JP2004297233A - 留守番機能付きインターホン親機及びインターホンシステム - Google Patents

留守番機能付きインターホン親機及びインターホンシステム Download PDF

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Hidenori Maeda
英則 前田
Yuetsu Chikamura
雄悦 近村
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Abstract

【課題】本発明は、ドアホン子機で用件入力を促す音声メッセージを変えることができる留守番機能付きインターホン親機及びインターホンシステムに関する。
【解決手段】本発明では、複数のドアホン子機12を接続可能であって、ドアホン子機12で呼出操作があった場合に用件入力を促す音声メッセージを出力させて入力用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機10は、ドアホン子機12のうち呼出操作があったドアホン子機12を判別する子機検出部106と、ドアホン子機12の各々に対して留守番モードの設定情報を記憶するメッセージ記憶部111と、ドアホン子機12から呼出操作があった場合には、子機検出部106で判別されたドアホン子機12に対応する留守番モードの設定情報を読み出し、留守番モードが設定されているドアホン子機12であった場合には留守番モードを実行する制御部109とを備えて構成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、留守番機能付きインターホン親機に関し、特に、ドアホン子機における用件の入力を促す音声メッセージを変えることができる留守番機能付きインターホン親機に関する。さらに、該留守番機能付きインターホン親機を用いたインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、2世帯住宅や比較的規模の大きい住宅等向けに、複数のドアホン子機が接続可能であって、留守の場合や応対したくない場合等の来客を確認可能な留守番機能を備えた留守番機能付きインターホン親機が普及してきている。
【0003】
このようなインターホン親機は、在宅モードと留守番モードとを備え、留守番モードに設定しておくと、ドアホン子機が来客によって呼出操作されたときに、ドアホン子機のカメラによって来客を撮影しその映像を静止画として録画しておくと共に、用件の入力を促す音声メッセージをドアホン子機から出力させドアホン子機に入力された用件を録音し、帰宅した住戸の居住者が録画した映像や録音した用件を確認することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−33838号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のインターホン親機は、複数の子機に対して一斉に留守番モードとなっていた。そのため、ドアホン子機ごとに留守番モードを設定することができないという事情がある。
【0006】
そして、従来のインターホン親機は、用件の入力を促す音声メッセージの内容がどのドアホン子機に対しても共通であった。そのため、例えば、2世帯住宅で子供世帯に設置されているドアホン子機と親世帯に設置されているドアホン子機とでこの音声メッセージの内容を変えたいという要望に応じることができない。
また例えば、入浴中や睡眠中等、時間帯によって居住者が応対することができない理由が異なるため、時間帯によってこの音声メッセージの内容を変えたいという要望に応えることができない。さらに、ドアホン子機が設置される場所によっては音声メッセージが周囲に響き近所に迷惑となったり周囲の騒音で聞こえなくなったりするという事情もある。
【0007】
また、例えばドアホン子機にカメラ付きドアホン子機とカメラなしドアホン子機等、ドアホン子機に複数の種類が存在するため、インターホン親機は、種類ごとに専用の接続端子を備えなければならず、接続端子の個数は、(接続可能個数)に(ドアホン子機の種類数)を乗じた個数となり、コストの増加や機器の大型化の問題があった。さらに、種類ごとの専用の接続端子では、施工時にどの接続端子に接続すべきかを判断しなければならないため煩わしいという問題、不注意や思い込み等から誤接続が生じるという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みて、音声メッセージに生じる問題やインターホン親機に複数のドアホン子機が接続される場合に生じる問題を解決するためになされた発明である。
【0009】
本発明の第1の目的は、ドアホン子機ごとに留守番モードが設定可能なインターホン親機を提供することである。本発明の第2の目的は、ドアホン子機ごとに音声メッセージの内容が変更可能なインターホン親機を提供することである。本発明の第3の目的は、時間帯によって音声メッセージの内容が変更可能なインターホン親機を提供することである。本発明の第4の目的は、音声メッセージの音量が変更可能なインターホン親機を提供することである。本発明の第5の目的は、接続端子に汎用性を持たせたインターホン親機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を解決するために、請求項1に記載の発明では、複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機は、接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、前記接続されているドアホン子機のそれぞれに対して留守番モードの設定情報を記憶する記憶部と、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する留守番モードの設定情報を読み出し、留守番モードが設定されているドアホン子機であった場合には、該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えて構成される。
【0011】
このような構成の留守番機能付きインターホン親機では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、記憶部は、留守番モードに設定されているドアホン子機を記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する留守番モードの設定情報を読み出し、留守番モードが設定されているドアホン子機であった場合には、該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、留守番モードに設定したいドアホン子機を記憶部に記憶することができ、ドアホン子機ごとに留守番モードを設定し、実行することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機は、接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、前記接続されているドアホン子機のそれぞれに対して音声メッセージをそれぞれ記憶する記憶部と、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音声メッセージを前記記憶部から読み出し、該読み出した音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えて構成される。
【0013】
このような構成の留守番機能付きインターホン親機では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、記憶部は、接続されているドアホン子機のそれぞれに対して音声メッセージを記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音声メッセージを記憶部から読み出し、この読み出した音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、ドアホン子機ごとに音声メッセージをそれぞれ記憶部に記憶することができ、ドアホン子機ごとに音声メッセージを変えて、留守番モードを実行することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機は、時を刻む時計と、1日を複数の時間帯に分けて各時間帯に対して音声メッセージをそれぞれ記憶する記憶部と、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、該呼出操作があった時刻を前記時計から取得し、該取得した時刻を含む時間帯に対応する音声メッセージを前記記憶部から読み出し、該読み出した音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えて構成される。
【0015】
