JP2004283336A - 電気治療器の導子、及び同導子を有する電気治療器 - Google Patents
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Abstract
【課題】患部への食い込みが少なく、装着性の良い電気治療器の導子を提供すること。
【解決手段】患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部と、同電極収容部の下端に連設した患部に被着させるための被着部とを有し、前記電極収容部の内周を筒状に形成するとともに、前記被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成した。
【選択図】 図3
【解決手段】患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部と、同電極収容部の下端に連設した患部に被着させるための被着部とを有し、前記電極収容部の内周を筒状に形成するとともに、前記被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気治療器の導子、及び同導子を有する電気治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、低周波治療器のような電気治療器においては、発振器より発した電磁波を導子により患部に伝導するようになっており、同導子は吸引によって患部に取り付けていた。
【0003】
すなわち、上記電気治療器において、導子は、電磁波を患部に伝導する電極と、同電極と患部との間に介在して、電極の患部への接触を緩衝する電極パットとを略椀状に形成した吸引カップの内側に内蔵した構成となっており、前記吸引カップの内側を負圧状態にすることによって患部に取り付けていた。
【0004】
上記吸引カップを有する電気治療器の導子は、電極や電極パッドを収容すべく吸引カップが椀状に形成されていたため、吸着時には吸引カップの端縁部が皮膚に食い込んで、皮膚が鬱血するという不具合があった。そのため、吸引カップの端縁部を円弧状に形成することにより食い込みを緩和し、不具合を解消するようにした導子も用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかし、上述の如く単に吸引カップの端縁部の形状を変えただけでは、吸引カップの皮膚への当たりが緩和されるだけで、食い込み自体を解消することはできなかった。
【0006】
また、吸引カップが拡開状に形成されていて、吸着時には吸引カップの端縁部が皮膚に沿うように構成された導子も用いられていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
実公平2−55966号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2002−143321号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の如く単に吸引カップを拡開状に形成しただけでは、結局、皮膚に接触するのは吸引カップの端縁部のみになってしまい、吸引カップの端縁部が皮膚に食い込んで、皮膚が鬱血するという不具合は解消されなかった。
【0010】
しかも、吸引カップを拡開状に形成することにより、吸引カップの内部空間が小さくなってしまい、同内部空間に収容可能な大きさに電極や電極パッドの大きさが制限されるおそれがあった。そして、確実に内部空間を確保しようとすれば、吸引カップの径を大きくしたり、高さを出したりする必要が生じ、吸引カップが大きくなってしまうおそれがあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の本発明では、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部の下端に患部に被着させるための被着部を形成すると共に、同被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成した。
【0012】
また、請求項2記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成した。
【0013】
また、請求項3記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成した。
【0014】
また、請求項4記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成した。
【0015】
また、請求項5記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成した。
【0016】
また、請求項6記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成した。
【0017】
また、請求項7記載の本発明では、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の導子を有する電気治療器を設けることにした。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電気治療器の導子は、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容しており、前記吸引カップが、電極を収容するための電極収容部と、同電極収容部の下端に連設した患部に被着させるための被着部とを有している。
【0019】
特に、被着部は、内周を下端に向けて漸次拡開状に形成しており、このように、被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成しているので、患部への吸着時には、被着部の内周面を皮膚に当接させて、皮膚と吸引カップの接触面積を広くすることができ、吸引カップが皮膚に食い込むのを防止することができる。そのため、導子の装着性を向上させることができる。
【0020】
これに対し、電極収容部は、内周を筒状に形成するのが望ましく、かかる形状とすることにより、電極を収容するための空間を確保して電極を確実に収容できると共に、電極を収容可能な最低限の大きさに電極収容部を形成して、導子全体をコンパクトに形成することができる。
【0021】
なお、前記電極収容部には、電極のみならず、同電極の皮膚への接触を緩衝する電極パッドを収容することもできる。
【0022】
上記吸引カップは、部位ごとに厚みを変えることによって装着性や機能性をさらに向上させることができ、例えば、以下に述べるような形状が考えられる。
【0023】
1番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成した吸引カップである。
【0024】
かかる形状とすれば、吸着により変形しやすい被着部を前記連設部分を中心として強固に支持して、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。従って、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0025】
しかも、被着部の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分の強度を高めることができるので、吸引カップの耐久性を向上させることができる。
