JP2004281390A - 発光素子用材料、及びこれを含む発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動電圧が低く耐久性に優れた発光素子を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表される発光素子用材料であり、該化合物を陽極と陰極の間に存在する発光物質として用いた、電気エネルギーで発光する発光素子である。
【化1】
Figure 2004281390

(ここでAはフェナントロリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する置換基である。Bはベンゼン環、ターフェニル骨格を有する置換基、ナフタレン環の中から選ばれる少なくとも1種で表される。但し、Bがベンゼン環であるとき、全てのAは上記骨格にアルキル基および/またはアリール基を含む。nは2以上の自然数である。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、電気エネルギーを光に変換できる素子であって、表示素子、フラットパネルディスプレイ、バックライト、照明、インテリア、標識、看板、電子写真機、光信号発生器などの分野に利用可能な発光素子および発光素子用材料に関する。
陰極から注入された電子と陽極から注入された正孔が両極に挟まれた有機蛍光体内で再結合する際に発光するという有機積層薄膜発光素子の研究が近年活発に行われている。この素子は、薄型、低駆動電圧下での高輝度発光、蛍光材料を選ぶことによる多色発光が特徴であり注目を集めている。この研究は、コダック社のC.W.Tangらが有機積層薄膜素子が高輝度に発光することを示して以来、多くの研究機関が検討を行っている。
フルカラーディスプレイの実現を目指して、発光材料は三原色(RGB)揃うことが求められ、これまでは緑色発光材料の研究が最も進んでおり、次いで青色発光材料が、そして最近では赤色発光材料において最も特性向上が望まれ、鋭意研究がなされている。発光材料には蛍光材料だけでなく、燐光材料なども検討されている。また、電荷輸送材料として、これまでは正孔輸送材料の研究が盛んであったが、最近では電子輸送材料も熱心に検討されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特開2000−119644号公報(17頁) 国際公開第00/03565号パンフレット(特許請求の範囲)
しかし、従来用いられている発光材料、正孔輸送材料、電子輸送材料は耐久性に劣るものが多い。これは、長時間の通電による素子からの発熱により結晶化し、素子寿命が短くなってしまうものである。一方、この結晶化を抑制するためにアモルファス性を付与した材料は、昇華性が低いため真空蒸着時に分解や重合などの変性が起こってしまうものが多い。
また、これまでの材料を適用した発光素子は駆動電圧が高いものが多く、所望の輝度を得るために高い電圧を印加しなければならないため発光素子にかかる負荷が大きいことが実用化に対する障害となっていた。
本発明は、かかる従来技術の問題を解決し、駆動電圧が低く耐久性に優れた発光素子を提供することを目的とするものである。
すなわち本発明は、一般式(1)で表される発光素子用材料であり、該材料を含む発光素子である。
Figure 2004281390
(ここでAはフェナントロリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する置換基である。Bはベンゼン環、ターフェニル骨格を有する置換基、ナフタレン環の中から選ばれる少なくとも1種で表される。但し、Bがベンゼン環であるとき、全てのAは上記骨格にアルキル基および/またはアリール基を含む。nは2以上の自然数である。)
本発明は、駆動電圧が低く、しかも耐久性に優れた発光素子を提供できるものである。
本発明は、下記一般式(1)で表される発光素子用材料である。
Figure 2004281390
ここでAはフェナントロリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する置換基である。Bはベンゼン環、ターフェニル骨格を有する置換基、ナフタレン環の中から選ばれる少なくとも1種で表される。但し、Bがベンゼン環であるとき、全てのAは上記骨格にアルキル基および/またはアリール基を含む。nは2以上の自然数である。
ここで、ターフェニル骨格とはベンゼン環が3個連結した基であり、これらのベンゼン環同士はどの位置で連結していても良い。また、アルキル基とは例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和脂肪族炭化水素基を示し、アリール基とは例えばフェニル基、トリル基、ビフェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基などの芳香族炭化水素基を示す。また、Aは同一であっても異なっていても良い。Bがベンゼン環であるとき、このBに結合する複数のAは全てアルキル基および/またはアリール基を含む。
発光素子の駆動電圧を低く抑えるためには、材料のキャリア移動度が高い方が望ましい。このため一般式(1)のAとして1,10−フェナントロリン骨格を有する置換基がより好適に用いられる。また、一般式(1)のnは2以上の自然数を示すが、材料の分子量が大きすぎると昇華性が低下して真空蒸着時に熱分解する確率が大きくなり、一方、材料の分子量が小さすぎると薄膜形成能に劣ることが多い。このため、一般式(1)のnは2がより好ましい。
一般式(1)のBがベンゼン環である場合、このBは合成の容易さから1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基が好ましく、この場合、全てのAは耐熱性の観点からアリール基を有していることが好ましい。このアリール基としては、合成の容易さ、及び昇華性の観点からフェニル基、p−トリル基、m−トリル基、3,5−ジメチルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基などの無置換または置換フェニル基や、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基などの無置換または置換ナフチル基がより好ましい。
また、一般式(1)のBがナフタレン環である場合、このBは合成の容易さから1,6−ナフチレン基、1,7−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基がより好ましい。また、一般式(1)のBがターフェニル骨格を有する置換基である場合、このBは昇華性の観点から少なくとも1つのベンゼン環がオルト位で連結しているターフェニル基であることがより好ましい。
一般式(1)で表される発光素子用材料は以下の方法で合成することができるが特に限定されるものではない。
一般式(1)で表される発光素子用材料を得る方法としては、一般式(1)のBに該当する化合物に反応性置換基を導入し、その後一般式(1)のAに変換する方法が好ましい。反応性置換基としては、アセチル基、ヨード基、ブロモ基などがあげられるが特に限定されるものではない。
