JP2004297881A - 電動機駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング素子の欠陥に伴う不具合を抑制することができるモータを提供する。
【解決手段】n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成するスイッチ部15の組み合わせによりn相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、m個のコイルを集中巻されたn×k個のティース12と、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装されたコイルを直列に接続する直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有するn相交流電流によって駆動されるモータ1を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。
【選択図】 図4
【解決手段】n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成するスイッチ部15の組み合わせによりn相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、m個のコイルを集中巻されたn×k個のティース12と、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装されたコイルを直列に接続する直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有するn相交流電流によって駆動されるモータ1を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電動機駆動システムに関する。特に、電動機の巻線構造と、それに交流電流を供給する電力変換装置との接続構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動機として、3相交流電流を、4組の同相コイルに流通させるものが知られている。これは、3相に対応し、一部をリング状に構成した3種類の導電体Ua、Va、Waと、1個の共通導電体と、を備えている。各ティースに巻装された4組の同相のコイルの一方の端部、例えばU相の巻始め端部4ヵ所は、導電体Uaに接続される。同様にV、W相の巻き始め端部も導電体Va、Waに接続される。また各コイルの巻終わりである反対側の端部12ヵ所は共通導電体に接続されて、U、V、W相はY形結線される。U、V、W相に対応して3種類の導電体Ua、Va、Waと1個の共通導電体は同心上に設けられ、それぞれの接続部は端板の溝を介して外側で放射状に配置され接続される(例えば、特許文献1、参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−248187号公報
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
上記のような同相の複数のコイルを並列に接続したモータに電流を供給するインバータにおいては、インバータに備えたスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、並列に接続されている同相のコイル全ての電流供給が停止される。また、U、V、W相をY型結線により接続しているので、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、それに結線される回路上のコイル全てが使用できなくなる。
【0005】
このように、同相コイルを並列に接続したモータにおいては、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には同相の全てのコイルへの電流供給が停止して、モータの駆動が停止してしまう。また、異なる相のコイルを星型結線したモータにおいては、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、モータの少なくとも周方向の一部に、トルクを発生できない部分が生じるので、モータに振動が生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みて、スイッチング素子の欠陥に伴う不具合を抑制することができるモータを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、ある一相の交流電流を生成する、複数のスイッチ部の組み合わせにより多相交流電流を供給する電力変換装置を備える。また、複数のティースと、前記ティース毎に複数のコイルを集中巻により巻装し、前記コイルのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装したコイルを直列に接続してなる複数の直列コイル回路と、を備えたステータを有する多相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。
【0008】
または、n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成する少なくともn×m個のスイッチ部の組み合わせによりn相交流電流を供給する電力変換装置を備える。また、n×k個のティースと、前記ティース毎にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装されたk個の前記コイルを直列に接続するm個の直列コイル回路と、を備えたステータを有するn相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。
【0009】
【作用及び効果】
ティース毎に複数のコイルを集中巻により巻装し、コイルのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なるティースに巻装したコイルを直列に接続してなる複数の直列コイル回路と、を備えたステータを有する多相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。直列コイル回路それぞれの一方の端部を、電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。これにより、スイッチ部に欠陥が生じた場合に、複数ある直列コイル回路の一部の電流を停止すればよくなる。その結果、スイッチ部の欠陥に伴う不具合を抑制することができる。
【0010】
また、n×k個のティースと、ティース毎にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティースに巻装されたk個のコイルを直列に接続するm個の直列コイル回路と、を備えたステータを有するn相交流電流によって駆動される電動機と、を備え、直列コイル回路それぞれの一方の端部を、電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。これにより、一つのスイッチ部に欠陥が生じても、全てのティースに対して、巻装されたコイルの少なくとも一部には電流を流すことができるので、電動機を停止させずに、かつ余計な振動が生じるのを抑制することができる。その結果、スイッチング部の欠陥に伴う電動機の不具合を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いるモータ1の駆動システムの概略構成を図1に示す。
