JP2004287888A - タッチパネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】偏光板の貼着工程における上基板の破損を防止することができるタッチパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】一対の透明電極を配設した上下基板を透明電極面が対向するように設置し、所定の空間を隔ててシール剤で貼着し、シール剤の開口部を封止した後、上基板の表面に樹脂被膜を貼着するタッチパネルの製造方法において、タッチパネル10を載物台51の上に載置し、該載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を転動させ上基板1の表面に樹脂被膜9を押圧し、貼着する工程を有し、タッチパネル10の両側に転動ローラ11の押圧力を調整するためのガイド部52を配置し、該ガイド部12の上面に沿って転動ローラ11を転動させることを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】一対の透明電極を配設した上下基板を透明電極面が対向するように設置し、所定の空間を隔ててシール剤で貼着し、シール剤の開口部を封止した後、上基板の表面に樹脂被膜を貼着するタッチパネルの製造方法において、タッチパネル10を載物台51の上に載置し、該載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を転動させ上基板1の表面に樹脂被膜9を押圧し、貼着する工程を有し、タッチパネル10の両側に転動ローラ11の押圧力を調整するためのガイド部52を配置し、該ガイド部12の上面に沿って転動ローラ11を転動させることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション等の機器において、液晶ディスプレイの画面上に配置し、透視した画面の指示に従って使用者が情報の表示画面を指やペン等で直接押してデータを入力し、且つ画面が美しく、耐久性、耐摩耗性等に優れたタッチパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置一体型の入力スイッチとしてのタッチパネルは、表示装置の表示面上に配置されて使用される。タッチパネルは、マイクロガラス板とその下面に形成された透明電極とからなる上基板と、ガラス板とその上面に形成された透明電極とからなる下基板とが、所定の空間を隔てて透明電極同士が対面するように配置されシール剤で貼着されている。このタッチパネルにおいて、上基板の上部を入力ペンまたは指で押圧したとき、上基板が撓んでその押圧点において上基板の透明電極が下基板の透明電極と接触する。そして、その接触点の座標が電気抵抗の測定によって検知されて、入力情報が読取られる。このような従来技術におけるタッチパネルの製造方法の例を図を用いて説明する。
【0003】
図8、図9、図10、図11は、従来例のタッチパネルの製造工程を説明するための図ある。図8は、上基板1と下基板2をシール剤6で貼着した状態を示し、図8(a)は、平面図を示し、図8(b)は、図8(a)におけるA−A断面図である。図9はシール剤の開口部を封止剤で封止した状態を示す平面図で、図10は偏光板を貼着した状態を示す断面図、図11は偏光板を上基板に貼着する工程を示す図である。
【0004】
図8に示すように、厚みが1.1mmのソーダガラス板からなる下基板2に、透明電極4を形成する。透明電極4は、厚みが50〜4000オングストローム程度のITO膜をスパッタリング或いはCVD等により成膜し、エッチング加工によりパターン形成される。この透明電極4に接続する引き回し電極8a、8bを形成する。引き回し電極8a、8bは、厚さ1〜20μm程度の銀ペースト膜を印刷、130℃で約60分焼成して形成する。更に、この透明電極4上にドットスペーサー5を形成する。ドットスペーサー5は、大きさが30〜40μm程度の四角または円形等の形状で厚さが3〜12μm程度のアクリル系レジストを4〜5mm程度の間隔で均一にフォトリソグラフィプロセスによりパターン形成する。又、ドットスペーサー5は、印刷による光硬化型樹脂とすることもできる。
【0005】
更に、ドットスペーサー5を形成した後、下基板2の周辺部にシール剤6を印刷する。シール剤6は、上基板1と下基板2とを貼り合わせるためのもので、エポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤等が選択され、スクリーン印刷等の方法で、1〜2.5mmの範囲の幅で形成される。このシール剤6には、所要の大きさのプラスチックボールやファイバーガラス等のスペーサ部材が分散されており、このスペーサ部材でもって上基板1と下基板2とを所要の間隔に保持する役目を成している。叉、下基板2の周辺部の一部にシール剤6の開口部6aを設ける。
一方、厚みが0.2mmのマイクロガラス板からなる上基板1に、上基板2と同様に透明電極3、引き回し電極7a、7bを形成する。上基板1として使用されるマイクロガラスついては、ホウケイ酸ガラス等が例としてあげられる。
【0006】
次に、下基板2に形成されている透明電極4と上基板1に形成されている透明電極3とが互いに対向するように配置し、シール剤6を介して下基板2と上基板1とを重ね合わせる。次に、硬化治具(図示せず)に重ね合わせた上下基板1、2をセットし、0.2〜0.25kg/cm2 、150℃で加圧・加熱し、60〜90分間保持しシール剤6を焼成する。その後、徐冷することによって、上下基板1、2の周辺部が、8〜12μ程度の一定間隔を保ってシール剤6で貼着される。このようにタッチパネルの製造工程においては焼成工程があり、この温度変化によりタッチパネル内部圧力が変動するため可撓性の高い上基板が意図せぬ形状に変形することがあり、この変形を小さくするためにシール剤6の一部に開口部6aを設け、工程中における温度変化の影響を少なくしている。
【0007】
次に、図9に示すように、シール剤6の開口部6aを封止剤6bで封止し、タッチパネル内部の空気を密閉状態とする。これは、内部に対して塵や、湿気等が内部に入り込みタッチパネルの性能を低下させることを防止するためのものである。その後、上基板1の表面に偏光板を貼着するが、この偏光板貼着工程は、上基板1に対して偏光板9を加圧して行うため、加圧が確実に行われるようにシール剤6の開口部6aを封止剤6bで封止した後で行われる。
【0008】
図10は上基板1の表面に偏光板9を貼着した状態を示している。この偏光板9には、予め接着剤が付着されており、上基板1上面の所定の位置に偏光板をセットし、図11に示すように偏光板9の表面を転動ローラ11で押圧し、貼着する。この偏光板9は、タッチパネルを液晶ディスプレイの画面上に配置して使用する場合にガラスの反射防止・飛散防止、更に画像視認性の改善を図るために設けるものである。以上の製造工程によって、従来技術におけるタッチパネル10が製作される。
【0009】
また、その他の例として、上基板1の上部を入力ペンまたは指で押圧した時の、上基板1の戻り(バウンス)をスムーズにすると共に、干渉縞の発生を防止することを目的としてシール剤の開口部からガスを注入し、一定の内圧状態を保った状態で開口部を封止剤で封止し、その後、偏光板を貼着した例が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−133817号公報(第3頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタッチパネル10の製造方法おいては、製造工程での温度変化によりシール剤6の開口部6aを封止した後においても図3(b)に示すように上基板が外側に向かって凸状に変形する場合が多い。また、パネルの内部にガスを注入後に封止する場合も同様に凸状に変形する場合が多い。このように、タッチパネル10の内部の空気が密閉された状態で、図11に示すように偏光板9を上基板1に押圧しながら転動ローラ11を移動させ偏光板の貼着を行うと、タッチパネル10の内部の空気が片寄せされ局部的に圧縮され、転動ローラ11の進行方向に上基板1の凸状の変形部12が発生する。通常は、更に転動ローラ11が移動すると片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向、即ち図11における矢印Bの方向に上下基板1、2の間を通って流れ込んでいき転動ローラ11がタッチパネル10の端部10bに達して偏光板9の貼着が終了する。しかし上下基板がガラス材からなる場合は基板間の隙間が8μm程度と小さいため片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向に移動出来ないことが発生する。このため、偏光板9の貼着が不確実となり、場合によっては転動ローラ11の進行方向に空気が過集中し、ついにはガラスの強度の臨界点を超え上基板1が破損して不良品となる場合もあった。このように、従来技術におけるタッチパネルの製造方法は、製造工程中における歩留りが悪く、コスト高になるという問題があった。
