JPH05300207A - 片耳装着型送受話器 - Google Patents

片耳装着型送受話器

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JPH05300207A
JPH05300207A JP22507692A JP22507692A JPH05300207A JP H05300207 A JPH05300207 A JP H05300207A JP 22507692 A JP22507692 A JP 22507692A JP 22507692 A JP22507692 A JP 22507692A JP H05300207 A JPH05300207 A JP H05300207A
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JP
Japan
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contact
ear
earpiece
microphone
tragus
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Application number
JP22507692A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ikeda
田 保 男 池
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Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Corp
Pilot Pen Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耳への装着が確実ではずれにくくし、装着の
際の違和感を軽減する。 【構成】 イヤホンとイヤホンの振動が放出されるイヤ
ピースを備え、イヤピースにマイクロホンを内蔵したマ
イク保持部材を連結部材を介して連結すると共に、イヤ
ピースまたは連結部材に支持部材を回動自在に結合し、
支持部材にこの支持部材の回動により耳珠および耳甲介
腔裏側部分のいずれかに接触できる長さに形成された接
触子の一端を取り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳介の耳甲介腔に装着
する片耳装着型送受話器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の片耳装着型送受話器としては、例
えば特開昭62−137951号公報に示されるものが
ある。同公報に記載の送受話器は、イヤピ−スとマイク
ロホンを保持体で連結し、イヤピ−スを耳に装着するよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
記載の送受話器では、耳の大きさおよび形状は様々であ
るため、イヤピ−スの外れにくい装着状態を得ることは
できない。
【0004】そこで、本発明は、耳への装着が確実で外
れにくく、装着の際の違和感が軽減できる片耳装着型送
受話器を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は次のような片耳装着型送受話器により達成される。
すなわち、本発明の片耳装着型送受話器は、イヤホンと
イヤホンの振動が放出されるイヤピ−スを備え、イヤピ
−スにマイクロホンを内蔵したマイク保持部材を連結部
材を介して連結すると共に、イヤピ−スまたは連結部材
に支持部材を回動自在に結合し、支持部材にこの部材の
回動により耳珠および耳甲介腔裏側部分のいずれかに接
触できる長さに形成された接触子の一端を取り付けてい
る。
【0006】また、別の構成として、イヤホンとイヤホ
ンの振動が放出されるイヤピ−スを備え、イヤピ−スに
連結部材を取り付けると共に、連結部材にマイクロホン
を内蔵した支持部材を回動自在に取り付け、支持部材に
この部材の回動により耳珠および耳甲介腔裏側部分のい
ずれかに接触できる長さに形成された接触子の一端を取
り付け、支持部材に音導管を設けている。
【0007】上記接触子は、レバ−装置を介して支持部
材に取り付けると、送受話器を耳に装着しやすくなる。
【0008】また、レバ−装置の回転軸に突起を設け、
この突起を支持部材内に設けたばね材に接触させると、
装着感をよくすることができる。
【0009】さらに、接触子の少なくとも他端側を弾性
物質で構成すると、上記と同様に装着感をよくすること
