JP2004285304A - 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004285304A
JP2004285304A JP2003082479A JP2003082479A JP2004285304A JP 2004285304 A JP2004285304 A JP 2004285304A JP 2003082479 A JP2003082479 A JP 2003082479A JP 2003082479 A JP2003082479 A JP 2003082479A JP 2004285304 A JP2004285304 A JP 2004285304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active energy
energy ray
curable
water
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003082479A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Tanaka
重弘 田中
Yutaka Yamada
山田  豊
Hisao Yamaguchi
尚男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2003082479A priority Critical patent/JP2004285304A/ja
Publication of JP2004285304A publication Critical patent/JP2004285304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】付着性、耐摩耗性、耐水性、耐光性等に優れた、臭気、皮膚毒性の少ない活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物を提供する。
【解決手段】色材、活性エネルギー線硬化性成分、表面張力調整剤、及び水を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物であって、活性エネルギー線硬化性成分として、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録用水性インク組成物に関し、更に詳しくは、付着性、耐摩耗性、耐水性、耐光性等に優れた、臭気、皮膚毒性の少ない活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置による印刷は、ノズルよりインクを噴射し被記録材に付着せしめる方式であり、該ノズルと被記録材が非接触状態にあるため、曲面や凹凸した不規則な形状を有する表面に対して、良好な印刷を行うことができる。このため、広範囲にわたる利用分野が期待されている印刷方式である。
【0003】
このようなインクジェット記録装置に使用されるインクには、主溶剤として水を用いる水性インクと、主溶剤として有機溶剤を用いる油性インクが一般に用いられている。油性インクに比較し、水性インクを用いた印刷画像は全般に耐水性に劣っているが、油性インクが安全性、臭気等に問題があるのに対し、水性インクは主溶剤が水であるため、安全性に優れている事から、インクジェット記録方式には水性インクが一般に使用されている。
【0004】
しかし、このような水性インクの問題点として、印刷画像の付着性、耐摩耗性、耐水性等の耐久性不良があり、これらを改善したインクとして、色材に顔料を用いることにより耐水性、耐光性を改善したインク、活性エネルギー線により硬化させることにより耐久性を改善したインクが数多く提案されている。
【0005】
一例を挙げると、ラジエーション硬化可能なマクロマーをエマルジョン状態で含有する水性インクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、水分が蒸発するとエマルジョン粒子が破壊されノズル端面で造膜する。この場合、実質的に水に不溶なマクロマーを使用しているため、造膜したインク被膜の水による再溶解性が不十分であり、吐出口へ不溶解物が付着堆積して、吐出性が不十分となるという問題を有する。又、着色材、水溶性樹脂、非水溶性活性エネルギー線硬化モノマー、水溶性有機溶剤、水を主成分とする活性エネルギー線で硬化するインクジェット記録インクが提案されている(例えば、特許文献2〜4参照)。しかしながら、これらのインクは、硬化性と付着性を両立させる事が困難である。すなわち官能基数の多いモノマーを使用した場合、体積収縮が大きくなり付着性が低下し、官能基数の少ないモノマーを使用した場合、付着性は改善されるが硬化性が低下するという問題を有する。また、低沸点モノマーの揮発による臭気や接触による皮膚毒性等の安全性、衛生性に問題を有する。
【0006】
また、インクジェット記録方式は主に紙等のインク吸収性の被記録物に利用されており、インク吸収性のない被記録物に対し良好な付着性、耐摩耗性、耐水性等を有し、かつ吐出性の良好なインクジェット記録用水性インクは得られていないのが現状である。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−48922号
【特許文献2】
特開平3−216379号
【特許文献3】
特開平7−224241号
【特許文献4】
特開平8−218016号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとしている課題は、従来のインクジェット用インクにおいて問題とされていた付着性、耐摩耗性、耐水性、耐光性等に優れ、臭気、皮膚刺激性がなく、かつ吐出性に優れた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、色材、活性エネルギー線硬化性成分、表面張力調整剤、及び水を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物であって、活性エネルギー線硬化性成分として、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂を水中に溶解あるいは分散させ、インクジェット記録用インクの活性エネルギー線硬化性成分として用いる事により、再溶解性が良好で、硬化被膜の付着性、耐摩耗性、耐水性、耐光性等に優れ、臭気、皮膚刺激性が少なく、かつ吐出性に優れたインクジェット記録用水性インクが得られる事を見出し、本発明に至った。
