JP2004280572A - ネットワーク対応プリンタ、ネットワーク対応機器、通信経路制御方法 - Google Patents
ネットワーク対応プリンタ、ネットワーク対応機器、通信経路制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ネットワーク対応機器とネットワーク対応プリンタとの間に通信経路が複数存在する場合、印刷要求を送信するための通信経路としてネットワーク対応機器に設定された以外の通信経路を選択可能にする。
【解決手段】プリンタ2が無線LANカード14、通信インタフェース22を介してPCから存在確認メッセージを受信すると、ネットワーク制御部23は、速度情報記憶部26を参照して、存在確認メッセージの受信経路より高速な通信経路上に存する通信インタフェース21のIPアドレスを取得し、そのIPアドレスを存在確認メッセージに応答するための応答メッセージに含めて返信する。PCは、応答メッセージに含まれているIPアドレスを送信先アドレスに設定して印刷データを含む印刷要求を送信する。プリンタ2は、通信インタフェース21を介して印刷要求を受信する。
【選択図】 図2
【解決手段】プリンタ2が無線LANカード14、通信インタフェース22を介してPCから存在確認メッセージを受信すると、ネットワーク制御部23は、速度情報記憶部26を参照して、存在確認メッセージの受信経路より高速な通信経路上に存する通信インタフェース21のIPアドレスを取得し、そのIPアドレスを存在確認メッセージに応答するための応答メッセージに含めて返信する。PCは、応答メッセージに含まれているIPアドレスを送信先アドレスに設定して印刷データを含む印刷要求を送信する。プリンタ2は、通信インタフェース21を介して印刷要求を受信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続されたネットワーク対応プリンタと、そのプリンタに対して印刷要求を送信するネットワーク対応機器とを有するオンライン印刷システムにおいて、ネットワーク対応機器からネットワーク対応プリンタへ印刷データを送出する通信経路の選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、一般的なオンライン印刷システムの全体構成図である。図5には、ネットワーク対応プリンタ(以下、単に「プリンタ」)2とネットワーク対応機器であるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)4とが示されており、それぞれ異なるネットワーク6,8に接続されている。各ネットワーク6,8は、ルータ10により接続されており、PC4は、ネットワーク8、ルータ10、ネットワーク6を介してプリンタ2に印刷要求を送信することができる。また、ネットワーク8には、無線アクセスポイント12が接続されており、プリンタ2に装着された無線LANカード14との間は無線LANの標準規格802.11aで接続されているとする。PC4は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に印刷要求を送信することができる。以上のように、PC4は、プリンタ2と異なるネットワークを経由した2つの通信経路で接続可能である。
【0003】
また、このオンライン印刷システムは、通信プロトコルとしてTCP/IPを採用しているので、ネットワーク6,8に接続される各機器のポートには、図5に示したようなIPアドレスが割り当てられているものとする。また、サブネットマスクは、全て255.255.255.0とする。プリンタ2、PC4、ルータ10、無線アクセスポイント12は、物理層でどのような規格を使っているか意識することなくお互いをIPアドレスとサブネットマスクで認識することができる。
【0004】
以上の構成において、PC4からプリンタ2へ印刷要求を送信する場合の処理の流れについて説明する。
【0005】
PC4のユーザは、プリンタ2を利用するためには、まずPC4の環境設定を行う必要がある。プリンタ2には、192.168.0.1と192.168.1.1の2つのIPアドレスが設定されているが、ユーザは、通常、自分が使用するPC4と同一ネットワーク192.168.1.xであるIPアドレス192.168.1.1を設定する。これにより、PC4からの印刷が可能になる。
【0006】
次に、ユーザからの要求に応じてプリンタ2へ印刷要求を送信することになると、印刷対象となる印刷データを実際に送信する前にプリンタ2がネットワーク上に存在するかを確認するための命令(以下、「存在確認メッセージ」)を送信し、プリンタ2からの応答を待つ。この存在確認メッセージの送信先アドレスには、既設定のIPアドレス192.168.1.1が指定されるので、存在確認メッセージは、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に到達する。
【0007】
プリンタ2は、存在確認メッセージを受信すると、通信データの内容がプリンタ4が存在していることを問い合わせるものかを調べる。受信した存在確認メッセージは、この問合せに該当するので、プリンタ2は、存在確認メッセージに応じて応答メッセージを返信する。応答メッセージは、存在確認メッセージを受信したIPアドレス192.168.1.1から返信する。
【0008】
応答メッセージを受信することによりプリンタ2のネットワーク上の存在を確認したPC4は、そのプリンタ2に対して印刷データを含む印刷要求を送信する。この印刷要求の送信先アドレスには、既設定のIPアドレス192.168.1.1が指定されるので、印刷要求は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に到達する。
【0009】
以上のようにして、プリンタ2は、PC4からの要求に応じて印刷を実行することになるが、この印刷要求が送信されてくる通信経路は、ユーザがPC4に設定したIPアドレスによって決められることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5に例示したネットワーク構成においては、無線アクセスポイント経由の無線ネットワークによりルータ経由の有線ネットワークの方が一般に高速であると考えられるので、高速な通信経路を利用した方が速度上、好適である。
【0011】
しかしながら、ユーザは、複数の通信経路が選択できるときには、プリンタがどのようなネットワークに接続されているかを考慮せずに、換言すると、どちらの経路の方が高速であるかを考慮せずに、通常、自分が使用するPCと同一ネットワークであるIPアドレスを選択してしまう。仮に、通信速度を考慮しようとする意識があったとしても選択肢の中でどの通信プロトコルが高速であるかを判断できるとは限らない。
【0012】
一方、従来におけるプリンタには、受信した存在確認メッセージに対して、存在する旨の応答メッセージを単に返信するだけであり、存在確認メッセージの受信経路以外に高速な通信経路が存在したとしても、それをPCへ通知するための手段が設けられていなかった。
【0013】
このように、従来においては、ユーザによるPCへの設定によって印刷要求を送信する際の通信経路が決定してしまい、他の通信経路へ切り替えることはできなかった。このため、他方の通信経路を利用した方がより高速なデータ転送を行えるにもかかわらず、印刷要求の送信経路として、より高速な通信経路を利用させることはできなかった。
