JP2004284618A - 外箱が四角筒形の折畳式気密容器 - Google Patents

外箱が四角筒形の折畳式気密容器 Download PDF

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Abstract

【課題】中折れ線を設けないけれども、内袋と共に外箱を具合いよく折り畳むことができ、中折れ線がないために、強度的な安定性が保持され、既存の組立機械の使用ができ、さらに、外観的にも良好とり、且つ、内袋の底部の食み出しによる破れや、内容物の残留もないという、外箱が四角筒形の折畳式気密容器を提供する。
【解決手段】胴部1が前後両面壁2と左右両側壁3とからなる四角筒形であって、その下端に底部を、上端に蓋部5をそれぞれ一体に組立てられ、胴部1の折畳み形式が四角からの変形としての菱形方向に限定された外箱Vと、外箱V内において内容物を密閉して収納し得る内袋Rとからなり、その内袋Rが、外箱Vに一体化されその組立形態と折畳形態とに随伴して拡縮変形可能であって、シールされる密閉底、または密閉底と密閉トップについては、外箱Vが折畳みにより狭まる方向にダブリが生じるように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、段ボールや厚紙等により組み立てられる外箱に内容物を収納する内袋が一体に組み込まれてなる外箱が四角筒形の折畳式気密容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
段ボール箱としては種々の形式があるが、偏平に折畳みができるものとしては、左右側壁に内フラップを、前後面壁に外フラップを突設することにより、底部と蓋部が開放可能に構成されるA式の段ボール箱が用いられる。そして、内袋を有する気密容器においても、このA式の段ボール箱が外箱として採用される。
【0003】
この種の気密容器は、一般的に、内袋がプラスチックシートないしフィルムであって、当然のことながら外箱の内側の空間のほぼ全部を占めるよう拡大する大きさに形成されているが、少なくとも底部が密閉されその密閉底が平たいと外箱の折畳みに順応しないため、折畳みが困難であるという問題があった。
【0004】
そこで、従来は、図47および図48に示すように、外箱60の左右側壁62,62に中折れ線64,64を入れることにより問題を解決していた。また、中折れ線のない外箱の場合、内袋の密閉底部を外側のフラップ端面より大きく食み出させ、そこをV字シールすることで問題を解決していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような外側へ出る中折れ線64,64による従来の折畳式気密容器によれば、折畳みに近い状態を示す図48から分かるように、外箱60の偏平と、内袋61の偏平とが一致するように構成される。つまり、内袋61に平袋が使用される。このような形態においては、外箱60の折畳みに内袋61が比較的順応しやすい。
【0006】
しかし、外箱の中折れ線64.64が段ボールの圧縮強度を著しく損じるために、箱を高く積み重ねることができなく、また、内圧に抗する力も喪失するため、胴膨れ現象が大きく発生する。また、中折れ線が特殊であるため、段ボール箱の既存の組立て機械が使用できなく、しかも、中折れ線が外観的に(見た目に)悪いという不都合があった。
【0007】
一方、上記した中折れ線がなく、内袋の密閉底部が外箱のフラップ端面より食み出し、V字シールした外箱では、内袋底部が外側に大きく食み出しているため、その食み出し箇所に傷が付いて破れ易く、また、構造上、ダブリ部が多いため内容物が残り易く、しかも、組立が簡単ではないという不都合があった。
【0008】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、中折れ線を設けないけれども、内袋と共に外箱を具合いよく折り畳むことができ、中折れ線がないために、強度的な安定性が保持され、既存の組立機械の使用ができ、さらに、外観的にも良好とり、且つ、内袋の底部の食み出しによる破れや、内容物の残留もないという、外箱が四角筒形の折畳式気密容器を提供することを目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、胴部が前後両面壁と左右両側壁とからなる四角筒形であって、その下端に底部を、上端に蓋部をそれぞれ一体に組立てられ、胴部の折畳み形式が四角からの変形としての菱形方向に限定された外箱と、外箱内において内容物を密閉して収納し得る内袋とからなり、その内袋が、外箱に一体化されその組立形態と折畳形態とに随伴して拡縮変形可能であって、シールされる密閉底、または密閉底と密閉トップについては、外箱が折畳みにより狭まる方向にダブリが生じるように構成したことを特徴とする外箱が四角筒形の折畳式気密容器を提供するものである。