【0010】
すなわち本発明は、色材、活性エネルギー線硬化性成分、表面張力調整剤及び水を主成分として含有するインクジェット記録用水性インク組成物であって、活性エネルギー線硬化性成分として分子中に不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂を含有する事を特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、色材、活性エネルギー線硬化性成分、表面張力調整剤、及び水を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物に関するものであり、活性エネルギー線硬化性成分として、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物を提供する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
本発明で使用する活性エネルギー線硬化性水性樹脂における活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合を有する基としては、メタクリロイル基およびアクリロイル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、マレイミド基等が挙げられる。十分な活性エネルギー線硬化性、優れた硬化被膜性能を得るために、該不飽和二重結合の和が、1.0〜5.0当量/kgであることが好ましく、より好ましくは、1.5〜3.5当量/kgである。
【0013】
炭素−炭素三重結合としては、アセチレンジオール由来の炭素−炭素三重結合が挙げられ、塩の基としては、リン酸エステル基、スルホン酸基、三級アミノ基、カルボキシル基、或いはそれらの中和塩基等の何れかを用いることが出来る。
【0014】
分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂としては、アクリル骨格、ポリエステル骨格、ポリエーテル骨格、ポリウレタン骨格の樹脂等を用いることが出来る。
【0015】
活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物に用いる活性エネルギー線硬化性水性樹脂としては、再溶解性の良好なものが好ましい。一般的に再溶解性は分子量の低いほうが良好であるが、硬化被膜性能は低下する。
【0016】
これらの中でも、ポリウレタン骨格のポリウレタン樹脂は、極性の高いウレタン結合をもっているため、比較的低分子でも水素結合によって高分子同様の分子の絡み合いが起こって優れた被膜性能を得ることができる。従って、再溶解性が良好であり、かつ優れた被膜性能を有するインクを得るためには、水性ポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
【0017】
本発明で使用することができる、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩基性化合物で中和されたカルボキシル基を有する活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂(以下、活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂という)は、例えば、以下の手順で得ることができる。
【0018】
まず、活性水素を2個以上有する化合物(A)、または炭素−炭素三重結合を有するアルコール類(B)と、塩の基を有する化合物(C)、ポリイソシアネート化合物(D)とを反応して得られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、分子中に水酸基及び活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合を有する化合物(E)を反応させる。ここで、活性水素を2個以上有する化合物(A)成分の0〜80%モルを、分子中に水酸基を2個及び活性エネルギー線硬化性2重結合を1個以上有する化合物(A−1)に置き換える事によって側鎖にアクリロイル基を導入することが出来る。なお,本発明の文中では、分子中にメタクリロイル基またはアクリロイル基を有する化合物については、以後、(メタ)アクリレートのように記す。
【0019】
(A)、(B)、(C)と(D)の第1段の反応は無溶媒或いはイソシアネートと反応しない溶媒を加えて20〜120℃で行う事ができ、これらのイソシアネート基末端の反応物と(E)との第2段目の反応においても20〜100℃で反応できる。公知の反応触媒を適当量任意に加える事ができる。第二段の反応においては公知の重合禁止剤を適当量任意に添加することが出来る。この反応終了後、反応物分子中のカルボキシル基を塩基性化合物に依り5〜50℃で中和し、5〜40℃で水を加え、50〜60℃で反応溶媒を減圧蒸留して回収する事によって活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂が得られる。
【0020】
上記反応において、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、ヒドロキシ(メタ)アクリレート(D)とのモル比、即ちイソシアネート基と反応させる活性水素の当量は必要に応じて5/1〜1/1の間で任意に決める事ができる。
【0021】
本発明に使用することができる活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂は、(A)、(B)、(C)、(D)を反応したイソシアネート末端ウレタンプレポリマーと、ヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応に於いてイソシアネート基過剰の配合に設定した時は、カルボキシル基を中和し、水を加えた後、そのイソシアネート基をポリアミン化合物、ケチミン化合物、または水によって架橋あるいは鎖延長する事ができる。