【0014】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ネットワーク対応機器とネットワーク対応プリンタとの間に通信経路が複数存在する場合、印刷要求を送信するための通信経路としてネットワーク対応機器に設定された以外の通信経路を選択することのできるネットワーク対応プリンタ、ネットワーク対応機器、通信経路制御方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明に係るネットワーク対応プリンタは、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段とを有し、前記ネットワーク制御手段は、前記ネットワーク対応機器との間に前記各通信インタフェース手段を介した通信経路が複数存在する場合、応答メッセージを返信する際に印刷要求の送信に利用する通信経路を通知することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るネットワーク対応機器は、上記発明のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段とを有し、前記印刷要求送信手段は、受信した応答メッセージの情報設定内容に従い印刷要求を送信する通信経路を決定することを特徴とする。
【0017】
他の発明に係るネットワーク対応プリンタは、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段と、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を保持する速度情報記憶手段とを有し、前記ネットワーク制御手段は、前記速度情報記憶手段を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信することを特徴とする。
【0018】
また、前記各通信インタフェース手段がそれぞれ異なる通信プロトコルに基づき動作する場合、前記速度情報記憶手段には、各通信プロトコル仕様の通信速度が速度情報として予め登録されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るネットワーク対応機器は、上記他の発明のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段とを有し、前記印刷要求送信手段は、前記応答メッセージにアドレスが含まれているときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替えて印刷要求を送信することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る通信経路制御方法は、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタにおける通信経路制御方法において、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信する返信ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
他の発明に係る通信経路制御方法は、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタと、ネットワークを介して前記ネットワーク対応プリンタへ印刷要求を送信するネットワーク対応機器とを有するオンライン印刷システムにおける通信経路制御方法において、前記ネットワーク対応機器は、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信するメッセージ送信ステップを含み、前記ネットワーク対応プリンタは、前記ネットワーク対応機器から送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、前記存在確認メッセージに応じて応答メッセージを前記ネットワーク対応機器へ返信する際に、前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含める返信ステップとを含み、前記ネットワーク対応機器は、前記メッセージ送信ステップにより送信された存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認ステップと、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する際に、前記存在確認ステップにより受信された応答メッセージにアドレスが含まれていたときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替える印刷要求送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0023】
本発明を適用するオンライン印刷システムの全体構成は、従来例と同じでよいため図5をそのまま用いることにし、ネットワーク構成の説明は省略する。本発明に係るネットワーク対応機器としては、上記例示したPCの他にもPDA(Personal Digital Assistant)などネットワーク通信機能及び印刷機能を有する機器であれば何でもよい。
【0024】
図1は、本実施の形態におけるPC4のブロック構成図である。図1には、通信インタフェース41、ポートドライバ42、スプーラ43、プリンタドライバ44及びアプリケーション45が示されている。このうち、アプリケーション45は、印刷物を作成するためのソフトウェアである。プリンタドライバ44は、アプリケーション45で作成された印刷物を、プリンタ2が解釈できる命令形式に変換する。変換したものを、ここでは印刷データを呼ぶことにする。スプーラ43は、プリンタドライバ44が作成した印刷データを、プリンタ2に転送するまでの間、一時的に保管する。ポートドライバ42は、スプーラ43からの印刷データやプリンタ2への命令を通信インタフェース41へ送り出す。通信インタフェース41は、TCP/IPプロトコルに従ってネットワーク上の機器と通信を行う。
【0025】
ポートドライバ42は、図1に示したように存在確認部46と印刷要求送信部47とを有している。存在確認部46は、存在確認メッセージをプリンタ2へ送信すると共に、その存在確認メッセージに応じてプリンタ2から送られてきた応答メッセージを受信することによりプリンタ2の存在を確認する。印刷要求送信部47は、存在確認部46によるプリンタ2の存在確認後に、印刷要求をプリンタ2へ送信する。プリンタ2の存在確認及び印刷要求の送信という処理機能は、ポートドライバ42が本来的に持つ処理機能であるが、本実施の形態は、この印刷要求送信前に行う処理に特徴を有するため、存在確認部46と印刷要求送信部47とを図1に明示した。この特徴的な処理については追って説明する。
【0026】
図2は、本実施の形態におけるプリンタ2のブロック構成図である。図2には、通信インタフェース21,22、ネットワーク制御部23、印刷イメージ作成部24、印刷機構25及び速度情報記憶部26が示されている。通信インタフェース21,22は、TCP/IPプロトコルに従ってネットワーク上の機器と通信を行う。通信インタフェース21は、イーサネット(登録商標)を想定しているネットワーク6を介して有線通信を行うためのインタフェースであり、通信インタフェース22は、無線LANカード14を介して無線通信を行うためのインタフェースである。ネットワーク制御部23は、通信インタフェース21,22から受信した印刷データを印刷イメージ作成部24に送る。また、ポートドライバ42からの命令(存在確認メッセージ)に応答する。印刷イメージ作成部24は、ネットワーク制御部23からの印刷データを解析し、印刷するイメージを作成する。印刷機構25は、印刷イメージ作成部24が作成した印刷イメージを用紙上に印刷する機構である。速度情報記憶部26は、各通信インタフェース21,22を介したネットワークの速度情報を保持するための手段である。
