった。また、前記添加剤の混合物が10重量%未満となると、磁力が低下(38〜41mT)し、50重量%を超えると成形品の脱型性が悪くなることがわかった。
【0048】
実施例2,4,6と比較例28,29の比較より、添加剤の種類によって、本願の課題を解決することのできるものと、解決できないものが存在することが分かる。即ち、添加剤がP−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステル、あるいはこれらを複合して添加したものである時のみ、磁気特性と脱型性の両方を改善することが可能であった。
【0049】
以上から、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有しているエチレンエチルアクリレート共重合体に対し、特定の添加剤、即ちP−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステル単体、あるいはこれらを複合したものを、特定の量(可塑剤等を添加する際の可塑剤の量に比べて非常に多い量)添加することにより、エチレンエチルアクリレート共重合体をバインダーとした樹脂磁石で問題であった、磁気特性と脱型性の両方を同時に改善することができることが分かった。これらの方法によれば、分子量の異なるエチレンエチルアクリレート共重合体を準備して予め混合するといった煩雑な作業を要せず、磁気特性の優れた樹脂磁石を作成することが可能となる。また、同時に脱型性も改善できる。
【0050】
【発明の効果】
重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有しているエチレンエチルアクリレート共重合体から構成されるバインダーに、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ポリエステルを単体、あるいはこれらを複合して特定の量を添加し、磁性粉を混合した樹脂磁石は、従来エチレンエチルアクリレート共重合体を用いた樹脂磁石で課題であった、磁気特性と脱型性を改善することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】評価に用いた扇型樹脂磁石。

Claims (4)

  1. 磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、
    前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルを10重量%以上、50重量%有しており、
    更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。
  2. 磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、
    前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、フタル酸ジトリデシルを10重量%以上、50重量%有しており、
    更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。
  3. 磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、
    前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、フタル酸系ポリエステルを10重量%以上、50重量%有しており、
    更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。
  4. 磁性粉の含有量が80重量部以上、95重量部以下、樹脂成分の含有量が5重量部以上、20重量部以下である樹脂磁石において、
    前記樹脂成分が、樹脂成分全体を100重量%とした時にエチレンエチルアクリレート共重合体を50重量%以上、90重量%以下有し、P−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル,フタル酸ジトリデシル,フタル酸系ポリエステルから選ばれる少なくとも2つ以上の成分を、合計で10重量%以上、50重量%有しており、
    更に前記エチレンエチルアクリレート共重合体が、重合時モノマー換算でエチルアクリレートを20重量%以上、25重量%以下有していることを特徴とする樹脂磁石。
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