JP2004299805A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを磁力により吸着する電磁石装置の破損を防止する機構を備えた作業機械を提供する。
【解決手段】車両11と、車両11から突出した腕体12と、腕体12の先端部に設けた鉄板などのワークWを磁力により吸着する電磁石装置13とを備えている。電磁石装置13は、腕体12に結合する連結体31と、この連結体31の下部に固定した案内体32と、この案内体32に沿って連結体31に対する遠近方向に摺動自在に設けた電磁石保持体33と、この電磁石保持体33に取付けた1対の電磁石34と、案内体32と電磁石保持体33との間に設けて電磁石保持体33を連結体31から離間する方向へ付勢するスプリングとしてのリーフスプリング35とを具備している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを磁力により吸着する電磁石装置とを備えた作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルの起伏可能なブームの先端部に前後傾動可能な電磁石装置が装着され、この電磁石装置を装着した油圧ショベルを用いて敷板鋼板の敷設作業を行う場合には、電磁石下面を敷板鋼板の表面に合わせるようにブームを下げ、電磁石に通電して敷板鋼板を吸着するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この電磁石装置は、連結フレームに支軸を介して支持フレームが左右揺動自在に軸支され、この支持フレームの左右部に電磁石を取付けているため、例えば敷板鋼板が不整地に置かれていて傾いているような場合でも、電磁石を敷板鋼板の傾きに合わせて密着するよう位置決めして吸着することができる。敷板鋼板を吸着したらブームを上げ、油圧ショベルを敷板鋼板の敷設位置まで走行させ、ブームを下げて位置合わせした後、電磁石への通電を遮断して敷板鋼板を敷設する。
【0004】
油圧ショベルは走行時に振動を生ずるが、連結フレームと支持フレームとの間に設けたスプリングによって支持フレームの振動は吸収されるため、敷板鋼板の脱落を防止することができる。また、油圧ショベルがカーブを走行すると敷板鋼板には遠心力が作用するが、支持フレームが支軸を中心として揺動しスプリングによって遠心力は吸収されるため敷板鋼板の脱落を防止することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−173287号公報(第3−4頁、図1−2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1に記載された電磁石装置は、連結フレームに支軸を介して支持フレームが左右揺動自在に軸支され、連結フレームと支持フレームとの間に設けたスプリングによって、油圧ショベル走行時の支持フレームの左右揺動の振動を吸収したり、油圧ショベルがカーブを走行するときに敷板鋼板に作用する遠心力を吸収することで、敷板鋼板の脱落防止を図るものであるが、連結フレームに軸支された支持フレームに電磁石が取付けられているため、電磁石が敷板鋼板に当接したときの衝撃は、支持フレームから支軸を介して連結フレームに直接伝わり、上記スプリングでは吸収することができない。
【0007】
このため、電磁石装置を敷板鋼板などのワークに当接させるときは、注意を要するとともに、その当接時の衝撃が大きい場合は、電磁石装置が破損するおそれもある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ワークを磁力により吸着する電磁石装置の破損を防止する機構を備えた作業機械を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、車両と、車両から突出された腕体と、腕体の先端部に設けられワークを磁力により吸着する電磁石装置とを備え、電磁石装置は、腕体に結合された連結体と、連結体に固定された案内体と、案内体に沿って連結体に対する遠近方向に摺動自在に設けられた電磁石保持体と、電磁石保持体に取付けられた電磁石と、案内体と電磁石保持体との間に設けられて電磁石保持体を連結体から離間する方向へ付勢するスプリングとを具備した作業機械であり、車両から突出された腕体を操作して、その先端部に設けられた電磁石装置をワークなどに当接させたときの連結体側への反動衝撃を、連結体に固定された案内体に沿って電磁石保持体を摺動自在に設けた構造と、案内体と電磁石保持体との間に設けられて電磁石保持体を連結体から離間する方向へ付勢するスプリングとによって吸収することができるので、電磁石装置の破損を防止できるとともに、電磁石装置の破損防止に要する注意力を作業に注ぐことができ、作業性も向上できる。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の作業機械における案内体が、電磁石装置の中央に配置され、電磁石保持体および電磁石は、案内体の一側および他側に対称形に配置され、スプリングはリーフスプリングであり、このリーフスプリングの中央部が案内体に軸支され、リーフスプリングの一端部および他端部が電磁石保持体の一端部および他端部に連結されたものであり、電磁石装置の中央に配置された案内体に中央部を軸支され一端部および他端部を電磁石保持体の一端部および他端部に連結した単一のリーフスプリングにより、案内体の一側および他側に対称形に配置された電磁石保持体を介して一側および他側の電磁石をバランス良く保持でき、移動時のワークの揺れを抑えることができる。
