JP2004285927A - コンプレッサ用密閉容器の製造方法 - Google Patents

コンプレッサ用密閉容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルミニウム材にて形成されるコンプレッサ用密閉容器の強度の向上と生産コストの削減を図る。
【解決手段】コンプレッサ用密閉容器12を構成する容器本体12Aをアルミニウム鍛造にて成形すると共に、当該容器本体12Aの外面に張出部13A、13Bを一体に成形し、当該張出部13A、13Bを孔明け加工することで冷媒通路92、94、96を形成する。冷媒通路92を形成する孔明け開始部をメクラ栓100、102、104にてそれぞれ封止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンプレッサ用密閉容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種コンプレッサ用密閉容器は、駆動要素としての電動要素や圧縮要素を収納する容器本体と、この容器本体の開口を閉塞するエンドキャップ(密閉蓋)とから構成されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−104689号公報
【0004】
そして、この密閉容器の側面には、密閉容器内に収納される圧縮要素のシリンダ内に冷媒ガスを導出入するための冷媒配管を接続するためのスリーブが形成されており、このスリーブ内にシリンダと連通する冷媒配管を挿入接続している。
【0005】
また、近年ではコンプレッサの軽量化を図るために、密閉容器をアルミニウム材にて構成することが試みられているが、アルミニウムは鋼板に比べて著しく軽量であるという利点を有する一方、熱を加えると急激に強度低下するなどの問題がある。このため、密閉容器の容器本体は前記冷媒配管用のスリーブ部等を有する鋳型を用いて鋳造加工することにより形成し、溶接処理する箇所を極力少なくしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、容器本体は冷媒配管用のスリーブ部等が複雑な形状となるため、鋳型を形成するコストが増大するという問題が生じていた。更に、当該密閉容器は強度の低いアルミニウム材にて構成されているため、密閉容器内に高圧の冷媒ガスを吐出すると、密閉容器内の冷媒ガスが漏れ出て(リークして)、最悪、密閉容器が破損する恐れがあった。
【0007】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、アルミニウム材にて形成されるコンプレッサ用密閉容器のガス漏れを極力回避すると共に、生産コストの低減を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明のコンプレッサ用密閉容器では、コンプレッサ用密閉容器を構成する容器本体をアルミニウム鍛造にて成形すると共に、当該容器本体の外面に張出部を一体に成形し、当該張出部を孔明け加工することで冷媒通路を形成するので、例えば請求項2の如く冷媒通路を冷媒配管接続用のスリーブ部とすれば、別にスリーブ部を設ける必要が無いので、生産コストを低減することができるようになる。
【0009】
また、請求項3の如く冷媒通路を、容器本体内に収納される一方の圧縮要素から他の圧縮要素に冷媒を供給する冷媒導入部とすれば、容器本体に冷媒導入部を一体形成することができるので、コンプレッサの小型化を図ることができるようになる。
【0010】
請求項4の発明では請求項3の発明に加えて、冷媒通路を形成する孔明け開始部をメクラ栓にて封止するので、冷媒導入部を容易に成型することができるようになる。
【0011】
請求項5の発明では請求項3又は請求項4の発明に加えて、張出部を前記容器本体の軸方向に沿ってリブ状に形成するので、容器本体の強度の向上を図ることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明のコンプレッサ用密閉容器からなるコンプレッサの実施例として内部中間圧型の多段圧縮式コンプレッサの縦断面図、図2は密閉容器12の平面図をそれぞれ示している。
【0013】
図1において、10は例えば電気自動車(HEVやPEV)などの車両のエンジンルームに搭載される内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサである。このコンプレッサ10は本発明の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された駆動要素としての電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1及び第2の圧縮要素としての第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
【0014】
実施例の密閉容器12は、アルミニウム材により形成され、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する蓋部材としてのエンドキャップ(密閉蓋)12Bとで構成されている。このエンドキャップ12Bの上面には電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20がボルト21・・にて取り付けられている。
