JP2014139523A - 蒸気乾燥器 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力損失が小さいコンパクトで高性能な蒸気乾燥器を提供する。
【解決手段】実施形態による蒸気乾燥器1は、蒸気を下方から流入させ上方から流出させるように流入部分から流出部分に向けて延びたケーシング11と、ケーシング11内の蒸気通路に千鳥状に設けられて、分離された液滴のドレンを受けとめて保持して移送する、それぞれが水平方向に広がりをもって配置され、ドレン移送方向に延びた複数のV字トレー4と、を備える。蒸気乾燥器1は、分離された液滴が集合したドレンを収集して底部から排出する上下方向に延びるドレンヘッダをさらに備えてもよい。また、V字トレー4は、ドレンヘッダに向かってドレン勾配を有しドレンヘッダにドレンを排出することでもよい。
【選択図】図6
【解決手段】実施形態による蒸気乾燥器1は、蒸気を下方から流入させ上方から流出させるように流入部分から流出部分に向けて延びたケーシング11と、ケーシング11内の蒸気通路に千鳥状に設けられて、分離された液滴のドレンを受けとめて保持して移送する、それぞれが水平方向に広がりをもって配置され、ドレン移送方向に延びた複数のV字トレー4と、を備える。蒸気乾燥器1は、分離された液滴が集合したドレンを収集して底部から排出する上下方向に延びるドレンヘッダをさらに備えてもよい。また、V字トレー4は、ドレンヘッダに向かってドレン勾配を有しドレンヘッダにドレンを排出することでもよい。
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、蒸気乾燥器に関する。
一般に、加圧水型原子炉(PWR)の蒸気発生器や沸騰水型原子炉(BWR)で発生した蒸気は湿り蒸気であり、湿分分離器で湿分を除去し、蒸気乾燥器で湿り蒸気中に浮遊する液滴を除去した後に、蒸気タービンに供給される。すなわち、蒸気乾燥器は、蒸気タービンにおいて翼のエロージョン、および動翼との衝突で生じる制動損失や蒸気との速度差で生じる摩擦損失の原因となる液滴を除去する機能を有する。
このような蒸気乾燥器としては、慣性力により蒸気から液滴を分離する原理のものが一般的に使用されている。これは、気水分離器を出て流入した蒸気を、一旦フードと呼ばれる蒸気乾燥器入口部に流入させた後、波板型ベーンを複数組み合わせて水平方向に入口側から出口側に向かうジグザグ流路を流して液滴を除去する構成である。
流路がジグザグに屈折する部分において、蒸気流れに含まれる液滴が遠心力によりベーンの壁面に付着し、液膜となって壁面にあけられたベーンポケットに流入する。ベーンポケットに入った液膜は互いに合体しつつ、重力で垂直下方に流下してドレン樋を経てドレンチャンネルに集められた後、原子炉水面に排水する構成になっている。
このように構成された蒸気乾燥器では、一般に径が大きい液滴に関しては、その質量により屈折部で大きな遠心力が働くため捕獲され易いが、径が小さい液滴に関しては、その質量が小さいことから遠心力が小さく捕獲されにくい。このため、入口側に位置するベーンポケットを小さく、出口側に位置するベーンポケットを大きくして小径の蒸気を捉えやすくする技術や、原子炉圧力容器の内周に沿って蒸気乾燥器を設置し、燃料交換などのメンテナンス性を向上させる技術が知られている。
上述した従来の蒸気乾燥器においては、複数の波型ベーンをある間隔をおいて垂直に配置し、その間に湿り蒸気を水平に流通させる構造となっている。このように、湿分分離エレメントへの湿り蒸気の流入面が、垂直方向に並列にあることから、それぞれに水平に流入させる必要がある。
このため、気水分離器から上方に流出した蒸気を水平に曲げるフードと呼ばれる空間を設けている。このような蒸気乾燥器においては、鉛直方向の高さは2mないし3m程度あり、物量が多く、この結果、原子炉圧力容器の高さも高くせざるを得なかった。
本発明の実施形態は、上述した課題を解決するためになされたものであり、圧力損失が小さいコンパクトで高性能な蒸気乾燥器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態は、蒸気の中に含まれる液滴を分離して蒸気の湿り度を低減する蒸気乾燥器において、蒸気を下方から流入させ上方から流出させるように流入部分から流出部分に向けて延びたケーシングと、前記ケーシング内の蒸気通路に千鳥状に設けられて、分離された液滴のドレンを受けとめて保持して移送する、それぞれが水平方向に広がりをもって配置され、前記ドレン移送方向に延びた複数のトレーと、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、圧力損失が小さい蒸気乾燥器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る蒸気乾燥器について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気乾燥器を含む原子炉圧力容器の立断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気乾燥器を含む原子炉圧力容器の立断面図である。