【0011】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の作業機械において、電磁石保持体の運動を規制する安定化手段を具備したものであり、この安定化手段により、電磁石保持体の運動を規制するので、電磁石によりワークを吸着して移動するときに、ワークの揺れ、振動を抑制でき、振動などによるワークの落下を防止できる。
【0012】
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の作業機械において、電磁石保持体に電磁石を任意の方向へ揺動自在に取付けた自在軸受を具備したものであり、自在軸受により任意の方向へ揺動自在の電磁石は、ワークの中の任意の傾斜面に密着して吸着でき、ワークの曲面、捩れ面などにも対応して、ワークの落下を防止できる。
【0013】
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれか記載の作業機械において、車両に搭載されたエンジンと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機により発電された電気を蓄える蓄電器とを具備し、電磁石は、発電機および蓄電器のいずれか一方から供給される電力により励磁されるものであり、電磁石によりワークを吸着して移動中にエンジンが停止して、発電機から電磁石への給電が停止した場合でも、蓄電器から供給される電力により電磁石を作動させることができ、エンジン停止によるワークの落下を防止できる。
【0014】
請求項6に記載された発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の作業機械において、電磁石に通電される電流値を少なくとも強弱切換する切換回路と、ワークを吸着するときのみ操作して切換回路を弱に切換える吸着時操作スイッチとを具備したものであり、ワークを吸着するときのみ、吸着時操作スイッチを操作して、電磁石に通電される電流値を少なくとも強弱切換する切換回路を弱に切換えることで、例えば2枚の鉄板を電磁石で中途半端に吸着することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図4を参照しながら説明する。
【0016】
図1に示されるように、この作業機械は、車両11と、車両11から突出された腕体12と、腕体12の先端部に設けられ鉄板などのワークWを磁力により吸着する電磁石装置13とを備えている。
【0017】
車両11および腕体12は、油圧ショベルのものを利用し、車両11は、履帯14を装着した下部走行体15に、旋回軸受部16を介して、上部旋回体17が旋回可能に設けられ、この上部旋回体17に、エンジンおよびこのエンジンにより駆動される油圧ポンプおよび発電機などの動力部18とともに、オペレータの運転室を形成するキャブ19が搭載されている。
【0018】
腕体12は、上部旋回体17にブーム21の基端を上下方向回動自在に軸支し、このブーム21の先端にアーム22を回動自在に軸支し、このアーム22の先端に電磁石装置13を回動自在に軸支し、ブーム21はブームシリンダ23により、アーム22はアームシリンダ24により、電磁石装置13は、バケットシリンダ25によりバケットリンケージ26を介して、それぞれ回動するものである。
【0019】
図2に示されるように、電磁石装置13は、腕体12に結合される連結体31と、この連結体31の下部に固定された案内体32と、この案内体32に沿って連結体31に対する遠近方向に摺動自在に設けられた電磁石保持体33と、この電磁石保持体33に取付けられた1対の電磁石34と、案内体32と電磁石保持体33との間に設けられて電磁石保持体33を連結体31から離間する方向へ付勢するスプリングとしてのリーフスプリング35とを具備している。
【0020】
連結体31は、取付ブラケット36の下側に、旋回軸受37を介してスリップリングユニット38が旋回可能に設けられたものであり、このスリップリングユニット38の下側に前記案内体32がボルトなどにより固定されている。
【0021】