【0012】
モータ1を、ステータ2と、永久磁石を備えたロータ3と、をケース5に収容することにより構成する。ステータ2を略円筒形状のケース5の内壁に固定する。ステータ5と回転空隙を介して隣接するロータ3の回転軸4を、図示しないベアリングを介してケース5により支持する。ここでは、ステータ2の内周側にロータ3を配置したがこの限りではない。モータ1は、360/n度づつ位相のずれたn相の交流電流によって駆動する。ここでは、120度づつ位相のずれた3相の交流電流(U相電流、V相電流、W相電流)によって駆動する。
【0013】
このようなモータ1への電力供給手段として、直流電源7と、直流電源7から供給される直流電流をn相、ここでは3相交流電流に変換するインバータ6を備える。後述するようにインバータ6にはスイッチ部15(図4、参照)を備える。また、インバータ6を制御するコントローラ8を備える。直流電源7から供給される直流電流をコントローラ8からの制御信号(例えばPWM)に応じて、インバータ6のスイッチ部15を制御することにより3相交流電流に変換する。
【0014】
次に、ステータ2の構成を図2を用いて説明する。図2にはステータ2全体の概略構成を示す。
【0015】
ステータ2を、ロータ3に向かって突出したティース12を供えるステータコア11と、ティース12に巻装したステータコイル13と、から構成する。ここでは、9個のティース12を周方向に均等に備える。また、ステータコイル13は、集中巻により構成する。
【0016】
ここでは、モータ1は3相交流電流により駆動されるので、同相となるティース12が各相に対して3個ずつ存在する。ティース12のうち、U相交流電流が流れるステータコイル13(以下、ステータコイルU)を巻装した三つのティース12を同相ティースUとする。同相ティースUは、U相交流電流が流れるステータコイルU1を備えたティースU1、ステータコイルU2を備えたティースU2、ステータコイルU3を備えたティースU3により構成する。また、V相、W相についても同様とする。つまり、同相ティースVを、V相交流電流が流れるステータコイルVy(y=1、2、3)を巻装したティースVyから構成する。同相ティースWを、W相交流電流が流れるステータコイルWyを巻装したティースWyから構成する。
【0017】
このような9個のティースXy(X=U、V、W)をステータ2の周方向に均等に配置する。ここでは、反時計周りに、ティースU1、V1、W1、U2、V2、W2、・・・となるように構成する。
【0018】
なお、ステータコイルUを備える回路の一端はインバータ6のU相端子に、ステータコイルVを備える回路の一端はインバータ6のV相端子に、ステータコイルWを備える回路の一端はインバータ6のW相端子に、それぞれ接続している。ここでは、U相端子には、ステータU1に巻装したステータコイルU1の一端が接続する。また、V相端子には、ステータV1に巻装したステータコイルV1の一端が接続する。また、W相端子にはティースW1に巻装したステータコイルW1の一端が接続する。このように、周方向に連続するティースU1、V1、W1に、各端子に接続するステータコイルU1、V1、W1を巻装する。
【0019】
また、ステータコイルUを備える回路の他端、ステータコイルVを備える回路の他端、ステータコイルWを備える回路の他端は、それぞれ中性点14に接続する。ここでは、U相、V相、W相を120度づつ位相がずれた交流電流としているので、各ステータコイルU、V、Wを備える回路の端部をY型結線18により接続して中性点14を構成する。ここでは、中性点14には、ステータコイルU3、V3、W3の一端が接続する。つまり、同一の中性点14に電気的に最も近いステータコイル13を備えたティース12を、周方向に連続するティースU3、V3、W3とする。なお、後述するように本実施形態では三つの中性点14を備えるが、この中性点14に電気的に最も近いステータコイル13を備えるティース12は、3つの中性点14の間で同一のものでなくてもよい。
【0020】
次に、図3に一つのティース12に対するステータコイル13の巻装状態を示す。ここでは、ティースU1の巻装状態について説明する。
【0021】
ティースU1にステータコイルU1を巻装する。ステータコイルU1を、複数のコイルから構成する。ここでは、三つのコイルU1a、U1b、U1cから構成する。ここで、a、b、cはティースU1に対する相対位置(以下、巻装位置)を示しており、最も内側をa、その次をb、最も外側をcで表す。つまり、ステータコイルU1を、ティースU1側からコイルU1a、コイルU1b、コイルU1cの順番で巻装することにより構成する。ここでは、コイルU1a、U1b、U1cそれぞれの巻数を同数とするが、この限りではない。
【0022】
ここでは、ティースU1について説明したが、他のティースXyの構成も同様とする。つまり、ティースXyに巻装したステータコイルXyを、三つのコイルXyzから構成する。X=U、V、Wとし、y=1、2、3とし、z=a、b、cとする。
【0023】
なお、U相交流電流が流れる9つのコイルUyzをU相コイル群、V相交流電流が流れる9つのコイルVyzをV相コイル群、W相交流電流が流れる9つのコイルWyzをW相コイル群とする。
【0024】
次に、上述したようなU相コイル群、V相コイル群、W相コイル群の結線状態を図4を用いて説明する。
【0025】
U相コイル群を、3個の直列コイル回路17(第1直列コイル回路UA、第2直列コイル回路UB、第3直列コイル回路UC)により構成する。各直列コイル回路UA、UB、UCには、同相の異なるティースU1、U2、U3それぞれに巻装した3つのステータコイルU1、U2、U3を構成するコイルが含まれる。
【0026】
また、一つの直列コイル回路17に含まれるコイルの巻装位置を同一に設定しているが、この限りではない。ここでは、第1直列コイル回路UAを最も内側のaに巻装されるコイルUyaを直列に接続した回路、第2直列コイル回路UBをbに巻装されるコイルUybを直列に接続した回路、第3直列コイル回路UCを最も外側のcに巻装されるコイルUycを直列に接続した回路とする。
【0027】
さらに、各直列コイル回路UA、UB、UCそれぞれの最もインバータ6側のコイルをティースU1に巻装するステータコイルU1を構成するコイルU1zとする。つまり、直列コイル回路UA、UB、UCのU相端子に電気的に最も近いコイルを同一のティースU1に構成する。その次にU相端子に電気的に近いコイルをティースU2に巻装するコイルU2zとする。さらに、他端側(中性点14側)のコイルをティースU3に巻装するステータコイルU3を構成するコイルU3zとする。つまり、各直列コイル回路UA、UB、UCそれぞれの最上流のコイルをティースU1に巻装し、次のコイルをティースU2に巻装し、最も下流のコイルをティースU3に巻装する。V相、W相についても同様に構成する。
【0028】
具体的には、第1直列コイル回路UAをU相端子側からコイルU1a、U2a、U3aを直列に接続した回路とする。第2直列コイル回路UBをU相端子側からコイルU1b、U2b,U3bを直列に接続した回路とする。第3直列コイル回路UCをU相端子側からコイルU1c、U2c、U3cを直列に接続した回路とする。これらの直列コイル回路UA、UB、UCによりU相コイル群を構成する。V相コイル群、W相コイル群に対しても同様の結線状態とする。
【0029】
