JP2004296564A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のプリント基板実装検査装置の最大の短所であったユーザ教示作業の負荷と困難を解消するための装置を提供する。
【解決手段】実装異常検出装置は、プリント基板への部品実装品質検査を、基準プリント基板画像と検体プリント基板画像との差分画像処理を行い、両画像の異同箇所画像のうち、シルク印刷等の定型パタンのずれによる異同箇所を除外する画像処理を施すことによって、部品実装異常箇所のみを選択的に抽出して、検査領域教示というユーザ負荷の不要化を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、エレクトロニクス工場等において、プリント基板上の部品の実装異常を自動的に検出する実装異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品を搭載したプリント基板の組立品質検査の自動化に関しては、多くの種類の検査装置が開発され、すでにエレクトロニクス製造現場で利用されている。
【0003】
しかしながら従来の検査装置は、ユーザが使用する場合のヒューマンインタフェースの点で大きな問題があった。それは、基板の種類ごとにユーザが検査データを作成し、検査機に教示する作業であって、1機種に対して、数百から数千箇所の検査領域の設定と、判定基準の調整を要することである。2電極のチップ部品では通常、はんだ検査用に2領域、部品搭載検査用に1領域で、計3領域の設定・調整を要し、またコネクタやICのような多電極部品では、1部品につき数領域の設定・調整が必要である。したがって通常、搭載部品数の数倍の検査領域の教示が必要になっている。
【0004】
非常に多くの基板では、数百から1千を超える部品が搭載されているので、教示すべき検査領域数は1千〜数千となる。連日数種の基板を組立てる製造ラインでは、この作業をのべつ実行する必要があり、多種少量生産ラインで自動検査機が使用できない、大きな原因となっている。
【0005】
1つの検査領域の良否判定基準の調節はさらに困難で、専属の技術者がいない中小規模の製造現場では、パートタイマによる取扱いはほとんど不可能である。
【0006】
これらが、プリント基板実装検査機の普及を妨げている最大の要因であることは、すでに広く認められてきている事実である。実際、年間普及台数がチップマウンタやリフロー炉のようなプリント基板実装装置に較べて約一割と低い現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、プリント基板種ごとの検査領域の設定と検査領域ごとの良否判定基準の添付及び調整という、ユーザインタフェース上の重大な課題である教示の問題を解決しようとしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の実装異常検出装置は、検査対象領域(即ちウィンドウ)教示の不要化を実現した部品実装基板の実装異常検出装置であって、
対象基板データを教示する教示手段と、
部品実装基板を撮像してその画像を獲得する撮像手段と、
部品実装基準基板の画像を保存する保存手段と、
撮像手段が獲得した検体基板画像と基準基板の保存画像との差分画像処理を行い、差分画像上の異同箇所から定型パタンのずれに基づく異同箇所を除去し、実装異常箇所を抽出する画像抽出手段と、
実装異常箇所に座標値を添付して報告する報告手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
この実装異常検出装置は、基準基板の画像を保存し、検体基板画像との差分画像から両基板の異同箇所を見出し、それらの異同箇所から、実装品質に無関係な定型パタンのずれに基づく異同箇所を排除して、実装異常個所のみを抽出することによって、検査対象領域を指定する教示の不要化を実現している。
【0010】
また、請求項2記載の実装異常検出装置は、撮像手段が、ピクセル配置がX軸方向に沿う1次元イメージセンサ及び、X軸に直交するYテーブルを備え、基板あるいはセンサを相対的にY軸移動し、部品実装基板を撮像してその全面画像を獲得することを特徴としている。
