JP2004289315A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前記回線を共有する他の通信端末装置の内部回路構成や、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出を行うことができる通信端末装置を提供すること。
【解決手段】他端末オフフック認識手段により、所定の操作入力が検出された後に、回線電圧測定手段により測定された電圧値を基準オフフック電圧値として基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶し、その基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置等の通信端末装置に関し、特に、公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続され、それらの交換機を介して相手先の通信端末装置と通信を行う、ファクシミリ装置等の通信端末装置は、仮に、前記回線に自装置のみが収容される場合、前記回線のオンフック状態またはオフフック状態の検出の必要はない。なぜなら、前記回線をオンフック状態(回線開放状態)またはオフフック状態(回線閉結状態)に変化させるのは、自装置だけで、自装置の動作は当然自装置で把握できるためである。
【0003】
しかし、前記回線に自装置のみならず、他の通信端末装置も収容されて前記回線を共有する場合がある。具体的には、例えば、自装置がファクシミリ装置で外付けの電話機が前記他の通信端末装置となる場合である。
【0004】
そのような場合、前記回線のオン/オンフック状態は、前記他の通信端末装置において行われるオン/オンフック動作に応じて変化する。
【0005】
そのような、他の通信端末装置と回線を共有する通信端末装置は、その回線がオンフック状態またはオフフック状態のいずれの状態であるかを検出して、その検出結果に応じて所定の動作を行う。
【0006】
その所定の動作とは、具体的には、着信の際に呼び出し信号を受信すると、回線がオンフック状態であることを確認し、オンフック状態であれば、着呼に応答し、オフフック状態であったら、他の通信端末装置が着呼に先に応答したものとして、着信応答動作を中止したり、発信の際に、回線がオンフック状態であることを確認し、オンフック状態であれば、発信し、オフフック状態であったら、他の通信端末装置が通信中であるとして、発信動作を中止してしばらく待ったり、回線が他の通信端末装置が通信中のためにオフフック状態で現在通信は不可である旨を表示したりする等の各種動作である。
【0007】
そのような各種所定の動作の確実な実行のために重要となる、前記回線のオン/オンフック状態の検出は、その状態変化に応じた前記回線の電気的特性の変化の検出により行われる。
【0008】
具体的には、オンフック状態では、前記回線に流れる電流は0か極微少である一方、直流電圧は日本の公衆電話網なら約48Vとなる。オフフック状態では、前記回線に流れる電流は100ないし数100mA程度である一方、直流電圧は、回線の電気抵抗や、他の通信端末装置の回線インターフェイス回路の構成に応じた電圧降下により、オンフック状態よりもずっと低い電圧となる。
【0009】
従来の回線のオン/オンフック状態の検出は、特許文献1にあるように、そのような回線電圧もしくは回線電流を検出する固定的な回路により行われるのが一般的であり、その場合、回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるのかを検出する際の検出特性は、回路構成により決まり、変更することができない。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−27867号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一方で、通信端末装置が接続される回線は、交換機との間の距離に応じた回線の線路抵抗値や、その回線を共有する他の通信端末装置の回線インターフェイス回路の抵抗値などの状況が設置環境により異なるため、一律にオフフック検出またはオンフック検出とみなす電圧や電流を固定したのでは、設置状況に応じて各通信端末装置で異なる、接続される交換機の特性、交換機との距離、回線を共有する他の通信端末装置の回線インターフェイス特性等に柔軟に対応できず、回線のオン/オンフック状態を誤検出するおそれがあるという問題点があった。
【0012】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、前記回線を共有する他の通信端末装置の内部回路構成や、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出を行うことができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信端末装置は、公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、前記他の通信端末装置をオフフックするよう指示する所定の表示を行う他端末オフフック指示手段と、その他端末オフフック指示手段による当該所定の表示の後、前記他の通信端末装置が今オフフックされていることを示す所定の操作入力を検出する他端末オフフック認識手段と、その他端末オフフック認識手段により、その所定の操作入力が検出された後に、前記回線電圧測定手段により測定された電圧値を前記基準オフフック電圧値として前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オフフック電圧値設定手段と、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の通信端末装置は、公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、自装置が設置され得る複数の地域をそれぞれ識別するための各設置地域識別情報と、それら各設置地域に適合する基準オフフック電圧値とを対応付けて予め記憶する地域別基準電圧値記憶手段と、所定の操作入力により指定された、自装置が実際に設置された地域に対応する前記設置地域識別情報に前記地域別基準オフフック電圧記憶手段において対応する基準オフフック電圧値を、前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オフフック電圧値設定手段と、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の通信端末装置は、公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オンフック電圧値を記憶する基準オンフック電圧値記憶手段と、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最低の電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オンフック電圧値設定手段と、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶された基準オンフック電圧値よりも