【0010】
【作用】
外箱が四角筒形の折畳式気密容器を上記のように構成したから、外箱を折り畳むときには、底部と蓋部とを開放してから、四角筒形の胴部を菱形の方向へ、つまり面壁と側壁との間の角折れ線で曲げることにより偏平にするが、その際に、内袋については、シールされる密閉底および/または密閉トップが外箱の変形に順応して偏平な方向にダブリが生じるために、外箱を容易に折り畳むことができ、逆に、同様に素早く組み立てることもでき、組立により密閉底がダブリが取れてほぼ平たくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて発明の実施の形態を説明する。
【0012】
この発明の外箱が四角筒形の折畳式気密容器Pは、所謂A式の段ボール箱またはこれに類する箱としての外箱Vと、その内側に納まるとともに一体に折畳みがなされる内袋Rとからなり、外箱Vに前記したような中折れ線を有しないために、素材の強度がそのまま保持されるものである。
【0013】
外箱Vの素材については、紙段ボールであると、片面段ボール、両面段ボール、複両面段ボール、三層段ボール等が使用される。また、段ボールの他には、紙、プラスチック、発泡プラスチック、木等のボードや、プラスチック段ボール、板紙等が使用される。
【0014】
また、内袋Rについては、プラスチックフィルム、ラミネートフィルム(アルミ箔、クラフト紙、発泡ポリエチレンシート等のラミネート構造のもの)、アルミ蒸着フィルム、チューブ形状、共押し出しフィルム、二重フィルム、紙とポリエチレンフィルムとのラミネートシート、紙とコンスターチ(澱粉)とポリエチレンフィルムとのラミネートシート、生分解・光分解性樹脂によるフィルム等、フラットヤーンの織布、不織布等、またこれらの素材にエンボス加工されたもの等が製袋して使用される。この場合、外箱Vと同時に折り畳まれるようにするために一体化されるが、これには、例えば、外箱Vの隣接する両内面または全周面に接着される。接着には、点接着、線接着などの部分接着も含まれる。
【0015】
外箱Vの形状は、菱形方向にのみ偏平に折り畳みができるように、胴部1が前後面壁2,2と左右側壁3,3とからなり、一端に胴部1を形成するための糊代4が突設され、上端では蓋部5を構成するために、左右側壁3,3に内フラップ7,7を、前後両面壁2,2に外フラップ8,8をそれぞれ連設し、下端では底部6を構成するために、同じように対称的に左右側壁3,3に内フラップ9,9を、前後両面壁2,2に外フラップ10,10が連設される。
【0016】
そして、この外箱Vについては、各面が偏平な形態と(図1)、持ち手15を突設する形態と(図2)、内容物を出し入れする1個の注口11を設ける形態と(図2)、2個の注口11,11を設ける形態と(図6)、いうように様々で多くの形態が考えられる。なお、外箱Vについて、面壁2と側壁3とは、説明の都合上その間の相対的位置関係で区別する名称にすぎなく、面壁を側壁と、側壁を面壁と変えて称しても差し支えないものとする。
【0017】
注口11は、プラスチックにより成形されたもので、外箱Vの上端の角部に段差凹欠部13を設け(図2,図6)、その中に納まるようにこの注口11が突設されることが、積み重ね等の都合から望ましい。この段差凹欠部13の構造も様々となり得る。
【0018】
持ち手15の取付け形態については、図2,図3において、プラスチックによりバンド状に形成するとともに、その両端にT字形に掛止片17,17を一体に設けた持ち手15が使用され、それを蓋部5に設けられる取付孔19,19に差し込んで掛止され、外フラップ8,8の両方に跨がって持ち手15が取り付けられる。
【0019】
また、内フラップ7,7では、折り返しによる重ね部21,21を設け(図3)、そこに掛止片17,17が掛かる取付孔19,19を穿設してあるので、持ち手15が安定して且つ強固に取り付けられる。この持ち手15は、内フラップ7,7を介して取付けることが好ましいが、外フラップ8,8間だけでも可能な場合がある。また、内フラップ7,7どうしを対角線状に跨がらせて持ち手15を取付けるとより好都合である。
【0020】
注口11は、直接的には内袋Rに取り付けられ(図4)、外箱Vに固定して突設される。突出部分が雄ねじ23となっていて、そこに雌ねじの蓋25が螺着される。この注口11の取付けについては、外箱Vに嵌着孔27を明け、注口11にはその口縁に掛かる上下一対の鍔部29,30が設けられるが、このままでは嵌着孔27に上の鍔部29を通過し得ないので、嵌着孔27を少し開拡し得るように口縁にその円周に沿って多数の細かい切込み31,31,・・を配列し、それぞれ放射方向に刻設してある(図5)。また、下の鍔部30は、比較的広く突出して形成され、その上面に内袋Rの開口近くが面接着される。