アセチル基の導入法としては、フリーデル・クラフツのアシル化があげられる。参考文献としては、特開平7−278537号公報の第27頁「実施例A.出発化合物(f)2,2’−ジアセチル−9,9’−スピロビフルオレン」やHelvetica Chimica Acta,vol.52(1969)第1210頁「Experimenteller Tell 2,2’−diacetyl−9,9’−spirobifluorene(IV)」などがあげられる。具体的には、一般式(1)のBに該当する化合物を1,2−ジクロロエタン中で50℃で塩化アセチルと塩化アルミニウムと反応させ、常法で処理し、アセチル基を導入することができる。塩化アセチルと塩化アルミニウムの当量を変えて、1〜4置換体を得ることができる。
また、別法として、トリフルオロメタンスルフォニルオキシ基をパラジウム触媒によりアセチル基へ変換する方法も用いることができる。参考文献としては、J.Org.Chem.vol.57(1992)の第1481頁などがあげられる。具体的には、トリフルオロメタンスルフォニルオキシ基を有する一般式(1)のBに該当する化合物を、ジメチルホルムアミドとトリエチルアミン中、パラジウム触媒下、50〜120℃でブチルビニルエーテルと反応させ、常法で処理し、アセチル基を導入することができる。この方法においては、トリフルオロメタンスルフォニルオキシ基の代わりにブロモ基、ヨード基を用いてもアセチル基を導入することができる。
ヨード基の導入については、参考文献として、Tetrahedron Letters,vol.38(1997)の第1487頁などがあげられる。具体的には、一般式(1)のBに該当する化合物を四塩化炭素中で50℃乃至60℃でヨウ素とビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼンと反応させ、常法で処理し、ヨード基を導入することができる。
ブロモ基の導入については、参考文献として、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.25(1986)No.12の第1098頁などがあげられる。具体的には、一般式(1)のBに該当する化合物を室温で臭素と反応させ、常法で処理し、ブロモ基を導入することができる。臭素の当量を変えて、1〜4置換体を得ることができる。
上記反応性置換基を一般式(1)のAに変換する方法については、参考文献として、Tetrahedron Letters,vol.40(1999).第7312頁スキームやJ.Org.Chem.1996,61.第3020頁「2−Phenyl−1,10−phenanntoroline」、Tetrahedron Letters,vol.23(1982).第5291頁〜第5294頁などがあげられる。具体的には、一般式(1)のBに該当する化合物のアセチル体を水酸化カリウムの存在下、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコールまたはジオキサン中で50℃〜還流温度で8−アミノ−7−キノリンカルボアルデヒドまたは1−アミノ−2−ナフタレンカルボアルデヒドと反応させ、常法で処理する方法や、一般式(1)のBに該当する化合物のヨード体またはブロモ体をトルエン、THF等の溶媒中で−100℃〜50℃で金属リチウムやt−ブチルリチウム、n−ブチルリチウム等のアルキルリチウムでリチオ化し、次いで−20〜60℃でフェナントロリン類またはベンゾ[h]キノリン類と反応させ、常法で処理した後、得られた化合物を二酸化マンガン、ニトロベンゼン、クロラニル、DDQ、空気、酸素、水などで処理する方法などで、フェナントロリン骨格やベンゾキノリン骨格を導入することができる。
一般式(1)のAの骨格にアルキル基および/またはアリール基を含む場合は、一般式(1)のAの骨格を有する化合物をトルエン、THF等の溶媒中で−20〜60℃で、ここで導入されるアルキル基またはアリール基のリチオ化物であるアルキルリチウムあるいはアリールリチウムや、グリニア試薬であるハロゲン化アルキルマグネシウムあるいはハロゲン化アリールマグネシウムと反応させ、常法で処理した後、得られた化合物を二酸化マンガン、ニトロベンゼン、クロラニル,DDQ、空気、酸素、水などで処理することにより、Aの骨格にアルキル基あるいはアリール基を導入することができる。上記のアルキルリチウム、アリールリチウムは対応するハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールに金属リチウムあるいはn−ブチルリチウム等のアルキルリチウムを反応させることにより得ることができ、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アリールマグネシウムは対応するハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールに金属マグネシウムを反応させることにより得ることができる。
一般式(1)の化合物は、カラムクロマトグラフィー、再結晶、昇華等の精製法単独あるいは組み合わせにより精製することができる。カラムクロマトグラフィーでは、充填剤としてシリカゲル、アルミナ、フロリジルなどを用いて精製することができる。再結晶では、トルエン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、エタノール、メタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、n−ブチロラクトン、ニトロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ピリジン、トリエチルアミンなど、通常使用される溶剤を単独あるいは混合して使用することにより精製することができる。
上記の発光素子用材料として、具体的には下記のような構造があげられるが特に限定されるものではない。
Figure 2004281390
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また、本発明は上記一般式(1)で表される発光素子用材料を含む発光素子である。
本発明の発光素子において陽極は、光を取り出すために透明であれば酸化錫、酸化インジウム、酸化錫インジウム(ITO)などの導電性金属酸化物、あるいは金、銀、クロムなどの金属、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリマーなど特に限定されるものでないが、ITOガラスやネサガラスを用いることが特に望ましい。透明電極の抵抗は素子の発光に十分な電流が供給できればよいので限定されないが、素子の消費電力の観点からは低抵抗であることが望ましい。例えば300Ω/□以下のITO基板であれば素子電極として機能するが、現在では10Ω/□程度の基板の供給も可能になっていることから、低抵抗品を使用することが特に望ましい。ITOの厚みは抵抗値に合わせて任意に選ぶ事ができるが、通常100〜300nmの間で用いられることが多い。また、ガラス基板はソーダライムガラス、無アルカリガラスなどが用いられ、また厚みも機械的強度を保つのに十分な厚みがあればよいので、0.5mm以上あれば十分である。ガラスの材質については、ガラスからの溶出イオンが少ない方がよいので無アルカリガラスの方が好ましいが、SiO2 などのバリアコートを施したソーダライムガラスも市販されているのでこれを使用できる。ITO膜形成方法は、電子線ビーム法、スパッタリング法、化学反応法など特に制限を受けるものではない。
