JP2004299334A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録紙のサイズが小さい場合は、そのプリンタ装置が備えている全てのドラムに対して同時に像形成を行わなくても記録紙の搬送に合せて順次、各色の画像形成を実行しても十分実用に供することが考えられる。
【解決手段】記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数のドラムから記録媒体に順次画像を転写して画像を形成するレーザビームプリンタであって、ドラムに対応して、そのドラムの数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニット(40a〜40d)と、データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニット(41a〜41d)と、記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが複数のドラムが配置されている全長よりも短い場合、1つのビデオインターフェースに対して複数のデコーダとFIFOを割り当て、デコーダで生成されたビデオデータをFIFOを介して各対応するビデオインターフェースに出力する。
【選択図】 図4
【解決手段】記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数のドラムから記録媒体に順次画像を転写して画像を形成するレーザビームプリンタであって、ドラムに対応して、そのドラムの数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニット(40a〜40d)と、データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニット(41a〜41d)と、記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが複数のドラムが配置されている全長よりも短い場合、1つのビデオインターフェースに対して複数のデコーダとFIFOを割り当て、デコーダで生成されたビデオデータをFIFOを介して各対応するビデオインターフェースに出力する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザビームプリンタにおいて、各色に対応する像を形成するための複数の現像部を備え、各現像部に、レーザ光に応じてドラム上に静電潜像を形成する感光ドラム、その静電潜像をトナーにより顕像し、そのトナー像を、搬送されてくる記録紙に転写する転写ローラを備えることにより、記録紙に複数の色の画像を転写してフルカラーの画像を印刷するカラーレーザビームプリンタが知られている。
【0003】
このような複数のドラムを使用して画像を印刷するプリンタ装置では、各ドラムに対応させてデコーダやFIFOなどを備えており、これらにより並行してビデオデータを各像形成部に供給して各ドラムで並行して各色に対応する画像を形成することにより、高速なフルカラー画像の記録を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプリンタ装置において、例えば、記録紙のサイズが小さいような場合、或いは使用する用紙サイズが予め所定サイズ以下と決まっているような場合は、そのプリンタ装置が備えている全てのドラムに対して同時に像形成を行わなくても記録紙の搬送に合せて順次、各色の画像形成を実行しても十分実用に供することが考えられる。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、像担持体の数よりも少ない数のデータ処理ユニットとデータ転送ユニットとを使用して、それよりも大きい数の像形成ユニットにより像形成を行うことができる画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、
前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、
それぞれが前記像担持体を有し、前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットと、
前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力する手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、それぞれが前記像担持体を有し前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットとを有し、記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、ここでは本実施の形態に好適なレーザビームプリンタの構成を例にして説明するが、本発明はこのような構成のプリンタ装置に限定されるものではない。
【0009】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1では、6個の感光ドラム(像担持体)を有するホストベースのレーザプリンタにおいて、使用可能な用紙の最大長Lがこれら6個のドラムが配列された長さDより短い場合(図2参照)で説明する。このとき、以下に説明するような手段で、各色のビデオ信号(画像信号)をデコードした画像処理するデコーダ(データ処理ユニット)や、そのデコードしたビデオデータをレーザユニットに出力するためのデータ転送ユニットに対応するFIFOの数を減らし、それらを有効利用できるようにしている。
【0010】
図2の例では、記録に使用される記録紙の最大長Lはドラム4個分の長さ(4d)に相当しているため、4個のドラムに並行に像形成が行われれば足りる。従って、この場合は、同時にビデオデータをプリンタエンジンに出力する数は「4」となる。このことから、デコーダとFIFOの数を「4」とし、記録紙が到達していない色C2とKのドラムに関しては、最も左端のYとその隣のM1用のデコーダ及びFIFOを利用するようにしている。
【0011】
図2に示す6個のドラムが配列されたプリンタ装置において、記録紙の搬送経路の上流側からそれぞれY,M1,M2,C1,C2,Kの6色に対応する感光ドラムが配置されている。
【0012】
この場合の動作は、次のようになる。
(1)ホストPCから送られてきた画像データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)を一旦、受信バッファに貯える。
(2)Y,M1,M2,C1色のビデオデータを受信バッファから、1〜4のデコーダに転送してデコードを開始し、プリンタエンジンからの指示により順次ビデオインターフェースに出力する。
(3)先にYデータのデコードが終了した時点で、C2データを、Yデータが使用していたデコーダに転送し、切換器によりFIFOの出力先をビデオインターフェース5(C2用)に切り替える。次に、M1データのデコードが終了すると、同様にKデータをM1データが使用していたデコーダに転送し、切換器によりFIFOの出力先をビデオインターフェース6(K用)に切り替える。
【0013】
これにより、デコーダとFIFOの数を減らしてコストダウンを実現するものである。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図において、1はホストコンピュータ(PC)で、本実施の形態に係るホストベースのレーザビームプリンタ装置2に接続されており、このプリンタ装置2に対して印刷データを送信して印刷を実行させる。3はプリンタコントローラで、このプリンタ装置2の動作を制御している。4はプリンタエンジンで、このプリンタエンジン4はN個の感光ドラムを備え、電子写真方式で印刷を行っている。