、前記回線電圧測定手段により測定される電圧値が低い場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の通信端末装置は、請求項3に記載の通信端末装置において、前記基準オンフック電圧値設定手段は、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以上の場合には、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以下になるまで、同様の測定を繰り返し行い、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以下になったときの当該最低の電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させるものであることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の通信端末装置は、請求項3または4のいずれかに記載の通信端末装置において、前記基準オンフック電圧値設定手段は、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最低の電圧値を得る動作を定期的に行い、その最低の電圧値が、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶されている前記基準オンフック電圧値よりも大きい場合には当該最低の電圧値を新たな基準オンフック電圧値として前記前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させるものであることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の通信端末装置は、公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、前記回線上のダイヤルトーンの有無を検出するダイヤルトーン検出手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、基準オンフック電圧値を記憶する基準オンフック電圧値記憶手段と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて電圧値を得た直後にオフフックすると共に前記ダイヤルトーン検出手段による検出により前記回線上のダイヤルトーンの有無を確認し、ダイヤルトーンが前記回線上にある場合には、当該電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させ、ダイヤルトーンが前記回線上にない場合には、当該電圧値を前記基準オフフック電圧値として前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オン/オフフック電圧値設定手段と、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶された基準オンフック電圧値よりも、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値が低い場合、または、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
先ず、図1に、本発明の実施の形態に係る通信端末装置としてのファクシミリ装置1を含む回線接続形態について示す。
【0021】
同図において、ファクシミリ装置1は、公衆電話網60の交換機61に回線L1,L2を介して接続され、交換機61を介して公衆電話網60上の相手先の通信端末装置との間の通信を行う。なお、ファクシミリ装置1が接続される交換機61としては、公衆電話網60のものに限らず、それと同等の構成の構内交換機(PBX)である場合もある。
【0022】
回線L1、L2には、交換機61から直流電圧Ekが印加されている。このEkは日本の公衆電話網のものであれば、約48Vである。もっとも、回線L1、L2への印加電圧は、極性反転により+約48Vまたは−約48Vのいずれかとなるが、その絶対値は等しい考えてよい。また交換機61内には回路抵抗Rk1,Rk2が存在する。
【0023】
回線L1、L2は、交換機61とファクシミリ装置1との距離(最大数キロ)に応じて数Ωから数kΩの線路抵抗(Rl1+Rl2)を持つ。また、回線L1、L2には、ファクシミリ装置1と共に、電話機等の他の通信端末装置50も接続されていて、回線L1、L2を共有している。
【0024】
他の通信端末装置50内では、回線L1、L2を閉結(オフフック)・開放(オンフック)するためのスイッチStにより、回線L1、L2をオンフック状態又はオフフック状態に変化させる。また、他の通信端末装置50内にも、回路抵抗Rtが存在する。
【0025】
そのため、回線がオフフック状態(他の通信端末装置50がオンフック)になったときに、ファクシミリ装置1の網制御部13において検出される回線電圧は、抵抗Rk1,Rk2、Rl1、Rl2、Rt等の抵抗値や、直流印加電圧Ekの値によって決まる。
【0026】
しかし、それらの抵抗値や、印加電圧値は、ファクシミリ装置1の実際の設置状況に応じて変動することになるため、固定的な基準電圧と回線電圧との比較により、回線L1,L2のオン/オンフック状態を検出するようにしたのでは、精度のよい検出は行えないことになる。
【0027】
図2に、ファクシミリ装置1のブロック構成について示す。
【0028】
同図において、CPU2は、ROM3に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。ROM3は、前述したように、CPU2が上記装置各部を制御するための制御プログラムやデータが記憶されているリードオンリメモリである。RAM4は、前述したようにCPU2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
【0029】
操作表示部5は、ユーザによる各種操作入力を受け入れたり、装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。スキャナ5は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って、送信画情報などの画情報を得るためのものである。プロッタ6は、受信画情報などの画情報を、その線密度に応じて記録出力したりするためのものである。
【0030】
パラメータメモリ8は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するメモリであり、具体的には、EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)や、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)などにより構成されるものである。
【0031】
タイマ制御部5は、タイマ動作を制御するものであり、CPU2から設定された時定数を設定されたタイマをカウントダウンし、タイマがタイムアウトするとCPU2にその旨システムバス14を介して通知して、時定数で設定された時間の経過を計時するものである。
【0032】