原子炉圧力容器40は、炉心を構成する複数の燃料集合体36および燃料集合体36を包囲するシュラウド37を収納している。シュラウド37は、燃料集合体36の上方にシュラウドヘッド35を有する。シュラウドヘッド35の上方には気水分離器34、気水分離器34のさらに上方には乾燥器スカート12を支持部とする蒸気乾燥器1が配されている。
原子炉圧力容器40の下部を、複数の制御棒駆動機構39および複数の再循環ポンプ38が貫通している。また、原子炉圧力容器40の上部側面には複数の主蒸気ノズル33が設けられている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気乾燥器の図1の第II−II線矢視平断面図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気乾燥器の図2の第III−III線矢視正断面図である。
蒸気乾燥器1は、水平断面上の長さの異なる複数の水平断面が長方形の蒸気乾燥器ユニット1aを有する。各蒸気乾燥器ユニット1aの長さは、原子炉圧力容器40の内周との間隔を確保するために、それぞれの蒸気乾燥器ユニット1aの水平の長手方向両端部すなわち原子炉圧力容器40の内壁面の近くにドレンヘッダ14を有している。ドレンヘッダ14の排出口には、排出トレー20が接続され、ドレンヘッダ14に集まったドレン水を原子炉圧力容器40の内壁面側に導く。
各蒸気乾燥器ユニット1aは、互いに仕切り板2によって仕切られている。また、仕切り板2は、各蒸気乾燥器ユニット1aの長手方向の側壁を形成している。
各蒸気乾燥器ユニット1aは、中央部分からそれぞれドレンヘッダ14に向かってドレン勾配を有している。すなわちドレンヘッダ14にドレンが流れるための傾斜を有している。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。ケーシング11の下部には入口開口11aが設けられており、また、ケーシング11の上部には出口開口11bが設けられている。
ケーシング11内には、複数の水平トレー3が配設されている。それぞれの水平トレー3は、図4の手前から奥に向かって緩やかに傾斜して延びている。水平トレー3は、長手方向に垂直な断面上では、図4に示すように互いに千鳥状に配設されている。また、長手方向には、互いにほぼ平行に配設されている。また、水平トレー3は、仕切り板2によって支持されている。
長手方向に垂直な断面において、水平トレー3の底部は、水平トレー3の幅方向に水平である。水平トレー3は、長手方向に沿って、両側に側板3aを有する。側板3aの高さは、捕捉されたドレンの保持および長手方向への移送に必要な高さを確保する点と、蒸気の流路面積を確保する点の両者を考慮して設定される。
以上のように構成された本実施形態においては、燃料集合体36からの発熱により生成された蒸気は、シュラウドヘッド35を上方に抜けて、気水分離器34で気水分離されて湿り蒸気となって蒸気乾燥器1に到達する。
蒸気乾燥器1の各蒸気乾燥器ユニット1aに到達した湿り蒸気は、そのまま方向を転換することなく、入口開口11aから流入する。入口開口11aから流入した湿り蒸気は、千鳥配置された水平トレー3間の流路を蛇行しながら、流路に沿って上昇し、最終的には、出口開口11bから上方へ流出する。
蒸気が水平トレー3間の流路を蛇行しながら上昇する際に、蒸気中に含まれる液滴はその遠心力により蒸気の流れから外れて主として水平トレー3の底板の下面あるいは側板3aに衝突し捕捉される。
水平トレー3の底板の下面あるいは側板3aに捕捉された液滴のほとんどは、衝突した水平トレー3の下側に設けられた他の水平トレー3の底板上に落下して保持される。これらの液滴が集合したドレンは、水平トレー3のドレン勾配によってドレンヘッダ14に移送される。
移送されたドレンは、ドレンヘッダ14に集められた後に、排出トレー20によりドレンヘッダ14外に導かれて、原子炉圧力容器40の内壁との間から原子炉圧力容器40内を落下する。
以上のように、気水分離器34を出た湿り蒸気は、方向を変えることなく蒸気乾燥器1の入口開口11aに下方から流入し、最終的に出口開口11bから上方に流出する。
従来の蒸気乾燥器の構成は、全体の流れが上向きから水平方向に直角に変化し、水平方向の流れの入口に多孔板を有するといった大きな圧力損失要因を有していた。また、多孔板へ流入するまでの上方に延びた蒸気フードのような空間を有しているため上下の高さを必要としていた。
一方、本実施形態では、このような大きな圧力損失要因がない。また、蒸気フードを有さずに、蛇行しながら基本的には上方への流れであるため、コンパクトな構成を実現できる。
以上のように構成された本実施形態によれば、圧力損失が小さいコンパクトで高性能な蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。第1の実施形態における水平トレー3に代えて、複数のV字トレー4および複数の逆V字トレー5を有する。それぞれのV字トレー4および逆V字トレー5は、図5の手前から奥に緩やかに傾斜して延びている。V字トレー4および逆V字トレー5は、長手方向に垂直な断面上では、図5に示すようにV字トレー4と逆V字トレー5とが交互に千鳥状に配設されている。また、長手方向には、互いにほぼ平行に配設されている。また、V字トレー4および逆V字トレー5は、それぞれ仕切り板2によって支持されている。