【0022】
活性水素を2個以上有する化合物(A)としては、数平均分子量200〜5000のポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール等のポリオール樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種のポリオール樹脂とその他のポリオールとからなるポリオール成分を挙げることができる。
【0023】
その他のポリオールの代表的な例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3プロパンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、スピログリコール類を挙げる事ができる。
【0024】
次に、3価以上のポリオール成分としては、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリブタジエンポリオール、ポリペンタジエンポリオール等の多価アルコール類、または同等の効果を持つ化合物を挙げる事ができる。
【0025】
水酸基を2個及び活性エネルギー線硬化性二重結合を1個以上有する化合物(A−1)としては、グリセリンモノ(メタ)アクリレート等のジヒドロキシモノ(メタ)アクリレート、およびこれらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドラフランを付加重合した化合物が挙げられる。更に、2−メタクリロイルオキシエチレンイソシアネート、メタクロイルイソシアネートとジアルカノールアミンとを反応して得られる生成物、或いは反応性の異なる二つのイソシアネート基を持つジイソシアネートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のモノヒドロキシモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリンメタクリレートアクリレート等のモノヒドロキシジ(メタ)アクリレート等との反応によって得られるハーフウレタン(メタ)アクリレートと、ジアルカノールアミンとを反応させて得られる生成物もその代表例として挙げる事ができる。
【0026】
前記した反応性の異なる二つのイソシアネート基を持つジイソシアネートの代表としては、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0027】
アルカノールアミンの代表としては、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールアミン等を挙げる事ができる。
【0028】
炭素−炭素3重結合を有するアルコール類(B)としては3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のモノアルコール類、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール等のアセチレンジール類、及びそれらのエチレンオキサイド乃至はプロピレンオキサイド付加物、或いはε−カプロラクトン乃至はβ−メチル−δ−バレロラクトン等のラクトン付加物が挙げられる。
【0029】
本発明に使用する活性エネルギー線硬化性水性樹脂中の塩の基としては、例えば、塩の基として、リン酸エステル基、スルホン酸基、三級アミノ基、カルボキシル基、或いはそれらの中和塩基等の何れかの塩の基を有するジオール類、及びジアミン類が適する。具体的例としては、ポリオキシエチレンジアミノプロピルエーテル、トリメチロールプロパンモノリン酸エステル、トリメチロールプロパンモノ硫酸エステル、二塩基酸成分の少なくとも一部がナトリウムスルホ琥珀酸、或いはナトリウムスルホイソフタル酸であるポリエスレルジオール、Nーメチルジエタノールアミン、ジアミノカルボン酸類、例えばリシン、シスチン及び3,5−ジアミノカルボン酸、N,N−ジヒドロキシエチルグリシン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−カルボキシ−プロピオンアミド、2,6−ジヒドロキシ安息香酸ならびに3,5ジヒドロキシ安息香酸、酒石酸、ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフィニル)酢酸、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸等のジヒドロキシアルカン酸、或いは、カルボキシル基含有ポリカプロラクトンジオール等が挙げられる。これら塩の基は中和されることによって水溶性が強まるため中和されて用いることが好ましい。
【0030】
塩の基の必要量は親水性基の種類、組合せで決まる。前記した例の中でも親水性基として特に好ましいものは、分子中にカルボキシル基、スルホン酸塩基から選ばれる何れか一種或いは二種を併せ有するか、またはこれらを有するものの混合物である。カルボキシル基、スルホン酸塩基を導入した場合塩基性化合物により中和することが出来る。酸基の中でもとりわけカルボキシル基を導入するのが種々の点でバランスが取り易く、操作しやすい。カルボキシル基としては、該水性化合物の再溶解性と硬化被膜の耐水性を両立させるために、酸価を20〜80KOHmg/gの範囲とすることが好ましく、より好ましくは、25〜60KOHmg/gである。
【0031】
前記、塩の基を有する化合物中で、好適なカルボキシル基を有する化合物(C)の具体例として,代表的なもののみ挙げるとジヒドロキシアルカン酸、例えば2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸および、前記ジヒドロキシアルカン酸とε−カプロラクトンとの反応で得られるカルボキシル基含有ポリカプロラクトンジオール等がある。
【0032】
カルボキシル基を中和する塩基性化合物としては、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジメチルモノエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジエタノールモノメチルアミン、トリエタノールアミン等の三級アミンが挙げられる。