【0012】
(発明の目的)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、製造工程を改善することによって、偏光板の貼着工程における上基板の破損を防止し、且つ安価に製造することができるタッチパネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のタッチパネルの製造方法は、一対の透明電極を配設した上下基板を透明電極面が対向するように設置し、所定の空間を隔ててシール剤で貼着し、シール剤の開口部を封止した後、上基板の表面に樹脂被膜を貼着するタッチパネルの製造方法において、タッチパネルを載物台の上に載置し、該載物台と転動ローラとでタッチパネルを挟み込むようにして転動ローラを転動させ前記上基板の表面に樹脂被膜を押圧し、貼着する工程を有し、タッチパネルの両側に転動ローラの押圧力を調整するためのガイド部を配置し、該ガイド部の上面に沿って転動ローラを転動させることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり転動終了位置において最大高さとなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置の方向に従って順次低くなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置まで同じ高さに設定されていることを特徴とする。
又、転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さは、転動ローラの転動開始位に相当するタッチパネルの総厚と同じか、またはタッチパネルの総厚より僅かに低い値に設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置と転動終了位置との中央付近から順次高くなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の最大高さは、タッチパネルの最大厚さより僅かに大きく、且つガイド部における上面の最大高さと、転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さとの差が0.1〜0.3mmの範囲に設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の転動ローラの転動方向における縦断面において、上面の高さ形状が滑らかな曲線状であることを特徴とする。
又、樹脂皮膜が偏光板であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1、図2、図3、図4は、本実施形態におけるタッチパネルの製造方法を説明するための図である。図1は、偏光板9の貼着工程における各部材を示す分解図で、図1(a)は、側面図、図1(b)は、図1(a)における矢印Aの方向から見た正面図である。図2はガイド部の側面図、図3はシール剤開口部の封止工程を終了した状態を示すタッチパネルを示し、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるC−C断面図である。図4は、偏光板9を貼着する工程を説明するための図である。本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、上基板の表面に偏光板を押圧しながら貼着する工程において、偏光版を押圧する圧力を機械的手段で調整するためのガイド部をタッチパネルの両側に配置し、このガイド部の上面に沿って転動ローラを転動させ偏光板を押圧し貼着することを特徴としており、従来例と同一の製造工程は説明を省略する。また、同一構成要素についても同一番号を付与し説明を省略する。以下、図を用いて本実施形態におけるタッチパネルの製造方法について説明する。
【0015】
本実施形態のタッチパネルの製造方法において、ガラス材からなる上下基板をシール剤を介して貼り合わせ、シール剤の開口部を封止するまでの工程は、従来技術と同様であるため説明を省略し、本実施形態における偏光板の貼着工程について説明する。シール剤の開口部を封止した状態のタッチパネル10については図3(a)に示すように長辺の長さaが170mm、短辺の長さbが110mmの四辺形で、図3(b)に示すように上基板1が外側に向かって凸状に変形しており、その変形量hが0.03mmである場合を例において説明する。
【0016】
図1に示すように本実施形態における偏光板の貼着工程はシール剤の開口部を封止した状態のタッチパネル10を載物台51の上に載置し、タッチパネル10の両側に同じ形状のガイド部52を配置する。
【0017】
本実施形態におけるガイド部52はポリカーボネイトやアクリル等の樹脂材料からなる。ガイド部52の長さdは、タッチパネル10の長辺の長さaより若干大きく設定されている。また、ガイド部52の厚さgの値は特に限定されないが5〜15mm程度あれば良く本実施形態においては10mmとした。また、図2、図3において、タッチパネル10の両側にガイド部52を配置した時の位置関係を次のように仮定して説明する。タッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部52の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置52a、転動ローラの転動終了位置52bとする。
【0018】
図2示すように、ガイド部52の上面の高さは転動ローラ11の転動開始位置52aからガイド部52の中央付近である第1の中間位置52cまでは同じ上面高さdに設定する。この上面高さdは、図3におけるタッチパネル10の端部10a、10bにおける厚さ、即ちタッチパネル10の総厚cと同じか、僅かに小さい値に設定するのが好ましく、本実施形態においてはタッチパネル10の総厚cと同じ値とし2mmとした。また、転動ローラ11の転動開始位置52aからガイド部52の第1の中間位置52cまでの距離Wは、タッチパネル10の長辺の長さaの値170mmの1/2程度の70〜90mmの範囲が好ましく本実施形態においては、85mmとした。
【0019】
また、第1の中間位置52cから転動終了位置52bの方向に向かってガイド部52の上面の高さは順次上昇し、第2の中間位置52dで最大高さvとなり、第2の中間位置52dから転動終了位置52bまでは同じ上面高さvに設定する。この第1の中間位置52cから第2の中間位置52dまでの距離sは、第1の中間位置52cと転動終了位置52bとの距離の1/2程度の25〜55mmの範囲が好ましく本実施形態においては45mmとした。また、この時の最大高さvは タッチパネル10の最大厚さuより僅かに大きく設定し、ガイド部52の上面の最大高さvと、転動ローラの転動開始位置52aに相当するガイド部の上面高さdとの差eの値を上基板1の凸状変形量hの値の5倍程度に設定することが好ましく、上基板1の凸状変形量hの値は通常0.02〜0.1mmであるから、その5倍程度の0.1〜0.3mmの範囲に差eの値を設定することが好ましい。本実施形態においては、上基板1の凸状変形量hの値が0.03mmであるから、これを5倍して、差eの値を0.15mmとした。
