JP2004283542A

JP2004283542A - ひげ剃り機

Info

Publication number: JP2004283542A
Application number: JP2003124575A
Authority: JP
Inventors: Hidehito Shimooka; 秀仁下岡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2003-03-24
Filing date: 2003-03-24
Publication date: 2004-10-14

Abstract

【課題】内刃（２）がひげの断片や油脂汚れ等による目詰まりを起こしにくく、従来よりも清潔を維持し易いひげ剃り機を提供する。
【解決手段】内刃（２）の表面に酸化チタン（ＴｉＯ２）および銅（Ｃｕ）を含む組成にて光触媒層（５）を設け、内刃（２）に紫外線もしくは可視光線を含む光を照射する手段（１）を、発光ダイオードを用いて設け、内刃（２）を支持する支持体（４）に光透過性の材料を用いたことを特徴とする。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒層を付加した内刃と、これに光を照射する発光ダイオードを備えることによって、内刃が目詰まりし難くし、尚且つ殺菌機能を付加したひげ剃り機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ひげ剃り機は何度か使用すると、肌から剥がれた油脂成分等により、ひげの断片が内刃に付着し、これによって目詰まりするため外刃を取り外してクリーニング出来る構造になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これには、次のような欠点があった。
目詰まりを防ぎ、高い性能と清潔さを維持するためには、頻繁にクリーニングをする必要があった。
本発明は、この欠点を失くすためになされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
内刃（２）の表面に酸化チタンおよび銅を含む組成にて光触媒層（５）を設け、内刃（２）に紫外線もしくは可視光線を含む光を照射する手段（１）を発光ダイオードを用いて設け、内刃（２）を支持する支持体（４）に光透過性の材料を用いる。
本発明は以上の構成よりなるひげ剃り機である。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
外刃（３）と、これに摺接する内刃（２）によってひげを剃る構造を持つひげ剃り機において、内刃（２）の表面に光触媒層（５）を設ける。
光触媒層（５）は刃の片面のみではなく図４に示すように全ての内刃（２）において両面に備えるのが望ましい。
また、光触媒層（５）は、その組成として酸化チタン（ＴｉＯ２）を含むものとし、内刃（２）の表面に固定化する。
この層は厚さ数μｍ程度とし、そのコーティング手段としては、酸化チタンを含む溶液を内刃（２）に塗装の上、８００℃程度の高温により焼付け、固定化する等がある。
酸化チタン等の光触媒は特に紫外線域の波長の光を受けることによって油脂汚れの酸化分解作用と、その親水性による汚れの洗い流し効果、いわゆるセルフクリーニング効果があるため、紫外線を照射することで、内刃（２）への汚れの付着を防ぐことが可能となる。
また、水洗いが可能なひげ剃り機や、湿式ひげ剃り機であれば、高い汚れ洗い流し効果が得られる。
更に、光触媒層（５）の少なくとも表面に銅（Ｃｕ）を付着もしくは含有させる。
手段としては、光触媒層（５）成形後、この表面に銅イオンを含んだ水を付け、紫外線を照射することで還元反応を起こし、銅を固定化する等がある。これによって、銅イオンによる殺菌作用を備えることが出来、内刃（２）の表面を清潔に保つことが出来る。
【０００６】
ところで、通常、内刃（２）は外刃（３）によって外光が遮られ、外光を受けることができない構造となっているため、光触媒層（５）を備えるだけでは先述のようなセルフクリーニング効果を得ることが出来ない。
このため、内刃（２）に紫外線あるいは可視光線を含む光を照射する手段（１）を、外刃（３）に光が遮られない位置に備える。
この光を照射する手段（１）の光源には紫色（紫外線）発光ダイオードを用いる。
これは、低電圧の直流電流で駆動できるため、漏電による感電の恐れを減らすことが出来ることと、消費電力が少ないため、ひげ剃り機の電池駆動に都合が良いためである。
光を照射する手段（１）を設置する数は、内刃（２）の枚数やレイアウト、動き方に応じて、１個もしくは複数用いる。
光を照射する手段（１）を設置する位置は、内刃（２）が図１のような往復刃式や図２のようなロータリー刃では、横に長い形状であるため内刃（２）の形状に沿って複数並べるのが望ましい。
また、外刃（３）内部に侵入した汚れがこの光を照射する手段に付着したり積もったりすることを防ぐため、発光部を周囲面よりも出っ張らせた形状にする、発光面に凸凹形状を設ける、あるいは内刃（２）の下面ではなく側面から照射する構造とする等の対策を施す。
回転刃式の場合は、回転軸方向に内刃（２）の下面から照射する方法の他、図３のように回転する内刃（２）に対して内側に光を照射する手段（１）を備えることによって、遠心力により外側に飛散する汚れが付着することを防ぐという方法が採れる。
【０００７】
光を照射する手段（１）は、内刃（２）が作動している時に点灯させた場合光触媒によるセルフクリーニング効果に加えて内刃（２）の振動もしくは回転による遠心力によって、ひげの断片を振り落とす効果が加わり、相乗効果によって効率よく内刃（２）への汚れの付着を防ぐことができる。また、比較的強い紫外線が外刃（３）の外に漏れてしまう構造の場合は充電時等の非使用時に定期的に光を照射する手段（１）を点灯させるか、もしくはひげ剃り機のクリーニング作業時にのみ、光を照射する手段（１）を点灯させることで、紫外線によって肌を痛める危険を避けることが出来る。
【０００８】
内刃（２）を支持する支持体（４）には、光を透過する材料を用いる。
これは光を照射する手段（１）からの光を支持体（４）が遮ってしまうことを防ぐことと、汚れが付着し易い内刃（２）の固定根元周辺まで光を届けるためである。
従って、主に紫外線を内刃（２）に照射する場合には、支持体（４）の材料を単に透明色のものにするだけでなく、紫外線の透過性が比較的良い材料を選ぶことが望ましい。
【０００９】
【発明の効果】
本発明により、内刃（２）がひげの断片や油脂汚れ等による目詰まりを起こしにくく、従来よりも清潔を維持し易いひげ剃り機を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の断面図（往復刃式ひげ剃り機の場合）
【図２】本発明の断面図（ロータリー刃式ひげ剃り機の場合）
【図３】本発明の断面図（回転刃式ひげ剃り機の場合）
【図４】刃の拡大図
【符号の説明】
（１）光を照射する手段
（２）内刃
（３）外刃
（４）支持体
（５）光触媒層

Claims

外刃（３）と、これに摺接する内刃（２）を有するひげ剃り機において内刃（２）の表面に光触媒層（５）を設け、内刃（２）に紫外線もしくは可視光線を含む光を照射する手段（１）を、外刃（３）によって光が遮られない位置に設けたことを特徴とするひげ剃り機。
前記光触媒層（５）は酸化チタン（ＴｉＯ２）を含む組成にて構成することを特徴とする請求項１記載のひげ剃り機。
前記の光を照射する手段（１）の光源に、発光ダイオードを用いたことを特徴とする請求項１記載のひげ剃り機。
前記光触媒層（５）の表面に銅（Ｃｕ）を付着もしくは含有させたことを特徴とする請求項１記載のひげ剃り機。
内刃（２）を支持する支持体（４）に、光を透過する材料を用いたことを特徴とする請求項１記載のひげ剃り機。