【0015】
容器本体12Aは電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する内部中空の収納部と、この外面に一体形成された張出部13A、13Bにて構成されている。この張出部13A、13Bは容器本体12の軸方向(上下方向)に沿ってリブ状に形成されている。また、張出部13Aと張出部13Bとは容器本体12Aの外周の略対角線上に形成されており、張出部13Aには後述する冷媒通路92、94が形成されており、張出部13Bには冷媒通路96が形成されている。
【0016】
上記のように、張出部13A及び張出部13Bを容器本体12の軸方向(上下方向)に沿ってリブ状に形成することで、アルミニウム材にて形成された容器本体12Aの強度の向上を図ることができるようになる。
【0017】
電動要素14は所謂磁極集中巻き式のDCモータであり、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層して構成され、密閉容器12の内面に焼嵌めされた積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
【0018】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を、180度の位相差を有して回転軸16に設けられた上下偏心部42、44により偏心回転される上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画するベーン50、52と、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
【0019】
上部支持部材54および下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上側の吸込通路は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上部カバー66、下部カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。また、上部カバー66の上側には、当該上部カバー66と所定間隔を存して前記電動要素14が設けられる。
【0020】
そして、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキレングリコール)など既存のオイルが使用される。
【0021】
密閉容器12の容器本体12Aには、上部支持部材54の図示されない吸込通路と電動要素14の直下側との間、及び、下部支持部材56の吸込通路60と吐出消音室62とに対応する位置に、前述した冷媒通路92及び冷媒通路94、96がそれぞれ形成されている。
【0022】
ここで、冷媒通路92は容器本体12A内に収納される一方の回転圧縮要素から他の回転圧縮要素に冷媒を供給するための冷媒導入部である。即ち、冷媒通路92は第1の回転圧縮要素32で圧縮され、密閉容器12内に吐出された冷媒を第2の回転圧縮要素34に供給するためのものである。この冷媒通路92は張出部13Aに形成されており、電動要素14の直下に対応する位置に形成され、張出部13Aを垂直方向(横方向)に貫通して、密閉容器12内と連通する連通孔93Aと、第2の回転圧縮要素34の吸込通路に対応する位置に形成され、連通孔93Aと同様に張出部13Aを垂直方向(横方向)に貫通して、第2の回転圧縮要素34の吸込通路と連通する連通孔93Bと、張出部13Aの軸方向(上下方向)に形成され、上記連通孔93A及び連通孔93Bと連通する連通路93Cにて構成されている。
【0023】
また、冷媒通路94は前記冷媒通路92の下側に形成され、張出部13Aを垂直方向(横方向)に貫通する孔である。また、この冷媒通路94には冷媒導入管95が挿入接続される。即ち、冷媒通路94は冷媒導入管95を接続するためのスリーブ部である。この冷媒導入管95の一端は吸込通路60と連通している。
【0024】
他方、冷媒通路96は張出部13Bを垂直方向(横方向)に貫通する孔であり、この冷媒通路96には冷媒吐出管97が挿入接続されている。即ち、冷媒通路96は冷媒吐出管97を接続するためのスリーブ部である。そして、冷媒吐出管97の一端は吐出消音室62と連通している。
【0025】
ここで、密閉容器12の製造方法について説明する。密閉容器12の容器本体12Aは鍛造成形されている。即ち、アルミニウムの板材をプレス若しくはハンマー等で鍛錬して電動要素14や回転圧縮機構部18を収納する空間部と張出部13A及び張出部13Bとを一体形成する。そして、張出部13Aの外側から張出部13Aを前述の如く垂直方向に貫通する連通孔93A、93Bを孔明け加工する。同様に、張出部13Aの上側から軸方向(上下方向)に前記連通孔93A、93Bと連通する連通路93Cも孔明け加工する。そして、連通孔93A及び連通孔93Bの孔明けの開始部、即ち、外部に連通する開口部をメクラ栓100及びメクラ栓102にてそれぞれ封止する。そして、連通路93Cの孔明けの開始部、即ち、張出部13Aの上端に形成された開口部をメクラ栓104にて封止する。これにより、冷媒通路92が形成される。
