JP2004282234A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Masanori Sugata
真紀 菅田
Hiroshi Noguchi
浩 野口
Takayuki Nakano
隆之 中野
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Abstract

【課題】携帯端末装置の移動速度と位置登録エリアサイズとを考慮して適切なエリアサイズを持つ位置登録エリアに切り替え得るようにする。
【解決手段】携帯端末装置100は、移動速度を検出する速度検出部105と、位置登録エリアサイズを格納する位置登録エリア格納部104と、検出された移動速度と閾値または位置登録頻度との大小関係から移動速度に合致したエリアサイズを持つ位置登録エリアを選択する位置登録エリア選択部106を備え、その位置登録エリア選択部106にて選択された位置登録エリアへの切り替え指示を制御部103に与える位置登録エリア切り替え部107とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の移動体通信システムとの通信を行うことが可能な携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信システムでは、PDC方式、W−CDMA方式、PHS方式等の各種通信方式が運用されており、それぞれに異なった特徴をもっている。
【0003】
例えば、PHS方式は、セルの面積は狭いが、単位面積当たりの使用可能な端末数を多く取れるので、周波数の利用効率が高い利点を有する。しかしながら、1つの位置登録エリアのエリアサイズが小さいので、速い移動速度で通信を行うと、携帯端末装置が、位置登録を行う回数が頻繁になるという欠点がある。
【0004】
また、例えば、W−CDMA方式は、セルの面積が広いので、広い範囲を高速で移動しながらの使用が可能となる。また、位置登録エリアのエリアサイズが大きいので、高速で移動した場合でも、携帯端末装置が位置登録を行う回数は、比較的少なくて済む。
【0005】
そこで、従来では、複数の移動体通信システムとの通信を行うことが可能な携帯端末装置が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
【0006】
即ち、特許文献1では、携帯端末装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、移動速度検出手段の検出した移動速度情報に基づいて、マイクロセル基地局とマクロセル基地局とのどちらへ位置登録すべきかを判断する位置登録先決定手段とを具備し、携帯端末装置の移動速度によって、マイクロセル基地局とマクロセル基地局とを切り替えることができる携帯端末装置が開示されている。
【0007】
以下、図5を参照して、その概要を説明する。図5は、複数の移動体通信システムとの通信を行うことが可能な従来の携帯端末装置の構成例を示すブロック図である。
【0008】
図5に示す携帯端末装置500は、マクロセル基地局及びマイクロセル基地局とデータの無線授受を行うアンテナ501と、マクロセルシステムの入出力データの変調・復調を行い、アンテナ501を用いてマクロセル基地局とデータの送受信を行うマクロセルシステム送受信部502と、マクロセルシステムとの入出力データを制御するマクロセルシステム制御部503と、マイクロセルシステムの入出力データの変調・復調を行い、アンテナ501を用いてマイクロセル基地局とデータの送受信を行うマイクロセルシステム送受信部504と、マイクロセルシステムとの入出力データを制御するマイクロセルシステム制御部505と、携帯端末装置500の移動速度を検出する速度検出部506と、検出された移動速度によってシステムを選択するシステム選択部507にて選択されたシステムへの切り替えを行うシステム切り替え部508とによって構成されている。
【0009】
以上の構成において、周期的に速度検出部506によって移動速度が検出されると、検出された移動速度に応じてシステム選択部507がマイクロセルシステムとマクロセルシステムのいずれか一方を選択する。
【0010】
システム選択部507がマクロセルシステムを選択した場合、システム切り替え部508は、その旨をマクロセルシステム制御部503に通知する。これに応答してマクロセルシステム制御部503は、マクロセルシステム送受信部502を制御してマクロセルシステムのセルに情報を通知する。この通知により、マクロセルシステムのセルと接続される。マクロセルシステムとの通信は、マクロセルシステム送受信部502を用いて行われる。
【0011】
また、システム選択部507がマイクロセルシステムを選択した場合、システム切り替え部508は、その旨をマイクロセルシステム制御部505に通知する。これに応答してマイクロセルシステム制御部505は、マイクロセルシステム送受信部504を制御してマイクロセルシステムのセルに情報を通知する。この通知により、マイクロセルシステムのセルと接続される。マイクロセルシステムとの通信は、マイクロセルシステム送受信部504を用いて行われる。