【0020】
また、ガイド部52の上面高さが上昇している区間における上面の高さの縦断面形状が滑らかな曲線状であることが好ましい。本実施形態においては、円弧の一部としたが、楕円、放物線等の多次曲線の一部が使用できる。また、タッチパネル10の凸状変化量hの値が小さい場合は直線とすることも可能である。
【0021】
次に、図4に示すように載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を前述したガイド部52の上面を転動させながら移動しタッチパネル10の上基板1の表面に偏光板9を押圧し貼着する。図4(a)において、転動ローラ11で偏光板9を上基板1に押圧しながら転動ローラ11をガイド部52の中央付近の第1の中間位置52c付近まで移動させ偏光板の貼着を行うと、タッチパネル10の内部の空気が片寄せされ局部的に圧縮され、転動ローラ11の進行方向に上基板1の凸状の変形部22が発生する。
【0022】
更に転動ローラ11が移動すると図4(b)に示すようにガイド部52の第1の中間位置52cから第2の中間位置52dまでガイド部の上面の高さが順次上昇しているため転動ローラ11の高さも、これに沿って上昇しながら移動する。これによって、上下基板1、2間の隙間が充分に確保され、片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向、即ち図4(b)における矢印Cの方向に上下基板1、2の間を通って流れ込んでいき上基板1が過度に変形することがなく、転動ローラ11がタッチパネル10の端部10bに達して偏光板9の貼着が終了する。
【0023】
以上説明したように本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、ガイド部52をタッチパネル10の両側に配置し、転動ローラ11をガイド部52の上面に沿って偏光板9の表面を押圧しながら移動させて偏光板の貼着を行う。この結果、上基板1が局部的に極度の圧縮されることがなくなり、上基板1の破損を防止することができ、製造工程中における歩留りを向上させ、コストダウンが可能となる。
【0024】
(第2の実施形態)
図5は、本実施形態における転動ローラのガイド部を示し、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す部分拡大側面図である。本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、上基板の表面に偏光板を押圧しながら貼着する工程において、偏光版を押圧する圧力を機械的手段で調整するためのガイド部の材質と上面高さの形状が第1の実施形態と異なる点であり、その他は同様であるため同一構成要素については同一番号を付与し説明を省略する。以下、図を用いて本実施形態におけるタッチパネルの製造方法について説明する。
【0025】
本実施形態における偏光板の貼着工程は第1の実施形態と同様にタッチパネル10を載物台51の上に載置する。その後、このタッチパネル10の両側に図5に示すガイド部62を配置する。本実施形態におけるガイド部62はアルミニウム、鉄、黄銅材等の金属材料からなる。また、図5において、タッチパネル10の両側にガイド部62を配置した時の位置関係を第1の実施形態と同様に次のように仮定して説明する。タッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部62の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置62a、転動ローラの転動終了位置62bとする。
【0026】
図5示すように、本実施形態におけるガイド部62の上面の高さは転動ローラ11転動開始位置62aからガイド部62の中央付近である第1の中間位置62cまでは同じ高さdとし、第1の中間位置62cから転動終了位置62bの方向に向かってガイド部62の上面の高さは順次上昇し、第2の中間位置62dで最大高さvとなる点は第1の実施形態と同様である。第2の中間位置62dから第3の中間位置62eまでは同じ高さvに設定し、第3の中間位置62eから転動終了位置62bの方向に向かってガイド部62の上面の高さが順次下降するように設定する点が第1の実施形態と異なる点である。図5(b)に示すように、この第2の中間位置62dから第3の中間位置62eまでの距離jは、第2の中間位置62dと転動終了位置62bとの距離の2/3程度の25〜35mmの範囲が好ましく本実施形態においては30mmとした。
【0027】
また、この時の転動終了位置62bにおけるガイド部62の上面高さは、転動開始位置62aにおけるガイド部62の上面高さdより差yだけ大きい値に設定する。この差yの値は、ガイド部62の上面の最大高さvと、転動開始位置62aのガイド部の高さdとの差eの値の1/3程度が好ましく、本実施形態においては差yの値を0.05mmとした。また、ガイド部62の上面高さが下降している区間における上面の高さの縦断面形状は、ガイド部62の上面高さが上昇している区間と同様に滑らかな曲線状であることが好まく、本実施形態においては円弧の一部とした。
【0028】
次に、第1の実施形態と同様に載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を前述したガイド部62の上面を転動させながら移動しタッチパネル10の上基板1の表面に偏光板9を押圧し貼着する。本実施形態においては、第3の中間位置62eから転動終了位置62bまでの区間においてガイド部62の上面高さがで順次下降する形状に設定されているため、この区間の偏光板の貼着がより確実となる。特にタッチパネルの凸状変形量にばらつきがある場合には有効である。その他は第1の実施形態と同様である。
【0029】
以上説明したように、本実施形態におけるタッチパネルの製造方法によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、これに加えて、転動終了位置付近における偏光板の貼着がより確実となる効果が得られる。
【0030】
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態における転動ローラのガイド部の側面図、図7は他の例を示すガイド部の側面図である。第1、2の実施形態においては、ガイド部が一体形である場合を例として説明したが、本実施形態においては上面高さが全長に亘って同一であるガイド部の上面に樹脂フィルムを階段状に貼り付けて、上面高さを変化させることによって、第1、2の実施形態と同様の効果を得る例について説明する。尚、本実施形態においてもタッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部72の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置72a、転動ローラの転動終了位置72bととして説明する。
【0031】
図6に示すように本実施形態におけるガイド部72はガラス材からなり、上面高さdは第1の実施形態と同様に2mmとした。このガイド部72の上面に樹脂フィルム15、16、17を順次階段状に貼り付ける。この樹脂フィルム15、16、17の厚さは同じ厚さとし、その厚さtの値は0.05mmとした。まず樹脂フィルム15をガイド部72の中央付近からガイド部72の終端Eの間に貼り付ける。次に樹脂フィルム15の上に樹脂フィルム15より長さの短い樹脂フィルム16をガイド部72の終端Eに合わせて貼り付ける。同様に樹脂フィルム16の上に樹脂フィルム16より長さの短い樹脂フィルム17を貼り付ける。この時の樹脂フィルム15の貼り付け開始位置から転動終了位置72bまでの距離Lcの値は第1の実施形態と同じく70〜90mmの範囲に設定する。同様に樹脂フィルム16の距離Ldの値を50〜75mm、樹脂フィルム17の距離Leの値を30〜60mmに設定するのが好ましい。本実施形態においては、距離Lc、Ld、Leの値を80mm、60mm、45mmとした。尚、樹脂フィルムによる段差については、樹脂フイルムが適度な弾性を有することと厚さtの値が0.05mmと小さいため偏光板の貼着工程で問題になることはない。このガイド部72を用いることによって第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、樹脂フィルムの着脱は簡単に行うことが出来る為、タッチパネルの凸状変形量のばらつきが大きい場合等においても迅速な対応が可能である。
