JP2004286313A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水タンクの水切れを確実に検知して、タンク内の水を無駄なく活用する冷蔵庫を提供する。
【解決手段】マグネットカップリング式の給水装置17と、給水装置17が所定量給水できなくなったことを検知する水切れ判定手段45と、この水切れ判定手段45により所定量給水できなくなったことを検知したときまたは検知した後にS10、給水装置17を所定回数動作または通常時よりも給水量が増加するように動作させる再給水手段43と、自動製氷に関する製氷時間、温度などの情報を記憶させる記憶手段41と、この記憶手段41に基づき再給水手段43を動作させるか否かを判定する再給水判定手段42を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水タンクの水を自動製氷機に給水する給水装置を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給水装置および自動製氷機よりなる自動製氷装置について説明する。給水装置は、給水タンク内の底部に設けられた給水ポンプを一定時間運転して自動製氷機の製氷皿に給水し、自動製氷機は、給水によって生じた製氷皿の温度上昇により、所定量給水されたと判断して製氷し、製氷皿の温度が所定温度以下になると製氷されたと判断して、製氷皿を反転させて離氷するようになっている。
【0003】
この構成の場合、給水を行っても所定温度、たとえば−9℃まで上昇しないと、給水量が少ない、すなわち給水タンクに水が無いと判断して(以下、水切れとする)、その後の離氷動作、または給水動作を行わないようにしていた。
しかしながら、給水タンク内に十分水がある場合でも、例えば電動ポンプ性能や印化電圧のバラツキなどの原因により給水量が少なくなることが生じ、その後の離氷動作、または給水動作水を停止してしまうという問題があったため、以下のような構成が考えられている。
給水動作を行ってから所定時間経過しても製氷皿の温度が所定温度まで上昇しないとき、すなわち、水切れと判断した際に、電動ポンプを再度運転することによって、一回目の給水量の不足分を補い、製氷皿の温度を上昇させて、その後の離氷動作または給水動作を正常に行わせるようにしている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−218071号公報(段落[0011]〜[0018]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、円板状の磁石板に取着されたインペラを収容した給水ポンプを、給水タンクの外部に設けた給水モータにより磁気吸引力で回転駆動させて、給水する、いわゆるマグネットカップリング式の給水装置においては、ギアポンプ式の給水装置と異なり、その給水経路が負圧となっていないため、給水タンクの水量が減るにつれて、吐出パイプ内の水位も下がり、その位置からタンク上部まで水を汲み上げる時間が長くなる。
【0006】
したがって、特に給水タンクの水が少なくなった場合には、少しずつしか水を吸い上げることしかできないため、従来技術のように通常通りの再給水を1回だけ行っただけでは、給水タンク内に給水可能な水が残ることになる。
この場合、冷蔵温度で放置されているよりも製氷皿に給水して製氷状態にする方が衛生上好ましいため、再給水する際に給水量を増加させるように給水モータを動作させてやれば、可能な限り給水タンクに残った水を給水させることができる。
【0007】
しかし、実際には給水タンクに水が残っていたとき、例えば、印化電圧のバラツキなどの原因で所定量の給水ができなかった場合や、給水ポンプの駆動中に給水タンクが外された場合など、給水量が少ないために製氷皿の温度が所定温度まで上昇しなかった際に、単純に給水量を増加させて再給水を行ってしまうと製氷皿の許容量を超えて水が溢れ出すことになる。
本発明は上記問題点を考慮してなされたものであり、給水タンクの水切れを確実に検知して、タンク内の水を無駄なく活用する冷蔵庫を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冷蔵温度貯蔵室と冷凍温度貯蔵室を有する本体と、前記冷凍温度貯蔵室に設けられた自動製氷機と、前記冷蔵温度貯蔵室に取外し自在に設けられた給水タンクと、この給水タンク内の底部に設けられた給水ポンプにより水を吸い上げて前記自動製氷機に所定量給水させるマグネットカップリング式の給水装置と、前記給水装置が所定量給水できなくなったことを検知する水切れ判定手段と、この水切れ判定手段により所定量給水できなくなったことを検知したときまたは検知した後に、前記給水装置を所定回数動作または通常時よりも給水量が増加するように動作させる再給水手段と、自動製氷に関する製氷時間、温度などの情報を記憶させる記憶手段と、この記憶手段に基づき前記再給水手段を動作させるか否かを判定する再給水判定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の1実施形態を説明する。
