JP2004282309A - スピーカ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部から放音される音の設置方向による音質変化を抑制することができるスピーカ装置を提供する。
【解決手段】複数のスピーカユニットSPを収納する筐体10に、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14を持たせる。その切欠面14に、開口部11を設ける。複数のスピーカユニットSPは、切欠面14を挟んで隣接する2面15a及び15bに配設されている。
【選択図】 図2
【解決手段】複数のスピーカユニットSPを収納する筐体10に、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14を持たせる。その切欠面14に、開口部11を設ける。複数のスピーカユニットSPは、切欠面14を挟んで隣接する2面15a及び15bに配設されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピーカ装置に係わり、特に、筐体に開口部が設けられているスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカ装置として、スピーカユニットを収納する箱型の筐体に開口部を設け、開口部から放音させるものがある。このような、開口部が設けられたスピーカ装置として、図1に示すようなものが、非特許文献1に記載されている。同図に示すように、スピーカ装置は、箱型の筐体10の一面に複数のスピーカユニットSPが一列に配設されると共に、スピーカユニットSPが設けられている面と対向する一面に開口部11が設けられている。
【0003】
上記のように筐体10の一面に開口部11を設けると、開口部11から放射される音が箱型筐体10の一面の正面側にしか出力されないため、設置方向によって音質が大きく変化してしまうという問題があった。
【0004】
【非特許文献1】
山本武夫著「スピーカ・システム(下)」ラジオ技術社、P459の図14・17
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、スピーカユニットと、該スピーカユニットを収納する筐体と、該筐体に設けた開口部とを備えたスピーカ装置であって、前記筐体は、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面を有し、前記切欠面に、前記開口部が設けられていることを特徴とするスピーカ装置に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態
この発明のスピーカ装置は、スピーカユニットと、このスピーカユニットを収納する筐体と、この筐体に設けた開口部とを備え、筐体が、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面を有し、その切欠面に開口部を設けて、構成している。
【0009】
上記構成のスピーカ装置によれば、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面に、開口部が設けられているので、開口部からの音が、箱型筐体の少なくとも2面に対して斜め方向に放音されるため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0010】
また、上述したスピーカ装置において、筐体が、箱型形状を構成する一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面を有し、その切欠面に、開口部を設けることも考えられる。
【0011】
また、上述したスピーカ装置において、筐体が、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺のいずれかに一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面し、その切欠面に、開口部を設けることも考えられる。
【0012】
また、上述したスピーカ装置において、スピーカユニットを複数備え、複数のスピーカユニットを、筐体の少なくとも2面に配設することも考えられる。
【0013】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットを、筐体の最も面積が大きい2面を除いた面のうちの少なくとも2面に配設することも考えられる。
【0014】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットを、筐体の切欠面を挟んで隣り合った2面に配設することも考えられる。
【0015】
また、上述したスピーカ装置において、スピーカユニットが配設されている筐体の配設面に、各々少なくとも2つ以上のスピーカユニットを配設することも考えられる。
【0016】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットに同一の信号を再生させるようにすることも考えられる。
【0017】
また、上述したスピーカ装置は、外部からの信号を入力する外部入力端子をさらに備え、複数のスピーカユニットは、外部入力端子を通じて供給される信号を再生するものであることが考えられる。
【0018】
また、上述したスピーカ装置において、開口部は、ダクト用、ホーン用又はヘルムホルツ共振管用として用いられるものであることが考えられる。
【0019】
さらに、上述したスピーカ装置を、サブウーハとして用いることも考えられる。
【0020】
実施例
図2は、本発明のスピーカ装置の一実施の形態を示す斜視図である。図3(a)〜(c)は、図2のスピーカ装置の正面図、断面図及び天面図である。
このスピーカ装置は、バスレフ型であり、例えば、サブウーハ(低音再生専用のスピーカ装置)として用いられている。同図に示すように、スピーカ装置は、筐体10と、この筐体10に配設され、かつ、図示しない外部入力端子を通じて供給される同一の信号を再生する複数のスピーカユニットSPとを備えている。
【0021】
筐体10には、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの1つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14が設けられている。そして、この切欠面14には、バスレフのダクト16(図3(b)参照)用の開口部11が設けられ、これにより筐体10の内部が共振を起こし、低音特性が増強される。