本発明の発光素子において陰極は、電子を本有機物層に効率良く注入できる物質であれば特に限定されないが、一般に白金、金、銀、銅、鉄、錫、亜鉛、アルミニウム、インジウム、クロム、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあげられるが、電子注入効率をあげて素子特性を向上させるためにはリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムまたはこれら低仕事関数金属を含む合金が有効である。しかし、これらの低仕事関数金属は、一般に大気中で不安定であることが多く、例えば、有機層に微量のリチウムやセシウム、マグネシウム(真空蒸着の膜厚計表示で1nm以下)をドーピングして安定性の高い電極を使用する方法が好ましい例として挙げることができるが、フッ化リチウムのような無機塩の使用も可能であることから特にこれらに限定されるものではない。更に電極保護のために白金、金、銀、銅、鉄、錫、アルミニウム、インジウムなどの金属、またはこれら金属を用いた合金、そしてシリカ、チタニア、窒化ケイ素などの無機物、ポリビニルアルコール、塩化ビニル、炭化水素系高分子などを積層することが好ましい例として挙げられる。これらの電極の作製法も抵抗加熱、電子線ビーム、スパッタリング、イオンプレーティング、コーティングなど導通を取ることができれば特に制限されない。
本発明の発光素子において発光物質とは、1)正孔輸送層/発光層、2)正孔輸送層/発光層/電子輸送層、3)発光層/電子輸送層、そして、4)以上の組合わせ物質を一層に混合した形態のいずれであってもよい。即ち、素子構成としては、上記1)〜3)の多層積層構造の他に4)のように発光材料単独または発光材料と正孔輸送材料や電子輸送材料を含む層を一層設けるだけでもよい。さらに、本発明の発光素子における発光物質は自ら発光するもの、その発光を助けるもののいずれにも該当し、発光に関与している化合物、層などを指すものである。
本発明の発光素子において正孔輸送性材料は、電界を与えられた電極間において陽極からの正孔を効率良く輸送することが必要で、正孔注入効率が高く、注入された正孔を効率良く輸送することが望ましい。そのためにはイオン化ポテンシャルが小さく、しかも正孔移動度が大きく、さらに安定性に優れ、トラップとなる不純物が製造時および使用時に発生しにくい物質であることが要求される。
このような条件を満たす物質として、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(3−メチルフェニル)−4,4’−ジフェニル−1,1’−ジアミンや、N,N’−ジナフチル−N,N’−ジフェニル−4,4’−ジフェニル−1,1’−ジアミンなどのトリフェニルアミン類、ビス(N−アリルカルバゾール)や、ビス(N−アルキルカルバゾール)類などのカルバゾール類、インドール誘導体、ピラゾリン誘導体、スチルベン系化合物、ヒドラゾン系化合物、オキサジアゾール誘導体やフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体に代表される複素環化合物、ポリマー系では前記単量体を側鎖に有するポリカーボネートやスチレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリシランなどがあげられる。
本発明における発光材料はホスト材料のみでも、ホスト材料とドーパント材料の組み合わせでも、いずれであってもよい。また、ドーパント材料はホスト材料の全体に含まれていても、部分的に含まれていても、いずれであってもよい。ドーパント材料は積層されていても、分散されていても、いずれであってもよい。
本発明の発光素子に用いられる発光材料は、正孔輸送層あるいは直接陽極から受けとった正孔と、電子輸送層あるいは直接陰極から受け取った電子を効率よく再結合させることが必要である。
このような条件を満たす物質として、本発明の発光素子用材料が好ましいが、その他に発光体として知られているアントラセン、フェナンスレン、ピレン、ペリレン、クリセンなどの縮合環誘導体、トリス(8−キノリノラト)アルミニウムを始めとするキノリノール誘導体の金属錯体、ベンズオキサゾール誘導体、スチルベン誘導体、ベンズチアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、チオフェン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、シクロペンタジエン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ビススチリルアントラセン誘導体やジスチリルベンゼン誘導体などのビススチリル誘導体、キノリノール誘導体と異なる配位子を組み合わせた金属錯体、オキサジアゾール誘導体金属錯体、ベンズアゾール誘導体金属錯体、クマリン誘導体、ピロロピリジン誘導体、ピロロピロール誘導体、シロール誘導体、ペリノン誘導体、チアジアゾロピリジン誘導体、ポリマー系では、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、そして、ポリチオフェン誘導体などがあげられる。
またドーパント材料を含む場合、発光材料に添加するドーパント材料は、ホスト材料からの再結合エネルギーを効率よく受け取ることが必要で、量子収率が高く、しかも濃度消光を起こしにくいことが望ましい。さらに安定性に優れ、トラップとなる不純物が製造時および使用時に発生しにくい物質であることが要求される。
このような条件を満たす物質として、本発明の発光素子用材料が好ましいが、その他に、フェナンスレン、アントラセン、ピレン、テトラセン、ペンタセン、ペリレン、ナフトピレン、ジベンゾピレン、ルブレンなどの縮合環誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンズチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、ベンズトリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、スチルベン誘導体、チオフェン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、シクロペンタジエン誘導体、ビススチリルアントラセン誘導体やジスチリルベンゼン誘導体などのビススチリル誘導体、ジアザインダセン誘導体、フラン誘導体、ベンゾフラン誘導体、フェニルイソベンゾフラン、ジメシチルイソベンゾフラン、ジ(2−メチルフェニル)イソベンゾフラン、ジ(2−トリフルオロメチルフェニル)イソベンゾフラン、フェニルイソベンゾフランなどのイソベンゾフラン誘導体、ジベンゾフラン誘導体、7−ジアルキルアミノクマリン誘導体、7−ピペリジノクマリン誘導体、7−ヒドロキシクマリン誘導体、7−メトキシクマリン誘導体、7−アセトキシクマリン誘導体、3−ベンズチアゾリルクマリン誘導体、3−ベンズイミダゾリルクマリン誘導体、3−ベンズオキサゾリルクマリン誘導体などのクマリン誘導体、ジシアノメチレンピラン誘導体、ジシアノメチレンチオピラン誘導体、ポリメチン誘導体、シアニン誘導体、オキソベンズアンスラセン誘導体、キサンテン誘導体、ローダミン誘導体、フルオレセイン誘導体、ピリリウム誘導体、カルボスチリル誘導体、アクリジン誘導体、オキサジン誘導体、フェニレンオキサイド誘導体、キナクリドン誘導体、キナゾリン誘導体、ピロロピリジン誘導体、フロピリジン誘導体、1,2,5−チアジアゾロピレン誘導体、ピロメテン誘導体、ペリノン誘導体、ピロロピロール誘導体、スクアリリウム誘導体、ビオラントロン誘導体、フェナジン誘導体、アクリドン誘導体、ジアザフラビン誘導体などがあげられる。