前記案内体32は、電磁石装置13の中央に配置された矩形状のフレームであり、また、電磁石保持体33および電磁石34は、案内体32の一側および他側に対称形に配置され、また、リーフスプリング35の中央部が、スプリング保持部41を介して案内体32に回動可能に軸支され、リーフスプリング35の一端部および他端部が、電磁石保持体33の一端部および他端部にそれぞれ穿設された長穴42に、支軸43によりそれぞれ連結されている。
【0022】
案内体32に対し電磁石保持体33は、限られた範囲で上下動可能であるとともに揺動可能であるが、案内体32と電磁石保持体33との間には、電磁石保持体33の運動を規制する安定化手段44が設けられている。
【0023】
この安定化手段44は、例えば、案内体32の底部に設けられて、電磁石保持体33の下降を制限する係止板部45であり、あるいは、電磁石保持体33の側面に一体に設けられて、電磁石保持体33の揺れ動作などを規制する規制板46である。この規制板46の内部に案内体32が相対的に上下方向および左右方向に移動し得るように遊嵌されている。
【0024】
または、案内体32とリーフスプリング35との間に、リーフスプリング35の揺動を規制することで、電磁石保持体33の運動を間接的に規制する安定化手段(図示せず)を設けても良い。
【0025】
例えば、リーフスプリング35のスプリング保持部41には軸支部47が一体に設けられ、この軸支部47が支軸48により案内体32に回動可能に軸支されているが、スプリング保持部41または軸支部47の左右両側部と対向する位置に、案内体32に取付けられた調整ねじなどのストッパ(図示せず)をそれぞれ対向配置することで、これらのストッパ間にリーフスプリング35の揺動範囲を規制し、間接的に、電磁石保持体33の運動を規制するようにしても良い。
【0026】
電磁石保持体33は、1対の取付板51,52を備え、一側の取付板52には、1対の腕板53を介して掻取板54が設けられている。この掻取板54は、作業機械のオペレータと対面する側に位置させて、鉄板などのワークWを吸着するに当たり、そのワークW上に付着した泥などを掻取るためのものである。
【0027】
図3に示されるように、連結体31の取付ブラケット36の内部には、中央部にターミナル61を覆うターミナルカバー62が配置され、一側に通電中に作動する赤色回転灯63が設置され、他側に旋回モータ64が設置されている。
【0028】
この旋回モータ64の出力軸65にはピニオン66が一体的に嵌着され、このピニオン66が、旋回軸受37の内輪37aに形成された内歯歯車67に噛合されている。旋回軸受37の内輪37aは、図示されないボルトによりスリップリングユニット38側に固定されている。この旋回軸受37の内輪37aに対しボール37bを介して回動自在の外輪37cは、図示しないボルトにより取付ブラケット36の下側に固定されている。
【0029】
そして、旋回モータ64によりピニオン66を所望角度回転させることで、取付ブラケット36に対しスリップリングユニット38を所望角度だけ旋回させることができるとともに、スリップリングユニット38内に設けられたスリップリング(図示せず)により、車両11から腕体12を経てスリップリングに至る非旋回側と、スリップリングから電磁石34に至る旋回側との間で、電力供給ラインを確保する。
【0030】
図4は、電磁石保持体33に電磁石34を任意の方向へ揺動自在に取付けた自在軸受71を示し、電磁石保持体33の1対の取付板51,52間に掛渡して挿入されたピン72には、球面体73と、この球面体73の両側に位置するスペーサ74とが嵌着され、一方、電磁石34の軸支部75に穿設された取付穴76には、球面体73と回動自在に嵌合された球面軸受部77が嵌着され、スナップリング78により取付穴76内に係止されている。ピン72は、一方の取付板52に固定された係止板79により軸方向移動を係止されている。
【0031】
図5は、電磁石34に供給される電流を制御する電気回路を示し、車両11の動力部18に搭載されたエンジン81と、このエンジン81により駆動される発電機(オルタネータ)82と、この発電機82により発電され整流された電気を蓄える蓄電器(バッテリ)83とを具備している。
【0032】
この電気回路には、電磁石34に通電される電流値を少なくとも強弱切換する切換回路84が設けられている。
【0033】
この切換回路84は、マグネットコンダクタ接点MC0a,MC1a,MC2a,MC1b,MC2bおよび抵抗器R1,R2を有するメイン回路85と、このメイン回路85から引出された回路間に設けられてマグネットコンダクタ接点MC0a,MC1a,MC2a,MC1b,MC2bを制御する制御回路86とを備えている。
【0034】
すなわち、発電機82および蓄電器83に電流計87などを介して接続されたメイン回路85には、正極側および負極側にマグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bがそれぞれ介在され、また、正極側と負極側とを短絡する交差状のライン中にマグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bがそれぞれ設けられ、その一方に抵抗器R1が、さらにメイン回路85の正極側に、抵抗器R2とマグネットコンダクタ接点MC0aとが並列に介在されている。
