JP2015001497A - 基板検査方法および基板検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板のシルク印刷の位置変化や基板に生じた傷、痕跡などの形成誤差の影響を軽減して、従来よりも判定精度を向上した基板検査方法および基板検査装置を提供する。【解決手段】基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産工程(基板生産ライン1)で、ペースト状半田の印刷状態、電子部品の装着状態、および基板上への異物の混入状態のうち少なくとも一状態を検査する基板検査方法であって、基準となる見本基板(印刷前見本基板画像Fm1)に対して検査対象となる検査基板(印刷前検査基板画像Ft1)で形成誤差が生じている範囲を検査除外領域(Ae1またはAe2)とし、検査基板の検査領域(検査画像Gt2)から検査除外領域(Ae1またはAe2)を除外して所定の検査を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、基板生産工程で、ペースト状半田の印刷状態や電子部品の装着状態などを検査する基板検査方法および基板検査装置に関する。
多数の電子部品が実装された基板を生産する装置として、半田印刷装置、電子部品装着装置、リフロー装置、基板検査装置などがあり、これらを基板搬送装置で連結して基板生産ラインを構築する場合が多い。基板検査装置には、半田印刷装置の下流側に配置されてペースト状半田の印刷状態を検査する半田検査装置や、電子部品装着装置の下流側に配置されて電子部品の装着状態を検査する基板外観検査装置などがある。検査方法としては、基準となる見本基板を撮像して取得した見本画像を予め登録しておき、検査対象となる検査基板を撮像して取得した検査画像と比較して、対応する各ピクセルの輝度値の違いの有無により良否を判定する画像比較法が主流になっている。
画像比較法では、基板の形成誤差により判定精度が低下しあるいは誤判定を招くおそれがある。形成誤差とは、薄板状の基板を形成した時点での誤差を意味し、例えば、予め施されているシルク印刷の領域が変化する誤差や、基板に生じた傷や打刻痕、摩擦痕などの有無の差などである。シルク印刷は、後のメンテナンス用として、基板の素地色と対照的な輝度値の高い色を用いて印刷されている場合が多い。例えば、緑色や茶色の基板上に明るい白色や黄色で部品配置を示す枠や部品番号、部品略号などが印刷される場合が多い。このようなシルク印刷は、性能面の必要性から厳密な位置精度を確保している配線パターンやペースト状半田が印刷された半田領域と比較して位置精度が低い。つまり、基板個体ごとにシルク印刷の位置が微妙に変化する形成誤差があり、加えて、滲みやかすれなどの形成誤差が生じる場合もある。
シルク印刷の形成誤差は、基板の電気的な特性などの性能面に影響しない製品上の許容範囲内であり、仮に形成誤差が有っても正常品として判定したいところである。しかしながら、輝度値を比較する検査方法の性質上、輝度値の高いシルク印刷と、同程度に輝度値の高い半田領域や電子部品の端子とを区別することが難しい。このため、シルク印刷の形成誤差を異物として誤検出するおそれが生じ、これを回避することはとても困難である。同様に、基板に生じた傷や痕跡などの形成誤差は、性能面に影響せずとも輝度値の違いとして検出されるおそれがあり、誤検出の一要因になり得る。
本願出願人は、この種の画像比較法を用いた基板検査方法で判定精度を向上する一技術例を特許文献1に開示している。特許文献1の基板上の異物検査方法は、基準となる良品基板および検査対象となる検査基板の両方の画像データで、シルク印刷が位置変化し得る領域に中間色を上書き補正している。これは、シルク印刷が位置変化し得る領域を実質的に検査領域から除外することに相当する。これにより、検査基板のシルク印刷に位置変化や滲み、かすれなどがあっても、良品基板と比較したときの輝度値の差分が小さくなり、誤検出を防止する効果が生じる。
特開2012−112669号公報
ところで、特許文献1の技術例では、シルク印刷が実際に存在する領域よりも広い領域を検査領域から除外する。例えば、或る検査基板でシルク印刷の位置変化や滲み、かすれなどが実際には生じていなくとも、これらが生じ得る広い領域を想定して検査領域から除外している。このため、シルク印刷に近接した周りでは実質的に検査を行うことができず、判定精度が低下する。逆に言えば、それぞれの検査基板についてシルク印刷が施されたシルク領域などの形成誤差を予め把握することができれば、判定精度の向上につながる。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、基板のシルク印刷の位置変化や基板に生じた傷、痕跡などの形成誤差の影響を軽減して、従来よりも判定精度を向上した基板検査方法および基板検査装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する請求項1に係る基板検査方法の発明は、基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産工程で、前記ペースト状半田の印刷状態、前記電子部品の装着状態、および前記基板上への異物の混入状態のうち少なくとも一状態を検査する基板検査方法であって、基準となる見本基板に対して検査対象となる検査基板で形成誤差が生じている範囲を検査除外領域とし、前記検査基板の検査領域から前記検査除外領域を除外して所定の検査を行う。