5はプリンタコントローラ3の制御部でASICで構成されており、この制御部5は、プリンタエンジン4の感光ドラムの個数(N:図2の例では6)に対して、それよりも少ない数(N)のデコーダとN個のFIFOを備えている。6は受信バッファで、受信した印刷データを格納している。この受信バッファ6は、各色Y,M1,M2,C1,C2,K色の印刷データを格納するためのメモリエリアをそれぞれ有するDRAMで構成されている。7はCPUで、印刷データの受信及びその解析、プリンタエンジン4の制御等を司っている。
【0016】
以上の構成において、ホストコンピュータ1から送信された印刷データは、一度、受信バッファ6に上述した各色ごとに分けて格納される。そして例えば1ページの印刷データが受信バッファ6に格納された後、ホストコンピュータ1から印刷開始が指示されるとプリンタエンジン4の動作が開始され、このプリンタエンジン4からのデータ要求に応じて、受信バッファ6に格納されている各メモリエリアからそれぞれ対応する色(Y、M1、M2、C1、C2、K)の印刷データが読み出され、ASIC5のデコーダにより伸長されてビデオデータに変換され、各FIFOを通してプリンタエンジン4の各対応するレーザユニットに送られる。これにより、各感光ドラム上に並行して、それぞれ対応する色の静電潜像が形成され、例えば図2のように、搬送される記録紙上に、順次カラー画像を転写することにより、記録紙上にフルカラーの画像が印刷される。尚、ASIC5におけるデコーダ及びFIFOの切り替え、選択は、CPU7の制御の下に実行される。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態1に係るレーザビームプリンタ装置のプリンタエンジン4における感光ドラムと記録紙との関係を説明する図である。尚、この図では、電子写真方式において周知のレーザユニット、現像部、転写部、帯電部等の構成を省略して示している。またこの図2では、感光ドラムの数が6個の場合で示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
これら6つの感光ドラム(Y,M1,M2,C1,C2,K)を配列した長さDは、D=5×d(dは、隣接する感光ドラム同士の間隔)であるが、いま印刷可能な記録紙の最大サイズの長さLが、図2に示すように、D>Lであり、かつ感光ドラム5個分の長さよりも短くなっている(5d>L)。このことから、印刷時に、同時に使用される感光ドラムの最大数は4個となる。
【0019】
このような構成を備えるプリンタエンジン4の場合、ビデオインターフェースから同時に要求されるビデオデータの数も「4」となる。
【0020】
従って、この実施の形態では、Y,M1,M2,C1色のビデオデータが同時に出力されて像形成がなされた後、Yのビデオデータがの出力が終了するとC2のビデオデータの出力を開始し、次にM1のビデオデータによる像形成が終了すると、次はKのビデオデータによる像形成が開始されることになる。こうして4個のデコーダとFIFOにより6色の画像データからなるカラー画像を印刷することができる。
【0021】
図3は、一般的な6ドラム式のプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
ホストコンピュータ30から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)が送信されてくると、その印刷データは受信バッファ32に記憶される。こうして印刷が開始されると、プリンタエンジンからの同期信号に応じて、制御部31の制御の下に、順次印刷データが受信バッファ32から読み出され、デコーダ34によりデコードされ、FIFO35を通して、それぞれ対応する色のビデオインターフェースに転送される。
【0023】
これにより6色分のカラー画像の印刷が並行して実行される。
【0024】
図4は、本発明の実施の形態1に係る6個の感光ドラムを備えるプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0025】
ホストPC1から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)が送られてくると、それらは受信されて受信バッファ6に格納される。そして印刷が開始されるとビデオインターフェースからの指示によりデコーダ40により順次ビデオデータに変換され、FIFO41を介してプリンタエンジン4に出力される。
【0026】
ここでは、図2に示すように、印刷に使用される記録紙の最大長はドラム4個分の長さに相当している。従って、並行して像形成処理が実行されるのは、4色分、図2の例では、Y,M1,M2,C1色のビデオデータである。そこで図4に示すように、デコーダ40とFIFO41をそれぞれ4個備え、Y,M1,M2,C1色のビデオデータの出力時には、Y,M1,M2,C1用のデコーダ40a〜40dとFIFO41a〜41dとを使用し、切換器42,43により、Y,M1色のビデオデータをそれぞれビデオインターフェース1,2に出力している。
【0027】
そして、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、次に像形成されるC2色の印刷データをデコーダ40aに出力し、その出力をFIFO41aを通して出力する。この時、切換器42は、C2色に対応するドラムに出力するビデオインターフェース5に出力するように切換えられている。これにより、M1,M2,C1,C2色のビデオデータによる像形成が並行して実行される。
【0028】
同様に、M1色のビデオデータによる像形成が終了すると、次に像形成されるK色の印刷データをデコーダ40bに出力し、その出力をFIFO41bを通して出力する。この時、切換器43は、K色に対応するドラムに出力するビデオインターフェース6に出力するように切換えられている。これにより、M2,C1,C2,K色のビデオデータによる像形成が並行して実行される。
【0029】
このような6つのビデオインターフェースにおけるデータの並行出力処理を説明するのが図8(A)である。
【0030】
図8(A)において、Sで印刷動作が開始されると最初はY色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース1への出力が開始される。そして、所定の時間差を空けて次のM1色の印刷データのデコード及び、そのビデオデータのビデオインターフェース2への出力が開始される。こうしてY,M1,M2,C1色の4色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP1で、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、5番目のドラムに対応するC2の色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース5への出力が開始される。こうしてM1,M2,C1,C2の4色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP2で、M1の色のビデオデータによる像形成が終了すると、6番目のドラムに対応するK色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース6への出力が開始される。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態1に係るレーザビームプリンタ装置における処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモリ7aに記憶されており、CPU7の制御の下に実行される。
【0032】
