JP2004290667A - ゆで麺機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ゆで麺機1の貯湯槽10の底部の中央には、円筒状のボス11が立設されて、貯湯槽の容量を最低限に減らしている。貯湯槽10の外壁とボス11の外面との間の環状部13の底部には、複数のヒータ15が配設されている。ヒータ15上には、ヒータによって形成される沸騰流を麺カゴ40の底部の中心に集中的に当てる沸騰流集中板50が配設されている。麺カゴ40は、麺カゴ移動手段20により、環状部13内を麺カゴがヒータ15上で停留するように間欠的に移動する。麺カゴ40の底はアール形状で、底の外面に、ヒータ15の沸騰流を麺カゴに集中させる沸騰流ガイドが設けられている。
【選択図】 図1
Description
なお、ボスの外周と麺カゴの内側回転軌跡とのスキマは3〜6mmが好ましく、貯湯槽外壁と麺カゴの外側回転軌跡とのスキマは3〜6mmが好ましい。
麺カゴの底面形状をアール形状とすることにより、麺カゴの底部に、麺が塊になりやすい隅が存在しないことになる。また、沸騰流ガイドを設けることにより、沸騰流を集中的に麺カゴの底部に当てることができる。なお、このタイプの麺カゴは、スパゲッティ乾麺(長さが260mm程度と長い)を茹でるのに適している。
本発明においては、 前記ヒータは、前記貯湯槽内の底部上の湯中に直入れされており、 前記沸騰流集中板の中央には沸騰流口が形成されており、 該沸騰流口が前記ヒータの中心上に位置することとできる。
水−蒸気熱交換器を複数設けることにより蒸気の回収率をより高めることができる。また、水−蒸気熱交換器のパイプに通水される水道水の流れ方向と、排気通路に導かれる排気の流れ方向を反対方向とすることにより、熱交換器から出てくる水道水の温度を高めることができ、その水道水を貯湯槽に差し湯するなどの有効利用が可能となり、排気の熱エネルギを回収できる。
あるいは、その逆に、処理できる麺の量を減らすことなく、貯湯槽の容量を減らすことができる。
ここで反転アクチュエータは速度可変であることが好ましく、カゴ反転速度を速くすれば、払い出す麺について出る煮汁の量が多くなる。煮汁は、麺や料理の種類によっては、麺の乾燥防止や風味向上に役立つ。
麺カゴの反転時に反転アクチュエータの各部材が麺の払い出し動作に干渉しない。このため、麺カゴから麺をスムーズに払い出すことができる。
麺カゴをこのような形状とすることにより、麺払い出し時に麺カゴを反転させる際に、麺カゴの回転軌跡がアームと干渉しないようにすることができる。
このコロは、外周フレームや麺カゴの自重を受け、回転機構の回転時には、貯湯槽上を回動しながら移動する。このため回転機構の駆動抵抗を減らし、同機構をスムーズに移動させることができる。
このようなゆで麺機は自動式(又は半自動式)の準密閉型のゆで麺機であって、厨房作業の省力・省エネ化・環境改善を図ることができる。
図2は、図1のゆで麺機の側面図である。
図3は、図1のゆで麺機の一部横断面図である。
このゆで麺機1は、12食分のスパゲッティをゆでる麺カゴを有し、以下の動作を自動的に行う、(1)麺を麺カゴに入れる、(2)麺カゴを貯湯槽内で移動させながら麺をゆでる、(3)ゆで上がった麺を麺カゴごと引き上げる、(4)引き上げられた麺カゴから麺を麺受けカゴに送る。
なお、実際には、貯湯槽上の前面は前カバー5(図2、図3参照)で閉じられている。
貯湯槽10は略円筒形の形状で、底部の中央には、底部より高い段部10bが形成されている。この段部10b上に円筒状のボス11が立設されている。ボス11の内部は中空であり、ボス11の上面の高さは貯湯槽10の外周壁10aの高さとほぼ等しい。このような構造により、貯湯槽10内の麺がゆでられる部分は、貯湯槽10の外周壁10aとボス11の外周11aの間の環状の部分13となる。麺は、麺カゴ40内に入れられて、麺カゴ移動手段20により貯湯槽の環状部13を一周する間にゆでられる。
また、ヒータの一つが故障した場合は、そのヒータのみを交換したり修理すればよい。