【0033】
前記したポリイソシアネート化合物(D)の具体的な例としては、エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートの如き脂肪族ジイソシアネート;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン,ノルボルナンジイソシアナートメチル、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4−ジイソシアネートの如き脂環式ジイソシアネート;または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートの如き芳香族ジイソシアネート等のジイソシアネート類を挙げる事ができる。
【0034】
更には、上記したジイソシアネートの重合体、またはジイソシアネートとトリメチロールプロパンやエチレングリコール等のポリオール類とのアダクト、或いはジイソシアネートの尿素変性体、ビュレット変性体、カルボジイミド変性体ウレトンイミン変性体、アロハネート変性体等が該当する。
【0035】
分子中に水酸基及び活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合を有する化合物(E)の代表としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のモノヒドロキシモノ(メタ)アクリレート、或いはグリセリンジ(メタ)アクリレート、ビスコート214HP(大阪有機(株)製)の如きモノヒドロキシメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等のモノヒドロキシトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、グリセリンモノ(メタ)等のジヒドロキシモノ(メタ)アクリレート、およびこれらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフランを付加重合した化合物等が挙げられる。
【0036】
更に、多官能アクリレートとジアルカノールアミン或いはモノアルキルモノアルカノールアミンとをマイケル付加反応で反応した化合物、或いは反応性の異なる二つのイソシアネート基を持つジイソシアネートとモノヒドロキシモノアクリレート、モノヒドロキシジ(メタ)アクリレート等との反応によって得られるハーフウレタンと、或いはメタクリルイソシアネートをジアルカノールアミン或いはモノアルキルモノアルカノールアミンとを反応させて得られる生成物も(E)の代表例として挙げる事ができる。
【0037】
上記、多官能(メタ)アクリレートとしては、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレート;グリセリンモノアクリレートジメタクリレートのように分子内に1個以上のメタクロイル基と1個以上のアクリロイル基を持つ化合物が挙げられる。
【0038】
反応性の異なる二つのイソシアネート基を持つジイソシアネートの代表としては、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0039】
ジアルカノールアミンの代表としては、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールアミン等を挙げる事ができる。
【0040】
モノアルキルモノアルカノールアミンの代表としては、メチルエタノールアミン、エチルエタノールアミン、メチルプロパノールアミン等を挙げる事ができる。
【0041】
(A)、(B)、(C)と(D)の第1段の反応は無溶媒或いはイソシアネートと反応しない溶媒を加えて20〜120℃で行う事ができるが反応時間、副反応などを考えると反応温度は、40〜100℃が好ましい。(A)〜(D)の末端にイソシアネート基を有する反応物と(E)の第2段の反応は20〜100℃で通常反応できるがこの反応においては60〜80℃の範囲が好ましい。反応溶媒はイソシアネートと反応しない有機溶剤を反応に際し、或いは反応後用いる事ができる。これらの反応に用いることが可能な有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、酢酸エチル等が挙げられる。また,第2段の反応においては二重結合の重合防止のため一般的に用いられるハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ターシャリブチルハイドロキノン、フェノチアジジン等の重合禁止剤を添加し、必要に応じて水酸基とイソシアネート基の反応を促進するジブチル錫ラウリレート、スタナスオクトエート、トリエチレンジアミン等の公知反応触媒を適当量用いる事ができる。
【0042】
活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物中の上記水性ウレタン樹脂の含有量は、インクの粘度、印刷画像の耐久性の点から、3〜30質量%の範囲が好ましい。
【0043】
また,活性エネルギー線硬化性成分として、従来公知の活性エネルギー線硬化性モノマーを併用してもよい。
【0044】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物は、色材、活性エネルギー硬化性成分、表面張力調整剤及び水を含有するが、水溶性有機溶剤、助剤を含有してもよい。
【0045】
色材としては、インクジェット記録用インクに一般的に用いられている染料、顔料を用いる事ができる。染料としては、例えば直接染料としてのアゾ染料、フタロシアニン染料、酸性染料としてのアゾ染料、アントラキノン染料等が挙げられる。
【0046】
また、印刷画像に優れた耐水性、耐光性を与えるためには、顔料を用いる事が好ましく、従来公知な有機顔料、無機顔料を全て用いる事ができる。具体的には、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料等の有機顔料、酸化チタン、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0047】