符号化復号化部8は、送信画情報を、ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画情報をMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0033】
通信制御部11は、モデム12により送受信されるモデム信号により、通信相手のファクシミリ装置との間の、G3伝送制御手順に従った制御信号や画情報データやりとりを、専門に行う通信用のマイクロコンピュータである。
【0034】
モデム12は、ファクシミリモデム機能を備え、網制御部13を介して、回線L1,L2に送信するデータを変調する一方、網制御部13を介して回線L1,L2から受信した信号を復調するものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能である、V.17、V.33、V.34、V.29、V.27terの各モデム機能をを備えている。また、モデム12は、指定された宛先電話番号に対応した選択信号を、DTMF信号として生成して網制御部13を介して回線L1,L2に送出するDTMF信号生成機能も備えている。
【0035】
網制御部11は、回線20に接続されて、回線L1,L2の直流ループの閉結・開放や、回線L1,L2の極性反転の検出、回線L1,L2のオン/オフフック状態の検出、ダイヤルトーンの検出、呼び出し信号やビジートーン等の約16Hz信号の検出、約400Hzの呼び出し信号の検出等の、回線L1,L2との接続制御を行うものである。システムバス14は、上記各部がデータをやり取りするための、データバス、アドレスバス、制御バス、I/Oバス、割り込み信号ライン等から構成される、信号ラインである。
【0036】
図3に、画像形成装置1の操作表示部5の配置構成について示す。
【0037】
同図において、テンキー5aは、0ないし9の数字や「#」、「*」の各記号を入力するためのものである。[Yes]キー5bは、表示器5hに表示された内容に対して肯定的な操作入力を行ためのものである。[No]キー5cは、表示器5iに表示された内容に対して否定的な操作入力を行うためのものである。
【0038】
[ストップ]キー5dは、装置動作の強制的な中断を指示したりするためのものである。[スタート]キー5eは、複写動作などの各種装置動作の開始を指示するためのものである。
【0039】
[ファンクション]キー5fは、その押下操作と、テンキー5aによる番号入力操作との組み合わせにより、各種設定・登録機能を呼び出したりするためのものである。
【0040】
矢印キー群5gは、[↑]キー5gu、[↓]キー5gd、[→]キー5gr、及び、[←]キー5glにより構成され、表示器5hに表示され選択項目のうちの特定の項目を選択したり、表示器5hの表示を上下左右にスクロールさせたりするためのものである。
表示器5hは、ユーザに認識させるべき各種メッセージを表示するためのものである。
【0041】
図4にファクシミリ装置1の網制御部13の詳細構成について示す。同図において、回線L1、L2は、スイッチSlを介してライントランスLTの一次側に接続されている。スイッチSlのON/OFFは、システムバス14を介してCPU2により行われる。スイッチSlがONで回線L1、L2はオフフックされ、OFFでオンフックされる。
【0042】
また、回線L1、L2には、約16Hzの断続信号である呼び出し信号を、フォトカプラ等を用いた回路により検出する、呼び出し信号検出部30と、分圧抵抗R1及びR2が接続されている。分圧抵抗R1の両端は、A/D変換器31に入力されている。A/D変換器31は、分圧抵抗R1の両端の電圧を測定して、電圧値としてシステムバス14を介してCPU2に出力する。その電圧値と分圧抵抗R1及びR2の分圧比とにより、回線L1、L2の電圧値は容易に算出できる。なお、回線L1、L2の直流電圧は、極性反転により、+たまは−の極性が変わるため、A/D変換器31により得られた電圧値の絶対値を、回線L1、L2の電圧値として扱う。A/D変換器31は、回線L1,L2の極性反転の検出も行う。なお、A/D変換器31は、回線電圧測定手段に相当する。
【0043】
ライントランスLTにより、回線L1、L2の直流成分が除かれた交流信号成分は、二次側信号R、Tとなり、モデム12に入力される。逆に、モデム12からの交流信号成分は、ライントランスLTにより、1次側の直流電圧に重畳される。
【0044】
また、ライントランスLTの2次側には、ファクシミリ装置1または他の通信端末装置50がオフフックして回線L1、L2が閉結されると交換機61が送出されてくる、400Hzのダイヤルトーンを検出するためのダイヤルトーン検出部32が接続され、その検出結果は、システムバス14を介してCPU2に通知される。なお、ダイヤルトーン検出部32はダイヤルトーン検出手段に相当する。
【0045】
以上のように構成されるファクシミリ装置1は、回線L1、L2のオン/オンフック状態の検出結果に応じて所定の動作を行う。具体的には、図5に示す回線状態表示処理手順、図7に示す、自動発信処理手順、図8に示す、自動着信処理手順などである。
【0046】
図5に示す回線状態表示処理手順において、CPU2は、一定時間待つ(処理S101)。つまり、その一定時間に相当する時定数をタイマ制御部9に設定すると共にタイマ動作を起動させ、タイムアウトが通知されるの待つ。
【0047】
そして、オン/オンフック状態検出処理、つまり、回線L1、L2が今オンフック状態またはオフフック状態のいずれの状態であるかのを検出する処理を行う(処理S102)。なお、そのオン/オンフック状態検出処理の詳細については後述する。
【0048】
処理S102により、回線L1、L2がオフフック状態でない(オンフック状態である)場合には(判断S103のNo)、操作表示部5の表示器5hに、図6の表示D01に示すメッセージ表示を行い(処理S104)、現在回線L1、L2は空いていて、送信が可能であることなどを示す。
【0049】
処理S102により、回線L1、L2がオフフックである場合には(判断S103のYes)、操作表示部5の表示器5hに、図6の表示D02に示すメッセージ表示を行い(処理S105)、現在回線L1、L2は他の通信端末装置50により使用されていて、送信が不可能であるからしばらく待つよう指示する。
【0050】
また、図7の自動発信処理手順において、CPU2は、オン/オンフック状態検出処理手順を行い(処理S201)、回線L1、L2がオフフック状態でない場合には(判断S202のNo)、スイッチSlを閉結することでオフフックして(処理S203)、指定された宛先番号をモデム12に渡し、モデム12により選択信号としてのDTMF信号を送出させる(処理S205)。なお、公衆回線網60の事業者との契約内容によっては、選択信号をダイヤルパルスで送出する場合もあるが、本実施の形態では、いわゆる「プッシュ回線」での契約であるとして、ダイヤルパルス送出のための回路構成は省いている。
【0051】
そして、応答した相手先のファクシミリ装置との間でファクシミリプロトコル手順をやりとりして画情報を送信するファクシミリ送信処理を行う(処理S205)。
【0052】
判断202において、回線L1、L2がオンフック状態である場合には(判断S202のYes)、一定時間待ち(処理S206)、処理S201に戻って、回線L1、L2がオンフック状態になるまで待つ。