また、ドーパント材料として上記蛍光性(一重項発光)材料だけでなく、燐光性(三重項発光)材料も好ましく用いられる。具体的には、ポルフィリン白金錯体やトリス(2−フェニルピリジル)イリジウム錯体、トリス{2−(2−チオフェニル)ピリジル}イリジウム錯体、トリス{2−(2−ベンゾチオフェニル)ピリジル}イリジウム錯体、トリス(2−フェニルベンゾチアゾール)イリジウム錯体、トリス(2−フェニルベンゾオキサゾール)イリジウム錯体、トリスベンゾキノリンイリジウム錯体、ビス(2−フェニルピリジル)(アセチルアセトナート)イリジウム錯体、ビス{2−(2−チオフェニル)ピリジル}イリジウム錯体、ビス{2−(2−ベンゾチオフェニル)ピリジル}(アセチルアセトナート)イリジウム錯体、ビス(2−フェニルベンゾチアゾール)(アセチルアセトナート)イリジウム錯体、ビス(2−フェニルベンゾオキサゾール)(アセチルアセトナート)イリジウム錯体、ビスベンゾキノリン(アセチルアセトナート)イリジウム錯体などがあげられる。
本発明の発光素子で用いられる電子輸送性材料は、電界を与えられた電極間において陰極からの電子を効率良く輸送することが必要で、電子注入効率が高く、注入された電子を効率良く輸送することが望ましい。そのためには電子親和力が大きく、しかも電子移動度が大きく、さらに安定性に優れ、トラップとなる不純物が製造時および使用時に発生しにくい物質であることが要求される。一方、正孔と電子の再結合バランスを考えた場合、電子輸送能力がそれ程高くなくても、陽極からの正孔が再結合せずに陰極側へ流れるのを効率よく阻止できる能力が高い材料であってもよく、このような材料であっても発光効率を向上させる効果は電子輸送能力が高い材料と同等に有する。したがって、本発明における電子輸送層は、正孔の移動を効率よく阻止できる正孔阻止層と同義であってもよい。
このような条件を満たす物質として、本発明の発光素子用材料がより好ましいが、8−ヒドロキシキノリンアルミニウムに代表されるキノリノール誘導体金属錯体、トロポロン金属錯体、フラボノール金属錯体、ペリレン誘導体、ペリノン誘導体、ナフタレン導体、クマリン誘導体、ピリジン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ベンゾキノリン誘導体、フェナントロリン誘導体、チオフェン誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、ジフェニルリンオキサイド誘導体、シロール誘導体、トリフェニルシラン誘導体、アルダジン誘導体、ビススチリル誘導体、ピラジン誘導体などがあげられる。
本発明における発光素子用材料は発光材料と電子輸送性材料のいずれにも用いることができるが、電子輸送能と正孔阻止能が高いため、電子輸送性材料として用いることがより好ましい。
以上の正孔輸送層、発光層、電子輸送層に用いられる材料は単独または二種類以上の物質を積層、混合して各層を形成することができるが、高分子結着剤としてポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリエステル、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリブタジエン、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリサルフォン、ポリアミド、エチルセルロース、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂などの溶剤可溶性樹脂や、フェノール樹脂、キシレン樹脂、石油樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの硬化性樹脂などに分散させて用いることも可能である。上記高分子結着剤は熱的に安定な薄膜を形成するために用いるものであり、通常はコーティング法やインクジェット法で形成される。
本発明の発光素子における発光物質の形成方法は、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング、分子積層法、コーティング法など特に限定されるものではないが、通常は、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着が特性面で好ましい。層の厚みは、発光物質の抵抗値にもよるので限定することはできないが、1〜1000nmの間から選ばれる。
本発明において電気エネルギーとは主に直流電流を指すが、パルス電流や交流電流を用いることも可能である。電流値および電圧値は特に制限はないが、素子の消費電力、寿命を考慮するとできるだけ低いエネルギーで最大の輝度が得られるようにするべきである。
本発明の発光素子はマトリクスタイプとして用いるのに適している。本発明においてマトリクスとは、表示のための画素が格子状に配置されたものをいい、画素の集合で文字や画像を表示する。画素の形状、サイズは用途によって決まる。例えばパソコン、モニター、テレビの画像および文字表示には、通常一辺が300μm以下の四角形の画素が用いられるし、表示パネルのような大型ディスプレイの場合は、一辺がmmオーダーの画素を用いることになる。モノクロ表示の場合は、同じ色の画素を配列すればよいが、カラー表示の場合には、赤、緑、青の画素を並べて表示させる。この場合、典型的にはデルタタイプとストライプタイプがある。そして、このマトリクスの駆動方法としては、線順次駆動方法やアクティブマトリックスのどちらでもよい。線順次駆動の方が構造が簡単であるという利点があるが、動作特性を考慮した場合、アクティブマトリックスの方が優れる場合があるので、これも用途によって使い分けることが必要である。
本発明における発光素子はセグメントタイプとして用いるのに適している。本発明においてセグメントタイプとは、予め決められた情報を表示するようにパターンを形成し、決められた領域を発光させることになる。例えば、デジタル時計や温度計における時刻や温度表示、オーディオ機器や電磁調理器などの動作状態表示、自動車のパネル表示などがあげられる。そして、前記マトリクス表示とセグメント表示は同じパネルの中に共存していてもよい。
本発明における発光素子はバックライトとして用いるのに適している。本発明においてバックライトとは、主に自発光しない表示装置の視認性を向上させる目的に使用され、液晶表示装置、時計、オーディオ機器、自動車パネル、表示板、標識などに使用される。特に液晶表示装置、中でも薄型化が課題となっているパソコン用途のバックライトとしては、従来方式のものが蛍光灯や導光板からなっているため薄型化が困難であることを考えると本発明におけるバックライトは、薄型、軽量が特徴になる。