【0027】
本実施の形態におけるプリンタ2とPC4は、イーサネット(登録商標)を介した有線ネットワークと標準規格802.11aで無線接続されたネットワークとで接続されているが、各通信インタフェース21,22の規格がわかれば、規格上の通信速度は判明する。本実施の形態では、各通信インタフェース21,22の規格上の通信速度を速度情報として速度情報記憶部26に予め登録しておくことにする。より具体的には、各通信インタフェース21,22のIPアドレスと通信速度とを対応させて速度情報記憶部26に登録する。速度情報記憶部26には、速い順に各通信インタフェース21,22の情報を並べて登録するようにしてもよいし、付加情報として順位を付けるようにしてもよい。また、速度情報記憶部26の内容を表示するときの便宜を図るために、802.11a等各通信インタフェース21,22の規格名を併せて登録するようにしてもよい。なお、本実施の形態では、通信インタフェース21を介した有線ネットワークの方が通信インタフェース22を介した無線ネットワークより高速であるものとする。また、各通信インタフェース21,22の規格上の通信速度が各通信インタフェース21,22を介した通信経路の速度とみなすことにする。
【0028】
図3は、本実施の形態におけるポートドライバ42の処理を示したフローチャートであり、図4は、本実施の形態におけるネットワーク制御部23の処理を示したフローチャートである。以下、これらの処理フローを用いて本実施の形態における動作について説明する。
【0029】
PC4のユーザは、プリンタ2を利用するためには、まずPC4の環境設定を行う必要がある。ここでは、従来例と同様に、通常、自分が使用するPC4と同一ネットワーク192.168.1.xであるIPアドレス192.168.1.1を設定する。これにより、PC4からの印刷が可能になる。アドレス設定の際、ユーザは、通信経路の通信速度を何ら意識する必要はない。
【0030】
次に、ユーザからの要求に応じてスプーラ43から送られてきた印刷データを受け取ると(ステップ101)、ポートドライバ42の存在確認部46は、印刷対象となる印刷データをプリンタ2へ実際に送信する前に、プリンタ2がネットワーク上に存在するかを確認するための命令(存在確認メッセージ)を送信する(ステップ102)。存在確認部46は、この存在確認メッセージの送信先アドレスに既設定のIPアドレス192.168.1.1を設定する。すなわち、通信インタフェース41から送出された存在確認メッセージは、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2へ送られる。この後、ポートドライバ42は、プリンタ2から応答メッセージが送られてくるのを待つ(ステップ103)。尚、この処理は従来例と同じである。
【0031】
プリンタ2のネットワーク制御部23は、データを受信すると(ステップ201)、それがプリンタ2が存在していることを問い合わせる存在確認メッセージの場合(ステップ202)、速度情報記憶部26を参照することによって、存在確認メッセージを受信した通信インタフェース21を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを調べる(ステップ203)。本実施の形態では、通信インタフェース21を介する通信経路より通信インタフェース22を介する通信経路の方が高速であるとしている。従って、ネットワーク制御部23は、通信インタフェース22に割り当てられているIPアドレスを速度情報記憶部26から取り出し、そのIPアドレスを応答メッセージに含めてPC4へ返信する(ステップ204)。応答メッセージは、存在確認メッセージを受信した無線ネットワーク経由で返信する。なお、仮に無線ネットワークの方が高速であるとしたならば、IPアドレスを応答メッセージに含めずにPC4へ返信する(ステップ205)。
【0032】
プリンタ2から応答メッセージが送られてくるのを待機していたPC4では、応答メッセージを受信すると(ステップ103)、存在確認部46は、その応答メッセージの情報設定内容を調べる(ステップ104)。そして、応答メッセージにIPアドレスが含まれていた場合、印刷要求送信部47は、その含まれていたIPアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定して、印刷要求をプリンタ2へ送信する(ステップ105)。この場合、印刷要求は、ネットワーク8、ルータ10、ネットワーク6を経由してプリンタ2へ到達する。一方、応答メッセージにIPアドレスが含まれていなければ、印刷要求送信部47は、従来と同様にPC4に設定されているIPアドレスをそのまま印刷要求の送信先アドレスに指定して、印刷要求をプリンタ2へ送信する(ステップ106)。この場合、印刷要求は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を経由してプリンタ2へ到達する。
【0033】
プリンタ2のネットワーク制御部23は、データを受信すると(ステップ201)、それが存在確認メッセージでない場合、本実施の形態ではその受信データを、印刷データを含む印刷要求と判断して印刷イメージ作成部24へ送る(ステップ202,206)。この後、印刷データに基づき印刷イメージ作成部24により作成された印刷イメージは、印刷機構25に送られ印刷される。
【0034】
以上のように、本実施の形態におけるプリンタ2は、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在する場合には、その通信経路上に存する通信インタフェースのIPアドレスを、PC4からの存在確認メッセージに対して返信する応答メッセージに含めるようにし、一方、PC4では、返信されてきた応答メッセージにIPアドレスが含まれていた場合には、プリンタ2に対する送信先アドレスを、PC4に既設定のIPアドレスを応答メッセージに含まれているIPアドレスに切り替えてから印刷要求を送信する。これにより、印刷要求をより短時間でプリンタ2へ送信することができる。
【0035】
なお、以上の説明において、プリンタ2が通信インタフェース22のIPアドレスを応答メッセージに含めることによって印刷要求の送信先アドレスを知らせるということは、通信経路の通知に該当することになるが、応答メッセージに何も含めないということは、PC4に設定済みのIPアドレスをそのまま印刷要求の送信先アドレスに指定させるということなので、IPアドレスを応答メッセージに含めないことも通信経路の通知に該当する。
【0036】