【0021】
ちなみに、注口11の取付けについて、従来は、嵌着孔27を開拡するために、そこから一本または2本の長い線状の切込みを入れ、注口11を嵌着してから、その切込みをテープ等で封じていたので、抜けがたい安定した取付け状態が得られなく、また、取付けの作業性が良くなかったが、上記の如くにしてこれらの欠点がが完全に解消された。
【0022】
次に、内袋Rの形態については、外箱Vの折り畳みに応じて偏平となる筒形であるが、上下両端のうち少なくとも底部が密閉された構造である。特に、注口11を有する容器の場合は、内袋Rの上下両端が密閉される。そして、その密閉底33または密閉トップ34は、平らに近い状態から折り畳みできる構造であることが必要である。また、チューブ状のシートまたはフィルム素材から内袋Rが形成されると、そのままではストレートであるが、内圧による胴膨れを阻止するために、中途に径が小さくなる括れ部35を設けたり(図8)、下端に行くにつれて径(幅)を小さくする(図9)というようになすこともある。
【0023】
密閉底33や密閉トップ34の折り畳み構造は様々となるが、その一つとしてダブリ37を設ける(図7)。このダブリ37と関係して、特に、密閉底33については、内容物を言わば最後の一滴までも取り出しやすく、内容物が中央に寄り集まるように、逆三角形や逆台形において落ち込むダブリ37の構造が望ましい(図8〜図13,図20〜図23)また内袋Rは、縮みやすいよう内折り線16,16により十文字に入り組んで上下がその状態でシールされることがあり(図8,図9,図32〜図44)、一方、ダブリ37が逆三角形や逆台形の密閉底33では、十文字の各片が中央に傾斜している(図8〜図13,図20〜図23)。
【0024】
なお、内袋Rの形態のうち、注口11を付けていない上端開閉部がオープンのものについては、一般的に上端部をヒートシールして密封するか、又は、その上端部に開閉可能な部材を取付けておけば良い。その開閉可能な部材としては、例えば、レールファスナー、スライド付きレールファスナー、両面テープ、マジックテープ(登録商標)、ボタン等を使用することができ、その他、折り返して糊付けしたり、或いは、紐を取付けて絞りこんで閉じることもできる。
【0025】
折畳み状態から外箱Vが組立てられると、それに応じて内袋Rが開拡するように、外箱Vの内面の少なくとも一面に内袋Rが接着される。全周面であっても良い。二面であるときには、隣接する両面、つまり一側壁3と一面壁2とであることもあり、相対向する両面であることもある。
【0026】
いずれにしても、必ずしも一面の全面に接着することを要しなく、分離焼却処分の場合のことを考えて、剥がしやすく点々とした部分接着でもよいし、特別の開拡構造を取る都合から一面の(例えば面壁2の)半面接着の場合もあり得る。また、外箱Vに一体化される内袋Rは、一個であるとは限られなく複数個であることもある。図6は、2個の内袋R,Rが内装される場合を示し、それぞれに注口11,11が取り付けられる。
【0027】
なお、内容物を詰めた出荷状態では、図6に示すように、要所をテープ39で止め、全体をバンド41で締結する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の外箱が四角筒形の折畳式気密容器によれば、外箱が四角形から菱形方向に折り畳まれるときに、それに順応して内袋が平たく変形するため、折畳みに抵抗がなく、また、容易に開いて組み立てることもでき、また、強度を弱めるような中折れ線が無いために、高く積み重ねることができるし、内圧による膨出もなくなり、体裁も良好であり、既存の組立て機械が製造に使用でき、内容物の出し入れが容易であり、注口がある場合においても、そこから取り残しなく抽出できる等の優れた効果がある。
【0029】
さらに、四角形の各片の幅中央の内折り線で折り畳み可能な形状の内袋を、外箱の隣接する面壁と側壁との内面に跨がって半々に接着し、その接着を内折り線で折り返した片でなすと、内容物の取り出しと同時に内袋が縮むので、スムースに内容物を取り出すことができ、同時に酸素による品質の劣化を防止できる。
【0030】
内袋を少なくとも一方の外箱の一内面と、隣接する内面とのほぼ中央に、内袋を接着することで、四角形状の外箱であっても容易に開くことができ、この場合、折畳み部分を折り返す必要がなく、また、注口に内袋の一部が重ならない。
【0031】