図3に示すように、冷蔵庫本体1は、上から順に冷蔵温度貯蔵室の冷蔵室2、野菜室3と、冷凍温度貯蔵室の製氷室4、冷凍室5を配設しており、図示しないが本体内に配置された冷凍サイクルの冷却器、ファン、及び冷気制御ダンパなどにより各室の温度が設定温度に調節されている。
冷蔵室2の底部には、給水タンク10が着脱可能に設けられており、給水タンク10の上部の蓋には、タンク内の水を外部に給水するための吐出パイプ11を一体に形成している。吐出パイプ11の一端は給水タンク10内の底面まで延びて、給水タンク10の隅部に設け磁石を内蔵したインペラを有する給水ポンプ9と接続しており、他端は給水タンク10の上方より庫内背面を経由して製氷室4に設置した自動製氷機20に導かれている。前記給水ポンプ9と対向する給水タンク10の外方の本体側には先端に磁石を備えた給水モータ12を設置しており、その磁石を前記給水ポンプ9の磁石と近接させて、給水モータ12の回転力を非接触で給水ポンプに伝達し給水する、いわゆるマグネットカップリング式に構成されている。
【0010】
給水タンク10内の水は、後述する制御装置40からの給水指令により、給水モータ12を回転させて給水ポンプ9から吐出パイプ11を介して吸い上げ、他端より庫内後方の壁面に設けた水受皿13に導。そして、野菜室3の庫内背面に配置した給水パイプ14を介して、製氷室4内に設けた自動製氷機20の製氷皿30に給水する。
なお、給水装置17とは、給水ポンプ9、吐出パイプ11、給水モータ12、水受皿13、給水パイプ14の一連の構成をいう。
【0011】
製氷室4には、引出し式の製氷室扉4´の開扉とともに庫外に大部分が取出される貯氷容器16、上壁に配置した自動製氷装置20、冷却器による冷気を吹き出す冷気吹出口15を設けている。自動製氷装置20には、駆動モータやギアトレーン等からなる駆動機構や製氷皿の回転位置を検出する位置検出装置を収納した駆動装置22、及びこの駆動装置22の背面から突出する駆動機構の出力軸に一端側が連結された製氷皿30が配置されており、製氷皿30の他端側は、製氷皿30の2側辺を抱持するように駆動装置22に取付けた図示しない枠体によって回動可能に軸支されている。
【0012】
製氷の完了は、後述する温度センサ35が所定温度、例えば−19℃を検出することにより検知するように制御されている。そして、製氷が完了して離氷する際には、製氷皿30は駆動機構22により回動され上下反転するように構成されており、製氷皿30の反転時には、前記枠体に設けたストッパー部によって製氷皿30の他端を係止し、他端側の回動を規制して製氷皿30にひねりを与えて製氷皿30壁面から氷を剥離するようにしている。
【0013】
製氷皿30を反転して離氷し氷を貯氷容器16に落下させた後は、再び製氷皿30を逆方向へ回転させて元の水平位置に戻すように動作する。
また、駆動装置22の側面には、貯氷容器16の貯氷量を検知する検氷レバー24が駆動装置22による製氷皿の回転動作と連動するように取付けられている。この検氷レバー24は、離氷動作前に下方に動作させることで貯氷容器内の氷量を検出するものであり、貯氷量が多く検氷レバー24を氷の表面より所定量下げることができない場合は、満氷状態を検出して以降の離氷、及び給水動作を停止し、氷が取り出されて貯氷量が減るまで待機するものである。
【0014】
図4,図5に示すように、製氷皿30は、全体として矩形の薄形容器形状をなし、上面を開放するとともに下方に凸形状となる複数個、この場合は8個の製氷ブロック31を形成しており、それぞれの仕切壁30bには、給水された水が全体に行き渡るように溝30aを設けている。この場合、給水位置を31aとするとその右側の溝31a´のみ溝の高さを高くしているため、給水された水は31aの位置から半時計回りに溝30aを介して各製氷ブロック31に水が流れるようになっている。なお、製氷皿30の許容量は、例えば150ccであり、通常給水される給水量は100ccとなっている。
【0015】
また相対する2個の製氷ブロック31底面の下方には、一体に突出させた一対の固定部32を有している。この固定部32を形成した製氷ブロック31間には、温度センサ35を設けており、この温度センサ35は、製氷ブロック31間に形成される谷部の外面に沿った台形をなし、前後に長い柱状のシリコンゴム等の大熱容量体で形成したケース内にサーミスタ35aなどを埋設したものである。
