JP2004290580A - 粒状体の分離装置 - Google Patents

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JP2004290580A JP2003090217A JP2003090217A JP2004290580A JP 2004290580 A JP2004290580 A JP 2004290580A JP 2003090217 A JP2003090217 A JP 2003090217A JP 2003090217 A JP2003090217 A JP 2003090217A JP 2004290580 A JP2004290580 A JP 2004290580A
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Makoto Nagumo
誠 南雲
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Abstract

【課題】簀の子状部材の全流域で粒状体を分離する機能を果たすようにして、装置全体を小型にすることができる粒状体の分離装置を提供する。
【解決手段】簀の子状部材30を下り勾配S1〜S4にし、遊技媒体P1および粒状体G1を簀の子状部材30に滞留させないで、その自重により流下させ、遊技媒体P1に付着した粒状体G1を振り落とすようにし、遊技媒体P1から分離し、また、簀の子状部材30の下り勾配S1〜S4をその上流部から下流部に向かって急にしていき、遊技媒体P1同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、前側の遊技媒体P1を後側の遊技媒体P1から相対的に離して、遊技媒体P1同士の間の隙間を広げ、その広がった隙間に粒状体G1を通して簀の子状部材30から落下させ、再び遊技媒体P1に付着させることなく、遊技媒体P1から分離するようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に使用される球状の遊技媒体と該遊技媒体より小粒の粒状体とを下り勾配になった簀の子状部材に流し、該簀の子状部材から前記粒状体のみを落とすことで、前記遊技媒体と前記粒状体とを分離するようにした粒状体の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の粒状体の分離装置としては、例えば、研磨装置の排出口の近傍に簀の子状の遊技媒体通路が設けられ、排出口から遊技媒体と粒状体とを遊技媒体通路に排出し、遊技媒体と粒状体とを遊技媒体通路に流し、遊技媒体と粒状体とを分離するようにしたものであり、遊技媒体通路の上流側を遊技媒体の滞留領域にし、その下流側を自然流下領域にしているものがある(特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−189653号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の粒状体の分離装置では、遊技媒体通路の滞留領域において、多くの遊技媒体同士が接していて、遊技媒体同士の間の隙間が少なく、その隙間から落下する粒状体の量も少なく、多くの粒状体が遊技媒体に付着したままで、遊技媒体から分離されない状態にある。このような状態で滞留領域にある遊技媒体は、後から滞留領域に次々に排出される遊技媒体によって自然流下領域に押し出され、多くの粒状体も遊技媒体に付着したままで押し出されるようになる。
【0005】
したがって、滞留領域は、粒状体を分離するという機能を十分に果たさず、滞留領域を設けた分だけ、分離装置が長くなって、装置全体が大型になる。また、自然流下領域においても、その傾斜角度が一定であることもあり、遊技媒体同士が前後になって接しながら長い区間流れ、粒状体も遊技媒体同士の間の隙間に挟まれながら遊技媒体と共に長い区間流れ、長い区間中に、何らかの要因で隙間が大きくなった場合に始めて落下して、遊技媒体から分離されるようになるので、自然流下領域を長くする必要があり、この点からも装置全体が大型になり、狭いスペースには設定できない場合があるという問題点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、簀の子状部材に前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体同士を離すことで、遊技媒体同士の間に粒状体を落下させるための隙間を積極的に形成するようにし、簀の子状部材の全流域で粒状体を分離する機能を果たすようにして、装置全体を小型にすることができる粒状体の分離装置を提供することを目的としている。
【0007】
