JP2004293523A - 流体噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流体噴射弁は、被係止部23を形成するノズルニードルおよびストッパ24等を有している。被係止部23がストッパ24に当接することにより、ノズルニードルのリフト量が決定する。ストッパ24の第2当接面24aと当接する被係止部23の第1当接面23aにはほぼ等間隔に深さ0.1mm以上の環状の溝23bが形成されている。そのため、第1当接面23aと第2当接面24aとの接触面積が低減し、流体が第1当接面23aと第2当接面24aとの間に流入する。すると、第1当接面23aと第2当接面24aとの間に発生するスクイーズ力が低減するので、流体噴射を遮断するときに被係止部23がストッパ24から離れやすくなり、閉弁開始時間の遅れを防止し、流体噴射時間が延びることを防止できる。したがって、所定量の流体を噴射できる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を噴射する流体噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流体噴射弁として、可動コアに接合されてホルダ内を往復移動する接合部と、ホルダの内周壁と摺動する摺動部との間にフランジ部を有している弁部材を使用しているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1では、フランジ部がストッパに係止することにより、弁部材のリフト量が規制される。
【0003】
【特許文献1】
特許第3085008号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1における燃料噴射弁では、ストッパがフランジ部を係止するので、ストッパとフランジ部との当接面が磨耗するという問題がある。特に、燃料噴射弁の燃料としてガソリンより粘度の低い、例えば、アルコール系燃料を使用した場合、ストッパとフランジ部との磨耗が促進される。すると、ストッパとフランジ部の磨耗により互いの当接面の面粗度が高くなるので、ストッパとフランジとが当接しているとき、ストッパとフランジ部との間に燃料が流入しなくなり、ストッパとフランジ部との間に発生するスクイーズ力が増加する。また、弁部材の摺動部とホルダの内周壁との摺動面においても上記同様磨耗によりスクイーズ力が増加する。
【0005】
ストッパとフランジ部との間、または弁部材の摺動部とホルダの内周壁との間に発生するスクイーズ力が増加すると、燃料噴射を遮断するときに閉弁開始時間が遅れるという問題がある。このように閉弁開始時間が遅れると、燃料の噴射時間が延長されて燃料噴射量が増加する。さらに、ストッパとフランジ部の磨耗により弁部材のリフト量が増加し、燃料噴射量が増加する問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、所望の流体噴射量を容易に達成可能な流体噴射弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1から7記載の発明によると、弁部材の被係止部と係止部材とが当接する第1当接面または第2当接面の少なくとも一方に溝が形成されているので、第1当接面と第2当接面との接触面積が低減する。そのため、弁部材の被係止部が係止部材から離れるときに第1当接面と第2当接面との間に発生するスクイーズ力は低減し、流体噴射を遮断するときに弁部材が係止部材から離れやすくなる。閉弁開始時間の遅れを防止し、流体噴射時間が延びることを防止でき、所望の流体噴射量が容易に達成できる。
【0007】
請求項2記載の発明によると、溝は、第1当接面の外周端より内周側または第2当接面の内周端より外周側に形成されている。そのため、第1当接面の内周側または第2当接面の外周側から第1当接面と第2当接面との間に流体が流入しやすくなる。
【0008】
請求項3記載の発明によると、溝は、第1当接面または第2当接面の中心に対して点対称に位置している。そのため、第1当接面の片側または第2当接面の片側に偏ることなくスクイーズ力が働くので、閉弁を開始するときの弁部材の傾きを防止できる。また、第1当接面の片側または第2当接面の片側に偏ることなく流体が流入するので、第1当接面の片側または第2当接面の片側だけ磨耗されることを防止できる。
【0009】