このように構成したそれぞれ位相の異なる交流電流が流れる直列コイル回路17の中性点14側の端部をY型結線18により接続する。ここでは、接続部分が中性点14に相当する。ここでは、Y型結線18Aを第1直列コイル回路UA、VA、WAの下流端を中性点14Aで接続することにより構成する。また、Y型結線18Bを、第2直列コイル回路UB、VB、WBの下流端を中性点14Bで接続することにより構成する。また、Y型結線18Cを第3直列コイル回路UC、VC、WCの下流端を中性点14Cで接続することにより構成する。なお、ここでは各中性点14同士は接続させない。また、Y型結線18を構成する直列コイル回路17の組み合わせは上記に限らず、異相を結線したものであればよい。
【0030】
このように構成した3つのY型結線18の端部を、それぞれインバータ6のスイッチ部15に直列に接続する。つまり、各直列コイル回路17の最上流端を、それぞれ別のスイッチ部15に直列に接続する。
【0031】
ここで、インバータ6の概略を説明する。なお、図4において、スイッチング回路16V、16Wは、スイッチング回路16Uと同様の構成とする。
【0032】
ここでは図4に示すように、3つのスイッチング回路16U、16V、16Wを備える。各スイッチング回路16には、並列に三つのスイッチ部15を備える。なお、スイッチ部15は、ある位相の交流電流を生成するためのスイッチ素子を備えた回路である。ここでは、二つのスイッチ素子を直列に接続することにより、スイッチ部15を構成している。
【0033】
スイッチング回路16Uを、U相コイル群への電流の供給を制御するスイッチ部15UA、15UB、15UCを並列に接続することにより構成する。ここでは、スイッチ部15UAには第1直列コイル回路UAを、スイッチ部15UBには第2直列コイル回路UBを、スイッチ部15UCには第3直列コイル回路UCを接続する。つまり、直列コイル回路XA、XB、XCに供給する同位相の交流電流を、一つのスイッチング回路16Xで制御する。
【0034】
なお、スイッチング回路16の構成はこの限りではない。例えば、一つのY型結線18に供給する、異なる位相の交流電流を一つのスイッチング回路16で制御することもできる。この場合には、一つのスイッチング回路16全体に欠陥が生じた場合にも、他のY型結線18に供給される電流を維持することができる。
【0035】
このように、ティース12それぞれに複数のコイルを巻装し、同位相の交流電流が供給されるステータコイル13を備えたティース12間でコイルを直列に接続した複数の直列コイル回路17を構成する。このように構成した直列コイル回路17のうち、異なる位相の交流電流が流れるもの同士をY型結線18で接続する。さらに、各直列コイル回路17の端部に直列にスイッチ部15を接続する。これにより、一つのスイッチ部15に欠陥が生じて、あるY型結線18に電流が流れない場合にも、他のY型結線18には電流が流れる。例えば、スイッチ部15UAを構成するスイッチ素子の一つに欠陥が生じた場合、直列コイル回路UA、VA、WAへの電流の供給を停止する。この際に、直列コイル回路UB、VB、WBおよび直列コイル回路UC、VC、WCには電流を流すことができる。そのため、全てのティース12において、ステータコイル13の少なくとも一部に電流が流れる。ここでは、コイルXyb、Xycに電流が流れる。その結果、モータ1の駆動を停止する必要がなく、また、モータ1の周方向の一部にトルクが発生できない部分を生じるのを防いで振動を抑制することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、一つのティース12に3個のコイルを巻装することで、3個の直列コイル回路17を構成するようにしたが、この限りではない。一つのティース12に2個あるいは4個以上のコイルを巻装することで2個あるいは4個以上の直列コイル回路17を構成してもよい。
【0037】
また、9つのティース12をもつステータ2について説明したが、駆動電流の相数(本実施形態ではU、V、Wの3相)の整数倍のティース12をもつステータ2であればよい。12個(=3相×4)のティース12をもつステータ2の場合は、一つの直列コイル回路17を、同相の異なるティース12に巻装された4つのコイルで構成すればよい。
【0038】
また、駆動電流の相数は3に限らず、90度づつ位相のずれた4相の交流電流で駆動するモータや、それ以上の多相交流電流で駆動するモータにも適用できる。なお、このときには各相の直列コイル回路17の接続はn個に分岐した星型結線になる。
【0039】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0040】
ある一相の交流電流を生成する、複数のスイッチ部15の組み合わせにより多相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、複数のティース12と、ティース12毎に複数のコイルXyzを集中巻により巻装し、コイルXyzのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装したコイルXyzを直列に接続してなる複数の直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有する多相交流電流によって駆動されるモータ1を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。これにより、スイッチ部15に欠陥が生じた場合に、複数ある直列コイル回路17の一部の電流を停止すればよくなる。その結果、スイッチ部17の欠陥に伴う不具合を抑制することができる。
【0041】
n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成する少なくともn×m個のスイッチ部15の組み合わせによりn相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、n×k個のティース12と、ティース12にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装されたk個のコイルを直列に接続するm個の直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有するn相交流電流によって駆動されるモータ1と、を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。これにより、一つのスイッチ部15に破損等の欠陥が生じても、他の直列コイル回路17に電流を流すことができるので、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12全てのステータコイル13の少なくとも一部に電流を流すことができる。これにより、モータ1を停止させずに、かつ余計な振動が生じるのを抑制することができ、スイッチ部15の欠陥に伴うモータ1の不具合を抑制することができる。
【0042】
また、電気的に同相であり、かつ位置的に異なるk個のティース12に巻装されたコイルを直列に接続するn×m個の直列コイル回路17を備え、スイッチ部15をn×m個備える。これにより、あるスイッチ部15が破損した場合等には、同相の全てのステータコイル13に対して電流が流れないコイルが存在するので、モータ1に生じる周方向のトルクの分布を抑制することができる。
【0043】