また、複数の簀の子状部材を遊技媒体の流れる方向に対して並設し、下流側の簀の子状部材を上流側の簀の子状部材より下り勾配を急にするように配することで、同じ形状の簀の子状部材を複数用いることが可能になり、コストを低減することができる粒状体の分離装置を提供することを目的としている。
【0008】
さらに、段差部を簀の子状部材の途中などに配して、短めの簀の子状部材であっても粒状体を効率良く分離することができ、さらに、装置全体を小型にすることができる粒状体の分離装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遊技に使用される球状の遊技媒体(P1)と該遊技媒体(P1)より小粒の粒状体(G1)とを下り勾配(S1〜S4)になった簀の子状部材(30)に流し、該簀の子状部材(30)から前記粒状体(G1)のみを落とすことで、前記遊技媒体(P1)と前記粒状体(G1)とを分離するようにした粒状体(G1)の分離装置(20)において、
前記簀の子状部材(30)は、該簀の子状部材(30)の上流部から下流部に向かって、前記下り勾配(S1〜S4)を急にしていくことで、前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体(P1)同士を離すように形成されている
ことを特徴とする粒状体(G1)の分離装置(20)。
【0010】
[2]遊技に使用される球状の遊技媒体(P1)と該遊技媒体(P1)より小粒の粒状体(G1)である研磨材とを研磨装置(10)内で撹拌させてから簀の子状部材(30)に排出し、該簀の子状部材(30)から前記粒状体(G1)のみを落とすことで、前記遊技媒体(P1)と前記粒状体(G1)とを分離するようにした粒状体(G1)の分離装置(20)において、
前記簀の子状部材(30)は、前記研磨装置(10)から排出された前記遊技媒体(P1)と前記粒状体(G1)とを流下させるように下り勾配(S1〜S4)に配され、
さらに、前記簀の子状部材(30)は、該簀の子状部材(30)の上流部から下流部に向かって、前記下り勾配(S1〜S4)を急にしていくことで、前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体(P1)同士を離すように形成されている
ことを特徴とする粒状体(G1)の分離装置(20)。
【0011】
[3]前記簀の子状部材(30)は、前記下り勾配(S1〜S4)を徐々にあるいは段階的に急にしていくように形成されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の粒状体(G1)の分離装置(20)。
【0012】
[4]前記簀の子状部材(30)の複数は、前記遊技媒体(P1)の流れる方向に対して並設され、
前記遊技媒体(P1)の流れる方向に対して下流側にある簀の子状部材(30)は、上流側にある簀の子状部材(30)より前記下り勾配(S1〜S4)を急にするように配されている
ことを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の粒状体(G1)の分離装置(20)。
【0013】
[5]前記簀の子状部材(30)の途中に段差部(B1)を配し、また、前記遊技媒体(P1)の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材(30)と下流側にある簀の子状部材(30)との間に段差部(B1)を配し、
前記段差部(B1)は、遊技媒体(P1)を落下させることで、該遊技媒体(P1)に付着した前記粒状体(G1)を振り落とすように形成されている
ことを特徴とする[1]〜[4]の何れかに記載の粒状体(G1)の分離装置(20)。
【0014】
次に、遊技媒体(P1)と粒状体(G1)とがどのように分離されるかについて説明する。遊技媒体(P1)および粒状体(G1)を簀の子状部材(30)に流すと、簀の子状部材(30)は下り勾配(S1〜S4)になっているから、遊技媒体(P1)および粒状体(G1)は簀の子状部材(30)に滞留しないで、その自重により流下する。遊技媒体(P1)が流下することで、遊技媒体(P1)に付着した粒状体(G1)が振り落とされ、簀の子状部材(30)から落下し、再び遊技媒体(P1)に付着することなく、遊技媒体(P1)から分離される。また、簀の子状部材(30)は、その上流部から下流部に向かって、下り勾配(S1〜S4)を急にしているので、遊技媒体(P1)は、下り勾配(S1〜S4)が緩めな所では低速で流下するが、下り勾配(S1〜S4)が急になるに応じて次第に高速で流下する。
【0015】