V字トレー4は、仕切り板2に取り付けられて、仕切り板2から離れるに従い高くなる方向の傾斜を有する。したがって、分離された液滴を傾斜に沿って受け止める方向に取り付けられている。また逆V字トレー5は、仕切り板2に取り付けられて、仕切り板2から離れるに従って低くなる方向の傾斜を有する。したがって、分離された液滴を傾斜に沿って落下させる方向に取り付けられている。
逆V字トレー5の上表面に付着した液滴は、逆V字トレー5の上表面に沿って流下後、幅方向の端部から下方のV字トレー4上に落下する。逆V字トレー5の下表面に付着した液滴は、逆V字トレー5の下表面に沿って流下後に幅方向の端部から下方のV字トレー4上に落下するか、あるいは、下表面に沿って流下中に下表面から剥離して下方のV字トレー4上に落下する。
V字トレー4上では、受け止められた液滴の集合であるドレン水が、V字トレー4の長手方向に移送される。
以上のように構成された本実施形態は、蒸気の流れに対しては障害となる物が少なく、配置上も上下の間隔を狭めることができ、さらに小さい圧力損失でさらにコンパクトな構成を実現できる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第2の実施形態の変形である。本実施形態におけるトレーは、すべてV字トレー4である。また、V字トレー4の幅方向の両端には下方向に向いたポケット6が設けられている。ポケット6は、捕獲した液滴の集合であるドレン水を保持するような形状であり、V字トレー4に沿って長手方向に延びている。
本実施形態においては、V字トレー4であるため、ポケット6に蒸気を導きやすくなっており、さらに確実に蒸気から液滴を分離することができる。また、ポケット6からドレン水があふれても、V字トレー4により受け止められ、ドレン水の入口開口11aへの戻り量を抑制することができ、さらに高性能な蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第2および第3の実施形態の変形である。第3の実施形態では、トレーは全てV字トレー4であったが、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、V字トレー4と逆V字トレー5とが蒸気の流れ方向に交互に、千鳥状に配設されている。なお、逆V字トレー5は、図7では表示していない支持構造物により支持されている。
このように構成された本実施形態においては、逆V字トレー5が、蒸気流路の中央に設けられているため、上昇した蒸気流は必ず中央の逆V字トレー5に衝突する。その後、両端に分かれてポケット6に衝突することになり、さらに、液滴の分離が確実となり、さらに高性能な蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第5の実施形態]
図8は、本発明の第5の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第3または第4の実施形態の変形である。本実施形態においては、V字トレー4や逆V字トレー5に代えて水平トレー3が設けられている。水平トレー3の両端にポケット6が設けられている。水平トレー3の端部に設けられたポケット6も水平に取り付けられている。
このように構成された本実施形態においては、水平トレー3およびポケット6内は、保有しうるドレン水の量を多くすることができ、あるいは、所定のドレン水量に対する水平トレー3の側板3aおよびポケット6の高さを低くすることができ、高さの低いコンパクトな蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第6の実施形態]
図9は、本発明の第6の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第5の実施形態の変形である。本実施形態においては、最下段のポケット6を除き、下から2段目以上のそれぞれのポケット6の底部にポケットドレン孔7が設けられている。ポケットドレン孔7から落下したドレンは、その下側に設けられた水平トレー3によって捕捉される。
このようにして構成された本実施形態においては、ポケット6に捕獲された液滴の集合であるドレン水のうち、ポケット6で移送しなければならないドレン水を減少させることができる。
このため、液滴の捕獲量が水平トレー3よりもポケット6の方が多い場合でも、ドレン水の移送は、底面積の大きな水平トレー3が受け持つことにより、ポケット6の高さを高くする必要がなく、高さ方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、それぞれの箇所のポケットドレン孔7を、長手方向に間隔を密にして並べて配設すれば、蒸気は、ポケットドレン孔7から下方に散布される液滴の近傍を通過することになり、蒸気中の液滴除去が促進される効果を有する。
以上のように、本実施形態では、コンパクトで高効率の蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第7の実施形態]
図10は、本発明の第7の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