このような構成の留守番機能付きインターホン親機では、時計は、時を刻み、記憶部は、1日を複数の時間帯に分けて各時間帯に対して音声メッセージをそれぞれ記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、この呼出操作があった時刻を時計から取得し、この取得した時刻を含む時間帯に対応する音声メッセージを記憶部から読み出し、この読み出した音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、時間帯ごとに音声メッセージをそれぞれ記憶部に記憶することができ、時間帯ごとに音声メッセージを変えて、留守番モードを実行することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機は、接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音量の音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えて構成される。
【0017】
このような構成の留守番モード付きインターホン親機では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音量の音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。そのため、ドアホン子機ごとに音声メッセージの音量を変えて、留守番モードを実行することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機において、前記ドアホン子機は、被写体を撮像して映像信号を出力するカメラ付きドアホン子機であって、前記留守番モードにおいて該ドアホン子機で撮影された画像をさらに録画する。
【0019】
このような構成の留守番機能付きインターホン親機は、留守番モードにおいて用件の録音だけでなく、用件を録音したときの画像を録画することができる。このため、帰宅した後に、居住者は、用件を入力した来客を知ることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機において、待機電圧から動作電圧に昇圧後一定時間内に該動作電圧に生じる一定時間の電圧降下に基づいて接続されているドアホン子機の機種を識別する機種識別部をさらに備える。そして、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機は、前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下の有無によってドアホン子機の機種を識別する。請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機において、前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下における電圧値の違いによってドアホン子機の機種を識別する。請求項9に記載の発明では、請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機において、前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下の個数によってドアホン子機の機種を識別する。
【0021】
このような構成の留守番機能付きインターホン親機は、機種識別部をさらに備えるので、ドアホン子機の機種を区別することなく接続することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明では、ドアホン子機と、インターホン親機とを備えるインターホンシステムは、前記インターホン親機は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、留守番モードに設定するドアホン子機を選択することができる留守番機能付きインターホン親機の実施形態である。
【0024】
まず、第1の実施形態の構成について説明する。図1は、留守番機能付きのインターホンシステムの構成を示す図である。図2は、留守番機能付きインターホン親機の構成を示すブロック図である。図3は、留守番機能付きインターホン親機の概観を示す図である。図4は、ドアホン子機の構成を示すブロック図である。図4(A)は、カメラ付きドアホン子機の構成を示すブロック図であり、図4(B)は、カメラ無しドアホン子機の構成を示すブロック図である。
【0025】
図1において、留守番機能付きインターホンシステム1は、留守番機能付きインターホン親機(以下、「親機」と略記する。)10と、親機10に接続される副親機11と、親機10に接続される複数のドアホン子機(以下、「子機」と略記する。)12とを備えて構成される。このような留守番機能付きインターホンシステム1は、例えば、2世帯住宅における、子供世帯が居住する1階部分に親機10及び子機A12−Aが設置され、親世帯が居住する2階部分に副親機11及び子機B12−Bが設置される。また例えば、比較的大きい住宅における、リビングに親機10が設置され、寝室に副親機11が設置され、子機A12−Aが表門に設置され、そして、子機B12−Bが裏門に設置される。なお、本実施形態では、子機12が2個の場合であるが、これに限定されず、子機12は、親機10の接続端子数に応じて複数個可能である。
【0026】
図2において、親機10は、複数の子機12を接続可能であって、子機12で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージをこの子機12から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備えるものであって、複数の接続端子101と、子機切替部102と、多重分離部103と、映像信号受信部104と、表示部105と、子機検出部106と、呼出信号検出部107と、録画部108と、制御部109と、録音部110と、メッセージ記憶部111と、音声送受話部112と、音入出力部113と、呼出音発生部114と、記憶部116と、操作入力部117と、時計118とを備えて構成される。
【0027】
接続端子101は、子機12を親機10と接続するためのコネクタである。接続端子101の個数は、親機10の仕様(スペック)に応じて決定され、本実施形態では、2個の子機12が接続可能なように2個の接続端子101(101−1、101−2)が装備されている。
【0028】
子機検出部106は、接続されている子機12のうち呼出操作があった子機12を判別するものであって、接続端子101−1と子機切替部102との間におけるラインL1の電圧変化、及び、接続端子101−2と子機切替部102との間におけるラインL2の電圧変化を検出し、電圧変化を検出したラインLを検出結果として検出信号を制御部109に出力する回路である。この検出信号によって制御部109は、呼出信号を送信した子機12(来客によって呼出操作された子機12)を判別することができる。子機切替部102は、制御部109の制御に基づいて複数の接続端子101の中から1つを選択し、選択した接続端子101と多重分離部103とを接続することによって、多重分離部103に接続される子機12を切り替える回路である。制御部109は、子機検出部106から入力された検出結果に基づいて子機切替部102を制御し、呼出信号を送信した子機12と多重分離部103とを接続する。
【0029】
多重分離部103は、子機12から送信され多重化されている映像変調信号、呼出信号及び音声信号を分離して、それぞれ映像信号受信部104、呼出信号検出部107及び音声送受話部112に出力すると共に、直流電源及び音声送受話部112からの音声信号を多重化して、子機切替部102及び接続端子101を介して子機12に送信する。
【0030】
なお、親機10は、商用電源に接続され、親機10の各部に電源が供給されると共に、上述のように多重分離部103、子機切替部102及び端子101を介して子機12に電源が供給される。
【0031】
映像信号受信部104は、映像変調信号を映像信号に復調して、表示部105に出力する回路である。表示部105は、映像信号受信部104からの映像信号を画像表示したり、録画部108に記録されている静止画を画像表示したり、後述のメニューを画像表示したりする回路である。表示部105は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)及び有機ELのディスプレイ等である。録画部108は、表示部105に表示された動画の一コマを静止画の画像データとして記憶する回路であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等のメモリである。画像データは、静止画のデータとシーケンス番号とを備えて構成される。なお、少ないメモリ容量で画像データを記憶することができる観点からJPEG(Joint Photographic Expert Group)等のフォーマットで画像データを圧縮して記憶することが好ましい。また、本実施形態の親機10は、静止画を録画するものであるが、Motion JPEGやMPEG等のフォーマットによって一定時間の動画を記憶するように構成してもよい。
【0032】
呼出信号検出部107は、多重分離部103で分離された呼出信号を検出して制御部109に出力する回路である。
【0033】