この処理は、例えば1ページ分の印刷データが受信バッファ6に記憶された状態で開始され、ステップS1で、ホストPC1から印刷開始が指示されるとステップS2に進み、受信バッファ6に記憶されている各色のデータ(Y,M1,M2,C1,C2,K)の内、最初に並行して像形成が実行される、Y,M1,M2,C1の印刷データを、4つのデコーダ40a〜40d,FIFO41a〜41dに出力する。次にステップS3に進み、FIFO41a,41bの後段の切換器42,43における切換先を設定する。即ち、ここでは、切換器42はビデオインターフェース1に、切換器43はビデオインターフェース2に出力するように切り換える。
【0033】
次にステップS4に進み、Y色の印刷データのデコーダを完了して、そのY色の画像の像形成を完了したか否かを判断する。Y色のビデオデータによる像形成が完了するとステップS5に進み、次に像形成が実行されるC2色の印刷データの転送先デコーダを、Y色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ40aに設定する。そして切換器42をY用のビデオインターフェース1からC2用のビデオインターフェース5に切り換える。
【0034】
次にステップS6に進み、M1色の印刷データのデコーダを完了して、そのM1色の画像の像形成を完了したか否かを判断する。M1色のビデオデータによる像形成を完了するとステップS7に進み、次に並行して像形成が実行されるK色の印刷データの転送先デコーダを、M1色の印刷データが使用していたデコーダ40bに設定し、切換器43の出力先をM1用のビデオインターフェース2からK用のビデオインターフェース6に切り換える。こうしてステップS8で印刷が完了するまで、像形成処理を実行する。
【0035】
以上説明したように本実施の形態1によれば、印刷データをデコードするデコーダやFIFOを共用でき、装置のコストダウンが可能となる。
【0036】
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。
【0037】
この実施の形態2は、4ドラムのレーザビームプリンタの例で説明する。
【0038】
この実施の形態2では、記録紙の長さL0とドラム間隔dの関係が、2×d≧L0のとき、デコーダとFIFOは各2個で済むことになる。
【0039】
しかし、このレーザビームプリンタ装置で印刷可能な記録紙の最大長Lは、4×d=Lである。このため、本実施の形態2に係るプリンタ装置では、デコーダとFIFOは各4個設けられている。
【0040】
本実施の形態2では、2×d≧(用紙長さ)の場合で以下に説明する。
【0041】
この場合は、デコーダ、FIFOは各2個で済むことになるので2個のデコーダとFIFOが余ることになる。これを有効利用し、1色で同時に2個のFIFOを使用することにより、プリンタエンジン4における印刷動作に対してビデオデータが間に合わなくなる現象を少なくする。また、圧縮率の悪い印刷データが多い色データに余ったFIFOを割り当てることにより、印刷動作に対してビデオデータが間に合わなくなる現象を少なくできる。
【0042】
上記の場合において、次のような動作となる。
(1)ホストPC1から何個のデコーダを使用するかを指示する。
(2)ホストPC1から余ったFIFOをどの色に割り当てるかを指示する。
(3)ホストPC1から送られてきた印刷データ(Y,M,C,K)を、一旦、受信バッファ6に貯える。
(4)Y,M色データを受信バッファ6からY用のデコーダ、M用のデコーダへ転送する。
(5)Y色の印刷データのデコード結果は、セレクタを介して2つのFIFOへ格納される。M色の印刷データのデコーダ結果も、同様にセレクタを介して2つのFIFOに格納される。
(6)各色には、2個のFIFOが割り当ててられる。但し、YとC、MとKは時分割で同時には使わない。2つのFIFOは、例えば奇数ラインと偶数ラインに分けて格納される。
(7)Y色の印刷データのデコードが完了すると、C色の印刷データを受信バッファ6からY/Cのデコーダへ転送する。
(8)C色の印刷データのデコード結果は、セレクタを介して2つのFIFOへ格納される。
(9)M色の印刷データのデコードが終わったら、K色の印刷データを受信バッファからM/Kのデコーダへ転送する。
(10)Y,Mの時と同様に、M色の印刷データのデコード結果を2つのFIFOに格納する。
(11)K色の印刷データのデコーダ結果も、同様にセレクタを介して2つのFIFOに格納される。
(12)Y,Mの時と同様に、K色の印刷データのデコード結果を2つのFIFOに格納する。
(13)FIFOの出力先のセレクタにより、各色に合った出力先(ビデオインターフェース1乃至ビデオインターフェース4)を選択する。
【0043】
これにより、通常の倍の数のFIFOを使うことができるので、ビデオデータの転送が間に合わずに印刷ができなくなるという事態の発生を抑えることができる。また圧縮率が悪くデコードの速度が間に合わないような印刷データでも、プリンタエンジンの動作に追随して印刷できるようになる。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態2に係る4個の感光ドラム(Y,M,C,K)を備えるプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0045】
ホストPC1から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M,C,K)が送られてくると、それらは受信されて受信バッファ6に格納される。そして印刷が開始されるとビデオインターフェースからの指示によりデコーダ60a,60bにより順次ビデオデータに変換され、FIFO62を介してプリンタエンジンに出力される。
【0046】
ここでは、印刷に使用される記録紙の最大長はドラム2個分の長さに相当している。従って、並行して像形成処理が実行されるのは、2色分のビデオデータである。そこで図6に示すように、デコーダ60a,60bとセレクタ61,63、FIFO62a〜62dを備え、Y,M色のビデオデータの出力時には、Y色の印刷データをデコーダ60aによりデコードし、その出力をセレクタ61により切り替えて、FIFO62a,62cを介して出力する。またM色の印刷データをデコーダ60bによりデコードし、その出力をセレクタ61により切り替えて、FIFO62b,62dを介して出力する。
【0047】
こうしてY色の印刷データをデコーダ60aに転送し、Y色のビデオデータによる像形成が完了すると、次に像形成されるC色の印刷データを受信バッファ6から読み出して、デコーダ60a(今までY色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ)に転送する。そしてセレクタ61によりデコーダ60aの出力をFIFO62a,62cに送り、セレクタ63の出力をビデオインターフェース3に切り換える。
【0048】
同様に、M色の印刷データをデコーダ60bに転送し、M色のビデオデータによる像形成が完了すると、次に像形成されるK色の印刷データを受信バッファ6から読み出して、デコーダ60b(今までM色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ)に転送する。そしてセレクタ61によりデコーダ60bの出力をFIFO62b,62dに送り、セレクタ63の出力をビデオインターフェース4に切り換える。
【0049】
このように、各色のビデオデータで、2つのFIFOを使用する。即ち、YとC、MとKのそれぞれにおいて複数のFIFOを時分割で使用する。
【0050】
このような4つのビデオインターフェースにおけるデータの並行出力処理を説明するのが図8(B)である。
【0051】