【0011】
更に、請求項3記載の実装異常検出装置は、教示手段が、対象基板データと撮像視野を教示し、撮像手段が、2次元イメージセンサ及びXYテーブルを備え、基板あるいはセンサを相対的にXY移動し、部品実装基板を撮像してその全視野画像を獲得することを特徴としている。
【0012】
更に、請求項4記載の実装異常検出装置は、検査対象領域(即ちウィンドウ)教示の不要化を実現した部品実装基板の実装異常検出装置であって、
照明手段と、
対象基板データと撮像傾斜角及び対象方位角を教示する教示手段と、
ピクセル配置がX軸方向に沿う1次元イメージセンサの前方に傾斜角可変のミラー装置と、基板を水平回転するターンテーブルと、ターンテーブルをX軸に直交するY方向に移動するYテーブルとを備え、教示された方位角の基板に対して教示された撮像傾斜角で基板をY軸移動して部品実装基板を撮像し、その全面画像を獲得する撮像手段と、
部品実装基準基板の画像を保存する保存手段と、
撮像手段が獲得した検体基板画像と基準基板の保存画像との差分画像処理を行い、差分画像上の異同箇所から定型パタンのずれに基づく異同箇所を除去し、実装異常箇所を抽出する画像抽出手段と、
実装異常箇所に座標値を添付して報告する報告手段と
を備えることを特徴としている。
【0013】
この実装異常検出装置は、1次元イメージセンサによって対象を上方から垂直の角度でも、斜めの角度でも撮像でき、部品有無や姿勢の平面視検査とはんだ付の立体視検査という複合検査の実行を可能にしている。
【0014】
更に、請求項5記載の実装異常検出装置は、画像抽出手段が、基準基板と検体基板の差分画像から画素近傍の明度差境界連結性を検出し、基板上に描かれた定型パタンのずれに基づく異同箇所を抽出するアルゴリズムを備えることを特徴としている。
この実装異常検出装置は、実装異常箇所に無関係な差画像異同箇所を排除し、部品実装異常箇所のみの選択的抽出を可能にしている。
【0015】
更に、請求項6記載の実装異常検出装置は、前記照明手段が、複数の色相光源を備え、前記画像抽出手段が、基準基板と検体基板の差分画像から基板上に描かれた定型パタンのずれによる異同箇所を、色相に基づいて特定してこれを除去するアルゴリズムを備えることを特徴としている。
【0016】
この実装異常検出装置は、実装異常箇所に無関係なシルク印刷パタンのずれによる差画像異同箇所を排除し、部品実装異常箇所のみの選択的抽出を可能にしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0018】
まず、第1の実施の形態に係る実装異常検出装置について、その全体構成図(図1)を参照しつつ、具体的な構成及び動作について説明する。
【0019】
図1において、プリント基板1上には電子部品2が搭載され、このプリント基板1は、Yテーブル3に保持されている。
【0020】
プリント基板1の上方には、1次元イメージセンサカメラ4と照明装置5が配置されている。1次元イメージセンサカメラ4はラインCCDカメラであって、ピクセル配列がプリント基板1のX軸に沿うように設置されている。そこで、プリント基板1のY方向移動で、プリント基板1の全景を撮像するようにしている。
【0021】
1次元イメージセンサカメラ4は、制御装置6に接続され、制御装置6は、1次元センサ撮像ユニット7、画像データ保存ユニット8、画像抽出演算ユニット9、及びシステム全体を制御する統合システム制御ユニット10を有し、各ユニット7,8,9、及び10は、バス15を通じてデータの交換を行う。
【0022】
また、制御装置6には、教示データ等の入力を行う入力ユニット(入力手段)11と、検査結果等を印字する出力ユニット12と、外部装置との間でデータ送受を行う通信ユニット13と、画像や検査結果等を表示する表示ユニット14が接続されている。
【0023】
次に、図2のフロー図に従って、この実施形態になる実装異常検出装置の教示ステップを説明する。まず基準とするプリント基板1をテーブルに装填し(ST1)、プリント基板種のデータを教示し(ST2)、その後基準プリント基板をY軸移動して1次元イメージセンサカメラ4で撮像する(ST3)。獲得した基準プリント基板の全面画像を、画像データ保存ユニット8に保存する(ST4)。