ここでは、ある相の交流電流を供給するスイッチ部15に破損等の欠陥が生じた場合には、他の相に対しても同数のスイッチ部15への電流供給を停止する。例えば、破損したスイッチ部15に接続する星型結線(Y型結線18)で結ばれた直列コイル回路17全体への電流の供給を停止する。これにより、モータ1に生じるトルクを周方向に均一化することができるので、スイッチ部15に欠陥が生じたことによりモータ1の振動が増大するのを防ぐことができる。
【0044】
さらに、ここでは、直列コイル回路17によって、ティース12に対する巻装位置を設定する。そのため、あるスイッチ部15が破損した場合に、各ティースに対して電流の流れないコイルの位置が一致するので、さらに、モータ1に生じるトルクを周方向に均一化することができる。
【0045】
また、一方の端部を中性点14に接続し、もう一方の端部をスイッチ部15に接続した星型結線(Y型結線18)により、異なる位相の交流電流が流れる直列コイル回路17を接続する。一つの星型結線を構成するそれぞれの直列コイル回路17の、電気的に最も中性点側にあるコイルが巻装されるティース12を位置的に連続させる。ここでは、ティースU3、V3、W3を位置的に連続させる。これにより、直列コイル回路17を接続して中性点14を構成するために用いるリード線を短くすることができる。
【0046】
また、同相の直列コイル回路17の電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを同一のティース12に巻装し、かつ、各相のスイッチ部15側にあるコイルを巻装したティース12を位置的に連続させる。ここでは、ティースU1、V1、W1を位置的に連続させる。これにより、各直列コイル回路17の端部をスイッチ部15に接続するための構成を、簡単にすることができる。
【0047】
次に、第2の実施形態について説明する。モータ1の駆動システムの概略構成を図5に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0048】
モータ1とインバータ6を一体化して構成する。モータ1の軸方向端部にインバータ6を配置する。また、スイッチ部15をティース12と同数備える。ここでは、9個備える。スイッチ部15をインバータ6に周方向に均等に配置する。ここでは、ステータ2のティース12に対応して配置する。
【0049】
ステータ2の構成を、図6を用いて説明する。
【0050】
ここでは、各ティース12に巻装されるステータコイル13を構成するコイルの個数を、ティース12の個数/相数とする。ここで、コイルを接続する直列コイル回路17は、各ティース12の備えるコイルの個数と相数との積となる。つまり、直列コイル回路17の個数をティース12の個数と等しくする。このとき、直列コイル回路17それぞれの電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを、異なるティース12に構成する。上述したように、スイッチ部15を周方向に均等に並ぶティース12に対応して構成するので、各直列コイル回路17の最上流に配置したコイルとスイッチ部15までの距離を短く構成することができる。これにより、リード線等の構成材料にかかるコストを低減することができる。また、インバータ6に軸対象にスイッチ部15を構成するので、製造工程を単純化することができる。また、スイッチ部15を別々に構成するので、同相の交流電流を制御するスイッチ部15全てが破損する可能性が抑制され、モータ1の駆動が停止するのを避けることができる。
【0051】
このときのコイルXyzの結線状態を図7に示す。ここでは、U相コイル群について説明するが、V相、W相コイル群についても同様とする。
【0052】
第1直列コイル回路UAを、U相端子側からコイルU1a、コイルU2a、コイルU3aの順番で接続することにより構成する。第2直列コイル回路UBを、V相端子側からコイルV2b、コイルV3b、コイルV1bの順番で接続することにより構成する。第3直列コイル回路UCを、W相端子側からコイルW3c、コイルW1c、コイルW2cの順番により構成する。
【0053】
また、第1直列コイル回路UA、VA、WAをY型結線18Aにより接続し、第2直列コイル回路UB、VB、WBをY型結線18Bにより接続し、第3直列コイル回路UC、VC、WCをY型結線18Cにより接続する。ここで、Y型結線18で接続される直列コイル回路17の電気的に最も中性点14側のコイルは、周方向に連続するティース12に構成される。これにより、周方向に一部のリード線を用いるだけで中性点14を構成することができる。
【0054】
このように構成することで、各直列コイル回路XA、XB、XCに、同相の異なるティースXy(y=1、2、3)に巻装するコイルを備える。このとき、各直列コイル回路XA、XB、XCの電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルをそれぞれ異なるティース12に構成する。これにより、上述したように、スイッチ部15を周方向に均等に配置することができる。
【0055】
なお、ここではインバータ6をモータ1の軸方向端部に構成したが、この限りではない。例えば、モータ1の端部の外周に沿って構成した場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0056】
次に、本実施形態の効果を説明する。以下、第1の実施形態とは異なる効果のみを説明する。
【0057】
直列コイル回路17の個数を、ティース12の個数n×kと同数とし、直列コイル回路17それぞれの、電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを、全て位置的に異なるティース12に巻装する。これにより、各直列コイル回路17に接続するスイッチ部15を、ティース12に対応して構成することができる。
【0058】
このとき、インバータ6をモータ1の端部または端部近傍の外周に配置して、モータ1とインバータ6を一体化する。これにより、直列コイル回路17の端部を直接スイッチ部15に接合することができる。その結果、モータ1とインバータ6とを接続するための構成を簡略化することができる。
【0059】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更を為し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に用いるモータ駆動システムの概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に用いるモータに備えたステータの概略構成図である。
【図3】第1の実施形態におけるティースに対するコイルの巻装状態を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるコイルの結線状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態に用いるモータ駆動システムの概略構成図である。
【図6】第2の実施形態に用いるモータに備えたステータの概略構成図である。
【図7】第2の実施形態におけるコイルの結線状態を示す図である。
【符号の説明】
1 モータ(電動機)
2 ステータ
3 ロータ
6 インバータ(電力変換装置)
12 ティース
13 ステータコイル
14 中性点
15 スイッチ部
17 直列コイル回路
18 Y型結線(星型結線)
【産業上の利用分野】
