JP2004283634A - 合せガラスのリサイクル処理方法および処理装置 - Google Patents

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Kazuo Yamagishi
一夫 山岸
Takeshige Takehashi
丈繁 竹橋
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Abstract

【課題】機械的な破砕に加熱を伴わせることにより合せガラスをさらに破壊および亀裂させ、高熱により効率的に樹脂フィルムを気化して分離できるために、作業性が良好であると同時に純度の高いガラス原料が得られる合せガラスのリサイクル処理方法および処理装置を提供する。
【解決手段】樹脂フィルムをサンドイッチ状に挟む廃棄合せガラスを破砕してから、ガラスが溶解する寸前の高温蒸気の雰囲気中でその破片を攪拌しながら熱破壊および熱亀裂させることにより、高温蒸気の高熱に樹脂フィルムを触れさせ、その高熱で樹脂フィルムを気化させてガラス破片からガスとして除去する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂フィルムまたは樹脂シート(樹脂フィルムと総括する)を間に挟んだ合せガラスについて、それが廃棄された場合に再利用するためにそれを処理する合せガラスのリサイクル処理方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃棄ガラス製品のリサイクルについては、不純物が混入していると製品の材質に悪影響を及ぼすために、再度製品とするために溶解処理するまでにそれを取り除く必要がある。瓶等では予め内容物の残りや栓等を取り除くのは簡単であるが、合せガラスの場合であると、樹脂フィルムが間に挟まれているためそれを除去することは容易ではない。
【0003】
廃棄合せガラスを新たな製品とするために炉で加熱して溶解すると、溶解熱で樹脂フィルムがガス化して大部分が除去されるけれども、その際にガスの一部が溶解したガラスに溶けて取り込まれるのでガラス純度が低くなり、再生された製品ガラスの材質強度に信頼性が得られなかった。
【0004】
廃棄合せガラスから樹脂フィルムを除去するには、それをできるだけ細かく粉砕して分離させる必要がある。そこで、従来は、加熱炉に合せガラスを投入する際には、それを予めフラッシャー等で粉砕していたが、樹脂フィルムがガラスに強く固着しているために容易に除去することができなく、また、ガラスの硬度が高いためにフラッシャーが磨耗し、それを取り替える作業に時間が取られ、また、破砕能力を維持するのに経費が掛かるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、機械的な破砕に加熱を伴わせることにより合せガラスをさらに破壊および亀裂させ、高熱により効率的に樹脂フィルムを気化して分離できるために、作業性が良好であると同時に純度の高いガラス原料が得られる合せガラスのリサイクル処理方法および処理装置を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、樹脂フィルムをサンドイッチ状に挟む廃棄合せガラスを破砕してから、ガラスが溶解する寸前の高温蒸気の雰囲気中でその破片を攪拌しながら熱破壊および熱亀裂させることにより、高温蒸気の高熱に樹脂フィルムを触れさせ、その高熱で樹脂フィルムを気化させてガラス破片からガスとして除去することを特徴とする合せガラスのリサイクル処理方法を提供するものである。
【0007】
また、この発明は、請求項1記載の合せガラスのリサイクル処理方法を実施する処理装置において、廃棄合せガラスの破砕装置に後続して、その破片から樹脂フィルムを除く分離処理装置を設け、分離処理装置は、加熱ジャケットで被覆され、且つ、高温蒸気供給装置から高温蒸気が供給される横長の円筒体を主体とし、その円筒体に、一端から投入された合せガラスの破片を攪拌しながら他端に送る攪拌羽根を内装してあって、円筒体の他端には、高温蒸気の排気装置と、処理された合せガラス破片の回収装置とを後続して設けたことを特徴とする合せガラスのリサイクル処理装置を提供するものである。
【0008】
【作 用】
破砕装置により機械的に破砕された合せガラスの破片は、分離処理装置において、比熱の大きい高温蒸気に触れることにより亀裂が生じ、攪拌羽根による攪拌も伴ってさらに破壊が進行すると同時に、破壊により露出した樹脂フィルムが高温に触れることにより気化し、気化が亀裂から浸入した高温に触れることによっても発生し、その気化圧力によっても破壊がさらに進行する。しかも、攪拌羽根の攪拌により樹脂およびその炭化物が表面からきれいに取れる。また、樹脂フィルムが気化する高熱であっても、ガラスが溶解しない段階であるので、その気体がガラス材質に溶けて取り込まれるということはなく、樹脂フィルムおよびその気化ガスとを分離した純度の高い合せガラスの破片として回収することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図面は、一実施の形態を示したもので、その合せガラスのリサイクル処理装置は、合せガラスaの破砕装置1と、その破片の分離処理装置3と、該装置への高温蒸気供給装置5および高温ガス供給装置6と、分離処理装置3からの排気装置7および回収装置9等から構成される。
【0011】
破砕装置1は、ケースの中に複数の破砕ローラ11,11,11を組み込んだもの等が使用され(図1)、合せガラスの粗い破片aをローラ11,11の間に繰り込んで樹脂フィルムが一部露出するまでに、数mmから数cm(最大5cm)程度に破砕される。下端には定量供給装置13が設けられ、その口から排出された破片は、コンベア等による供給路15を通って分離処理装置3の定量ホッパー17に供給される。