これによれば、検査基板で実際に形成誤差が生じている範囲を予め把握し、検査除外領域として検査基板の検査領域から除外する。したがって、特許文献1の技術例と異なり、形成誤差が実際に存在する領域よりも広い領域を検査領域から除外することがなくなり、形成誤差の影響を確実に軽減して、従来よりも基板検査の判定精度を向上できる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板検査方法において、前記見本基板の形成に関する形成情報を予め登録する見本基板登録工程と、前記検査基板の形成に関する形成情報を検出する検査基板検出工程と、登録された前記見本基板の形成情報と検出された前記検査基板の形成情報とを比較して前記検査除外領域を決定する除外領域決定工程と、前記所定の検査を行う検査実施工程と、を有する。
これによれば、本発明は4工程に分けて実施できる。そして、見本基板登録工程で登録した見本基板の形成情報は、複数の検査基板で検査除去領域を決定するときに共通に使用できる。したがって、多数の基板をロット生産する際の検査方法に好適であり、高い検査効率を実現できる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の基板検査方法において、前記見本基板登録工程で、前記見本基板の形成情報として前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板の画像を予め登録し、前記検査基板検出工程で、前記検査基板の形成情報として前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板の画像を撮像して取得する。
これによれば、見本基板および検査基板の形成情報として、それぞれペースト状半田が印刷される以前の基板画像を用い、2つの基板画像を比較して検査除外領域を決定する。このため、精細な分解能を有する基板画像に基づいて、検査除外領域を高い精度で設定でき、例えば、検査除外領域をピクセル単位で設定できる。したがって、検査除外領域を必要最小限として、基板検査の判定精度をさらに一層向上できる。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載の基板検査方法において、前記見本基板および前記検査基板の形成情報は、前記基板に予めシルク印刷が施されたシルク領域の情報、ならびに前記基板に生じた傷および痕跡の領域の情報の少なくとも一情報を含む。
これによれば、シルク領域の位置変化や傷および痕跡の有無の差などの形成誤差を確実に検査除外領域として除外できるので、形成誤差を異物として誤検出することがなくなり、基板検査の判定精度を向上できる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板検査方法において、前記ペースト状半田が印刷された以後の見本基板の見本画像と、前記ペースト状半田が印刷された以後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して前記所定の検査を行う。
これによれば、検査除外領域を設定することで基板生産工程に入る以前から既に検査基板に存在する形成誤差の影響を軽減できることに加え、基板生産工程でペースト状半田が印刷される以後に検査基板に発生する異常を画像比較法で高精度に判定できる。
請求項6に係る基板検査装置の発明は、基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産ラインに設けられ、請求項1に記載の基板検査方法を行う。
上記のように本発明は基板検査装置としても実施でき、請求項1の基板検査方法と同様の効果が生じる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の基板検査装置において、前記基板に前記ペースト状半田を印刷し、かつ、前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで前記検査基板の形成情報となる印刷前検査基板画像を取得する半田印刷装置と、前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板の形成情報となる印刷前見本基板画像を予め登録するとともに、前記半田印刷装置から前記印刷前検査基板画像を受け取り、前記印刷前見本基板画像と前記印刷前検査基板画像とを比較して前記検査除外領域を決定し、前記所定の検査を行う検査実施装置と、を含んで構成される。
これによれば、半田印刷装置は、ペースト状半田を印刷する前の検査基板を撮像して印刷前検査基板画像を取得し、検査実施装置は、印刷前見本基板画像を予め登録しておいて半田印刷装置から受け取った印刷前検査基板画像と比較し検査除外領域を決定する。したがって、従来の基板生産ラインの装置構成を大きく改変せずとも本発明の基板検査方法を行うことができ、装置コストを大きく増加させることなく基板検査の判定精度を向上できる。
請求項8に係る発明は、請求項6に記載の基板検査装置において、前記基板に前記ペースト状半田を印刷し、かつ、前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板を撮像することで前記見本基板の形成情報となる印刷前見本基板画像を取得して予め登録し、前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで前記検査基板の形成情報となる印刷前検査基板画像を取得し、前記印刷前見本基板画像と前記印刷前検査基板画像とを比較して前記検査除外領域を決定する半田印刷装置と、前記半田印刷装置から前記検査除外領域の画像および領域指定情報の少なくとも一方を受け取り、前記所定の検査を行う検査実施装置と、を含んで構成される。