【0022】
また、上述した上述したスピーカ装置は、正面側の配設面15aに3つのスピーカユニットSPが、天面側の配設面15bに2つのスピーカユニットSPがそれぞれ一列に配設されている。上述した配設面15a及び15bは、筐体10の最も面積が大きい2面15c及び15dを除いた面であり、かつ、切欠面14を挟んで隣り合う面である。
【0023】
上述したように切欠面14に開口部11を設けることにより、開口部11からの音が、配設面15aや、配設面15bに対して斜め方向に放音されるため、配設面15aの正面側から聞いても、配設面15bの正面側から聞いても、開口部11からの音質に変化がない。このため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0024】
また、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14に開口部11を設けることにより、例えば、図4に示すように、壁や本といった障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合であって、開口部11が障害物20により塞がれ、開口部11からの音が遮断されるということがない。
【0025】
また、上述したように、筐体10の少なくとも2面にスピーカユニットSPを配設することにより、複数のスピーカユニットSPを一面に配設する場合に比べて、一つの配設面を大きくする必要がなく、レイアウトフリーなスピーカ装置を得ることができる。しかも、少なくとも2面以上から音が出力されるため、設置方向による音質変化をより一層抑制することができる。
【0026】
また、筐体10の最も面積が大きい2面15c及び15dを除いた面を、スピーカユニットSPの配設面とすることにより、図4に示すように、壁や本といった障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合であっても、スピーカユニットSPが障害物20により塞がれ、音が遮断されるということがない。
【0027】
さらに、切欠面14を挟んで隣り合った2面15a及び15bを、スピーカユニットSPの配設面とすることにより、配設面15aの背面側にも障害物があるような場所であっても、スピーカユニットSPが塞がれることがない。
【0028】
ところで、従来、サブウーハには、高い低音再生能力を得るために、大きなスピーカユニットSPが用いられていた。しかしながら、本実施例のように、同じ音を再生するスピーカユニットSPを複数配設することにより、スピーカユニットSPとして小型のものを用いても高い低音再生能力を確保することができる。
【0029】
しかも、小型のスピーカユニットSPを用いることにより、振動系重量を軽くし、反応の良い音質を確保することができると共に、1個のスピーカユニットSP当たりの入力を低減することができるため、耐入力の向上を図ることができる。さらに、複数のスピーカユニットSPは、図2及び図3に示すように、筐体10の2面に配設されているため、高い低音再生能力を確保しつつ、スリムな形状のスピーカ装置を実現することができる。
【0030】
なお、上述した実施例では、切欠面14に1つのダクト16用の開口部11が設けられていた。しかしながら、開口部11やダクト16の数、ダクト16の形状は上述した実施例に限ったものでなく、例えば、開口部11やダクト16を2つ以上設けたり、ダクト16を折り曲げ形状にして、ダクト16の共振を抑制したりすることも考えられる。
【0031】
また、上述した実施例では、ダクト16用の開口部11を設けていたが、例えば、ダクト16の代わりにヘルムホルツ共振管を設け、このヘルムホルツ共振管用の開口部11を切欠面14に設けることも考えられる。さらに、ダクト16の代わりにホーンを設け、ホーン用の開口部11とすることも考えられる。何れの場合も、切欠面14に開口部11を設けることにより、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0032】
また、上述した実施例では、一つの配設面に2つ以上のスピーカユニットSPが配設されている。しかしながら、一つの配設面に一つのスピーカユニットSPを配設することも考えられる。
【0033】
また、上述した実施例では、切欠面14を挟んで隣り合った2面にスピーカユニットSPを配設していた。しかしながら、例えば、図5(a)及び(b)に示すように、切欠面14を挟んで隣り合った2面以外の面にスピーカユニットSPを配設することも考えられる。
【0034】
また、上述した実施例では、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14aに開口部11を設けていた。しかしながら、例えば、図6に示すように、1つの頂点13bを切り欠く切欠面14に開口部11を設けることも考えられる。
【0035】
この場合、開口部11からの音が、3面15a、15b及び15cに対して斜め方向に放音される。このため、それぞれの面の正面側から聞いても、開口部11からの音質の変化はあまりない。但し、図4に示すように、障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合は、図4に示すような切欠面14では、開口部からの音が、障害物20に向かっても放音されてしまうため、図2及び図3に示すように一辺の両端にある2つの頂点を切り欠いた切欠面14に開口部11を設ける方が好ましい。
【0036】
以上実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨の範囲内で、上述したように種々の変形や応用が可能である。ここで、実施例の要旨をまとめると以下のようになる。
上記実施例に示すスピーカ装置は、要するに、スピーカユニットSPと、スピーカユニットSPを収納する筐体10と、筐体10に設けた開口部11とを備えたスピーカ装置であって、筐体10は、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面14を有し、切欠面14に、開口部11が設けられて、構成されている。
【0037】
上記構成のスピーカ装置によれば、箱型形状の頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14に、開口部11が設けられているので、開口部11からの音が、箱型筐体の少なくとも2面15a及び15bに対して斜め方向に放音されるため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスピーカ装置の一例を示す図である。
