JP2004283255A - 劇場用椅子 - Google Patents

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【課題】着座者の周囲を、簡単な構造で、効率よく空調できるようにした劇場用椅子を提供する。
【解決手段】左右1対の側脚2、2間に、座3及び背凭れ4を支持するようにした劇場用椅子において、側脚2に中空部7を設け、該中空部7を、床1面に設けた空調用空気の供給口16に連通させるとともに、側脚2の後面に設けた吹出口14に連通させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、劇場、ホール等において用いられる劇場用椅子、特に新規な空調構造を備える劇場用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
大空間の劇場、ホール等を均一に空調する代わりに、各座席、特に、その背凭れ付近に空調空気を吹き出させて、座席周辺の空調効果を高めようとするための各種提案がなされている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−205963号公報(図1、図2、請求項1〜3)
【特許文献2】
特許第2842354号公報(図1、請求項1)
【特許文献3】
特開平9−252877号公報(図2、要約)
【特許文献4】
特開平8−110082号公報(図1、図2、要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1〜3に開示されているものでは、空調空気を、各座席の背凭れ上端から上方に吹き出させており、特許文献4では、背凭れに後方から空調空気を吹き付けて反射させているが、いずれも空調効率が十分とは言えない。
また、特許文献3には、空調空気を座席の側脚内を通すようにした構成が開示されているが、この場合には、側脚内に導入された空調空気は、そこから外部に放出されることなく、座席の背凭れ内に送られ、背凭れの上端から上方に吹き出されるようになっているので、構造が複雑化し、高価となる。
【0005】
本発明は、上述のような従来の問題点に鑑み、着座者の周囲を、簡単な構造で、効率よく空調できるようにした劇場用椅子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)左右1対の側脚間に、座及び背凭れを支持するようにした劇場用椅子において、前記側脚に中空部を設け、該中空部を、床面に設けた空調用空気の供給口に連通させるとともに、前記側脚の側面に設けた吹出口に連通させる。
【0007】
(2)上記(1)項において、供給口を、左右の側脚間の床面上に設け、かつ前記供給口を覆う左右方向を向くダクトの両端を、左右の側脚に接続し、その中空部に連通させる。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、3個以上の側脚を左右方向に並べて床面上に立設し、互いに対向する1対の側脚間に座と背凭れとを設けた連結式の劇場用椅子において、複数の側脚を、中空部と吹出口とを備えるものとし、かつそれらの中空部同士を、ダクトをもって互いに連通させる。
【0009】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、吹出口を、側脚の後端部に設ける。
【0010】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、側脚の上部に、側脚の中空部に連通する吹出口を有するとともに、該吹出口に、ルーバーその他の風向きまたは風量の調節手段を設けた吹出口ユニットを着脱自在に設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の劇場用椅子の一実施形態を示すもので、図1はその後方斜視図、図2はその一部を分解して示す後方斜視図、図3は吹出口ユニットの後方斜視図である。
【0012】
この劇場用椅子は、床(1)上に、前後方向を向く垂直中空板状の4個の側脚(2)を左右方向に並べて立設し、互いに対向する1対の側脚(2)(2)間に、座(3)と背凭れ(4)とをそれぞれ設けた3個の座席(A)(B)(C)からなる連結椅子としてある。
【0013】
各座(2)は、その後部両側面に突設した枢軸(5)をもって、1対の側脚(2)(2)間に枢着され、前方を向く使用位置と、上方を向く折り畳み位置とに回動可能となっている。
【0014】
背凭れ(4)は、その後面を覆う後面板(6)と一体となって、1対の側脚(2)(2)の後部間に固着されている。
【0015】
各側脚(2)は、側面視直方形の薄い中空箱状をなし、その内部の中空部(7)の中位部には、後上向き傾斜する仕切り板(8)が設けられ、それより上方の中空部(7)内には、グラスウール等の遮音材(9)が充填されている。
【0016】
各側脚(2)の上端には肘当て部材(10)が、また、前後の端面には化粧縁材(11)(12)がそれぞれ設けられ、後端面における化粧縁材(12)の上方には、吹出口ユニット(13)が着脱自在に設けられている。
【0017】
吹出口ユニット(13)の後端部は、平面視ほぼ半円弧状をなし、その後端面の中央とその両側部とには、上下方向を向くスリット状の吹出口(14)が設けられている。これらの吹出口(14)は、吹出口ユニット(13)及び化粧縁材(12)の中空部と、側脚(2)の後端面に設けた開口(15)とを通って、側脚(2)内の中空部(7)と連通している。
【0018】
中央の座席(B)の直下における床(1)面には、空調空気を吹き出す横長方形の供給口(16)が設けられている。供給口(16)は、中央の座席(B)を形成する左右1対の側脚(2)(2)間に配設されており、その上方には、上面が上方に向かって側面視円弧状に膨出する左右方向を向くダクト(17)が、供給口(16)を覆うようにして配設されている。
【0019】
ダクト(17)の両端は、中央の座席(B)を形成する左右1対の側脚(2)(2)の対向する側面の下端部に接続され、かつ各側脚(2)の対向側面の下端部に穿設された開口(18)を通して、各側脚(2)の中空部(7)に連通している。
【0020】
最も外側の2個の側脚(2)と、その内側の側脚(2)との対向側面の下端部にも上記と同様の開口(18)がそれぞれ穿設され、それらの開口(18)(18)同士は、上記と同様のダクト(17)により互いに連通されている。
【0021】
したがって、供給口(16)から供給された空調空気は、中央のダクト(17)から左右両方向に流れて、内側の左右1対の側脚(2)(2)の中空部(7)内に流入し、さらにそこから両側部のダクト(17)(17)を通って最も外側の側脚(2)(2)の中空部(7)内にも流入し、各側脚(2)の中空部(7)から、開口(15)及び化粧縁材(12)と吹出口ユニット(13)との中空部を通って、吹出口ユニット(13)の吹出口(14)から、後方及び両側方に向かって吹き出し、後部座席の着座者に空調空気を効果的に供給することができる。
【0022】
また、各ダクト(17)は、暖房時に、各ダクト(17)の表面から放熱して、その上の各座席(A)(B)(C)を下方から暖めることができるとともに、その上に後部座席の着座者が足を載せれば、足温器と同様の効果を奏することができる。そのためには、各ダクト(17)は熱伝導率のいい材料により形成しておくのが好ましい。
【0023】
図4は、吹出口ユニットの変形例を示す。
この吹出口ユニット(19)は、外形を上記の吹出口ユニット(13)と同一とし、かつ平面視半円弧状とした後面の上部に左右方向を向く長孔状の吹出口(20)を設けてある。
【0024】
この吹出口ユニット(19)を用いると、空調空気を、後方から両側方に亘って均一に吹き出すことができる。
【0025】
これらの2種類の吹出口ユニット(13)(19)を用意しておき、使用環境や使用状況の変化等に応じて、それらを使い分けたり、適時に交換したりしうるようにしておくと便利である。
また、吹出口ユニットに、公知のルーバーその他の風向き調節手段や風量調節手段等を設けておくとさらに好ましい。
【0026】
さらに、側脚の上部における前面や狭義の側面等に吹出口を設け、その側脚により支持されている座席に着座している者に空調空気を供給しうるようにしてもよい。
なお、請求項1における、吹出口が設けられる「側脚の側面」とは、側脚の前面及び後面を含む広義の意味で用いてある。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、床面に設けた供給口から側脚の中空部に導入された空調用空気を、側脚の側面の最適な高さから、着座者に向かって供給することができ、着座者の周囲を、簡単な構造で、効率よく空調することができる。
【0028】
請求項2記載の発明によれば、簡単な構造で、単一の供給口から複数の側脚の中空部に、空調用空気を分配して供給することができるとともに、暖房時に、ダクトの表面から放熱して、その上の座席を下方から暖めることができ、またその上に後部座席の着座者が足を載せれば、足温器と同様の効果を奏することができる。
【0029】
請求項3記載の発明によれば、複数の座席を横方向に連結した連結椅子において、床面に設けた単一の供給口から、多数の側脚の中空部に、空調用空気を分配して供給することができるとともに、上記請求項2記載の発明の効果と同様に、暖房時に、ダクトの表面から放熱して、その上の座席を下方から暖めることができ、またその上に後部座席の着座者が足を載せれば、足温器と同様の効果を奏することができる。
【0030】
請求項4記載の発明によれば、空調用空気を、前席の側脚の後端部から後席の着座者に効率よく供給することができる。
【0031】
請求項5記載の発明によれば、ルーバーその他の風向き調節手段により、吹出口から吹き出される空調空気の向きを所望の方向に設定したり、変更したりすることができるとともに、風量調節手段により風量も調節し得るようにすると使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の劇場用椅子の一実施形態の後方斜視図である。
【図2】同じく、一部を分解して示す後方斜視図である。
【図3】同じく、吹出口ユニットの後方斜視図である。
【図4】吹出口ユニットの変形例の後方斜視図である。
【符号の説明】
(1)床
(2)側脚
(3)座
(4)背凭れ
(5)枢軸
(6)後面板
(7)中空部
(8)仕切板
(9)遮音材
(10)肘当て部材
(11)(12)化粧縁材
(13)吹出口ユニット
(14)吹出口
(15)開口
(16)供給口
(17)ダクト
(18)開口
(19)吹出口ユニット
(20)吹出口