【0053】
また、図8の自動着信処理手順において、CPU2は、呼び出し信号検出部30の検出結果をチェックすることにより、呼び出し信号の受信確認を行う(処理S301、判断S302のNoのループ)。
【0054】
呼び出し信号を受信すると(判断S302のYes)、すぐには応答しないで、16Hzの信号が約1秒ON、2秒OFFとなる呼び出し信号の、OFF期間になるのを待つ(処理S303)。そして、オン/オンフック状態検出処理手順を行い(処理S304)、回線L1、L2がオフフック状態でない場合には(判断S305のNo)、スイッチSlを閉結することでオフフックして(処理S306)、着信に応答し、
相手先のファクシミリ装置との間でファクシミリプロトコル手順をやりとりして画情報を受信・記録出力する、ファクシミリ受信処理を行う(処理S307)。
【0055】
このように、図5の処理S102、図7の処理S201、または、図8の処理S304のオン/オンフック状態検出処理は、各図に示した、「所定の動作」を確実に行うために、その検出精度は高くあるべきものである。
【0056】
以下、第1実施形態、第2実施形態、及び、第3実施形態に分けて、図5の処理S102、図7の処理S201、または、図8の処理S304のオン/オンフック状態検出処理として適用される、検出精度の高いオン/オンフック状態検出処理と、その処理のために必要な構成について説明する。
【0057】
先ず、第1実施形態について説明する。
【0058】
図9に、第1実施形態に係るパラメータメモリ8の記憶内容について示す。
【0059】
同図において、パラメータメモリ8には、記憶領域8aに、基準オフフック電圧値Vstd_offが記憶されている。なお、Vstd_offの初期値としては、オフフック状態での回線L1,L2のオフフック電圧として妥当な値が予め設定されているが、その値のままではファクシミリ装置1の設置状況に柔軟に対応することはできない。なお、記憶領域8aは、基準オフフック電圧値記憶手段に相当する。
【0060】
記憶領域8bには、地域別基準オフフック電圧値登録テーブル8bが予設定・記憶されている。テーブル8bは、具体的には、図10に示す内容であり、「地域コード」、「地域名文字列」、及び、「基準オフフック電圧値」の対応付けとして構成されている。つまり、テーブル8bには、国(例えばA国)、ある国の一部(例えばB国西部)、例えば複数の国で構成される地域(A地域)の、各地域と、それらの各地域において最適な基準オフフック電圧値とが対応付けられている。また、テーブル8bにおいては、「地域」を広義にとらえて、ファクシミリ装置1が公衆電話網の交換機61の代わりに収容され得る、各社各機種の構内交換機と、それらの交換機に対応する基準オフフック電圧値も併せて設定・記憶されている。なお、「地域コード」は、設置地域識別情報に相当する。また、テーブル8bは、地域別基準電圧値記憶手段に相当する。
【0061】
それにより、構内交換機からの回線にファクシミリ装置1が接続される場合でも最適なオフフック検出ができるようになる。
【0062】
図11に、図5の処理S102、図7の処理S201、または、図8の処理S304のオン/オンフック状態検出処理として適用される、、第1実施の形態に係るオン/オフフック状態検出処理手順について示す。なお、この処理手順は、オン/オフフック状態検出手段に相当する。
【0063】
同図において、CPU2は、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S401)。そして、VrealとVstd_offとが等しいかの真偽を判定し(処理S402)、「真」の場合は(判断S403のYes)、回線L1,L2はオフフック状態と判定する(処理S404)。「偽」の場合は(判断S403のNo)、回線L1,L2はオンフック状態と判定する(処理S405)。
【0064】
Vstd_offが、妥当な初期値のままでは、図11の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度はそれほど高くないが、第1実施形態では、図12に示す各種設定処理により、Vstd_offを最適な値に設定するため、図11の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度を高くすることができる。
【0065】
図12の各種設定処理において、CPU2は、操作表示部5の[ファンクション]キー5fの押下を監視していて(判断S501のNoのループ)、[ファンクション]キー5fが押下されると(判断S501のYes)、テンキー5aによる、番号「10」の入力があるか、つまり、設置地域設定処理を起動する入力があったかを判断し(判断S502)、あった場合には(判断S502のYes)、設置地域設定処理を行う(処理S505)。なかった場合には(判断S502のNo)、更に、テンキー5aによる、番号「20」の入力があるか、つまり、基準オフフック電圧設定処理を起動する入力があったかを判断し(判断S503)、あった場合には(判断S503のYes)、基準オフフック電圧設定処理を行う(処理S506)。なかった場合には(判断S503)No)、本発明とは直接関係しない、その他の設定処理Sを行い(処理S504)、処理S501に戻る。
【0066】
図13に、処理S505の設置地域設定処理の具体的な処理手順について示す。なお、この処理手順は、基準オフフック電圧値設定手段に相当する。
【0067】
同図において、CPU2は、表示器5hに、図14の表示D10に示すメッセージ表示を行う表示制御処理を(処理S601)、[Yes]キー5bが押下されるまで行う(判断S602のNoのループ)。処理S601での表示制御処理では、ファクシミリ装置1が実際に設置された地域に対応する地域コードの入力を促すメッセージ表示を行うと共に、テンキー5aによる入力されたコードを表示D10に表示すると共に、現在指定されているコードを記憶する処理を行う。
【0068】
判断S602で、[Yes]キー5bが押下されると(判断S602のYes)、地域コードにテーブル8bにおいて対応する基準オフフックで電圧値をVtempとして取得し、記憶領域8aに記憶されている、Vstd_offの値を、そのVtempの値に上書き更新する(処理S604)。
【0069】
そして、表示器5hに図14の表示11に示す、入力された地域コードと、テーブル8bにおいて、その地域コードに対応する地域名文字列とを対応付けた、メッセージ表示を行う処理を(処理S605)、[Yes]キー5bが押下されるまで行い(判断S606のNoのループ)、[Yes]キー5bが押下されると(判断S606のYes)、処理を終了する。
【0070】
これにより、以後、第1実施形態に係る、図11のオン/オフフック状態検出処理は、ファクシミリ装置1が実際に設置された地域の公衆電話網60の交換機61から回線L1,L2に印可される直流電圧等の、設置地域に応じて変動する要因に適合した最適な基準オフフック電圧値Vstd_offと、回線L1,L2の直流電圧を測定して得られる電圧値Vrealとの比較による行われるため、精度の高い検出が可能となる。
【0071】
図15に、図12の処理S506の基準オフフック電圧設定処理の具体的な処理手順について示す。なお、この処理手順は、基準オフフック電圧値設定手段に相当する。