【図2】本発明のスピーカ装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は、図2のスピーカ装置の正面図、断面図及び天面図である。
【図4】図2のスピーカ装置の設置場所の一例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例におけるスピーカ装置の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例におけるスピーカ装置の斜視図である。
【符号の説明】
SP スピーカユニット
10 筐体
11 開口部
12a〜12d 辺
13a、13b 頂点
14 切欠面
15a、15b 配設面
16 ダクト
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピーカ装置に係わり、特に、筐体に開口部が設けられているスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカ装置として、スピーカユニットを収納する箱型の筐体に開口部を設け、開口部から放音させるものがある。このような、開口部が設けられたスピーカ装置として、図1に示すようなものが、非特許文献1に記載されている。同図に示すように、スピーカ装置は、箱型の筐体10の一面に複数のスピーカユニットSPが一列に配設されると共に、スピーカユニットSPが設けられている面と対向する一面に開口部11が設けられている。
【0003】
上記のように筐体10の一面に開口部11を設けると、開口部11から放射される音が箱型筐体10の一面の正面側にしか出力されないため、設置方向によって音質が大きく変化してしまうという問題があった。
【0004】
【非特許文献1】
山本武夫著「スピーカ・システム(下)」ラジオ技術社、P459の図14・17
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、スピーカユニットと、該スピーカユニットを収納する筐体と、該筐体に設けた開口部とを備えたスピーカ装置であって、前記筐体は、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面を有し、前記切欠面に、前記開口部が設けられていることを特徴とするスピーカ装置に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態
この発明のスピーカ装置は、スピーカユニットと、このスピーカユニットを収納する筐体と、この筐体に設けた開口部とを備え、筐体が、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面を有し、その切欠面に開口部を設けて、構成している。
【0009】
上記構成のスピーカ装置によれば、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面に、開口部が設けられているので、開口部からの音が、箱型筐体の少なくとも2面に対して斜め方向に放音されるため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0010】
また、上述したスピーカ装置において、筐体が、箱型形状を構成する一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面を有し、その切欠面に、開口部を設けることも考えられる。
【0011】
また、上述したスピーカ装置において、筐体が、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺のいずれかに一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面し、その切欠面に、開口部を設けることも考えられる。
【0012】
また、上述したスピーカ装置において、スピーカユニットを複数備え、複数のスピーカユニットを、筐体の少なくとも2面に配設することも考えられる。
【0013】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットを、筐体の最も面積が大きい2面を除いた面のうちの少なくとも2面に配設することも考えられる。
【0014】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットを、筐体の切欠面を挟んで隣り合った2面に配設することも考えられる。
【0015】
また、上述したスピーカ装置において、スピーカユニットが配設されている筐体の配設面に、各々少なくとも2つ以上のスピーカユニットを配設することも考えられる。
【0016】
また、上述したスピーカ装置において、複数のスピーカユニットに同一の信号を再生させるようにすることも考えられる。
【0017】
また、上述したスピーカ装置は、外部からの信号を入力する外部入力端子をさらに備え、複数のスピーカユニットは、外部入力端子を通じて供給される信号を再生するものであることが考えられる。
【0018】
また、上述したスピーカ装置において、開口部は、ダクト用、ホーン用又はヘルムホルツ共振管用として用いられるものであることが考えられる。
【0019】
さらに、上述したスピーカ装置を、サブウーハとして用いることも考えられる。
【0020】
実施例
図2は、本発明のスピーカ装置の一実施の形態を示す斜視図である。図3(a)〜(c)は、図2のスピーカ装置の正面図、断面図及び天面図である。
このスピーカ装置は、バスレフ型であり、例えば、サブウーハ(低音再生専用のスピーカ装置)として用いられている。同図に示すように、スピーカ装置は、筐体10と、この筐体10に配設され、かつ、図示しない外部入力端子を通じて供給される同一の信号を再生する複数のスピーカユニットSPとを備えている。
【0021】
筐体10には、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの1つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14が設けられている。そして、この切欠面14には、バスレフのダクト16(図3(b)参照)用の開口部11が設けられ、これにより筐体10の内部が共振を起こし、低音特性が増強される。
【0022】