内袋を外箱の一内面に接着し、隣接する他の内面に内袋の一方の折畳み部分を折り返した状態で接着し、反対の両面にも接着することで、外箱に2個の内袋が収納されることで、新しい内容物と使用後の内容物を同時に収納することができる。
【0032】
内袋において、少なくとも密閉底の内袋を、外箱の隣接フラップに接着することで、内袋の対角線の稜線巾が確保できるため、外箱を開くことができる。
【0033】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図10ないし図41にわたって、注口11の無いものと、有るものとの二つの類型に分けて説明する。まず、図10ないし図27において、注口のない類型の段ボール箱の折畳式気密容器Pについて幾つかの例を挙げる。
【0034】
前記したように、胴部1を構成する前後両面壁2,2と、左右両側壁3,3とに、上端に内フラップ7,7と外フラップ8,8とをそれぞれ突設して蓋部5の構造が形成され、下端にも内フラップ9,9と外フラップ10,10とがそれぞれ突設されることにより底部6の構造が形成される。上端の左右内フラップ7,7については、蓋部5の組立て(図1の状態)をなすとき、内袋Rのシールした上端とともに折り込みやすいように、二等片三角形に形成される。
【0035】
内袋Rは、プラスチックのフィルム状チューブを基本に(全部がチューブでないこともある)使用したもので、偏平にすると、ほぼ面壁2と側壁3とに面する幅であるので、少なくともその両面に接着され、全周に接着されるときもある。なお、使用前において上端が開口されているが、内容物を入れたときにシールされる。下端は折畳み可能に密閉されており、その折畳み構造としての密閉底33が以下のように各例においてそれぞれ異なっている。
【0036】
図10ないし図13は一例を示したもので、この場合は、内袋Rが偏平な状態(図10に二点鎖線で示す状態)において、内袋Rの下端を逆三角形のV字形に形成するとともに、前後一対のV字形底袋45,45を形成することによりダブリ37が具備される。そこで、折り畳んだ状態(図11に近い状態)では、底袋45,45が近接してダブっているが(図12の実線、図13の状態)、組み立てると(図1、図12の一点鎖線の状態)、ダブリ37が取れてほぼ偏平に密閉底33に変形するので、フラップ操作により外箱Vの底部6を容易に組み立てることができる。
【0037】
図14ないし図17は次の例を示したもので、この場合も、内袋Rの下端に前後一対の底袋45,45によるダブリ37を形成したが、底袋45,45を矩形にした点に違いがある。したがって、製造について密閉底33の形成が容易であるが、前記の例と比べると密閉底33が偏平になりにくい。しかし、図18および図19に示す如く、下端の内フラップ9,9を三角形に形成し、外フラップ10,10と共に内袋Rの底部が接着してあっても、箱を組み立てるときに、密閉底33の抵抗が少なくなり、内フラップ9,9および外フラップ10,10を内袋Rと同時に容易に折り込むことができる。この場合、底部の内袋と、底部の内フラップ,外フラップが接着一体化され固定されているため、内容物をヘラ等でかき出す時、ズレにくく、かき出しが容易にできる。
【0038】
図20ないし図23はさらに他の例を示したもので、内袋Rの下端を逆台形に形成するとともに、さらにその下端に前後一対の底袋45,45を形成することによりダブリ37を具備させた。
【0039】
図24ないし図27はさらに他の例を示したもので、内袋Rの下端に中央から両側に高く密着部47,47を設けることにより、密閉底33を逆三角形のV字形に形成した。したがって、この場合は、ダブリ37は複数ではなく、一箇所である。つまり、逆三角形の高さがダブリ37でありその広がりにより密閉底33が開くことになる。
【0040】
次に、図28ないし図41において、注口11を有する類型について説明するが、この場合は、注口11を外箱Vの外面下に納めて突設するために、段差凹欠部13を設ける関係で、そのための構造が外箱Vに取られている。また、内袋Rの上下両端が密閉され、密閉底33および密閉トップ34を有する角風船形であるが、それらがフラップとともに偏平に折り込まれるように、前記実施例とほぼ同様の構造が採られている。
【0041】
外箱Vについては、一方の内フラップ7に、縦の切り溝49を形成して、分けられる一部を段差凹欠部13(図2)の基底板51とするために、その折れ線53が一段低い位置に形成される。そして、隣接する外フラップ8には、その基底板51の上を開放する切欠口55が形成される。また、段差凹欠部13を基底板51の側縁にも開く形状とするために、切欠口55の下端に基底板51の下となる折込片57が突設される。そして、基底板51に前記した嵌着孔27(図5)を設け、それへの押し込みにより注口11が取り付けられる。