ができる。
【0010】マイク保持部材に内蔵したマイクロホン
は、骨伝導音声をピックアップする骨伝導マイクロホン
であってもよい。骨伝導マイクロホンが振動緩衝部材を
介して取り付けられていると、高騒音環境に於いても十
分な音声ピックアップ及び受話を一層確実にすることが
できる。
【0011】
【作用】イヤピ−スを耳甲介腔に挿入した後、支持部材
を手で回して接触子を耳珠に接触させると、耳珠がイヤ
ピ−スと接触子に挟まれ、イヤピ−スの脱出が防止され
る。また、支持部材を手で逆に回して接触子を耳甲介腔
裏側部分に接触させると、対珠部分が前に押し出されて
イヤピ−スの上にかぶさるので、同様にイヤピ−スの脱
出が防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例の説明に先立ち、その
理解のための前提となる外耳の構造について説明する。
【0013】図18に示すように、人間の耳はほぼ中央
に外耳道100があり、その入口の前側に耳珠101が
突出しており、また外耳道入口下側に耳甲介腔102が
あり、その下側の耳垂103の上側には上方へ向かって
対珠104が突出しているが、対珠104は耳甲介腔1
02に対してほとんど盛り上がっていない人々も多い。
耳垂103から上方に向かって耳介105が続いてい
る。また、外耳道100の入口の下方には珠間切痕10
6がある。
【0014】耳の裏側は図19に示すように、耳介10
5と人体頭部の境界である耳介付け根部107の上側に
鞍部108があり、下側に溝状のくぼみ部109があ
る。耳甲介腔102の裏側は耳介付け根部107より3
〜5mm以上外側に位置している。鞍部108およびく
ぼみ部109を含む耳介付け根部107以外の耳甲介腔
裏側部分110はあまり痛覚を感じない。
【0015】以下、本発明の送受話器の実施例につき説
明する。
【0016】図1ないし図6の送受話器は、外耳道挿入
部つきのイヤピ−スを用いた例を示している。図におい
て、送受話器1は、音圧型のイヤホン2を内蔵したイヤ
ピース3が外耳道挿入部4とイヤピース基部5を備え、
イヤピース基部5の下に連結した連結部材6にマイク保
持部材7を結合し、マイク保持部材7にマイクロホン8
を内蔵している。連結部材6はステンレスのような金属
パイプで作られている。
【0017】ところで、対珠104が耳甲介腔102に
対してほとんど盛り上がっていない人々も多い。また、
耳介付け根部107のくぼみ部109は痛覚を伴いやす
い部位である。さらに、耳介105の表側と裏側とでは
人により装着感ないし違和感に差異がある。
【0018】そこで、連結部材6に支持部材9を回動可
能に結合し、支持部材9にこの部材9の回動により耳珠
101および耳甲介腔裏側部分110のいずれかに接触
できる長さに形成された裁頭円錐状の接触子10を立設
し、接触子10を硬質ゴムのような弾性物質で構成す
る。接触子10は支持部材9の回動軸線と平行であり、
接触子10の他端は自由である。
【0019】連結部材6の回りを回動するように結合し
た支持部材9は、その後方部分(図1の右側)にレバー
装置11を備え、レバー装置11を介して接触子10の
一端が支持部材9に揺動自在に取り付けられている。
【0020】図3および図4において、レバ−装置11
はプラスチックで一体に成形された、接触子10の取付
座12と、回転軸13と、レバ−14を備えており、回
転軸13は支持部材9の軸受15に取り付けられてい
る。そして、回転軸13には片持梁状の突起16を設
け、支持部材9の内壁17に小突起18を設けている。
小突起18は突起16を係止して接触子10の妄動を防
ぐ。突起16はレバ−14が拡開位置(図1の一点鎖
線)に動かされると、弾性により小突起18を乗り越え
られる長さと形状に設定されている。
【0021】支持部材9は連結部材6に回動可能に結合
するが、回動位置から妄りに動かないようにするため、
支持部材9に取り付けた半割り状の筒体19に連結部材
6を貫通させている。筒体19は支持部材9が抵抗をも
って回動するような材質で形成され、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなプラスチックで作られてい
る。
【0022】なお、図1および図3において、イヤホン
2に接続した配線20とマイクロホン8に接続した配線
21はイヤピース3内で合流させ、合流した配線をコー
ド22によりイヤピース3から一旦外部に出してから支
持部材9内に入れ、接触子10内を通して外部へ接続す