【0032】
次に、本実施形態における転動ローラのガイド部の他の例を図7を用いて説明する。本例は前述した例と同様に同一高さのガイド部の上面に樹脂フィルムを階段状に貼り付けて上面高さを変化させることによって第2の実施形態と同様の効果を得る例である。尚、本実施形態においてもタッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部82の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置82a、転動ローラの転動終了位置82bととして説明する。
【0033】
図7に示すように本実施形態におけるガイド部82の上面に樹脂フィルム25、26、27、28を順次階段状に貼り付ける。尚、本実施形態においては、樹脂フィルム26、27、28の貼り付け終了位置は転動終了位置82bより前方に位置する。まず樹脂フィルム25をガイド部72の中央付近からガイド部82の終端Eの間に貼り付ける。この時の樹脂フィルム25の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lfの値は90mmとする。次に樹脂フィルム25の上に樹脂フィルム25より長さの短い樹脂フィルム26を貼り付ける。この時の樹脂フィルム26の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lgの値は70mmとし、樹脂フィルム26の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lmの値は5mmとする。次に樹脂フィルム26の上に長さの短い樹脂フィルム27を貼り付ける。この時の樹脂フィルム27の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lhの値は55mmとし、樹脂フィルム27の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lnの値は8mmとする。さらに、樹脂フィルム27の上に長さの短い樹脂フィルム28を貼り付ける。この時の樹脂フィルム28の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lkの値は45mmとし、樹脂フィルム28の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lpの値は15mmとする。このようにガイド部82の上面高さは、転動終了位置付近で順次下降する形状となり第2の実施形態におけるガイド部62と同様の形状となる。この結果、このガイド部82を用いることによって第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
以上説明した本実施形態におけるタッチパネルの製造方法においては、第1、2の実施形態と同様の効果が得られると共にタッチパネルの凸状変形量のばらつきに対しても迅速な対応が可能となる。
【0035】
尚、本実施形態においては、上基板1の上面に偏光板を貼着する例で説明したが、偏光板に限定されるものではなく、反射防止、飛散防止等のための樹脂被膜の貼着工程においても同様の効果を得ることが出来る。
【0036】
尚、本実施形態においては、上基板1の材料としてホウケイ酸ガラスを例として説明し、下基板2の材料としてソーダガラスを例として説明したが、これに限定されるものではなく、その他のガラス材料、樹脂材料を使用する場合においても同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】
本発明におけるタッチパネルの製造方法によれば、ガイド部をタッチパネルの両側に配置し、転動ローラ11をガイド部の上面に沿って偏光板の表面を押圧しながら移動させて偏光板を貼着することにより、上基板変形によるタッチパネルの破損を防止することができ、品質が安定し製造が容易となりコストダウンを実現することができる。また、タッチパネルの凸状変形量のばらつきに対しても迅速な対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネルの偏光板の貼着工程における各部材を示す分解図で、図1(a)は、側面図、図1(b)は、図1(a)における矢印Aの方向から正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネルの偏光板の貼着工程で用いるガイド部の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態おけるシール剤開口部の封止工程を終了した状態を示すタッチパネルを示し、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるC−C断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるタッチパネルの製造工程を示し偏光板を貼着する工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における転動ローラのガイド部を示し、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す部分拡大側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における転動ローラのガイド部を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における他の例の転動ローラのガイド部を示す側面図である。
【図8】従来技術におけるタッチパネルの上下基板をシール剤で貼着した状態を示す図で、図8(a)は、平面図、図8(b)は図8(a)におけるA−A断面図である。
【図9】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し、シール剤の開口部を封止剤で封止した状態を示す平面図である。
【図10】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し、偏光板を貼着した状態を示す断面図である。
【図11】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し偏光板を上基板に貼着する工程を示す図である。
【符号の説明】
1 上基板
2 下基板
3 透明電極
4 透明電極
5 ドットスペーサ
6 シール剤
6a シール剤の開口部
6b 封止剤
7a、7b 引き回し電極
8a、8b 引き回し電極
9 偏光板
10 タッチパネル
11 接着ローラ
12、22 上基板の変形部
15、16、17、25、26、27、28 樹脂フィルム
51 載置台
52、62、72、82 ガイド部
52a、62a、72a、82a ガイド部の転動ローラの転動開始位置
52b、62b、72b、82b ガイド部の転動ローラの転動終了位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション等の機器において、液晶ディスプレイの画面上に配置し、透視した画面の指示に従って使用者が情報の表示画面を指やペン等で直接押してデータを入力し、且つ画面が美しく、耐久性、耐摩耗性等に優れたタッチパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置一体型の入力スイッチとしてのタッチパネルは、表示装置の表示面上に配置されて使用される。タッチパネルは、マイクロガラス板とその下面に形成された透明電極とからなる上基板と、ガラス板とその上面に形成された透明電極とからなる下基板とが、所定の空間を隔てて透明電極同士が対面するように配置されシール剤で貼着されている。このタッチパネルにおいて、上基板の上部を入力ペンまたは指で押圧したとき、上基板が撓んでその押圧点において上基板の透明電極が下基板の透明電極と接触する。そして、その接触点の座標が電気抵抗の測定によって検知されて、入力情報が読取られる。このような従来技術におけるタッチパネルの製造方法の例を図を用いて説明する。