請求項4記載の発明によると、溝は複数形成されている。そのため、複数の溝に流体が流入し、第1当接面および第2当接面を潤滑するので、粘度の低い流体を使用している場合にも第1当接面と第2当接面との磨耗を低減できる。したがって、弁部材のリフト量がほぼ一定に保たれ、所定量の流体を噴射できる。
【0010】
請求項5および6記載の発明によると、溝はほぼ等間隔に環状または放射状に複数形成されている。そのため、流体が偏ることなく第1当接面または第2当接面に流入するので、第1当接面の一部または第2当接面の一部だけ磨耗されることを防止する。
【0011】
請求項7および8記載の発明によると、弁部材の摺動部と弁ボディの内周壁との間の非摺動箇所に弁座側に流体を供給する流体通路が形成され、摺動部と内周壁との摺動箇所の少なくとも一方の摺動面に流体が流入出可能な溝が形成されているので、弁部材と弁ボディとが摺動する摺動面の接触面積が低減する。
【0012】
請求項9記載の燃料噴射装置によると、摺動面の溝は複数形成されている。溝を複数にすることにより、摺動部の摺動面と内周壁の摺動面との間に流体が流入しやすくなる。そのため、摺動部の摺動面と内周壁の摺動面との間に発生するスクイーズ力は低減する。スクイーズ力が低減すると、流体噴射を遮断するときに摺動部の摺動面が内周壁の摺動面からずれやすくなる。これにより、閉弁開始時間の遅れを防止し、流体噴射時間が延びることを防止できるので、所定量の流体を噴射できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁をガソリンエンジンの燃料噴射弁に適用した例を図1、2に示す。
【0014】
燃料噴射弁10の樹脂ハウジング12は、ホルダ14、固定コア30、スプール42に巻回したコイル40等を覆うモールド樹脂である。円筒状に形成されているホルダ14の噴孔26a側の端部内周壁はレーザ溶接等により弁ボディ16と結合している。ホルダ14は弁ボディ16の反対側の内周壁で可動コア32を往復移動可能に支持している。
【0015】
弁部材としてのノズルニードル20はホルダ14および弁ボディ16内に往復移動可能に収容されており、ノズルニードル20の当接部21は弁ボディ16の内周壁に形成した弁座18に着座可能である。ノズルニードル20の当接部21と反対側に設けられた接合部22は可動コア32と結合している。ノズルニードル20の被係止部23は、係止部材としてのストッパ24と当接することにより、ノズルニードル20のリフト量を決定する。被係止部23とストッパ24とが当接することにより、固定コア30を可動コア32とが当接し、片当たりしてこじれが発生することを防止している。図3に示すように、ストッパ24の第2当接面24aと当接する被係止部23の第1当接面23aにはほぼ等間隔に深さ0.1mm以上の環状の溝23bが形成されている。そのため、燃料は溝23bに流入し、第1当接面23aと第2当接面24aとを潤滑するので、第1当接面23aおよび第2当接面24aの磨耗を低減している。また、溝23bを第2当接面24aと直接当接しない第1当接面23aの内周側の部位にも形成することにより、燃料は第1当接面23aと第2当接面24aとの間にさらに流入しやすくなる。
【0016】
ノズルニードル20の摺動部25は弁ボディ16の内周壁17と摺動している。図2に示すように、ノズルニードル20の摺動部25の外周壁には切欠部25aと摺動面として第1摺動面25bとが周方向に交互に形成されている。切欠部25aは径方向内側にへこんでおり、摺動部25の外周壁にほぼ等間隔に4箇所形成されている。第1摺動面25bは、切欠部25aの間に位置し、摺動部25の外周壁にほぼ等間隔に4箇所形成されている。切欠部25aと内周壁17との間は非摺動箇所であり、切欠部25aと内周壁17とで囲まれる空間は燃料が弁座18側に流入する燃料通路である。摺動箇所は第1摺動面25bと内周壁17とが摺動している部分である。
【0017】
図1に示すように、固定コア30は可動コア32の反噴孔側に設置され可動コア32と向き合っている。円筒状に形成されている非磁性部材34は固定コア30とホルダ14との磁気的短絡を防止する。固定コア30と非磁性部材34、非磁性部材34とホルダ14とはそれぞれレーザ溶接等により結合している。
【0018】
固定コア30内に圧入されているアジャスティングパイプ36の反燃料導入側にはノズルニードル20を弁座18方向に付勢する付勢部材としてのスプリング38が配設されている。アジャスティングパイプ36の軸方向位置を変更することによりノズルニードル20を付勢するスプリング38の付勢力を調整することができる。