また、本実施の形態においては、上記説明したように、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在する場合のみIPアドレスを応答メッセージに含めるようにしたが、常にIPアドレスを含ませるようにしてもよい。すなわち、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在しない場合には通信インタフェース21に割り当てたIPアドレスをそのまま応答メッセージに含めて送り返すようにする。このようにすれば、PC4では、ステップ104において応答メッセージにIPアドレスが含まれているかを判断することなく、応答メッセージに含まれているIPアドレスを無条件に印刷要求の送信先アドレスとして設定すればよい。これにより、PCにおける処理が簡単になる。
【0037】
また、本実施の形態においては、プリンタ2に搭載される複数の通信インタフェース21,22それぞれのIPアドレスと通信速度とを対応させて速度情報記憶部26に予め登録するようにした。ただ、このようにすると、プリンタ2に搭載された通信インタフェースを事前に把握し、通信インタフェースの追加又は除去の度に速度情報記憶部26を更新する必要がある。そこで、速度情報記憶部26には、プリンタ2に搭載可能な通信インタフェース全ての通信速度を速度情報記憶部26に予め登録しておき、プリンタ2のネットワーク制御部23が存在確認メッセージを受信したときには、この時点でプリンタ2に搭載されている通信インタフェース及びそのIPアドレスを自動取得し、その取得した各通信インタフェースの通信速度を速度情報記憶部26を参照することによって調べ、その中から最速の通信インタフェースのIPアドレスを応答メッセージに含めるようにする。このようにすれば、プリンタ2からの通信インタフェースの追加、除去の度に速度情報記憶部26を更新する必要がない。なお、この場合、存在確認メッセージの受信経路の通信速度と他の通信経路との速度を比較する必要はなく、プリンタ2に搭載されている通信インタフェースの中から最速のものを選択すればよい。
【0038】
ところで、本実施の形態におけるPC4は、プリンタ2からの応答メッセージにIPアドレスが含まれていれば、そのIPアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定している。これにより、PC4は、高速な通信経路を選択できることになるが、高速な通信経路を選択できるのは、プリンタ2がより高速な通信経路を速度情報記憶部26を参照に探し出し、それに対応する通信インタフェースのIPアドレスをPC4に送るようにしているからである。つまり、PC4は、応答メッセージにIPアドレスが含まれていれば、そのIPアドレスを無条件に印刷要求の送信先アドレスとして指定するのだから、プリンタ2が通信経路の通信速度とは無関係にIPアドレスを応答メッセージに含めた場合、高速なデータ通信が実現できるという保証はない。換言すると、プリンタ2は、高速な通信経路の選択という目的のみならず、PC4との通信に使用したい通信経路を主体的に指定できるということになる。
【0039】
例えば、プリンタ2に負荷分析機能を設けて、各通信経路の負荷を検出し通信速度を計測できるように構成したとする。そして、プリンタ4が規格上高速な通信経路のネットワーク負荷が高い結果、規格上高速な通信経路の方が規格上低速な通信経路より通信効率が低下していると判断したときには、規格上低速な通信経路上に存する通信インタフェースのIPアドレスをPC4へ通知するようにすれば、負荷分散を図ることも可能になる。
【0040】
また、前述したプリンタ2及びPC4で実行される処理機能は、アプリケーションプログラムによって実現可能であり、記録媒体に記録された上記各プログラムをCPUで実行することで実現される、なお、記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリなどである。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワーク対応機器に設定されたアドレスに依存することなく印刷要求の送信先アドレスを設定することができる。すなわち、ネットワーク対応機器とネットワーク対応プリンタとの間に通信経路が複数存在する場合、ネットワーク対応プリンタがネットワーク対応機器からの存在確認メッセージに応じて返信する応答メッセージに、高速な通信経路上に存する通信インタフェース手段のアドレスを含めて返信するようにし、一方、ネットワーク対応機器が受信した応答メッセージに含まれているアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定することで、ネットワーク対応機器は、予め設定されたネットワーク対応プリンタのアドレスとは関係なく高速な通信経路を介してネットワーク対応プリンタへ印刷要求を送信することができる。これにより、印刷時の処理性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるPCのブロック構成図である。
【図2】本実施の形態におけるプリンタのブロック構成図である。
【図3】本実施の形態におけるポートドライバの処理を示したフローチャートである。
【図4】本実施の形態におけるネットワーク制御部の処理を示したフローチャートである。
【図5】オンライン印刷システムの全体構成図である。
【符号の説明】
2 プリンタ、4 パーソナルコンピュータ(PC)、6,8 ネットワーク、10 ルータ、12 無線アクセスポイント、14 無線LANカード、21,22,41 通信インタフェース、23 ネットワーク制御部、24 印刷イメージ作成部、25 印刷機構、26 速度情報記憶部、42 ポートドライバ、43 スプーラ、44 プリンタドライバ、45 アプリケーション、46 存在確認部、47 印刷要求送信部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続されたネットワーク対応プリンタと、そのプリンタに対して印刷要求を送信するネットワーク対応機器とを有するオンライン印刷システムにおいて、ネットワーク対応機器からネットワーク対応プリンタへ印刷データを送出する通信経路の選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、一般的なオンライン印刷システムの全体構成図である。図5には、ネットワーク対応プリンタ(以下、単に「プリンタ」)2とネットワーク対応機器であるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)4とが示されており、それぞれ異なるネットワーク6,8に接続されている。各ネットワーク6,8は、ルータ10により接続されており、PC4は、ネットワーク8、ルータ10、ネットワーク6を介してプリンタ2に印刷要求を送信することができる。また、ネットワーク8には、無線アクセスポイント12が接続されており、プリンタ2に装着された無線LANカード14との間は無線LANの標準規格802.11aで接続されているとする。PC4は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に印刷要求を送信することができる。以上のように、PC4は、プリンタ2と異なるネットワークを経由した2つの通信経路で接続可能である。
【0003】
また、このオンライン印刷システムは、通信プロトコルとしてTCP/IPを採用しているので、ネットワーク6,8に接続される各機器のポートには、図5に示したようなIPアドレスが割り当てられているものとする。また、サブネットマスクは、全て255.255.255.0とする。プリンタ2、PC4、ルータ10、無線アクセスポイント12は、物理層でどのような規格を使っているか意識することなくお互いをIPアドレスとサブネットマスクで認識することができる。