以下、実施例および比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1(ETM−1の合成)
8−アミノ−7−キノリンカルボアルデヒド 101gを1,3−ジアセチルベンゼン(東京化成工業(株)製) 45g、85%水酸化カリウム 100gとエタノール1800ml中で還流下10時間反応させ、常法で処理し、1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 100gを得た。この1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 40.8gをトルエン750ml中でフェニルリチウム(0.94M シクロヘキサン/エーテル溶液)00mlと氷冷化で2.5時間反応させ、常法で処理した。得られた生成物をニトロベンゼン 118gと110℃で3時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−1を22.8g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.75(s,1H)、8.72(d・d,2H)、8.57−8.17(m,12H)、7.90−7.82(m,5H)、7.61−7.48(m,6H)。
ETM−1の別途合成:1,10−フェナントロリン 9.64gをトルエン250ml中でフェニルリチウム(1.07M シクロヘキサン/エーテル溶液)100mlと0℃で1.5時間反応させ、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン300ml中で、二酸化マンガン 93.0gと室温で56時間反応させ、常法で処理し、2−フェニル−1,10−フェナントロリンを9.44g得た。1,3−ジブロモベンゼン 0.34mlのTHF溶液(25ml)に−78℃でt−ブチルリチウム(1.53M ペンタン溶液)7.35mlを加え、1時間攪拌後、0℃に昇温した。この溶液を上記得られた2−フェニル−1,10−フェナントロリン 1.44gのTHF溶液(85ml)に加え、室温で20時間攪拌後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン85ml中で二酸化マンガン 8.50gと室温で23時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−1を1.08g得た。
尚、このETM−1は、油拡散ポンプを用いて1.0×10-3Paの圧力下、約320℃で昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例2(ETM−2の合成)
1−ブロモナフタレン(東京化成工業(株)製) 11.9gとリチウム 1.6gをジエチルエーテル58ml中で室温で3時間反応させ、生成した濃紫色溶液を、1,4−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 5.0gのトルエン懸濁液(100ml)に室温で滴下した。室温で3日間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン400ml中で、二酸化マンガン 100gと室温で3時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−2を1.14g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):8.55−7.16(m,30H)。
尚、このETM−2は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例3(ETM−3の合成)
2,7−ジヒドロキシナフタレン(東京化成工業(株)製) 54.0gをジクロロメタン680mlピリジン136mlに溶解させ、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(東京化成工業(株)製)228gを滴下した。5℃で2時間、次いで室温で1日間反応させた後、常法で処理し、2,7−ビス(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)ナフタレン 143gを得た。この2,7−ビス(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)ナフタレン 143gをn−ブチルビニルエーテル(東京化成工業(株)製)216ml、トリエチルアミン 113ml、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(東京化成工業(株)製)2.78g、酢酸パラジウム(和光純薬工業(株)製)0.76g、ジメチルホルムアミド 680mlと混合し、70〜85℃で2日間反応させた。常法で処理し、2,7−ジアセチルナフタレン 40gを得た。この2,7−ジアセチルナフタレン 4.62gをエタノール220ml中60℃で8−アミノ−7−キノリンカルボアルデヒド 7.87g、水酸化カリウム 7.9gと反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−3を4.44g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.29(d・d,2H)、8.97(s,2H)、8.64(d・d,2H)、8.41−8.27(m,6H)、8.09(d,2H)、7.89−7.79(m,4H)、7.67(d・d,2H)。
尚、このETM−3は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例4(ETM−4の合成)
実施例3の方法で合成したETM−3 5.48gをトルエン200ml中でフェニルリチウム(2.0M シクロヘキサン/エーテル溶液)22.6mlと室温で2日間反応させ、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン400ml中で、二酸化マンガン 100gと室温で2.5時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−4を0.93g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):8.96(s,2H)、8.86(d・d,2H)、8.61−8.51(m,4H)、8.42−8.34(m,6H)、8.18(d・d,4H)、7.84(m,4H)、7.65−7.48(m,6H)。
尚、このETM−4は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例5(ETM−5の合成)