【0072】
同図において、CPU2は、表示器5hに、図16の表示D20に示す、これから回線L1,L2のオフフック電圧を測定するから、他の通信端末装置50をオフフックするよう、他の通信端末装置50が電話器なら、受話器を上げてオフフックするよう促す、メッセージ表示を行う処理を(処理S701)、[Yes]キー5bが押下されるまで行う(判断S702のNoのループ)。なお、処理S701は、他端末オフフック指示手段に相当する。また、判断S702は、他端末オフフック認識手段に相当する。
【0073】
この図15の基準オフフック電圧設定処理を起動したユーザは、その表示D20のメッセージ表示を見て他の通信端末装置60をオフフックし、[Yes]キー5bを押下することになる。
【0074】
判断S702で、[Yes]キー5bが押下されると(判断S702のYes)、CPU2は、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S401)。そして、記憶領域8aに記憶されている、Vstd_offの値を、そのVrealの値に上書き更新する(処理S704)。
【0075】
そして、表示器5hに図16の表示21に示す、回線L1,L2のオフフック電圧の測定を完了した旨と、他の通信端末装置60のオフフック状態を元のオンフック状態にもどすよう促す、メッセージ表示を行う処理を(処理S705)、[Yes]キー5bが押下されるまで行い(判断S706のNoのループ)、[Yes]キー5bが押下されると(判断S706のYes)、処理を終了する。
【0076】
これにより、以後、第1実施形態に係る、図11のオン/オフフック状態検出処理は、ファクシミリ装置1が実際に設置された地域の公衆電話網60の交換機61から回線L1,L2に印可される直流電圧や、交換機60までの距離(回線の線路抵抗Rl1,Rl2に反映される)や、他の通信端末装置50の内部回路構成(抵抗Rtに反映される)等の、設置地域に応じて変動する要因にいっそう適合した最適な基準オフフック電圧値Vstd_offと、回線L1,L2の直流電圧を測定して得られる電圧値Vrealとの比較による行われるため、いっそう精度の高い検出が可能となる。
【0077】
次に、第2実施形態について説明する。
【0078】
図17に、第2実施形態に係るパラメータメモリ8の記憶内容について示す。
【0079】
同図において、パラメータメモリ8には、記憶領域8cに、基準オンフック電圧値Vstd_onが記憶されている。なお、Vstd_onの初期値としては、オンフック状態での回線L1,L2のオンフック電圧の下限として妥当な値が予め設定されているが、その値のままではファクシミリ装置1の設置状況に柔軟に対応することはできない。また、記憶領域8bには、基準オンフック電圧値未更新フラグFmが予め初期値0として設定・記憶されている。なお、記憶領域8cは、基準オンフック電圧値記憶手段に相当する。
【0080】
図18に、図5の処理S102、図7の処理S201、または、図8の処理S304のオン/オンフック状態検出処理として適用される、、第2実施の形態に係るオン/オフフック状態検出処理手順について示す。なお、この処理手順は、オン/オフフック状態検出手段に相当する。
【0081】
同図において、CPU2は、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S801)。そして、Vrealの値がVstd_onの値より小さいかの真偽を判定し(処理S802)、「真」の場合は(判断S803のYes)、回線L1,L2はオフフック状態と判定する(処理S804)。「偽」の場合は(判断S803のNo)、回線L1,L2はオンフック状態と判定する(処理S805)。
【0082】
Vstd_onが、妥当な初期値のままでは、図18の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度はそれほど高くないが、第2実施形態では、図19に示す基準オンフック電圧自動設定更新処理により、Vstd_onを最適な値に設定するため、図18の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度を高くすることができる。なお、図19の基準オンフック電圧自動設定更新処理は、装置が設置されて初めて起動されるときに自動的に起動するようしてもよいし、[ファンクション]キー5fとテンキー5aにより番号の組合せ入力により、起動するようにしてもよい。なお、図19の処理手順は、基準オンフック電圧値設定手段に相当する。
【0083】
図19の基準オンフック電圧自動設定更新処理において、CPU2は、自装置がファクシミリ送信またはファクシミリ受信を行っていて、通信している最中なら、通信が終わるのを待ち(判断S901のNoのループ)、通信が終了すると(処理S901のYes)、フラグFmの値が0かを判断する(判断S902)。フラグFmの初期値は0のため、判断S902は必ず1回だけYesとなる。
【0084】
判断S902がYesの場合、基準オンフック電圧取得処理を行う(処理S903)。
【0085】
ここで、処理903の基準オンフック電圧取得処理の具体的な処理手順について、図図20及び図21を参照して説明する。
【0086】
それらの図において、CPU2は、カウンタ変数Nを0にリセットした上で(処理S1001)、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S1002)。そして、Vrealが最高電圧値Vmax以上かの真偽を判定する(処理S1003)。なお、最高電圧値Vmaxの初期値としては、回線L1,L2のオンフック電圧として有り得ない十分低い値(例えば0V)が予め設定されている。
【0087】
その判定の結果が、「偽」の場合は(判断S1004のNo)、処理1006に移行する。「真」の場合は(判断S1004のYes)、Vrealの値を新たなVminの値とする(処理S1008)。
【0088】
処理1101では、回線L1,L2の電圧測定の時間間隔をある程度確保するため、一定時間待った後(処理S1101)、カウンタ変数Nをインクリメント(+1)する(処理S1102)。
【0089】
そして、Nが10に達しない場合には(判断S1103のNo)、処理1002に戻り、同様の処理をNが10に達するまで繰り返す。Nが10に達したときには、VmaxとVminには、測定した回線L1,L2の最大値と最低値とがそれぞれ記憶されることになる。それらの電圧値の差(Vmax−Vmin)は、回線L1,L2上の電圧が安定していれば小さく、不安定なら大きくるため、その電圧値の差が一定範囲内なら、最低電圧値Vminを、回線L1,L2の直流電圧値がそれ以上ならオフフック状態と判定するための基準オンフック電圧値として採用できる。しかし、一定範囲外なら、10回の測定時の回線L1,L2上の直流電圧が不安定で、基準オンフック電圧値として採用するには疑義があるということになる。
【0090】