これによれば、半田印刷装置は、ペースト状半田を印刷する前の見本基板および検査基板を撮像して取得した印刷前見本基板画像と印刷前検査基板画像とを比較して検査除外領域を決定し、検査実施装置は半田印刷装置から検査除外領域の画像および領域指定情報の少なくとも一方を受け取り所定の検査を行う。したがって、従来の基板生産ラインの装置構成を大きく改変せずとも本発明の基板検査方法を行うことができ、装置コストを大きく増加させることなく基板検査の判定精度を向上できる。加えて、請求項7と比較して、半田印刷装置から検査実施装置への伝送データ量を削減できる。
請求項9に係る発明は、請求項7または8に記載の基板検査装置において、前記検査実施装置は、前記ペースト状半田が印刷された後の見本基板を撮像して取得した見本画像と、前記ペースト状半田が印刷された後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して、前記ペースト状半田の印刷状態を検査する半田検査装置、および、前記電子部品の少なくとも一部が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像と、前記見本基板と同じだけの電子部品が装着された後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して、前記電子部品の装着状態を検査する基板外観検査装置の少なくとも一方である。
これによれば、ペースト状半田の印刷状態の検査および電子部品の装着状態の検査の少なくとも一方、ならびに付随して実施可能な基板上への異物の混入状態の検査で、判定精度を向上できる。
第1実施形態の基板検査方法を実施する基板生産ラインの構成例を模式的に示した図である。 基板外観検査装置の画像比較法の検査方法を説明する図である。 第1実施形態の基板検査方法を説明する処理フローの図である。 除外領域決定工程で比較する2つの画像の例を模式的に説明する図である。 除外領域決定工程で、図4の2つの画像の例から決定した検査除外領域を説明する図である。 検査実施工程で比較する2つの画像の例を模式的に説明する図である。 検査基板の形成誤差の例を説明する図であり、(A)は検査画像のシルク領域の位置変化、(B)は検査画像のシルク領域に重なった傷を示している。 第2実施形態の基板検査装置の構成、機能、および作用を説明する図である。 第3実施形態の基板検査装置の構成、機能、および作用を説明する図である。 第4実施形態の基板検査装置を内包する基板生産ラインの構成例を模式的に示した図である。
本発明の第1実施形態の基板検査方法について、図1〜図7を参考にして説明する。まず、第1実施形態の基板検査方法を実施することができる基板生産ライン1について説明する。図1は、第1実施形態の基板検査方法を実施する基板生産ライン1の構成例を模式的に示した図である。基板生産ライン1は、半田印刷装置2、半田検査装置3、電子部品装着装置4、基板外観検査装置5、およびリフロー装置6が列設されて構成されている。各装置2〜6の間はそれぞれ、基板を下流側へ順次搬送する基板搬送装置71〜74で連結されている。
半田印刷装置2は、搬入された基板の所定位置にペースト状半田を印刷する。半田検査装置3は、基板を撮像するカメラを備え、画像比較法により基板上のペースト状半田の印刷状態を検査する。電子部品装着装置4は、基板の半田上に電子部品を装着する。基板外観検査装置5は、基板を撮像するカメラを備え、画像比較法により基板の外観を検査し、換言すれば基板上の電子部品の装着状態を検査する。半田印刷装置2や電子部品装着装置4も、基板を識別しかつ基板の停止位置を検出するためにカメラを備えている。これらの4装置2〜5はそれぞれ、基板に対して所定の作業を行った後、基板を下流側の基板搬送装置71〜74に搬出する。また、これらの4装置2〜5は、相互に通信線81で接続されており、基板の搬送とともに作業結果などの各種生産情報を下流側に後方伝送できるようになっている。リフロー装置6は、基板上の半田を加熱溶解させた後に冷却固化して、電子部品の装着を完了させる。
半田検査装置3および基板外観検査装置5は、ともに、画像比較法を用いて所定の検査を行う。ここでは、後者の基板外観検査装置5の検査方法について例示説明する。図2は、基板外観検査装置5の画像比較法の検査方法を説明する図である。基板外観検査装置5は、電子部品が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像Gm1と、見本基板と同じだけの電子部品が装着された後の検査基板を撮像して取得した検査画像Gt1とを比較して、電子部品の装着状態を検査する。
電子部品が装着された後の見本基板は、検査の基準となるものである。見本基板には、例えば、多数の基板をロット生産するときに初期に生産した実際の基板であって、オペレータのマニュアル検査により良品と判定された基板を用いることができる。基板外観検査装置5に見本基板を搬入し、カメラで撮像することにより見本画像Gm1を取得できる。見本画像Gm1は、基板外観検査装置5の内部に予め登録される。
一方、見本基板と同じだけの電子部品が装着された後の検査基板は、検査対象となる基板であり、通常はロット生産により多数生産される。基板外観検査装置5に検査基板を搬入し、カメラで撮像することにより検査画像Gt1を取得できる。このとき、見本基板および検査基板で、照明の状況や撮像距離、シャッタースピードや絞りなどの撮像条件を揃えることが好ましい。
基板外観検査装置5は、見本画像Gm1と検査画像Gt1とを比較して、除外条件を超える差異があるときに当該の検査基板を不良品と判定し、差異がないときに当該の検査基板を良品と判定する。画像の比較および判定は、対応する位置のピクセル同士で輝度値の差分値を演算し、差分値が所定範囲内であれば差異なしとする方法で行う。輝度値は、三原色の各輝度値。あるいは白黒の濃淡輝度値のいずれでもよい。そして、輝度値に差異のあるピクセルの領域が或る範囲内に限定されていることを除外条件とする。画像の比較方法および除外条件の設定方法は、上述に限定されず、様々な応用や変形が可能である。