【0024】
次に、この実施形態の実装異常検出装置における自動検査の動作を、図3のフロー図に沿って説明する。
【0025】
まず、図1において検体プリント基板1をYテーブル3に装填し(ST11)、検体プリント基板種のデータを入力するか又は読取ると(ST12)、制御装置6の指令で検体プリント基板1をY軸移動し、1次元センサ撮像ユニット7の制御によって1次元イメージセンサカメラ4がプリント検体基板1の全面を撮像し(ST13)、獲得した画像データを画像データ保存ユニット8に保存する(ST14)。
【0026】
ただし、前ステップ13で画像を取込みながら次ステップ15の画像処理を行うようにすることも可能であり、その場合にはこの画像保存ステップ14は省略される。
【0027】
そこで画像抽出演算ユニット9が、画像データ保存ユニット8に保存されている基準プリント基板画像と検体プリント基板画像の差分画像処理を行い(ST15)、差分画像データから定型パタンのずれに基づく異同箇所の除去演算を行う(ST16)。
【0028】
プリント基板上の定型パタンには、多くの場合、回路パタンとシルク印刷パタンがある。このうち回路パタンは、高精度で描かれており、2枚の基板の差分画像におけるずれは、パタン自体のずれではなく、プリント基板装填の機械的ずれに基づく。したがって、回路パタンのずれは、そのいずれかの箇所を基準点として指定すれば、装填位置ずれは容易に補正できる。
【0029】
一方シルク印刷パタンは、印刷位置の精度がたいへん低いので、2枚の基板の差分画像において装填位置ずれが完全に補正されても、なお差分即ち異同箇所として検出されてしまう。
【0030】
基準基板画像と検体基板画像の異同から、実装異常箇所を特定しようとする場合、シルク印刷パタンずれ部分を除去できなければ、部品実装の異常箇所を検出できない。そこで本発明になる画像抽出演算ユニット7は、基準基板と検体基板の差分画像から複数の画素に亘る連続パタンを検出する画像処理アルゴリズムを備えることによって、シルク印刷パタンずれを含む定型パタンずれに基づく異同箇所を特定している。
【0031】
このアルゴリズムは、プリント基板撮像によって得られる画像上の様々な部分画像のうち、実装品質に関係する画像、即ち部品の有無、間違い、ずれ、はんだの有無、はんだ量、はんだ形状などの画像には、複数画素にまたがる連続パタンがないことに基づいている。一方、人工的に描かれたパタンは画素連続のパタンであるので、この画像特徴の差異を検出して、定型パタンずれに基づく異同箇所を実装品質と無関係の箇所として除外している。
【0032】
また1次元イメージセンサカメラ4をカラーイメージセンサカメラとし、照明装置5が、異る色相の複数光源を備えることにより、シルク印刷パタンのみをカラー識別処理によって抽出し、除外するようにすることも可能である。
【0033】
この場合、対象の有色部分はスペクトル吸収によってそれぞれ特有の色相を呈し、金属反射部分は光源の色相をそのまま反射するが、白色シルクパタン部分は光源色相の合成スペクトル光を反射するので、色相によってシルクパタン部分を抽出することができる。
【0034】
このようにして定型パタンに基づくものではないとされた異同箇所を、部品実装異常箇所として座標付けし(ST17)、検査結果を報告すると共に部品実装異常箇所を表示ユニット14に表示し、プリント基板をYテーブルから除去する(ST18)。
【0035】
次に、この発明の第2の実施の形態に係る実装異常検出装置について、その全体構成図(図4)を参照しつつ、具体的な構成及び動作について説明する。
【0036】
図4において、プリント基板1上には電子部品2が搭載され、このプリント基板1は、まずXYテーブル3に装填される。
【0037】
プリント基板1の上方には、2次元イメージセンサカメラ4と照明装置5が配置されている。2次元イメージセンサカメラ4はエリアCCDカメラである。
【0038】
2次元イメージセンサカメラ4は、制御装置6に接続され、制御装置6は、2次元センサ撮像ユニット7、画像データ保存ユニット8、画像抽出演算ユニット9、及びシステム全体を制御する統合システム制御ユニット10を有し、各ユニット7,8、9、及び10は、バス15を通じてデータの交換を行う。