したがって、遊技媒体(P1)同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、下り勾配(S1〜S4)が急な所へ先に達する前側の遊技媒体(P1)が後側の遊技媒体(P1)より高速で流下するので、前側の遊技媒体(P1)が後側の遊技媒体(P1)同士から相対的に離れていき、遊技媒体(P1)同士の間に隙間ができて、粒状体(G1)がその隙間を通って落とされ、簀の子状部材(30)から落下し、再び遊技媒体(P1)に付着することなく、遊技媒体(P1)から分離される。すなわち、粒状体(G1)が遊技媒体(P1)同士の間に挟まった状態で遊技媒体(P1)から分離されないで、遊技媒体(P1)と共に長い区間流れるようなことがなく、粒状体(G1)が短い区間で遊技媒体(P1)から分離される。
【0016】
また、簀の子状部材(30)が研磨装置(10)から排出された遊技媒体(P1)と粒状体(G1)である研磨材とを流下させるように下り勾配(S1〜S4)に配されているものでは、研磨装置(10)から排出された遊技媒体(P1)と粒状体(G1)とを簀の子状部材(30)が受け入れるようになっている。簀の子状部材(30)は下り勾配(S1〜S4)になっているから、遊技媒体(P1)および粒状体(G1)は簀の子状部材(30)に滞留しないで、その自重により流下する。遊技媒体(P1)が流下することで、遊技媒体(P1)に付着した粒状体(G1)が振り落とされ、簀の子状部材(30)から落下し、再び遊技媒体(P1)に付着することなく、遊技媒体(P1)から分離される。
【0017】
さらに、簀の子状部材(30)が下り勾配(S1〜S4)を徐々にあるいは段階的に急にしていくように形成されているものでは、下り勾配(S1〜S4)を徐々に急にしていくことで、簀の子状部材(30)は、放物線状や湾曲線状のような円滑な断面形状の通路になる。また、下り勾配(S1〜S4)を段階的に急にしていくことで、簀の子状部材(30)は折れ線のような断面形状の通路になる。
【0018】
さらに、簀の子状部材(30)の複数が遊技媒体(P1)の流れる方向に対して並設され、遊技媒体(P1)の流れる方向に対して下流側にある簀の子状部材(30)は、上流側にある簀の子状部材(30)より下り勾配(S1〜S4)を急にするように配されているものでは、遊技媒体(P1)が上流側の簀の子状部材(30)から下流側の簀の子状部材(30)へ流下するに応じて、高速で流下するようになり、したがって、遊技媒体(P1)同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、下り勾配(S1〜S4)が急な下流側の簀の子状部材(30)へ先に達する前側の遊技媒体(P1)が後側の遊技媒体(P1)より高速で流下するので、前側の遊技媒体(P1)が後側の遊技媒体(P1)同士から相対的に離れていき、遊技媒体(P1)同士の間の隙間が広がって、粒状体(G1)が広がった隙間を通って落下し、遊技媒体(P1)から分離される。
【0019】
さらに、簀の子状部材(30)の途中に段差部(B1)を配してもよく、また、遊技媒体(P1)の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材(30)と下流側にある簀の子状部材(30)との間に段差部(B1)を配してもよい。遊技媒体(P1)が簀の子状部材(30)の段差部(B1)を通ると、段差部(B1)で、遊技媒体(P1)が急に落下したり、その落下を急に止めたりすることで、遊技媒体(P1)に付着した粒状体(G1)が振り落とされ、遊技媒体(P1)に再び付着させることなく、遊技媒体(P1)から分離される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。図1は、本発明の一実施の形態に係る粒状体の分離装置を研磨装置の上端部近傍に取り付けた状態を示す正面図、図2は、遊技機島の内部構造を示すものであり、遊技機島の中央部に研磨装置が立設され、その研磨装置の上端部近傍に粒状体の分離装置を取り付けた状態を示す正面図、図3は、粒状体の分離装置の簀の子状部材を示す平面図、図4は簀の子状部材の横断面形状の一部を示し、簀の子状部材の取付状態を示す断面図である。
【0021】
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る粒状体の分離装置20は研磨装置10の上端部近傍に配されている。研磨装置10は、筒体11内に螺旋状体12を配して成り、螺旋状体12には駆動軸13が連結されている。研磨装置10は、筒体11内で螺旋状体12を回転させることで、遊技に使用される球状の遊技媒体P1とその遊技媒体P1より小粒の粒状体G1である研磨材とを撹拌することで、遊技媒体を粒状体で研磨しながら揚送するものである。
【0022】