図2の例で、検査画像Gt1の左下部に電子部品の形状に類した画像Bが認められ、この画像Bは見本画像Gm1に無く、かつ除外条件を超える領域に拡がっている。したがって、基板外観検査装置5は、画像Bを異物Bとして検出し、当該の検査基板を不良品と判定する。基板外観検査装置5は、基板上への異物Bの混入だけでなく、電子部品の装着位置がずれる不良や、本来装着されている電子部品が無い未装着の不良なども判定する。
同様に、半田検査装置3は、ペースト状半田が印刷されて電子部品が装着される以前の見本基板を撮像して取得した見本画像と、ペースト状半田が印刷されて電子部品が装着される以前の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して、ペースト状半田の印刷状態を検査する。画像の比較方法および除外条件の設定方法は、基板外観検査装置5に類似するので、説明は省略する。
半田検査装置3および基板外観検査装置5では、基板の形成誤差により、換言すれば、基板に予め施されているシルク印刷の領域が変化する誤差や基板に生じた傷や痕跡の有無により、判定精度が低下しあるいは誤判定を招くおそれがある。その改善策として、第1実施形態の基板検査方法を用いる。図3は、第1実施形態の基板検査方法を説明する処理フローの図である。第1実施形態の基板検査方法は、基板外観検査装置5を検査実施装置として基板の外観(電子部品の装着状態)を検査する。第1実施形態の基板検査方法は、見本基板登録工程S1、見本基板外観登録工程S2、検査基板検出工程S3、除外領域決定工程S4、検査基板外観検出工程S5、および検査実施工程S6などを有している。
見本基板登録工程S1は、見本基板の形成に関する形成情報を予め登録する工程である。見本基板の形成情報は、具体的にはペースト状半田が印刷される以前の見本基板の画像、すなわち印刷前見本基板画像Fm1であり、カメラで撮像して取得できる。
見本基板外観登録工程S2は、電子部品が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像Gm2を予め登録する工程である。なお、見本基板登録工程S1で使用した見本基板にペースト状半田の印刷および電子部品の装着を行い良品であることを確認すると、見本基板外観登録工程S2で使用する見本基板にすることができる。
検査基板検出工程S3は、検査基板の形成に関する形成情報を検出する工程である。検査基板の形成情報は、具体的にはペースト状半田が印刷される以前の検査基板の画像、すなわち印刷前検査基板画像Ft1である。印刷前検査基板画像Ft1および前述の印刷前見本基板画像Fm1は、同一のカメラを用いて同一の撮像条件で撮像することが極力好ましい。
除外領域決定工程S4は、登録された見本基板の形成情報と検出された検査基板の形成情報とを比較して検査除外領域を決定する工程である。具体的には、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して、検査除外領域Ae1、Ae2を決定する。画像の比較方法は、対応する位置のピクセル同士で輝度値の差分値を演算し、差分値が所定値を超える範囲を精細な検査除外領域Ae1とする。さらに、検出上の誤差要因などの影響を軽減するために、各種のノイズ除去処理を併用してもよい。
図4は、除外領域決定工程S4で比較する2つの画像Fm1、Ft1の例を模式的に説明する図である。また、図5は、除外領域決定工程S4で、図4の2つの画像Fm1、Ft1の例から決定した検査除外領域Ae1、Ae2を説明する図である。説明用に例示する模式的な基板は、長方形状であり、図中で左右に並ぶ2つの矩形枠がシルク印刷され、各矩形枠の内部に電子部品P1、P2が1個ずつ装着される。図4の左側は、ペースト状半田が印刷される以前の見本基板を撮像して取得した印刷前見本基板画像Fm1である。見本基板では、きれいに高輝度のシルク印刷が施されており、2個のきれいな矩形枠形状のシルク領域A1、A2が形成されている。
一方、図4の右側は、ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像して取得した印刷前検査基板画像Ft1である。検査基板の右側のシルク印刷ではきれいな矩形枠形状のシルク領域A1が形成されるが、左側のシルク印刷では滲みが生じたことにより、領域縁部に凹凸形状を有するシルク領域A2Xが形成されている。このようなシルク領域A2Xの形成誤差は、後のメンテナンス用であって、基板の電気的な特性などの性能面に影響しない。
除外領域決定工程S4では、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して、図5に示される検査除外領域Ae1、Ae2を決定する。精細な検査除外領域Ae1の決定方法では、ピクセル単位での決定が可能であり、検査除外領域Ae1は検査基板のシルク領域A2Xの凹凸形状を含んだ複雑な形状になる。また、簡易な検査除外領域Ae2の決定方法では、精細な検査除外領域Ae1を包含する単純な形状、通常は矩形の検査除外領域Ae2を決定することができる。簡易な決定方法では、X軸方向の2つの座標値X1、X2およびY軸方向の2つの座標値Y1、Y2を領域指定情報として、検査除外領域Ae2を指定できる。