【0012】
また、特許文献2では、受信レベルの変動履歴及びハンドオーバ回数に基づいて携帯端末装置の移動速度を検出し、その検出した移動速度に基づいてPHS方式及びPDC方式の一方を選択する携帯端末装置が開示されている。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−51571号公報(0028〜0037、図1)
【特許文献2】
特開2002−190769号公報(0036〜0044、図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯端末装置では、位置登録エリアサイズに関係なく、移動体通信システムの切り替えを行うので、高速で移動する場合でも、位置登録エリアサイズの小さい移動体通信システムに切り替える可能性があり、移動体通信システム全体での携帯端末収容率を拡大することができないという問題があった。また、頻繁に位置登録エリアに位置登録情報を送信することにより電力を過剰に消費してしまうという問題があった。
【0015】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、携帯端末装置の移動速度と位置登録エリアのエリアサイズとを考慮して、適切なエリアサイズを持つ位置登録エリアに切り替えることのできる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯端末装置は、各位置登録エリアのエリアサイズを格納する位置登録エリア格納手段と、当該携帯端末装置の移動速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段によって検出された移動速度と前記位置登録エリア格納手段に格納される位置登録エリアのエリアサイズに対して定められる所定の閾値又は位置登録頻度との大小関係から移動速度に合致したエリアサイズを持つ位置登録エリアを選択する位置登録エリア選択手段と、前記選択されたエリアサイズを持つ位置登録エリアへの切り替えを実施する位置登録切り替え手段と、を具備する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、移動速度が高速な場合は、広いエリアサイズの位置登録エリアに切り替わるので、携帯端末装置が位置登録エリアに位置登録を行う回数が減少し、携帯端末装置の消費電力を減少させることができる。また、移動速度が低速な場合は、狭いエリアサイズの位置登録エリアに切り替わるので、システム全体において、携帯端末収容率が拡大する。
【0018】
また、本発明の携帯端末装置は、上記の発明において、前記位置登録切り替え手段は、前記選択されたエリアサイズを持つ位置登録エリアが現在通信を行っている移動体通信システムと異なる場合に、前記選択されたエリアサイズの位置登録エリアを持つ移動体通信システムへの切り替えを実施する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、現在通信を行っている移動体通信システムと異なった移動体通信システムの位置登録エリアを選択した場合においても、移動体通信システムの切り替えを行うことができるので、速い速度に適した位置登録エリアに切り替えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動速度が低速な場合には、エリアサイズの小さい位置登録エリアに収容し、移動速度が高速な場合には、エリアサイズの大きい位置登録エリアに収容することによって、1つの位置登録エリアに携帯端末装置が偏って収容されることを防ぎ、移動通信システム全体での携帯端末収容率を拡大することである。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。図1に示す携帯端末装置100は、セルの基地局とデータの無線授受を行うアンテナ101と、アンテナ101で無線授受するデータの変調・復調を行う送受信部102と、入出力データの制御を行う制御部103と、制御部103が入力データから抽出した各位置登録エリアのエリアサイズを格納する位置登録エリア格納部104と、携帯端末装置100の移動速度を検出する速度検出部105と、位置登録エリアのエリアサイズと移動速度とに基づき通信を行う位置登録エリアを判断する位置登録エリア選択部106を備え、その位置登録エリア選択部106にて選択された位置登録エリアへの切り替えを行う指示を制御部103に与える位置登録エリア切り替え部107とで構成されている。
【0023】
ここで、速度検出部105は、本実施の形態1では、例えば、受信信号のフェージング周期を測定し、そのフェージング周期情報から移動速度を推定するように構成されている。セルから送信された電波の受信レベルは、携帯端末装置100が移動している場合は、移動速度に応じた周期でフェージングすることが知られている。この原理を用いて携帯端末装置100の移動速度を検出する。