音声送受話部112は、多重分離部103で分離された子機12からの音声信号を復調し増幅してから音入出力部113に出力すると共に、音入出力部113から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部103に出力する。そして、音声送受話部112は、親機10と子機12とが通話可能の状態で、音声入出力部113からの音声信号と多重分離部103からの音声信号(ドアホン子機12からの音声信号)とのレベルを比較し、音声入出力部113からの音声信号の方のレベルが大きい場合には入力音声信号を増幅・FM変調して多重分離部103に出力し、多重分離部103からの音声信号の方のレベルが大きい場合にはこの音声信号を復調・増幅して音入出力部113に出力する通話制御を行う。音入出力部113は、音声送受話部112から入力された音声信号を音声に変換して再生出力すると共に、主に居住者の音声を音声信号に変換して音声送受話部112に出力する。音入出力部113は、例えばマイクロホン等の音声を音声信号に変換する音入力部と例えばスピーカ等の音声信号を音声に変換する音出力部とで構成される。あるいは、例えば、音声の入出力を兼ねたスピーカで構成される。録音部110は、音声送受話部112から出力される音声信号を音声データとして記憶する回路であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等のメモリである。音声データは、音声のデータと該音声を録音した時間とシーケンス番号とを備えて構成され、このシーケンス番号は、該音声データを生成したときに録画した画像データと同一の番号が付される。
【0034】
呼出音発生部114は、制御部109からの出力に基づいて呼出音になる電気信号を発生させ、音入出力部113に出力する回路である。
【0035】
メッセージ記憶部111は、留守番モードに設定されている子機12を記憶すると共に、留守番モードにおいて来客があったときに来客に伝える音声メッセージを記憶する回路であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等のメモリである。
【0036】
記憶部116は、制御部109が実行する制御プログラム等を記憶する回路であり、例えば、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリである。
【0037】
時計118は、時を刻む回路であり、制御部109の要求に従い当該時刻を制御部109に出力する。そして、時計118は、計時を開始するセット信号が入力されると計時を開始して一定時間経過後に計時が終了した旨を示すタイムアウト信号を出力するタイマー機能も備える。
【0038】
制御部109は、例えば、マイクロプロセッサを備えて構成され、子機切替部102、子機検出部106、呼出信号検出部107、録画部108、録音部110と、メッセージ記憶部111、呼出音発生部114、記憶部116、操作入力部117及び時計118に接続され、これら各部を制御プログラムに基づき制御し、例えば、子機12から呼出操作があった場合には、子機検出部106で判別された子機12に対応する留守番モードの情報を読み出し、留守番モードが設定されている子機12であった場合には、この子機12に対して留守番モードを実行する。
【0039】
操作入力部117は、親機10を操作するための指示等を入力する回路であり、入力された指示は、制御部109に出力される。この操作入力部117を図3に基づいて説明する。
【0040】
図3において、親機10は、ケースの一方面の略中央に音出力窓150が配置され、音出力窓150の上方に表示部105が配置され、音出力窓150の下方に通話中であることを示すランプ118を介して通話釦117aが配置される。
音出力窓150は、親機10の内外で音を伝播させるためのものであり、例えばメッシュ状に孔を備えた開口である。そして、音出力窓150の背面には、上述した音入出力部113の音出力部(例えばスピーカ)が配置される。一方、音入出力部113の音入力部(例えばマイクロホン)は、通話釦117aの下部に配置される。この音出力窓150、ランプ118及び通話釦117aの一方側方には、上方から留守釦117b、モニタ釦117c及び室内呼出釦117dが配置される。そして、表示部105の一方側方には、上方から選択釦117e、決定釦117f及び再生釦117gが配置され、他方側方には、メニュー釦117h及び終了釦117jが配置される。
【0041】
これら通話釦117a、留守釦117b、モニタ釦117c、室内呼出釦117d、選択釦117e、決定釦117f、再生釦117g、メニュー釦117h及び終了釦117jで操作入力部117が構成される。
【0042】
通話釦117aは、親機10と子機12との間で通話の開始及び終了をオン・オフするスイッチであり、通話釦117aを操作することによって親機10が子機12と通話可能となり、通話釦117aを再び操作することによって子機12との通話が終了される。そして、制御部109は、呼出信号を受信するとセット信号を時計118に出力し、時計118は、一定時間経過後にタイムアウト信号を制御部109に出力する。
【0043】
留守釦117bは、留守番モードの設定及び解除を行うスイッチである。留守番モードに設定されている場合には、親機10は、来客があったときにメッセージ記憶部111に記憶されている音声メッセージを子機12に出力させ、子機12が撮影した動画の一コマを録画部108に記憶し、そして、来客の用件を録音部110に記憶する。留守番モードが解除されている場合(在宅モード)には、親機10は、子機12との間で通常のインターホン(内線通話機)として動作する。なお、留守釦117bの背後に光源をさらに備え、留守番モード中に来客があって録画及び録音がされている場合に、光源を点滅させることによって、帰宅した居住者に録画及び録音がある旨を報知するように構成してもよい。
【0044】
モニタ釦117cは、子機12による映像を表示部105に表示させるスイッチであり、モニタ釦117cを操作することにより子機12によって外部の様子をモニタ(監視)することができる。
【0045】
室内呼出釦117dは、副親機11を呼び出すスイッチであり、室内呼出117dを操作することにより副親機11の呼出音が鳴り、副親機11との間で内線通話が可能となる。
【0046】
メニュー釦117hは、親機10の各種設定を行うメニュー画面を表示部105に表示させるスイッチである。メニュー画面は、主項目として、留守番モードを設定する子機12を選択する子機選択と、音声メッセージを入力するメッセージ入力と、録画されている画像を再生する録画再生と、録音されている用件を再生する録音再生とを備えて構成される。子機選択は、下位の副項目としてさらに留守番モードにする子機12を選択する留守番モード子機選択があり、録画再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録画を選択する録画再生選択があり、録音再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録音を選択する録音再生選択がある。なお、録画再生選択で再生すべき静止画が選択され、再生釦117gによって再生が開始されると、同時に該画像を録画したときに録音された用件も再生される。一方、録音再生選択で再生すべき用件が選択され、再生釦117gによって再生が開始された場合には用件のみ再生する。
【0047】
終了釦117jは、メニューを終了するためのスイッチである。
【0048】
選択釦117eは、メニュー画面に表示されたメニューの主項目及び副項目を選択するためのスイッチであり、選択釦117eが操作されるごとにメニューの各主項目及び各副項目が変更される。本実施形態では、例えば、メニュー釦117hが操作されるとまず子機選択がデフォルトとして表示され、選択釦117eが操作されるごとに、子機選択からメッセージ入力、録画再生、録音再生の順にサイクリックに変更される。留守番モード子機選択では、選択釦117eが操作されるごとに例えば各子機12に付されたアルファベットが順にサイクリックに変更され、録画再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各画像データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更され、そして、録音再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各音声データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更される。
【0049】
決定釦117fは、選択釦117eによって選択されている項目を親機10に確定入力するためのスイッチであり、決定釦117fを操作することによって選択釦117eで選択されている項目で決定され、入力される。なお、本実施形態では、一度決定した項目を変更する場合には、再入力を行う。また、副項目が入力されると主項目のデフォルトがメニュー画面に表示される。
【0050】
再生釦117gは、録画部108に記憶されている画像や録音部110に録音されている用件を再生するためのスイッチである。
【0051】