検査基板外観検出工程S5は、電子部品が装着された後の検査基板を撮像して検査画像Gt2を取得する工程である。検査基板検出工程S3と検査基板外観検出工程S5との間で、当該の検査基板は、ペースト状半田が印刷されて電子部品が装着される。本工程で取得する検査画像Gt2および前述の見本画像Gm2は、基板外観検査装置5のカメラを用いて同一の撮像条件で撮像することが極力好ましい。
検査実施工程S6は、基板外観検査装置5で、画像比較法により電子部品の装着状態を検査する工程である。ここで、検査の実施に先立ち、検査基板の検査画像Gt2の検査領域から検査除外領域(Ae1またはAe2)を除外する。
図6は、検査実施工程S6で比較する2つの画像Gm2、Gt2の例を模式的に説明する図である。図6の左側は、2個の電子部品P1、P2が装着された後の見本基板の見本画像Gm2である。一方、図6の右側は、2個の電子部品P1、P2が装着された後の検査基板の検査画像Gt2である。図6の例では、基板の全面が検査領域になっており、検査画像Gt2の全面から検査除外領域(Ae1またはAe2)が除外される。このため、見本画像Gm2と検査画像Gt2とを比較したときに、シルク領域A2Xの滲みの領域は良否の判定から除外される。したがって、他の部分に輝度値の差異がなければ、当該の検査基板を正しく良品と判定できる。また、仮に、電子部品P1、P2の装着位置がずれていたり、電子部品P1、P2が未装着であったりすれば、見本画像Gm2と検査画像Gt2とで輝度値の差異が生じるので、当該の検査基板を不良品と判定できる。
判断工程S7では、生産予定の基板全数の検査が終了したか否か判定する。未終了であれば、検査基板検出工程S3に戻り、次の検査基板を対象として印刷前検査基板画像Ft1を撮像し、以下繰り返す。つまり、生産予定の基板枚数の回数だけ、検査基板検出工程S3から判断工程S7までを繰り返す。基板全数の検査が終了すると、第1実施形態の基板検査方法の全工程を終了したことになる。
なお、検査基板の形成誤差は、シルク領域A2Xの滲みに限定されない。図7は、検査基板の形成誤差の例を説明する図であり、(A)は検査画像Gt3のシルク領域A2Yの位置変化、(B)は検査画像Gt4のシルク領域A2Z域に重なった傷AKを示している。図7の(A)に示される例では、図中の右側のシルク領域A2Yが見本画像Gm2の正規位置AN(図中に白の破線示)よりも図中の左上方に位置変化している。また、図7の(B)に示される例では、図中の右側のシルク領域A2Zの一部に傷AKが重なって輝度値が減少している。このような、多様な形成誤差に対して検査除外領域を設けることにより、形成誤差の影響を軽減できる。なお、検査基板の傷や打刻痕および摩擦痕などは、シルク領域に重ならずとも輝度値が大きく変化していれば検査除外領域になって検査領域から除外される。
第1実施形態の基板検査方法は、基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産工程で、ペースト状半田の印刷状態、電子部品の装着状態、および基板上への異物の混入状態のうち少なくとも一状態を検査する基板検査方法であって、基準となる見本基板に対して検査対象となる検査基板でシルク領域A2Zの滲みなどの形成誤差が生じている範囲を検査除外領域Ae1、Ae2とし、検査基板の検査領域から検査除外領域Ae1、Ae2を除外して所定の検査を行う。
これによれば、検査基板で実際に形成誤差が生じている範囲を予め把握し、検査除外領域Ae1、Ae2として検査基板の検査領域から除外する。したがって、特許文献1の技術例と異なり、形成誤差が実際に存在する領域よりも広い領域を検査領域から除外することがなくなり、形成誤差の影響を確実に軽減して、従来よりも基板検査の判定精度を向上できる。
さらに、第1実施形態の基板検査方法は、見本基板の形成に関する形成情報となる印刷前見本基板画像Fm1を予め登録する見本基板登録工程S1と、検査基板の形成に関する形成情報となる印刷前検査基板画像Ft1を検出する検査基板検出工程S2と、登録された印刷前見本基板画像Fm1と検出された印刷前検査基板画像Ft1とを比較して検査除外領域Ae1、Ae2を決定する除外領域決定工程S4と、所定の検査を行う検査実施工程S6と、を有する。
これによれば、本1実施形態は上記した4工程を含んで実施できる。そして、見本基板登録工程S1で登録した印刷前見本基板画像Fm1は、複数の検査基板で検査除去領域Ae1、Ae2を決定するときに共通に使用できる。したがって、多数の基板をロット生産する際の検査方法に好適であり、高い検査効率を実現できる。
さらに、第1実施形態の基板検査方法は、見本基板登録工程S1で、見本基板の形成情報としてペースト状半田が印刷される以前の見本基板の印刷前見本基板画像Fm1を予め登録し、検査基板検出工程S3で、検査基板の形成情報としてペースト状半田が印刷される以前の印刷前検査基板画像Ft1を撮像して取得する。
これによれば、見本基板および検査基板の形成情報として、それぞれペースト状半田が印刷される以前の基板画像Fm1、Ft1を用い、2つの基板画像Fm1、Ft1を比較して検査除外領域Ae1を決定する。このため、精細な分解能を有する基板画像Fm1、Ft1に基づいて、検査除外領域Ae1を高い精度で設定でき、例えば、検査除外領域Ae1をピクセル単位で設定できる。したがって、検査除外領域Ae1を必要最小限として、基板検査の判定精度をさらに一層向上できる。
さらに、第1実施形態の基板検査方法で、見本基板の印刷前見本基板画像Fm1および検査基板の印刷前検査基板画像Ft1は、基板に予めシルク印刷が施されたシルク領域A1、A2、A2X、A2Y、A2Zの情報、ならびに基板に生じた傷および痕跡の領域の情報の少なくとも一情報を含む。
これによれば、シルク領域A1、A2、A2X、A2Y、A2Zの位置変化や傷および痕跡の有無の差などの形成誤差を確実に検査除外領域Ae1、Ae2として除外できるので、形成誤差を異物として誤検出することがなくなり、基板検査の判定精度を向上できる。