麺カゴ移動手段20は、麺カゴ40を貯湯槽の環状部13内を一周回転させる手段である。同手段は、複数(この例では12個)の麺カゴ40を保持する麺カゴホルダ21と、麺カゴホルダ21を回転軸23の周りに回転させるモータ29を有する。麺カゴホルダ21は、図3に示すように、貯湯槽10の中心から環状部13まで放射状に延びる複数(この例では12本)のアーム25と、各アーム25の先端に設けられた、麺カゴ40が受け入れられる麺カゴ受け27を備える。各アーム25の基端(麺カゴホルダの中心)は、回転軸23の先端に固定されている。図1に示すように、回転軸23は、ボス11の中央から下方に延びる。回転軸23の下端には減速ギアを介してモータ29が固定されている。回転軸23がモータ29で駆動されて回転すると、麺カゴホルダ21は回転軸23の周りを回転する。
また、各麺カゴ40はヒータ15上に停留する時間は一定であるため、各麺カゴに均一な沸騰力を与えることができる。このため、各麺カゴに入れられた麺を同じ状態にゆで上げることができる。
まず、麺カゴの構造について説明する。
図4は、麺カゴの構造を示す図である。
麺カゴ40は、円筒状の本体41を有し、口にはリング43が固定され、底部41aはアール形状となっている。一例で、本体の径は100mm、高さは246mmである。径の100mmは、麺カゴ内で中心から外周へ放射状に流れる沸騰流を形成することができる径としては必要最小限に近い寸法となっている。また、麺カゴの高さを246mmとすることで、スパゲティのような長い麺にも対応できる。本体41の側面には、後述する昇降装置60に引っ掛けられる円板状の回転支点47が設けられている。回転支点47の反対側の側面で、リング43に傾動ピン49が設けられている。
麺カゴ40は、リング43で麺カゴホルダ21の麺カゴ受け27に受け止められる。
図5は、沸騰流集中板の構造を示す斜視図である。
沸騰流集中板50は、環状の平たい円板部50aと、同円板部の外周及び内周から下方に延びた外壁50cと内壁50bを有する。円板部50aの幅は、貯湯槽10の環状部13の幅とほぼ等しい。円板部50aの下面と、外壁50c及び内壁50bで囲まれた凹部は、集中板50の径方向に延びる複数の仕切り壁51によって複数(この例では12個)の区画53に分割されている。沸騰流集中板50は、各区画53の中央に各ヒータ15の中心が位置するように配設される。円板部50aの各区画53の中央には、各々開口(沸騰流集中口)55が開けられている。そして、各開口55の上方には、上向き先すぼまりのガイド57が設けられている。
このような構造により、各ヒータ15は、各区画53内の湯を集中的に沸騰させるとともに、沸騰流を開口55からガイド57に案内されて集中的に上方へ流す。ヒータ15の真上には麺カゴ40が位置しているので、沸騰流は麺カゴ40の底部に集中的に当てられる。
図6は、昇降装置を拡大して示す図である。
昇降装置60は、貯湯槽のボス11内に配置され、貯湯槽内を一周して回転始点に戻った麺カゴを貯湯槽から真上に引き上げる。同装置60は上下に移動可能な昇降ロッド61を備える。昇降ロッド61は、ガイド(図示されず)に案内されて、回転始点の内側のボス11の上面から上方に繰り出される。同ロッド61の先端には麺カゴ40の回転支点47に引っ掛けられるアーム63が設けられている。昇降ロッド61がボス11の上面から上方に繰り出されると、アーム63に麺カゴ40の回転支点47が引っ掛かり、アーム63とともに麺カゴ40が貯湯槽から真上に引き上げられる(図2の二点鎖線で示す)。
図1に示すように、本体3の貯湯槽10の側方には、ゆであがった麺を受ける麺受けカゴ7が置かれている。反転機構80は、昇降装置60によって真っ直ぐに引き上げられた麺カゴ40を、回転支点47を中心にして約120°回転させて(図1の二点鎖線で示す状態)、麺カゴ40の口から麺を麺受けカゴ7に送る。なお、ゆで麺機の本体3には、麺カゴ40が120°反転したときの麺カゴ40の口の下方から麺受けカゴ7まで延びる麺スベリガイド9が設けられている。
図2にも示すように、麺カゴ反転機構80は、前カバー5の内面に回転可能に固定された麺カゴ回転板81を備える。麺カゴ回転板81の回転軸81aは、引き上げられた麺カゴ40の回転支点47と同軸上にある。麺カゴ回転板81には、U字型のピン傾動部83が設けられている。麺カゴ40が昇降装置60によって引き上げられたとき、同カゴ40の傾動ピン49はこのピン傾動部83に係合する。前カバー5には、麺カゴ40が昇降装置60で引き上げられるときに傾動ピン49をピン傾動部83まで真っ直ぐ上方にガイドするピンガイド85(図2参照)が設けられている。麺カゴ回転板81が回転すると、ピン傾動部83に係合したピン49とともに麺カゴ40が回転支点47を中心にして約120°回転する。