図8(B)において、Sで印刷動作が開始されると最初はY色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース1への出力が開始される。そして、所定の時間差を空けて次のM色の印刷データのデコード及び、そのビデオデータのビデオインターフェース2への出力が開始される。こうしてY,Mの2色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP1で、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、3番目のドラムに対応するC色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース3への出力が開始される。こうしてM,Cの2色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP2で、M色のビデオデータによる像形成が終了すると、4番目のドラムに対応するK色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース4への出力が開始される。
【0052】
図7は、本発明の実施の形態2に係るレーザビームプリンタ装置における処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモリ7aに記憶されており、CPU7の制御の下に実行される。
【0053】
この処理は、例えば1ページ分の印刷データが受信バッファ6に記憶された状態で開始され、ステップS11で、ホストコンピュータ1から印刷開始が指示され、プリンタ装置からホストコンピュータ1へプリンタ情報(ドラム数及び全ドラムの間隔長D等)を送信する。
【0054】
これによりホストコンピュータ1は、そのプリンタ装置のドラムの数、ドラムの間隔、印刷可能な色数、これから印刷しようとしている画像サイズ(用紙サイズ)、更に必要に応じてデコーダ数、FIFOの数を取得し、これから印刷しようとしている印刷データの印刷を実行する際に、並行して動作するドラムの数を判別できる。この数値に基づいて、どのデコーダとFIFOとを組合わせて使用できるかを判断し、その結果をプリンタ装置に伝送して、並行して使用するデコーダ、FIFO及びセレクタ61,63の切り換えを設定することができる。
【0055】
こうしてステップS12に進み、ホストコンピュータ1から、使用するデコーダの数と、デコーダ及びFIFOを共通化する色、FIFO使い方の指示等を受取る。これにより、色データに応じて使用するデコーダ、FIFO、及びセレクタ61,63の設定を決定する。この例では、デコーダ60aはYとCで使用され、デコーダ60bはMとKで使用される。またFIFOも同様に、YとCがそれぞれFIFO62a,62cを時分割で使用し、MとKがそれぞれFIFO62b,62dを時分割で使用する。これにより、1色当りのFIFOによるデータ転送量を増やすことができる。そしてステップS13では、FIFOの後段のセレクタ63における出力を設定する。即ち、FIFO62a,62cにY色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース1に接続されるようにセレクタ63を設定する。またFIFO62a,62cにC色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース3に接続されるようにセレクタ63を設定する。またFIFO62b,62dにM色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース2に接続されるようにセレクタ63を設定し、FIFO62b,62dにK色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース4に接続されるようにセレクタ63を設定する。
【0056】
こうしてY,M色の画像が並行して像形成され、ステップS14で、Y色のビデオデータによる像形成を完了したかどうかを調べ、完了するとステップS15に進み、今度はCデータをY/C用のデコーダ60aに転送してC色の印刷データのデコードを開始する。またこの時は、セレクタ63により、2つのFIFO62a,62cの出力先をビデオインターフェース3に設定する。これによりM,C色の画像が並行して形成される。
【0057】
こうしてステップS16では、M色の印刷データがデコードされてM色の像が形成されたかどうかを判定し、M色の像が形成されるとステップS17に進み、次にC色のビデオデータと並行して像形成されるK色のビデオデータをM/K用のデコーダ60bへ転送してK色の印刷データのデコードを開始する。こうしてデコードされたK色のビデオデータは、セレクタ61の設定に従ってFIFO62b,62dに送られる。またセレクタ63により、2つのM/K用のFIFO62b,62dの出力をビデオインターフェース4に出力する。こうしてステップS18で印刷が完了するまで、このような処理が繰り返し実行される。
【0058】
以上説明したように本実施の形態2によれば、1つの色データに対して2個のFIFOを使用してプリンタエンジンに出力することができるので、ビデオデータの転送がプリンタエンジンの動作速度に間に合わずに印刷ができなくなるといった事態の発生を防止できる。また、印刷データの圧縮率が低くて、印刷データのデコード速度がプリンタエンジンにおける像形成の速度に間に合わないような場合でも、バッファとして利用できるFIFOの容量を実質的に増やせるため印刷が出来るようになる。
【0059】
以上説明したように本実施の形態2によれば、通常の2倍の数のFIFOを使うことができるので多くのビデオデータをバッファリングできるようになるため、ビデオデータの転送速度がプリンタエンジンの速度に追い付かなくなるという事態の発生を防止できる。
【0060】
また本実施の形態によれば、記録紙のサイズとドラムの配置に応じて、デコーダやFIFOの数を減らすことができるのでコストダウンにつながる。
【0061】
[他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0063】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、像担持体の数よりも少ない数のデータ処理ユニットとデータ転送ユニットとを使用して、それよりも大きい数の像形成ユニットにより像形成を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る6ドラム式のプリンタエンジンのドラム配置と記録紙のサイズとの関係を説明する図である。
【図3】一般的な6ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る6ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る6ドラム式のレーザビームプリンタ装置における制御処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る4ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るレーザビームプリンタ装置における制御処理を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1及び2に係るレーザビームプリンタ装置におけるビデオ出力のタイミングを説明する図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザビームプリンタにおいて、各色に対応する像を形成するための複数の現像部を備え、各現像部に、レーザ光に応じてドラム上に静電潜像を形成する感光ドラム、その静電潜像をトナーにより顕像し、そのトナー像を、搬送されてくる記録紙に転写する転写ローラを備えることにより、記録紙に複数の色の画像を転写してフルカラーの画像を印刷するカラーレーザビームプリンタが知られている。
【0003】