次に、子機12の構成について説明する。図4(A)において、子機12は、カメラ付きのドアホン子機であり、撮像部121と、映像信号送信部122と、呼出釦123と、呼出信号発生部124と、音声入力部125と、音声送受話部126と、電源部127と、音声出力部128と、多重分離部129とを備えて構成される。
【0052】
撮像部121は、被写体光像を光電変換して映像信号を出力する撮像素子と、撮像素子の撮像面に被写体光像を結像させる光学系とを備えて構成される。撮像部121の映像信号は、映像信号送信部122に出力される。撮像素子は、受光した光をその光強度に従った電気信号に変換する複数の受光素子をマトリックス状に配置した光電変換素子であり、例えば、CCD(Charge−Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)の固体撮像素子等である。映像信号送信部122は、入力された映像信号を変調して映像変調信号として多重分離部129に出力する回路である。
【0053】
呼出釦123は、親機10の音入出力部113から呼出音を鳴動させるための呼出信号を親機10に送信させるための回路であり、例えば、押釦スイッチ等である。来客は、この呼出釦123を操作することによって、住戸内の居住者に来客の存在があることを知らせる。呼出信号発生部124は、親機10の音入出力部113から呼出音を鳴動させるための呼出信号を生成し、生成した呼出信号を多重分離部129に出力する回路である。呼出信号については、後述する。
【0054】
音声入力部125は、音を音声信号として電気信号に変換する回路であり、例えば、マイクロホンである。この音声信号は、音声入力部125から多重分離部129に出力される。来客は、音声を音声入力部125に入力することによって、親機10の居住者と通話し、また、用件を親機10に録音させる。音声出力部128は、電気信号を音に変換する回路であり、例えば、スピーカである。親機10から送信された音声信号は、この音声出力部128で音声として再生され出力される。音声送受話部126は、音声入力部125から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部129に出力すると共に、多重分離部129から入力された親機10からの音声信号を復調し増幅してから音声出力部128に出力する。
【0055】
電源部127は、多重分離部129で分離された直流電源を子機12における電源の必要な各部に供給する回路である。
【0056】
多重分離部129は、映像信号送信部122からの映像変調信号、呼出信号発生部124からの呼出信号、及び、音声送受話部126からの音声信号を多重化して親機10に送信すると共に、親機から多重化して受信された音声信号及び直流電源を分離して音声送受話部126及び電源部127にそれぞれ出力する。
【0057】
なお、カメラ無しドアホン子機12’は、図4(B)に示すように、図4(A)に示すカメラ付きドアホン子機12に対し撮像部121及び映像信号送信部122が省略され、呼出信号発生部124の代わりに呼出信号発生部124’を備える。呼出信号発生部124’は、呼出信号発生部124と同様に、来客が呼出釦123を操作することにより来客の存在を住宅内の居住者に知らせるための呼出信号を生成し、生成した呼出信号を多重分離部129に出力する回路であるが、呼出信号がカメラ付きドアホン子機12の呼出信号が異なる。
【0058】
次に、呼出信号について説明する。
【0059】
図5は、親機の呼出信号検出部の入力側における電圧波形を示す図であり、図5(A)は、親機の呼出信号検出部の入力側における第1の電圧波形を示す図であり、図5(B)は、接続端子が機種に対応した専用端子である、親機の呼出信号検出部の入力側における第1の電圧波形を示す図である。
【0060】
図5(B)において、一般に、インターホンシステムでは、親機は、来客が子機の呼出釦を操作することを待っている待機状態では、呼出釦が操作されたことを検出することができる程度の直流電流しか供給しない。そのため、接続端子とグランドとの間の電圧(待機電圧V1)は、比較的低電圧(V1>0)である。
一方、来客が子機の呼出釦を操作し、子機が親機との間で通話することができる動作状態では、親機は、子機の各部を動作させるに充分な直流電流を供給する。
そのため、接続端子とグランドとの間の電圧(動作電圧V2)は、待機電圧よりも高い電圧(V2>V1)となる。そして、子機は、待機状態で呼出釦が操作されると呼出信号発生部に待機電圧V1を一時的に低下させる呼出信号を発生させる。よって、呼出信号検出部の入力側における電圧波形は、図5(B)に示す波形となる。
【0061】
接続端子101に接続された子機12の機種を識別するための第1の方法では、或る機種の子機12における呼出信号発生部124は、呼出釦123が操作されると一般の呼出信号と同様に一時的に待機電圧V1を降下させる信号を発生させた後に、動作電圧V2に上昇後一定時間内に動作電圧V2を一定時間だけ電圧降下させる信号を再び発生させる。よって、親機10の呼出信号検出部の入力側における電圧波形は、この一定時間の電圧降下に応じた電圧ドロップが生じ、図5(A)に示す波形となる。親機10の呼出信号検出部107は、この2度目の電圧降下の有無を検出し、2度目の電圧降下があったことを示す信号を制御部109に出力する。制御部109は、この信号を受信することによって子機12の機種を識別することができる。
【0062】
例えば、図4(A)に示すカメラ付き子機12の場合には、その呼出信号発生部124が上述の動作電圧V2を降下させる信号を発生させるように構成し、図4(B)に示すカメラ無し子機12の場合には、その呼出信号発生部124’は、動作電圧V2を降下させる信号を発生しないように構成する。
【0063】
また、次のように呼出信号発生部124、124’を構成することによって子機12の機種を識別するようにしてもよい。
【0064】
図6は、親機の呼出信号検出部の入力側における第2の電圧波形を示す図である。図6において、子機12の機種を識別するための第2の方法は、動作電圧V2の電圧降下の電圧値を子機12の機種によって異ならせる方法である。即ち、或る機種の子機12における呼出信号発生部124は、呼出釦123が操作されると一般の呼出信号と同様に一時的に待機電圧V1を降下させる信号を発生させた後に、動作電圧V2に上昇後一定時間内に動作電圧V2を電圧V3まで降下させる信号を再び発生させる。そして、他の機種の子機12における呼出信号発生部124は、呼出釦123が操作されると一般の呼出信号と同様に一時的に待機電圧V1を降下させる信号を発生させた後に、動作電圧V2に上昇後一定時間内に動作電圧V2を電圧V4(V4≠V3)まで降下させる信号を再び発生させる。よって、親機10の呼出信号検出部の入力側における電圧波形は、図6に示す波形となる。親機10の呼出信号検出部107は、この2度目の電圧降下における電圧値が所定の閾値以上であるか否かを検出し、そのことを示す信号を制御部109に出力する。制御部109は、この信号を受信することによって子機12の機種を識別することができる。所定の閾値は、電圧V3と電圧V4との間における値に設定される。
【0065】
例えば、図4(A)に示すカメラ付き子機12の場合には、その呼出信号発生部124が上述の動作電圧V2を電圧V3まで降下させる信号を発生させるように構成し、図4(B)に示すカメラ無し子機12の場合には、その呼出信号発生部124’は、動作電圧V2を電圧V4まで降下させる信号を発生させるように構成する。
【0066】
また、次のように呼出信号発生部124、124’を構成することによって子機12の機種を識別するようにしてもよい。
【0067】
図7は、親機の呼出信号検出部の入力側における第3の電圧波形を示す図である。図7において、子機12の機種を識別するための第3の方法は、動作電圧V2の電圧降下の回数を子機12の機種によって異ならせる方法である。即ち、或る機種の子機12における呼出信号発生部124は、呼出釦123が操作されると一般の呼出信号と同様に一時的に待機電圧V1を降下させる信号を発生させた後に、動作電圧V2に上昇後一定時間内に動作電圧V2を複数回、例えば3回降下させる信号を再び発生させる。よって、親機10の呼出信号検出部の入力側における電圧波形は、図7に示す波形となる。親機10の呼出信号検出部107は、この2度目の電圧降下の回数を検出し、回数に応じた信号を制御部109に出力する。制御部109は、この信号を受信することによって子機12の機種を識別することができる。
【0068】
例えば、図4(A)に示すカメラ付き子機12の場合には、その呼出信号発生部124が上述の動作電圧V2を3回降下させる信号を発生させるように構成し、図4(B)に示すカメラ無し子機12の場合には、その呼出信号発生部124は、動作電圧V2を降下させる信号を発生しないように構成する。あるいは、図4(A)に示すカメラ付き子機12の場合には、その呼出信号発生部124が上述の動作電圧V2を3回降下させる信号を発生させるように構成し、図4(B)に示すカメラ無し子機12の場合には、その呼出信号発生部124は、動作電圧V2を1回降下させる信号を発生するように構成する。
【0069】
なお、本実施形態では、呼出信号検出部107及び制御部109が請求項の機種識別部に相当する。