【0042】
図28ないし図31は注口11を有する場合の一の例を示したもので、内袋Rは、密閉底33と密閉トップ34とを有する角風船形であって、その密閉底33および密閉トップ34については、前記した図20ないし図23と同様に台形構造におけるダブリ37が形成される。ちなみに、密閉トップ34については、図31に示すように、底袋45,45と対称に上端に一対の上袋46,46が形成される。
【0043】
勿論、このように注口11を有する場合でも、内袋Rの密閉底33と密閉トップ34については、図10及び図13に示すような内袋Rの密閉底、即ち、内袋Rの下端を逆三角形のV字形に形成すると共に、前後一対のV字形底袋45,45を形成することにより、ダブリ37が具備された密閉底であっても良い。
【0044】
図32ないし図35は次の例を示したもので、内袋Rは、チューブを十文字に折り込むとともに、その十文字において上下両端がシールされ、相対向する二面の中央で相対向する内折り線16,16が入り組む形態の袋である。しかし、相対向する二面は内折り線16,16を介して面壁2と側壁3に跨がって半々に接着され、他の二面も同様に接着されて良い。また、内折り線16の入らない面を外箱の面壁2と側壁3とに跨がらせて接着しても良い。
【0045】
なお、上下両端の中心にシール中心の絞り止め59,59が接着により設けられる。類例として挙げると、図36ないし図39は同じく角風船形であるが、下端が三角形ないし錐形に絞られ、その下端に絞り止め59が形成されるので、拡縮しやすく、また、内容物を最後まで取り出しやすい。
【0046】
図40ないし図44に示す気密容器Pでは、内袋Rが同じく内折り線16,16が入り込む袋形態であるが、前記実施例では、内袋Rの折れ込みが中心に対して対称形状であって、内折り線16,16が胴部1の角部(折れ線の位置)に位置するように、折畳み巾面を面壁2と側壁3との両方にほゞ半々に当たるようにしたが、この実施例では、内袋Rは、注口11を有する側の側壁3とその隣接面壁2にほゞ同幅になるように位置させ(図40,図41)、側壁3と面壁2との対面壁68a,68aで外V字壁68が構成され(図42,43)、その開口側に一対の内折り線16,16によりその間の内V字壁71を有するジグザグの拡張壁70を形成した。
【0047】
そこで、気密容器Pを立方体に組み立て(図44)、注口11より内容物を充填すると、内V字壁71が外V字壁68の反対側の角部に向かって張出し、内容物の圧力により全体が同図の如く胴部1の内周面に密着する。なお、内袋Rは、注口11の取付けで止めてあるだけであるが、加えて、外V字壁68を面壁2と側壁3とに接着してあっても良い。
【0048】
図45および図46は、二個の内袋R,Rが内装される場合を示したもので、それぞれに注口11,11が取り付けられ、外箱Vの両角に段差凹欠部13,13を設けて(図6参照)、その中に納まるように基底板51,51より注口11,11が突出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態を示す外箱が四角筒形の折畳式気密容器の斜視図である。
【図2】他の実施形態を示す外箱が四角筒形の折畳式気密容器の斜視図である。
【図3】図2の気密容器における持ち手の取付け状態を示す断面図である。
【図4】図2の気密容器における注口の取付け状態を示す分解斜視図である。
【図5】同注口を取り付ける嵌着孔の平面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施形態を示す外箱が四角筒形の折畳式気密容器の斜視図である。
【図7】この発明の一実施形態としての内袋の下端部断面図である。
【図8】この発明の特殊実施形態としての内袋の正面図である。
【図9】さらに他の実施形態としての内袋の正面図である。
【図10】この発明の一実施例として示す外箱の展開図である。
【図11】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図12】同実施例における内袋の斜視図である。
【図13】図11のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図14】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図15】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図16】同実施例における内袋の斜視図である。
【図17】図15のB−B線矢視の拡大断面図である。