【0035】
したがって、このメイン回路85の出力部88に接続された電磁石34には、マグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bが閉じ、かつマグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bが開き、かつマグネットコンダクタ接点MC0aが閉じたときは、ワーク吸引用の強電流が出力部88に供給される。
【0036】
同様に、マグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bが閉じ、かつマグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bが開いていても、マグネットコンダクタ接点MC0aが開いたときは、抵抗器R2での電圧低下が生ずる分、ワーク吸引用の電流が弱吸引用となる。
【0037】
さらに、マグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bが閉じ、かつマグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bが開いたときは、吸引時と逆の釈放用の電流が出力部88に供給される。
【0038】
しかも、発電機82および蓄電器83のいずれか一方から供給される電力により電磁石34が励磁されるように構成されている。
【0039】
メイン回路85から引出されたライン間に設けられた前記制御回路86は、電磁石34に供給される電力の電圧低下を検知してワーク吸着作業を強制停止させる保護回路91と、押しボタン操作により電磁石34への通電をオン/オフ制御するオン/オフ回路92と、ワークWを吸着するときのみ操作して切換回路84を弱に切換えることで複数ワークWの吸着を防止する押しボタンボックス93の吸着時操作スイッチを含む弱吸引回路94と、弱吸引回路94より強力な吸引力によりワークWの確実な吸引を可能とする吸引回路95と、ワークW吸引時とは逆の極性によりワークWを強制的に釈放する釈放回路96と、電磁石34に供給される電力の電圧低下を検知して警報を発する警報回路97とを備えている。
【0040】
保護回路91は、整流用のダイオードD1と、電磁石34に供給される電力の電圧低下を検知して閉じる電圧リレー接点LVRと、この接点回路に設けられたリレーコイルLVXとを有している。
【0041】
オン/オフ回路92は、押しボタンスイッチPB1と、このスイッチ回路に設けられたラチェットリレーコイルX1およびリレーコイルCR1とを有している。
【0042】
弱吸引回路94は、オン/オフ回路92の押しボタンスイッチPB1と同一の押しボタンボックス93に設置された吸着時操作スイッチとしての押しボタンスイッチPB2と、このスイッチ回路に設けられたリレーコイルCR0と、このリレーコイルCR0への通電により開くリレー接点CR0aと、この接点回路に設けられたマグネットコンダクタコイルMC0と、還流用のダイオードD2とを有している。
【0043】
吸引回路95は、リレーコイルLVXへの通電により開くリレー接点LVXaと、リレーコイルCR1への通電により閉じるリレー接点CR1aと、マグネットコンダクタ接点MC1cと、ラチェットリレーコイルX1への通電により作動するラチェットリレー接点X1aと、マグネットコンダクタ接点MC2cと、マグネットコンダクタコイルMC1と、還流用のダイオードD3とを有している。
【0044】
釈放回路96は、リレーコイルCR1への通電により閉じるリレー接点CR1bと、マグネットコンダクタ接点MC2dと、ラチェットリレーコイルX1への通電により吸引回路95のラチェットリレー接点X1aと逆に作動するラチェットリレー接点X1bと、設定時間の経過により作動するタイマTMと、タイマTMにより開くタイマ接点TMaと、マグネットコンダクタ接点MC1dと、マグネットコンダクタコイルMC2と、還流用のダイオードD4とを有している。
【0045】
警報回路97は、保護回路91のリレーコイルLVXへの通電により閉じるリレー接点LVXbと、この接点回路に設けられたブザーBZとを有している。
【0046】
次に、この実施の形態の作用効果を説明する。
【0047】
先ず、図1乃至図4に示された機械構造部分の作用効果を説明すると、車両11から突出された腕体12を操作して、その先端部に設けられた電磁石装置13をワークWなどに当接させたときの連結体31側への反動衝撃を、連結体31に固定された案内体32に沿って電磁石保持体33を摺動自在に設けた構造と、案内体32と電磁石保持体33との間に設けられて電磁石保持体33を連結体31から離間する方向へ付勢するリーフスプリング35とによって、吸収することができるので、電磁石装置13の破損、特に電磁石34の破損を防止できるとともに、これらの破損防止に要する注意力を作業に注ぐことができ、作業性も向上できる。