【0070】
第1乃至第3の何れかの方法を採用することにより、接続端子101に汎用性をもたせることができるので、機種ごとに専用の接続端子を設ける必要が無くなり、コストの低下、親機10の小型化、施工性の改善を図ることができる。また、電圧降下をさせるだけなので、子機12の呼出信号発生部124や親機10の呼出信号検出部107を比較的簡易な回路で構成することができる。さらに、子機12の機種を識別することができるので、制御部109は、接続されている子機12の機種に応じた制御が実行可能となる。例えば、接続端子101にカメラ無しドアホン子機が接続されている場合には、後述の録画処理を省略する制御である。
【0071】
副親機11は、子機12との間で通常のインターホン(内線通話機)として機能すると共に、親機10との間で通常のインターホンとして機能する。即ち、副親機11は、親機10に対し、録画部108、録音部110、メッセージ記憶部111及び時計118が省略された構成である。
【0072】
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
【0073】
図8は、メッセージ記憶部の記憶内容を説明するための図である。図8(A)は、第1の実施形態におけるメッセージ記憶部を示し、図8(B)は、後述の第2の実施形態におけるメッセージ記憶部を示し、図8(C)は、後述の第3の実施形態におけるメッセージ記憶部を示す。図9は、第1の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【0074】
まず、居住者は、留守番モードに設定する子機12を選択すべく、メニュー釦117hを操作し、表示部105にメニュー画面を表示させる。子機選択から選択釦117eを操作することによって留守番モードにすべき子機12のアルファベットを選択する。次に、居住者は、留守番モードに設定した際に来客があった場合に子機12から流す音声メッセージを入力すべく、選択釦117eを操作し、メッセージ入力をメニュー画面に表示させ、決定釦117fを操作する。親機10の制御部109は、この操作が入力されるとメッセージの入力を促す音声、例えば「ピッという音の後にメッセージを入力してください。」等を音入出力部113から出力する。居住者は、親機10に音声メッセージを入力する。
【0075】
制御部109は、留守番モード子機選択で選択された子機番号及び音声メッセージをメッセージ記憶部111に記憶する。例えば、図8(A)に示すように、選択された子機12の識別子を格納する選択子機識別子1111と音声メッセージの音声データを格納するメッセージデータ1112とが対応付けられて記憶される。子機12の識別子は、本実施形態では上述したように子機12に付されたアルファベットである。
【0076】
以下の説明では、居住者は、留守番モード子機選択で子機B12−Bを選択し、メッセージ入力で音声メッセージBが入力されたものとする。即ち、メッセージ記憶部111の選択子機識別子1111には、子機B12−Bを示すアルファベット(B)が格納され、メッセージデータ1112には、音声メッセージBの音声データ(B)が格納される。
【0077】
居住者は、外出する場合や来客に応対したくない場合等に親機10の留守釦117bを操作する。図9において、親機10の制御部109は、留守釦117bから出力を受けると留守番モードに設定され、待機状態となる(S11)。
【0078】
来客が子機12の呼出釦123を操作すると、子機12は、呼出信号を親機10に送信する。親機10の子機検出部106は、この呼出信号を検出すると、呼出信号を送信した子機12を示す検出信号を制御部109に出力する。制御部109は、この検出信号を受信すると(S12)、この検出信号に基づいて子機A12−Aからの呼出信号か子機B12−Bからの呼出信号かを判断する(S13)。
【0079】
判断の結果、子機A12−Aからの呼出信号である場合(子機A)には、制御部109は、メッセージ記憶部111の選択子機識別子1111に格納されている内容を参照すると子機A12−Aが留守番モードではない(在宅モード)ので、呼出音発生部114に例えばピンポーン等の呼出音を鳴動させる制御信号を出力して音入出力部113から呼出音を鳴動させる通常の呼出しを行う(S14)。そして、制御部109は、通話釦117aが操作されるか否かによって呼出に対する応答が有るか否かを判断する(S15)。判断の結果、通話釦117aが操作されない場合(無し)には、制御部109は、一定時間の経過を待って(S18)、親機10及び子機A12−Aを再び待機状態にする(S11)。また、判断の結果、通話釦117aが操作された場合(有り)には、制御部109は、子機A12−Aに動作電圧V2で直流電源の供給を続ける等を行って親機10と子機A12−Aとの間で通話を可能とし(S16)、通話がなされなくなってから一定時間の経過を待って(S17)、親機10及び子機A12−Aを再び待機状態にする(S11)。
【0080】
一方、S13で判断の結果、子機12−Bからの呼出信号である場合(子機B)には、制御部109は、メッセージ記憶部111の選択子機識別子1111に格納されている内容を参照すると子機B12−Aが留守番モードであるので、子機B12−Bの音声出力部128から音声メッセージBを出力させるべく、メッセージ記憶部111のメッセージデータ1112に記憶されている音声メッセージBを子機B12−Bに送信する(S21)。来客は、この音声メッセージBを聞き、必要に応じて用件を音声入力部125に入力する。子機B12−Bは、この用件を親機10に送信する。親機10の制御部109は、この用件を受信すると(S22)、時計118に時刻の出力を促して、留守番モードの設定後から当該用件を受信した順番を示す番号をシーケンス番号として生成する。そして、制御部109は、用件の音声データと該音声データを受信した時刻と生成したシーケンス番号とを録音部110に記憶する。また、制御部109は、表示部105に表示している動画の一コマから静止画の画像データを生成し、録画部108に画像データと生成した番号とを録画部108に記憶する(S23)。その後、制御部109は、親機10及び子機B12−Bを再び待機状態にする(S11)。
【0081】
親機10は、このように動作するので、子機12ごとに留守番モードを設定することができる。そして、留守番モードに設定した子機12から流す音声メッセージを所望の音声メッセージに設定することができる。このため、留守番機能付きインターホンシステム1が2世帯住宅に設置され、子供世帯は不在であるが親世帯は在宅である場合に、子供世帯の子機12を留守番モードに設定する一方親世帯の子機12を在宅モードに設定することができる。また、「家事で手が離せませんので、ご用の方は、ご用件を録音してください。」や「訪問販売の方は、ご用の向き、連絡先を録音してください。」等の所望の音声メッセージを設定することができる。
【0082】
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における留守番機能付きインターホンシステムは、留守番モード中に来客があった際に子機12から出力されるメッセージを子機ごとに設定することができる実施形態である。
【0083】
第2の実施形態における親機は、第1の実施形態における親機10に較べて、制御部109の動作、メッセージ記憶部111の記憶内容及びメニューの内容が異なるだけで、その構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。なお、第2の実施形態における親機を親機10’とし、制御部を制御部109’とし、メッセージ記憶部を図8(B)に示すようにメッセージ記憶部141とする。
【0084】
制御部109’は、例えば、マイクロプロセッサを備えて構成され、子機切替部102、子機検出部106、呼出信号検出部107、録画部108、録音部110と、メッセージ記憶部141、呼出音発生部114、記憶部116、操作入力部117及び時計118に接続され、これら各部を制御プログラムに基づき制御し、例えば、子機12から呼出操作があった場合には、子機検出部106で判別された子機12に対応する音声メッセージをメッセージ記憶部141から検索し、この検索した音声メッセージを用いてこの子機12に対して留守番モードを実行する。
【0085】
メッセージ記憶部141は、接続されている子機12のそれぞれに対して留守番モードにおける音声メッセージをそれぞれ記憶する回路であり、例えば、RAM等のメモリである。
【0086】
第2の実施形態におけるメニュー画面は、主項目として、メッセージを入力するメッセージ入力と、録画されている画像を再生する録画再生と、録音されている用件を再生する録音再生とを備えて構成される。メッセージ入力は、下位の副項目としてさらに音声メッセージに対応する子機12を選択するメッセージ子機選択があり、録画再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録画を選択する録画再生選択があり、録音再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録音を選択する録音再生選択がある。
【0087】