Claims (5)

  1. 左右1対の側脚間に、座及び背凭れを支持した劇場用椅子において、前記側脚に中空部を設け、該中空部を、床面に設けた空調用空気の供給口に連通させるとともに、前記側脚の側面に設けた吹出口に連通させたことを特徴とする劇場用椅子。
  2. 供給口を、左右の側脚間の床面上に設け、かつ前記供給口を覆う左右方向を向くダクトの両端を、左右の側脚に接続し、その中空部に連通させた請求項1記載の劇場用椅子。
  3. 3個以上の側脚を左右方向に並べて床面上に立設し、互いに対向する1対の側脚間に座と背凭れとを設けた連結式の劇場用椅子において、複数の側脚を、中空部と吹出口とを備えるものとし、かつそれらの中空部同士を、ダクトをもって互いに連通させた請求項1または2記載の劇場用椅子。
  4. 吹出口を、側脚の後面に設けた請求項1〜3のいずれかに記載の劇場用椅子。
  5. 側脚の上部に、側脚の中空部に連通する吹出口を有するとともに、該吹出口に、ルーバーその他の風向きまたは風量の調節手段を設けた吹出口ユニットを着脱自在に設けた請求項1〜4のいずれかに記載の劇場用椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007178028A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Takenaka Komuten Co Ltd ダクトレス座席空調システム
JP2012249962A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Kotobuki Seating Co Ltd 空調椅子及び空調システム
JP2022110391A (ja) * 2021-01-18 2022-07-29 川崎重工業株式会社 椅子

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