る。接触子10は筒状に形成してコード22を保持する
ようにしており、ブッシングを兼ねている。符合23は
接触子から引き出された配線の余端を保持するためのコ
ード取付部を示している。
【0023】上述のように構成された送受話器1は、次
のように使用される。
【0024】(対珠が盛り上がっている人の場合)イヤ
ピ−ス3を耳甲介腔102に挿入した後、支持部材9を
手で回し、図5に示すように接触子10を耳珠101に
接触させる。すると耳珠101がイヤピ−ス3と接触子
10に挟まれ、接触子10は弾性により弓なりに変形
し、耳珠101を圧迫する。このため人体頭部が激しく
運動してもイヤピ−ス3の脱出が防止でき、装着感もよ
い。
【0025】(対珠がほとんど盛り上がっていない人の
場合)支持部材9を手で逆に回し、耳垂103をイヤピ
ース3と接触子10の間に位置させてから図6に示すよ
うに接触子10を耳甲介腔裏側部分110に接触させ
る。このとき接触子10は梁状のため耳介付け根部10
7のくぼみ部109に接触せず、接触子10は弾性によ
り弓なりに変形して耳甲介腔裏側部分110を圧迫す
る。このため対珠104部分が前に押し出されてイヤピ
−ス3の上にかぶさるので、痛覚を伴わずイヤピ−ス3
の脱出が防止でき、装着感もよい。
【0026】(耳介の裏側に異物が接触すると違和感を
持つ人の場合)段落番号0024に記載のように支持部
材9を手で回し、接触子10を耳珠101に接触させ
る。
【0027】本例のようにレバー装置11を備えている
と、接触子10をレバー14により拡開位置(図1の一
点鎖線)に回動しておいてから、耳珠101または耳甲
介腔裏側部分110に対する元の接触位置へ復帰できる
ので、送受話器1を耳に装着しやすくなる。
【0028】上記実施例では、イヤピースにイヤホンを
内蔵しているが、イヤホンをイヤピース外に配置し、こ
の両者を音導路を介して連結してイヤホンの空気振動を
イヤピース内へ放出するように構成してもよい。また、
接触子はその全体が弾性物質で作られているが、接触子
の耳珠または耳甲介腔裏側部分に接触する他端側を弾性
物質で形成し、一端側を非弾性物質で形成してもよい。
さらに、支持部材を連結部材に回動自在に結合している
が、イヤピース基部を長めに形成し、この基部に回動自
在に結合するようにしてもよい。
【0029】図7の送受話器1aは、上記実施例と同様
にレバ−装置11aの回転軸13aに突起16aを設け
ているが、突起16aを支持部材9内に設けたばね材2
4に接触させている。このようにすると接触子10が剛
体であっても接触時微移動するため装着感をよくするこ
とができる。
【0030】本例では、ばね材24に小突起18aを一
体に設けており、この小突起18aは前記実施例と同様
に突起16aを係止して接触子10の妄動を防ぐ。小突
起18aはレバ−14aが図1の一点鎖線で示した拡開
位置に動かされると、突起16aが乗り越えられる高さ
と形状に設定されている。
【0031】また図7は、接触子10の他端側に弾性物
質として断熱性発泡体25を設け、支持部材9にコード
22を通すためのブッシング26を別に設けた例を示し
ている。断熱性発泡体の代わりにフェルトのような弾性
物質を使用することができる。
【0032】図8の送受話器1aは、外耳道挿入部のな
いインナーイヤータイプのイヤピースを用いた例を示し
ている。
【0033】図において、イヤホンとしてのダイナミッ
クスピーカ2aを内蔵したイヤピ−ス3aを備え、イヤ
ピース3aに連結部材6aを取り付けると共に、連結部
材6aにコンデンサ型マイクロホン8aを内蔵した支持
部材9aを回動自在に取り付け、支持部材9aにこの部
材9aの回動により耳珠101および耳甲介腔裏側部分
110のいずれかに接触できる長さに形成され、裁頭円
錐状で硬質ゴムからなる接触子10aの一端を固定し、
支持部材9aの下部に音導管27を設けている。
【0034】上記各実施例では、接触子が支持体の回動
軸線と平行な場合を示したが、耳介の形状を考慮して種
々試験を行った結果、接触子が支持部材との取付点を頂
角60度の円錐の範囲内で傾いていてもよいことが判っ
た。
【0035】図9は、支持部材9bの取付座12aを傾
斜させて、接触子10bが支持部材9bとの取付点を中
心に頂角60度の円錐の範囲内で傾むいている例を示し
ている。この例では支持部材9bの回動軸線と接触子1
0bの軸線が図2に示す仮想中心面A−A上にあり、こ
の場合、支持部材9bの回動軸線と接触子10bの取付
点との距離Lを、L≦15mmの範囲とするのが最適で
ある。なお、本例では接触子10bの他端側のみを弾性