また、上述した上述したスピーカ装置は、正面側の配設面15aに3つのスピーカユニットSPが、天面側の配設面15bに2つのスピーカユニットSPがそれぞれ一列に配設されている。上述した配設面15a及び15bは、筐体10の最も面積が大きい2面15c及び15dを除いた面であり、かつ、切欠面14を挟んで隣り合う面である。
【0023】
上述したように切欠面14に開口部11を設けることにより、開口部11からの音が、配設面15aや、配設面15bに対して斜め方向に放音されるため、配設面15aの正面側から聞いても、配設面15bの正面側から聞いても、開口部11からの音質に変化がない。このため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0024】
また、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14に開口部11を設けることにより、例えば、図4に示すように、壁や本といった障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合であって、開口部11が障害物20により塞がれ、開口部11からの音が遮断されるということがない。
【0025】
また、上述したように、筐体10の少なくとも2面にスピーカユニットSPを配設することにより、複数のスピーカユニットSPを一面に配設する場合に比べて、一つの配設面を大きくする必要がなく、レイアウトフリーなスピーカ装置を得ることができる。しかも、少なくとも2面以上から音が出力されるため、設置方向による音質変化をより一層抑制することができる。
【0026】
また、筐体10の最も面積が大きい2面15c及び15dを除いた面を、スピーカユニットSPの配設面とすることにより、図4に示すように、壁や本といった障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合であっても、スピーカユニットSPが障害物20により塞がれ、音が遮断されるということがない。
【0027】
さらに、切欠面14を挟んで隣り合った2面15a及び15bを、スピーカユニットSPの配設面とすることにより、配設面15aの背面側にも障害物があるような場所であっても、スピーカユニットSPが塞がれることがない。
【0028】
ところで、従来、サブウーハには、高い低音再生能力を得るために、大きなスピーカユニットSPが用いられていた。しかしながら、本実施例のように、同じ音を再生するスピーカユニットSPを複数配設することにより、スピーカユニットSPとして小型のものを用いても高い低音再生能力を確保することができる。
【0029】
しかも、小型のスピーカユニットSPを用いることにより、振動系重量を軽くし、反応の良い音質を確保することができると共に、1個のスピーカユニットSP当たりの入力を低減することができるため、耐入力の向上を図ることができる。さらに、複数のスピーカユニットSPは、図2及び図3に示すように、筐体10の2面に配設されているため、高い低音再生能力を確保しつつ、スリムな形状のスピーカ装置を実現することができる。
【0030】
なお、上述した実施例では、切欠面14に1つのダクト16用の開口部11が設けられていた。しかしながら、開口部11やダクト16の数、ダクト16の形状は上述した実施例に限ったものでなく、例えば、開口部11やダクト16を2つ以上設けたり、ダクト16を折り曲げ形状にして、ダクト16の共振を抑制したりすることも考えられる。
【0031】
また、上述した実施例では、ダクト16用の開口部11を設けていたが、例えば、ダクト16の代わりにヘルムホルツ共振管を設け、このヘルムホルツ共振管用の開口部11を切欠面14に設けることも考えられる。さらに、ダクト16の代わりにホーンを設け、ホーン用の開口部11とすることも考えられる。何れの場合も、切欠面14に開口部11を設けることにより、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0032】
また、上述した実施例では、一つの配設面に2つ以上のスピーカユニットSPが配設されている。しかしながら、一つの配設面に一つのスピーカユニットSPを配設することも考えられる。
【0033】
また、上述した実施例では、切欠面14を挟んで隣り合った2面にスピーカユニットSPを配設していた。しかしながら、例えば、図5(a)及び(b)に示すように、切欠面14を挟んで隣り合った2面以外の面にスピーカユニットSPを配設することも考えられる。
【0034】
また、上述した実施例では、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺12a〜12dの一つである辺12aの両端にある2つの頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14aに開口部11を設けていた。しかしながら、例えば、図6に示すように、1つの頂点13bを切り欠く切欠面14に開口部11を設けることも考えられる。
【0035】
この場合、開口部11からの音が、3面15a、15b及び15cに対して斜め方向に放音される。このため、それぞれの面の正面側から聞いても、開口部11からの音質の変化はあまりない。但し、図4に示すように、障害物20に挟まれた幅の狭い場所にスピーカ装置を設置する場合は、図4に示すような切欠面14では、開口部からの音が、障害物20に向かっても放音されてしまうため、図2及び図3に示すように一辺の両端にある2つの頂点を切り欠いた切欠面14に開口部11を設ける方が好ましい。
【0036】
以上実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨の範囲内で、上述したように種々の変形や応用が可能である。ここで、実施例の要旨をまとめると以下のようになる。
上記実施例に示すスピーカ装置は、要するに、スピーカユニットSPと、スピーカユニットSPを収納する筐体10と、筐体10に設けた開口部11とを備えたスピーカ装置であって、筐体10は、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面14を有し、切欠面14に、開口部11が設けられて、構成されている。
【0037】
上記構成のスピーカ装置によれば、箱型形状の頂点13a及び13bを切り欠く切欠面14に、開口部11が設けられているので、開口部11からの音が、箱型筐体の少なくとも2面15a及び15bに対して斜め方向に放音されるため、設置方向による音質変化を抑制することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスピーカ装置の一例を示す図である。