そして、本実施形態では、例えば、メニュー釦117hが操作されるとまずメッセージ入力がデフォルトとして表示され、選択釦117eが操作されるごとに、メッセージ入力から録画再生、録音再生の順にサイクリックに変更される。メッセージ子機選択では、選択釦117eが操作されるごとに例えば各子機12に付されたアルファベットが順にサイクリックに変更され、録画再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各画像データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更され、そして、録音再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各音声データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更される。
【0088】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
【0089】
図10は、第2の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【0090】
まず、居住者は、子機12ごとにメッセージを入力すべく、メニュー釦117hを操作し、表示部105にメニュー画面を表示させる。メッセージ入力のメッセージ子機選択から選択釦117eを操作することによって音声メッセージを対応させる子機12のアルファベットを選択し、決定釦117fを操作する。親機10’の制御部109’は、この操作が入力されると音声メッセージの入力を促す音声を音入出力部113から出力する。居住者は、親機10’に音声メッセージを入力する。制御部109’は、メッセージ子機選択で選択された子機12のアルファベットと入力された音声メッセージとを対応付けながらメッセージ記憶部141に記憶する。居住者は、これを接続されている各子機12に対して行い、制御部109’は、留守番モードに設定され来客があった場合に各子機12から出力する各音声メッセージをメッセージ記憶部141にそれぞれ記憶する。
【0091】
例えば、図8(B)に示すように、選択子機識別子1411とメッセージデータ1412とが対応付けられて子機12ごとに記憶される。
【0092】
以下の説明では、居住者は、メッセージ子機選択で子機A12−Aを選択して音声メッセージAを入力し、そして、メッセージ子機選択で子機B12−Bを選択して音声メッセージBを入力したものとする。即ち、メッセージ記憶部141の選択子機識別子1411−1には、子機A12−Aを示すアルファベット(A)が格納され、メッセージデータ1412−1には、音声メッセージAの音声データ(A)が格納される。そして、メッセージ記憶部141の選択子機識別子1411−2には、子機B12−Bを示すアルファベット(B)が格納され、メッセージデータ1412−2には、音声メッセージBの音声データ(B)が格納される。
【0093】
居住者は、外出する場合や来客に応対したくない場合等に親機10’の留守釦117bを操作する。図10において、親機10’の制御部109’は、留守釦117bから出力を受けると、各子機12を留守番モードに設定し、そして、待機状態となる(S31)。
【0094】
来客が子機12の呼出釦123を操作すると、子機12は、呼出信号を親機10’に送信する。親機10’の子機検出部106は、この呼出信号を検出すると、呼出信号を送信した子機12を示す検出信号を制御部109’に出力する。制御部109’は、この検出信号を受信すると(S32)、この検出信号に基づいて子機A12−Aからの呼出信号か子機B12−Bからの呼出信号かを判断する(S33)。
【0095】
判断の結果、子機A12−Aからの呼出信号である場合(子機A)には、制御部109’は、子機A12−Aの音声出力部128から音声メッセージAを出力させるべく、選択子機識別子1411を参照して子機A12−Aに対応するメッセージデータ1412を読み出し、読み出したメッセージデータ1412−1に記憶されている音声メッセージAを子機12に送信する(S34)。来客は、この音声メッセージAを聞き、必要に応じて用件を音声入力部125に入力する。子機A12−Aは、この用件を親機10’に送信する。親機10’の制御部109’は、この用件を受信すると(S35)、時計118に時刻の出力を促し、そして、シーケンス番号を生成する。制御部109’は、用件の音声データと該音声データを受信した時刻と生成したシーケンス番号とを録音部110に記憶する。また、制御部109’は、表示部105に表示している動画の一コマから静止画の画像データを生成し、録画部108に画像データとこのシーケンス番号とを録画部108に記憶する(S36)。その後、制御部109’は、親機10’及び子機A12−Aを再び待機状態にする(S31)。
【0096】
一方、S33で判断の結果、子機B12−Bからの呼出信号である場合(子機B)には、制御部109’は、子機B12−Bの音声出力部128から音声メッセージBを出力させるべく、選択子機識別子1411を参照して子機B12−Bに対応するメッセージデータ1412を読み出し、読み出したメッセージデータ1412−2に記憶されている音声メッセージBを子機B12−Bに送信する(S41)。来客は、この音声メッセージBを聞き、必要に応じて用件を音声入力部125に入力する。子機B12−Bは、この用件を親機10’に送信する。親機10’の制御部109’は、この用件を受信すると(S42)、時計118に時刻の出力を促し、そして、シーケンス番号を生成する。制御部109’は、用件の音声データと該音声データを受信した時刻と生成したシーケンス番号とを録音部110に記憶する。また、制御部109’は、表示部105に表示している動画の一コマから静止画の画像データを生成し、録画部108に画像データと生成したシーケンス番号とを録画部108に記憶する(S43)。その後、制御部109’は、親機10’及び子機B12−Bを再び待機状態にする(S11)。
【0097】
親機10’は、このように動作するので、留守番モードに設定した子機12から流す音声メッセージを子機12ごとに所望の音声メッセージに設定することができる。例えば、留守番機能付きインターホンシステム1が2世帯住宅に設置されている場合に、子供世帯の子機12からは「家事で手が離せませんので、ご用の方は、ご用件を録音してください。」という音声メッセージを出力させ、親世帯の子機12からは「訪問販売の方は、ご用の向き、連絡先を録音してください。」という音声メッセージを出力させることができる。
【0098】
なお、第2の実施形態において、留守番モード中に来客があった際に子機12から出力されるメッセージの音量を子機12ごとに変更するように構成してもよい。例えば、制御部109’は、さらに、図10のS34において子機A12−Aからは通常の音量よりも大きい音量で音声メッセージAが出力されるように、音声メッセージAを子機A12−Aに送信し、図10のS41において子機B12−Bからは通常の音量よりも小さい音量で音声メッセージBが出力されるように、音声メッセージBを子機B12−Bに送信する。制御部109’が実行する制御プログラムをこのように予め作成してもよい。あるいは、子機12を識別する識別子を格納する選択子機識別子と、音量を示すデータを格納する音量データと、音声メッセージの音声データを格納するメッセージデータとが対応付けられて記憶されるメッセージ記憶部をメッセージ記憶部141の代わりに備えて、子機12ごとに設定可能なように構成してもよい。
【0099】
次に、別の実施形態について説明する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態における留守番機能付きインターホンシステムは、留守番モード中に来客があった際に子機12から出力されるメッセージを時間帯ごとに設定することができる実施形態である。
【0100】
第3の実施形態における親機は、第1の実施形態における親機10に較べて、制御部109の動作、メッセージ記憶部111の記憶内容、時計118の動作及びメニューの内容が異なるだけで、その構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。なお、第3の実施形態における親機を親機10”とし、制御部を制御部109”とし、メッセージ記憶部を図8(C)に示すようにメッセージ記憶部171とする。
【0101】
制御部109”は、例えば、マイクロプロセッサを備えて構成され、子機切替部102、子機検出部106、呼出信号検出部107、録画部108、録音部110と、メッセージ記憶部171、呼出音発生部114、記憶部116、操作入力部117及び時計118に接続され、これら各部を制御プログラムに基づき制御し、例えば、子機12から呼出操作があった場合には、この呼出操作があった時刻を時計118から取得し、この取得した時刻を含む時間帯に対応する音声メッセージをメッセージ記憶部171から読み出し、この読み出した音声メッセージを用いてこの子機12に対して留守番モードを実行する。
【0102】
メッセージ記憶部171は、複数の時間帯に対して留守番モードにおける音声メッセージをそれぞれ記憶する回路であり、例えば、RAM等のメモリである。