これらの色材は単独または複数を組合せて使用する事ができる。色材のインク組成物中の含有量は、良好な被膜強度と着色性を得るため、0.1〜10質量%の範囲が好ましい。
【0048】
表面張力調整剤としては一般的に水性塗料、インキに用いられているシリコーン系、フッ素系、アクリル系、アセチレンジオール系界面活性剤を用いることが出来るが、本発明においては前記活性エネルギー線硬化型水性ポリウレタン化合物との相性が良いことからアセチレンジオール系界面活性剤を用いることが好ましい。アセチレンジオール系界面活性剤としては、前記した炭素−炭素3重結合を有するアルコール類(B):3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、等のモノアルコール類、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール等のアセチレンジール類、及びそれらのエチレンオキサイド乃至はプロピレンオキサイド付加物が代表としてあげられる。特に好ましいアセチレンジオール系界面活性剤としてダイノール604(エアープロダクツ・ジャパン製)を挙げることが出来る。
【0049】
表面張力調整と水分蒸発に伴うインクの固化を防ぐ意味から、水溶性有機溶剤を用いることが出来る。水溶性有機溶剤は、固化した場合でも水やインクに対する再溶解性を確保するためや、インク吸収性の被記録材料へのインクの浸透時間短縮のためにも使用される。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンの如きグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコーモノフェニルエーテルの如きグリコールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドンの如きピロリドン類、トリエタノールアミンの如きアルカノールアミン類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールの如きアルコール類、ジメチルスルフォキシド等が挙げられる。
【0050】
これらの表面張力調整剤及び水溶性有機溶剤は、溶媒の吸湿性、保湿性や、染料溶解性、顔料分散性、インクの粘度や被記録剤への浸透時間などを考慮して、適宜単独若しくは複数を組合せて使用できる。インク組成物中の使用量は、任意適当量添加できるが、表面張力調整剤は0.1〜5%、水溶性有機溶剤は2〜30質量%の範囲が被膜の強度、耐水性の面から好ましい。
【0051】
水としては、染料の溶解安定性、重金属イオンによるノズル目詰まりを防止するために、2μS(マイクロジーメンス)/cm以下の純度のイオン交換水を用いることが望ましい。インク組成物中の使用量は、40〜90質量%の範囲とすることが一般的である。
【0052】
助剤としては、アルカリ金属の水酸化物や、アルカノールアミンのようなpH調整剤、防菌、防黴剤、金属封鎖剤、顔料分散剤、水溶性樹脂等を使用してもよい。
【0053】
また、必要に応じて光重合開始剤を使用する事ができるが、活性エネルギー線として電子線のような高エネルギー線を使用する場合は光重合開始剤を特に使用しなくてもよい。活性エネルギー線としては、安全性、簡便性の点から紫外線を使用する事が好ましい。
【0054】
光重合開始剤としては、水、または本発明で使用する表面張力調整剤、水溶性有機溶剤に可溶で、インク中で安定に存在し、紫外線により発生したラジカルが、活性エネルギー線硬化性水性ウレタン化合物中の不飽和二重結合と効率的に反応するものであれば全て使用できる。具体的には、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルの如きベンゾイン系化合物、2−ヒドロキシ−2メチル−1−フェニルプロパン−1−オン,4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトンの如きアセトフェノン系化合物、ベンゾフェノンの如きベンゾフェノン系化合物、チオキサンソン系化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、2種類以上を併用する事もできる。これらの光重合開始剤の使用量は、活性エネルギー硬化性成分に対して、0.1〜20質量%とすることが通常である。また,トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン等の光開始助剤も使用する事ができる。
【0055】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお、以下の記述中の「部」は質量部を表す。
【0056】
(調製例1)
還流冷却管、および空気導入管、温度計を備えた攪拌機付き反応器に、ひまし油ジオールHS2G−270B(豊国製油(株)製)8.7部、PEG#600(日本油脂(株)製ポリオキシエチレンエーテルジオール)14.2部、トリメチロールプロパン3.7部、サーフィノール440(2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール:エアープロダクツ・ジャパン(株)製) 23.6部、ジメチロールブタン酸18.7部、ディスモデュールW(住友バイエルウレタン(株)製ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート)99.3部、メチルエチルケトン168部、オクチル酸第一錫0.016部を入れて攪拌しながら70℃まで0.5時間で昇温し70〜75℃で5時間反応後、メトキノン0.11部,ライトエステルG201P45.1部,メチルエチルケトン45.1部オクチル酸第一錫0.15部を加え、再び70〜75℃で8時間反応させて、ポリエステルウレタン樹脂骨格の溶液を得た。50℃に冷却してイルガキュア184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)を17部加える。この溶液にトリエチルアミン12.7部、純水557部を除々に加え、35〜40℃に30分間保ち、サーフィノールAK02(日信化学工業(株)製)0.2部を加えて50℃にて減圧蒸留した。メチルエチルケトンを除去して不揮発分:29.7質量%、ガードナー粘度:K−L、外観透明の活性エネルギー線硬化性水性ウレタン樹脂を得た。このウレタン樹脂の特性は以下の通りである。