図10は、本発明の第7の実施形態に係る蒸気乾燥器の図3の第IV−IV線矢視正断面図である。
本実施形態は、第6の実施形態の変形である。蒸気の流れに従って、蒸気中の液滴の割合は減少するので、液滴の分離量は減少していく。したがって、入口に近い下方のポケット6ほどその深さが深くなっている。
また、これに対応して、上下に隣接する水平トレー3の相互の間隔は、下方に下がるにしたがって、広くなっている。すなわち、蒸気流路が広くなっている。
このように構成された本実施形態においては、ポケットドレン孔7から落下するドレン量が最も多い下方ほど、蒸気流路が広くなっていることにより、蒸気通路の圧力損失がそれぞれの高さでほぼ均一となり、全体としての圧力損失が低く抑えられる。
以上のように構成された本実施形態によれば、圧力損失が小さい蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第8の実施形態]
図11は、本発明の第8の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
図11は、本発明の第8の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
本実施形態は、第2の実施形態の変形である。本実施形態においては、V字トレー4が取り付けられた仕切り板2の下部に、仕切り板2の長手方向に沿ってわずかに傾斜して延びたドレン移送部18aが設けられている。また、V字トレー4には、仕切り板2に近い部分、すなわち受け止められたドレン水の最も底部付近にトレードレン孔21が、長手方向に間隔をあけて設けられている。仕切り板2の最下部は、ドレン移送部18aの中央と接続されている。
受け止め方向に設けられたV字トレー4内のドレン水は、V字トレー4の長手方向に移送されるが、相当量が、その途中でトレードレン孔21から流出して、仕切り板2の壁面に沿って落下する。図示していないが、上方のV字トレー4からも仕切り板2の壁面を伝って下側のV字トレー4に流入する。
最下段の受け止め方向に設けられたV字トレー4のトレードレン孔21から流出して仕切り板2の壁面を伝って落下したドレン水は、ドレン移送部18a内に到達する。
このように構成された本実施形態では、受け止め方向に設けられたV字トレー4およびドレン移送部18aの両者でドレンを移送するため、ドレン移送能力が向上し、V字トレー4からドレン水が溢れて、上昇する蒸気中に液滴を再度混入させ分離効率を低下させることなく、高効率の蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第9の実施形態]
図12は、本発明の第9の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
図12は、本発明の第9の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
本実施形態は、第8の実施形態の変形である。本実施形態においては、第8の実施形態におけるドレン移送部18aに代えてドレン移送部18bが設けられている。また、ドレン移送部18bと仕切り板2の最下部の間に間隙が確保されている。
このため、仕切り板2の両側の面を伝って落下してくるドレン水は、ドレン移送部18bで合流する。これによって、仕切り板2の両側の面を伝って落下してくるドレン水の量がアンバランスでも、ドレン移送部18bの保有容量を有効に使用することができ、ドレン移送部18bからのドレン水の溢水に対する余裕を確保することができる。
このように構成された本実施形態では、受け止め方向に設けられたV字トレー4およびドレン移送部18bの両者でドレンを移送するため、ドレン移送能力が向上し、V字トレー4からドレン水が溢れて、上昇する蒸気中に液滴を再度混入させ分離効率を低下させることがない。また、ドレン移送部18bのドレン水保有容量を有効に使用することができる。この結果、高効率の蒸気乾燥器1を提供することができる。
[第10の実施形態]
図13は、本発明の第10の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
図13は、本発明の第10の実施形態に係る蒸気乾燥器の湿分分離エレメントを示す斜視図である。
本実施形態は、第8および第9の実施形態の変形である。本実施形態においては、仕切り板2が二重に設けられている。二重に設けられた仕切り板2の下部は底板2aを有し、ドレン水を保持できるように形成されている。
また、V字トレー4に沿って長手方向にわずかに傾斜して延びたドレン移送部18cが設けられている。また、底板2aには、長手方向に間隔をあけて連絡管2bが接続され下方に延びている。連絡管2bから流出したドレン水は、ドレン移送部18cに流入するように形成されている。