物質25aで構成した例も示している。
【0036】図10も、支持部材9cの取付座12cを
傾斜させて、接触子10bが支持体9cとの取付点を中
心に頂角60度の円錐の範囲内に傾いている例を示して
いるが、図11のように支持部材9cの回動軸線と接触
子10bの軸線が図2に示す仮想中心面AーAに入らな
いような形にねじれて傾いた例を示している。この場
合、支持体9cの回動軸線と接触子10bの取付点との
距離Lを、L≦10〜13mmの範囲とするのが最適で
ある。
【0037】図12ないし図14は、外耳道挿入部を設
けたイヤピースを示している。このイヤーピースの説明
に先立ち、その理解のための前提となる外耳道の構造に
ついて説明する。
【0038】外耳道の形状は鼓膜に至るまでの経路で複
雑な曲がり方をしている。左耳を例にとって説明する。
外耳道入口のほぼ中心と口、鼻または顎を結ぶ図18の
直線E−Eを含み、ミケン付近を通る平面E’を仮想
し、この平面E’内での外耳道の形状は図20に示すよ
うになっている。
【0039】同図において、外耳道100の入口111
を挟んで耳珠101のほぼ反対側に耳甲介腔102の底
の部分があり、その後ろ側へ回り込む形で外耳道100
は曲がりくねっており、外耳道100の途中に突出壁部
112が形成されている。耳甲介腔102の底の部分で
は、薄い皮膚などの組織の下にすぐ頭骨114の一部が
ある。この突出壁部112の先端113は軟質であるも
のの、皮膚が薄く耳珠101と比較すると比較的硬度の
しっかりした突部である。
【0040】耳珠101の裏側から鼓膜115へ至る左
側の外耳道壁はなだらかな曲面の壁部116を形成する
が、その先には小さな凹部117がある。この凹部11
7の部分は鼓膜方向に押されると強い痛みを感じる程の
鋭敏な痛覚を備え、この部分を過ぎると、鼓膜115に
向かって外耳道100はやや左に曲がりながら細くなり
つつ鼓膜115へ達する。凹部117付近以外には、あ
まり痛覚を感じない。
【0041】以下、イヤピースにつき説明する。
【0042】外耳道挿入部4bは、中央部が最も細くな
ってくびれ部分28が形成され、その先側には断面積が
増大したふくらみ部分29が一体的に連なっている。そ
して、くびれ部分28からふくらみ部分29にかけて、
外耳道挿入部4bは全体的に屈曲した形状をなしてい
る。
【0043】外耳道挿入部4bのふくらみ部分29およ
びくびれ部分28のC−C線およびD−D線における断
面形状は、それぞれ図15および図16に示すように長
円形をなしている。そして、同図に示す仮想中心面P−
Pに関して外耳道挿入部4bは対称的な形状をなしてい
る。この中心面P−Pによる断面でみると、くびれ部分
28の図12における上側は凹入部30となっている
が、下側は滑らかな曲面突部31となっている。また、
ふくらみ部分29の先端部分も滑らかな曲面により形成
されている。
【0044】符合32、33は接触調節部材を示し、こ
の部材32、33は外耳道挿入部4bの外耳道壁への接
触を調節するために所望に取り付けられ、長い横断面円
形の形状をなしており、イヤピース3bの両側に左右い
ずれの耳にも適合するように一個づつ配置されている。
接触調節部材32、33は、イヤピース3bに設けた軸
34に軸止めされて回動自在となっている。
【0045】イヤピ−ス3bは、図17に示すように外
耳道挿入部4bが外耳道100内に挿入される。すなわ
ち、イヤピ−ス3bの凹入部30は、突出壁部112の
形に対応するように形成されていて、突出壁部112に
はめられ、凹入部30の先の屈曲したふくらみ部分29
が突出壁部112の背後の部分に接するようになる。こ
のように、図12に示すイヤピ−スの形状は図17に示
した外耳道の形状に対応している。そして、イヤピ−ス
4bの装着状態では、イヤピ−ス3bの中心面P−Pは
図18の平面E’とほぼ一致する。
【0046】図20において、突出壁部112付近より
奥に向かって外耳道100の断面形状は多くの人で偏平
となっており、また、それより奥の位置付近で外耳道1
00の断面形状はややねじれながら左に折れ曲がりつつ
鼓膜に達している。外耳道挿入部4bの前述のくびれ部
分は突出壁部112に見合った位置にあり、ふくらみ部
分29は突出壁部112の背後に引っかかった状態とな
り抜けにくい。また、イヤピ−ス3bを外耳道挿入部4
bの軸線に対して回転させようとする外力に対しては、
外耳道挿入部4bの下側部分35および36(図17)
に対向する外耳道内壁および耳珠101の部分が回転に
抗する反力を生じさせている。この回転に抗する反力に