麺が、麺収容部95から麺投入ガイド91を介して麺カゴ40に投入された後、昇降装置60で麺カゴ40を下降させると、同カゴ40は麺カゴホルダ21の麺カゴ受け27に受け止められる。そして、麺カゴホルダ21が移動手段20に駆動されて回転する。このとき、上述のように、麺カゴ40はヒータ15上で所定時間(18秒)停留し、その後次のヒータへ所定時間(2秒)で移動しながら、貯湯槽10の環状部13を一周して麺投入点に戻る。この例では、麺がゆでられる時間は4分である。この間、麺カゴ40の沸騰流集中ガイド45(図4参照)や貯湯槽の沸騰流集中板50(図5参照)によって、麺カゴ40内の麺に沸騰流が集中的に当てられるため、麺は撹拌されながらゆでられる。
本体3の貯湯槽10の上方には排気空間121が設けられている。そして、排気空間121の奥側から、本体上面の奥方に設けられた排気筒125に延びる排気口123が設けられている。排気空間121には排気ファン111が備えられている。本体103の奥壁には、排気空間121に向って上方に延びるフード117が設けられている。
熱交換器100は、図2に示すように、ヘッダ101とフッダ103と、両者の間を延びる多数のパイプ105から構成される。パイプ105は、ヘッダ101とフッダ103間に2段に並列に配列されている。同熱交換器100は、排気空間121内に、手前側にヘッダ101、奥側にフッダ103が位置し、手前側に向って下方に傾斜するように配置されている。フード117の先端は、熱交換器100のほぼ中央に達している。
一方、熱交換器100内の水道水は、水蒸気と熱交換されて加熱される。この加熱された温水は、差し湯として水供給管から貯湯槽10へ送られる。
図8は、3段の熱交換器の配置状態を示す図である。
この場合、熱交換器100−1、2、3が排気空間121内に3段に設けられている。最も奥側の熱交換器100−1を1段目とする。各熱交換器100は、ヘッダ101が奥側、フッダ103が手前側となり、手前側に向って下に傾斜するように配置されている。
図9は、本発明の他の実施の形態に係るゆで麺機の全体構造を示す正面図である。
このゆで麺機200は、全体として箱状であり、10食分のうどんやラーメンをゆでる麺カゴを有する。ゆで麺機200は、図の右側に配置された麺ゆで部201を有する。麺ゆで部201は周囲をカバーなどで覆われた空間であり、内部には麺をゆでる貯湯槽(図10の符号230)等が配置されている。麺ゆで部201の手前側の面は開閉可能なカバー203で閉じられている。カバー203のほぼ中央には、麺を貯湯槽に投入するための麺投入口(麺投入孔)205が開けられている。麺投入口205には下方に延びるガイド206が設けられており、同口205から投入された麺はガイド206に沿って貯湯槽内の所定の麺カゴ(図10の符号250)内に投入される。麺投入口205は、手動の開閉蓋207により開閉される。麺ゆで部201の奥側には排気筒(排気孔)215が設けられている。
なお、このゆで麺機200は、キャスター217により移動可能である。
図10は、図9のゆで麺機の内部構造を示す正面図である。
図11は、図9のゆで麺機の内部構造を示す側面図である。
図12は、図9のゆで麺機の内部構造を示す横断面図である。
ゆで麺機200の麺ゆで部201内には、貯湯槽230、複数(この例では10個)の麺カゴ250を、貯湯槽230内で移動させる機構(麺カゴ移動機構)280、麺がゆでられた後麺カゴを貯湯槽230から引き上げて、麺を麺取り出し部211に送る機構(麺払い出し機構)350、貯湯槽230から発生する蒸気を含む排気を排出する排気装置420が備えられている(詳細はいずれも後述)。また、麺受け部211には、水切り機構400が備えられている。
貯湯槽230は、図10に示すように、ゆで麺機200の麺ゆで部201内の中段部に配置されている。同貯湯槽230は、図1のゆで麺機の貯湯槽と同様に略円筒形の形状で、底部の中央に円筒状のボス231が立設されている。麺カゴ250及びその中に入れられた麺は、貯湯槽230の外周壁とボス231の外周壁の間の環状の部分233を、麺カゴ移動機構280によりほぼ一周する間にゆでられる。環状部233の外側には、排水板234がリング状に外方向に張り出すように設けられている。図12に示すように、この排水板234と貯湯槽230の環状部233との境には、縁235が立設されている。