この温度センサ35を覆い、下方に取付けられる断熱部材36は、例えば比較的硬質の発泡スチロール等の断熱体よりなり、前記製氷ブロック31のなす谷部に嵌まり込むような形状に形成されている。なお、断熱部材36は比較的軟質なものであってもよく、後述するカバー37の押圧により、製氷ブロック31の外面に沿った形状に変形されるものが好ましい。
【0016】
前記温度センサ35並びに断熱部材36を製氷皿30の裏面に固定するカバー37は、可撓性のプラスチックなどにより断熱部材36の底面と略同形状で形成されており、温度センサ35が、製氷室4内の雰囲気温度に左右されずに製氷皿30の温度を確実に検出できるよう、固定部32にZ字状バネ線材製の固定部材34を係合し、バネ力より断熱部材36を上方に押圧することで製氷皿30底面に密着するよう保持固定されている。
【0017】
次に、図1に示すブロック図に基づいて、本発明の制御回路並びに各機構の動作について説明する。
スイッチング電源48は、商用交流電源より制御装置40などの制御用電圧、例えば5vと、駆動装置22などの駆動用電圧、例えば15vを生成して、前記制御用電圧を制御装置40と製氷系コントロールIC47に供給し、前記駆動用電圧を基準電圧変更回路46と製氷系コントロールIC47に供給するようになっている。
【0018】
基準電圧変更回路46は制御装置40の指令により、製氷系コントロールIC47が基準とする基準電圧を変更するようになっている。製氷系コントロールIC47は、この基準電圧に基づいて、自動的にスイッチング電源48より供給された駆動用電源を、駆動装置22、給水モータ12への出力電圧を変更する。この場合、検氷レバー24を下げて満氷か否かを検知するときは、例えば7v程度の低い電圧に、離氷動作をさせるために駆動装置22を運転させるときには、例えば13v程度の高い電圧に、出力電圧を変更するようになっている。
【0019】
制御装置40より給水信号が製氷系コントロールIC47に出力されると、給水装置17は、給水モータ12に所定時間電圧を供給して、給水ポンプ9のインペラを回転させることにより自動製氷機20に供給するようになっている。
自動製氷機20は、製氷系コントロールIC47を介して制御装置40からの信号に基づいて動作をする。例えば、貯氷容器16内の氷量の確認を指令する検氷信号を入力して、検氷レバー24を動作させるとともに、製氷が完了して離氷を指令する離氷信号が入力されると、製氷皿31を反転動作させるべく駆動装置22を駆動させるようになっている。
【0020】
温度センサ35は、製氷皿31の温度を検出して制御装置40に出力するようになっており、制御装置40に内蔵されたタイマ44は、各動作におけるタイミングからの時間をカウントし、例えば、給水動作の時間、給水後からの時間、駆動装置22を駆動させる時間などを測定している。
【0021】
水切れ検知手段45は、給水タンク10に水が無くなったか否か、すなわち水切れを検出する。離氷を終えて給水されていない状態の製氷皿30の温度は、例えば−12℃程度であるが、給水装置17により所定量、例えば3℃の水が100cc給水されると製氷皿30の温度は、例えば−9℃以上に上昇する。逆に、給水タンク10内の水が少なく、給水量が、例えば30ccと少ないときは、温度上昇も少ないため所定温度として設定した−9℃まで達しない。よって、製氷皿30に給水されてからタイマ41のカウントが所定時間、例えば15分以上経過しても、温度センサ35の検知温度が所定温度以上に達しないと、制御装置40の水切れ検知手段45により水切れと判断する。
この水切れ検知手段45により水切れが検知されると、給水タンク10には水が無いと判断したことから原則的にその後の給水動作を停止させる。この停止状態を解除するためには、給水タンク10内の温度を測定する水温センサなどを設けて給水されたことを検知する方法や、冷蔵室2の扉2´が所定時間、例えば30秒以上開扉されると給水タンク10を取外して給水された可能性があるため、かかる場合には、給水されたと仮定して停止状態を解除する方法などが考えられる。
【0022】
再給水手段43は、水切れ検知手段45により水切れが検知された場合に、給水装置17の給水量を増加させて再給水させるものである。
これは、上記したマグネットカップリング式の給水装置17の場合、給水経路内は負圧となっていないため、給水タンク10の水量が減るにつれて、吐出パイプ11内の水位も下がり、その位置からタンク上部まで水を汲み上げる時間が長くなる。したがって、特に給水タンク10の水が少なくなった場合には、所定時間では少しずつしか水を吸い上げることしかできないため、給水量が少なく水切れと検知しても実際には給水タンク10内にはまだ給水できるだけの十分な水量が残っている場合がある。
【0023】