【0026】
2番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成した吸引カップである。
【0027】
かかる形状とすれば、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、連設部分を基点として被着部に圧力を加えることができ、被着部を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0028】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0029】
3番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成した吸引カップである。
【0030】
かかる形状とすれば、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、吸引カップは、前記連設部分を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、その後、吸引カップにかけていた押圧力を開放した際には、元の形状へ復帰しながらその内部を負圧状態にすることとなる。このように、連設部分の厚みを薄くすれば、導子の取付時に被着部を患部に押し付けることができるので、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0031】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0032】
また、上記吸引カップは、部位ごとに被着部の内周の拡開の度合を変えることによっても装着性や機能性を向上させることができる。
【0033】
例えば、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成した場合には、皮膚表面に沿って被着部を当接させることができ、皮膚表面と被着部との接触状態を良くして、導子の装着性を向上させることができる。
【0034】
逆に、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成した場合には、吸着時に被着部がめくれるのを防止することができ、吸引カップの内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0035】
上述した構成からなる導子を電子治療器に用いれば、治療のため導子を患部に装着する際に、患者に不快感を抱かせることがない。従って、上記導子を用いた電子治療器であれば、患者に対して円滑な治療を行うことができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明に係る導子を用いた電気治療器の一実施例を図面に基づき説明する。
【0037】
図1に示すように、本実施例では電気治療器を低周波治療器Aとしており、同低周波治療器Aは、患部治療用の低周波電磁波を発生する低周波発振器1と、同低周波発振器1に接続コード2を介して連設した低周波治療器用導子3(以下、導子3という)とを備えている。そして、図2に示すように、前記導子3を患部の皮膚S表面に吸着させることによって、前記低周波発振器1が発生した低周波電磁波を患部に伝導する。
【0038】
図3には上記導子3の一部断面視による正面図を示しており、図示するように、導子3は、略矩形箱状の電極ケース4と、同電極ケース4の終端に一体的に連設した先端開口の吸引カップBとを備えており、電極ケース4から吸引カップBにかけて電極5を収容すると共に、吸引カップBに電極パッド6を収容している。
【0039】
電極5は、矩形箱状の電極本体5aの下部に円板状の電極板5bを形成して、同電極板5bの下面を電極面5cとしており、同電極面5cから患部に向けて低周波電磁波を放射するようにしている。
【0040】
前記電極本体5aには、電極ケース4に挿通させたニップル7の一端を螺着させており、かかる構成により、電極本体5aを電極ケース4内に保持すると共に、同電極本体5aに連設する電極板5bを吸引カップBに保持している。
【0041】
また、前記ニップル7の他端には接続コード2を連結しており、電極5と低周波発振器1とを電気的に接続している。
【0042】
電極パッド6は、吸水性を有する円柱状のスポンジからなり、図3及び図4に示すように、吸引カップBの内周aに複数突設したパッド保持片8により吸引カップB内に保持して、吸引カップBの下端開口から落下しないようにしている。
【0043】
上述した構成からなる導子3において、本発明で特徴的なのは吸引カップBの形状であり、以下、吸引カップBについてさらに詳説する。
【0044】
(第1実施例)
図3〜図5には第1実施例としての吸引カップB1を示しており、同吸引カップB1は、前記電極ケース4に連設した電極5を収容するための電極収容部9と、同電極収容部9の下端に連設した患部に被着させるための被着部10とからなる。
【0045】
前記電極収容部9は、内周aを筒状に形成しており、前記被着部10は、内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成している。特に、被着部10の内周aは、下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成しており、下端に向かうほど吸引カップB1を被着させる皮膚S表面に対する傾斜角度が小さくなり、外側に反った形状となるようにしている。
【0046】
また、本実施例では、吸引カップB1の厚みが略均一であり、上述の如く吸引カップBを形成することにより、電極収容部9及び被着部10の外周bの形状も、上述した内周aの形状と同様の形状に形成される。すなわち、電極収容部9の外周bは、筒状に形成され、被着部10の外周bは、下端に向けて漸次拡開状に形成される。
【0047】
そして、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aに前述した電極パッド6の落下を防ぐパッド保持片8を突設して、電極パッド6を電極収容部9に収容保持するようにしている。
【0048】
このように、本実施例では、電極収容部9の内周aを筒状に形成するとともに、前記被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成したので、内周aを筒状に形成した電極収容部9に電極5を確実に収容することができ、導子3全体をコンパクトに形成することができる。しかも、図5に示すように、吸着時には拡開状に形成した被着部10が皮膚Sに当接することとなるので、皮膚Sと吸引カップB1の接触面積を広くすることができ、吸引カップB1が皮膚Sに食い込むのを防止することができる。そのため、導子3の装着性を向上させることができる。
【0049】
特に、前記吸引カップB1は、被着部10の内周aを下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成したので、皮膚S表面に沿って被着部10を当接させることができ、皮膚S表面と被着部10との接触状態を良くして、導子3の装着性を向上させることができる。
【0050】
(第2実施例)
図6には第2実施例としての吸引カップB2を示しており、同吸引カップB2は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成している。