また、図12に示すように、排水板234の手前側の部分には排水口236が開けられている。縁235の排水口236に近い位置には、縁235が切りかかれた切り欠き237が形成されている。環状部233からお湯が溢れると、お湯はこの切り欠き237から排水板234上を流れて排水口236に流れ込む。
図13は、麺カゴの構造を示す図であり、図13(A)は正面図、図13(B)は平面図、図13(C)は右側面図、図13(D)は左側面図である。
麺カゴ250は、麺が入れられるカゴ本体251と、同カゴ本体251から上方に延びる麺払い出しガイド261とを備える。カゴ本体251の形状は縦長の直方体状であり、上面251aが開口している。カゴ本体251は、貯湯槽230の環状部233内において貯湯槽230の外周側に位置する外周面251b、内周側に位置する内周面251c、両側面251d、251e、底面251fを有する。
麺払い出しガイド261は、外周面251bの上縁から上方に延びている。
また、カゴ本体251の外周面251bと内周面251cは、図13(A)から分かるように平行である。図13(C)から分かるように、外周面251bの形状は下に向かって先細の台形である。また、図13(D)から分かるように、内周面251cの形状は底面251fに向かって先細の台形である。外周面251bの面積は、内周面251cの面積よりも広い。
そして、図13(C)、図13(D)から分かるように、両側面251d、251eは底面251fに行くほど中央に寄っているとともに、内周面251cに行くほど中央に寄っている。
このような形状により、カゴ本体251の横断面積は開口上面251aから底面251fに行くほど小さくなっている。
あるいは、断面積を大きくすることにより、麺カゴ250の高さを低くすることができる。この場合も、貯湯槽230の容量を増やさずに、処理できる麺の量を増やすことができる。その逆に、処理できる麺の量を減らすことなく、貯湯槽230の容量を減らすことができ、熱効率を向上できる。
一例で、麺カゴ250のカゴ本体251の深さは144.5mm、幅(最も広い部分)は110mm、奥行きは121mmである。
麺カゴ移動機構280は、図10、図11、図12に示すように、複数(この例では10個)の麺カゴを保持する麺カゴホルダ281と、麺カゴホルダ281を回転軸283の周りに回転させるモータ285を有する。
麺カゴホルダ281は、図に示すように、回転軸283から環状部233のほぼ中央まで放射状に延びる複数(この例では10本)のスポーク状アーム291と、各アーム291の先端で分岐する麺カゴ保持フレーム293と、各麺カゴ保持フレーム293の先端を結ぶ環状の外周フレーム295とを有する。図14(B)に示すように、各アーム291は、回転軸283からほぼ水平に外方向へ延びた後、図10にも示すように、ボス231の外周へ達するまで下方に傾斜し、その後貯湯槽230の環状部233のほぼ中央まで水平に延びている。水平に延びた部分と下方へ傾斜する部分との角には、補強用のリング292が付設されている。アーム291は断面形状が円形のロッド状である。麺カゴ保持フレーム293はステンレス鋼帯板を折り曲げて作製されており、外周フレーム295もステンレス鋼帯板を環状に円くして作製されている。
麺カゴ連結用ベース305は、支持ベース303の外方向に延びる片の両側から立設しており、麺カゴ250のブラケット265の幅だけ離れている。同ベース305の上端付近には水平方向の貫通孔307が開けられている。
図15、図16は、麺カゴを麺カゴ移動機構上にセットした様子を示す図である。
麺カゴ250は、麺カゴ移動機構280の麺カゴ保持部(図14(A)の符号297)の上方から、麺払い出しガイド261が外側となるように入れられ、上枠253の部分で麺カゴ保持フレーム293上に載るようにセットされる。そして、麺カゴ250のブラケット265を、外周フレーム295のブラケット受け301の麺カゴ連結用ベース305間に嵌め込む。次に、ブラケット265の貫通孔269及び麺カゴ連結用ベース305の貫通孔307にピン311を通して、麺カゴ250を外周フレーム295に取り付ける。このピン311を中心にして麺カゴ250を外方向(図15の時計方向)に回転させると、図16に示すように、カゴ本体251が反転する。