【0004】
以上の構成において、PC4からプリンタ2へ印刷要求を送信する場合の処理の流れについて説明する。
【0005】
PC4のユーザは、プリンタ2を利用するためには、まずPC4の環境設定を行う必要がある。プリンタ2には、192.168.0.1と192.168.1.1の2つのIPアドレスが設定されているが、ユーザは、通常、自分が使用するPC4と同一ネットワーク192.168.1.xであるIPアドレス192.168.1.1を設定する。これにより、PC4からの印刷が可能になる。
【0006】
次に、ユーザからの要求に応じてプリンタ2へ印刷要求を送信することになると、印刷対象となる印刷データを実際に送信する前にプリンタ2がネットワーク上に存在するかを確認するための命令(以下、「存在確認メッセージ」)を送信し、プリンタ2からの応答を待つ。この存在確認メッセージの送信先アドレスには、既設定のIPアドレス192.168.1.1が指定されるので、存在確認メッセージは、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に到達する。
【0007】
プリンタ2は、存在確認メッセージを受信すると、通信データの内容がプリンタ4が存在していることを問い合わせるものかを調べる。受信した存在確認メッセージは、この問合せに該当するので、プリンタ2は、存在確認メッセージに応じて応答メッセージを返信する。応答メッセージは、存在確認メッセージを受信したIPアドレス192.168.1.1から返信する。
【0008】
応答メッセージを受信することによりプリンタ2のネットワーク上の存在を確認したPC4は、そのプリンタ2に対して印刷データを含む印刷要求を送信する。この印刷要求の送信先アドレスには、既設定のIPアドレス192.168.1.1が指定されるので、印刷要求は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2に到達する。
【0009】
以上のようにして、プリンタ2は、PC4からの要求に応じて印刷を実行することになるが、この印刷要求が送信されてくる通信経路は、ユーザがPC4に設定したIPアドレスによって決められることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5に例示したネットワーク構成においては、無線アクセスポイント経由の無線ネットワークによりルータ経由の有線ネットワークの方が一般に高速であると考えられるので、高速な通信経路を利用した方が速度上、好適である。
【0011】
しかしながら、ユーザは、複数の通信経路が選択できるときには、プリンタがどのようなネットワークに接続されているかを考慮せずに、換言すると、どちらの経路の方が高速であるかを考慮せずに、通常、自分が使用するPCと同一ネットワークであるIPアドレスを選択してしまう。仮に、通信速度を考慮しようとする意識があったとしても選択肢の中でどの通信プロトコルが高速であるかを判断できるとは限らない。
【0012】
一方、従来におけるプリンタには、受信した存在確認メッセージに対して、存在する旨の応答メッセージを単に返信するだけであり、存在確認メッセージの受信経路以外に高速な通信経路が存在したとしても、それをPCへ通知するための手段が設けられていなかった。
【0013】
このように、従来においては、ユーザによるPCへの設定によって印刷要求を送信する際の通信経路が決定してしまい、他の通信経路へ切り替えることはできなかった。このため、他方の通信経路を利用した方がより高速なデータ転送を行えるにもかかわらず、印刷要求の送信経路として、より高速な通信経路を利用させることはできなかった。
【0014】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ネットワーク対応機器とネットワーク対応プリンタとの間に通信経路が複数存在する場合、印刷要求を送信するための通信経路としてネットワーク対応機器に設定された以外の通信経路を選択することのできるネットワーク対応プリンタ、ネットワーク対応機器、通信経路制御方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明に係るネットワーク対応プリンタは、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段とを有し、前記ネットワーク制御手段は、前記ネットワーク対応機器との間に前記各通信インタフェース手段を介した通信経路が複数存在する場合、応答メッセージを返信する際に印刷要求の送信に利用する通信経路を通知することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るネットワーク対応機器は、上記発明のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段とを有し、前記印刷要求送信手段は、受信した応答メッセージの情報設定内容に従い印刷要求を送信する通信経路を決定することを特徴とする。
【0017】
他の発明に係るネットワーク対応プリンタは、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段と、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を保持する速度情報記憶手段とを有し、前記ネットワーク制御手段は、前記速度情報記憶手段を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信することを特徴とする。
【0018】
また、前記各通信インタフェース手段がそれぞれ異なる通信プロトコルに基づき動作する場合、前記速度情報記憶手段には、各通信プロトコル仕様の通信速度が速度情報として予め登録されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るネットワーク対応機器は、上記他の発明のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段とを有し、前記印刷要求送信手段は、前記応答メッセージにアドレスが含まれているときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替えて印刷要求を送信することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る通信経路制御方法は、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタにおける通信経路制御方法において、印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信する返信ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