【0051】
すなわち、本実施例では、吸引カップB2の外周bを電極収容部9から被着部10にかけて連続して傾斜させており、かかる形状とすることにより、電極収容部9及び被着部10から両者の連設部分11に向かって吸引カップB2の厚みが次第に増し、連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも厚くなるようにしている。
【0052】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0053】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも厚くなるように吸引カップB2を形成したので、吸着により変形しやすい被着部10を前記連設部分11を中心として強固に支持して、吸着時における被着部10の変形を抑制することができる。従って、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0054】
しかも、被着部10の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分11の強度を高めることができるので、吸引カップB2の耐久性を向上させることができる。
【0055】
(第3実施例)
図7には第3実施例としての吸引カップB3を示しており、同吸引カップB3は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成している。
【0056】
すなわち、本実施例では、吸引カップB3の外周bを電極収容部9から被着部10にかけて連続して傾斜させると共に、前記電極収容部9と前記被着部10との連設部分11に凹部12を形成することにより、被着部10から連設部分11に向かって吸引カップB3の厚みが次第に厚くなると共に、連設部分11においては、前記凹部12によって吸引カップB3の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるようにしている。
【0057】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0058】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるように吸引カップB3を形成しているので、導子3を取り付けるべく吸引カップB3を患部に押し付けた際には、吸引カップB3は前記連設部分11を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部10を押し付けることができる。
【0059】
特に、連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄いので、導子3を取り付けるべく吸引カップB3を患部に押し付けた際には、前記連設部分11を基点として被着部10に圧力が加わることとなり、被着部10を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0060】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部10は、前記連設部分11よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部10の変形を抑制することができる。そのため、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0061】
(第4実施例)
図8には第4実施例としての吸引カップB4を示しており、同吸引カップB4は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成している。
【0062】
すなわち、本実施例では、吸引カップB4の外周bにおいて、電極収容部9と被着部10との連設部分11に凹部12を形成すると共に、同凹部12に隣接する被着部10に凸部13を形成することにより、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄くなるようにしている。
【0063】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0064】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるように吸引カップB4を形成したので、導子3を取り付けるべく吸引カップB4を患部に押し付けた際には、吸引カップB4は前記連設部分11を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部10を押し付けることができる。
【0065】
特に、連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄いので、導子3を取り付けるべく吸引カップB4を患部に押し付けた際には、前記連設部分11を基点として被着部10に圧力が加わることとなり、被着部10を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0066】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部10は、前記凸部13によって連設部分11よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部10の変形を一層抑制することができる。そのため、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0067】
(第5実施例)
図9には第5実施例としての吸引カップB5を示しており、同吸引カップB5は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成する一方で、被着部10の内周aの拡開度合が、下端に向けて漸次小さくなるように形成している。
【0068】
すなわち、本実施例では、吸引カップB1を被着させる皮膚S表面に対する被着部10の傾斜角度が、被着部10の下端に向かうほど大きくなり、被着部10が内側から外側に向かって湾曲した形状となるようにしている。
【0069】
また、本実施例では、吸引カップB5の厚みが略均一であり、上述の如く吸引カップB5を形成することにより、電極収容部9及び被着部10の外周bの形状も、上述した内周aの形状と同様の形状に形成される。すなわち、電極収容部9の外周bは、筒状に形成され、被着部10の外周bは、下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように拡開状に形成される。その結果、本実施例における吸引カップB5は、電極収容部9の下端に被着部10が段状に連設された形状となる。
【0070】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0071】
このように、本実施例では、被着部10の内周aの拡開度合が下端に向けて漸次小さくなるように吸引カップB5を形成したので、吸着時に被着部10がめくれるのを防止することができ、吸引カップB5の内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0072】