【0024】
なお、速度検出部105は、上記の構成の他、一定時間に切り替わるセルの数から携帯端末装置の移動速度を求めるように構成しても良く、また、車載パルス信号を利用して移動速度を検出する手段や、GPSを利用して移動速度を検出する手段を用いて構成しても良いことは勿論である。
【0025】
次に、図1と図2を参照して、以上のように構成される携帯端末装置100の動作について説明する。なお、図2は、携帯端末装置100にて実施される位置登録エリアの選択方法を説明する図である。
【0026】
図1において、速度検出部105は、携帯端末装置100の電源投入後、一定の周期で携帯端末装置100の移動速度を検出し、その検出した移動速度を逐一位置登録エリア切り替え部107に出力する。
【0027】
それぞれの移動体通信システムの各セルは、セル内の携帯端末装置との相互の接続を制御するための情報に自分が所属する位置登録エリアの情報を含めて放送している。携帯端末装置100は、電源が投入されると、セルが放送している各種の情報を受信する。この情報は、アンテナ101にて受信され、送受信部102にて復調され、制御部103に送られる。
【0028】
制御部103は、入力された情報から各移動体通信システムの各セルが属する位置登録エリアの大きさを抽出し、位置登録エリア格納部104に格納する。位置登録エリア選択部106には、予め、位置登録エリアのエリアサイズ毎に移動速度Vに対する閾値V0が設定されている。
【0029】
即ち、位置登録エリア選択部106は、速度検出部105から検出された移動速度Vが入力される度に、エリアサイズ毎に定められる閾値V0と検出された移動速度Vとの大小関係を判断し、それに基づき位置登録エリア格納部104に格納される各移動体通信システムの位置登録エリアの中から移動速度Vに応じたエリアサイズを持つ適切な位置登録エリアを選択し、位置登録エリア切り替え部107に通知する。
【0030】
位置登録エリア切り替え部107は、位置登録エリア選択部106が現在の位置登録エリアと異なる位置登録エリアを選択した場合に、制御部103に対し、位置登録エリアを位置登録エリア選択部106が選択した新しい位置登録エリアに切り替える指示を与える。
【0031】
制御部103は、位置登録エリア切り替え部107からの指示に従い、位置登録エリア選択部106が選択した現在の位置登録エリアと異なる位置登録エリアと接続するための情報を生成する。生成された接続情報は、送受信部102にて変調され、アンテナ101から新しい位置登録エリアに送信され、新しい位置登録エリアとの通信が可能となる。
【0032】
次に、図2を参照して、位置登録エリアの選択方法を説明する。まず、位置登録エリアサイズと携帯端末装置の移動速度との関係を説明する。なお、位置登録エリアとは、その移動通信システムにおいて複数のセルの領域を含み、携帯端末装置の位置を把握しているエリアのことである。
【0033】
図2では、エリアサイズの異なる2つの位置登録エリアがあると仮定している。エリアサイズの大きい方が位置登録エリアAであり、位置登録エリアAa,Ab,Acが示されている。エリアサイズの小さい方が位置登録エリアBであり、位置登録エリアBa,Bb,Bc,Bd,Be,Bfが示されている。
【0034】
携帯端末装置は、現在登録している位置登録エリアが変化すると、新しい位置登録エリアに登録するための位置登録情報を新しい位置登録エリアに送信する。例えば、現在位置が位置登録エリアAaから位置登録エリアAbに変化した場合、携帯端末装置は、位置登録エリアAbに位置登録情報を送信する。
【0035】
今、携帯端末装置は、位置登録エリアAaと位置登録エリアBaとに含まれており、図中矢印で示すように、移動速度Vで位置登録エリアAbに向かって進む場合を考える。この進行方向には、位置登録エリアBa,Bb,Bcが存在している。
【0036】
携帯端末装置は、位置登録エリアAaと通信しつつ移動速度Vで位置登録エリアAbに向かって距離L進むと、位置登録エリアが位置登録エリアAaから位置登録エリアAbに切り替わるので、位置登録エリアAbに位置登録情報を送信する。
【0037】
一方、携帯端末装置は、位置登録エリアBaと通信しつつ移動速度Vで位置登録エリアAbに向かって距離L進むと、位置登録エリアが、まず、位置登録エリアBbに切り替わるので、位置登録エリアBbに位置登録情報を送信する。
【0038】
そして、携帯端末装置は、さらに移動速度Vで同一方向に進むと、位置登録エリアが位置登録エリアBcに切り替わるので、位置登録エリアBcに位置登録情報を送信する。
【0039】
ここで、位置登録エリアAと位置登録エリアBとで位置登録エリアを切り替えた頻度を考える。距離Lを速度Vで進む時刻(L/V)では、位置登録エリアAで通信を行っている場合は、1回のみ位置登録エリアが切り替わる。携帯端末装置は、1回のみ位置登録情報を送信する。