他の発明に係る通信経路制御方法は、ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタと、ネットワークを介して前記ネットワーク対応プリンタへ印刷要求を送信するネットワーク対応機器とを有するオンライン印刷システムにおける通信経路制御方法において、前記ネットワーク対応機器は、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信するメッセージ送信ステップを含み、前記ネットワーク対応プリンタは、前記ネットワーク対応機器から送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、前記存在確認メッセージに応じて応答メッセージを前記ネットワーク対応機器へ返信する際に、前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含める返信ステップとを含み、前記ネットワーク対応機器は、前記メッセージ送信ステップにより送信された存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認ステップと、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する際に、前記存在確認ステップにより受信された応答メッセージにアドレスが含まれていたときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替える印刷要求送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0023】
本発明を適用するオンライン印刷システムの全体構成は、従来例と同じでよいため図5をそのまま用いることにし、ネットワーク構成の説明は省略する。本発明に係るネットワーク対応機器としては、上記例示したPCの他にもPDA(Personal Digital Assistant)などネットワーク通信機能及び印刷機能を有する機器であれば何でもよい。
【0024】
図1は、本実施の形態におけるPC4のブロック構成図である。図1には、通信インタフェース41、ポートドライバ42、スプーラ43、プリンタドライバ44及びアプリケーション45が示されている。このうち、アプリケーション45は、印刷物を作成するためのソフトウェアである。プリンタドライバ44は、アプリケーション45で作成された印刷物を、プリンタ2が解釈できる命令形式に変換する。変換したものを、ここでは印刷データを呼ぶことにする。スプーラ43は、プリンタドライバ44が作成した印刷データを、プリンタ2に転送するまでの間、一時的に保管する。ポートドライバ42は、スプーラ43からの印刷データやプリンタ2への命令を通信インタフェース41へ送り出す。通信インタフェース41は、TCP/IPプロトコルに従ってネットワーク上の機器と通信を行う。
【0025】
ポートドライバ42は、図1に示したように存在確認部46と印刷要求送信部47とを有している。存在確認部46は、存在確認メッセージをプリンタ2へ送信すると共に、その存在確認メッセージに応じてプリンタ2から送られてきた応答メッセージを受信することによりプリンタ2の存在を確認する。印刷要求送信部47は、存在確認部46によるプリンタ2の存在確認後に、印刷要求をプリンタ2へ送信する。プリンタ2の存在確認及び印刷要求の送信という処理機能は、ポートドライバ42が本来的に持つ処理機能であるが、本実施の形態は、この印刷要求送信前に行う処理に特徴を有するため、存在確認部46と印刷要求送信部47とを図1に明示した。この特徴的な処理については追って説明する。
【0026】
図2は、本実施の形態におけるプリンタ2のブロック構成図である。図2には、通信インタフェース21,22、ネットワーク制御部23、印刷イメージ作成部24、印刷機構25及び速度情報記憶部26が示されている。通信インタフェース21,22は、TCP/IPプロトコルに従ってネットワーク上の機器と通信を行う。通信インタフェース21は、イーサネット(登録商標)を想定しているネットワーク6を介して有線通信を行うためのインタフェースであり、通信インタフェース22は、無線LANカード14を介して無線通信を行うためのインタフェースである。ネットワーク制御部23は、通信インタフェース21,22から受信した印刷データを印刷イメージ作成部24に送る。また、ポートドライバ42からの命令(存在確認メッセージ)に応答する。印刷イメージ作成部24は、ネットワーク制御部23からの印刷データを解析し、印刷するイメージを作成する。印刷機構25は、印刷イメージ作成部24が作成した印刷イメージを用紙上に印刷する機構である。速度情報記憶部26は、各通信インタフェース21,22を介したネットワークの速度情報を保持するための手段である。
【0027】
本実施の形態におけるプリンタ2とPC4は、イーサネット(登録商標)を介した有線ネットワークと標準規格802.11aで無線接続されたネットワークとで接続されているが、各通信インタフェース21,22の規格がわかれば、規格上の通信速度は判明する。本実施の形態では、各通信インタフェース21,22の規格上の通信速度を速度情報として速度情報記憶部26に予め登録しておくことにする。より具体的には、各通信インタフェース21,22のIPアドレスと通信速度とを対応させて速度情報記憶部26に登録する。速度情報記憶部26には、速い順に各通信インタフェース21,22の情報を並べて登録するようにしてもよいし、付加情報として順位を付けるようにしてもよい。また、速度情報記憶部26の内容を表示するときの便宜を図るために、802.11a等各通信インタフェース21,22の規格名を併せて登録するようにしてもよい。なお、本実施の形態では、通信インタフェース21を介した有線ネットワークの方が通信インタフェース22を介した無線ネットワークより高速であるものとする。また、各通信インタフェース21,22の規格上の通信速度が各通信インタフェース21,22を介した通信経路の速度とみなすことにする。
【0028】
図3は、本実施の形態におけるポートドライバ42の処理を示したフローチャートであり、図4は、本実施の形態におけるネットワーク制御部23の処理を示したフローチャートである。以下、これらの処理フローを用いて本実施の形態における動作について説明する。
【0029】
PC4のユーザは、プリンタ2を利用するためには、まずPC4の環境設定を行う必要がある。ここでは、従来例と同様に、通常、自分が使用するPC4と同一ネットワーク192.168.1.xであるIPアドレス192.168.1.1を設定する。これにより、PC4からの印刷が可能になる。アドレス設定の際、ユーザは、通信経路の通信速度を何ら意識する必要はない。
【0030】
次に、ユーザからの要求に応じてスプーラ43から送られてきた印刷データを受け取ると(ステップ101)、ポートドライバ42の存在確認部46は、印刷対象となる印刷データをプリンタ2へ実際に送信する前に、プリンタ2がネットワーク上に存在するかを確認するための命令(存在確認メッセージ)を送信する(ステップ102)。存在確認部46は、この存在確認メッセージの送信先アドレスに既設定のIPアドレス192.168.1.1を設定する。すなわち、通信インタフェース41から送出された存在確認メッセージは、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を介してプリンタ2へ送られる。この後、ポートドライバ42は、プリンタ2から応答メッセージが送られてくるのを待つ(ステップ103)。尚、この処理は従来例と同じである。
【0031】