【0026】
一方、張出部13Aの前記冷媒通路92の下側に張出部13を垂直方向に貫通する冷媒通路94を孔明け加工する。また、張出部13Bに前記連通孔93Bと略対角線上に張出部13Bの外側から張出部13Bを垂直方向に貫通する冷媒通路96を孔明け加工する。これにより、容器本体12Aが形成される。
【0027】
このように、容器本体12Aをアルミニウム鍛造にて成形することで、従来の鋳造成形より容器本体12Aの強度の向上を図ることができるようになる。更に、容器本体12Aの軸方向に形成された張出部13A及び張出部13Bにより容器本体12Aの強度がより一層向上するので、密閉容器12内の冷媒ガスが漏れ出る不都合を極力回避することができるようになる。
【0028】
また、肉厚に形成された張出部13A及び張出部13Bに冷媒通路94及び冷媒通路96を形成し、そこに冷媒導入管95及び冷媒吐出管97を挿入接続して、固定するだけで、冷媒導入管95及び冷媒吐出管97を取り付けることができるようになる。これにより、鍛造型に容器本体12Aに冷媒導入管95及び冷媒吐出管97を接続するためのスリーブ部を形成する必要がないので鍛造型の簡素化を図ることができるようになる。
【0029】
更に、冷媒通路92は鍛造成形された容器本体12Aに連通孔93A、93B及び連通路93Cを孔明け加工することで、容易に形成できる。従来では、第1の回転圧縮要素32で圧縮され、密閉容器12内に吐出された冷媒を第2の回転圧縮要素34に供給するために、密閉容器12内と第2の回転圧縮要素34とは冷媒導入管にて連通されていた。この冷媒導入管は密閉容器12の外側に形成されると共に、密閉容器12との接続箇所にはスリーブ部を形成する必要があった。しかしながら、本発明では、上述の如くスリーブ部を設ける必要がないため、鍛造型が簡素化され、生産コストをより一層低減することができるようになる。
【0030】
更にまた、密閉容器12内に吐出された冷媒を第2の回転圧縮要素34のシリンダ38内に供給するための冷媒通路92を容器本体12Aの張出部13Aに一体成形できるので、配管の取り回し等のスペースが不要となるため、コンプレッサの小型化を図ることができるようになる。
【0031】
そして、前記方法により形成された容器本体12A内に回転軸16に取り付けられた電動要素14と回転圧縮機構部18を挿入し、回転圧縮機構部18の第1の回転圧縮要素32の吸込通路60が冷媒通路94に、第2の回転圧縮要素34の図示しない吸込通路が冷媒通路92の連通孔93Bに、第2の回転圧縮要素34の吐出消音室62が冷媒通路96にそれぞれ対応するように配置して上部支持部材54及び下部支持部材56の外周面を容器本体12Aの内周面を焼嵌めし、電動要素14のステータ22も同様に容器本体12Aの内周面に焼嵌めする。
【0032】
この状態で、冷媒通路94及び冷媒通路96に冷媒導入管95及び冷媒吐出管97を挿入接続して固定することで、冷媒通路96に冷媒吐出管97を取り付けることができる。これにより、冷媒導入管95及び冷媒吐出管97を容易に取り付けることができるようになるので、生産コストを更に低減することができるようになる。
【0033】
以上の構成で次に本発明のコンプレッサ10の動作を説明する。図示しない配線及びターミナル20を介してロータリコンプレッサ10の電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0034】
これにより、冷媒導入管95及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
【0035】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは冷媒通路92の連通孔93Aに流入する。そして、この連通管93Aから連通路93C及び連通孔93Bを経て上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由し、図示しない吸込ポートから第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38の低圧室側に吸入され、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62を経て冷媒吐出管97より外部に吐出される。
【0036】
このように、コンプレッサ10の密閉容器12を構成する容器本体12Aをアルミニウム鍛造にて成形することで、容器本体12Aの強度が向上し、密閉容器12の耐久性の向上を図ることができるようになる。これにより、密閉容器内の冷媒ガスがコンプレッサ10の外部に漏れ出る不都合を極力回避することができるようになる。
【0037】
これにより、密閉容器12内が高圧となるような場合にもアルミニウム材にて構成された密閉容器12を使用することが出来るので、密閉容器12の汎用性を高めることが出来るようになる。
【0038】