2,7−ジヒドロキシナフタレンの替わりに1,5−ジヒドロキシナフタレン(東京化成工業(株)製)を用いた他は実施例3と同様にして下記式に示すETM−5を4.60g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.22(d・d,2H)、8.39(d,2H)、8.29(d・d,2H)、8.16(d,2H)、7.98−7.85(m,8H)、7.67−7.54(m,4H)。
尚、このETM−5は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例6(ETM−6の合成)
1,2−ジブロモベンゼン(東京化成工業(株)製)4.03g、4−アセチルフェニルボロン酸(アルドリッチ社製)7.0g、炭酸カリウム 11.8g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(東京化成工業(株)製)0.987g、水 35ml、1,4−ジオキサン 85mlを混合し、100℃で1日間反応させた。常法で処理し、1,2−ジ(4−アセチルフェニル)ベンゼン 3.8gを得た。この1,2−ジ(4−アセチルフェニル)ベンゼン 3.7gをエタノール120ml中60℃で8−アミノ−7−キノリンカルボアルデヒド 4.26g、水酸化カリウム 3.89gと反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−6を6.52g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.21(d・d,2H)、8.27−8.21(m,8H)、8.06(d,2H)7.80−7.72(m,4H)、7.61(d・d,2H)、7.56−7.51(m,4H)、7.41(d,4H)。
尚、このETM−6は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例7(ETM−7の合成)
1,2−ジブロモベンゼンの替わりに1,3−ジブロモベンゼン(東京化成工業(株)製)を用いた他は実施例6と同様にして下記式に示すETM−7を8.4g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.26(d・d,2H)、8.48(d,4H)、8.35−8.16(m,6H)、8.01(s,1H)、7.90−7.63(m,13H)。
尚、このETM−7は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例8(ETM−8の合成)
4−アセチルフェニルボロン酸の替わりに3−アセチルフェニルボロン酸(アルドリッチ社製)を用いた他は実施例7と同様にして下記式に示すETM−8を4.94g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.20(d・d,2H)、8.53(t,2H)、8.39(d,2H)、8.33−8.16(m,6H)、8.07(s,1H)、7.83−7.59(m,13H)。
尚、このETM−8は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例9(ETM−9の合成)
8−アミノ−7−キノリンカルボアルデヒドの替わりに1−アミノ−2−ナフタレンカルボアルデヒド用いた他は実施例3と同様にして下記式に示すETM−9を5.12g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):8.40(d,2H)、8.10(m,2H)、7.82−7.32(m,18H)。
尚、このETM−9は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例10(ETM−10の合成)
1−ブロモ−4−t−ブチルベンゼン(東京化成工業(株)製) 5.88gとリチウム 0.76gをジエチルエーテル50ml中で還流下5時間反応させ、生成した灰色溶液を、1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 4.0gのトルエン懸濁液(150ml)に氷冷下で滴下した。氷冷下で1時間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン150ml中で、二酸化マンガン 66gと室温で30分間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−10を3.65g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.81(s,1H)、8.71(d・d,2H)、8.51−8.38(m,8H)、8.31(d,2H)、8.14(d,2H)、7.88−7.81(m,5H)、7.58(d,4H)、1.43(s,18H)。
尚、このETM−10は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例11(ETM−11の合成)
5−ブロモ−m−キシレン(東京化成工業(株)製) 6.18gとリチウム 0.92gをジエチルエーテル50ml中で還流下5時間反応させ、生成した灰色溶液を、1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 3.63gのトルエン懸濁液(100ml)に氷冷下で滴下した。室温で2時間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン200ml中で、二酸化マンガン 63gと室温で2時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−11を1.4g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.53(s,1H)、8.72(d・d,2H)、8.46−8.14(m,12H)、7.85−7.79(m,5H)、7.13(s,2H)、2.47(s,12H)。
尚、このETM−11は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例12(ETM−12の合成)
4−ブロモトルエン(東京化成工業(株)製) 6.84gとリチウム 1.1gをジエチルエーテル60ml中で還流下5時間反応させ、生成した灰色溶液を、1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 4.34gのトルエン懸濁液(100ml)に氷冷下で滴下した。氷冷下で2時間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン200ml中で、二酸化マンガン 75gと室温で2時間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−12を2.1g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.72(s,1H)、8.72(d・d,2H)、8.53−7.36(m,19H)、2.48(s,6H)。
尚、このETM−12は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例13(ETM−13の合成)