麺払い出し機構は、麺カゴ250を反転させる反転アクチュエータ350を備える。反転アクチュエータ350は、麺カゴ250の回転終点位置側の本体側壁に取り付けられている。同アクチュエータ350は、2本の平行な縦バー351を備える。各縦バー351は麺カゴ250の麺払い出しガイド261の幅以上の間隔だけ離れている。各縦バー351の下端間には横バー353が掛け渡されている。各縦バー351の上端は、上ベース355に固定されている。各縦バー351は、側壁に取り付けられているガイド363によってガイドされる。
一方、本体側壁の上部には、麺カゴ反転用のモータ357が取り付けられている。上ベース355はリンクアーム361を介してモータ357の出力軸に固定された回転ディスク359に連結されている。
図17は、麺カゴの反転の様子を模式的に説明する図である。
図18は、麺カゴ反転時の様子を説明する斜視図である。
麺カゴ250が麺カゴ移動手段280によって回転終点Bに達すると、反転アクチュエータ350が作動し、反転用の縦バー351及び横バー353を下降させる。すると、横バー353は、図15や図17(A)に示すように、麺カゴ250のブラケット265の上方湾曲面267aの上部に当たる。図16や図17(B)に示すように、横バー353がさらに真っ直ぐに下降すると、上方湾曲面267aが横バー353に対して滑りながら押し下げられる。すると、麺カゴ250の麺払い出しガイド261は、各縦バー351の間を外側へ抜けるように、ピン311を中心にして図の反時計周りに回転し始める。横バー353が最終下降位置まで下降すると、図17(C)及び図18に示すように、麺カゴ250が初期の状態から約120°回転し、麺払い出しガイド261がガイド373につながり、カゴ本体251内の麺が、麺払い出しガイド261からガイド373を通って麺受けカゴに払い出される。
カゴ本体251の内周面251cと底面251fとの間には、前述のように傾斜面(面取り)251gが設けられている。この傾斜面251gを設けることにより、ピン(回転支点)311を中心とした麺カゴ250の回転軌跡の径をできるだけ小さくできる。図19(A)に示すように、麺カゴに傾斜面を設けていない場合は、麺カゴの内周面と底面との間の辺251h´が、ピン(回転支点)311から離れた軌跡(図19(A)の二点鎖線で示す)を描く。しかし、傾斜面251gを設けると、麺カゴ250の軌跡は図19(A)の一点鎖線で示す線まで図中の寸法kだけ後退する。このように麺カゴ250に切り欠き部251gを設けることにより、ボス231の切り欠き部381の体積をできるだけ減らすことができ、切り欠き部381を設けることにより増加する貯湯槽の容積をできるだけ減らすことができる。
このようにカゴ本体251の面を、下に行くほど狭い台形とするとともに、カゴの面の形状を、内周面(貯湯槽中心側の面)が狭く外周面が広い台形状とすることにより、カゴ本体251が、隣り合うアーム291間を通過できるようにしているのである。
水切り機構400では、麺受けカゴ213に払い出された麺の水切りを行う。麺受けカゴ213は、凹状の受け部403に置かれている。受け部403の底には排水口405が開けられており、この排水口405から本体内部に配置された水引きチャンバー409に排水管407が延びている。水引きチャンバー409の上部には配管411が接続しており、この配管411の途中に減圧ポンプ413が付設されている。
図20は、蒸気排気装置を説明するための図である。
本体の貯湯槽の上方には、麺ゆで部201の上壁、両側壁、前壁及び奥壁、及び、パン421で画された排気空間423が設けられている。パン421の前側端部と本体の前壁との間にはスキマ425が形成されている。また、排気空間423の奥側には、本体上面の奥方に設けられた排気筒215に延びる排気口427が設けられている。
5 前カバー 7 麺受けカゴ
9 麺スベリガイド
10 貯湯槽 11 ボス
13 環状部 15 ヒータ
20 麺カゴ移動移動手段 21 麺カゴホルダ
23 回転軸 25 アーム
27 麺カゴ受け 29 モータ
40 麺カゴ 41 本体
43 リング 45 沸騰流ガイド
47 回転支点 49 傾動ピン