さらに、第1実施形態の基板検査方法では、ペースト状半田が印刷された以後の見本基板の見本画像Gm2と、ペースト状半田が印刷された以後の検査基板を撮像して取得した検査画像Gt2とを比較して基板の外観検査(電子部品の装着状態の検査)を行う。
これによれば、検査除外領域Ae1、Ae2を設定することで基板生産工程に入る以前から既に検査基板に存在するシルク領域A2Xの滲み、シルク領域A2Yの位置変化、およびシルク領域A2Zに重なる傷の影響を軽減できることに加え、基板生産工程でペースト状半田が印刷される以後に検査基板に発生する異常を画像比較法で高精度に判定できる。例えば、電子部品P1、P2の装着位置のずれや電子部品P1、P2の未装着、異物Bの混入などを高精度に判定できる。
次に、第1実施形態の基板検査方法を行う第2実施形態の基板検査装置について説明する。図8は、第2実施形態の基板検査装置の構成、機能、および作用を説明する図である。第2実施形態の基板検査装置は、基板生産ライン1中の半田印刷装置21および基板外観検査装置51で構成されている。
半田印刷装置21は、基板にペースト状半田を印刷するだけでなく、図3の処理フロー中の見本基板登録工程S1の一部、および検査基板検出工程S3を担当する。すなわち、半田印刷装置21は、見本基板登録工程S1で、ペースト状半田を印刷する以前の見本基板を撮像して印刷前見本基板画像Fm1を取得する。半田印刷装置21は、通信線81を介して(図1参照)あるいは別途記憶媒体を利用して、基板外観検査装置51に印刷前見本基板画像Fm1を伝送する。また、半田印刷装置21は、検査基板検出工程S3で、ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像して印刷前検査基板画像Ft1を取得する。半田印刷装置21は、通信線81を介して基板外観検査装置51に印刷前検査基板画像Ft1を後方伝送する。
一般的に、半田印刷装置21は、基板を識別しかつ基板の停止位置を検出するためにカメラを備えている。このカメラを使用して印刷前見本基板画像Fm1および印刷前検査基板画像Ft1を取得できる場合には、半田印刷装置21を改造する必要はない。しかしながら、このカメラが視野範囲や分解能などの性能面で十分でないとき、高機能カメラに取り換える改造などが必要になる。
基板外観検査装置51は、図3の処理フロー中の半田印刷装置21が担当する以外の工程を担当する。基板外観検査装置51は、見本基板登録工程S1で、半田印刷装置21から伝送された印刷前見本基板画像Fm1を予め登録する。基板外観検査装置51は、見本基板外観登録工程S2で、電子部品が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像Gm2を予め登録する。基板外観検査装置51は、検査基板検出工程S3で、半田印刷装置21から印刷前検査基板画像Ft1を受け取る。
次に、基板外観検査装置51は、除外領域決定工程S4で、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定する。基板外観検査装置51は、検査基板外観検出工程S5で、電子部品が装着された後の検査基板を撮像して検査画像Gt2を取得する。そして、基板外観検査装置51は、検査実施工程S6で、検査の実施に先立ち、検査画像Gt2の検査領域から検査除外領域(Ae1またはAe2)を除外する。その後、基板外観検査装置51は、見本画像Gm2と検査画像Gt2とを比較して、電子部品の装着状態ならびに基板上への異物の混入状態の検査を行う。
第2実施形態の基板検査装置は、基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産ライン1に設けられ、第1実施形態の基板検査方法を行う。したがって、第2実施形態の基板検査装置では、第1実施形態の基板検査方法と同様の効果が生じる。
さらに、第2実施形態の基板検査装置は、基板にペースト状半田を印刷し、かつ、ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで印刷前検査基板画像Ft1を取得する半田印刷装置21と、ペースト状半田が印刷される以前の見本基板の印刷前見本基板画像Fm1を予め登録するとともに、半田印刷装置21から印刷前検査基板画像Ft1を受け取り、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定し、所定の検査を行う基板外観検査装置51と、を含んで構成される。
これによれば、半田印刷装置21は、ペースト状半田を印刷する前の検査基板を撮像して印刷前検査基板画像Ft1を取得し、基板外観検査装置51は、印刷前見本基板画像Fm1を予め登録しておいて半田印刷装置21から受け取った印刷前検査基板画像Ft1と比較し検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定する。したがって、従来の基板生産ラインの装置構成を大きく改変せずとも第1実施形態の基板検査方法を行うことができ、装置コストを大きく増加させることなく基板検査の判定精度を向上できる。
さらに、第2実施形態の基板検査装置で、検査実施装置は、電子部品の少なくとも一部が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像Gm2と、見本基板と同じだけの電子部品が装着された後の検査基板を撮像して取得した検査画像Gt2とを比較して、電子部品の装着状態を検査する基板外観検査装置51である。
これによれば、電子部品の装着状態の検査、ならびに付随して実施可能な基板上への異物の混入状態の検査で、判定精度を向上できる。