上述してきたように、本実施例における低周波治療器Aでは、装着性の良い形状に形成した吸引カップBを導子3に用いているので、本低周波治療器Aで低周波治療を行う際には、患者に不快感を抱かせることがなく導子3を患部に装着することができ、患者に対して快適で円滑な治療を行うことができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載の本発明では、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部の下端に患部に被着させるための被着部を形成すると共に、同被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成したので、吸着時には拡開状に形成した被着部が皮膚に当接することとなり、皮膚と吸引カップの接触面積を広くすることができ、吸引カップが皮膚に食い込むのを防止することができる。そのため、導子の装着性を向上させることができる。
(2)請求項2記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成したので、吸着により変形しやすい被着部を前記連設部分を中心として強固に支持して、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。従って、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。しかも、被着部の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分の強度を高めることができるので、吸引カップの耐久性を向上させることができる。
(3)請求項3記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成したので、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、連設部分を基点として被着部に圧力を加えることができ、被着部を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成しているので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。
(4)請求項4記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成したので、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、吸引カップは前記連設部分を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部を押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成しているので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。
(5)請求項5記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成したので、皮膚表面に沿って被着部を当接させることができ、皮膚表面と被着部との接触状態を良くして、導子の装着性を向上させることができる。
(6)請求項6記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成したので、吸着時に被着部がめくれるのを防止することができ、吸引カップの内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子を確実に患部に取り付けることができる。
(7)請求項7記載の本発明では、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の導子を有する電気治療器を設けることにしたので、導子を患部に装着した際に患者に不快感を抱かせることがなく、電気治療器の使用感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気治療器の一実施例の説明図である。
【図2】本発明に係る導子の使用状態を示す斜視による説明図である。
【図3】同導子の一部断面視による正面図である。
【図4】同導子の底面図である。
【図5】同導子の使用状態を示す一部断面視による説明図である。
【図6】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図7】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図8】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図9】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【符号の説明】
A 低周波治療器
B 吸引カップ
Bl 吸引カップ
B2 吸引カップ
B3 吸引カップ
B4 吸引カップ
B5 吸引カップ
a 内周
b 外周
S 皮膚
1 低周波発振器
2 接続コード
3 低周波治療器用導子
4 電極ケース
5 電極
5a 電極本体
5b 電極板
5c 電極面
6 電極パッド
7 ニップル
8 パッド保持片
9 電極収容部
10 被着部
11 連設部分
12 凹部
13 凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気治療器の導子、及び同導子を有する電気治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、低周波治療器のような電気治療器においては、発振器より発した電磁波を導子により患部に伝導するようになっており、同導子は吸引によって患部に取り付けていた。
【0003】
すなわち、上記電気治療器において、導子は、電磁波を患部に伝導する電極と、同電極と患部との間に介在して、電極の患部への接触を緩衝する電極パットとを略椀状に形成した吸引カップの内側に内蔵した構成となっており、前記吸引カップの内側を負圧状態にすることによって患部に取り付けていた。
【0004】
上記吸引カップを有する電気治療器の導子は、電極や電極パッドを収容すべく吸引カップが椀状に形成されていたため、吸着時には吸引カップの端縁部が皮膚に食い込んで、皮膚が鬱血するという不具合があった。そのため、吸引カップの端縁部を円弧状に形成することにより食い込みを緩和し、不具合を解消するようにした導子も用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかし、上述の如く単に吸引カップの端縁部の形状を変えただけでは、吸引カップの皮膚への当たりが緩和されるだけで、食い込み自体を解消することはできなかった。
【0006】
また、吸引カップが拡開状に形成されていて、吸着時には吸引カップの端縁部が皮膚に沿うように構成された導子も用いられていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
実公平2−55966号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2002−143321号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の如く単に吸引カップを拡開状に形成しただけでは、結局、皮膚に接触するのは吸引カップの端縁部のみになってしまい、吸引カップの端縁部が皮膚に食い込んで、皮膚が鬱血するという不具合は解消されなかった。