このような残水を可能な限り給水するためには、給水モータ12の駆動時間などを増加させる方法などにより給水装置17の給水量を増加させることが必要であり、従来技術のように通常通りの給水を再度1回だけ行っただけでは、残水をすべて吸い上げることはできず、給水タンク10内に給水可能な水が残ることになる。
したがって、再給水手段43により、水切れ検知手段45が水切れを検知したときは、給水装置17の給水量を増加させて再給水することにより、給水タンク10内の残水を可能な限り給水させるものである。
【0024】
水切れを検知した場合、給水タンク10に給水または扉2´を所定時間以上開放しない限り、給水動作は停止状態となり、長期に亙って放置された場合、給水タンク10内の残水は不衛生となっていくが、これに対して冷凍温度である製氷状態であれば、雑菌の繁殖もなく衛生的であることから、給水タンク10内の水をできる限り給水して製氷した方が好ましい。
給水装置17の給水量を増加させる手段としては、再給水動作を所定回数、例えば3回連続して動作させる方法、給水モータ12を駆動する設定時間を、例えば、10秒から30秒に長くする方法、給水モータ12に供給される駆動電圧を駆動基準変更回路46によって、例えば15vの高電圧にする方法などにより、給水モータ12の駆動時間を長くしたり、回転数を増加させて給水装置17の給水量を増加させることが考えられる。
【0025】
記憶手段41は、タイマ44から測定された時間や温度センサ35からの温度データなどの製氷データを記憶するようになっている。例えば、タイマ44から測定された時間や温度センサ35からの温度データなどに基づき、過去に給水されてから製氷完了までに至った時間(以下、製氷時間とする)や、給水タンク10に給水されてから水切れ手段45により水切れを検知するまでの時間、すなわち給水タンク10に水が無くなるまでの時間(以下、水無時間とする)や、給水タンク10に給水されてから水切れ手段45により水切れを検知するまでに、製氷した回数(以下、製氷回数とする)などを記憶するようになっている。なお、水無時間または製氷回数は、実験などで得られた時間または回数としてもよい。また、製氷時間または水無時間は、冷蔵庫の運転状態、具体的には除霜運転、設定温度、満氷検知時などに大きく変動し、外気温の影響によっても大きく変動するため、かかる情報も考慮して適宜変更するようにすることが好ましい。
【0026】
再給水判定手段42は、再給水手段43を動作させてもよいか否かを判断するものである。
従来技術のように通常の給水を1回行う構成は、水切れを検知して再給水を行うときに、製氷皿の許容量、例えば150ccを越えて水が溢れ出すことがないように設計すればよいが、再給水手段43により給水量を増加させて再給水を行う場合には、実際に給水タンク10に水が多くある状態で再給水してしまうと製氷皿30の許容量を越えて水が溢れ出すことになる。
【0027】
この原因としては、給水タンク10に十分貯水されていても、印加電圧のバラツキなどの要因で所定量給水できなかった場合や、給水モータ12の駆動中に給水タンク10が外された場合などが考えられる。
したがって、再給水判定手段42は、印加電圧のバラツキなどの原因によって水切れ検知をする誤検知を防止すべく、記憶手段41の情報に基づき給水タンク10の水が無くなっていると擬制される状態であるか否かを判断し、水が少なくなっていると判断したときのみに再給水手段43を行うようにさせるものである。
【0028】
ここで、水が少なくなっていると擬制される状態とは、例えば、今回の製氷時間が前回または平均の製氷時間以上に達している場合、今回の水無時間が前回または平均の水無時間以上に達している場合、今回の製氷回数が、前回または平均の製氷回数以上に達している場合などであり、かかる状態のときには、通常の使用であれば今回も過去と同様に製氷され、給水タンク10の水も同じように少なくなるため、給水タンク10内の水がなくなっていると擬制することができる。
【0029】
次に、図2のフローチャートに基づき、本発明の制御方法の動作について説明する。
ステップ1では、正常に所定量給水された状態で、今回の製氷情報として記憶手段41に記録する、製氷時間、水無時間、製氷回数などの情報収集を開始する(S1)。
ステップ2では、実験により得られた最低限製氷完了に必要な時間、ここでは、90分を経過したか否かを検知して(S2)、90分以上経過していればステップ3に進む。
【0030】
ステップ3では、給水された水が凝固して氷になると温度低下し、併せて製氷皿30温度も低下するため、製氷完了の温度、ここでは−12℃に達したか否か検知する(S3)。−12℃以下であれば製氷が完了しているため、離氷してもよいと判断してステップ4に進み、達していなければ製氷が完了していないためステップ2に戻る。