50 沸騰流集中板 51 仕切り壁
53 区画 55 沸騰流集中口
57 ガイド
60 昇降装置 61 昇降ロッド
63 アーム 65 ラック付きベルト
67 プーリ 69 昇降モータ
71 ガイド 73 スライダ
75 レバー 77 リミットスイッチ
80 麺カゴ反転機構 81 麺カゴ回転板
83 ピン傾動部 85 ピンガイド
87 モータ回転板 89 リンクアーム
91 麺投入ガイド 93 カバー
95 麺収容部
100 水−蒸気熱交換器 101 ヘッダ
103 フッダ 105 パイプ
107 水道水供給口 109 水道水排出口
111 排気ファン 117 フード
121 排気空間 123 排気口
125 排気筒
131 給湯バルブ 133 排水バルブ
135 露カバー 137 冷却ファン
150 制御部
200 ゆで麺機 201 麺ゆで部
203 カバー 205 麺投入口
206 ガイド 207 開閉蓋
209 麺通過口 211 麺取り出し部
215 排気筒 217 キャスター
213 麺受けカゴ
230 貯湯槽 231 ボス
233 環状部 234 排水板
235 縁 236 排水口
237切り欠き 241 ヒータ
243 沸騰流集中板 250 麺カゴ
251 カゴ本体 252 下枠
253 上枠 261 麺払い出しガイド
263 ガイド本体 265 ブラケット
267 湾曲面 269 貫通孔
280 麺カゴ移動機構 281 麺カゴホルダ
283 回転軸 285 モータ
291 スポーク状アーム 292 リング
293 麺カゴ保持フレーム 295 外周フレーム
297 麺カゴ保持部 301 ブラケット受け
303 支持ベース 305 麺カゴ連結用ベース
307 貫通孔 309 コロ
311 ピン
321 ディスク 323 センサ
350 麺払い出し機構(アクチュエータ)
351 縦バー 353 横バー
355 上ベース 357 モータ
359 回転ディスク 361 リンクアーム
363 ガイド 373 麺ガイド
381 切り欠き
400 水切り機構 403 受け部
405 排水口 407 排水管
409 水引きチャンバー 411 配管
413 ポンプ
420 排気装置 421 パン
423 排気空間 425 スキマ
427 排気口 431 熱交換器
433 ヘッダ 435 フッダ
437 パイプ 439 水道水供給口
441 送り配管 443 送り配管
445 水供給管(差し湯管) 447 仕切り板
449 仕切り板 451 ファン
Claims (16)
- 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、を備え、
前記貯湯槽が、略円筒形の外周壁、及び、該槽の中央部に立設された円筒状のボスを有し、
前記麺カゴ移動手段が、前記麺カゴを前記貯湯槽の中心軸の周りに回転させる回転機構を有し、
前記ボスの外周が、前記麺カゴの内側の回転軌跡の近傍まで張り出す大きさに形成されていることを特徴とするゆで麺機。 - 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、を備え、
前記麺カゴの底面形状がアール形状であることを特徴とするゆで麺機。 - さらに、前記麺カゴの底の外面に、下向き先細形状の沸騰流ガイドが設けられていることを特徴とする請求項2記載のゆで麺機。
- 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、
前記麺カゴの移動経路に沿って前記貯湯槽の底部に配列された複数のヒータと、
該ヒータ上に配設された、該ヒータによって形成される沸騰流を前記麺カゴの底部の中心に集中的に当てる沸騰流集中板と、を備え、
前記麺カゴ移動手段は、前記麺カゴを前記ヒータ上で停留させるように間欠運転することを特徴とするゆで麺機。 - 前記ヒータは、前記貯湯槽内の底部上の湯中に直入れされており、
前記沸騰流集中板の中央には沸騰流口が形成されており、
該沸騰流口が前記ヒータの中心上に位置することを特徴とする請求項4記載のゆで麺機。 - さらに、前記貯湯槽で生じた蒸気を水道水と熱交換する水−蒸気熱交換器を備えることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のゆで麺機。