【0010】
しかも、吸引カップを拡開状に形成することにより、吸引カップの内部空間が小さくなってしまい、同内部空間に収容可能な大きさに電極や電極パッドの大きさが制限されるおそれがあった。そして、確実に内部空間を確保しようとすれば、吸引カップの径を大きくしたり、高さを出したりする必要が生じ、吸引カップが大きくなってしまうおそれがあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の本発明では、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部の下端に患部に被着させるための被着部を形成すると共に、同被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成した。
【0012】
また、請求項2記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成した。
【0013】
また、請求項3記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成した。
【0014】
また、請求項4記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成した。
【0015】
また、請求項5記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成した。
【0016】
また、請求項6記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成した。
【0017】
また、請求項7記載の本発明では、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の導子を有する電気治療器を設けることにした。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電気治療器の導子は、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容しており、前記吸引カップが、電極を収容するための電極収容部と、同電極収容部の下端に連設した患部に被着させるための被着部とを有している。
【0019】
特に、被着部は、内周を下端に向けて漸次拡開状に形成しており、このように、被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成しているので、患部への吸着時には、被着部の内周面を皮膚に当接させて、皮膚と吸引カップの接触面積を広くすることができ、吸引カップが皮膚に食い込むのを防止することができる。そのため、導子の装着性を向上させることができる。
【0020】
これに対し、電極収容部は、内周を筒状に形成するのが望ましく、かかる形状とすることにより、電極を収容するための空間を確保して電極を確実に収容できると共に、電極を収容可能な最低限の大きさに電極収容部を形成して、導子全体をコンパクトに形成することができる。
【0021】
なお、前記電極収容部には、電極のみならず、同電極の皮膚への接触を緩衝する電極パッドを収容することもできる。
【0022】
上記吸引カップは、部位ごとに厚みを変えることによって装着性や機能性をさらに向上させることができ、例えば、以下に述べるような形状が考えられる。
【0023】
1番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成した吸引カップである。
【0024】
かかる形状とすれば、吸着により変形しやすい被着部を前記連設部分を中心として強固に支持して、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。従って、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0025】
しかも、被着部の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分の強度を高めることができるので、吸引カップの耐久性を向上させることができる。
【0026】
2番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成した吸引カップである。
【0027】
かかる形状とすれば、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、連設部分を基点として被着部に圧力を加えることができ、被着部を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0028】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0029】
3番目は、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成した吸引カップである。
【0030】
かかる形状とすれば、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、吸引カップは、前記連設部分を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、その後、吸引カップにかけていた押圧力を開放した際には、元の形状へ復帰しながらその内部を負圧状態にすることとなる。このように、連設部分の厚みを薄くすれば、導子の取付時に被着部を患部に押し付けることができるので、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0031】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って同被着部の内側全面に患部の皮膚が押し付けられ、電極収容部内の電極や電極パッドが必要以上に患部に押し付けられて、電極や電極パッドが患部の皮膚に食い込むのを防止することができ、導子の装着性を向上させることができる。
【0032】
また、上記吸引カップは、部位ごとに被着部の内周の拡開の度合を変えることによっても装着性や機能性を向上させることができる。
【0033】
例えば、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成した場合には、皮膚表面に沿って被着部を当接させることができ、皮膚表面と被着部との接触状態を良くして、導子の装着性を向上させることができる。
【0034】
逆に、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成した場合には、吸着時に被着部がめくれるのを防止することができ、吸引カップの内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子を確実に患部に取り付けることができる。
【0035】
上述した構成からなる導子を電子治療器に用いれば、治療のため導子を患部に装着する際に、患者に不快感を抱かせることがない。従って、上記導子を用いた電子治療器であれば、患者に対して円滑な治療を行うことができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明に係る導子を用いた電気治療器の一実施例を図面に基づき説明する。
【0037】