【0039】
また、制御装置6には、教示データ等の入力を行う入力ユニット(入力手段)11と、検査結果等を印字する出力ユニット12と、外部装置との間でデータ送受を行う通信ユニット13と、画像や検査結果等を表示する表示ユニット14が接続されている。
【0040】
次に、図5のフロー図に従って、第2の実施形態になる実装異常検出装置の教示ステップを説明する。まず基準とするプリント基板1をXYテーブル3に装填し(ST21)、プリント基板種のデータと撮像視野を教示し(ST22)、その後基準プリント基板をXY移動して教示された視野を2次元イメージセンサカメラ4で撮像する(ST23)。獲得した基準プリント基板の全視野の画像を、画像データ保存ユニット8に保存する(ST24)。
【0041】
次に、この実施形態の実装異常検出装置における自動検査の動作を、図6のフロー図に沿って説明する。
【0042】
まず、図4において検体プリント基板1をXYテーブル3に装填し(ST31)、検体プリント基板種のデータを入力するか又は読取ると(ST32)、制御装置6の指令により検体プリント基板1をXY移動し、2次元センサ撮像ユニット7の制御によって2次元イメージセンサカメラ4がプリント検体基板1の教示視野を撮像し(ST33)、獲得した画像データを画像データ保存ユニット8に保存する(ST34)。
【0043】
ただし、前ステップ33で画像を取込みながら次ステップ35の画像処理を行うようにすることも可能であり、その場合にはこの画像保存ステップ34は省略される。
【0044】
そこで画像抽出演算ユニット9が、画像データ保存ユニット8に保存されている基準プリント基板の視野画像と検体プリント基板視野画像の差分画像処理を行い(ST35)、差分画像データから定型パタンのずれに基づく異同箇所の除去演算を行う(ST36)。
【0045】
プリント基板上の定型パタンには、多くの場合、回路パタンとシルク印刷パタンがある。このうち回路パタンは、高精度で描かれており、2枚の基板の差分画像におけるずれは、パタン自体のずれではなく、プリント基板装填の機械的ずれに基づく。したがって、回路パタンのずれは、そのいずれかの箇所を基準点として指定すれば、装填位置ずれは容易に補正できる。
【0046】
一方シルク印刷パタンは、印刷位置の精度がたいへん低いので、2枚の基板の差分画像において装填位置ずれが完全に補正されても、なお差分即ち異同箇所として検出されてしまう。
【0047】
基準基板画像と検体基板画像の異同から、実装異常箇所を特定しようとする場合、シルク印刷パタンずれ部分を除去できなければ、部品実装の異常箇所を検出できない。そこで本発明になる画像抽出演算ユニット7は、基準基板と検体基板の差分画像から複数の画素に亘る連続パタンを検出する画像処理アルゴリズムを備えることによって、シルク印刷パタンずれを含む定型パタンずれに基づく異同箇所を特定している。
【0048】
このアルゴリズムは、プリント基板撮像によって得られる画像上の様々な部分画像のうち、実装品質に関係する画像、即ち部品の有無、間違い、ずれ、はんだの有無、はんだ量、はんだ形状などの画像には、複数画素にまたがる連続パタンがないことに基づいている。一方、人工的に描かれたパタンは画素連続のパタンがでるので、この画像特徴の差異を検出して、定型パタンずれに基づく異同箇所を実装品質と無関係の箇所として除外している。
【0049】
また2次元イメージセンサカメラ4をカラーイメージセンサカメラとし、照明装置5が、異る色相の複数光源を備えることにより、シルク印刷パタンのみをカラー識別処理によって抽出し、除外するようにすることも可能である。
【0050】
この場合、対象の有色部分はスペクトル吸収によってそれぞれ特有の色相を呈し、金属反射部分は光源の色相をそのまま反射するが、白色シルクパタン部分は光源色相の合成スペクトル光を反射するので、色相によってシルクパタン部分を抽出することができる。
【0051】