【図18】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図19】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図20】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図21】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図22】同実施例における内袋の斜視図である。
【図23】図21のC−C線矢視の拡大断面図である。
【図24】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図25】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図26】同実施例における内袋の斜視図である。
【図27】図25のD−D線矢視の拡大断面図である。
【図28】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図29】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図30】同実施例における内袋の斜視図である。
【図31】図29のE−E線矢視の拡大断面図である。
【図32】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図33】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図34】同実施例における内袋の斜視図である。
【図35】図33のF−F線矢視の拡大断面図である。
【図36】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図37】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図38】同実施例における内袋の斜視図である。
【図39】図37のG−G線矢視の拡大断面図である。
【図40】この発明の他の実施例を示す外箱の展開図である。
【図41】同気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図42】図41のX−X線矢視の拡大断面図である。
【図43】図41のY−Y線矢視の拡大断面図である。
【図44】同位置における組み立て状態の断面図である。
【図45】この発明の他の実施例としての外箱の展開図である。
【図46】同実施例における気密容器の折畳み状態を示す斜視図である。
【図47】従来例の折畳式気密容器を示す斜視図である。
【図48】同気密容器の折畳み状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
P 外箱が四角筒形の折畳式気密容器
V 外箱
R 内袋
1 胴部
2 面壁
3 側壁
5 蓋部
6 底部
7 内フラップ
8 外フラップ
11 注口
15 持ち手
16 内折り線
18 括れ部
19 取付孔
21 重ね部
27 嵌着孔
29,30 鍔部
31 切込み
33 密閉底
34 密閉トップ
68 外V字壁
70 拡張壁
71 内V字壁

Claims (19)

  1. 胴部が前後両面壁と左右両側壁とからなる四角筒形であって、その下端に底部を、上端に蓋部をそれぞれ一体に組立てられ、胴部の折畳み形式が四角からの変形としての菱形方向に限定された外箱と、外箱内において内容物を密閉して収納し得る内袋とからなり、その内袋が、外箱に一体化されその組立形態と折畳形態とに随伴して拡縮変形可能であって、シールされる密閉底、または密閉底と密閉トップについては、外箱の折畳みにより内折りされて狭まる方向にダブリを生じるように構成したことを特徴とする外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  2. 四角形の相対向する二面の各幅中央の内折り線で折り畳み可能な形状の内袋が、外箱の少なくとも一方の隣接する面壁と側壁の両方に接着されていることを特徴とする請求項1記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  3. 四角形の相対向する二面の各幅中央の内折り線で折り畳み可能な形状の内袋が、外箱の少なくとも一方の隣接する面壁と側壁の両方に接着され、その接着が内袋の面片側と内折り線で折り返された側面片側とでなされていることを特徴とする請求項1記載の外箱が四角筒形の折り畳式気密容器。