【0040】
しかし、位置登録エリアBで通信を行っている場合は、時刻(L/V)で、3回の位置登録エリアが切り替わる。携帯端末装置は、3回の位置登録情報を送信する。
【0041】
このことから、移動速度が速い場合には、エリアサイズの大きい位置登録エリアに切り替えることにすれば、一定の時間内に位置登録エリアが切り替わる頻度が少なくなる。つまり、携帯端末装置が位置登録エリアに位置登録情報を送信する回数が減り、携帯端末装置の消費電力を減少させることができる。
【0042】
一方、移動速度が遅い場合には、エリアサイズの小さい位置登録エリアと通信を行っても、移動速度が低速なので、位置登録エリアが切り替わる頻度は、少ない。つまり、移動速度が遅い場合には、エリアサイズの小さい位置登録エリアに切り替えることにする。
【0043】
このように、移動速度が低速の場合には、エリアサイズの小さい位置登録エリアに収容し、高速の場合には、エリアサイズの大きい位置登録エリアに収容できれば、1つの位置登録エリアに携帯端末装置が偏って収容されることを防ぐことができ、システム全体での携帯端末収容率を拡大することができる。
【0044】
そこで、本発明では、位置登録エリア選択部106に、予め、携帯端末装置100の移動速度Vに対する閾値V0を設定し、検出された移動速度Vと閾値V0との大小関係から適切なエリアサイズの位置登録エリアが選択できるようにしている。以下、具体的に説明する。
【0045】
上記のように、携帯端末装置100は、位置登録エリアAaと位置登録エリアBaとに含まれており、移動速度Vで位置登録エリアAbに向かって進む場合を考える。
【0046】
検出された移動速度Vに対し、閾値V0がV0<Vである場合は、位置登録エリア選択部106は、エリアサイズの大きい位置登録エリアと通信を行うと決定する。すなわち、図2の例で言えば、エリアサイズの大きい位置登録エリアAaと通信を行うことを決定する。
【0047】
一方、検出された移動速度Vに対し、閾値V0がV0>Vである場合は、位置登録エリア選択部106は、エリアサイズの小さい位置登録エリアと通信を行うと決定する。すなわち、図2の例で言えば、エリアサイズの小さい位置登録エリアBaと通信を行うと決定する。
【0048】
位置登録エリア切り替え部107は、この決定を受けて、現在の位置登録エリアと異なる位置登録エリアが選択された場合に、制御部103に対し、位置登録エリアを位置登録エリア選択部106が選択した新しい位置登録エリアに切り替える指示を出す。
【0049】
例えば、位置登録エリアが、位置登録エリアAaから位置登録エリアBaに切り替わる場合には、位置登録エリア切り替え部107は、制御部103に対し位置登録エリアBaに切り替える指示を出す。これによって、位置登録エリアBaとの通信が可能になる。
【0050】
以上のように、本発明の実施の形態1に係る携帯端末装置によれば、携帯端末装置の移動速度が閾値よりも速い場合には大きなエリアサイズの位置登録エリアに切り替えることができ、携帯端末装置の移動速度が閾値よりも遅い場合には小さいエリアサイズの位置登録エリアに切り替えることができる。
【0051】
これによって、移動速度が速い場合には、エリアサイズの大きい位置登録エリアと通信を行うことができるので、携帯端末装置が位置登録エリアに位置登録情報を送信する回数が減少し、携帯端末装置の消費電力を減少させることができる。
【0052】
また、移動速度が遅い場合には、エリアサイズの小さい位置登録エリアに切り替えることができるので、エリアサイズの大きい位置登録エリアにのみ携帯端末装置が収容されることがなく、システム全体を考えると携帯端末装置の収容率を拡大することができる。
【0053】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。図3では、システムAとシステムBの2つの移動体通信システムを併用する携帯端末装置の構成例が示されている。
【0054】
即ち、図3に示す携帯端末装置300は、システムA及びシステムBの基地局とデータの無線授受を行うアンテナ301と、システムAの入出力データの変調・復調を行い、アンテナ301を用いてシステムAの基地局とデータの送受信を行うシステムA送受信部302と、システムAの入出力データを制御するシステムA制御部303と、システムBの入出力データを変調・復調を行い、アンテナ301を用いてシステムBの基地局とデータの送受信を行うシステムB送受信部304と、システムBの入出力データを制御するシステムB制御部305と、システムA制御部303及びシステムB制御部305がその入力データから抽出した各システムの位置登録エリアサイズを格納する位置登録エリア格納部306と、携帯端末装置300の移動速度を検出する速度検出部307と、位置登録エリアのエリアサイズと移動速度とに基づき通信を行うシステムの位置登録エリアを判断する位置登録エリア選択部308を備え、その位置登録エリア選択部308にて選択された位置登録エリアへの切り替えを行う指示をシステムA制御部303とシステムB制御部305の対応するシステム制御部に与える位置登録エリア切り替え部309とで構成されている。