このようにして定型パタンに基づくものではないとされた異同箇所を、部品実装異常箇所として座標付けし(ST37)、教示された全視野の検査結果を報告すると共に部品実装異常箇所を表示ユニット14に表示し、プリント基板1をXYテーブル3から除去する(ST38)。
【0052】
次に、この発明の第3の実施の形態に係る実装異常検出装置について、その全体構成図(図7及び図8)を参照しつつ、具体的な構成及び動作について説明する。
【0053】
図7において、プリント基板1上には電子部品2が搭載され、このプリント基板1は、ターンテーブル4に保持されている。ターンテーブル4は、Yテーブル5によってY方向に移動し得る。
【0054】
プリント基板1の上方には、傾斜角可変ミラー7を介して1次元イメージセンサカメラ6が配置されている。図7では、照明装置8と45度に傾斜されたミラー5が設定されているので、1次元イメージセンサカメラ6はプリント基板1の垂直視画像を得ることができる。
【0055】
また、図8に示す傾斜角可変ミラー7’は、鉛直方向に対して22.5度などの傾斜角に設定されて、1次元イメージセンサカメラ6はプリント基板1の傾斜視画像を得ることができる。
【0056】
1次元イメージセンサカメラ6はラインCCDカメラであって、ピクセル配列がX軸に沿うように設置されている。そこで、Yテーブル5によるターンテーブル4のY方向移動で、プリント基板1の全景を撮像するようにしている。
【0057】
1次元イメージセンサカメラ6は、制御装置9に接続され、制御装置9は、1次元センサ撮像ユニット10、画像データ保存ユニット11、画像抽出演算ユニット12、及びシステム全体を制御する統合システム制御ユニット13を有し、各ユニット10,11,12、及び13は、バス18を通じてデータの交換を行う。
【0058】
また、制御装置9には、教示データ等の入力を行う入力ユニット(入力手段)14と、検査結果等を印字する出力ユニット15と、外部装置との間でデータ送受を行う通信ユニット16と、画像や検査結果等を表示する表示ユニット17が接続されている。
【0059】
次に、図9のフロー図に従って、第3の実施形態になる実装異常検出装置の教示ステップを説明する。まず基準とするプリント基板1をテーブルに装填し(ST41)、プリント基板種のデータを教示し(ST42)、基板の方位角(水平回転角)を0度に指定する(ST43)。
【0060】
次に、ターンテーブル4上の基準プリント基板1をY軸移動して、図7に示すように傾斜角可変ミラー7を45度の角度として1次元イメージセンサカメラ6で垂直視撮像する(ST44)。獲得した基準プリント基板の全面画像を、画像データ保存ユニット11に保存する(ST45)。
【0061】
その後、図8に示すように、傾斜角可変ミラー7’を例えば22.5度に傾斜して撮像する場合の基板の方位角(水平回転角)を0度(姿勢1’)、90度(姿勢1”)、180度(姿勢1’)、あるいは270度(姿勢1”)に指定し、その都度ターンテーブル4上の基準プリント基板1をY軸移動して、1次元イメージセンサカメラ6で傾斜視撮像し(ST46)、それぞれの画像を画像データ保存ユニット11に保存する(ST47)。
【0062】
これらの傾斜視撮像は、はんだ付品質の異常を検出するために実行される。傾斜視撮像は、部品はんだフィレットの方向に応じて、通常少なくも4方向から実施しなければ、全部品のはんだ付画像が得られない。そのために、ターンテーブル4によって基準プリント基板1を回転する必要がある。
【0063】
次に、第3の実施形態の実装異常検出装置における自動検査の動作を、図10のフロー図に沿って説明する。
【0064】
まず、図7において検体プリント基板1をターンテーブル4に装填し(ST51)、検体プリント基板種のデータを入力するか又は読取ると(ST52)、教示データにしたがって、制御装置9からのコマンドによってYテーブル5が検体プリント基板1をターンテーブル4ごとY軸移動し、1次元センサ撮像ユニット10の指令によって1次元イメージセンサカメラ6がプリント検体基板1の全面を垂直視撮像し(ST53)、獲得した垂直視画像データを画像データ保存ユニット11に保存する(ST54)。
【0065】
ただし、前ステップ53で画像を取込みながら次ステップ55の画像処理を行うようにすることも可能であり、その場合にはこの画像保存ステップ54は省略される。