- 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、
前記貯湯槽で生じた蒸気を含む排気が導かれる排気通路と、
水道水と蒸気とが熱交換する複数の水−蒸気熱交換器と、を備え、
前記水−蒸気熱交換器が、前記排気通路中に複数段配置されており、
該水−蒸気熱交換器が、内部に水道水が通水される多数のパイプからなり、
該パイプに通水される水道水の流れ方向と、前記排気通路に導かれる排気の流れ方向が対向していることを特徴とするゆで麺機。 - 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、を備え、
前記貯湯槽が、略円筒形の外周壁、及び、該槽の中央部に立設された円筒状のボスを有し、
前記麺カゴ移動手段が、前記麺カゴを前記貯湯槽の中心軸の周りに回転させる回転機構を有し、
前記麺カゴの断面形状が多角形であることを特徴とするゆで麺機。 - 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、
ゆで上がった麺を払い出す手段と、を備え、
前記貯湯槽が、略円筒形の外周壁、及び、該槽の中央部に立設された円筒状のボスを有し、
前記麺カゴ移動手段が、前記麺カゴを前記貯湯槽の中心軸の周りに回転させる回転機構を有し、
前記払い出し手段が、
前記麺カゴを前記回転機構上で反転させる機構を有することを特徴とするゆで麺機。 - 前記麺カゴが、
カゴ本体と、
該カゴ本体の外辺部から上方に延びる麺払い出しガイドと、を備え、
前記麺払い出しガイドに、
前記カゴ本体の外側に位置し、前記麺カゴ回転機構上に置かれる回動支点と、
該回動支点の外側に位置する力点と、が設けられており、
前記払い出し手段が、麺カゴ反転アクチュエータを有し、
該麺カゴ反転アクチュエータが前記麺カゴの力点を下に押して前記麺カゴを前記回動支点周りに回動させ、前記カゴ本体を上に持ち上げて、該カゴ本体内から前記麺払い出しガイドを通して麺を払い出すことを特徴とする請求項9記載のゆで麺機。 - 前記反転アクチュエータが、
前記麺払い出しガイドの両側において上下に移動可能な2本の縦バーと、
該縦バーの下端間に延びる横バーと、を有し、
麺払い出し時には、前記2本の縦バーが下降し、前記横バーは前記麺カゴの力点を下に押しながら前記麺カゴの下方まで下がり、前記麺カゴの麺ガイドが、前記2本の縦バーの間を抜けるよう外方向に回動することを特徴とする請求項10記載のゆで麺機。 - 前記回転機構が、
前記ボスの中心から径方向に延びる複数のスポーク状アームと、
該スポーク状アームの先端に取り付けられた麺カゴ保持フレームと、
該麺カゴ保持フレームの先端を結ぶ環状の外周フレームと、を有し、
前記麺カゴが、
隣り合う前記スポーク状アームの麺カゴ保持フレームと、前記外周フレームとに保持されるとともに、
断面積が下に向かって徐々に狭くなる形状を有することを特徴とする請求項9〜11いずれか1項記載のゆで麺機。 - 前記麺カゴが反転する位置に対応する前記ボスの部分に切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項9〜12いずれか1項記載のゆで麺機。
- 前記回転機構の外周フレームに、麺カゴの重量を受けるコロが付設されていることを特徴とする請求項9〜13いずれか1項記載のゆで麺機。
- 前記払い出し手段から払い出された麺の水切りを行う、吸引式の水切り機構をさらに備えることを特徴とする請求項9記載のゆで麺機。
- 熱湯中で麺をゆでるゆで麺機であって、
前記熱湯を溜める貯湯槽と、
前記貯湯槽中で麺カゴを移動させる手段と、
ゆで上がった麺を払い出す手段と、
前記貯湯槽で生じた蒸気を含む排気から蒸気を除く手段と、を備え、
前記麺カゴへの麺投入孔、該麺カゴからの麺払い出し孔、及び、前記排気を出す排気孔を除いて前記貯湯槽の周囲がカバーで覆われていることを特徴とするゆで麺機。
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CN107485044A (zh) * | 2017-09-19 | 2017-12-19 | 周明华 | 一种应用于自动烹饪设备上的多工位食物加工容器 |
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