本発明は電動機駆動システムに関する。特に、電動機の巻線構造と、それに交流電流を供給する電力変換装置との接続構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動機として、3相交流電流を、4組の同相コイルに流通させるものが知られている。これは、3相に対応し、一部をリング状に構成した3種類の導電体Ua、Va、Waと、1個の共通導電体と、を備えている。各ティースに巻装された4組の同相のコイルの一方の端部、例えばU相の巻始め端部4ヵ所は、導電体Uaに接続される。同様にV、W相の巻き始め端部も導電体Va、Waに接続される。また各コイルの巻終わりである反対側の端部12ヵ所は共通導電体に接続されて、U、V、W相はY形結線される。U、V、W相に対応して3種類の導電体Ua、Va、Waと1個の共通導電体は同心上に設けられ、それぞれの接続部は端板の溝を介して外側で放射状に配置され接続される(例えば、特許文献1、参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−248187号公報
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
上記のような同相の複数のコイルを並列に接続したモータに電流を供給するインバータにおいては、インバータに備えたスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、並列に接続されている同相のコイル全ての電流供給が停止される。また、U、V、W相をY型結線により接続しているので、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、それに結線される回路上のコイル全てが使用できなくなる。
【0005】
このように、同相コイルを並列に接続したモータにおいては、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には同相の全てのコイルへの電流供給が停止して、モータの駆動が停止してしまう。また、異なる相のコイルを星型結線したモータにおいては、一つのスイッチング素子に欠陥が生じた場合には、モータの少なくとも周方向の一部に、トルクを発生できない部分が生じるので、モータに振動が生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みて、スイッチング素子の欠陥に伴う不具合を抑制することができるモータを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、ある一相の交流電流を生成する、複数のスイッチ部の組み合わせにより多相交流電流を供給する電力変換装置を備える。また、複数のティースと、前記ティース毎に複数のコイルを集中巻により巻装し、前記コイルのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装したコイルを直列に接続してなる複数の直列コイル回路と、を備えたステータを有する多相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。
【0008】
または、n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成する少なくともn×m個のスイッチ部の組み合わせによりn相交流電流を供給する電力変換装置を備える。また、n×k個のティースと、前記ティース毎にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装されたk個の前記コイルを直列に接続するm個の直列コイル回路と、を備えたステータを有するn相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。
【0009】
【作用及び効果】
ティース毎に複数のコイルを集中巻により巻装し、コイルのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なるティースに巻装したコイルを直列に接続してなる複数の直列コイル回路と、を備えたステータを有する多相交流電流によって駆動される電動機と、を備える。直列コイル回路それぞれの一方の端部を、電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。これにより、スイッチ部に欠陥が生じた場合に、複数ある直列コイル回路の一部の電流を停止すればよくなる。その結果、スイッチ部の欠陥に伴う不具合を抑制することができる。
【0010】
また、n×k個のティースと、ティース毎にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティースに巻装されたk個のコイルを直列に接続するm個の直列コイル回路と、を備えたステータを有するn相交流電流によって駆動される電動機と、を備え、直列コイル回路それぞれの一方の端部を、電力変換装置の異なるスイッチ部に接続する。これにより、一つのスイッチ部に欠陥が生じても、全てのティースに対して、巻装されたコイルの少なくとも一部には電流を流すことができるので、電動機を停止させずに、かつ余計な振動が生じるのを抑制することができる。その結果、スイッチング部の欠陥に伴う電動機の不具合を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いるモータ1の駆動システムの概略構成を図1に示す。
【0012】
モータ1を、ステータ2と、永久磁石を備えたロータ3と、をケース5に収容することにより構成する。ステータ2を略円筒形状のケース5の内壁に固定する。ステータ5と回転空隙を介して隣接するロータ3の回転軸4を、図示しないベアリングを介してケース5により支持する。ここでは、ステータ2の内周側にロータ3を配置したがこの限りではない。モータ1は、360/n度づつ位相のずれたn相の交流電流によって駆動する。ここでは、120度づつ位相のずれた3相の交流電流(U相電流、V相電流、W相電流)によって駆動する。
【0013】
このようなモータ1への電力供給手段として、直流電源7と、直流電源7から供給される直流電流をn相、ここでは3相交流電流に変換するインバータ6を備える。後述するようにインバータ6にはスイッチ部15(図4、参照)を備える。また、インバータ6を制御するコントローラ8を備える。直流電源7から供給される直流電流をコントローラ8からの制御信号(例えばPWM)に応じて、インバータ6のスイッチ部15を制御することにより3相交流電流に変換する。
【0014】
次に、ステータ2の構成を図2を用いて説明する。図2にはステータ2全体の概略構成を示す。
【0015】
ステータ2を、ロータ3に向かって突出したティース12を供えるステータコア11と、ティース12に巻装したステータコイル13と、から構成する。ここでは、9個のティース12を周方向に均等に備える。また、ステータコイル13は、集中巻により構成する。
【0016】
ここでは、モータ1は3相交流電流により駆動されるので、同相となるティース12が各相に対して3個ずつ存在する。ティース12のうち、U相交流電流が流れるステータコイル13(以下、ステータコイルU)を巻装した三つのティース12を同相ティースUとする。同相ティースUは、U相交流電流が流れるステータコイルU1を備えたティースU1、ステータコイルU2を備えたティースU2、ステータコイルU3を備えたティースU3により構成する。また、V相、W相についても同様とする。つまり、同相ティースVを、V相交流電流が流れるステータコイルVy(y=1、2、3)を巻装したティースVyから構成する。同相ティースWを、W相交流電流が流れるステータコイルWyを巻装したティースWyから構成する。