【0066】
そこで画像抽出演算ユニット12が、画像データ保存ユニット11に保存されている基準プリント基板画像と検体プリント基板画像の差分画像処理を行い(ST55)、差分画像データから定型パタンのずれに基づく異同箇所の除去演算を行う(ST56)。
【0067】
プリント基板上の定型パタンには、多くの場合、回路パタンとシルク印刷パタンがある。このうち回路パタンは、高精度で描かれており、2枚の基板の差分画像におけるずれは、パタン自体のずれではなく、プリント基板装填の機械的ずれに基づく。したがって、回路パタンのずれは、そのいずれかの箇所を基準点として指定すれば、装填位置ずれは容易に補正できる。
【0068】
一方シルク印刷パタンは、印刷位置の精度がたいへん低いので、2枚の基板の差分画像において装填位置ずれが完全に補正されても、なお差分即ち異同箇所として検出されてしまう。
【0069】
基準基板画像と検体基板画像の異同から、実装異常箇所を特定しようとする場合、シルク印刷パタンずれ部分を除去できなければ、部品実装の異常箇所を検出できない。そこで本発明になる画像抽出演算ユニット7は、基準基板と検体基板の差分画像から複数の画素に亘る連続パタンを検出する画像処理アルゴリズムを備えることによって、シルク印刷パタンずれを含む定型パタンずれに基づく異同箇所を特定している。
【0070】
このアルゴリズムは、プリント基板撮像によって得られる画像上の様々な部分画像のうち、実装品質に関係する画像、即ち部品の有無、間違い、ずれ、はんだの有無、はんだ量、はんだ形状などの画像には、複数画素にまたがる連続パタンがないことに基づいている。一方、人工的に描かれたパタンは画素連続のパタンであるので、この画像特徴の差異を検出して、定型パタンずれに基づく異同箇所を実装品質と無関係の箇所として除外している。
【0071】
また1次元イメージセンサカメラ6をカラーイメージセンサカメラとし、照明装置8が、異る色相の複数光源を備えることにより、シルク印刷パタンのみをカラー識別処理によって抽出し、除外するようにすることも可能である。
【0072】
この場合、対象の有色部分はスペクトル吸収によってそれぞれ特有の色相を呈し、金属反射部分は光源の色相をそのまま反射するが、白色シルクパタン部分は光源色相の合成スペクトル光を反射するので、色相によってシルクパタン部分を抽出することができる。
【0073】
このようにして定型パタンに基づくものではないとされた異同箇所を、部品実装異常箇所として座標付けする(ST57)。
【0074】
次に、図8に示すように、教示データにしたがって、制御装置9からのコマンドによって傾斜角可変ミラー7’を22.5度に傾斜し、基板の方位角(水平回転角)を0度(姿勢1’)、90度(姿勢1”)、180度(姿勢1’)、あるいは270度(姿勢1”)に指定し、その都度ターンテーブル4上の検体プリント基板1をY軸移動して、1次元イメージセンサカメラ6で傾斜視撮像し(ST58)、それぞれの画像を画像データ保存ユニット11に保存する(ST59)。
【0075】
ただし、前ステップ58で画像を取込みながら次ステップ60の画像処理を行うようにすることも可能であり、その場合にはこの画像保存ステップ59は省略される。
【0076】
そこで画像抽出演算ユニット12が、画像データ保存ユニット11に保存されているそれぞれの基板姿勢における、基準プリント基板画像と検体プリント基板画像の差分画像処理を行い(ST60)、差分画像データから定型パタンのずれに基づく移動箇所の除去演算を行う(ST61)。
【0077】
プリント基板上の定型パタンには、多くの場合、回路パタンとシルク印刷パタンがある。このうち回路パタンは、高精度で描かれており、2枚の基板の差分画像におけるずれは、パタン自体のずれではなく、プリント基板装填の機械的ずれに基づく。したがって、回路パタンのずれは、そのいずれかの箇所を基準点として指定すれば、装填位置ずれは容易に補正できる。
【0078】
一方シルク印刷パタンは、印刷位置の精度がたいへん低いので、2枚の基板の差分画像において装填位置ずれが完全に補正されても、なお差分即ち異同箇所として検出されてしまう。