図1に示すように、本実施例では電気治療器を低周波治療器Aとしており、同低周波治療器Aは、患部治療用の低周波電磁波を発生する低周波発振器1と、同低周波発振器1に接続コード2を介して連設した低周波治療器用導子3(以下、導子3という)とを備えている。そして、図2に示すように、前記導子3を患部の皮膚S表面に吸着させることによって、前記低周波発振器1が発生した低周波電磁波を患部に伝導する。
【0038】
図3には上記導子3の一部断面視による正面図を示しており、図示するように、導子3は、略矩形箱状の電極ケース4と、同電極ケース4の終端に一体的に連設した先端開口の吸引カップBとを備えており、電極ケース4から吸引カップBにかけて電極5を収容すると共に、吸引カップBに電極パッド6を収容している。
【0039】
電極5は、矩形箱状の電極本体5aの下部に円板状の電極板5bを形成して、同電極板5bの下面を電極面5cとしており、同電極面5cから患部に向けて低周波電磁波を放射するようにしている。
【0040】
前記電極本体5aには、電極ケース4に挿通させたニップル7の一端を螺着させており、かかる構成により、電極本体5aを電極ケース4内に保持すると共に、同電極本体5aに連設する電極板5bを吸引カップBに保持している。
【0041】
また、前記ニップル7の他端には接続コード2を連結しており、電極5と低周波発振器1とを電気的に接続している。
【0042】
電極パッド6は、吸水性を有する円柱状のスポンジからなり、図3及び図4に示すように、吸引カップBの内周aに複数突設したパッド保持片8により吸引カップB内に保持して、吸引カップBの下端開口から落下しないようにしている。
【0043】
上述した構成からなる導子3において、本発明で特徴的なのは吸引カップBの形状であり、以下、吸引カップBについてさらに詳説する。
【0044】
(第1実施例)
図3〜図5には第1実施例としての吸引カップB1を示しており、同吸引カップB1は、前記電極ケース4に連設した電極5を収容するための電極収容部9と、同電極収容部9の下端に連設した患部に被着させるための被着部10とからなる。
【0045】
前記電極収容部9は、内周aを筒状に形成しており、前記被着部10は、内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成している。特に、被着部10の内周aは、下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成しており、下端に向かうほど吸引カップB1を被着させる皮膚S表面に対する傾斜角度が小さくなり、外側に反った形状となるようにしている。
【0046】
また、本実施例では、吸引カップB1の厚みが略均一であり、上述の如く吸引カップBを形成することにより、電極収容部9及び被着部10の外周bの形状も、上述した内周aの形状と同様の形状に形成される。すなわち、電極収容部9の外周bは、筒状に形成され、被着部10の外周bは、下端に向けて漸次拡開状に形成される。
【0047】
そして、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aに前述した電極パッド6の落下を防ぐパッド保持片8を突設して、電極パッド6を電極収容部9に収容保持するようにしている。
【0048】
このように、本実施例では、電極収容部9の内周aを筒状に形成するとともに、前記被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成したので、内周aを筒状に形成した電極収容部9に電極5を確実に収容することができ、導子3全体をコンパクトに形成することができる。しかも、図5に示すように、吸着時には拡開状に形成した被着部10が皮膚Sに当接することとなるので、皮膚Sと吸引カップB1の接触面積を広くすることができ、吸引カップB1が皮膚Sに食い込むのを防止することができる。そのため、導子3の装着性を向上させることができる。
【0049】
特に、前記吸引カップB1は、被着部10の内周aを下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成したので、皮膚S表面に沿って被着部10を当接させることができ、皮膚S表面と被着部10との接触状態を良くして、導子3の装着性を向上させることができる。
【0050】
(第2実施例)
図6には第2実施例としての吸引カップB2を示しており、同吸引カップB2は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成している。
【0051】
すなわち、本実施例では、吸引カップB2の外周bを電極収容部9から被着部10にかけて連続して傾斜させており、かかる形状とすることにより、電極収容部9及び被着部10から両者の連設部分11に向かって吸引カップB2の厚みが次第に増し、連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも厚くなるようにしている。
【0052】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0053】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも厚くなるように吸引カップB2を形成したので、吸着により変形しやすい被着部10を前記連設部分11を中心として強固に支持して、吸着時における被着部10の変形を抑制することができる。従って、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0054】
しかも、被着部10の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分11の強度を高めることができるので、吸引カップB2の耐久性を向上させることができる。
【0055】
(第3実施例)
図7には第3実施例としての吸引カップB3を示しており、同吸引カップB3は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成している。
【0056】
すなわち、本実施例では、吸引カップB3の外周bを電極収容部9から被着部10にかけて連続して傾斜させると共に、前記電極収容部9と前記被着部10との連設部分11に凹部12を形成することにより、被着部10から連設部分11に向かって吸引カップB3の厚みが次第に厚くなると共に、連設部分11においては、前記凹部12によって吸引カップB3の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるようにしている。
【0057】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0058】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるように吸引カップB3を形成しているので、導子3を取り付けるべく吸引カップB3を患部に押し付けた際には、吸引カップB3は前記連設部分11を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部10を押し付けることができる。
【0059】