このため、判断S1103がYesになると、Vmax−Vminが一定範囲(本実施形態では3V)以内に収まっているかの真偽を判定する(処理S1104)。その判定の結果、「真」の場合は(判断S1105のYes)、最低電圧値Vminを基準オンフック電圧値として採用できるため、処理を終了する。「偽」の場合は(判断S1105のNo)、処理1001に戻って、最初からやりなおす。それにより、測定時に回線L1,L2上に重畳したノイズ成分の影響を受けない電圧値を基準オンフック電圧値として採用することができるようになる。また、1回だけ測定してその電圧値を基準オンフック電圧値として採用してしまうのではなく、10回測定するようにしているため、その分精度のよい基準オンフック電圧値を得ることができる。
【0091】
図19の処理903に戻って、その処理903の基準オンフック電圧取得処理の後、その基準オンフック電圧取得処理で得たVminの値を新たなVstd_onとして設定・記憶する。
【0092】
これにより、図18のオン/オフフック状態検出処理を精度よく行うことができるようなる。
【0093】
しかし、処理903での基準オンフック電圧取得処理時に、運悪く他の通信端末装置60がオフフックしていると、処理903で基準オンフック電圧として得たVminは、回線L1,L2のオフフック状態での電圧ということになり、図18のオン/オフフック状態検出処理を精度よく行えなってしまう。
【0094】
そのため、処理S904の後、または、(判断S902がNo)となった場合、一定期間待った後(処理S905)、CPU2は、自装置がファクシミリ送信またはファクシミリ受信を行っていて、通信している最中なら、通信が終わるのを待ち(判断S906のNoのループ)、通信が終了すると(処理S906のYes)、図20及び図21に具体的に示した、基準オンフック電圧値取得処理を行い(処理S907)、その処理907の基準オンフック電圧取得処理の後、その基準オンフック電圧取得処理で得たVminの値が、現在のVstd_on以上かの真偽を判定する(判断S908)。
【0095】
その判定の結果が「偽」である場合には(判断S909のNo)、現在のVstd_onの設定値を維持したまま判断S901に戻る。判断909の判定の結果が「真」である場合には(判断S909のYes)、処理S907で得たVminをVstd_onとして設定・記憶して判断S901に戻る。
【0096】
これにより、処理S903または処理S908における回線L1,L2の電圧測定時間に、万が一、他の通信端末装置60がオフフックしていても、次回またはそれ以降の処理S908により、現在の(電圧値が低すぎる)基準オンフック電圧値Vstd_onが、基準オンフック電圧値としてより妥当な高い電圧のVminに更新設定されるため、図18のオン/オフフック状態検出処理をいっそう精度よく行うことができるようなる。
【0097】
次に、第3実施形態について説明する。
【0098】
図22に、第3実施形態に係るパラメータメモリ8の記憶内容について示す。
【0099】
同図において、パラメータメモリ8には、記憶領域8aに、基準オフフック電圧値Vstd_off、記憶領域8cに、基準オンフック電圧値Vstd_onが記憶されている。なお、Vstd_offの初期値としては、オフフック状態での回線L1,L2のオフフック電圧として妥当な値が予め設定されているが、その値のままではファクシミリ装置1の設置状況に柔軟に対応することはできない。また、Vstd_onの初期値としては、オンフック状態での回線L1,L2のオンフック電圧の下限として妥当な値が予め設定されているが、その値のままではファクシミリ装置1の設置状況に柔軟に対応することはできない。なお、記憶領域8aは、基準オフフック電圧値記憶手段に相当する。また、記憶領域8cは、基準オンフック電圧値記憶手段に相当する。
【0100】
図23に、図5の処理S102、図7の処理S201、または、図8の処理S304のオン/オンフック状態検出処理として適用される、、第3実施の形態に係るオン/オフフック状態検出処理手順について示す。この処理手順は、なお、オン/オフフック状態検出手段に相当する。
【0101】
同図において、CPU2は、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S1201)。そして、Vrealの値がVstd_onの値より小さいか、または、VrealとVstd_onとが等しいかの真偽を判定し(処理S1202)、「真」の場合は(判断S1203のYes)、回線L1,L2はオフフック状態と判定する(処理S1204)。「偽」の場合は(判断S1203のNo)、回線L1,L2はオンフック状態と判定する(処理S1205)。
【0102】
Vstd_offや、Vstd_onが、妥当な初期値のままでは、図23の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度はそれほど高くないが、第3実施形態では、図24に示す基準オン/オフフック電圧設定処理により、Vstd_off及びVstd_onを最適な値に設定するため、図23の処理手順でのオン/オフフック状態検出の精度を高くすることができる。なお、図24の基準オン/オフフック電圧設定処理は、装置が設置されて初めて起動されるときに自動的に起動するようしてもよいし、[ファンクション]キー5fとテンキー5aにより番号の組合せ入力により、起動するようにしてもよい。なお、図24の処理手順は、基準オン/オフフック電圧値設定手段に相当する。
【0103】
図24の基準オン/オフフック電圧設定処理において、CPU2は、A/D変換器31により回線L1,L2の電圧を測定して回線電圧値Vreal(絶対値)を取得する(処理S1301)。その直後、間を置かずに、スイッチSlを閉結することにより、回線L1,L2をオフフックする。(処理S1302)。そして、約400Hzのダイヤルトーンの回線L1,L2上での有無を、ダイヤルトーン検出部32の検出状態のチェックにより確認する。
【0104】
ダイヤルトーンが回線L1,L2上にある場合には(判断S1304のYes)、つまり、処理S1301でのVreal取得時に回線L1,L2がオンフック状態であると判断できる場合には、処理S1302でオフフックしたスイッチSlを、元のオンフック状態に戻した上で(処理S1305)、Vstd_onの新たな値としてVrealの値を設定する(処理S1306)。
【0105】
ダイヤルトーンが回線L1,L2上にない場合には(判断S1304のNo)、つまり、処理S1301でのVreal取得時に回線L1,L2がオフフック状態であると判断できる場合には、処理S1302でオフフックしたスイッチSlを、元のオンフック状態に戻した上で(処理S1307)、Vstd_offの新たな値としてVrealの値を設定する(処理S1308)。
【0106】
これにより、図23のオン/オフフック状態検出処理を精度よく行うことができるようなる。
【0107】
なお、以上説明した実施の形態では、本発明を通信端末装置の1つであるファクシミリ通信に適用したが、本発明は、それに限らず、回線L1,L2のオン/オフフック状態を検出して所定の動作を行う通信端末装置であれば、同様に適用可能なものである。
【0108】