【0103】
第3の実施形態におけるメニュー画面は、主項目として、メッセージを入力するメッセージ入力と、録画されている画像を再生する録画再生と、録音されている用件を再生する録音再生とを備えて構成される。メッセージ入力は、下位の副項目としてさらに音声メッセージに対応する時間帯を選択するメッセージ時間帯選択があり、録画再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録画を選択する録画再生選択があり、録音再生は、下位の副項目としてさらに再生すべき録音を選択する録音再生選択がある。
【0104】
そして、本実施形態では、例えば、メニュー釦117hが操作されるとまずメッセージ入力がデフォルトとして表示され、選択釦117eが操作されるごとに、メッセージ入力から録画再生、録音再生の順にサイクリックに変更される。メッセージ時間帯選択では、選択釦117eが操作されるごとに例えば日中の時間帯(T1時よりT2時まで)と夜間の時間帯(T2時よりT1時まで)が順にサイクリックに変更され、録画再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各画像データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更され、そして、録音再生選択では、選択釦117eが操作されるごとに各音声データに付されたシーケンス番号が順にサイクリックに変更される。
【0105】
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
【0106】
図11は、第3の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【0107】
まず、居住者は、時間帯ごとに音声メッセージを入力すべく、メニュー釦117hを操作し、表示部105にメニュー画面を表示させる。メッセージ入力のメッセージ時間帯選択から選択釦117eを操作することによって音声メッセージを対応させる時間帯を選択し、決定釦117fを操作する。親機10”の制御部109”は、この操作が入力されると音声メッセージの入力を促す音声を音入出力部113から出力する。居住者は、親機10”に音声メッセージを入力する。制御部109は、メッセージ時間帯選択で選択された時間帯と入力された音声メッセージとを対応付けながらメッセージ記憶部171に記憶する。居住者は、これを各時間帯に対して行い、制御部109”は、留守番モードに設定され来客があった場合に各子機12から出力する各音声メッセージをメッセージ記憶部171にそれぞれ記憶する。
【0108】
例えば、図8(C)に示すように、選択された時間帯の識別子を格納する時間帯識別子1711とメッセージデータ1712とが対応付けられて時間帯ごとに記憶される。
【0109】
以下の説明では、居住者は、メッセージ時間帯選択で日中の時間帯Aを選択して音声メッセージAを入力し、そして、メッセージ時間帯選択で夜間の時間帯Bを選択して音声メッセージBを入力したものとする。即ち、メッセージ記憶部171の時間帯識別子1711−1には、日中の時間帯Aを示す識別子(A)が格納され、メッセージデータ1712−1には、音声メッセージAの音声データ(A)が格納される。そして、メッセージ記憶部141の時間帯識別子1711−2には、夜間の時間帯Bを示す識別子(B)が格納され、メッセージデータ1712−2には、音声メッセージBの音声データ(B)が格納される。
【0110】
居住者は、外出する場合や来客に応対したくない場合等に親機10”の留守釦117bを操作する。図11において、親機10”の制御部109”は、留守釦117bから出力を受けると、各子機12を留守番モードに設定し、そして、待機状態となる(S51)。
【0111】
来客が子機12の呼出釦123を操作すると、子機12は、呼出信号を親機10”に送信する。親機10”の子機検出部106は、この呼出信号を検出すると、呼出信号を送信した子機12を示す検出信号を制御部109”に出力する。制御部109”は、この検出信号を受信すると(S52)、時計118に現在時刻Tを問合せて、現在時刻Tが日中の時間帯Aか夜間の時間帯Bかを判断する(S53)。
【0112】
判断の結果、現在時刻Tが日中の時間帯Aである場合(T1≦T<T2)には、制御部109”は、子機12の音声出力部128から音声メッセージAを出力させるべく、時間帯1711を参照して日中の時間帯Aに対応するメッセージデータ1712を読み出し、読み出したメッセージデータ1712−1に記憶されている音声メッセージAを子機12に送信する(S54)。来客は、この音声メッセージAを聞き、必要に応じて用件を音声入力部125に入力する。子機12は、この用件を親機10”に送信する。親機10”の制御部109”は、この用件を受信すると(S55)、時計118に時刻の出力を促し、そして、シーケンス番号を生成する。そして、制御部109”は、用件の音声データと該音声データを受信した時刻と生成したシーケンス番号とを録音部110に記憶する。また、制御部109”は、表示部105に表示している動画の一コマから静止画の画像データを生成し、録画部108に画像データとこのシーケンス番号とを録画部108に記憶する(S56)。その後、制御部109”は、親機10”及び子機12を再び待機状態にする(S51)。
【0113】
一方、S53で判断の結果、現在時刻Tが夜間の時間帯Bである場合(T≦T1、T>T2)には、制御部109”は、子機12の音声出力部128から音声メッセージBを出力させるべく、時間帯1711を参照して夜間の時間帯Bに対応するメッセージデータ1712を読み出し、読み出したメッセージデータ1712−2に記憶されている音声メッセージBを子機12に送信する(S61)。
来客は、この音声メッセージBを聞き、必要に応じて用件を音声入力部125に入力する。子機12は、この用件を親機10”に送信する。親機10”の制御部109”は、この用件を受信すると(S62)、時計118に時刻の出力を促し、そして、シーケンス番号を生成する。そして、制御部109”は、用件の音声データと該音声データを受信した時刻と生成したシーケンス番号とを録音部110に記憶する。また、制御部109”は、表示部105に表示している動画の一コマから静止画の画像データを生成し、録画部108に画像データとこのシーケンス番号とを録画部108に記憶する(S63)。その後、制御部109”は、親機10”及び子機12を再び待機状態にする(S51)。
【0114】
親機10”は、このように動作するので、留守番モードに設定した子機12から流す音声メッセージを時間帯ごとに所望の音声メッセージに設定することができる。例えば、日中の時間帯Aでは「ただいま外出中ですので、ご用の方は、ご用件を録音してください。」という音声メッセージを出力させ、夜間の時間帯Bでは「ただいま睡眠中ですので、ご用の方は、ご用件を録音してください。」という音声メッセージを出力させることができる。
【0115】
なお、上述の第3の実施形態では、1日を日中の時間帯と夜間の時間帯との2つに分ける場合について説明したが、1日を任意の数で任意の時間で複数の時間帯に分けるように親機10”を構成してもよい。この場合には、例えば、メッセージ時間帯選択で、始めに1日の時間帯を区切る個数を入力させ、最初の時間帯における開始時刻と終了時刻とを入力させ、第2時間帯から最後の時間帯の1個前の時間帯までは終了時刻を入力させることによって各時間帯を設定する。そして、各時間帯ごとに音声メッセージを入力させ、各時間帯ごとに対応する音声メッセージをメッセージ記憶部171に記憶するように構成する。
【0116】
さらに、上述の第3の実施形態において、曜日ごとや日付に対応して音声メッセージを設定することができるように親機10”を構成してもよい。この場合には、メッセージ記憶部171における時間帯1711に曜日や日付を記憶させ、0時や当該日付になった場合に時計118が制御部109”にトリガー信号を出力させるように構成する。
【0117】
また、上述の第1乃至第3の実施形態では、録画部108に記憶される静止画の画像データは、用件を受信した時点の動画から生成したが、来客を確実に写す観点から複数の時点で静止画の画像データを生成し、録画部108に記憶するようにしてもよい。例えば、呼出信号を受信した時点やメッセージ記憶部111に記憶されている音声メッセージを子機12に出力させている時点等である。
【0118】
さらに、上述の第1乃至第3の実施形態における各機能を相互に組み合わせて親機10、10’、10”を構成してもよい。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、記憶部は、留守番モードに設定されているドアホン子機を記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合であって子機検出部の判別結果が記憶部に記憶されているドアホン子機である場合には、ドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、留守番モードに設定したいドアホン子機を記憶部に記憶することができ、各ドアホン子機ごとに留守番モードを設定し、実行することができる。