アクリロイル基濃度:0.89当量/kg
メタクリロイル基濃度:0.89当量/kg
アクリロイル基/メタアクリロイル基当量比:1/1
固形分酸価:33.2KOHmg/g
【0057】
(調製例2)
還流冷却管、および空気導入管、温度計を備えた攪拌機付き反応器に、ひまし油ジオールHS2G−270B(豊国製油(株)製)15.3部、PEG#600(日本油脂(株)製ポリオキシエチレンエーテルジオール)15.9部、トリメチロールプロパン4.1部、サーフィノール440(2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール:エアープロダクツ・ジャパン(株)製)26.4部、ジメチロールブタン酸19.4部、タケネート600(三井武田ケミカル(株)製1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン)82.4部、メチルエチルケトン164部、オクチル酸第一錫0.016部を入れて攪拌しながら70℃まで0.5時間で昇温し70〜75℃で5時間反応後、メトキノン0.11部、ライトエステルG201P49.6部、メチルエチルケトン49.6部オクチル酸第一錫0.09部を加え、再び70〜75℃で6時間反応させて、ポリエステルウレタン樹脂骨格の溶液を得た。50℃に冷却してイルガキュア184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)を17部加える。この溶液にトリエチルアミン13.3部、純水557部を除々に加え、35〜40℃に30分間保ち、サーフィノールAK02(日信化学工業(株)製)0.2部を加えて50℃にて減圧蒸留した。メチルエチルケトンを除去して不揮発分:26.7質量%、ガードナー粘度:−M、外観透明の活性エネルギー線硬化性水性ウレタン樹脂を得た。このウレタン樹脂の特性は以下の通りである。
アクリロイル基濃度:0.97当量/kg
メタクリロイル基濃度:0.97当量/kg
アクリロイル基/メタアクリロイル基当量比:1/1
固形分酸価:34.5KOHmg/g
【0058】
(実施例1)
カーボンブラック#45L(三菱化学製)20部、分散剤ソルスパーズ27000(ゼネカ製)6部、ソルスパーズ12000(ゼネカ製)0.75部、精製水73.25部をメディアとして直径1.2μmのジルコニアビーズ450部を用いてペイントコンディショナーにより3時間分散し、カーボンブラックの水分散液を得た。この水分散液20部に調整例1の活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂34部、GP600(日本油脂製)5部、ジプロピレングリコールジメチルエーテル0.6部、ダイノール604(エアープロダクツ・ジャパン(株)製)0.5部、精製水40部を加えて攪拌混合し、1.2μmのメンブランフィルターを用いて濾過を行い、紫外線硬化型水性ジェットインクを得た。
【0059】
(実施例2)
オリエント化学製「BONJET BLACK CW−1」(カーボンブラック20%水分散液)20部、調整例2の活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン組成物39部、精製グリセリン7.5部、ジプロピレングリコールジメチルエーテル0.6部、ダイノール604(エアープロダクツ・ジャパン(株)製)0.5部、精製水32.5部を攪拌混合し、1.2μmのメンブランフィルターを用いてろ過を行い、紫外線硬化性水性ジェットインクを得た。
【0060】
(比較例1)
顔料分散体として:カーボンブラック#45L(三菱化学製)20部、スチレン−アクリル樹脂MW7000(酸価100)6部、精製水74部をメディアとして直径1.2μmのジルコニアビーズ450部を用いてペイントコンディショナーにより3時間分散し、カーボンブラックの水分散液を得た。得られたカーボンブラックの水分散液50部、精製水26部、界面活性剤:ノイゲンET−150E(第一工業製薬(株)製10%aq)8部、水溶性モノマーNKエステルA400(新中村化学(株)製)、イソプロピルアルコール4部、ジエチレングリコール4部を加えて、特開平08−218016に示されている活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インクを得た。
【0061】
(比較例2)
特開平8−48922実施例には顔料の分散に関する記載がなく、記述されたとおりにインキ組成物を混合攪拌後、5ミクロン以下のフィルターにて濾過したが目詰まりを起こして全く濾過できない。更に、既に分散されているオリエント化学製「BONJET BLACK CW−1」(カーボンブラック20%水分散液)20部、ジエチレングリコール14部」、2官能ウレタンアクリレート(10,000mPas)の40%エマルジョン60部、光反応開始剤(ベンゾインメチルエーテル)1部、精製水15部を調製し、1.2μmフィルターにて濾過したインクも実施例同一のプリンターヘッドではヘッド部分がすぐにつまり印字できなかった。
【0062】
実施例1、2、比較例1、2で得られたインクを、エプソン純正インクを抜いて洗浄、乾燥したエプソンプリンターPM−670Cカートリッジに充填し、同プリンターにより、ジェットプリンター用専用紙(花王製)、OHP用のPETフィルムに印刷を行った結果、吐出性は良好であり、鮮明な印刷画像が得られた。得られた印刷物を窒素雰囲気中で120w/cmのメタルハライドランプ(ウシオ電機製)を用いて紫外線照射を行い、1J/cmのエネルギーで硬化させ、以下に示す付着性、耐摩耗性、耐水性試験を行った。
【0063】
「付着性試験」
PETフィルムへの印刷物に対し、セロファン粘着テープ(ニチバン製)による引き剥がし試験での印刷画像の剥離の有無を目視により評価した。
【0064】
「耐摩耗性試験」