【0019】
コイル40は、非磁性部材34を挟むように位置する固定コア30およびホルダ14のそれぞれの端部と非磁性部材34との外周を覆うように樹脂ハウジング12内に位置している。コイル40はターミナル44と電気的に接続されており、ターミナル44からコイル40に駆動電流が供給される。
金属プレート50、52は、コイル40が巻回されたスプール42の周囲を覆うように配設されており、ホルダ14、固定コア30、可動コア32とともに磁気回路を構成している。
【0020】
コイル40への通電がオンされると、コイル40は固定コア30側に可動コア32を吸引する磁気吸引力を発生する。この磁気吸引力によって可動コア32が固定コア30側に吸引されると可動コア32とともにノズルニードル20が固定コア30側に移動し、当接部21は弁座18から離座する。
コイル40への通電がオフされ磁気吸引力が消滅するとスプリング38の付勢力により弁座18側に可動コア32およびノズルニードル20が移動し、当接部21が弁座18に着座する。
【0021】
弁ボディ16の燃料噴射側端面に、薄い有底円筒状に形成された噴孔プレート26が配設されている。噴孔プレート26には複数の噴孔26aが形成されている。ノズルニードル20が弁座18から離座すると、噴孔26aから燃料が噴射される。プレート保持部材28は円筒状に形成されており、内周壁において弁ボディ16および噴孔プレート26とレーザ溶接等で結合している。
【0022】
第1実施形態によると、ストッパ24の第2当接面24aと当接する被係止部23の第1当接面23aにはほぼ等間隔に深さ0.1mm以上の環状の溝23bが形成されている。そのため、第1当接面23aと第2当接面24aとの接触面積が低減する。さらに、溝23bを複数形成することにより、燃料が第1当接面23aと第2当接面24aとの間に流入しやすくなる。溝23bを第2当接面24aと直接当接しない第1当接面23aの内周側の部位にも形成することにより、燃料は第1当接面23aと第2当接面24aとの間にさらに流入しやすくなる。そのため、第1当接面23aと第2当接面24aとの間に発生するスクイーズ力は低減する。スクイーズ力が低減すると、燃料噴射を遮断するときに被係止部23がストッパ24から離れやすくなる。このように閉弁開始時間の遅れを防止し、燃料噴射時間が延びることを防止できるので、所望の燃料噴射量を容易に達成できる。
【0023】
また、溝23bに燃料が流入し、第1当接面23aと第2当接面24aとを潤滑するので、第1当接面23aと第2当接面24aとの磨耗を低減できる。したがって、ノズルニードル20のリフト量がほぼ一定に保たれ、所望の燃料噴射量を容易に達成できる。
【0024】
本発明の第1実施例によると、複数の溝23bはほぼ等間隔に環状に形成され、第1当接面23aの中心に対し点対称である。第1当接面23aと第2当接面24aとの間で径方向両側に均等にスクイーズ力が働くので、第1当接面23aが第2当接面24aから離れるときにノズルニードル20が傾くことを防止する。したがって、ノズルニードル20が滑らかに閉弁を開始する。
また、複数の溝23bはほぼ等間隔に環状に形成されており、燃料が偏ることなく第1当接面23aと第2当接面24bとの間に流入するので、第1当接面23aの一部または第2当接面24aの一部だけ磨耗されることを防止できる。
【0025】
なお、第1実施形態では、第1当接面23aにほぼ等間隔に深さ0.1mm以上の環状の溝23bを形成したが、第2当接面24aにほぼ等間隔に深さ0.1mm以上の環状の溝を形成してもよい。また、第1当接面23aおよび第2当接面24a両方に同様の溝を形成してもよく、第1当接面23aの溝23bと第2当接面24aの溝とは重なり合ってもよいし、重なり合わなくてもよい。
【0026】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図4に示す。第1実施形態と実質的同一箇所には同一符号を付す。
被係止部23の第1当接面23aにはほぼ等間隔に第1当接面23aの外周端から径方向内側に向かって放射線状の溝23cが形成されている。溝23cは最大深さ0.1mm以上である。溝23cの深さは径方向内側に向かうにしたがって浅くなっている。
【0027】