【0120】
請求項2に記載の発明では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、記憶部は、接続されているドアホン子機のそれぞれに対して音声メッセージを記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音声メッセージを記憶部から検索し、この検索した音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、各ドアホン子機ごとに音声メッセージをそれぞれ記憶部に記憶することができ、各ドアホン子機ごとに音声メッセージを変えて、留守番モードを実行することができる。
【0121】
請求項3に記載の発明では、時計は、時を刻み、記憶部は、1日を複数の時間帯に分けて各時間帯に対して音声メッセージをそれぞれ記憶する。そして、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、この呼出操作があった時刻を時計から取得し、この取得した時刻を含む時間帯に対応する音声メッセージを記憶部から検索し、この検索した音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。このため、時間帯ごとに音声メッセージをそれぞれ記憶部に記憶することができ、時間帯ごとに音声メッセージを変えて、留守番モードを実行することができる。
【0122】
請求項4に記載の発明では、子機検出部は、呼出操作があったドアホン子機を判別し、制御部は、ドアホン子機から呼出操作があった場合には、子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音量の音声メッセージを用いてこのドアホン子機に対して留守番モードを実行する。そのため、各ドアホン子機ごとに音声メッセージの音量を変えて、留守番モードを実行することができる。
【0123】
請求項5に記載の発明では、留守番モードにおいて用件の録音だけでなく、用件を録音したときの画像を録画することができる。このため、帰宅した後に、居住者は、用件を入力した来客を知ることができる。
【0124】
請求項6乃至請求項9に記載の発明では、機種識別部をさらに備えるのでドアホン子機の機種を識別することができ、例えば、ドアホン子機の機種に応じて制御することができる。
【0125】
請求項10に記載の発明では、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機をインターホンシステムに用いるので、上述の効果を備えたインターホンシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】留守番機能付きのインターホンシステムの構成を示す図である。
【図2】留守番機能付きインターホン親機の構成を示すブロック図である。
【図3】留守番機能付きインターホン親機の概観を示す図である。
【図4】ドアホン子機の構成を示すブロック図である。
【図5】親機の呼出信号検出部の入力側における電圧波形を示す図である。
【図6】親機の呼出信号検出部の入力側における第2の電圧波形を示す図である。
【図7】親機の呼出信号検出部の入力側における第1の電圧波形を示す図である。
【図8】メッセージ記憶部の記憶内容を説明するための図である。
【図9】第1の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態における親機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 留守番機能付きインターホンシステム
10、10’、10” インターホン親機
11 副親機
12 ドアホン子機
101 接続端子
102 子機切替部
106 子機検出部
107 呼出信号検出部
108 録画部
109、109’、109” 制御部
110 録音部
111、141、171 メッセージ記憶部
117 操作入力部
117a 通話釦
117b 留守釦
117e 選択釦
117f 決定釦
117g 再生釦
117h メニュー釦
117j 終了釦
118 時計
124、124’ 呼出信号発生部
1111、1411 選択子機識別子
1112、1412、1712 メッセージデータ
1711 時間帯識別子

Claims (10)

  1. 複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機において、
    接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、
    前記接続されているドアホン子機のそれぞれに対して留守番モードの設定情報を記憶する記憶部と、
    ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する留守番モードの設定情報を読み出し、留守番モードが設定されているドアホン子機であった場合には、該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えることを特徴とする留守番機能付きインターホン親機。
  2. 複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機において、
    接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、
    前記接続されているドアホン子機のそれぞれに対して音声メッセージをそれぞれ記憶する記憶部と、
    ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音声メッセージを前記記憶部から読み出し、該読み出した音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えることを特徴とする留守番機能付きインターホン親機。
  3. 複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機において、
    時を刻む時計と、
    1日を複数の時間帯に分けて各時間帯に対して音声メッセージをそれぞれ記憶する記憶部と、
    ドアホン子機から呼出操作があった場合には、該呼出操作があった時刻を前記時計から取得し、該取得した時刻を含む時間帯に対応する音声メッセージを前記記憶部から読み出し、該読み出した音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えることを特徴とする留守番機能付きインターホン親機。
  4. 複数のドアホン子機を接続可能であって、ドアホン子機で呼出操作があった場合に用件の入力を促す音声メッセージを該ドアホン子機から出力させて入力された用件を録音する留守番モードを備える留守番機能付きインターホン親機において、
    接続されているドアホン子機のうち呼出操作があったドアホン子機を判別する子機検出部と、
    ドアホン子機から呼出操作があった場合には、前記子機検出部で判別されたドアホン子機に対応する音量の音声メッセージを用いて該ドアホン子機に対して留守番モードを実行する制御部とを備えることを特徴とする留守番機能付きインターホン親機。
  5. 前記ドアホン子機は、被写体を撮像して映像信号を出力するカメラ付きドアホン子機であって、
    前記留守番モードにおいて該ドアホン子機で撮影された画像をさらに録画することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機。
  6. 待機電圧から動作電圧に昇圧後一定時間内に該動作電圧に生じる一定時間の電圧降下に基づいて接続されているドアホン子機の機種を識別する機種識別部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機。
  7. 前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下の有無によってドアホン子機の機種を識別することを特徴とする請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機。
  8. 前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下における電圧値の違いによってドアホン子機の機種を識別することを特徴とする請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機。
  9. 前記機種識別部は、前記一定時間の電圧降下の個数によってドアホン子機の機種を識別することを特徴とする請求項6に記載の留守番機能付きインターホン親機。
  10. ドアホン子機と、インターホン親機とを備えるインターホンシステムにおいて、
    前記インターホン親機は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の留守番機能付きインターホン親機であることを特徴とするインターホンシステム。
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