ステップ4では、製氷が完了しても貯氷容器16が満杯であると離氷できないため、検氷レバー24により満氷か否かを検知して(S4)、満氷でなければステップ7に進み離氷する(S7)。
【0031】
一方、満氷であればステップ5に進み、離氷動作を待機する(S5)。このとき、製氷室4の扉4´が開扉されると、貯氷容器16に貯氷された氷を利用される可能性があるため、ステップ6において、製氷室扉4´が開扉されたか否かを検知して(S6)、開扉されればステップ4に戻り、再度満氷か否かを検知する(S4)。
ステップ8では、ステップ7において離氷(S7)されると、製氷皿30は空の状態となるため、給水して再び製氷を開始する(S8)。
【0032】
ステップ9では、給水を開始して所定時間、ここでは15分以上経過したか否かを検知して(S9)、15分以上経過していれば、ステップ10に進む。
ステップ10では、温度センサ35の検知温度が−9℃以上に達したか否かを検知する(S10)。
【0033】
通常、冷蔵室2に配置されている給水タンク10の水は3℃程度であるため、かかる水が製氷皿30に所定量給水されると温度上昇する。このとき、例えば、−12℃以下であった製氷皿30の温度が、所定時間経過すると所定温度、例えば、−9℃以上に上昇する。しかし、所定時間経過しても所定温度に達しないということは、所定量給水されていないため、製氷皿30が温度上昇しなかったということになる。
したがって、温度センサ35の検知温度が−9℃以上であれば、通常通り所定量給水されたとしてステップ19に進む。検知温度が達していない場合には所定量給水されなかったとして、ステップ11に進み、水切れ検知手段45により水切れと判断する(S11)。
ステップ12では、記憶手段41に記録された製氷情報を再給水判定手段42が確認して(S12)、ステップ13において、再給水してもよいか否かを判断する(S13)。
【0034】
上記したように、ステップ10において所定量給水されなかった原因は、給水タンク10内の水が少なくなったことに限られないため、給水タンク10の水が少なくなったと擬制され得る状態のときのみに再給水を行うべく、製氷情報に基づいて、例えば、今回の製氷時間が前回または平均の製氷時間以上に達している場合、今回の水無時間が前回または平均の水無時間以上に達している場合、今回の製氷回数が、前回または平均の製氷回数以上に達している場合などに、ステップ16に進む。
【0035】
逆に、かかる条件を満たしていない場合は、給水タンク10には水があるが他の原因によって製氷皿30が温度上昇しなかったとして、ステップ14に進み、給水動作を待機する(S14)
これは、給水タンク10に水があるにも拘らず、通常よりも給水量の多い再給水動作をしてしまうと、製氷皿30の許容量を超えて水が溢れ出す恐れがあるため、給水動作を待機させるのである。
しかし、かかる条件を満たしていなくとも、給水タンク10の水が少なかった場合があるため、ステップ15において、所定時間、ここでは60分経過したか否かを検知して(S15)、経過していれば、通常の給水動作を再度行う。このとき、通常の給水を行っても、ステップ10において製氷皿30の温度が所定温度まで達していない場合には、かかる条件を満たしていなくとも、給水タンク10の水が少ないとしてステップ16に進むようにしてもよい。
【0036】
一方、実際に給水タンク10の水が多かった場合には、通常の給水では水が溢れないように設計しているため、ステップ8において通常の給水を行っても、水が溢れ出すことはない。また、所定量給水されていれば、ステップ10において所定温度以上に達するため、通常通り離氷動作を行うことができる。
さて、ステップ16では、再給水を行った回数が所定回数、ここでは3回以上か否かを検知して(S16)、再給水回数が所定回数以下であれば、ステップ18に進み再給水を行う(S18)。再給水回数が所定回数以上であれば、給水タンク10の水をこれ以上吸上げることができないと判断して、給水タンク10に給水されるまで給水動作を待機すべくステップ17に進む。
【0037】
ステップ17では、冷蔵室2の扉2´が所定時間、ここでは30秒開放されると、給水タンク10に水が給水される可能性があるため、所定時間開扉されればステップ8に戻り、通常の給水を行う(S8)。このとき、通常の給水であるため給水タンク10への給水の有無に拘らず、製氷皿30の許容量を超えて水が溢れ出すことはない。一方、所定時間開扉されなければ、給水タンク10に給水される可能性はないため、給水動作を待機している。
【0038】
ステップ18では、上記したように、給水装置17の給水量を増加させて再給水を行う(S18)。このため、給水できない給水タンク10の水をできる限り少なくさせることができる。