ジェットプリンター用専用紙、ジェットプリンターOHP用PETフィルムに対し、ラビングテスターを用い、荷重0.5kg/cmでフェルトにより印刷部分を100回こすり印刷画像の剥離の有無を目視により評価した。
【0065】
「耐水性」
ジェットプリンター用専用紙、ジェットプリンターOHP用PETフィルムに対し、印刷物を水道水に浸積して、24時間後の印刷画像の剥離の有無,印刷画像濃度の低下を目視により評価した。
【0066】
上記試験を実施した結果を表1に記す。
紙=ジェットプリンター用専用紙;
PET=ジェットプリンターOHP用PETフィルム
【0067】
【表1】
Figure 2004285304
【0068】
ジェットプリンター用専用紙に対する耐摩耗性、耐水性は良好であり、PETフィルムに対する付着性、耐摩耗性、耐水性も良好であった。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩基性化合物で中和されたカルボキシル基を有する活性エネルギー線硬化性水性化合物をインク中の活性エネルギー線硬化性成分として用いることにより、付着性、耐摩耗性、耐水性等に優れ、臭気、皮膚刺激性が少なく、かつ吐出性に優れた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物を得ることができる。

Claims (3)

  1. 色材、活性エネルギー線硬化性成分、表面張力調整剤、及び水を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物であって、活性エネルギー線硬化性成分として、分子中に活性エネルギー線硬化性不飽和二重結合及び炭素−炭素三重結合と、塩の基を有する活性エネルギー線硬化性水性樹脂を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物。
  2. 前記した活性エネルギー線硬化性水性樹脂が活性エネルギー線硬化性水性ポリウレタン樹脂である請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物。
  3. 前記した活性エネルギー線硬化性水性樹脂の炭素−炭素三重結合が、アセチレンアルコール由来の炭素−炭素三重結合である活性エネルギー線硬化性水性樹脂である請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物。
JP2003082479A 2003-03-25 2003-03-25 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物 Pending JP2004285304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003082479A JP2004285304A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003082479A JP2004285304A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004285304A true JP2004285304A (ja) 2004-10-14

Family

ID=33295766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003082479A Pending JP2004285304A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004285304A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101162A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂、顔料分散液および水性インク
JP2008280363A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Tokai Carbon Co Ltd インクジェットプリンター水性インク用顔料水分散体
EP2423277A2 (en) 2010-08-27 2012-02-29 Fujifilm Corporation Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method and inkjet printed article
JP2012207117A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fujifilm Corp 黒色系インク組成物、インクセット及び画像形成方法
JP2013189598A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd インクジェット記録用水性インキ
WO2016151904A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 富士フイルム株式会社 ゲル粒子の水分散物及びその製造方法、並びに画像形成方法
JP2017508030A (ja) * 2013-12-30 2017-03-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 分散されたポリウレタンおよびオレフィンイオン性コポリマーを含んでなる顔料系インクジェットインク
CN114181370A (zh) * 2021-12-28 2022-03-15 苏州世名科技股份有限公司 一种改性聚氨酯丙烯酸酯光固化低聚物及其制备方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101162A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 水性ポリウレタン樹脂、顔料分散液および水性インク
JP2008280363A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Tokai Carbon Co Ltd インクジェットプリンター水性インク用顔料水分散体