このような複数のドラムを使用して画像を印刷するプリンタ装置では、各ドラムに対応させてデコーダやFIFOなどを備えており、これらにより並行してビデオデータを各像形成部に供給して各ドラムで並行して各色に対応する画像を形成することにより、高速なフルカラー画像の記録を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプリンタ装置において、例えば、記録紙のサイズが小さいような場合、或いは使用する用紙サイズが予め所定サイズ以下と決まっているような場合は、そのプリンタ装置が備えている全てのドラムに対して同時に像形成を行わなくても記録紙の搬送に合せて順次、各色の画像形成を実行しても十分実用に供することが考えられる。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、像担持体の数よりも少ない数のデータ処理ユニットとデータ転送ユニットとを使用して、それよりも大きい数の像形成ユニットにより像形成を行うことができる画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、
前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、
それぞれが前記像担持体を有し、前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットと、
前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力する手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、それぞれが前記像担持体を有し前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットとを有し、記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、ここでは本実施の形態に好適なレーザビームプリンタの構成を例にして説明するが、本発明はこのような構成のプリンタ装置に限定されるものではない。
【0009】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1では、6個の感光ドラム(像担持体)を有するホストベースのレーザプリンタにおいて、使用可能な用紙の最大長Lがこれら6個のドラムが配列された長さDより短い場合(図2参照)で説明する。このとき、以下に説明するような手段で、各色のビデオ信号(画像信号)をデコードした画像処理するデコーダ(データ処理ユニット)や、そのデコードしたビデオデータをレーザユニットに出力するためのデータ転送ユニットに対応するFIFOの数を減らし、それらを有効利用できるようにしている。
【0010】
図2の例では、記録に使用される記録紙の最大長Lはドラム4個分の長さ(4d)に相当しているため、4個のドラムに並行に像形成が行われれば足りる。従って、この場合は、同時にビデオデータをプリンタエンジンに出力する数は「4」となる。このことから、デコーダとFIFOの数を「4」とし、記録紙が到達していない色C2とKのドラムに関しては、最も左端のYとその隣のM1用のデコーダ及びFIFOを利用するようにしている。
【0011】
図2に示す6個のドラムが配列されたプリンタ装置において、記録紙の搬送経路の上流側からそれぞれY,M1,M2,C1,C2,Kの6色に対応する感光ドラムが配置されている。
【0012】
この場合の動作は、次のようになる。
(1)ホストPCから送られてきた画像データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)を一旦、受信バッファに貯える。
(2)Y,M1,M2,C1色のビデオデータを受信バッファから、1〜4のデコーダに転送してデコードを開始し、プリンタエンジンからの指示により順次ビデオインターフェースに出力する。
(3)先にYデータのデコードが終了した時点で、C2データを、Yデータが使用していたデコーダに転送し、切換器によりFIFOの出力先をビデオインターフェース5(C2用)に切り替える。次に、M1データのデコードが終了すると、同様にKデータをM1データが使用していたデコーダに転送し、切換器によりFIFOの出力先をビデオインターフェース6(K用)に切り替える。
【0013】
これにより、デコーダとFIFOの数を減らしてコストダウンを実現するものである。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図において、1はホストコンピュータ(PC)で、本実施の形態に係るホストベースのレーザビームプリンタ装置2に接続されており、このプリンタ装置2に対して印刷データを送信して印刷を実行させる。3はプリンタコントローラで、このプリンタ装置2の動作を制御している。4はプリンタエンジンで、このプリンタエンジン4はN個の感光ドラムを備え、電子写真方式で印刷を行っている。
5はプリンタコントローラ3の制御部でASICで構成されており、この制御部5は、プリンタエンジン4の感光ドラムの個数(N:図2の例では6)に対して、それよりも少ない数(N)のデコーダとN個のFIFOを備えている。6は受信バッファで、受信した印刷データを格納している。この受信バッファ6は、各色Y,M1,M2,C1,C2,K色の印刷データを格納するためのメモリエリアをそれぞれ有するDRAMで構成されている。7はCPUで、印刷データの受信及びその解析、プリンタエンジン4の制御等を司っている。
【0016】
以上の構成において、ホストコンピュータ1から送信された印刷データは、一度、受信バッファ6に上述した各色ごとに分けて格納される。そして例えば1ページの印刷データが受信バッファ6に格納された後、ホストコンピュータ1から印刷開始が指示されるとプリンタエンジン4の動作が開始され、このプリンタエンジン4からのデータ要求に応じて、受信バッファ6に格納されている各メモリエリアからそれぞれ対応する色(Y、M1、M2、C1、C2、K)の印刷データが読み出され、ASIC5のデコーダにより伸長されてビデオデータに変換され、各FIFOを通してプリンタエンジン4の各対応するレーザユニットに送られる。これにより、各感光ドラム上に並行して、それぞれ対応する色の静電潜像が形成され、例えば図2のように、搬送される記録紙上に、順次カラー画像を転写することにより、記録紙上にフルカラーの画像が印刷される。尚、ASIC5におけるデコーダ及びFIFOの切り替え、選択は、CPU7の制御の下に実行される。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態1に係るレーザビームプリンタ装置のプリンタエンジン4における感光ドラムと記録紙との関係を説明する図である。尚、この図では、電子写真方式において周知のレーザユニット、現像部、転写部、帯電部等の構成を省略して示している。またこの図2では、感光ドラムの数が6個の場合で示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
これら6つの感光ドラム(Y,M1,M2,C1,C2,K)を配列した長さDは、D=5×d(dは、隣接する感光ドラム同士の間隔)であるが、いま印刷可能な記録紙の最大サイズの長さLが、図2に示すように、D>Lであり、かつ感光ドラム5個分の長さよりも短くなっている(5d>L)。このことから、印刷時に、同時に使用される感光ドラムの最大数は4個となる。
【0019】
このような構成を備えるプリンタエンジン4の場合、ビデオインターフェースから同時に要求されるビデオデータの数も「4」となる。
【0020】
従って、この実施の形態では、Y,M1,M2,C1色のビデオデータが同時に出力されて像形成がなされた後、Yのビデオデータがの出力が終了するとC2のビデオデータの出力を開始し、次にM1のビデオデータによる像形成が終了すると、次はKのビデオデータによる像形成が開始されることになる。こうして4個のデコーダとFIFOにより6色の画像データからなるカラー画像を印刷することができる。
【0021】
図3は、一般的な6ドラム式のプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