一方、ステップ13においては、給水タンク10に水がないと擬制されるときのみに通常よりも給水量の多い再給水を行うため、水が溢れ出すという恐れを解消することができる。
ステップ18で再給水を終えるとステップ9に戻り再度所定量給水されたか否かを検知する。
【0039】
このとき、通常の給水では少しずつ、例えば、20cc程度しか給水できなかったが、給水量を増加させて再給水させることにより、既に製氷皿30に給水されている水、例えば、30ccと今回の再吸水による水、例えば、60ccとを合わせて、ほぼ所定量に近い、例えば、100ccの水を製氷皿30に給水することができ、製氷皿30の温度を温度させることができる。すなわち、ステップ9,10において、所定量給水されたとして判断され、離氷させることができるため、貯氷量も多くすることができる。
そして、ステップ10において所定量給水されたと判断されると、ステップ19に進み、かかる一連の製氷情報を過去の情報として記憶手段41に記録して、再びステップ1に戻るようになっている。
【0040】
上述したように、マグネットカップリング式の給水装置の場合、給水経路内は負圧となっていないため、給水タンクの水量が減るにつれて、少しずつしか水を吸い上げることしかできないが、再給水手段により、水切れ検知手段が水切れを検知したときは、給水装置の給水量を増加させて再給水することにより、給水タンク内の水を可能な限り給水させることがきる。
【0041】
また、可能な限り給水させることができるため、給水タンク10内の水を少なくして冷凍温度の製氷室で製氷される量を多くすることができ、衛生的な状態で保持することができるとともに、貯氷量も多くすることができる。
さらに再給水判定手段により、確実に水切れを検知したときのみに再給水を行うことができるため、製氷皿の許容量を越えて水が溢れ出すということを防止することができる。
なお、上述した構成は、本発明の1実施形態に過ぎず、発明の要旨を逸脱しない限り様々な変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、給水タンクの水切れを確実に検知して、タンク内の水を無駄なく活用する冷蔵庫を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における制御方法を示すブロック図である。
【図2】本発明の1実施形態における制御方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の冷蔵庫を示す縦断面図である。
【図4】本発明の製氷皿を示す上面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫 2…冷蔵室 3…野菜室
4…冷凍室 10…給水タンク 11…吐出パイプ
12…給水モータ 13…水受け皿 14…給水パイプ
17…給水装置 20…自動製氷機 22…駆動装置
24…検氷レバー 30…製氷皿 35…温度センサ
40…制御装置 41…記憶手段 42…再給水判定手段
43…再給水手段 44…タイマ 45…水切れ検知手段
46…基準電圧変更回路 47…製氷系コントロールIC 48…スイッチング電源

Claims (1)

  1. 冷蔵温度貯蔵室と冷凍温度貯蔵室を有する本体と、前記冷凍温度貯蔵室に設けられた自動製氷機と、前記冷蔵温度貯蔵室に取外し自在に設けられた給水タンクと、この給水タンク内の底部に設けられた給水ポンプにより水を吸い上げて前記自動製氷機に所定量給水させるマグネットカップリング式の給水装置と、前記給水装置が所定量給水できなくなったことを検知する水切れ判定手段と、この水切れ判定手段により所定量給水できなくなったことを検知したときまたは検知した後に、前記給水装置を所定回数動作または通常時よりも給水量が増加するように動作させる再給水手段と、自動製氷に関する製氷時間、温度などの情報を記憶させる記憶手段と、この記憶手段に基づき前記再給水手段を動作させるか否かを判定する再給水判定手段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011149591A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toshiba Corp 給水装置及びそれを備えた冷蔵庫
JP2019045127A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 日本電産サンキョー株式会社 製氷装置
JP7424110B2 (ja) 2020-03-05 2024-01-30 三菱電機株式会社 製氷装置及び冷凍冷蔵庫

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