また、以上説明した実施の形態では、VrealがVstd_offに等しいときに回線L1,L2がオフフック状態であると判定し、また、VrealがVstd_offより小さいときに回線L1,L2がオフフック状態であると判定するようにしたが、ある程度の誤差を許容するようにしてもよいのは当然である。つまり、VrealとVstd_offとの差が一定範囲内で、VrealとVstd_offとがほぼ等しいといえる範囲なら、回線L1,L2がオフフック状態と判定するようにしてよい。また、VrealがVstd_onより小さく、その差が一定幅以上で、VrealがVstd_onより確実に低いいえる範囲なら、回線L1,L2がオフフック状態と判定するようにしてよい。
【0109】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、自装置と回線を共有する他の通信端末装置をオフフックするようにユーザに促して、それに応じてユーザがその他の通信端末装置をオフフックしし、そのオフフック作業を行ったことを示す操作が行われ、前記他の通信端末装置が確実にオフフックされた後に、前記回線の電圧を測定して、その測定した電圧値を基準オフフック電圧値とし、前記回線のオン/オフフック状態の検出を、前記回線の直流電圧値と、その基準オフフック電圧値との比較により行うようにしたため、前記回線を共有する他の通信端末装置の内部回路構成や、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出が可能となり、そのオン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作を確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0110】
請求項2に係る発明によれば、実際に自装置が設置される地域に適合する電圧値を基準オフフック電圧値とし、前記回線のオン/オフフック状態の検出を、前記回線の直流電圧値と、その基準オフフック電圧値との比較により行うようにしたため、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出が可能となり、そのオン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作を確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0111】
請求項3に係る発明によれば、前記回線の電圧を複数回測定して得られる各電圧値のうちの最低の電圧値を、基準オンフック電圧値として、前記回線のオン/オフフック状態の検出を、前記回線の実際の直流電圧値と、その基準オンフック電圧値との比較により行うようにしたため、前記回線を共有する他の通信端末装置の内部回路構成や、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出が可能となり、そのオン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作を確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0112】
請求項4に係る発明によれば、前記基準オンフック電圧を設定するための、前記回線の電圧の複数回の測定時に、着信による呼び出し信号の重畳などがあって正しく測定できなかった場合でも、最低値と最低値の幅が一定幅に収まるまで測定をやり直して一定幅に収まった場合の最低の電圧値を基準オンフック電圧値として採用するようにしたため、オン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作をいっそう確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0113】
請求項5に係る発明によれば、前記基準オンフック電圧値を設定後にも定期的に、前記基準オンフック電圧値の更新を行うようにしたため、前回の基準オンフック電圧値の設定時に前記回線を自装置と共有する他の通信端末装置がたまたまオフフックしていて、測定電圧値が低くなり過ぎ、オフフック時の正確な電圧値を測定できていない場合でも、今回または次回以降の測定・設定動作で自動修正されるため、オン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作を更にいっそう確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0114】
請求項6に係る発明によれば、前記回線の電圧を測定して得られた電圧値を、その測定の直後に前記回線をオフフックしてみて、ダイヤルトーンが回線上にある、つまり、その直前に行った前記回線の電圧値の測定時には、前記他の通信端末装置がオンフック状態にあり、測定した電圧値は、前記回線がオンフック状態にあるときに測定されたものであるため、前記基準オンフック電圧値として設定・記憶する。一方、ダイヤルトーンが回線にない、つまり、その直前に行った前記回線の電圧値の測定時には、前記他の通信端末装置がオフフック状態(通信または通話)にあり、測定した電圧値は、前記回線がオフフック状態にあるときに測定されたものであるため、前記基準オフフック電圧値として設定・記憶する。それにより、前記回線を共有する他の通信端末装置の内部回路構成や、自装置の実際の設置状況に応じた最適な検出条件でのオン/オンフック状態の検出が可能となり、そのオン/オンフック状態の検出結果に応じて行う各種所定の動作を確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置を含む回線接続形態について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成について示す図である。
【図3】操作表示部の配置構成について示す図である。
【図4】網制御部の詳細構成について示す図である。
【図5】回線状態表示処理手順について示すフローチャートである。
【図6】図4の処理手順における表示例について示す図である。
【図7】自動発信処理手順について示すフローチャートである。
【図8】自動着信処理手順について示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態に係るパラメータメモリの記憶内容について示す図である。
【図10】地域別基準オフフック電圧値登録テーブルについて示す図である。
【図11】オン/オンフック状態検出処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図12】各種設定処理手順について示すフローチャートである。
【図13】設置地域設定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図14】図12の処理手順における表示例について示す図である。
【図15】基準オフフック電圧設定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図16】図14の処理手順における表示例について示す図である。。
【図17】第2実施形態に係るパラメータメモリの記憶内容について示す図である。
【図18】オン/オンフック状態検出処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図19】基準オンフック電圧自動設定更新処理手順について示すフローチャートである。