EP2423277A2 (en) 2010-08-27 2012-02-29 Fujifilm Corporation Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method and inkjet printed article
US8829078B2 (en) 2010-08-27 2014-09-09 Fujifilm Corporation Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method and inkjet printed article
JP2012207117A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fujifilm Corp 黒色系インク組成物、インクセット及び画像形成方法
JP2013189598A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd インクジェット記録用水性インキ
JP2017508030A (ja) * 2013-12-30 2017-03-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 分散されたポリウレタンおよびオレフィンイオン性コポリマーを含んでなる顔料系インクジェットインク
US10196531B2 (en) 2013-12-30 2019-02-05 E I Du Pont De Nemours And Company Pigmented inkjet ink comprising dispersed polyurethane and olefin ionic copolymer
WO2016151904A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 富士フイルム株式会社 ゲル粒子の水分散物及びその製造方法、並びに画像形成方法
US10723827B2 (en) 2015-03-24 2020-07-28 Fujifilm Corporation Water dispersion of gel particles, producing method thereof, and image forming method
CN114181370A (zh) * 2021-12-28 2022-03-15 苏州世名科技股份有限公司 一种改性聚氨酯丙烯酸酯光固化低聚物及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2074162B1 (en) Radiation curable and jettable ink compositions
CN107922762B (zh) 基于可辐射固化聚氨酯的粘合剂分散体
KR101292234B1 (ko) 안료 분산액 및 잉크젯 기록용 수성 잉크
CA2731927C (en) Dispersions of polyurethanes, their preparation and use
US20090099277A1 (en) Radiation curable and jettable ink compositions
US20080182080A1 (en) Pigments That Are At Least Partially Sheathed In Radiation-Curable Polyurethane, Their Production And Use
CN107075285B (zh) 用于喷墨墨水的可辐射固化粘合剂分散体
JP4993151B2 (ja) 紫外線硬化型ジェットインク組成物
JP2008266595A (ja) 顔料分散液及びインクジェット記録用水性インク
CA2598970A1 (en) Pigments that are at least partially sheathed in radiation-curable polyurethane, their production and use
JP2005504140A (ja) 硬化性分散剤
EP3202809B1 (en) Gel particles, photosensitive composition, ink composition, method of producing water dispersion of gel particles, and image forming method
EP1412441B8 (en) Radiation curable polymeric ink compositions
CN108541261B (zh) 水分散物及其制造方法、以及图像形成方法
JP5098124B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物
JP5884320B2 (ja) インクジェット用インク組成物
JP2004285304A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物
JP6221298B2 (ja) 光硬化型インクジェット用インク組成物及びインクジェット記録方法
EP3423530B1 (en) Electron beam curable inkjet ink composition
JP2004027154A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用水性インク組成物の製造方法
JP2009227762A (ja) インクジェット用インク組成物
JP2013006924A (ja) インクジェット用インク組成物
JP7173781B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性オフセットインキ、及び印刷物
JP2013155274A (ja) インクジェット用インク組成物
JP5679155B2 (ja) インクジェット記録用水性顔料分散体含有組成物、及びインクジェット記録用水性インク

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050824