また、容器本体12Aの外面に張出部13A、13Bを一体に成形し、これら張出部13A、13Bを孔明け加工して、密閉容器12内の冷媒ガスを第2の回転圧縮要素34に供給するための冷媒通路92を形成しているので、従来のように配管の取り回しのスペースを確保する必要がないので、コンプレッサ10の小型化を図ることができるようになる。
【0039】
更に、張出部13A及び張出部13Bに孔明け加工することで、冷媒通路92、94及び冷媒通路96を形成することで、冷媒配管接続用のスリーブ部を形成する必要が無いので、鍛造型が簡素化され、生産コストを低減することができるようになる。
【0040】
更にまた、冷媒通路92は連通孔93A、93B及び連通路93Cを孔明け加工し孔明けの開始部をメクラ栓100、102及びメクラ栓104にて封止することにより、複雑な加工等を施すこと無く容易に形成できるので、生産コストをより一層低減することができるようになる。
【0041】
更に、張出部13A、13Bを容器本体12Aの軸方向に沿ってリブ状に形成することで、容器本体12Aの強度の向上を図ることができるようになる。
【0042】
尚、本実施例では密閉容器12を内部中間圧型のロータリコンプレッサの密閉容器としたが、これに限らず、圧縮形式の異なるコンプレッサや、内部高圧となるコンプレッサにも適応可能である。ここで、内部高圧となる場合であっても、鍛造成型された容器本体12Aと、容器本体12Aの軸方向に一体形成された張出部13A、13Bにより、容器本体12Aの強度が向上するため、密閉容器12内の冷媒ガスが漏れ出る不都合を極力回避することができる。
【発明の効果】
【0043】
以上詳述する如く本発明のコンプレッサ用密閉容器によれば、コンプレッサ用密閉容器を構成する容器本体をアルミニウム鍛造にて成形することで、容器本体の強度が向上するため、アルミニウム等の強度の低い材質にて密閉容器を形成した場合であっても、密閉容器内が高圧となるような条件下で使用することができるよになる。
【0044】
これにより、密閉容器内が高圧となる場合であっても冷媒ガスが外部に漏れ出る不都合を極力回避することができるので、当該アルミニウムにて形成される密閉容器の汎用性を高めることができるようになる。
【0045】
また、容器本体の外面に張出部を一体に成形し、当該張出部を孔明け加工することで冷媒通路を形成することができるので、請求項2の如く冷媒通路を、冷媒配管接続用のスリーブ部とすれば、スリーブ部を加工形成する必要が無いので、鍛造型を簡素化でき、生産コストの低減を図ることができる。
【0046】
更に、請求項3の如く冷媒通路を、前記容器本体内に収納される一方の圧縮要素から他の圧縮要素に冷媒を供給する冷媒導入部とすれば、冷媒導入部を容器本体に一体形成することができ、コンプレッサの小型化を図ることができる。
【0047】
更に、請求項4の発明によれば請求項3の発明に加えて、冷媒通路を形成する孔明け開始部をメクラ栓にて封止することで、冷媒導入部を容易に成型できるようになり、生産コストの低減を図ることができる。
【0048】
請求項5の発明によれば請求項3又は請求項4の発明に加えて、張出部を前記容器本体の軸方向に沿ってリブ状に形成するので、容器本体の強度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコンプレッサ及び密閉容器の縦断面図である。
【図2】図1の密閉容器の平面図である。
【符号の説明】
10 コンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
12B エンドキャップ
13A、13B 張出部
14 電動要素
16 回転軸
22 ステータ
24 ロータ
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 上シリンダ
40 下シリンダ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
60 吸込通路
62、64 吐出消音室
92、94、96 冷媒通路
93A、93B 連通孔
93C 連通路
95 冷媒導入管
97 冷媒吐出管
100、102、104 メクラ栓

Claims (5)

  1. コンプレッサ用密閉容器を構成する容器本体をアルミニウム鍛造にて成形すると共に、当該容器本体の外面に張出部を一体に成形し、当該張出部を孔明け加工することで冷媒通路を形成することを特徴とするコンプレッサ用密閉容器の製造方法。
  2. 前記冷媒通路は、冷媒配管接続用のスリーブ部であることを特徴とする請求項1のコンプレッサ用密閉容器の製造方法。
  3. 前記冷媒通路は、前記容器本体内に収納される一方の圧縮要素から他の圧縮要素に冷媒を供給する冷媒導入部であることを特徴とする請求項1のコンプレッサ用密閉容器の製造方法。
  4. 前記冷媒通路を形成する孔明け開始部をメクラ栓にて封止することを特徴とする請求項3のコンプレッサ用密閉容器の製造方法。
  5. 張出部を前記容器本体の軸方向に沿ってリブ状に形成することを特徴とする請求項3又は請求項4のコンプレッサ用密閉容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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