よって、イヤピ−ス3bの外耳道100内での回転が防
止される。そして、接触調節部材32、33の存在によ
り外耳道挿入部4bの外耳道100への固定がより確実
となる。
【0047】また、図12に示すふくらみ部分29の先
端の凹入部30に近い部分37の剛性または硬さを曲面
突部31に近いふくらみ部分先端部38の剛性または硬
さと等しいかそれより大きくすることにより、使用感が
良くなり、安定した装着が一層可能となる。逆に先端部
38の剛性が高くなるようにすると、前記凹部を押して
その痛覚を刺激する上、イヤピ−ス3bの回転耐力が先
端部が軟質になった分だけ減少する。したがって、外耳
道挿入部4bを図12に示すように矢印A方向に曲げる
力FAと、矢印B方向に曲げる力FBとはFA≦FBの
関係が成り立つよう構成することが好ましい。これによ
って突出壁部112の背後の部分への接触が良くなり、
前述のように回転に対する反力とよくバランスする。
【0048】イヤピ−ス3bおよび接触調節部材32、
33は、適度な硬さ、摩擦係数を有する材料、例えば硬
質のシリコンゴムのような材料で作るのがよいが、生体
側の適応力が大きいため、通常のプラスチックス、これ
らの複合材などを用いることができる。また、部分的に
異種材料を用いて装着感をよくすることができる。ま
た、特に外耳道挿入部4bを特に図18のE−E線付近
で太くすることによって、外耳道閉塞効果を発生させ、
騒音下の受話性能を向上させることもできる。
【0049】材料の硬度はシリコンゴムなどにあっては
JIS硬度40度以上のものがよく60〜80度が特に
適当である。90度においてもこれに対応する外耳道1
00の特に狭い人を除いて不快感をあたえない。
【0050】イヤピ−ス基部5aと外耳道挿入部4b
は、別体で予め成形された後、圧入等により着脱可能に
組み立てられている。外耳道挿入部4bは内部に音導路
を有している。外耳道挿入部4bおよび接触調節部材3
2、33はJIS硬度70〜90のシリコンゴム製であ
る。
【0051】上記各実施例ではマイク保持部材に内蔵し
たマイクロホンを示したが、このマイクロホンを骨伝導
音声をピックアップする骨伝導マイクロホンとすること
もできる。
【0052】図21の送受話器1bはマイクロホンを骨
伝導マイクロホン8bとした実施例を示し、マイク保持
部材7aは骨伝導マイクロホン8bを内蔵したマイクケ
ース7b、連結部材6から伝わる振動を減衰させるため
の振動緩衝部材7c及びこれらを連結部材6に結合する
ためのマイク保持補助部材7dより成っている。
【0053】マイクケース7bは骨伝導マイクロホン8
bと分けて示してあるが、骨伝導マイクロホン8bを構
成する周知のマイクセンサ、電気的回路、シールドケー
ス等が骨伝導マイクロホン8bに設けられている。マイ
クケース7bは骨伝導マイクロホン8bのケースを兼ね
ていてもよいが、顔面に当接させるため肌触りの良い材
料、形状となっていることが好ましい。
【0054】振動緩衝部材7cは一般的にはスポンジ状
の材料が使われるが、特に好ましい材料としては独立気
泡のゴム発泡体が連結部材6側から伝播される振動をよ
く吸収する。
【0055】マイク保持補助部材7dは振動緩衝性の材
料がよく、振動緩衝部材7cと一体に形成することも可
能である。
【0056】図21に示す骨伝導マイクロホンが組み込
まれた片耳装着型送受話器の場合は、イヤピースを外耳
道に装着すると、骨伝導マイクロホン8bのマイクケー
ス7bが上顎または下顎の横に位置して顔面に接触し、
骨伝導音をピックアップする。80デシベルを越える高
騒音環境に於いても良好な音声伝達が可能である。
【0057】これまでの各実施例について、必要に応じ
てマイクロホン用整合回路やイヤホン音量のコントロー
ラ、あるいは各種スイッチ類、整合回路用電池電源等の
付加的装置を内蔵させることも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の片耳装着型送受
話器は、耳珠および耳甲介腔裏側部分にいずれかに接触
する接触子を付設したことにより、耳への装着が確実で
外れにくいものとなり、接触子による耳珠および耳甲介
腔裏側部分に対する接触位置が装着者の好みに従い選択
できるので、装着の際の違和感が軽減できるものとな
る。
【0059】そして、接触子がレバ−装置を介して支持
部材内に取り付けられることにより、送受話器を耳に装
着しやすくなる。また、レバ−装置の回転軸に設けた突
起を支持部材内に設けたばね材に常時接触させることに