  4. 内袋の底面部が拡張されたときに、外箱の四角形の対角線の長さとほぼ同じであって、少なくとも下端でその密閉底をシールすることにより折り畳み可能としたことを特徴とする請求項2又は3記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  5. 内袋の密閉底のシール形状が、V字形状又は逆台形状であることを特徴とする請求項2,3又は4記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  6. 巾折畳み形状の内袋を、四角形状の外箱の少なくとも一方の面壁とそれに隣接する少なくとも一方の側壁との双方にほゞ半々に跨って接着したことを特徴とする請求項1記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  7. 外箱の対角線方向の両端に位置するように一対の内袋を内装したことを特徴とする請求項1記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  8. 上下両端が折畳み形状の密閉底および密閉トップである内袋において、少なくとも密閉底を外箱の底部側の内フラップと外フラップの両方または一方に接着したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,または7記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  9. 内袋に内容物の注口を取り付け、それを外箱から突出して装着したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  10. 外箱と内袋とを剥離分離しやすいように部分接着したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9の記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  11. 内袋の下端部を逆三角形状ないし逆台形状になし、内袋が下端方向に行くにつれて狭くなるように形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  12. 内袋の高さのほゞ中央部を括れ状に巾狭く形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  13. 内袋の円周を外箱の円周より狭く形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  14. 内袋の上端開閉部が開閉可能な部材で構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または13記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  15. 内袋について、隣接する面壁と側壁とにそれぞれほゞ同幅で当たる外V字壁と、その開口側において一対の内折り線によりその間に内V字壁を有するジグザグ形の拡張壁とからなる伸縮袋状に形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13または14記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  16. 外箱に対する注口の取付けについて、それに外箱の素材を挟む上下鍔部を形成し、該素材に注口の嵌着孔を設けるとともに、上の鍔部を通し得るように、嵌着孔の周縁に細かく切込みを配設したことを特徴とする請求項9記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  17. 蓋部がそれぞれ一対の内フラップと外フラップとからなる外箱と、それに内装される内袋とからなる気密容器において、少なくとも内フラップと共に持ち手の取付孔を穿設し、持ち手を取り付けたことを特徴とする外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  18. 内フラップどうしを対角線状に跨がらせて持ち手を取り付けたことを特徴とする請求項17記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
  19. 内フラップに折り返してなる重ね部を設け、重ね部に持ち手の両端の掛止片が掛かる取付孔が形成されていることを特徴とする請求項17または18記載の外箱が四角筒形の折畳式気密容器。
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