ホストコンピュータ30から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)が送信されてくると、その印刷データは受信バッファ32に記憶される。こうして印刷が開始されると、プリンタエンジンからの同期信号に応じて、制御部31の制御の下に、順次印刷データが受信バッファ32から読み出され、デコーダ34によりデコードされ、FIFO35を通して、それぞれ対応する色のビデオインターフェースに転送される。
【0023】
これにより6色分のカラー画像の印刷が並行して実行される。
【0024】
図4は、本発明の実施の形態1に係る6個の感光ドラムを備えるプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0025】
ホストPC1から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M1,M2,C1,C2,K)が送られてくると、それらは受信されて受信バッファ6に格納される。そして印刷が開始されるとビデオインターフェースからの指示によりデコーダ40により順次ビデオデータに変換され、FIFO41を介してプリンタエンジン4に出力される。
【0026】
ここでは、図2に示すように、印刷に使用される記録紙の最大長はドラム4個分の長さに相当している。従って、並行して像形成処理が実行されるのは、4色分、図2の例では、Y,M1,M2,C1色のビデオデータである。そこで図4に示すように、デコーダ40とFIFO41をそれぞれ4個備え、Y,M1,M2,C1色のビデオデータの出力時には、Y,M1,M2,C1用のデコーダ40a〜40dとFIFO41a〜41dとを使用し、切換器42,43により、Y,M1色のビデオデータをそれぞれビデオインターフェース1,2に出力している。
【0027】
そして、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、次に像形成されるC2色の印刷データをデコーダ40aに出力し、その出力をFIFO41aを通して出力する。この時、切換器42は、C2色に対応するドラムに出力するビデオインターフェース5に出力するように切換えられている。これにより、M1,M2,C1,C2色のビデオデータによる像形成が並行して実行される。
【0028】
同様に、M1色のビデオデータによる像形成が終了すると、次に像形成されるK色の印刷データをデコーダ40bに出力し、その出力をFIFO41bを通して出力する。この時、切換器43は、K色に対応するドラムに出力するビデオインターフェース6に出力するように切換えられている。これにより、M2,C1,C2,K色のビデオデータによる像形成が並行して実行される。
【0029】
このような6つのビデオインターフェースにおけるデータの並行出力処理を説明するのが図8(A)である。
【0030】
図8(A)において、Sで印刷動作が開始されると最初はY色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース1への出力が開始される。そして、所定の時間差を空けて次のM1色の印刷データのデコード及び、そのビデオデータのビデオインターフェース2への出力が開始される。こうしてY,M1,M2,C1色の4色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP1で、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、5番目のドラムに対応するC2の色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース5への出力が開始される。こうしてM1,M2,C1,C2の4色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP2で、M1の色のビデオデータによる像形成が終了すると、6番目のドラムに対応するK色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース6への出力が開始される。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態1に係るレーザビームプリンタ装置における処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモリ7aに記憶されており、CPU7の制御の下に実行される。
【0032】
この処理は、例えば1ページ分の印刷データが受信バッファ6に記憶された状態で開始され、ステップS1で、ホストPC1から印刷開始が指示されるとステップS2に進み、受信バッファ6に記憶されている各色のデータ(Y,M1,M2,C1,C2,K)の内、最初に並行して像形成が実行される、Y,M1,M2,C1の印刷データを、4つのデコーダ40a〜40d,FIFO41a〜41dに出力する。次にステップS3に進み、FIFO41a,41bの後段の切換器42,43における切換先を設定する。即ち、ここでは、切換器42はビデオインターフェース1に、切換器43はビデオインターフェース2に出力するように切り換える。
【0033】
次にステップS4に進み、Y色の印刷データのデコーダを完了して、そのY色の画像の像形成を完了したか否かを判断する。Y色のビデオデータによる像形成が完了するとステップS5に進み、次に像形成が実行されるC2色の印刷データの転送先デコーダを、Y色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ40aに設定する。そして切換器42をY用のビデオインターフェース1からC2用のビデオインターフェース5に切り換える。
【0034】
次にステップS6に進み、M1色の印刷データのデコーダを完了して、そのM1色の画像の像形成を完了したか否かを判断する。M1色のビデオデータによる像形成を完了するとステップS7に進み、次に並行して像形成が実行されるK色の印刷データの転送先デコーダを、M1色の印刷データが使用していたデコーダ40bに設定し、切換器43の出力先をM1用のビデオインターフェース2からK用のビデオインターフェース6に切り換える。こうしてステップS8で印刷が完了するまで、像形成処理を実行する。
【0035】
以上説明したように本実施の形態1によれば、印刷データをデコードするデコーダやFIFOを共用でき、装置のコストダウンが可能となる。
【0036】
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。
【0037】
この実施の形態2は、4ドラムのレーザビームプリンタの例で説明する。
【0038】
この実施の形態2では、記録紙の長さL0とドラム間隔dの関係が、2×d≧L0のとき、デコーダとFIFOは各2個で済むことになる。
【0039】
しかし、このレーザビームプリンタ装置で印刷可能な記録紙の最大長Lは、4×d=Lである。このため、本実施の形態2に係るプリンタ装置では、デコーダとFIFOは各4個設けられている。
【0040】
本実施の形態2では、2×d≧(用紙長さ)の場合で以下に説明する。
【0041】
この場合は、デコーダ、FIFOは各2個で済むことになるので2個のデコーダとFIFOが余ることになる。これを有効利用し、1色で同時に2個のFIFOを使用することにより、プリンタエンジン4における印刷動作に対してビデオデータが間に合わなくなる現象を少なくする。また、圧縮率の悪い印刷データが多い色データに余ったFIFOを割り当てることにより、印刷動作に対してビデオデータが間に合わなくなる現象を少なくできる。
【0042】
上記の場合において、次のような動作となる。
(1)ホストPC1から何個のデコーダを使用するかを指示する。
(2)ホストPC1から余ったFIFOをどの色に割り当てるかを指示する。
(3)ホストPC1から送られてきた印刷データ(Y,M,C,K)を、一旦、受信バッファ6に貯える。
(4)Y,M色データを受信バッファ6からY用のデコーダ、M用のデコーダへ転送する。