【0003】
図8、図9、図10、図11は、従来例のタッチパネルの製造工程を説明するための図ある。図8は、上基板1と下基板2をシール剤6で貼着した状態を示し、図8(a)は、平面図を示し、図8(b)は、図8(a)におけるA−A断面図である。図9はシール剤の開口部を封止剤で封止した状態を示す平面図で、図10は偏光板を貼着した状態を示す断面図、図11は偏光板を上基板に貼着する工程を示す図である。
【0004】
図8に示すように、厚みが1.1mmのソーダガラス板からなる下基板2に、透明電極4を形成する。透明電極4は、厚みが50〜4000オングストローム程度のITO膜をスパッタリング或いはCVD等により成膜し、エッチング加工によりパターン形成される。この透明電極4に接続する引き回し電極8a、8bを形成する。引き回し電極8a、8bは、厚さ1〜20μm程度の銀ペースト膜を印刷、130℃で約60分焼成して形成する。更に、この透明電極4上にドットスペーサー5を形成する。ドットスペーサー5は、大きさが30〜40μm程度の四角または円形等の形状で厚さが3〜12μm程度のアクリル系レジストを4〜5mm程度の間隔で均一にフォトリソグラフィプロセスによりパターン形成する。又、ドットスペーサー5は、印刷による光硬化型樹脂とすることもできる。
【0005】
更に、ドットスペーサー5を形成した後、下基板2の周辺部にシール剤6を印刷する。シール剤6は、上基板1と下基板2とを貼り合わせるためのもので、エポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤等が選択され、スクリーン印刷等の方法で、1〜2.5mmの範囲の幅で形成される。このシール剤6には、所要の大きさのプラスチックボールやファイバーガラス等のスペーサ部材が分散されており、このスペーサ部材でもって上基板1と下基板2とを所要の間隔に保持する役目を成している。叉、下基板2の周辺部の一部にシール剤6の開口部6aを設ける。
一方、厚みが0.2mmのマイクロガラス板からなる上基板1に、上基板2と同様に透明電極3、引き回し電極7a、7bを形成する。上基板1として使用されるマイクロガラスついては、ホウケイ酸ガラス等が例としてあげられる。
【0006】
次に、下基板2に形成されている透明電極4と上基板1に形成されている透明電極3とが互いに対向するように配置し、シール剤6を介して下基板2と上基板1とを重ね合わせる。次に、硬化治具(図示せず)に重ね合わせた上下基板1、2をセットし、0.2〜0.25kg/cm2 、150℃で加圧・加熱し、60〜90分間保持しシール剤6を焼成する。その後、徐冷することによって、上下基板1、2の周辺部が、8〜12μ程度の一定間隔を保ってシール剤6で貼着される。このようにタッチパネルの製造工程においては焼成工程があり、この温度変化によりタッチパネル内部圧力が変動するため可撓性の高い上基板が意図せぬ形状に変形することがあり、この変形を小さくするためにシール剤6の一部に開口部6aを設け、工程中における温度変化の影響を少なくしている。
【0007】
次に、図9に示すように、シール剤6の開口部6aを封止剤6bで封止し、タッチパネル内部の空気を密閉状態とする。これは、内部に対して塵や、湿気等が内部に入り込みタッチパネルの性能を低下させることを防止するためのものである。その後、上基板1の表面に偏光板を貼着するが、この偏光板貼着工程は、上基板1に対して偏光板9を加圧して行うため、加圧が確実に行われるようにシール剤6の開口部6aを封止剤6bで封止した後で行われる。
【0008】
図10は上基板1の表面に偏光板9を貼着した状態を示している。この偏光板9には、予め接着剤が付着されており、上基板1上面の所定の位置に偏光板をセットし、図11に示すように偏光板9の表面を転動ローラ11で押圧し、貼着する。この偏光板9は、タッチパネルを液晶ディスプレイの画面上に配置して使用する場合にガラスの反射防止・飛散防止、更に画像視認性の改善を図るために設けるものである。以上の製造工程によって、従来技術におけるタッチパネル10が製作される。
【0009】
また、その他の例として、上基板1の上部を入力ペンまたは指で押圧した時の、上基板1の戻り(バウンス)をスムーズにすると共に、干渉縞の発生を防止することを目的としてシール剤の開口部からガスを注入し、一定の内圧状態を保った状態で開口部を封止剤で封止し、その後、偏光板を貼着した例が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−133817号公報(第3頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタッチパネル10の製造方法おいては、製造工程での温度変化によりシール剤6の開口部6aを封止した後においても図3(b)に示すように上基板が外側に向かって凸状に変形する場合が多い。また、パネルの内部にガスを注入後に封止する場合も同様に凸状に変形する場合が多い。このように、タッチパネル10の内部の空気が密閉された状態で、図11に示すように偏光板9を上基板1に押圧しながら転動ローラ11を移動させ偏光板の貼着を行うと、タッチパネル10の内部の空気が片寄せされ局部的に圧縮され、転動ローラ11の進行方向に上基板1の凸状の変形部12が発生する。通常は、更に転動ローラ11が移動すると片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向、即ち図11における矢印Bの方向に上下基板1、2の間を通って流れ込んでいき転動ローラ11がタッチパネル10の端部10bに達して偏光板9の貼着が終了する。しかし上下基板がガラス材からなる場合は基板間の隙間が8μm程度と小さいため片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向に移動出来ないことが発生する。このため、偏光板9の貼着が不確実となり、場合によっては転動ローラ11の進行方向に空気が過集中し、ついにはガラスの強度の臨界点を超え上基板1が破損して不良品となる場合もあった。このように、従来技術におけるタッチパネルの製造方法は、製造工程中における歩留りが悪く、コスト高になるという問題があった。
【0012】
(発明の目的)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、製造工程を改善することによって、偏光板の貼着工程における上基板の破損を防止し、且つ安価に製造することができるタッチパネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のタッチパネルの製造方法は、一対の透明電極を配設した上下基板を透明電極面が対向するように設置し、所定の空間を隔ててシール剤で貼着し、シール剤の開口部を封止した後、上基板の表面に樹脂被膜を貼着するタッチパネルの製造方法において、タッチパネルを載物台の上に載置し、該載物台と転動ローラとでタッチパネルを挟み込むようにして転動ローラを転動させ前記上基板の表面に樹脂被膜を押圧し、貼着する工程を有し、タッチパネルの両側に転動ローラの押圧力を調整するためのガイド部を配置し、該ガイド部の上面に沿って転動ローラを転動させることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり転動終了位置において最大高さとなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置の方向に従って順次低くなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置まで同じ高さに設定されていることを特徴とする。