次に、第3実施形態の基板検査装置について説明する。図9は、第3実施形態の基板検査装置の構成、機能、および作用を説明する図である。第3実施形態の基板検査装置は、基板生産ライン1中の半田印刷装置22および基板外観検査装置52で構成されており、第2実施形態とは機能分担が異なる。
第3実施形態の半田印刷装置22は、基板にペースト状半田を印刷するだけでなく、図3の処理フロー中の見本基板登録工程S1、検査基板検出工程S3、および除外領域決定工程S4を担当する。すなわち、半田印刷装置22は、見本基板登録工程S1で、ペースト状半田を印刷する以前の見本基板を撮像して印刷前見本基板画像Fm1を取得し、予め登録する。半田印刷装置22は、検査基板検出工程S3で、ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像して印刷前検査基板画像Ft1を取得する。
そして、半田印刷装置22は、除外領域決定工程S4で、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定する。精細な検査除外領域Ae1を用いる場合、半田印刷装置22は、通信線81を介して基板外観検査装置52に検査除外領域Ae1の画像をピクセル単位で後方伝送する。また、簡易な検査除外領域Ae2を用いる場合、半田印刷装置22は、通信線81を介して基板外観検査装置51に検査除外領域Ae2の領域指定情報、すなわち、X軸方向の座標値X1、X2およびY軸方向の座標値Y1、Y2を後方伝送する。したがって、第2実施形態で印刷前検査基板画像Ft1の全体を後方伝送することと比較して、伝送データ量は大幅に削減される。
一方、基板外観検査装置52は、見本基板外観登録工程S2で、電子部品が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像Gm2を予め登録する。さらに、基板外観検査装置52は、検査基板外観検出工程S5で、電子部品が装着された後の検査基板を撮像して検査画像Gt2を取得する。そして、基板外観検査装置52は、検査実施工程S6で、検査の実施に先立ち、まず、半田印刷装置22から検査除外領域Ae1の画像および検査除外領域Ae2の領域指定情報の少なくとも一方を受け取り、検査画像Gt2の検査領域から検査除外領域(Ae1またはAe2)を除外する。その後、基板外観検査装置52は、見本画像Gm2と検査画像Gt2とを比較して、電子部品の装着状態ならびに基板上への異物の混入状態の検査を行う。
第3実施形態の基板検査装置は、基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産ライン1に設けられ、第1実施形態の基板検査方法を行う。したがって、第3実施形態の基板検査装置では、第1実施形態の基板検査方法と同様の効果が生じる。
さらに、第3実施形態の基板検査装置は、基板に前記ペースト状半田を印刷し、かつ、ペースト状半田が印刷される以前の見本基板を撮像することで印刷前見本基板画像Fm1を取得して予め登録し、ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで印刷前検査基板画像Ft1を取得し、印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Ft1とを比較して検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定する半田印刷装置22と、半田印刷装置22から検査除外領域Ae1の画像および検査除外領域Ae2の領域指定情報の少なくとも一方を受け取り、所定の検査を行う基板外観検査装置52と、を含んで構成される。
これによれば、半田印刷装置22は、ペースト状半田を印刷する前の見本基板および検査基板を撮像して取得した印刷前見本基板画像Fm1と印刷前検査基板画像Fm2とを比較して検査除外領域(Ae1またはAe2)を決定する。一方、基板外観検査装置52は、半田印刷装置22から検査除外領域Ae1の画像および検査除外領域Ae2の領域指定情報の少なくとも一方を受け取り、電子部品の装着状態ならびに基板上への異物の混入状態の検査を行う。したがって、従来の基板生産ラインの装置構成を大きく改変せずとも本発明の基板検査方法を行うことができ、装置コストを大きく増加させることなく基板検査の判定精度を向上できる。加えて、第2実施形態と比較して、半田印刷装置22から基板外観検査装置52への伝送データ量を削減できる。
次に、第2および第3実施形態を変形した第4実施形態の基板検査装置について説明する。図10は、第4実施形態の基板検査装置を内包する基板生産ライン10の構成例を模式的に示した図である。基板生産ライン10は、半田印刷装置23、半田検査装置3、電子部品装着装置4、基板外観検査装置53、およびリフロー装置6が列設されて構成されている。各装置23、3、4、53、6の間はそれぞれ、基板を下流側へ順次搬送する基板搬送装置71〜74で連結されている。さらに、各装置23、3、4、53、6の各種生産情報を管理するために、情報管理サーバー9が設けられている。各装置23、3、4、53と情報管理サーバー9との間は、それぞれ通信線82〜85で接続されており、各種生産情報を双方向に伝送できるようになっている。
第4実施形態の基板検査装置は、基板生産ライン10中の半田印刷装置23および基板外観検査装置53で構成されている。第4実施形態の基板検査装置では、第2および第3実施形態の一方の機能分担を採用して、同等の作用を実現できる。ただし、印刷前検査基板画像Ft1や、検査除外領域Ae1の画像、検査除外領域Ae2の領域指定情報などを半田印刷装置23から基板外観検査装置53へ後方伝送するときに、伝送ルートを変形して情報管理サーバー9経由とする。