【0079】
基準基板画像と検体基板画像の異同から、実装異常箇所を特定しようとする場合、シルク印刷パタンずれ部分を除去できなければ、部品実装の異常箇所を検出できない。そこで本発明になる画像抽出演算ユニット7は、基準基板と検体基板の差分画像から複数の画素に亘る連続パタンを検出する画像処理アルゴリズムを備えることによって、シルク印刷パタンずれを含む定型パタンずれに基づく異同箇所を特定している。
【0080】
このアルゴリズムは、プリント基板撮像によって得られる画像上の様々な部分画像のうち、実装品質に関係する画像、即ち部品の有無、間違い、ずれ、はんだの有無、はんだ量、はんだ形状などの画像には、複数画素にまたがる連続パタンがないことに基づいている。一方、人工的に描かれたパタンは画素連続のパタンがあるので、この画像特徴の差異を検出して、定型パタンずれに基づく異同箇所を実装品質と無関係の箇所として除外している。
【0081】
また1次元イメージセンサカメラ6をカラーイメージセンサカメラとし、照明装置8が、異る色相の複数光源を備えることにより、シルク印刷パタンのみをカラー識別処理によって抽出し、除外するようにすることも可能である。
【0082】
この場合、対象の有色部分はスペクトル吸収によってそれぞれ特有の色相を呈し、金属反射部分は光源の色相をそのまま反射するが、白色シルクパタン部分は光源色相の合成スペクトル光を反射するので、色相によってシルクパタン部分を抽出することができる。
【0083】
このようにして定型パタンに基づくものではないとされた異同箇所を、部品実装異常箇所として座標付けし(ST62)、検査結果を報告すると共に部品実装異常箇所を表示ユニット17に表示し、プリント基板をターンテーブル4から除去する(ST63)。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の実装異常検出装置によれば、従来のすべての類似検査装置の最大の問題であった、検査対象領域(ウィンドウ)教示の不要化を実現したので、プリント基板実装検査自動化におけるユーザインタフェースのみならずその普及率をも格段に向上することができる。
【0085】
請求項2記載の構成とすれば、部品実装プリント基板全面の異常検出が最高のスピードで実行できる。
【0086】
請求項3記載の構成とすれば、部品実装プリント基板全面の異常検出が普及型カメラを利用した低コスト構成で実行できる。
【0087】
また、本発明の請求項4記載の実装異常検出装置によれば、従来のすべてのはんだ付検査装置の最大の問題であった、検査対象領域(ウィンドウ)教示の不要化を実現したので、プリント基板実装検査自動化におけるユーザインタフェースのみならずその普及率をも格段に向上することができる。
【0088】
請求項5記載の構成とすれば、検体プリント基板画像において、形状識別によって実装品質に無関係の定型パタンずれ箇所を除外し、真の実装品質異常箇所のみを抽出することができる。
【0089】
請求項6記載の構成とすれば、検体プリント基板画像において、カラー識別によって実装品質に無関係の定型パタンずれ箇所を除外し、真の実装品質異常箇所のみを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る実装異常検出装置の全体構成とプリント基板を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る実装異常検出装置における教示動作を示すフロー図である。
【図3】第1の実施形態に係る実装異常検出装置における自動検査の動作を示すフロー図である。
【図4】第2の実施形態に係る実装異常検出装置の全体構成とプリント基板を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係る実装異常検出装置における教示動作を示すフロー図である。
【図6】第2の実施形態に係る実装異常検出装置における自動検査の動作を示すフロー図である。
【図7】第3の実施形態に係る垂直視撮像時の実装異常検出装置全体構成とプリント基板を示す図である。
【図8】第3の実施形態に係る傾斜視撮像時の実装異常検出装置全体構成とプリント基板を示す図である。