【0012】
分離処理装置3は、ステンレス等の耐熱金属で形成した横に長い円筒体18に加熱ジャケット19を被着して処理室を構成したもので、円筒体18の中心に、モーター22の駆動による回転軸21を軸支し(図2,図4)、回転軸21に多数の攪拌羽根23,23,・・を等間隔置きに交互に取り付け、回転によりガラス破片を送るように傾斜して各羽根が形成される。また、円筒体18の一端に定量ホッパー17からの投入口25を設け、他端に排出口27が設けられる。そして、投入口25と排出口27にはそれぞれエアーゲートナイフ方式による二段のダンパー装置26,28が装備され、これにより内部の気密性が確保されるようにしてある。
【0013】
加熱ジャケット19は、高温ガス供給装置6からの熱風を壁内に取り入れるようにしたもので、図1に矢印で示すように、高温ガス供給装置6は、空気を加熱して加熱ジャケット19に供給するとともに、回収して再度加熱して供給する。さらに、熱効率を高めるために、加熱ジャケット19の外側を断熱材24で被覆する一方、壁内の空間に仕切り20を設け、分割されたそれぞれの仕切り空間について熱風の取入口28と吐出口30が突設される。
【0014】
また、加熱ジャケット19の外側には、円筒体18の中に高温蒸気を取り入れる幾つかの入口29と、排出する出口31とを突設し、高温蒸気供給装置5から入口29に高温蒸気が供給され、樹脂蒸発ガスを含む蒸気が出口31から排気装置7に排出される。
【0015】
高温蒸気供給装置5は、蒸気発生装置5aとそれに続く蒸気加熱装置5bとからなるもので、蒸気発生装置5bで水を蒸発させて約100°Cの蒸気を作り、それを蒸気加熱装置5bにより約700°Cに加熱し、その蒸気が分離処理装置3の円筒体18の中に供給される。これで、円筒体18中が約300〜550°Cの高温蒸気の雰囲気となる。なお、ガラスが溶解する寸前の高温とは、樹脂気化ガスが溶け込むような溶解状態にならない段階の高温であって、柔らかく変形しても破片の形状が保持されている程度の温度が好ましい。
【0016】
分離処理装置3において、円筒体18内にガラスの破片が定量ホッパー17からの投入口25より供給されると、攪拌羽根23,23,・・により攪拌されながら順次排出口27に送られるが、その間に高温蒸気に触れることにより既に露出している樹脂フィルムが気化するし、ガラス破片には亀裂が発生し、亀裂により破砕がさらに細かく進行して樹脂フィルムが露出する。また、亀裂から高温が浸入し樹脂フィルムに到達してそれが気化し、気化ガスの圧力でさらに破壊や亀裂が進行する。
【0017】
なお、合せガラスの破片を静止状態にして高温処理した場合には、表面の樹脂が粘着したままとなりガラスがきれいにならなく、そのため後処理が困難となる。この発明のように羽根23で攪拌することによりガラス面上の摩擦が伴って表面がきれいになることが判明した。
【0018】
円筒体18の温度がガラスが溶解しない300〜550°C程度に保持されるために、その温度で気化して樹脂フィルムが除去されたガラス破片は、排出口27から回収装置9に排出される。回収装置9は、排出口27にスクリューコンベア36を臨ませたもので、排出中途に磁選機32が設けられ、(合せガラスには金網が用いられていることがあるので)鉄屑が吸引除去されてから受け箱33に投入して回収されるようになっている。
【0019】
一方、樹脂フィルムの気化ガスを含む高温蒸気は、出口31から排気装置7に排出される。排気装置7は、サイクロンまたはフイルターによる集塵装置35と、プロパンガス燃焼等によるガス燃焼装置37とからなるもので、ガス燃焼装置35では空気が吹き込まれることによりガスが燃焼してから排気されるようになっている。なお、2は全体をコンピュータにより運転をなすための制御盤を示す。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、樹脂フィルムを挟む合せガラスをリサイクル処理するについて、機械的な破砕に比熱の大きい高温蒸気で加熱を伴わせることによりそれに破壊および亀裂を起こさせ、加えて攪拌を伴わせることにより合理的且つ効率的に樹脂フィルムを気化して分離できるために、作業性が良好であると同時に純度の高いガラス原料が得られるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す合せガラスのリサイクル処理装置の系統的な概略説明図である。
【図2】リサイクル処理装置における分離処理装置の正面から見た断面図である。
【図3】分離処理装置の平面図である。
【図4】分離処理装置の側面から見た断面図である。
【符号の説明】
1 破砕装置
3 分離処理装置
6 高温ガス供給装置
7 排気装置
9 回収装置
19 加熱ジャケット
23 攪拌羽根

Claims (2)

  1. 樹脂フィルムをサンドイッチ状に挟む廃棄合せガラスを破砕してから、ガラスが溶解する寸前の高温蒸気の雰囲気中でその破片を攪拌しながら熱破壊および熱亀裂させることにより、高温蒸気の高熱に樹脂フィルムを触れさせ、その高熱で樹脂フィルムを気化させてガラス破片からガスとして除去することを特徴とする合せガラスのリサイクル処理方法。
  2. 請求項1記載の合せガラスのリサイクル処理方法を実施する処理装置において、廃棄合せガラスの破砕装置に後続して、その破片から樹脂フィルムを除く分離処理装置を設け、分離処理装置は、加熱ジャケットで被覆され、且つ、高温蒸気供給装置から高温蒸気が供給される横長の円筒体を主体とし、その円筒体に、一端から投入された合せガラスの破片を攪拌しながら他端に送る攪拌羽根を内装してあって、円筒体の他端には、高温蒸気の排気装置と、処理された合せガラス破片の回収装置とを後続して設けたことを特徴とする合せガラスのリサイクル処理装置。
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