1−ブロモナフタレン(東京化成工業(株)製) 3.57gとリチウム 0.48gをジエチルエーテル50ml中で室温で3時間反応させ、生成した濃紫色溶液を、1,3−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 2.5gのトルエン懸濁液(100ml)に氷冷下で滴下した。室温で2時間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン500ml中で、二酸化マンガン 50gと室温で15分間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−13を0.4g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):9.43(s,1H)、9.02(d,2H)、8.53(d,2H)、8.40(d,2H)、8.29−7.43(m,23H)。
尚、このETM−13は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例14(ETM−14の合成)
1,4−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 2.5gをトルエン100ml中でフェニルリチウム(2.0M シクロヘキサン/エーテル溶液)11.5mlと氷冷下で1時間、次いで室温で4時間反応させ、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン400ml中で、二酸化マンガン 50gと室温で5分間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−14を0.80g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):8.75(s,4H)、8.53(d,4H)、8.39−8.18(m,8H)、7.84(s,4H)、7.65−7.50(m,6H)。
尚、このETM−14は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例15(ETM−15の合成)
1−ブロモ−4−t−ブチルベンゼン(東京化成工業(株)製) 3.68gとリチウム 0.48gをジエチルエーテル50ml中で還流下5時間反応させ、生成した灰色溶液を、1,4−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン 2.5gのトルエン懸濁液(150ml)に氷冷下で滴下した。氷冷下で3時間反応させた後、常法で処理した。得られた生成物をジクロロメタン400ml中で、二酸化マンガン 55gと室温で15分間反応させ、常法で処理し、下記式に示すETM−15を1.66g得た。1H−NMR(CDCl3,ppm):8.73(s,4H)、8.45−8.15(m,12H)、7.82(s,4H)、7.62−7.12(m,4H)、1.40(s,18H)。
尚、このETM−15は実施例1と同様に昇華精製を行ってから発光素子に使用した。
Figure 2004281390
実施例16
ITO透明導電膜を150nm堆積させたガラス基板(旭硝子(株)製、15Ω/□、電子ビーム蒸着品)を30×40mmに切断、エッチングを行った。得られた基板をアセトン、”セミコクリン56”(フルウチ化学(株)製)で各々15分間超音波洗浄してから、超純水で洗浄した。続いてイソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄してから熱メタノールに15分間浸漬させて乾燥させた。この基板を素子を作製する直前に1時間UV−オゾン処理し、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度が5×10-5Pa以下になるまで排気した。抵抗加熱法によって、まず正孔注入材料として、銅フタロシアニンを20nm、正孔輸送材料として、4,4’−ビス(N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ)ビフェニルを100nm蒸着した。次に発光材料として、トリスキノリノールアルミニウム錯体(Alq3)を50nmの厚さに積層した。次に電子輸送材料として、前述のETM−1を100nmの厚さに積層した。次にリチウムを0.5nm有機層にドーピングした後、アルミニウムを200nm蒸着して陰極とし、5×5mm角の素子を作製した。ここで言う膜厚は水晶発振式膜厚モニター表示値である。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度200カンデラ/平方メートルの緑色発光が得られた。尚、輝度は輝度計(トプコン社製、BM−8)を視野角0.2度、レスポンス1msの条件で用いて測定した。このときの駆動電圧は5.5Vであった。この発光素子の耐久性は非常に優れたものであり、1mAの定電流駆動条件下において1000時間で85%の輝度を保持した。
また、この発光素子を真空セル内で1mAパルス駆動(Duty比1/60、パルス時の電流値60mA)させたところ、良好な発光が確認された。
実施例17〜30
電子輸送材料として表1に記載した材料を用いた他は実施例16と全く同様にして発光素子を作製した。得られた発光素子の評価結果を表1に示す。
Figure 2004281390
比較例1
電子輸送材料として下記式に示すETM−16を用いた他は実施例16と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度200カンデラ/平方メートルの緑色発光が得られた。このときの駆動電圧は7.0Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において900時間で輝度が半減した。
Figure 2004281390
比較例2
電子輸送材料として下記式に示すETM−17を用いた他は実施例16と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度190カンデラ/平方メートルの緑色発光が得られた。このときの駆動電圧は6.8Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において1000時間で輝度が半減した。
Figure 2004281390
実施例31
発光材料として、ホスト材料としてトリスキノリノールアルミニウム錯体(Alq3)を、ゲスト材料として4−(ジシアノメチレン)−2−tブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン(DCJTB)をドープ濃度が2%になるように用いた他は実施例16と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度200カンデラ/平方メートルの赤橙色発光が得られた。このときの駆動電圧は5.5Vであった。この発光素子の耐久性は非常に優れたものであり、1mAの定電流駆動条件下において1000時間で80%の輝度を保持した。
実施例32〜45
電子輸送材料として表2に記載した材料を用いた他は実施例31と全く同様にして発光素子を作製した。得られた発光素子の評価結果を表2に示す。