又、転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さは、転動ローラの転動開始位に相当するタッチパネルの総厚と同じか、またはタッチパネルの総厚より僅かに低い値に設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の高さは、転動ローラの転動開始位置と転動終了位置との中央付近から順次高くなるように設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の上面の最大高さは、タッチパネルの最大厚さより僅かに大きく、且つガイド部における上面の最大高さと、転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さとの差が0.1〜0.3mmの範囲に設定されていることを特徴とする。
又、ガイド部の転動ローラの転動方向における縦断面において、上面の高さ形状が滑らかな曲線状であることを特徴とする。
又、樹脂皮膜が偏光板であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1、図2、図3、図4は、本実施形態におけるタッチパネルの製造方法を説明するための図である。図1は、偏光板9の貼着工程における各部材を示す分解図で、図1(a)は、側面図、図1(b)は、図1(a)における矢印Aの方向から見た正面図である。図2はガイド部の側面図、図3はシール剤開口部の封止工程を終了した状態を示すタッチパネルを示し、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるC−C断面図である。図4は、偏光板9を貼着する工程を説明するための図である。本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、上基板の表面に偏光板を押圧しながら貼着する工程において、偏光版を押圧する圧力を機械的手段で調整するためのガイド部をタッチパネルの両側に配置し、このガイド部の上面に沿って転動ローラを転動させ偏光板を押圧し貼着することを特徴としており、従来例と同一の製造工程は説明を省略する。また、同一構成要素についても同一番号を付与し説明を省略する。以下、図を用いて本実施形態におけるタッチパネルの製造方法について説明する。
【0015】
本実施形態のタッチパネルの製造方法において、ガラス材からなる上下基板をシール剤を介して貼り合わせ、シール剤の開口部を封止するまでの工程は、従来技術と同様であるため説明を省略し、本実施形態における偏光板の貼着工程について説明する。シール剤の開口部を封止した状態のタッチパネル10については図3(a)に示すように長辺の長さaが170mm、短辺の長さbが110mmの四辺形で、図3(b)に示すように上基板1が外側に向かって凸状に変形しており、その変形量hが0.03mmである場合を例において説明する。
【0016】
図1に示すように本実施形態における偏光板の貼着工程はシール剤の開口部を封止した状態のタッチパネル10を載物台51の上に載置し、タッチパネル10の両側に同じ形状のガイド部52を配置する。
【0017】
本実施形態におけるガイド部52はポリカーボネイトやアクリル等の樹脂材料からなる。ガイド部52の長さdは、タッチパネル10の長辺の長さaより若干大きく設定されている。また、ガイド部52の厚さgの値は特に限定されないが5〜15mm程度あれば良く本実施形態においては10mmとした。また、図2、図3において、タッチパネル10の両側にガイド部52を配置した時の位置関係を次のように仮定して説明する。タッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部52の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置52a、転動ローラの転動終了位置52bとする。
【0018】
図2示すように、ガイド部52の上面の高さは転動ローラ11の転動開始位置52aからガイド部52の中央付近である第1の中間位置52cまでは同じ上面高さdに設定する。この上面高さdは、図3におけるタッチパネル10の端部10a、10bにおける厚さ、即ちタッチパネル10の総厚cと同じか、僅かに小さい値に設定するのが好ましく、本実施形態においてはタッチパネル10の総厚cと同じ値とし2mmとした。また、転動ローラ11の転動開始位置52aからガイド部52の第1の中間位置52cまでの距離Wは、タッチパネル10の長辺の長さaの値170mmの1/2程度の70〜90mmの範囲が好ましく本実施形態においては、85mmとした。
【0019】
また、第1の中間位置52cから転動終了位置52bの方向に向かってガイド部52の上面の高さは順次上昇し、第2の中間位置52dで最大高さvとなり、第2の中間位置52dから転動終了位置52bまでは同じ上面高さvに設定する。この第1の中間位置52cから第2の中間位置52dまでの距離sは、第1の中間位置52cと転動終了位置52bとの距離の1/2程度の25〜55mmの範囲が好ましく本実施形態においては45mmとした。また、この時の最大高さvは タッチパネル10の最大厚さuより僅かに大きく設定し、ガイド部52の上面の最大高さvと、転動ローラの転動開始位置52aに相当するガイド部の上面高さdとの差eの値を上基板1の凸状変形量hの値の5倍程度に設定することが好ましく、上基板1の凸状変形量hの値は通常0.02〜0.1mmであるから、その5倍程度の0.1〜0.3mmの範囲に差eの値を設定することが好ましい。本実施形態においては、上基板1の凸状変形量hの値が0.03mmであるから、これを5倍して、差eの値を0.15mmとした。
【0020】
また、ガイド部52の上面高さが上昇している区間における上面の高さの縦断面形状が滑らかな曲線状であることが好ましい。本実施形態においては、円弧の一部としたが、楕円、放物線等の多次曲線の一部が使用できる。また、タッチパネル10の凸状変化量hの値が小さい場合は直線とすることも可能である。
【0021】
次に、図4に示すように載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を前述したガイド部52の上面を転動させながら移動しタッチパネル10の上基板1の表面に偏光板9を押圧し貼着する。図4(a)において、転動ローラ11で偏光板9を上基板1に押圧しながら転動ローラ11をガイド部52の中央付近の第1の中間位置52c付近まで移動させ偏光板の貼着を行うと、タッチパネル10の内部の空気が片寄せされ局部的に圧縮され、転動ローラ11の進行方向に上基板1の凸状の変形部22が発生する。
【0022】
更に転動ローラ11が移動すると図4(b)に示すようにガイド部52の第1の中間位置52cから第2の中間位置52dまでガイド部の上面の高さが順次上昇しているため転動ローラ11の高さも、これに沿って上昇しながら移動する。これによって、上下基板1、2間の隙間が充分に確保され、片寄せされた空気が転動ローラ11の進行方向の反対方向、即ち図4(b)における矢印Cの方向に上下基板1、2の間を通って流れ込んでいき上基板1が過度に変形することがなく、転動ローラ11がタッチパネル10の端部10bに達して偏光板9の貼着が終了する。
【0023】
以上説明したように本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、ガイド部52をタッチパネル10の両側に配置し、転動ローラ11をガイド部52の上面に沿って偏光板9の表面を押圧しながら移動させて偏光板の貼着を行う。この結果、上基板1が局部的に極度の圧縮されることがなくなり、上基板1の破損を防止することができ、製造工程中における歩留りを向上させ、コストダウンが可能となる。
【0024】
(第2の実施形態)
図5は、本実施形態における転動ローラのガイド部を示し、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す部分拡大側面図である。本実施形態におけるタッチパネルの製造方法は、上基板の表面に偏光板を押圧しながら貼着する工程において、偏光版を押圧する圧力を機械的手段で調整するためのガイド部の材質と上面高さの形状が第1の実施形態と異なる点であり、その他は同様であるため同一構成要素については同一番号を付与し説明を省略する。以下、図を用いて本実施形態におけるタッチパネルの製造方法について説明する。