なお、第2実施形態では、第1当接面23aに溝23cを形成したが、第1当接面23aと当接するストッパ24の第2当接面24aにほぼ等間隔に第2当接面24aの内周端から径方向外側に向かって放射線状であり、最大深さ0.1mm以上で径方向外側に向かうにしたがい浅くなっている溝を形成してもよい。また、第1当接面23aおよび第2当接面24a両方に溝を形成してもよく、第1当接面23aの溝23cと第2当接面24aの溝とは重なり合ってもよいし、重なり合わなくてもよい。
【0028】
さらに、第2実施形態では、溝23cは第1当接面23aにほぼ等間隔に第1当接面23aの外周端から径方向内側に向かって放射線状に形成しているとしたが、これに限らず、溝23cは第1当接面23aの外周端からではなく外周端より内周側から径方向内側に向かってもよい。溝23cの深さは最大0.1mm以上で径方向内側に向かうにしたがって浅くなっているとしたが、これに限らず、溝23cの深さは径方向内側に向かうにしたがい深くなってもよいし、等しくてもよい。
【0029】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図5に示す。第1実施形態と実質的同一箇所には同一符号を付す。
弁ボディ16の内周壁17の摺動面として第2摺動面17aと摺動している摺動部25の第1摺動面25bには深さ0.1mm以上の溝25cが周方向に複数形成されている。溝25cは弁ボディ16内の空間と連通している。そのため、弁ボディ16内の燃料が溝25cに流入出する。
【0030】
本発明の第3実施形態によると、溝25cを複数形成することにより、第1摺動面25bと第2摺動面17aとの接触面積が低減する。さらに、溝25cを複数形成することにより、燃料が第1摺動面25bと第2摺動面17aとの間に流入しやすくなる。そのため、第1摺動面25bと第2摺動面17aとの間に発生するスクイーズ力は低減する。スクイーズ力が低減すると、燃料噴射を遮断するときに第1摺動面25bが第2摺動面17aから離れやすくなる。このように、閉弁開始時間の遅れを防止し、燃料噴射時間の延びを防止できるので、所望の燃料噴射量を容易に達成できる。
また、複数の溝25cに燃料が流入し、第1摺動面25bと第2摺動面17aとを潤滑するので、第1摺動面25bと第2摺動面17aとの磨耗を低減できる。
【0031】
なお、第3実施形態では、第1摺動面25bに深さ0.1mm以上の溝25cを周方向に形成したが、第2摺動面17aに深さ0.1mm以上の溝を周方向に形成してもよい。また、第1摺動面25bおよび第2摺動面17a両方に溝を形成してもよく、第1摺動面25bの溝25cと第2摺動面17aの溝とは重なり合ってもよいし、重なり合わなくてもよい。
【0032】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図6に示す。第1実施形態と実質的同一箇所には同一符号を付す。
第2摺動面17aと摺動している第1摺動面25bには深さ0.1mm以上の溝25dが軸方向に複数形成されている。溝25dは弁ボディ16内の空間と連通している。そのため、弁ボディ16内の燃料が溝25dに流入出する。
【0033】
なお、第4実施形態では、第1摺動面25bに深さ0.1mm以上の溝25dを軸方向に形成したが、第2摺動面17aに深さ0.1mm以上の溝を軸方向に形成してもよい。また、第1摺動面25bおよび第2摺動面17a両方に溝を形成してもよく、第1摺動面25bの溝25dと第2摺動面17aの溝とは重なり合ってもよいし、重なり合わなくてもよい。
【0034】
本発明の他の実施形態として、ノズルニードル20とストッパ24との当接面またはノズルニードル20と弁ボディ16との摺動面に形成する溝は、複数で無く、一本でもよい。溝が一本であっても、ノズルニードル20とストッパ24との当接面またはノズルニードル20と弁ボディ16との摺動面の接触面積が低減可能となる。
【0035】