特に、連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄いので、導子3を取り付けるべく吸引カップB3を患部に押し付けた際には、前記連設部分11を基点として被着部10に圧力が加わることとなり、被着部10を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0060】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部10は、前記連設部分11よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部10の変形を抑制することができる。そのため、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0061】
(第4実施例)
図8には第4実施例としての吸引カップB4を示しており、同吸引カップB4は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開度合が大きくなるように拡開状に形成する一方で、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成している。
【0062】
すなわち、本実施例では、吸引カップB4の外周bにおいて、電極収容部9と被着部10との連設部分11に凹部12を形成すると共に、同凹部12に隣接する被着部10に凸部13を形成することにより、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄くなるようにしている。
【0063】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0064】
このように、本実施例では、電極収容部9と被着部10との連設部分11の厚みがその他の部分の厚みよりも薄くなるように吸引カップB4を形成したので、導子3を取り付けるべく吸引カップB4を患部に押し付けた際には、吸引カップB4は前記連設部分11を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部10を押し付けることができる。
【0065】
特に、連設部分11の厚みが被着部10の厚みよりも薄いので、導子3を取り付けるべく吸引カップB4を患部に押し付けた際には、前記連設部分11を基点として被着部10に圧力が加わることとなり、被着部10を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0066】
しかも、吸着時に変形しやすい被着部10は、前記凸部13によって連設部分11よりも厚く形成されることとなるので、吸着時における被着部10の変形を一層抑制することができる。そのため、被着部10の変形に伴って同被着部10の内側全面に患部の皮膚Sが押し付けられ、電極収容部9内の電極5や電極パッド6が必要以上に患部に押し付けられて、電極5や電極パッド6が患部の皮膚Sに食い込むのを防止することができ、導子3の装着性を向上させることができる。
【0067】
(第5実施例)
図9には第5実施例としての吸引カップB5を示しており、同吸引カップB5は、第1実施例の吸引カップB1と同様、電極収容部9の内周aを筒状に形成し、被着部10の内周aを下端に向けて漸次拡開状に形成する一方で、被着部10の内周aの拡開度合が、下端に向けて漸次小さくなるように形成している。
【0068】
すなわち、本実施例では、吸引カップB1を被着させる皮膚S表面に対する被着部10の傾斜角度が、被着部10の下端に向かうほど大きくなり、被着部10が内側から外側に向かって湾曲した形状となるようにしている。
【0069】
また、本実施例では、吸引カップB5の厚みが略均一であり、上述の如く吸引カップB5を形成することにより、電極収容部9及び被着部10の外周bの形状も、上述した内周aの形状と同様の形状に形成される。すなわち、電極収容部9の外周bは、筒状に形成され、被着部10の外周bは、下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように拡開状に形成される。その結果、本実施例における吸引カップB5は、電極収容部9の下端に被着部10が段状に連設された形状となる。
【0070】
また、本実施例においても、電極収容部9と被着部10との連設部分11の内周aには電極パッド6を電極収容部9に収容保持するためのパッド保持片8を突設している。
【0071】
このように、本実施例では、被着部10の内周aの拡開度合が下端に向けて漸次小さくなるように吸引カップB5を形成したので、吸着時に被着部10がめくれるのを防止することができ、吸引カップB5の内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子3を確実に患部に取り付けることができる。
【0072】
上述してきたように、本実施例における低周波治療器Aでは、装着性の良い形状に形成した吸引カップBを導子3に用いているので、本低周波治療器Aで低周波治療を行う際には、患者に不快感を抱かせることがなく導子3を患部に装着することができ、患者に対して快適で円滑な治療を行うことができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載の本発明では、患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、吸引カップは、電極を収容するための電極収容部の下端に患部に被着させるための被着部を形成すると共に、同被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成したので、吸着時には拡開状に形成した被着部が皮膚に当接することとなり、皮膚と吸引カップの接触面積を広くすることができ、吸引カップが皮膚に食い込むのを防止することができる。そのため、導子の装着性を向上させることができる。
(2)請求項2記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成したので、吸着により変形しやすい被着部を前記連設部分を中心として強固に支持して、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。従って、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。しかも、被着部の変形によって大きな負荷がかかり、損傷しやすい連接部分の強度を高めることができるので、吸引カップの耐久性を向上させることができる。
(3)請求項3記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成したので、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、連設部分を基点として被着部に圧力を加えることができ、被着部を効果的に患部に押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成しているので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。
(4)請求項4記載の本発明では、前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成したので、導子を取り付けるべく吸引カップを患部に押し付けた際には、吸引カップは前記連設部分を基点として外側に広がる方向に変形することとなり、患部に被着部を押し付けることができる。従って、導子を確実に患部に取り付けることができる。しかも、吸着時に変形しやすい被着部は、前記連設部分よりも厚く形成しているので、吸着時における被着部の変形を抑制することができる。そのため、被着部の変形に伴って吸引カップの内側に患部の皮膚が押し付けられて、装着性が悪くなるのを防止することができる。