【0025】
本実施形態における偏光板の貼着工程は第1の実施形態と同様にタッチパネル10を載物台51の上に載置する。その後、このタッチパネル10の両側に図5に示すガイド部62を配置する。本実施形態におけるガイド部62はアルミニウム、鉄、黄銅材等の金属材料からなる。また、図5において、タッチパネル10の両側にガイド部62を配置した時の位置関係を第1の実施形態と同様に次のように仮定して説明する。タッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部62の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置62a、転動ローラの転動終了位置62bとする。
【0026】
図5示すように、本実施形態におけるガイド部62の上面の高さは転動ローラ11転動開始位置62aからガイド部62の中央付近である第1の中間位置62cまでは同じ高さdとし、第1の中間位置62cから転動終了位置62bの方向に向かってガイド部62の上面の高さは順次上昇し、第2の中間位置62dで最大高さvとなる点は第1の実施形態と同様である。第2の中間位置62dから第3の中間位置62eまでは同じ高さvに設定し、第3の中間位置62eから転動終了位置62bの方向に向かってガイド部62の上面の高さが順次下降するように設定する点が第1の実施形態と異なる点である。図5(b)に示すように、この第2の中間位置62dから第3の中間位置62eまでの距離jは、第2の中間位置62dと転動終了位置62bとの距離の2/3程度の25〜35mmの範囲が好ましく本実施形態においては30mmとした。
【0027】
また、この時の転動終了位置62bにおけるガイド部62の上面高さは、転動開始位置62aにおけるガイド部62の上面高さdより差yだけ大きい値に設定する。この差yの値は、ガイド部62の上面の最大高さvと、転動開始位置62aのガイド部の高さdとの差eの値の1/3程度が好ましく、本実施形態においては差yの値を0.05mmとした。また、ガイド部62の上面高さが下降している区間における上面の高さの縦断面形状は、ガイド部62の上面高さが上昇している区間と同様に滑らかな曲線状であることが好まく、本実施形態においては円弧の一部とした。
【0028】
次に、第1の実施形態と同様に載物台51と転動ローラ11とでタッチパネル10を挟み込むようにして転動ローラ11を前述したガイド部62の上面を転動させながら移動しタッチパネル10の上基板1の表面に偏光板9を押圧し貼着する。本実施形態においては、第3の中間位置62eから転動終了位置62bまでの区間においてガイド部62の上面高さがで順次下降する形状に設定されているため、この区間の偏光板の貼着がより確実となる。特にタッチパネルの凸状変形量にばらつきがある場合には有効である。その他は第1の実施形態と同様である。
【0029】
以上説明したように、本実施形態におけるタッチパネルの製造方法によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、これに加えて、転動終了位置付近における偏光板の貼着がより確実となる効果が得られる。
【0030】
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態における転動ローラのガイド部の側面図、図7は他の例を示すガイド部の側面図である。第1、2の実施形態においては、ガイド部が一体形である場合を例として説明したが、本実施形態においては上面高さが全長に亘って同一であるガイド部の上面に樹脂フィルムを階段状に貼り付けて、上面高さを変化させることによって、第1、2の実施形態と同様の効果を得る例について説明する。尚、本実施形態においてもタッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部72の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置72a、転動ローラの転動終了位置72bととして説明する。
【0031】
図6に示すように本実施形態におけるガイド部72はガラス材からなり、上面高さdは第1の実施形態と同様に2mmとした。このガイド部72の上面に樹脂フィルム15、16、17を順次階段状に貼り付ける。この樹脂フィルム15、16、17の厚さは同じ厚さとし、その厚さtの値は0.05mmとした。まず樹脂フィルム15をガイド部72の中央付近からガイド部72の終端Eの間に貼り付ける。次に樹脂フィルム15の上に樹脂フィルム15より長さの短い樹脂フィルム16をガイド部72の終端Eに合わせて貼り付ける。同様に樹脂フィルム16の上に樹脂フィルム16より長さの短い樹脂フィルム17を貼り付ける。この時の樹脂フィルム15の貼り付け開始位置から転動終了位置72bまでの距離Lcの値は第1の実施形態と同じく70〜90mmの範囲に設定する。同様に樹脂フィルム16の距離Ldの値を50〜75mm、樹脂フィルム17の距離Leの値を30〜60mmに設定するのが好ましい。本実施形態においては、距離Lc、Ld、Leの値を80mm、60mm、45mmとした。尚、樹脂フィルムによる段差については、樹脂フイルムが適度な弾性を有することと厚さtの値が0.05mmと小さいため偏光板の貼着工程で問題になることはない。このガイド部72を用いることによって第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、樹脂フィルムの着脱は簡単に行うことが出来る為、タッチパネルの凸状変形量のばらつきが大きい場合等においても迅速な対応が可能である。
【0032】
次に、本実施形態における転動ローラのガイド部の他の例を図7を用いて説明する。本例は前述した例と同様に同一高さのガイド部の上面に樹脂フィルムを階段状に貼り付けて上面高さを変化させることによって第2の実施形態と同様の効果を得る例である。尚、本実施形態においてもタッチパネル10の一方の端部10a、他方の端部10bに相当するガイド部82の位置をそれぞれ転動ローラの転動開始位置82a、転動ローラの転動終了位置82bととして説明する。
【0033】
図7に示すように本実施形態におけるガイド部82の上面に樹脂フィルム25、26、27、28を順次階段状に貼り付ける。尚、本実施形態においては、樹脂フィルム26、27、28の貼り付け終了位置は転動終了位置82bより前方に位置する。まず樹脂フィルム25をガイド部72の中央付近からガイド部82の終端Eの間に貼り付ける。この時の樹脂フィルム25の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lfの値は90mmとする。次に樹脂フィルム25の上に樹脂フィルム25より長さの短い樹脂フィルム26を貼り付ける。この時の樹脂フィルム26の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lgの値は70mmとし、樹脂フィルム26の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lmの値は5mmとする。次に樹脂フィルム26の上に長さの短い樹脂フィルム27を貼り付ける。この時の樹脂フィルム27の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lhの値は55mmとし、樹脂フィルム27の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lnの値は8mmとする。さらに、樹脂フィルム27の上に長さの短い樹脂フィルム28を貼り付ける。この時の樹脂フィルム28の貼り付け開始位置から転動終了位置82bまでの距離Lkの値は45mmとし、樹脂フィルム28の貼り付け終了位置から転動終了位置82bまでの距離Lpの値は15mmとする。このようにガイド部82の上面高さは、転動終了位置付近で順次下降する形状となり第2の実施形態におけるガイド部62と同様の形状となる。この結果、このガイド部82を用いることによって第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