【0017】
このような9個のティースXy(X=U、V、W)をステータ2の周方向に均等に配置する。ここでは、反時計周りに、ティースU1、V1、W1、U2、V2、W2、・・・となるように構成する。
【0018】
なお、ステータコイルUを備える回路の一端はインバータ6のU相端子に、ステータコイルVを備える回路の一端はインバータ6のV相端子に、ステータコイルWを備える回路の一端はインバータ6のW相端子に、それぞれ接続している。ここでは、U相端子には、ステータU1に巻装したステータコイルU1の一端が接続する。また、V相端子には、ステータV1に巻装したステータコイルV1の一端が接続する。また、W相端子にはティースW1に巻装したステータコイルW1の一端が接続する。このように、周方向に連続するティースU1、V1、W1に、各端子に接続するステータコイルU1、V1、W1を巻装する。
【0019】
また、ステータコイルUを備える回路の他端、ステータコイルVを備える回路の他端、ステータコイルWを備える回路の他端は、それぞれ中性点14に接続する。ここでは、U相、V相、W相を120度づつ位相がずれた交流電流としているので、各ステータコイルU、V、Wを備える回路の端部をY型結線18により接続して中性点14を構成する。ここでは、中性点14には、ステータコイルU3、V3、W3の一端が接続する。つまり、同一の中性点14に電気的に最も近いステータコイル13を備えたティース12を、周方向に連続するティースU3、V3、W3とする。なお、後述するように本実施形態では三つの中性点14を備えるが、この中性点14に電気的に最も近いステータコイル13を備えるティース12は、3つの中性点14の間で同一のものでなくてもよい。
【0020】
次に、図3に一つのティース12に対するステータコイル13の巻装状態を示す。ここでは、ティースU1の巻装状態について説明する。
【0021】
ティースU1にステータコイルU1を巻装する。ステータコイルU1を、複数のコイルから構成する。ここでは、三つのコイルU1a、U1b、U1cから構成する。ここで、a、b、cはティースU1に対する相対位置(以下、巻装位置)を示しており、最も内側をa、その次をb、最も外側をcで表す。つまり、ステータコイルU1を、ティースU1側からコイルU1a、コイルU1b、コイルU1cの順番で巻装することにより構成する。ここでは、コイルU1a、U1b、U1cそれぞれの巻数を同数とするが、この限りではない。
【0022】
ここでは、ティースU1について説明したが、他のティースXyの構成も同様とする。つまり、ティースXyに巻装したステータコイルXyを、三つのコイルXyzから構成する。X=U、V、Wとし、y=1、2、3とし、z=a、b、cとする。
【0023】
なお、U相交流電流が流れる9つのコイルUyzをU相コイル群、V相交流電流が流れる9つのコイルVyzをV相コイル群、W相交流電流が流れる9つのコイルWyzをW相コイル群とする。
【0024】
次に、上述したようなU相コイル群、V相コイル群、W相コイル群の結線状態を図4を用いて説明する。
【0025】
U相コイル群を、3個の直列コイル回路17(第1直列コイル回路UA、第2直列コイル回路UB、第3直列コイル回路UC)により構成する。各直列コイル回路UA、UB、UCには、同相の異なるティースU1、U2、U3それぞれに巻装した3つのステータコイルU1、U2、U3を構成するコイルが含まれる。
【0026】
また、一つの直列コイル回路17に含まれるコイルの巻装位置を同一に設定しているが、この限りではない。ここでは、第1直列コイル回路UAを最も内側のaに巻装されるコイルUyaを直列に接続した回路、第2直列コイル回路UBをbに巻装されるコイルUybを直列に接続した回路、第3直列コイル回路UCを最も外側のcに巻装されるコイルUycを直列に接続した回路とする。
【0027】
さらに、各直列コイル回路UA、UB、UCそれぞれの最もインバータ6側のコイルをティースU1に巻装するステータコイルU1を構成するコイルU1zとする。つまり、直列コイル回路UA、UB、UCのU相端子に電気的に最も近いコイルを同一のティースU1に構成する。その次にU相端子に電気的に近いコイルをティースU2に巻装するコイルU2zとする。さらに、他端側(中性点14側)のコイルをティースU3に巻装するステータコイルU3を構成するコイルU3zとする。つまり、各直列コイル回路UA、UB、UCそれぞれの最上流のコイルをティースU1に巻装し、次のコイルをティースU2に巻装し、最も下流のコイルをティースU3に巻装する。V相、W相についても同様に構成する。
【0028】
具体的には、第1直列コイル回路UAをU相端子側からコイルU1a、U2a、U3aを直列に接続した回路とする。第2直列コイル回路UBをU相端子側からコイルU1b、U2b,U3bを直列に接続した回路とする。第3直列コイル回路UCをU相端子側からコイルU1c、U2c、U3cを直列に接続した回路とする。これらの直列コイル回路UA、UB、UCによりU相コイル群を構成する。V相コイル群、W相コイル群に対しても同様の結線状態とする。
【0029】
このように構成したそれぞれ位相の異なる交流電流が流れる直列コイル回路17の中性点14側の端部をY型結線18により接続する。ここでは、接続部分が中性点14に相当する。ここでは、Y型結線18Aを第1直列コイル回路UA、VA、WAの下流端を中性点14Aで接続することにより構成する。また、Y型結線18Bを、第2直列コイル回路UB、VB、WBの下流端を中性点14Bで接続することにより構成する。また、Y型結線18Cを第3直列コイル回路UC、VC、WCの下流端を中性点14Cで接続することにより構成する。なお、ここでは各中性点14同士は接続させない。また、Y型結線18を構成する直列コイル回路17の組み合わせは上記に限らず、異相を結線したものであればよい。
【0030】
このように構成した3つのY型結線18の端部を、それぞれインバータ6のスイッチ部15に直列に接続する。つまり、各直列コイル回路17の最上流端を、それぞれ別のスイッチ部15に直列に接続する。
【0031】
ここで、インバータ6の概略を説明する。なお、図4において、スイッチング回路16V、16Wは、スイッチング回路16Uと同様の構成とする。
【0032】
ここでは図4に示すように、3つのスイッチング回路16U、16V、16Wを備える。各スイッチング回路16には、並列に三つのスイッチ部15を備える。なお、スイッチ部15は、ある位相の交流電流を生成するためのスイッチ素子を備えた回路である。ここでは、二つのスイッチ素子を直列に接続することにより、スイッチ部15を構成している。
【0033】
スイッチング回路16Uを、U相コイル群への電流の供給を制御するスイッチ部15UA、15UB、15UCを並列に接続することにより構成する。ここでは、スイッチ部15UAには第1直列コイル回路UAを、スイッチ部15UBには第2直列コイル回路UBを、スイッチ部15UCには第3直列コイル回路UCを接続する。つまり、直列コイル回路XA、XB、XCに供給する同位相の交流電流を、一つのスイッチング回路16Xで制御する。
【0034】
なお、スイッチング回路16の構成はこの限りではない。例えば、一つのY型結線18に供給する、異なる位相の交流電流を一つのスイッチング回路16で制御することもできる。この場合には、一つのスイッチング回路16全体に欠陥が生じた場合にも、他のY型結線18に供給される電流を維持することができる。
【0035】