プリンタ2のネットワーク制御部23は、データを受信すると(ステップ201)、それがプリンタ2が存在していることを問い合わせる存在確認メッセージの場合(ステップ202)、速度情報記憶部26を参照することによって、存在確認メッセージを受信した通信インタフェース21を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを調べる(ステップ203)。本実施の形態では、通信インタフェース21を介する通信経路より通信インタフェース22を介する通信経路の方が高速であるとしている。従って、ネットワーク制御部23は、通信インタフェース22に割り当てられているIPアドレスを速度情報記憶部26から取り出し、そのIPアドレスを応答メッセージに含めてPC4へ返信する(ステップ204)。応答メッセージは、存在確認メッセージを受信した無線ネットワーク経由で返信する。なお、仮に無線ネットワークの方が高速であるとしたならば、IPアドレスを応答メッセージに含めずにPC4へ返信する(ステップ205)。
【0032】
プリンタ2から応答メッセージが送られてくるのを待機していたPC4では、応答メッセージを受信すると(ステップ103)、存在確認部46は、その応答メッセージの情報設定内容を調べる(ステップ104)。そして、応答メッセージにIPアドレスが含まれていた場合、印刷要求送信部47は、その含まれていたIPアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定して、印刷要求をプリンタ2へ送信する(ステップ105)。この場合、印刷要求は、ネットワーク8、ルータ10、ネットワーク6を経由してプリンタ2へ到達する。一方、応答メッセージにIPアドレスが含まれていなければ、印刷要求送信部47は、従来と同様にPC4に設定されているIPアドレスをそのまま印刷要求の送信先アドレスに指定して、印刷要求をプリンタ2へ送信する(ステップ106)。この場合、印刷要求は、ネットワーク8、無線アクセスポイント12を経由してプリンタ2へ到達する。
【0033】
プリンタ2のネットワーク制御部23は、データを受信すると(ステップ201)、それが存在確認メッセージでない場合、本実施の形態ではその受信データを、印刷データを含む印刷要求と判断して印刷イメージ作成部24へ送る(ステップ202,206)。この後、印刷データに基づき印刷イメージ作成部24により作成された印刷イメージは、印刷機構25に送られ印刷される。
【0034】
以上のように、本実施の形態におけるプリンタ2は、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在する場合には、その通信経路上に存する通信インタフェースのIPアドレスを、PC4からの存在確認メッセージに対して返信する応答メッセージに含めるようにし、一方、PC4では、返信されてきた応答メッセージにIPアドレスが含まれていた場合には、プリンタ2に対する送信先アドレスを、PC4に既設定のIPアドレスを応答メッセージに含まれているIPアドレスに切り替えてから印刷要求を送信する。これにより、印刷要求をより短時間でプリンタ2へ送信することができる。
【0035】
なお、以上の説明において、プリンタ2が通信インタフェース22のIPアドレスを応答メッセージに含めることによって印刷要求の送信先アドレスを知らせるということは、通信経路の通知に該当することになるが、応答メッセージに何も含めないということは、PC4に設定済みのIPアドレスをそのまま印刷要求の送信先アドレスに指定させるということなので、IPアドレスを応答メッセージに含めないことも通信経路の通知に該当する。
【0036】
また、本実施の形態においては、上記説明したように、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在する場合のみIPアドレスを応答メッセージに含めるようにしたが、常にIPアドレスを含ませるようにしてもよい。すなわち、存在確認メッセージを受信した通信経路より高速な通信経路が存在しない場合には通信インタフェース21に割り当てたIPアドレスをそのまま応答メッセージに含めて送り返すようにする。このようにすれば、PC4では、ステップ104において応答メッセージにIPアドレスが含まれているかを判断することなく、応答メッセージに含まれているIPアドレスを無条件に印刷要求の送信先アドレスとして設定すればよい。これにより、PCにおける処理が簡単になる。
【0037】
また、本実施の形態においては、プリンタ2に搭載される複数の通信インタフェース21,22それぞれのIPアドレスと通信速度とを対応させて速度情報記憶部26に予め登録するようにした。ただ、このようにすると、プリンタ2に搭載された通信インタフェースを事前に把握し、通信インタフェースの追加又は除去の度に速度情報記憶部26を更新する必要がある。そこで、速度情報記憶部26には、プリンタ2に搭載可能な通信インタフェース全ての通信速度を速度情報記憶部26に予め登録しておき、プリンタ2のネットワーク制御部23が存在確認メッセージを受信したときには、この時点でプリンタ2に搭載されている通信インタフェース及びそのIPアドレスを自動取得し、その取得した各通信インタフェースの通信速度を速度情報記憶部26を参照することによって調べ、その中から最速の通信インタフェースのIPアドレスを応答メッセージに含めるようにする。このようにすれば、プリンタ2からの通信インタフェースの追加、除去の度に速度情報記憶部26を更新する必要がない。なお、この場合、存在確認メッセージの受信経路の通信速度と他の通信経路との速度を比較する必要はなく、プリンタ2に搭載されている通信インタフェースの中から最速のものを選択すればよい。
【0038】
ところで、本実施の形態におけるPC4は、プリンタ2からの応答メッセージにIPアドレスが含まれていれば、そのIPアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定している。これにより、PC4は、高速な通信経路を選択できることになるが、高速な通信経路を選択できるのは、プリンタ2がより高速な通信経路を速度情報記憶部26を参照に探し出し、それに対応する通信インタフェースのIPアドレスをPC4に送るようにしているからである。つまり、PC4は、応答メッセージにIPアドレスが含まれていれば、そのIPアドレスを無条件に印刷要求の送信先アドレスとして指定するのだから、プリンタ2が通信経路の通信速度とは無関係にIPアドレスを応答メッセージに含めた場合、高速なデータ通信が実現できるという保証はない。換言すると、プリンタ2は、高速な通信経路の選択という目的のみならず、PC4との通信に使用したい通信経路を主体的に指定できるということになる。
【0039】
例えば、プリンタ2に負荷分析機能を設けて、各通信経路の負荷を検出し通信速度を計測できるように構成したとする。そして、プリンタ4が規格上高速な通信経路のネットワーク負荷が高い結果、規格上高速な通信経路の方が規格上低速な通信経路より通信効率が低下していると判断したときには、規格上低速な通信経路上に存する通信インタフェースのIPアドレスをPC4へ通知するようにすれば、負荷分散を図ることも可能になる。
【0040】
また、前述したプリンタ2及びPC4で実行される処理機能は、アプリケーションプログラムによって実現可能であり、記録媒体に記録された上記各プログラムをCPUで実行することで実現される、なお、記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリなどである。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワーク対応機器に設定されたアドレスに依存することなく印刷要求の送信先アドレスを設定することができる。すなわち、ネットワーク対応機器とネットワーク対応プリンタとの間に通信経路が複数存在する場合、ネットワーク対応プリンタがネットワーク対応機器からの存在確認メッセージに応じて返信する応答メッセージに、高速な通信経路上に存する通信インタフェース手段のアドレスを含めて返信するようにし、一方、ネットワーク対応機器が受信した応答メッセージに含まれているアドレスを印刷要求の送信先アドレスに指定することで、ネットワーク対応機器は、予め設定されたネットワーク対応プリンタのアドレスとは関係なく高速な通信経路を介してネットワーク対応プリンタへ印刷要求を送信することができる。これにより、印刷時の処理性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるPCのブロック構成図である。