以上説明した本実施形態におけるタッチパネルの製造方法においては、第1、2の実施形態と同様の効果が得られると共にタッチパネルの凸状変形量のばらつきに対しても迅速な対応が可能となる。
【0035】
尚、本実施形態においては、上基板1の上面に偏光板を貼着する例で説明したが、偏光板に限定されるものではなく、反射防止、飛散防止等のための樹脂被膜の貼着工程においても同様の効果を得ることが出来る。
【0036】
尚、本実施形態においては、上基板1の材料としてホウケイ酸ガラスを例として説明し、下基板2の材料としてソーダガラスを例として説明したが、これに限定されるものではなく、その他のガラス材料、樹脂材料を使用する場合においても同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】
本発明におけるタッチパネルの製造方法によれば、ガイド部をタッチパネルの両側に配置し、転動ローラ11をガイド部の上面に沿って偏光板の表面を押圧しながら移動させて偏光板を貼着することにより、上基板変形によるタッチパネルの破損を防止することができ、品質が安定し製造が容易となりコストダウンを実現することができる。また、タッチパネルの凸状変形量のばらつきに対しても迅速な対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネルの偏光板の貼着工程における各部材を示す分解図で、図1(a)は、側面図、図1(b)は、図1(a)における矢印Aの方向から正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネルの偏光板の貼着工程で用いるガイド部の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態おけるシール剤開口部の封止工程を終了した状態を示すタッチパネルを示し、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるC−C断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるタッチパネルの製造工程を示し偏光板を貼着する工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における転動ローラのガイド部を示し、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す部分拡大側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における転動ローラのガイド部を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における他の例の転動ローラのガイド部を示す側面図である。
【図8】従来技術におけるタッチパネルの上下基板をシール剤で貼着した状態を示す図で、図8(a)は、平面図、図8(b)は図8(a)におけるA−A断面図である。
【図9】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し、シール剤の開口部を封止剤で封止した状態を示す平面図である。
【図10】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し、偏光板を貼着した状態を示す断面図である。
【図11】従来技術におけるタッチパネルの製造工程を示し偏光板を上基板に貼着する工程を示す図である。
【符号の説明】
1 上基板
2 下基板
3 透明電極
4 透明電極
5 ドットスペーサ
6 シール剤
6a シール剤の開口部
6b 封止剤
7a、7b 引き回し電極
8a、8b 引き回し電極
9 偏光板
10 タッチパネル
11 接着ローラ
12、22 上基板の変形部
15、16、17、25、26、27、28 樹脂フィルム
51 載置台
52、62、72、82 ガイド部
52a、62a、72a、82a ガイド部の転動ローラの転動開始位置
52b、62b、72b、82b ガイド部の転動ローラの転動終了位置
Claims (9)
- 一対の透明電極を配設した上下基板を前記透明電極面が対向するように設置し、所定の空間を隔ててシール剤で貼着し、前記シール剤の開口部を封止した後、前記上基板の表面に樹脂被膜を貼着するタッチパネルの製造方法において、
前記タッチパネルを載物台の上に載置し、該載物台と転動ローラとで前記タッチパネルを挟み込むようにして前記転動ローラを転動させ前記上基板の表面に樹脂被膜を押圧し、貼着する工程を有し、前記タッチパネルの両側に前記転動ローラの押圧力を調整するためのガイド部を配置し、該ガイド部の上面に沿って前記転動ローラを転動させることを特徴とするタッチパネルの製造方法。 - 前記ガイド部の上面の高さは、前記転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり転動終了位置において最大高さとなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記ガイド部の上面の高さは、前記転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、前記転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置の方向に従って順次低くなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記ガイド部の上面の高さは、前記転動ローラの転動開始位置から転動終了位置の方向に従って順次高くなり、前記転動終了位置の前方で最大高さとなり、その後転動終了位置まで同じ高さに設定されていることを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さは、前記転動ローラの転動開始位に相当するタッチパネルの総厚と同じか、または前記タッチパネルの総厚より僅かに低い値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記ガイド部の上面の高さは、前記転動ローラの転動開始位置と転動終了位置との中央付近から順次高くなるように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記ガイド部の上面の最大高さは、前記タッチパネルの最大厚さより僅かに大きく、且つ前記ガイド部における上面の最大高さと、前記転動ローラの転動開始位に相当するガイド部の高さとの差が0.1〜0.3mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記ガイド部の前記転動ローラの転動方向における縦断面において、上面の高さ形状が滑らかな曲線状であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
- 前記樹脂皮膜が偏光板であることを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2003079587A JP2004287888A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | タッチパネルの製造方法 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR100841783B1 (ko) | 2007-04-20 | 2008-06-27 | (주)오토엠아이티 | 패널필름 접합장치 및 패널필름 접합장치의 흡착판 |
KR101103736B1 (ko) | 2009-12-07 | 2012-01-11 | 엘지이노텍 주식회사 | 터치패널 제조장치 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003079587A patent/JP2004287888A/ja active Pending
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