【図9】第3の実施形態に係る実装異常検出装置における教示動作を示すフロー図である。
【図10】第3の実施形態に係る実装異常検出装置における自動検査の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
2 電子部品
3 Yテーブル
4 1次元イメージセンサカメラ
5 照明装置
6 制御装置
7 1次元センサ撮像ユニット
8 画像データ保存ユニット
9 画像抽出演算ユニット
10 統合システム制御ユニット
11 入力ユニット
12 出力ユニット
13 通信ユニット
14 表示ユニット
15 データバス

Claims (6)

  1. 検査対象領域(即ちウィンドウ)教示の不要化を実現した部品実装基板の実装異常検出装置であって、
    対象基板データを教示する教示手段と、
    照明手段と、
    部品実装基板を撮像してその画像を獲得する撮像手段と、
    部品実装基準基板の画像を保存する保存手段と、
    撮像手段が獲得した検体基板画像と基準基板の保存画像との差分画像処理を行い、差分画像上の異同箇所から定型パタンのずれに基づく異同箇所を除去し、実装異常箇所を抽出する画像抽出手段と、
    実装異常箇所に座標値を添付して報告する報告手段と
    を備えることを特徴とする実装異常検出装置。
  2. 前記撮像手段は、ピクセル配置がX軸方向に沿う1次元イメージセンサ及び、X軸に直交するYテーブルを備え、基板あるいはセンサを相対的にY軸移動し、部品実装基板を撮像してその全面画像を獲得することを特徴とする請求項1記載の実装異常検出装置。
  3. 前記教示手段は、対象基板データと撮像視野を教示し、前記撮像手段は、2次元イメージセンサ及びXYテーブルを備え、基板あるいはセンサを相対的にXY移動し、部品実装基板を撮像してその全視野画像を獲得することを特徴とする請求項1記載の実装異常検出装置。
  4. 検査対象領域(即ちウィンドウ)教示の不要化を実現した部品実装基板の実装異常検出装置であって、
    照明手段と、
    対象基板データと撮像傾斜角及び対象方位角を教示する教示手段と、
    ピクセル配置がX軸方向に沿う1次元イメージセンサの前方に傾斜角可変のミラー装置と、基板を水平回転するターンテーブルと、ターンテーブルをX軸に直交するY方向に移動するYテーブルとを備え、教示された方位角の基板に対して教示された撮像傾斜角で基板をY軸移動して部品実装基板を撮像し、その全面画像を獲得する撮像手段と、
    部品実装基準基板の画像を保存する保存手段と、
    撮像手段が獲得した検体基板画像と基準基板の保存画像との差分画像処理を行い、差分画像上の異同箇所から定型パタンのずれに基づく異同箇所を除去し、実装異常箇所を抽出する画像抽出手段と、
    実装異常箇所に座標値を添付して報告する報告手段と
    を備えることを特徴とする実装異常検出装置。
  5. 前記画像抽出手段は、基準基板と検体基板の差分画像から画素近傍の明度差境界連結性を検出し、基板上に描かれた定型パタンのずれによる異同箇所を特定してこれを除去するアルゴリズムを備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、あるいは請求項4記載の実装異常検出装置。
  6. 前記照明手段は、複数の色相光源を備え、前記画像抽出手段は、基準基板と検体基板の差分画像から基板上に描かれた定型パタンのずれによる異同箇所を、色相に基づいて特定してこれを除去するアルゴリズムを備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、あるいは請求項4記載の実装異常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001497A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 富士機械製造株式会社 基板検査方法および基板検査装置

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