第4実施形態の基板検査装置は、第1実施形態の基板検査方法を行い、第1実施形態の基板検査方法と同様の効果が生じる。
なお、各実施形態において、検査実施装置は基板外観検査装置5、51、52、53としているが、検査実施装置を半田検査装置3に代えることもできる。さらには、基板外観検査装置5、51、52、53および半田検査装置3の両方を検査実施装置としてもよい。本発明は、その他様々な変形や応用が可能である。
1、10:基板生産ライン
2、21、22、23:半田印刷装置 3:半田検査装置
4:電子部品装着装置 5、51、52、53:基板外観検査装置
6:リフロー装置 9:情報管理サーバー
Fm1:印刷前見本基板画像 Ft1:印刷前検査基板画像
Gm1、Gm2:見本画像 Gt1、Gt2、Gt3、Gt4:検査画像
A1、A2、A2X、A2Y、A2Z:シルク領域
Ae1:精細な検査除外領域 Ae2:簡易な検査除外領域

Claims (9)

  1. 基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産工程で、前記ペースト状半田の印刷状態、前記電子部品の装着状態、および前記基板上への異物の混入状態のうち少なくとも一状態を検査する基板検査方法であって、
    基準となる見本基板に対して検査対象となる検査基板で形成誤差が生じている範囲を検査除外領域とし、前記検査基板の検査領域から前記検査除外領域を除外して所定の検査を行う基板検査方法。
  2. 請求項1に記載の基板検査方法において、
    前記見本基板の形成に関する形成情報を予め登録する見本基板登録工程と、
    前記検査基板の形成に関する形成情報を検出する検査基板検出工程と、
    登録された前記見本基板の形成情報と検出された前記検査基板の形成情報とを比較して前記検査除外領域を決定する除外領域決定工程と、
    前記所定の検査を行う検査実施工程と、を有する基板検査方法。
  3. 請求項2に記載の基板検査方法において、
    前記見本基板登録工程で、前記見本基板の形成情報として前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板の画像を予め登録し、
    前記検査基板検出工程で、前記検査基板の形成情報として前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板の画像を撮像して取得する基板検査方法。
  4. 請求項2または3に記載の基板検査方法において、
    前記見本基板および前記検査基板の形成情報は、前記基板に予めシルク印刷が施されたシルク領域の情報、ならびに前記基板に生じた傷および痕跡の領域の情報の少なくとも一情報を含む基板検査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板検査方法において、
    前記ペースト状半田が印刷された以後の見本基板の見本画像と、前記ペースト状半田が印刷された以後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して前記所定の検査を行う基板検査方法。
  6. 基板にペースト状半田を印刷して電子部品を装着する基板生産ラインに設けられ、請求項1に記載の基板検査方法を行う基板検査装置。
  7. 請求項6に記載の基板検査装置において、
    前記基板に前記ペースト状半田を印刷し、かつ、前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで前記検査基板の形成情報となる印刷前検査基板画像を取得する半田印刷装置と、
    前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板の形成情報となる印刷前見本基板画像を予め登録するとともに、前記半田印刷装置から前記印刷前検査基板画像を受け取り、前記印刷前見本基板画像と前記印刷前検査基板画像とを比較して前記検査除外領域を決定し、前記所定の検査を行う検査実施装置と、を含んで構成される基板検査装置。
  8. 請求項6に記載の基板検査装置において、
    前記基板に前記ペースト状半田を印刷し、かつ、前記ペースト状半田が印刷される以前の見本基板を撮像することで前記見本基板の形成情報となる印刷前見本基板画像を取得して予め登録し、前記ペースト状半田が印刷される以前の検査基板を撮像することで前記検査基板の形成情報となる印刷前検査基板画像を取得し、前記印刷前見本基板画像と前記印刷前検査基板画像とを比較して前記検査除外領域を決定する半田印刷装置と、
    前記半田印刷装置から前記検査除外領域の画像および領域指定情報の少なくとも一方を受け取り、前記所定の検査を行う検査実施装置と、を含んで構成される基板検査装置。
  9. 請求項7または8に記載の基板検査装置において、前記検査実施装置は、
    前記ペースト状半田が印刷された後の見本基板を撮像して取得した見本画像と、前記ペースト状半田が印刷された後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して、前記ペースト状半田の印刷状態を検査する半田検査装置、および、
    前記電子部品の少なくとも一部が装着された後の見本基板を撮像して取得した見本画像と、前記見本基板と同じだけの電子部品が装着された後の検査基板を撮像して取得した検査画像とを比較して、前記電子部品の装着状態を検査する基板外観検査装置の少なくとも一方である基板検査装置。
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