【0055】
ここで、速度検出部307は、本実施の形態2では、例えば、受信信号のフェージング周期を測定し、そのフェージング周期情報から移動速度を推定するように構成されている。セルから送信された電波の受信レベルは、携帯端末装置300が移動している場合は、移動速度に応じた周期でフェージングすることが知られている。この原理を用いて携帯端末装置300の移動速度を検出する。
【0056】
なお、速度検出部307は、上記の構成の他、一定時間に切り替わるセルの数から携帯端末装置の移動速度を求めるように構成しても良く、また、車載パルス信号を利用して移動速度を検出する手段や、GPSを利用して移動速度を検出する手段を用いて構成しても良いことは勿論である。
【0057】
次に、図3と図4を参照して、以上のように構成される携帯端末装置300の動作について説明する。なお、図4は、携帯端末装置300にて実施される位置登録エリアサイズの選択方法を説明する図である。
【0058】
図3において、速度検出部307は、携帯端末装置300の電源投入後、一定の周期で携帯端末装置300の移動速度を検出し、その検出した移動速度を逐一位置登録エリア切り替え部309に出力する。
【0059】
それぞれの移動体通信システムの各セルは、セル内の携帯端末装置との相互の接続を制御するための情報に自分が所属する位置登録エリアの情報を含めて放送している。携帯端末装置300は、電源が投入されると、セルが放送している各種の情報を受信する。この情報は、アンテナ301にて受信され、システムA送受信部302とシステムB送受信部304とに入力される。
【0060】
システムAがユーザによって選択された場合は、システムA送受信部302にて復調されたデータがシステムA制御部303に送られる。また、システムBがユーザによって選択された場合は、システムB送受信部304にて復調されたデータがシステムB制御部305に送られる。
【0061】
システムA制御部303及びシステムB制御部305は、入力された情報から各移動体通信システムの各セルが属する位置登録エリアの大きさを抽出し、位置登録エリア格納部306に格納する。位置登録エリア選択部307には、予め、位置登録エリアのエリアサイズ毎に移動速度Vに対する閾値V0が設定されている。
【0062】
即ち、位置登録エリア選択部308は、速度検出部307から検出された移動速度Vが入力される度に、エリアサイズ毎に定められる閾値V0と検出された移動速度Vとの大小関係を判断し、それに基づき位置登録エリア格納部306に格納される各移動体通信システムの位置登録エリアの中から移動速度Vに応じたエリアサイズを持つ適切な位置登録エリアを選択し、位置登録エリア切り替え部309に通知する。
【0063】
位置登録エリア切り替え部309は、位置登録エリア選択部308が現在の位置登録エリアと異なるシステムの位置登録エリアを選択した場合に、システムA制御部303及びシステムB制御部305の対応するシステム制御部に対し、位置登録エリアを位置登録エリア選択部308が選択した新しい位置登録エリアに切り替える指示を与える。
【0064】
システムA制御部303及びシステムB制御部305は、位置登録エリア切り替え部309からの指示に従い、位置登録エリア選択部308が選択した現在の位置登録エリアと異なる位置登録エリアと接続するための情報を生成する。生成された接続情報は、システムA送受信部302及びシステムB送受信部304の対応するシステム送受信部にて変調され、アンテナ301から新しい位置登録エリアに送信され、新しい位置登録エリアとの通信が可能となる。
【0065】
次に、図4を参照して、位置登録エリアの選択方法を説明する。図4では、システムAとシステムBの異なる2つの移動体通信システムが示されている。システムAには、位置登録エリアAa,Ab,Acが存在するとしている。また、システムBは、位置登録エリアの大きさがシステムAのそれよりも小さい。図4では、位置登録エリアAa内に、位置登録エリアBa,Bb,Bc,Bd,Be,Bfが存在するとしている。
【0066】
携帯端末装置M1は、システムAの位置登録エリアAaとシステムBの位置登録エリアBaとに含まれている。この状態で、携帯端末装置M1の移動速度Vが検出されると、位置登録エリア選択部308は、検出された移動速度Vと予め設定されている閾値V0との大小関係を判定する。
【0067】
即ち、位置登録エリア選択部308は、V0<Vの場合は、通信を行う位置登録エリアとしてエリアサイズの大きい位置登録エリアを選択し、V0>Vの場合は、通信を行う位置登録エリアとして位置登録サイズの小さい位置登録エリアを選択し、位置登録エリア切り替え部309に通知する。
【0068】