粒状体の分離装置20は、簀の子状部材30を備えている。簀の子状部材30は、研磨装置10の上端口14から排出される遊技媒体P1と粒状体G1を受け入れるように配されている。簀の子状部材30は、互いに並行になるように配され、遊技媒体P1を複数列に整列させながら案内するための複数のガイド部材31を有している。複数のガイド部材31は、所定の間隔で並設され、隣接する一対のガイド部材31の間の間隔32を遊技媒体P1の径より小さくすることで、一対のガイド部材31で遊技媒体P1を支えるようにして案内する一方、粒状体G1の径より大きくすることで、粒状体G1が一対のガイド部材31の間の隙間32を通って落下し、遊技媒体P1と粒状体G1とを分離するように形成されている。
【0023】
簀の子状部材30の両側縁部には前後4本の梁部33が架設されている。梁部材33により隣接する一対のガイド部材31を連結するようにすることで、ガイド部材31が補強されている。前側より1〜3番目までの梁部33は、一対のガイド部材31の下端部同士をそれぞれ連結していて、ガイド部材31上を流下する遊技媒体P1に当たらないように形成されている。
【0024】
また、簀の子状部材30は、研磨装置10から排出された遊技媒体P1と粒状体G1とを流下させるように下り勾配S1〜S4に配されている。すなわち、簀の子状部材30の両側縁35には、下方フランジ36が形成されている。一方、分離装置20の本体壁21には略クランク状断面形状の支持ブラケット22がネジ止めされていて、本体壁21と支持ブラケット22との間には嵌合溝23が形成されている。簀の子状部材30の両側縁部には下方フランジ36がそれぞれ形成され、下方フランジ36を嵌合溝23に嵌め込むことで、簀の子状部材30が両側方向に位置決めされ、また、ネジ止めされることで、上下方向かつ前後方向に位置決め固定されている。それによって、簀の子状部材30が所定の下り勾配S1〜S4になるように配される。
【0025】
簀の子状部材30はその上流部から下流部に向かって、下り勾配S1〜S4を急にしていくことで、遊技媒体P1を簀の子状部材30の下流部に流下させていくほど遊技媒体P1の速度を上げるようにして、前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体P1同士を離すように形成されている。
【0026】
下り勾配S1〜S4は、段階的に急になっていくものであり、簀の子状部材30の中央部の1個所で傾斜角度をさらに深くするようになっている。簀の子状部材30の中央部に限らず、2以上の個所で、傾斜角度を深くしていくようにしてもよい。その結果、簀の子状部材30は、傾斜角度が変わるところで折れる折れ線のような断面形状の通路になる。
【0027】
本実施の形態では、同一形状の2つの簀の子状部材30が、遊技媒体P1の流れる方向に対して並設されている。各簀の子状部材30は、前記嵌合溝23およびネジによって、所定の位置にそれぞれ位置決め固定されている。各簀の子状部材30の位置決めによって、遊技媒体P1の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材30の下り勾配S1、S2および、下流側にある簀の子状部材30の下り勾配S3,S4が段階的に急になっていくように成っている。
【0028】
図6は、簀の子状部材の縦断面形状を示したものであり、(a)は、遊技媒体が簀の子状部材の段差部に落ちる直前では粒状体が遊技媒体に付着していることを示し、(b)は、簀の子状部材の段差部に落ちる直後では粒状体が遊技媒体から振り落とされることを示す断面図である。
【0029】
図1、図3および図6に示すように、簀の子状部材30の途中に段差部B1が配されている。段差部B1は、簀の子状部材30の傾斜角度が下り勾配S1から下り勾配S2に変わるところに設けられている。一般的に、粒状体の分離装置20はその全体の高さに制約がある。すなわち、段差部B1の高低差を大きくし、遊技媒体P1から粒状体G1を振り落とし易くすると、下り勾配S1〜S4の傾斜角度の変化を小さくする必要があるから、前後になって流れる遊技媒体P1同士を離し難くなる。一方で、段差部B1の高低差を小さくし、遊技媒体P1から粒状体G1を振り落とし難くすると、下り勾配S1〜S4の傾斜角度の変化を大きくすることができるから、前後になって流れる遊技媒体P1同士を離し易くなる。
【0030】
本実施の形態では、遊技媒体P1から粒状体G1を振り落とし易く、また、前後になって流れる遊技媒体P1同士を離し易くするために、段差部B1の高低差を可能な限り大きく、また、下り勾配S1〜S4の傾斜角度の変化を可能な限り大きくしたものである。
【0031】
前述したように、各簀の子状部材30は、前記嵌合溝23およびネジによって、所定の位置にそれぞれ位置決め固定され、それによって、遊技媒体P1の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材30と下流側にある簀の子状部材30との間に段差部B1が配されている。この段差部B1においても、遊技媒体P1を落下させることで、遊技媒体P1に付着した前記粒状体G1を振り落とすようにして形成されている。