【0048】
また、電磁石装置13の中央に配置された案内体32に中央部を軸支され一端部および他端部を電磁石保持体33の一端部および他端部に連結した単一のリーフスプリング35により、案内体32の一側および他側に対称形に配置された電磁石保持体33を介して一側および他側の電磁石34をバランス良く保持でき、移動時のワークWの揺れを抑えることができる。
【0049】
特に、安定化手段44により、電磁石保持体33の揺動運動などを一定の範囲内に規制するので、電磁石34によりワークWを吸着して移動するときに、ワークWの揺れ、振動を抑制でき、振動などによるワークWの落下を防止できる。
【0050】
さらに、自在軸受71により任意の方向へ揺動自在の電磁石34は、図6に示されるようにワークWの中の任意の傾斜面に密着して吸着でき、ワークWの自重による曲面、捩れ面などにも対応して、ワークWの落下を防止できる。
【0051】
次に、図5に示された電気回路の作用効果を説明する。
【0052】
保護回路91は、メイン回路85に供給される電力の電圧低下を検知すると、電圧リレー接点LVRが閉じ、リレーコイルLVXが励磁され、吸引回路95のリレー接点LVXaが開き、吸引回路95の始動を不能にして、ワーク吸着作業を強制停止させるとともに、警報回路97のリレー接点LVXbを閉じて、ブザーBZを作動させる。
【0053】
オン/オフ回路92は、押しボタンスイッチPB1を1回押すと、ラチェットリレーコイルX1およびリレーコイルCR1が励磁され、吸引回路95のリレー接点CR1aおよびラチェットリレー接点X1aが閉じ、マグネットコンダクタコイルMC1が励磁されるとともに、釈放回路96のラチェットリレー接点X1bが開くので、マグネットコンダクタコイルMC2は非励磁となり、同時に弱吸引回路94のマグネットコンダクタコイルMC0は励磁されるので、メイン回路85のマグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bが閉じ、かつマグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bが開き、かつマグネットコンダクタ接点MC0aが閉じ、ワーク吸引用の強電流が出力部88に供給され、強力な吸引力によりワークWの吸引保持を確実なものにできる。
【0054】
ワークWを吸着するときのみ、弱吸引回路94の押しボタンスイッチPB2を押すと、リレーコイルCR0が励磁され、リレー接点CR0aが開き、マグネットコンダクタコイルMC0が非励磁状態となるので、メイン回路85のマグネットコンダクタ接点MC0aが開いて、抵抗器R2での電圧低下が生ずる分、ワーク吸引用の電流が弱吸引用となる。
【0055】
このように、ワークWを吸着するときのみ押しボタンスイッチPB2を押して、切換回路84を弱吸引に切換えることで、例えばワークWとしての2枚の鉄板を電磁石34で中途半端に同時吸着することを防止できる。
【0056】
また、オン/オフ回路92の押しボタンスイッチPB1をもう1度押すと、ラチェットリレーコイルX1は非励磁となり、リレーコイルCR1は励磁され、吸引回路95のラチェットリレー接点X1aが開き、マグネットコンダクタコイルMC1を非励磁とするとともに、釈放回路96のラチェットリレー接点X1bおよびリレー接点CR1bが閉じて、マグネットコンダクタコイルMC2は励磁状態となるので、メイン回路85のマグネットコンダクタ接点MC2a,MC2bが閉じ、かつマグネットコンダクタ接点MC1a,MC1bが開いて、ワーク吸引時と逆の極性の釈放用電流が出力部88に供給され、ワークWを強制的に釈放できる。
【0057】
また、電磁石34によりワークWを吸着して移動中にエンジン81が停止して、発電機82から電磁石34への給電が停止した場合でも、蓄電器83から供給される電力により電磁石34を作動させることができ、エンジン停止によるワークWの落下を防止できる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、車両から突出された腕体を操作して、その先端部に設けられた電磁石装置をワークなどに当接させたときの連結体側への反動衝撃を、連結体に固定された案内体に沿って電磁石保持体を摺動自在に設けた構造と、案内体と電磁石保持体との間に設けられて電磁石保持体を連結体から離間する方向へ付勢するスプリングとによって吸収することができるので、電磁石装置の破損を防止できるとともに、電磁石装置の破損防止に要する注意力を作業に注ぐことができ、作業性も向上できる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、電磁石装置の中央に配置された案内体に中央部を軸支され一端部および他端部を電磁石保持体の一端部および他端部に連結した単一のリーフスプリングにより、案内体の一側および他側に対称形に配置された電磁石保持体を介して一側および他側の電磁石をバランス良く保持でき、移動時のワークの揺れを抑えることができる。