このように、ティース12それぞれに複数のコイルを巻装し、同位相の交流電流が供給されるステータコイル13を備えたティース12間でコイルを直列に接続した複数の直列コイル回路17を構成する。このように構成した直列コイル回路17のうち、異なる位相の交流電流が流れるもの同士をY型結線18で接続する。さらに、各直列コイル回路17の端部に直列にスイッチ部15を接続する。これにより、一つのスイッチ部15に欠陥が生じて、あるY型結線18に電流が流れない場合にも、他のY型結線18には電流が流れる。例えば、スイッチ部15UAを構成するスイッチ素子の一つに欠陥が生じた場合、直列コイル回路UA、VA、WAへの電流の供給を停止する。この際に、直列コイル回路UB、VB、WBおよび直列コイル回路UC、VC、WCには電流を流すことができる。そのため、全てのティース12において、ステータコイル13の少なくとも一部に電流が流れる。ここでは、コイルXyb、Xycに電流が流れる。その結果、モータ1の駆動を停止する必要がなく、また、モータ1の周方向の一部にトルクが発生できない部分を生じるのを防いで振動を抑制することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、一つのティース12に3個のコイルを巻装することで、3個の直列コイル回路17を構成するようにしたが、この限りではない。一つのティース12に2個あるいは4個以上のコイルを巻装することで2個あるいは4個以上の直列コイル回路17を構成してもよい。
【0037】
また、9つのティース12をもつステータ2について説明したが、駆動電流の相数(本実施形態ではU、V、Wの3相)の整数倍のティース12をもつステータ2であればよい。12個(=3相×4)のティース12をもつステータ2の場合は、一つの直列コイル回路17を、同相の異なるティース12に巻装された4つのコイルで構成すればよい。
【0038】
また、駆動電流の相数は3に限らず、90度づつ位相のずれた4相の交流電流で駆動するモータや、それ以上の多相交流電流で駆動するモータにも適用できる。なお、このときには各相の直列コイル回路17の接続はn個に分岐した星型結線になる。
【0039】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0040】
ある一相の交流電流を生成する、複数のスイッチ部15の組み合わせにより多相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、複数のティース12と、ティース12毎に複数のコイルXyzを集中巻により巻装し、コイルXyzのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装したコイルXyzを直列に接続してなる複数の直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有する多相交流電流によって駆動されるモータ1を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。これにより、スイッチ部15に欠陥が生じた場合に、複数ある直列コイル回路17の一部の電流を停止すればよくなる。その結果、スイッチ部17の欠陥に伴う不具合を抑制することができる。
【0041】
n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、ある一相の交流電流を生成する少なくともn×m個のスイッチ部15の組み合わせによりn相交流電流を供給するインバータ6を備える。また、n×k個のティース12と、ティース12にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12に巻装されたk個のコイルを直列に接続するm個の直列コイル回路17と、を備えたステータ2を有するn相交流電流によって駆動されるモータ1と、を備える。直列コイル回路17それぞれの一方の端部を、インバータ6の異なるスイッチ部15に接続する。これにより、一つのスイッチ部15に破損等の欠陥が生じても、他の直列コイル回路17に電流を流すことができるので、電気的に同相でありかつ位置的に異なるティース12全てのステータコイル13の少なくとも一部に電流を流すことができる。これにより、モータ1を停止させずに、かつ余計な振動が生じるのを抑制することができ、スイッチ部15の欠陥に伴うモータ1の不具合を抑制することができる。
【0042】
また、電気的に同相であり、かつ位置的に異なるk個のティース12に巻装されたコイルを直列に接続するn×m個の直列コイル回路17を備え、スイッチ部15をn×m個備える。これにより、あるスイッチ部15が破損した場合等には、同相の全てのステータコイル13に対して電流が流れないコイルが存在するので、モータ1に生じる周方向のトルクの分布を抑制することができる。
【0043】
ここでは、ある相の交流電流を供給するスイッチ部15に破損等の欠陥が生じた場合には、他の相に対しても同数のスイッチ部15への電流供給を停止する。例えば、破損したスイッチ部15に接続する星型結線(Y型結線18)で結ばれた直列コイル回路17全体への電流の供給を停止する。これにより、モータ1に生じるトルクを周方向に均一化することができるので、スイッチ部15に欠陥が生じたことによりモータ1の振動が増大するのを防ぐことができる。
【0044】
さらに、ここでは、直列コイル回路17によって、ティース12に対する巻装位置を設定する。そのため、あるスイッチ部15が破損した場合に、各ティースに対して電流の流れないコイルの位置が一致するので、さらに、モータ1に生じるトルクを周方向に均一化することができる。
【0045】
また、一方の端部を中性点14に接続し、もう一方の端部をスイッチ部15に接続した星型結線(Y型結線18)により、異なる位相の交流電流が流れる直列コイル回路17を接続する。一つの星型結線を構成するそれぞれの直列コイル回路17の、電気的に最も中性点側にあるコイルが巻装されるティース12を位置的に連続させる。ここでは、ティースU3、V3、W3を位置的に連続させる。これにより、直列コイル回路17を接続して中性点14を構成するために用いるリード線を短くすることができる。
【0046】
また、同相の直列コイル回路17の電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを同一のティース12に巻装し、かつ、各相のスイッチ部15側にあるコイルを巻装したティース12を位置的に連続させる。ここでは、ティースU1、V1、W1を位置的に連続させる。これにより、各直列コイル回路17の端部をスイッチ部15に接続するための構成を、簡単にすることができる。
【0047】
次に、第2の実施形態について説明する。モータ1の駆動システムの概略構成を図5に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0048】
モータ1とインバータ6を一体化して構成する。モータ1の軸方向端部にインバータ6を配置する。また、スイッチ部15をティース12と同数備える。ここでは、9個備える。スイッチ部15をインバータ6に周方向に均等に配置する。ここでは、ステータ2のティース12に対応して配置する。
【0049】
ステータ2の構成を、図6を用いて説明する。
【0050】