例えば、携帯端末装置M1は、現在位置登録エリアBaと通信を行っているとし、移動速度Vが閾値V0を超えたと判断した場合は、エリアサイズの大きい位置登録エリアを選択する。図4の例で言えば、位置登録エリアAaを選択する。
【0069】
この場合、位置登録エリア切り替え部309は、選択された位置登録エリアが、現在通信を行っているシステムBとは異なっているので、システムAへの切り替えを行うと判断し、システムAに切り替えを行うようにシステムA制御部303に通知する。
【0070】
システムA制御部303は、システムAでの接続を行うのに必要な接続情報を生成し、それをシステムA送受信部302に与え、アンテナ301からシステムAのセルに向けて送信させ、システムAとの通信を可能にする。
【0071】
また、携帯端末装置M1が現在システムAと通信を行っている場合に、システムBの位置登録エリアが選択された場合も同様に、位置登録エリア切り替え部309は、システムBに切り替えを行うようにシステムB制御部305に通知する。
【0072】
システムB制御部305は、システムBでの接続を行うのに必要な接続情報を生成し、それをシステムB送受信部304に与え、アンテナ301からシステムBのセルに向けて送信させ、システムBとの通信を可能にする。
【0073】
以上のように、本発明の実施の形態2に係る携帯端末装置によれば、異なる大きさの位置登録エリアを持つ複数の移動体通信システムと通信を行うことが可能な携帯端末装置において、携帯端末装置の移動速度が閾値よりも速いとして選択した位置登録エリアが現在通信を行っている移動体通信システムとは異なる移動体通信システムの位置登録エリアであるときは、通信を行う移動体通信システムの切り替えが行えるようにしたので、速い移動速度に適した位置登録エリアを持つ移動体通信システムに切り替えることができる。
【0074】
これにより、携帯端末装置の速度が速い場合には、携帯端末装置が位置登録エリアに位置登録情報を送信する回数が減少するので、携帯端末装置の消費電力を減少させることができる。
【0075】
なお、実施の形態1,2では、移動速度に合致したエリアサイズを持つ位置登録エリアを、携帯端末装置の移動速度と閾値との大小関係から選択したが、この発明はこれに限定されるものではなく、その他、例えば携帯端末装置の移動速度と携帯端末装置が位置登録を行う位置登録頻度との大小関係から選択するようにしても良い。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、携帯端末装置の移動速度と位置登録エリアのエリアサイズとを考慮して適切なエリアサイズを持つ位置登録エリアに切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す携帯端末装置にて実施される位置登録エリアの選択方法を説明する図
【図3】本発明の実施の形態2に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図
【図4】図3に示す携帯端末装置にて実施される位置登録エリアの選択方法を説明する図
【図5】複数の移動体通信システムとの通信を行うことが可能な従来の携帯端末装置の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
100,300 携帯端末装置
101,301 アンテナ
102 送受信部
103 制御部
104,306 位置登録エリア格納部
105,307 速度検出部
106,308 位置登録エリア選択部
107,309 位置登録エリア切り替え部
302 システムA送受信部
303 システムA制御部
304 システムB送受信部
305 システムB制御部

Claims (2)

  1. 各位置登録エリアのエリアサイズを格納する位置登録エリア格納手段と、当該携帯端末装置の移動速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段によって検出された移動速度と前記位置登録エリア格納手段に格納される位置登録エリアのエリアサイズに対して定められる所定の閾値又は位置登録頻度との大小関係から移動速度に合致したエリアサイズを持つ位置登録エリアを選択する位置登録エリア選択手段と、前記選択されたエリアサイズを持つ位置登録エリアへの切り替えを実施する位置登録切り替え手段と、を具備することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記位置登録切り替え手段は、前記選択されたエリアサイズを持つ位置登録エリアが現在通信を行っている移動体通信システムと異なる場合に、前記選択されたエリアサイズの位置登録エリアを持つ移動体通信システムへの切り替えを実施することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
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