【0060】
請求項3記載の発明によれば、安定化手段により、電磁石保持体の運動を規制するので、電磁石によりワークを吸着して移動するときに、ワークの揺れ、振動を抑制でき、振動などによるワークの落下を防止できる。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、自在軸受により任意の方向へ揺動自在の電磁石は、ワークの中の任意の傾斜面に密着して吸着でき、ワークの曲面、捩れ面などにも対応して、ワークの落下を防止できる。
【0062】
請求項5記載の発明によれば、電磁石によりワークを吸着して移動中にエンジンが停止して、発電機から電磁石への給電が停止した場合でも、蓄電器から供給される電力により電磁石を作動させることができ、エンジン停止によるワークの落下を防止できる。
【0063】
請求項6記載の発明によれば、ワークを吸着するときのみ、吸着時操作スイッチを操作して、電磁石に通電される電流値を少なくとも強弱切換する切換回路を弱に切換えることで、例えば2枚の鉄板を電磁石で中途半端に吸着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】同上作業機械の電磁石装置を示す斜視図である。
【図3】同上作業機械の連結体を示す断面図である。
【図4】同上作業機械の電磁石取付構造を示す断面図である。
【図5】同上作業機械の電磁石制御用の電気回路を示す回路図である。
【図6】同上作業機械の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
W ワーク
11 車両
12 腕体
13 電磁石装置
31 連結体
32 案内体
33 電磁石保持体
34 電磁石
35 スプリングとしてのリーフスプリング
44 安定化手段
71 自在軸受
81 エンジン
82 発電機
83 蓄電器
84 切換回路
PB2 吸着時操作スイッチとしての押しボタンスイッチ

Claims (6)

  1. 車両と、
    車両から突出された腕体と、
    腕体の先端部に設けられワークを磁力により吸着する電磁石装置とを備え、
    電磁石装置は、
    腕体に結合された連結体と、
    連結体に固定された案内体と、
    案内体に沿って連結体に対する遠近方向に摺動自在に設けられた電磁石保持体と、
    電磁石保持体に取付けられた電磁石と、
    案内体と電磁石保持体との間に設けられて電磁石保持体を連結体から離間する方向へ付勢するスプリングと
    を具備したことを特徴とする作業機械。
  2. 案内体は、電磁石装置の中央に配置され、
    電磁石保持体および電磁石は、案内体の一側および他側に対称形に配置され、
    スプリングはリーフスプリングであり、
    このリーフスプリングの中央部が案内体に軸支され、リーフスプリングの一端部および他端部が電磁石保持体の一端部および他端部に連結された
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
  3. 電磁石保持体の運動を規制する安定化手段
    を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  4. 電磁石保持体に電磁石を任意の方向へ揺動自在に取付けた自在軸受
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の作業機械。
  5. 車両に搭載されたエンジンと、
    エンジンにより駆動される発電機と、
    発電機により発電された電気を蓄える蓄電器とを具備し、
    電磁石は、発電機および蓄電器のいずれか一方から供給される電力により励磁される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の作業機械。
  6. 電磁石に通電される電流値を少なくとも強弱切換する切換回路と、
    ワークを吸着するときのみ操作して切換回路を弱に切換える吸着時操作スイッチと
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の作業機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100361791C (zh) * 2005-12-22 2008-01-16 马鞍山市惊天液压机械制造有限公司 拆除机器人
JP2008038501A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械におけるマグネット装置
KR101364791B1 (ko) * 2013-05-08 2014-02-19 (주)수호산업개발 암반 파쇄기 장착유닛

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