【0032】
次に、遊技媒体P1と粒状体G1とがどのように分離されるかについて説明する。遊技媒体P1と研磨材である粒状体G1とは、研磨装置10の筒体11内にあって、螺旋状体12によって、攪拌されながら筒体11の下部から上部の方へ揚送されていく。遊技媒体P1と粒状体G1とが擦れ合うことで、遊技媒体P1の汚れが除去される。筒体11の上端部まで揚送された遊技媒体P1および粒状体G1は、上端口14を通って筒体11の外部に排出される。
【0033】
一方、筒体11の上端部近傍には粒状体の分離装置20が設けられ、筒体11の上端口14を下方から臨むように、上流側の簀の子状部材30が配されているので、上端口14を通って排出された遊技媒体P1と粒状体G1とは、上流側の簀の子状部材30に受け入れられる。
【0034】
簀の子状部材30の隣接する一対のガイド部材31の間に隙間32が形成されているので、簀の子状部材30へ排出されたとき、遊技媒体P1に付着していない粒状体G1は、その隙間32を通って落下していき、遊技媒体P1から分離される。一方で、簀の子状部材30へ排出されても、遊技媒体P1に付着したままの粒状体G1は、簀の子状部材30から落下しないで、遊技媒体P1から分離しない。
【0035】
また、上流側の簀の子状部材30は、下り勾配S1になっているから、遊技媒体P1は、上流側の簀の子状部材30に滞留しないで、その自重により流下する。遊技媒体P1が流下することで、遊技媒体P1に付着した粒状体G1も流下していく。このとき、遊技媒体P1が転動しながら流下するので、遊技媒体P1に付着した粒状体G1を振り落し、図4に示すように、粒状体G1が、隣接するガイド部材31の間の隙間32を通って落下し、再び遊技媒体P1に付着することなく、遊技媒体P1から分離される。以上のように、遊技媒体P1を流下させることで、多くの粒状体G1を遊技媒体P1から分離することができる。
【0036】
次に、図5に基づいて、前後になって接しながら流れようとする遊技媒体P1同士がどのようにして離れていくのかを説明する。図5aに示すように、上流側の簀の子状部材30において、遊技媒体P1同士が前後になって互いに接しながら流れているとき、粒状体G1が、遊技媒体P1同士の間に挟まるようにして流下する。このようにして、粒状体G1が遊技媒体P1と共に流下していき、やがて、図5bに示すように、前側の遊技媒体P1は下り勾配S1から下り勾配S2の方へ移る。一方、後側の遊技媒体P1はまだ下り勾配S1上にある。
【0037】
簀の子状部材30は、その上流部から下流部に向かって、下り勾配S1、S2を段階的に急にしているから、遊技媒体P1は、緩めな下り勾配S1では低速で流下するが、急になった下り勾配S2では、高速で流下するようになる。したがって、図5cに示すように、急な下り勾配S2の方へ先に移った前側の遊技媒体P1が後側の遊技媒体P1より高速で流下するようになる。それによって、前側の遊技媒体P1が後側の遊技媒体P1同士から相対的に離れていき、遊技媒体P1同士の間の隙間が広くなって、粒状体G1がその広くなった隙間を通って落下し、再び遊技媒体P1に付着することなく、遊技媒体P1から分離する。
【0038】
同じように、上流側の簀の子状部材30の下り勾配S2より下流側の簀の子状部材30の下り勾配S3を急にしており、また、下流側の簀の子状部材30においては、その上流部から下流部に向かって、下り勾配S3、S4を段階的に急にしているので、遊技媒体P1は、簀の子状部材30が下り勾配S2〜S4のように段階的に急になっていくに応じて次第に高速で流下するようになる。したがって、遊技媒体P1同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、急な下り勾配S3、S4へ先に達する前側の遊技媒体P1が後側の遊技媒体P1より高速で流下するようになる。
【0039】
それによって、前側の遊技媒体P1が後側の遊技媒体P1同士から相対的に離れていき、遊技媒体P1同士の間の隙間が広くなって、粒状体G1がその広くなった隙間を通って落下し、再び遊技媒体P1に付着することなく、遊技媒体P1から分離される。以上によって、ほぼ全部の粒状体G1を遊技媒体P1から分離することができる。
【0040】
次に、図6に基づき、段差部B1の作用について説明する。
上流側あるいは下流側の簀の子状部材30において、その途中に配された段差部B1では、遊技媒体P1が急に落下したり、その落下を急に止めたりするようになる。一方、遊技媒体P1に付着した粒状体G1は、その慣性力によって急に落下したり、その落下を急に止めたりしないので、遊技媒体P1と粒状体G1とを引き離す力が働いて、粒状体G1が遊技媒体P1から振り落とされ、隣接する一対のガイド部材31の隙間32を通って落下し、遊技媒体P1に再び付着することなく、遊技媒体P1から分離される。