より、装着感をよくすることができる。さらに、接触子
の少なくとも先端を弾性物質で構成することにより、同
様に装着感をよくすることができる。またさらに、マイ
ク保持部材に内蔵したマイクロホンを骨伝導マイクロホ
ンとし、このマイクロホンを振動緩衝部材を介してマイ
ク保持部材に取り付けることにより、高騒音環境に於い
ても十分な音声ピックアップ及び受話を一層確実にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の片耳装着型送受話器の一部を切り欠い
た正面図。
【図2】図1の要部右側面図。
【図3】図1におけるレバ−装置の要部断面図。
【図4】図1におけるレバ−装置の横断面図。
【図5】本発明の送受話器の使用例を示す説明図。
【図6】本発明の送受話器の使用例を示す説明図。
【図7】本発明の他の片耳装着型送受話器を示し、その
一部を切り欠いた要部正面図。
【図8】本発明のさらに他の片耳装着型送受話器を示
し、その一部を切り欠いた正面図。
【図9】接触子と支持部材の他の取付状態を示す要部正
面図。
【図10】接触子と支持部材のさらに他の取付状態を示
す要部正面図。
【図11】図10の平面図。
【図12】本発明に用いるイヤピースの別例を示す正面
図。
【図13】図12の一部を切り欠いた右側面図。
【図14】図12において接触調節部材を所望の調節位
置に回動した状態を示す正面図。
【図15】図12のCーC線断面図。
【図16】図12のDーD線断面図。
【図17】外耳道へイヤピースを挿入した状態を示す断
面図。
【図18】耳を表側から見た説明図。
【図19】耳を裏側から見た説明図。
【図20】外耳道を示す断面図。
【図21】本発明のさらに他の片耳装着型送受話器を示
し、その一部を切り欠いた正面図。
【符合の説明】
1、1a、1b 送受話器 2、2a イヤホン 3、3a、3b イヤピース 6、6a 連結部材 7 マイク保持部材 7c 振動緩衝部材 8、8a、8b マイクロホン 9、9a、9b、9c 支持部材 10、10a、10b 接触子 11、11a レバ−装置 16、16a 突起 24 ばね材 25 弾性物質 104 対珠 110 耳甲介腔裏側部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イヤホンとイヤホンの振動が放出されるイ
    ヤピ−スを備え、イヤピ−スにマイクロホンを内蔵した
    マイク保持部材を連結部材を介して連結すると共に、イ
    ヤピ−スまたは連結部材に支持部材を回動自在に結合
    し、支持部材にこの部材の回動により耳珠および耳甲介
    腔裏側部分のいずれかに接触できる長さに形成された接
    触子の一端を取り付けたことを特徴とする片耳装着型送
    受話器。
  2. 【請求項2】接触子がレバ−装置を介して支持部材に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1記載の片耳
    装着型送受話器。
  3. 【請求項3】レバ−装置の回転軸に設けた突起を、支持
    部材内に設けたばね材に接触させたことを特徴とする請
    求項2記載の片耳装着型送受話器。
  4. 【請求項4】接触子の少なくとも他端側を弾性物質で構
    成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の片
    耳装着型送受話器。
  5. 【請求項5】マイク保持部材に内蔵したマイクロホン
    が、骨伝導音声をピックアップする骨伝導マイクロホン
    である請求項1、2、3または4記載の片耳装着型送受
    話器。
  6. 【請求項6】マイクロホンが、振動緩衝部材を介してマ
    イク保持部材に取り付けられている請求項5記載の片耳
    装着型送受話器。
  7. 【請求項7】イヤホンとイヤホンの振動が放出されるイ
    ヤピ−スを備え、イヤピ−スに連結部材を取り付けると
    共に、連結部材にマイクロホンを内蔵した支持部材を回
    動自在に取り付け、支持部材にこの部材の回動により耳
    珠および耳甲介腔裏側部分のいずれかに接触できる長さ
    に形成された接触子の一端を取り付け、支持部材に音導
    管を設けたことを特徴とする片耳装着型送受話器。
JP22507692A 1992-02-19 1992-07-31 片耳装着型送受話器 Pending JPH05300207A (ja)

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