(5)請求項5記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成したので、皮膚表面に沿って被着部を当接させることができ、皮膚表面と被着部との接触状態を良くして、導子の装着性を向上させることができる。
(6)請求項6記載の本発明では、前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成したので、吸着時に被着部がめくれるのを防止することができ、吸引カップの内側を確実に負圧状態にすることができる。そのため、導子を確実に患部に取り付けることができる。
(7)請求項7記載の本発明では、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の導子を有する電気治療器を設けることにしたので、導子を患部に装着した際に患者に不快感を抱かせることがなく、電気治療器の使用感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気治療器の一実施例の説明図である。
【図2】本発明に係る導子の使用状態を示す斜視による説明図である。
【図3】同導子の一部断面視による正面図である。
【図4】同導子の底面図である。
【図5】同導子の使用状態を示す一部断面視による説明図である。
【図6】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図7】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図8】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【図9】他実施例としての吸引カップを示す一部断面視による正面図である。
【符号の説明】
A 低周波治療器
B 吸引カップ
Bl 吸引カップ
B2 吸引カップ
B3 吸引カップ
B4 吸引カップ
B5 吸引カップ
a 内周
b 外周
S 皮膚
1 低周波発振器
2 接続コード
3 低周波治療器用導子
4 電極ケース
5 電極
5a 電極本体
5b 電極板
5c 電極面
6 電極パッド
7 ニップル
8 パッド保持片
9 電極収容部
10 被着部
11 連設部分
12 凹部
13 凸部
Claims (7)
- 患部に吸着させる吸引カップの内部に電極を収容した電気治療器の導子において、
吸引カップは、電極を収容するための電極収容部の下端に患部に被着させるための被着部を形成すると共に、同被着部の内周を下端に向けて漸次拡開状に形成したことを特徴とする電気治療器の導子。 - 前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも厚く形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気治療器の導子。
- 前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みを被着部の厚みよりも薄く形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気治療器の導子。
- 前記吸引カップは、電極収容部と被着部との連設部分の厚みをその他の部分の厚みよりも薄く形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気治療器の導子。
- 前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次大きくなるように形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気治療器の導子。
- 前記吸引カップは、被着部の内周を下端に向けて拡開度合が漸次小さくなるように形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気治療器の導子。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の導子を有する電気治療器。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003078383A Pending JP2004283336A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 電気治療器の導子、及び同導子を有する電気治療器 |
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---|---|
JP (1) | JP2004283336A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006158653A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Kazuhiko Chikami | 吸引治療器具、及び、吸引治療器具で使用される吸着カップ |
KR100706115B1 (ko) | 2006-06-23 | 2007-04-13 | 김동호 | 흡착형 전극 |
JP2013074937A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Hoomaa Ion Kenkyusho:Kk | 浴用通電装置および電極ユニット |
JP2018102769A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | ミナト医科学株式会社 | 電気治療器 |
WO2023105861A1 (ja) * | 2021-12-08 | 2023-06-15 | 酒井医療株式会社 | 電気治療装置の導子 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078383A patent/JP2004283336A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006158653A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Kazuhiko Chikami | 吸引治療器具、及び、吸引治療器具で使用される吸着カップ |
KR100706115B1 (ko) | 2006-06-23 | 2007-04-13 | 김동호 | 흡착형 전극 |
JP2013074937A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Hoomaa Ion Kenkyusho:Kk | 浴用通電装置および電極ユニット |
JP2018102769A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | ミナト医科学株式会社 | 電気治療器 |
WO2023105861A1 (ja) * | 2021-12-08 | 2023-06-15 | 酒井医療株式会社 | 電気治療装置の導子 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090728 |