【0041】
また、上流側の簀の子状部材30と下流側の簀の子状部材30との間に配された段差部B1においても、同じく、粒状体G1が遊技媒体P1から振り落とされ、隣接する一対のガイド部材31の間の隙間32を通って落下し、遊技媒体P1に再び付着することなく、遊技媒体P1から分離される。以上のように、本実施の形態では、3個所に段差部31が設けられており、各段差部31において、粒状体G1を遊技媒体P1から分離することができる。
【0042】
以上のようにして、粒状体G1から分離された遊技媒体P1は、図2に示すように、簀の子状部材30の下流端から上部タンク15内に流下し、上部タンク15から遊技機用樋16を通って各遊技機(図示省略)に補給され、各遊技機で用いられた後にメインタンク18あるいはサブタンク18aに戻り、筒体11内の下部に戻される。また、遊技機用樋16の終端まで流下した遊技媒体P1は、循環用パイプ19を通ってサブタンク18aに戻り、メインタンク18を通って筒体11内の下部に戻される。
【0043】
さらに、粒状体G1から分離された遊技媒体P1は、上部タンク15からタンク用樋17を通って遊技機を経ないで循環用パイプ19aを通ってサブタンク18aに戻り、メインタンク18を通って筒体11内の下部に戻される。一方、遊技媒体P1から分離された粒状体G1は、研磨装置10の筒体11内の下部に戻され、同じく、筒体11内の下部に戻された遊技媒体P1と共に撹拌されながら揚送される。
【0044】
なお、前記実施の形態においては、簀の子状部材30の下り勾配S1〜S4を段階的に急にしていくものを示したが、下り勾配S1〜S4を徐々に急にしていくものであってもよい。それによって、簀の子状部材30は、放物線状や湾曲線状のような円滑な断面形状の通路になる。また、分離装置20が2つの簀の子状部材30を並設して成るものを示したが、図7に示すように、2つの簀の子状部材30を一体に形成したものから成るものでもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る粒状体の分離装置によれば、簀の子状部材を下り勾配にしたので、遊技媒体および粒状体を簀の子状部材に滞留させないで、その自重により流下させ、遊技媒体に付着した粒状体を振り落とすようにし、遊技媒体から分離し、また、簀の子状部材の下り勾配をその上流部から下流部に向かって急にしていくようにしたので、遊技媒体同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、前側の遊技媒体を後側の遊技媒体同士から相対的に離れていくようになり、遊技媒体同士の間の隙間が広がり、広がった隙間に粒状体を通して簀の子状部材から落下させ、再び遊技媒体に付着させることなく、遊技媒体から分離して、簀の子状部材の全流域で粒状体を分離する機能を果たすようにし、粒状体を短い区間で遊技媒体から分離することを可能にして、装置全体を小型にすることができる。
【0046】
また、簀の子状部材が研磨装置から排出された遊技媒体と粒状体である研磨材とを流下させるように下り勾配に配されているので、研磨装置から排出された遊技媒体と粒状体とを簀の子状部材に滞留させないで、その自重により流下させ、遊技媒体に付着した粒状体を振り落とすようにし、粒状体を遊技媒体から分離することができる。
【0047】
さらに、簀の子状部材の複数が遊技媒体の流れる方向に対して並設され、遊技媒体の流れる方向に対して下流側にある簀の子状部材は、上流側にある簀の子状部材より下り勾配を急にするように配されているので、遊技媒体同士が前後になって互いに接しながら流れようとするとき、下流側の簀の子状部材へ先に達する前側の遊技媒体が後側の遊技媒体より高速で流下するから、前側の遊技媒体が後側の遊技媒体同士から相対的に離れていき、遊技媒体同士の間にできた隙間を通って粒状体が落とされ、粒状体を遊技媒体から分離することができる。
【0048】