ここでは、各ティース12に巻装されるステータコイル13を構成するコイルの個数を、ティース12の個数/相数とする。ここで、コイルを接続する直列コイル回路17は、各ティース12の備えるコイルの個数と相数との積となる。つまり、直列コイル回路17の個数をティース12の個数と等しくする。このとき、直列コイル回路17それぞれの電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを、異なるティース12に構成する。上述したように、スイッチ部15を周方向に均等に並ぶティース12に対応して構成するので、各直列コイル回路17の最上流に配置したコイルとスイッチ部15までの距離を短く構成することができる。これにより、リード線等の構成材料にかかるコストを低減することができる。また、インバータ6に軸対象にスイッチ部15を構成するので、製造工程を単純化することができる。また、スイッチ部15を別々に構成するので、同相の交流電流を制御するスイッチ部15全てが破損する可能性が抑制され、モータ1の駆動が停止するのを避けることができる。
【0051】
このときのコイルXyzの結線状態を図7に示す。ここでは、U相コイル群について説明するが、V相、W相コイル群についても同様とする。
【0052】
第1直列コイル回路UAを、U相端子側からコイルU1a、コイルU2a、コイルU3aの順番で接続することにより構成する。第2直列コイル回路UBを、V相端子側からコイルV2b、コイルV3b、コイルV1bの順番で接続することにより構成する。第3直列コイル回路UCを、W相端子側からコイルW3c、コイルW1c、コイルW2cの順番により構成する。
【0053】
また、第1直列コイル回路UA、VA、WAをY型結線18Aにより接続し、第2直列コイル回路UB、VB、WBをY型結線18Bにより接続し、第3直列コイル回路UC、VC、WCをY型結線18Cにより接続する。ここで、Y型結線18で接続される直列コイル回路17の電気的に最も中性点14側のコイルは、周方向に連続するティース12に構成される。これにより、周方向に一部のリード線を用いるだけで中性点14を構成することができる。
【0054】
このように構成することで、各直列コイル回路XA、XB、XCに、同相の異なるティースXy(y=1、2、3)に巻装するコイルを備える。このとき、各直列コイル回路XA、XB、XCの電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルをそれぞれ異なるティース12に構成する。これにより、上述したように、スイッチ部15を周方向に均等に配置することができる。
【0055】
なお、ここではインバータ6をモータ1の軸方向端部に構成したが、この限りではない。例えば、モータ1の端部の外周に沿って構成した場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0056】
次に、本実施形態の効果を説明する。以下、第1の実施形態とは異なる効果のみを説明する。
【0057】
直列コイル回路17の個数を、ティース12の個数n×kと同数とし、直列コイル回路17それぞれの、電気的に最もスイッチ部15側にあるコイルを、全て位置的に異なるティース12に巻装する。これにより、各直列コイル回路17に接続するスイッチ部15を、ティース12に対応して構成することができる。
【0058】
このとき、インバータ6をモータ1の端部または端部近傍の外周に配置して、モータ1とインバータ6を一体化する。これにより、直列コイル回路17の端部を直接スイッチ部15に接合することができる。その結果、モータ1とインバータ6とを接続するための構成を簡略化することができる。
【0059】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更を為し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に用いるモータ駆動システムの概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に用いるモータに備えたステータの概略構成図である。
【図3】第1の実施形態におけるティースに対するコイルの巻装状態を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるコイルの結線状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態に用いるモータ駆動システムの概略構成図である。
【図6】第2の実施形態に用いるモータに備えたステータの概略構成図である。
【図7】第2の実施形態におけるコイルの結線状態を示す図である。
【符号の説明】
1 モータ(電動機)
2 ステータ
3 ロータ
6 インバータ(電力変換装置)
12 ティース
13 ステータコイル
14 中性点
15 スイッチ部
17 直列コイル回路
18 Y型結線(星型結線)
Claims (6)
- ある一相の交流電流を生成する、複数のスイッチ部の組み合わせにより多相交流電流を供給する電力変換装置と、
複数のティースと、前記ティース毎に複数のコイルを集中巻により巻装し、前記コイルのうち電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装したコイルを直列に接続してなる複数の直列コイル回路と、を備えたステータを有する多相交流電流によって駆動される電動機と、を備え、
前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続することを特徴とする電動機駆動システム。 - n≧3、k≧2、m≧2、かつ、n、k、mが整数とした場合に、
ある一相の交流電流を生成する少なくともn×m個のスイッチ部の組み合わせによりn相交流電流を供給する電力変換装置と、
n×k個のティースと、前記ティース毎にm個ずつ巻装されたコイルのうち、電気的に同相でありかつ位置的に異なる前記ティースに巻装されたk個の前記コイルを直列に接続するm個の直列コイル回路と、を備えたステータを有するn相交流電流によって駆動される電動機と、を備え、
前記直列コイル回路それぞれの一方の端部を、前記電力変換装置の異なるスイッチ部に接続することを特徴とする電動機駆動システム。 - 一方の端部を中性点に接続し、もう一方の端部を前記スイッチ部に接続した星型結線により、異なる位相の交流電流が流れる前記直列コイル回路を接続し、
一つの前記星型結線を構成するそれぞれの前記直列コイル回路の、電気的に最も中性点側にある前記コイルが巻装される前記ティースを位置的に連続させる請求項2に記載の電動機駆動システム。 - 同相の前記直列コイル回路に含まれた、電気的に最も前記スイッチ部側にある前記コイルを、全て同一の前記ティースに巻装し、
かつ、各相の前記電気的に最もスイッチ部側にあるコイルを巻装したティースを、位置的に連続させる請求項2または3に記載の電動機駆動システム。 - 前記直列コイル回路の個数を、前記ティースの個数n×kと同数とし、
前記直列コイル回路それぞれの、電気的に最も前記スイッチ部側にある前記コイルを、全て位置的に異なるティースに巻装させる請求項2または3に記載の電動機駆動システム。 - 前記電力変換装置を前記電動機の端部または端部近傍の外周に配置することにより、前記電動機と前記電力変換装置を一体化する請求項5に記載の電動機駆動システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-03-26 JP JP2003085386A patent/JP2004297881A/ja active Pending
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