なお、本発明の上記複数の実施形態では、第1実施形態と第2実施形態とにおいてノズルニードル20とストッパ24との当接面に溝を形成し、第3実施形態と第4実施形態とにおいてノズルニードル20と弁ボディ16との摺動面に溝を形成したが、ノズルニードル20とストッパ24との当接面、ならびにノズルニードル20と弁ボディ16との摺動面の両方に溝を形成することも可能である。上記複数の実施形態では、本発明を燃料噴射弁に適用したが、燃料に限らず流体を噴射する噴射弁に本発明の流体噴射弁を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明の第1実施形態による燃料噴射弁の被係止部とストッパとを示す部分拡大断面図、(b)は本発明の第1実施形態による燃料噴射弁のストッパの部分拡大上面図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態による燃料噴射弁の被係止部とストッパとを示す部分拡大断面図、(b)は本発明の第2実施形態による燃料噴射弁のストッパの部分拡大上面図である。
【図5】本発明の第3実施形態による燃料噴射弁の摺動部と弁ホルダとを示す部分拡大断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態による燃料噴射弁の摺動部と弁ホルダとを示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 燃料噴射弁(流体噴射弁)
14 ホルダ
16 弁ボディ
17a 第2摺動面(摺動面)
23b、23c、25b、25c 溝
18 弁座
20 ノズルニードル(弁部材)
21 当接部
23 被係止部
23a 第1当接面
24 ストッパ(係止部材)
24a 第2当接面
25 摺動部
25a 第1摺動面(摺動面)
32 可動コア
Claims (9)
- 可動コアと、
筒状に形成され、可動コアを往復移動可能に収容しているホルダと、
弁座を有する弁ボディと、
前記弁ボディと前記可動コアとの間に位置し、前記ホルダ内に固定されている係止部材と、
前記可動コアの反係止部材側に位置し、可動コアと向き合う固定コアと、
前記弁ボディの内周壁に往復移動可能に支持され前記可動コアとともに往復移動する弁部材であって、前記弁座に着座し流体の噴射を遮断する当接部、前記内周壁と摺動する摺動部、および前記係止部材と当接する被係止部を有する弁部材と、
を備え、
前記被係止部は前記係止部材と当接する第1当接面を有し、前記係止部材は前記被係止部と当接する第2当接面を有し、前記第1当接面または前記第2当接面の少なくとも一方に溝が形成されていることを特徴とする流体噴射弁。 - 前記溝は、前記第1当接面の外周端より内周側または前記第2当接面の内周端より外周側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の流体噴射弁。
- 前記溝は、前記第1当接面または前記第2当接面の中心に対して点対称に位置していることを特徴とする請求項1または2記載流体噴射弁。
- 前記溝は、複数形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
- 前記溝は、ほぼ等間隔に環状に複数形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の流体噴射弁。
- 前記溝は、ほぼ等間隔に放射線状に複数形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の流体噴射弁。
- 前記摺動部と前記内周壁との間の非摺動箇所に前記弁座側に流体を供給する流体通路が形成され、前記摺動部と前記内周壁との摺動箇所の少なくとも一方の摺動面に流体が流入出可能な溝が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の流体噴射弁。
- 可動コアと、
筒状に形成され、可動コアを往復移動可能に収容しているホルダと、
弁座を有する弁ボディと、
前記弁ボディと前記可動コアとの間に位置し、前記ホルダ内に固定されている係止部材と、
前記可動コアの反係止部材側に位置し、可動コアと向き合う固定コアと、
前記弁ボディの内周壁に往復移動可能に支持され前記可動コアとともに往復移動する弁部材であって、前記弁座に着座し流体の噴射を遮断する当接部、前記内周壁と摺動する摺動部、および前記係止部材と当接する被係止部を有する弁部材と、
を備え、
前記摺動部と前記内周壁との間の非摺動箇所に前記弁座側に流体を供給する流体通路が形成され、前記摺動部と前記内周壁と摺動箇所の少なくとも一方の摺動面に流体が流入出可能な溝が形成されていることを特徴とする流体噴射弁。 - 前記摺動面の前記溝は、複数形成されていることを特徴とする請求項7または8記載の燃料噴射弁。
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