(5)Y色の印刷データのデコード結果は、セレクタを介して2つのFIFOへ格納される。M色の印刷データのデコーダ結果も、同様にセレクタを介して2つのFIFOに格納される。
(6)各色には、2個のFIFOが割り当ててられる。但し、YとC、MとKは時分割で同時には使わない。2つのFIFOは、例えば奇数ラインと偶数ラインに分けて格納される。
(7)Y色の印刷データのデコードが完了すると、C色の印刷データを受信バッファ6からY/Cのデコーダへ転送する。
(8)C色の印刷データのデコード結果は、セレクタを介して2つのFIFOへ格納される。
(9)M色の印刷データのデコードが終わったら、K色の印刷データを受信バッファからM/Kのデコーダへ転送する。
(10)Y,Mの時と同様に、M色の印刷データのデコード結果を2つのFIFOに格納する。
(11)K色の印刷データのデコーダ結果も、同様にセレクタを介して2つのFIFOに格納される。
(12)Y,Mの時と同様に、K色の印刷データのデコード結果を2つのFIFOに格納する。
(13)FIFOの出力先のセレクタにより、各色に合った出力先(ビデオインターフェース1乃至ビデオインターフェース4)を選択する。
【0043】
これにより、通常の倍の数のFIFOを使うことができるので、ビデオデータの転送が間に合わずに印刷ができなくなるという事態の発生を抑えることができる。また圧縮率が悪くデコードの速度が間に合わないような印刷データでも、プリンタエンジンの動作に追随して印刷できるようになる。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態2に係る4個の感光ドラム(Y,M,C,K)を備えるプリンタエンジンを備えるレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0045】
ホストPC1から、圧縮された各色の印刷データ(Y,M,C,K)が送られてくると、それらは受信されて受信バッファ6に格納される。そして印刷が開始されるとビデオインターフェースからの指示によりデコーダ60a,60bにより順次ビデオデータに変換され、FIFO62を介してプリンタエンジンに出力される。
【0046】
ここでは、印刷に使用される記録紙の最大長はドラム2個分の長さに相当している。従って、並行して像形成処理が実行されるのは、2色分のビデオデータである。そこで図6に示すように、デコーダ60a,60bとセレクタ61,63、FIFO62a〜62dを備え、Y,M色のビデオデータの出力時には、Y色の印刷データをデコーダ60aによりデコードし、その出力をセレクタ61により切り替えて、FIFO62a,62cを介して出力する。またM色の印刷データをデコーダ60bによりデコードし、その出力をセレクタ61により切り替えて、FIFO62b,62dを介して出力する。
【0047】
こうしてY色の印刷データをデコーダ60aに転送し、Y色のビデオデータによる像形成が完了すると、次に像形成されるC色の印刷データを受信バッファ6から読み出して、デコーダ60a(今までY色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ)に転送する。そしてセレクタ61によりデコーダ60aの出力をFIFO62a,62cに送り、セレクタ63の出力をビデオインターフェース3に切り換える。
【0048】
同様に、M色の印刷データをデコーダ60bに転送し、M色のビデオデータによる像形成が完了すると、次に像形成されるK色の印刷データを受信バッファ6から読み出して、デコーダ60b(今までM色の印刷データのデコードに使用していたデコーダ)に転送する。そしてセレクタ61によりデコーダ60bの出力をFIFO62b,62dに送り、セレクタ63の出力をビデオインターフェース4に切り換える。
【0049】
このように、各色のビデオデータで、2つのFIFOを使用する。即ち、YとC、MとKのそれぞれにおいて複数のFIFOを時分割で使用する。
【0050】
このような4つのビデオインターフェースにおけるデータの並行出力処理を説明するのが図8(B)である。
【0051】
図8(B)において、Sで印刷動作が開始されると最初はY色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース1への出力が開始される。そして、所定の時間差を空けて次のM色の印刷データのデコード及び、そのビデオデータのビデオインターフェース2への出力が開始される。こうしてY,Mの2色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP1で、Y色のビデオデータによる像形成が終了すると、3番目のドラムに対応するC色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース3への出力が開始される。こうしてM,Cの2色分の印刷データのデコード及び像形成が並行して実行され、タイミングP2で、M色のビデオデータによる像形成が終了すると、4番目のドラムに対応するK色の印刷データのデコード及びビデオインターフェース4への出力が開始される。
【0052】
図7は、本発明の実施の形態2に係るレーザビームプリンタ装置における処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモリ7aに記憶されており、CPU7の制御の下に実行される。
【0053】
この処理は、例えば1ページ分の印刷データが受信バッファ6に記憶された状態で開始され、ステップS11で、ホストコンピュータ1から印刷開始が指示され、プリンタ装置からホストコンピュータ1へプリンタ情報(ドラム数及び全ドラムの間隔長D等)を送信する。
【0054】
これによりホストコンピュータ1は、そのプリンタ装置のドラムの数、ドラムの間隔、印刷可能な色数、これから印刷しようとしている画像サイズ(用紙サイズ)、更に必要に応じてデコーダ数、FIFOの数を取得し、これから印刷しようとしている印刷データの印刷を実行する際に、並行して動作するドラムの数を判別できる。この数値に基づいて、どのデコーダとFIFOとを組合わせて使用できるかを判断し、その結果をプリンタ装置に伝送して、並行して使用するデコーダ、FIFO及びセレクタ61,63の切り換えを設定することができる。
【0055】
こうしてステップS12に進み、ホストコンピュータ1から、使用するデコーダの数と、デコーダ及びFIFOを共通化する色、FIFO使い方の指示等を受取る。これにより、色データに応じて使用するデコーダ、FIFO、及びセレクタ61,63の設定を決定する。この例では、デコーダ60aはYとCで使用され、デコーダ60bはMとKで使用される。またFIFOも同様に、YとCがそれぞれFIFO62a,62cを時分割で使用し、MとKがそれぞれFIFO62b,62dを時分割で使用する。これにより、1色当りのFIFOによるデータ転送量を増やすことができる。そしてステップS13では、FIFOの後段のセレクタ63における出力を設定する。即ち、FIFO62a,62cにY色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース1に接続されるようにセレクタ63を設定する。またFIFO62a,62cにC色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース3に接続されるようにセレクタ63を設定する。またFIFO62b,62dにM色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース2に接続されるようにセレクタ63を設定し、FIFO62b,62dにK色のビデオデータが流れているときは、それらの出力がビデオインターフェース4に接続されるようにセレクタ63を設定する。
【0056】