Figure 2004281390
比較例3
電子輸送材料として前述のETM−16を用いた他は実施例31と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度180カンデラ/平方メートルの赤橙色発光が得られた。このときの駆動電圧は7.5Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において1000時間で輝度が半減した。
比較例4
電子輸送材料として前述のETM−17を用いた他は実施例31と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度180カンデラ/平方メートルの赤橙色発光が得られた。このときの駆動電圧は7.3Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において1000時間で輝度が半減した。
実施例46
発光材料として、ホスト材料として4,4’−ビス(ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)を、ゲスト材料としてビス(カルバゾリルビニル)ビフェニル(BCZVBi)をドープ濃度が5%になるように用いた他は実施例31と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度190カンデラ/平方メートルの青色発光が得られた。このときの駆動電圧は4.8Vであった。この発光素子はホスト材料が経時で結晶化するのに伴い、1mAの定電流駆動条件下において100時間で輝度が半減した。
比較例5
電子輸送材料として前述のETM−17を用いた他は実施例46と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度150カンデラ/平方メートルの青色発光が得られた。このときの駆動電圧は6.5Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において10時間で輝度が半減した。
実施例47
ホスト材料として、1,4−ジケト−2,5−ビス(3,5−ジメチルベンジル)−3,6−ビス(4−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールを、ゲスト材料として4,4−ジフルオロ−1,3,5,7−テトラフェニル−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−インダセンをドープ濃度が1%になるように用いた他は実施例31と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度210カンデラ/平方メートルの赤色発光が得られた。このときの駆動電圧は5.2Vであった。この発光素子の耐久性は非常に優れたものであり、1mAの定電流駆動条件下において1000時間で80%の輝度を保持した。
実施例48〜61
電子輸送材料として表3に記載した材料を用いた他は実施例47と全く同様にして発光素子を作製した。得られた発光素子の評価結果を表3に示す。
Figure 2004281390
比較例6
電子輸送材料として前述のETM−16を用いた他は実施例47と全く同様にして発光素子を作製した。この発光素子に1mAの直流電流を流したところ、輝度200カンデラ/平方メートルの赤色発光が得られた。このときの駆動電圧は6.5Vであった。この発光素子は1mAの定電流駆動条件下において1000時間で輝度が半減した。
実施例62
ITO透明導電膜を150nm堆積させたガラス基板(旭硝子(株)製、15Ω/□、電子ビーム蒸着品)を30×40mmに切断、フォトリソグラフィ法によって300μmピッチ(残り幅270μm)×32本のストライプ状にパターン加工した。ITOストライプの長辺方向片側は外部との電気的接続を容易にするために1.27mmピッチ(開口部幅800μm)まで広げてある。得られた基板をアセトン、”セミコクリン56”で各々15分間超音波洗浄してから、超純水で洗浄した。続いてイソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄してから熱メタノールに15分間浸漬させて乾燥させた。この基板を素子を作製する直前に1時間UV−オゾン処理し、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度が5×10-4Pa以下になるまで排気した。抵抗加熱法によって、まず正孔輸送材料として4,4’−ビス(N−(m−トリル)−N−フェニルアミノ)ビフェニルを150nm蒸着し、発光材料としてトリスキノリノールアルミニウム錯体を50nmの厚さに蒸着した。次に電子輸送材料として、前述のETM−1を100nmの厚さに積層した。ここで言う膜厚は水晶発振式膜厚モニター表示値である。次に厚さ50μmのコバール板にウエットエッチングによって16本の250μmの開口部(残り幅50μm、300μmピッチに相当)を設けたマスクを、真空中でITOストライプに直交するようにマスク交換し、マスクとITO基板が密着するように裏面から磁石で固定した。そしてリチウムを0.5nm有機層にドーピングした後、アルミニウムを200nm蒸着して32×16ドットマトリクス素子を作製した。本素子をマトリクス駆動させたところ、クロストークなく文字表示できた。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表される発光素子用材料。
    Figure 2004281390
    (ここでAはフェナントロリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する置換基である。Bはベンゼン環、ターフェニル骨格を有する置換基、ナフタレン環の中から選ばれる少なくとも1種で表される。但し、Bがベンゼン環であるとき、全てのAは上記骨格にアルキル基および/またはアリール基を含む。nは2以上の自然数である。)
  2. 上記一般式(1)のAが1,10−フェナントロリン骨格を有する置換基である請求項1記載の発光素子用材料。
  3. 上記一般式(1)のnが2である請求項2記載の発光素子用材料。
  4. 上記一般式(1)のBが1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,6−ナフチレン基、1,7−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、少なくとも1つのベンゼン環がオルト位で連結しているターフェニル基の中から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の発光素子用材料。
    (但し、Bが1,4−フェニレン基、または1,3−フェニレン基であるとき、全てのAは上記骨格にアリール基を含む。)
  5. 陽極と陰極の間に発光物質が存在し、電気エネルギーにより発光する素子であって、該素子が請求項1〜4のいずれか記載の発光素子用材料を含む発光素子。
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