【図2】本発明のスピーカ装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は、図2のスピーカ装置の正面図、断面図及び天面図である。
【図4】図2のスピーカ装置の設置場所の一例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例におけるスピーカ装置の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例におけるスピーカ装置の斜視図である。
【符号の説明】
SP スピーカユニット
10 筐体
11 開口部
12a〜12d 辺
13a、13b 頂点
14 切欠面
15a、15b 配設面
16 ダクト
Claims (11)
- スピーカユニットと、該スピーカユニットを収納する筐体と、該筐体に設けた開口部とを備えたスピーカ装置であって、
前記筐体は、箱型形状の頂点を切り欠く切欠面を有し、
前記切欠面に、前記開口部が設けられている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項1記載のスピーカ装置であって、
前記筐体は、箱型形状を構成する一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面を有し、
前記切欠面に、前記開口部が設けられている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項2記載のスピーカ装置であって、
前記筐体は、箱型形状を構成する辺のうちの最も短い4つの辺の何れか一辺の両端にある2つの頂点を切り欠く切欠面を有し、
前記切欠面に、前記開口部が設けられている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項1〜3何れか1項記載のスピーカ装置であって、
前記スピーカユニットを複数備え、
前記複数のスピーカユニットは、前記筐体の少なくとも2面に配設されている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項4記載のスピーカ装置であって、
前記複数のスピーカユニットは、前記筐体の最も面積が大きい2面を除いた面のうちの少なくとも2面に配設されている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項4又は5記載のスピーカ装置であって、
前記複数のスピーカユニットは、前記筐体の前記切欠面を挟んで隣り合った2面に配設されている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項4〜6何れか1項記載のスピーカ装置であって、
前記スピーカユニットが配設されている前記筐体の配設面には、各々少なくとも2つ以上のスピーカユニットが配設されている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項4〜7何れか1項記載のスピーカ装置であって、
前記複数のスピーカユニットは同一の信号を再生する
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項1〜8何れか1項記載のスピーカ装置であって、
外部からの信号を入力する外部入力端子をさらに備え、
前記スピーカユニットは、前記外部入力端子を通じて供給される信号を再生する
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項1〜9何れか1項記載のスピーカ装置であって、
前記開口部は、ダクト用、ホーン用又はヘルムホルツ共振管用の開口部として用いられている
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 請求項1〜10何れか1項記載のスピーカ装置であって、
サブウーハとして用いられる
ことを特徴とするスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003069650A JP2004282309A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003069650A JP2004282309A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | スピーカ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004282309A true JP2004282309A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33286621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003069650A Pending JP2004282309A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004282309A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014230066A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | ヤマハ株式会社 | スピーカ装置 |
EP2991367A4 (en) * | 2013-04-24 | 2016-12-14 | Yamaha Corp | SPEAKER DEVICE AND HEADPHONES |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003069650A patent/JP2004282309A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2991367A4 (en) * | 2013-04-24 | 2016-12-14 | Yamaha Corp | SPEAKER DEVICE AND HEADPHONES |
JP2014230066A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | ヤマハ株式会社 | スピーカ装置 |
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