このように構成された本実施形態では、ドレンの移送を、受け止め方向に設けられたV字トレー4およびドレン移送部18cに加えて、仕切り板2間の空間でも行うことができるため、ドレン移送能力が大幅に向上する。この結果、高効率の蒸気乾燥器1を提供することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第8ないし第10の実施形態は、V字トレー4を有する第2の実施形態との組み合わせで説明したが、第1、第3ないし第7の実施形態と組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…蒸気乾燥器、1a…蒸気乾燥器ユニット、2…仕切り板、2a…底板、2b…連絡管、3…水平トレー、3a…側板、4…V字トレー、5…逆V字トレー、6…ポケット、7…ポケットドレン孔、11…ケーシング、11a…入口開口、11b…出口開口、12…乾燥器スカート、14…ドレンヘッダ、18a、18b、18c…ドレン移送部、20…排出トレー、21…トレードレン孔、22…仕切り板ドレン孔、33…主蒸気ノズル、34…気水分離器、35…シュラウドヘッド、36…燃料集合体、37…シュラウド、38…再循環ポンプ、39…制御棒駆動機構、40…原子炉圧力容器
Claims (15)
- 蒸気の中に含まれる液滴を分離して蒸気の湿り度を低減する蒸気乾燥器において、
蒸気を下方から流入させ上方から流出させるように流入部分から流出部分に向けて延びたケーシングと、
前記ケーシング内の蒸気通路に千鳥状に設けられて、分離された液滴のドレンを受けとめて保持して移送する、それぞれが水平方向に広がりをもって配置され、前記ドレン移送方向に延びた複数のトレーと、
を備えることを特徴とする蒸気乾燥器。 - 前記分離された液滴が集合したドレンを収集して底部から排出する上下方向に延びるドレンヘッダをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレーは、前記ドレンヘッダに向かってドレン勾配を有し前記ドレンヘッダに前記ドレンを排出することを特徴とする請求項2に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレーは、長手方向に沿って両側に側板を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記ケーシング内に設けられて前記トレーとの間で前記蒸気が下方から流入して上方へ流出するまでの流路を構成する上下方向に延びた複数の仕切り板をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレーの底部は幅方向に水平であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレーの底部は幅方向に傾斜していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレーの下面に取り付けられて前記トレーの長手方向に沿って延びて前記液滴を捕捉して長手方向に流すポケットをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記ポケットは、底部にドレンを排出する複数のポケットドレン孔を有することを特徴とする請求項8に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレー内の前記ドレンからのドレンを受け入れて前記ドレンヘッダまで移送するドレン移送部をさらに備えて、
鉛直方向の最下段に設けられた前記ポケットの前記ポケットドレン孔は、前記ドレン移送部に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載の蒸気乾燥器。 - 前記ポケットは、前記蒸気の流入部分近くに設けられたポケットほど深さが深くなることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記トレー相互間の鉛直方向の間隔は、前記蒸気の流入部分に近いほど広くなることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
- 前記ケーシング内に設けられて前記トレーとの間で前記蒸気が下方から流入して上方へ流出するまでの流路を構成する上下方向に延びた複数の仕切り板をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の蒸気乾燥器。 - 前記トレー内の前記ドレンを受け入れて前記ドレンヘッダまで移送するドレン移送部をさらに備えて、
前記トレーは、前記仕切り板との接合部近傍であって前記接合部より上部に前記トレーの長手方向に沿って互いに間隔をあけて配されて、前記ドレン移送部に接続される複数のトレードレン孔を有する、
ことを特徴とする請求項13に記載の蒸気乾燥器。 - 前記トレー内の前記ドレンを受け入れて前記ドレンヘッダまで移送するドレン移送部をさらに備えて、
前記仕切り板は、前記トレーとの接合部近傍であって前記接合部より上部に前記トレーの長手方向に沿って互いに間隔をあけて配されて、前記ドレン移送部に接続される複数の仕切り板ドレン孔を有する、
ことを特徴とする請求項13に記載の蒸気乾燥器。
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JP (1) | JP2014139523A (ja) |
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