さらに、簀の子状部材の途中に段差部を配し、また、遊技媒体の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材と下流側にある簀の子状部材との間に段差部を配したので、遊技媒体が簀の子状部材の段差部を通るとき、遊技媒体が急に落ちたり、落ちるのを急に止めたりすることで、遊技媒体に付着した粒状体が振り落とされ、粒状体を遊技媒体から分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る粒状体の分離装置を研磨装置の上端部近傍に取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技機島の内部構造を示すものであり、遊技機島の中央部に研磨装置が立設され、その研磨装置の上端部近傍に分離装置を取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る簀の子状部材を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る簀の子状部材の横断面形状の一部を示したものであり、ガイド部材に沿って遊技媒体が流れる様子および、簀の子状部材の取付状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る簀の子状部材の縦断面形状を示したものであり、(a)は、前後になって接触するようにして流れようとする遊技媒体同士を示し、(b)は、前側の遊技媒体が下り勾配の急な方に移り、後側の遊技媒体がまだ下り勾配が緩い方を通っている様子を示し、(c)は、前側の遊技媒体が高速で流下するようになって、後側の遊技媒体から離れていく様子を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る簀の子状部材の縦断面形状を示したものであり、(a)は、遊技媒体が簀の子状部材の段差部に落ちる直前では粒状体が遊技媒体に付着していることを示し、(b)は、簀の子状部材の段差部に落ちる直後では粒状体が遊技媒体から振り落とされることを示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る粒状体の分離装置の変形例を示し、複数の簀の子状部材を用いないで、1つの長めの簀の子状部材を用いたものを示す正面図である。
【符号の説明】
B1…段差部
G1…粒状体
P1…遊技媒体
S1〜S4…下り勾配
10…研磨装置
11…筒体
12…螺旋状体
13…駆動軸
14…上端口
15…上部タンク
16…遊技機用樋
17…タンク用樋
18…メインタンク
18a…サブタンク
19、19a…循環用パイプ
20…粒状体の分離装置
21…本体壁
22…支持ブラケット
23…嵌合溝
30…簀の子状部材
31…ガイド部材
32…一対のガイド部材の間の隙間
33…梁部
35…側縁
36…下方フランジ

Claims (5)

  1. 遊技に使用される球状の遊技媒体と該遊技媒体より小粒の粒状体とを下り勾配になった簀の子状部材に流し、該簀の子状部材から前記粒状体のみを落とすことで、前記遊技媒体と前記粒状体とを分離するようにした粒状体の分離装置において、
    前記簀の子状部材は、該簀の子状部材の上流部から下流部に向かって、前記下り勾配を急にしていくことで、前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体同士を離すように形成されている
    ことを特徴とする粒状体の分離装置。
  2. 遊技に使用される球状の遊技媒体と該遊技媒体より小粒の粒状体である研磨材とを研磨装置内で撹拌させてから簀の子状部材に排出し、該簀の子状部材から前記粒状体のみを落とすことで、前記遊技媒体と前記粒状体とを分離するようにした粒状体の分離装置において、
    前記簀の子状部材は、前記研磨装置から排出された前記遊技媒体と前記粒状体とを流下させるように下り勾配に配され、
    さらに、前記簀の子状部材は、該簀の子状部材の上流部から下流部に向かって、前記下り勾配を急にしていくことで、前後になって互いに接しながら流れようとする遊技媒体同士を離すように形成されている
    ことを特徴とする粒状体の分離装置。
  3. 前記簀の子状部材は、前記下り勾配を徐々にあるいは段階的に急にしていくように形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粒状体の分離装置。
  4. 前記簀の子状部材の複数は、前記遊技媒体の流れる方向に対して並設され、
    前記遊技媒体の流れる方向に対して下流側にある簀の子状部材は、上流側にある簀の子状部材より前記下り勾配を急にするように配されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の粒状体の分離装置。
  5. 前記簀の子状部材の途中に段差部を配し、また、前記遊技媒体の流れる方向に対して上流側にある簀の子状部材と下流側にある簀の子状部材との間に段差部を配し、
    前記段差部は、遊技媒体を落下させることで、該遊技媒体に付着した前記粒状体を振り落とすように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の粒状体の分離装置。
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