【図20】基準オンフック電圧取得処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図21】図19と共に、基準オンフック電圧取得処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図22】第3実施形態に係るパラメータメモリの記憶内容について示す図である。
【図23】オン/オンフック状態検出処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図24】基準オン/オフフック電圧設定処理手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
50 他の通信端末装置
60 公衆電話網
61 交換機

Claims (6)

  1. 公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、
    前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、前記他の通信端末装置をオフフックするよう指示する所定の表示を行う他端末オフフック指示手段と、その他端末オフフック指示手段による当該所定の表示の後、前記他の通信端末装置が今オフフックされていることを示す所定の操作入力を検出する他端末オフフック認識手段と、その他端末オフフック認識手段により、その所定の操作入力が検出された後に、前記回線電圧測定手段により測定された電圧値を前記基準オフフック電圧値として前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オフフック電圧値設定手段と、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする通信端末装置。
  2. 公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、
    前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、自装置が設置され得る複数の地域をそれぞれ識別するための各設置地域識別情報と、それら各設置地域に適合する基準オフフック電圧値とを対応付けて予め記憶する地域別基準電圧値記憶手段と、所定の操作入力により指定された、自装置が実際に設置された地域に対応する前記設置地域識別情報に前記地域別基準オフフック電圧記憶手段において対応する基準オフフック電圧値を、前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オフフック電圧値設定手段と、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする通信端末装置。
  3. 公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、
    前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、基準オンフック電圧値を記憶する基準オンフック電圧値記憶手段と、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最低の電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オンフック電圧値設定手段と、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶された基準オンフック電圧値よりも、前記回線電圧測定手段により測定される電圧値が低い場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする通信端末装置。
  4. 前記基準オンフック電圧値設定手段は、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以上の場合には、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以下になるまで、同様の測定を繰り返し行い、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最大値と最低値との差が一定幅以下になったときの当該最低の電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させるものであることを特徴とする請求項3に記載の通信端末装置。
  5. 前記基準オンフック電圧値設定手段は、前記回線電圧測定手段に所定の複数回前記回線の直流電圧を測定させて得られた各電圧値のうちの最低の電圧値を得る動作を定期的に行い、その最低の電圧値が、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶されている前記基準オンフック電圧値よりも大きい場合には当該最低の電圧値を新たな基準オンフック電圧値として前記前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させるものであることを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の通信端末装置。
  6. 公衆電話網の交換機またはそれに相当する構内交換機等の交換機に回線を介し接続される一方、当該回線を自装置と共有する他の通信端末装置のオン/オフフックに応じてオンフック状態またはオフフック状態となる当該回線がオンフックまたはオフフックのいずれの状態であるかを検出し、その検出結果に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、
    前記回線の直流電圧を測定してその電圧値を得る回線電圧測定手段と、前記回線上のダイヤルトーンの有無を検出するダイヤルトーン検出手段と、基準オフフック電圧値を記憶する基準オフフック電圧値記憶手段と、基準オンフック電圧値を記憶する基準オンフック電圧値記憶手段と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて電圧値を得た直後にオフフックすると共に前記ダイヤルトーン検出手段による検出により前記回線上のダイヤルトーンの有無を確認し、ダイヤルトーンが前記回線上にある場合には、当該電圧値を前記基準オンフック電圧値として前記基準オンフック電圧値記憶手段に設定・記憶させ、ダイヤルトーンが前記回線上にない場合には、当該電圧値を前記基準オフフック電圧値として前記基準オフフック電圧値記憶手段に設定・記憶させる基準オン/オフフック電圧値設定手段と、前記基準オンフック電圧値記憶手段に記憶された基準オンフック電圧値よりも、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値が低い場合、または、前記基準オフフック電圧値記憶手段に記憶された基準オフフック電圧値と、前記回線電圧測定手段に前記回線の直流電圧を測定させて得られた電圧値とがほぼ等しい場合に、前記回線はオフフック状態であると検出するオン/オフフック状態検出手段とを備え、そのオン/オフフック状態検出手段の検出結果に応じて前記所定の動作を行うことを特徴とする通信端末装置。
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