【図2】本実施の形態におけるプリンタのブロック構成図である。
【図3】本実施の形態におけるポートドライバの処理を示したフローチャートである。
【図4】本実施の形態におけるネットワーク制御部の処理を示したフローチャートである。
【図5】オンライン印刷システムの全体構成図である。
【符号の説明】
2 プリンタ、4 パーソナルコンピュータ(PC)、6,8 ネットワーク、10 ルータ、12 無線アクセスポイント、14 無線LANカード、21,22,41 通信インタフェース、23 ネットワーク制御部、24 印刷イメージ作成部、25 印刷機構、26 速度情報記憶部、42 ポートドライバ、43 スプーラ、44 プリンタドライバ、45 アプリケーション、46 存在確認部、47 印刷要求送信部。
Claims (7)
- ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、
印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段と、
を有し、
前記ネットワーク制御手段は、前記ネットワーク対応機器との間に前記各通信インタフェース手段を介した通信経路が複数存在する場合、応答メッセージを返信する際に印刷要求の送信に利用する通信経路を通知することを特徴とするネットワーク対応プリンタ。 - 請求項1記載のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、
印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、
前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段と、
を有し、
前記印刷要求送信手段は、受信した応答メッセージの情報設定内容に従い印刷要求を送信する通信経路を決定することを特徴とするネットワーク対応機器。 - ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段と、
印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージに応じて、その存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介して応答メッセージを返信するネットワーク制御手段と、
前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を保持する速度情報記憶手段と、
を有し、
前記ネットワーク制御手段は、前記速度情報記憶手段を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信することを特徴とするネットワーク対応プリンタ。 - 請求項3記載のネットワーク対応プリンタにおいて、
前記各通信インタフェース手段がそれぞれ異なる通信プロトコルに基づき動作する場合、前記速度情報記憶手段には、各通信プロトコル仕様の通信速度が速度情報として予め登録されていることを特徴とするネットワーク対応プリンタ。 - 請求項3又は4記載のネットワーク対応プリンタと複数の通信経路を介して接続されるネットワーク対応機器において、
印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信すると共に、その存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認手段と、
前記存在確認手段による前記ネットワーク対応プリンタの存在確認後に、印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する印刷要求送信手段と、
を有し、
前記印刷要求送信手段は、前記応答メッセージにアドレスが含まれているときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替えて印刷要求を送信することを特徴とするネットワーク対応機器。 - ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタにおける通信経路制御方法において、
印刷要求元となるネットワーク対応機器から事前に送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、
前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって、存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、
前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含めて返信する返信ステップと、
を含むことを特徴とする通信経路制御方法。 - ネットワークに接続された複数の通信インタフェース手段を有するネットワーク対応プリンタと、
ネットワークを介して前記ネットワーク対応プリンタへ印刷要求を送信するネットワーク対応機器と、
を有するオンライン印刷システムにおける通信経路制御方法において、
前記ネットワーク対応機器は、印刷データを含む印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する前に、予め設定されている前記ネットワーク対応プリンタのアドレスを指定して存在確認メッセージを送信するメッセージ送信ステップを含み、
前記ネットワーク対応プリンタは、
前記ネットワーク対応機器から送られてきた存在確認メッセージを受信する受信ステップと、
前記各通信インタフェース手段を介したネットワークの速度情報を参照することによって存在確認メッセージを受信した前記通信インタフェース手段を介する通信経路より高速な通信経路が存在するかどうかを確認する確認ステップと、
前記存在確認メッセージに応じて応答メッセージを前記ネットワーク対応機器へ返信する際に、前記確認ステップにより高速な通信経路が存在すると確認されたときには、その高速な通信経路上に存する前記通信インタフェース手段のアドレスを応答メッセージに含める返信ステップと、
を含み、
前記ネットワーク対応機器は、
前記メッセージ送信ステップにより送信された存在確認メッセージに応じて前記ネットワーク対応プリンタから送られてきた応答メッセージを受信することにより前記ネットワーク対応プリンタの存在を確認する存在確認ステップと、
印刷要求を前記ネットワーク対応プリンタへ送信する際に、前記存在確認ステップにより受信された応答メッセージにアドレスが含まれていたときには、送信先アドレスをそのアドレスに切り替える印刷要求送信ステップと、
を含むことを特徴とする通信経路制御方法。
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