こうしてY,M色の画像が並行して像形成され、ステップS14で、Y色のビデオデータによる像形成を完了したかどうかを調べ、完了するとステップS15に進み、今度はCデータをY/C用のデコーダ60aに転送してC色の印刷データのデコードを開始する。またこの時は、セレクタ63により、2つのFIFO62a,62cの出力先をビデオインターフェース3に設定する。これによりM,C色の画像が並行して形成される。
【0057】
こうしてステップS16では、M色の印刷データがデコードされてM色の像が形成されたかどうかを判定し、M色の像が形成されるとステップS17に進み、次にC色のビデオデータと並行して像形成されるK色のビデオデータをM/K用のデコーダ60bへ転送してK色の印刷データのデコードを開始する。こうしてデコードされたK色のビデオデータは、セレクタ61の設定に従ってFIFO62b,62dに送られる。またセレクタ63により、2つのM/K用のFIFO62b,62dの出力をビデオインターフェース4に出力する。こうしてステップS18で印刷が完了するまで、このような処理が繰り返し実行される。
【0058】
以上説明したように本実施の形態2によれば、1つの色データに対して2個のFIFOを使用してプリンタエンジンに出力することができるので、ビデオデータの転送がプリンタエンジンの動作速度に間に合わずに印刷ができなくなるといった事態の発生を防止できる。また、印刷データの圧縮率が低くて、印刷データのデコード速度がプリンタエンジンにおける像形成の速度に間に合わないような場合でも、バッファとして利用できるFIFOの容量を実質的に増やせるため印刷が出来るようになる。
【0059】
以上説明したように本実施の形態2によれば、通常の2倍の数のFIFOを使うことができるので多くのビデオデータをバッファリングできるようになるため、ビデオデータの転送速度がプリンタエンジンの速度に追い付かなくなるという事態の発生を防止できる。
【0060】
また本実施の形態によれば、記録紙のサイズとドラムの配置に応じて、デコーダやFIFOの数を減らすことができるのでコストダウンにつながる。
【0061】
[他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0063】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、像担持体の数よりも少ない数のデータ処理ユニットとデータ転送ユニットとを使用して、それよりも大きい数の像形成ユニットにより像形成を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る6ドラム式のプリンタエンジンのドラム配置と記録紙のサイズとの関係を説明する図である。
【図3】一般的な6ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る6ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る6ドラム式のレーザビームプリンタ装置における制御処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る4ドラム式のレーザビームプリンタ装置におけるデコード及びビデオ出力を説明するブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るレーザビームプリンタ装置における制御処理を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1及び2に係るレーザビームプリンタ装置におけるビデオ出力のタイミングを説明する図である。
Claims (12)
- 記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、
前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、
それぞれが前記像担持体を有し、前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットと、
前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力する手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記データ処理ユニットの数と前記データ転送ユニットの数は同じであり、当該数は、前記記録媒体が同時に接触する前記像担持体の数に対応していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記データ転送ユニットは、複数のFIFOと、前記FIFOの出力を切り換えて前記像形成ユニットに供給する切り換え手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記データ処理ユニットの数よりも前記データ転送ユニットの数の方が大きく、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ転送ユニットが割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記データ処理ユニットと前記データ転送ユニットの間でデータの転送方向を切り換えるセレクタを更に有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記複数の像形成ユニットはそれぞれ異なる色の画像を形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 像担持体に対応して、前記像担持体の数より少ない数分設けられ、それぞれが画像信号を処理して画像形成用の画像データを生成するデータ処理ユニットと、前記データ処理ユニットに対応して設けられ、当該データ処理ユニットで生成された画像データを前記像形成ユニットに供給するためのデータ転送ユニットと、それぞれが前記像担持体を有し前記画像データに応じて前記像担持体上に像を形成する複数の像形成ユニットとを有し、記録媒体の搬送経路に沿って配置された複数の像担持体から前記記録媒体に順次画像を転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記記録媒体の前記搬送経路に沿った長さが前記複数の像担持体が配置されている全長よりも短い場合、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ処理ユニットを割り当て、前記データ処理ユニットで生成された画像データを前記データ転送ユニットを介して各対応する像形成ユニットへ出力することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記データ処理ユニットの数と前記データ転送ユニットの数は同じであり、当該数は、前記記録媒体が同時に接触する前記像担持体の数に対応していることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記データ転送ユニットは、複数のFIFOと、前記FIFOの出力を切り換えて前記像形成ユニットに供給することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記データ処理ユニットの数よりも前記データ転送ユニットの数の方が大きく、1つの像形成ユニットに対して複数のデータ転送ユニットを割り当てることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記データ処理ユニットと前記データ転送ユニットの間でデータの転送方向を切り換える工程を更に有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記複数の像形成ユニットはそれぞれ異なる色の画像を形成することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
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