JP2009246614A - 通信システム、端末、中継装置、通信モード判定方法、及びプログラム - Google Patents

通信システム、端末、中継装置、通信モード判定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】環境や利用者ニーズなどの変化に応じ、中継端末にて通信パケットを中継するか転送するかを判定することで、サービス実行構成の変更時における通信量を削減する。
【解決手段】本発明のシステムは、ネットワークに接続された中継装置と、中継装置に接続された1台もしくは複数台の通信端末から構成され、通信端末が中継装置を経由してネットワークに接続可能なシステムにおいて、中継可否判定部と、中継可否設定部と、通信管理テーブルとを備え、通信管理テーブルに登録された情報を参照して通信パケットのアドレスおよびポート番号を変更するかどうかが決定されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末間の通信を中継装置を介して行う通信技術に関し、特に通信パケットの宛先(アドレスおよびポート番号)を、通信経路上に存在する中継端末にて変更するかどうかを判定することを特徴とする通信技術に関する。
データを送受信する端末間の通信パケットのアドレスおよびポート番号を、通信経路上の中継装置にて変更する技術が存在する。以下、この動作を、「中継する」と定義する。なお、中継装置にて、受信した通信パケットに変更を加えずに、宛先アドレスに従い通信パケットを送信する動作を、「転送する」と定義する。
通信パケットを中継することによる利点として、送受信端末間の伝播遅延時間が長い場合、もしくは有線と無線のように特性の異なるネットワークを経由して通信を行う場合に、送受信端末間の通信のスループットが改善されることが知られている。これを実現する手法として、特許文献1に示された手法が知られている。
また、通信パケットを中継することによる別の利点として、送信端末が受信端末との直接通信を避けることにより、通信のセキュリティが高まることが知られている。これを実現する手法として、特許文献2に示された手法が知られている。
特許文献1に開示されているIPルータ装置の動作例を以下に示す。
送信端末からIPルータ装置にIPパケットが到着すると、IPスタックに渡される。IPスタックでは、IPパケットの宛先が自装置宛以外であり、かつTCP(Transmission Control Protocol)もしくはICMP(Internet Control Management Protocol)パケットならば、第1の変換手段を通す。それ以外の場合には、通常のルーティングに従ってパケットを転送する。第1の変換手段では、管理データベースの情報に従い宛先ポート番号を書き換え、TCP/UDPスタックに引き渡す。なお、TCPのSYNパケットである場合には、管理データベースにエントリを追加したのち、宛先ポート番号を書き換え、TCP/UDPスタックに引き渡す。TCP/UDPスタックではポート番号を参照し、ストリーム転送手段に引き渡す。
ストリーム転送手段は、本来の宛先である受信端末の宛先情報を抽出し、引き渡されたデータを本来の受信端末へと送信すべく、パケット作成要求を行う。作成されたパケットはIPスタックに渡される。IPスタックでは、IPパケットが通常のルーティング経由で送信されておらず、かつTCPもしくはICMPパケットならば、第2の変換手段を通す。
第2の変換手段では、管理データベースの情報に従い送信元アドレスおよびポート番号を本来の送信端末のものに書き換え、ネットワークドライバに引き渡す。以上の動作により、送信端末と受信端末の間のTCPコネクションがIPルータ装置にて中継される。
次に、特許文献2に開示されている通信装置の動作例を以下に示す。
第1の通信端末と第2の通信端末とが通信を開始するに先立ち、両端末の通信を中継する中継端末は、第1の通信端末との通信を識別する第1の通信識別情報と、第2の通信端末との通信を識別する第2の通信識別情報とを決定し、それぞれ第1の通信端末、第2の通信端末に通知する。
第1の通信端末が第2の通信端末にデータを送信する場合、第1の通信端末は、データに第1の通信端末を示す1の通信識別情報を付与し、宛先を中継端末にして送信する。中継端末はこれを受信すると、第1の通信識別情報が含まれていることを確認し、データを第2の通信端末へと転送する。このとき、第1の通信識別情報を第2の通信端末を示す第2の通信識別情報へと置き換える。第2の通信端末はこれを受信すると、送信元が中継端末であること、および第2の通信識別情報が含まれていることから、第1の通信端末からのデータだとわかる。
逆に第2の通信端末から第1の通信端末にデータを送信する場合、第2の通信端末は、データに第2の通信識別情報を付与し、宛先を中継端末にして送信する。中継端末では第2の通信識別情報が含まれていることを確認し、データを第1の通信端末へと転送する。このとき、第2の通信識別情報を第1の通信識別情報へと置き換える。第1の通信端末はこれを受信すると、送信元が中継端末であること、および第1の通信識別情報が含まれていることから、第2の通信端末からのデータだとわかる。
以上の動作により、第1の通信端末と第2の通信端末の間の通信パケットは、中継端末にて中継される。
特許第3494610号公報 特許第3660285号公報
たとえば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)、ホームゲートウェイなどの通信デバイスが通信を中継する中継端末となり、家電製品やパソコン、携帯電話、車載端末といった通信端末とネットワークを構成し、通信端末が中継端末を介して接続先端末に接続する構成を考える。中継端末および通信端末には移動することが前提となるものもあり、ネットワークへの接続環境が常に安定しているとは限らない。
このような環境においても最大限のパフォーマンスを実現するためには、環境や利用者ニーズなどの変化に応じ、端末群内でのサービス実行構成を動的に変更することが求められる。サービス実行構成の変更の例としては、アプリケーションを実行する端末を切り換える、利用する通信手段を切り換える、通信経路を変更する、などが挙げられる。
このとき、中継端末にて通信パケットを中継する利点の一例として、通信中のアプリケーションを、中継端末を含むある端末から、中継端末を含む別の端末にハンドオーバする際において、必要な通信量を削減できる点が挙げられる。
例えば、中継端末で通信パケットを転送することにより、通信端末と接続先端末との間で通信を行っているとする。ここで、通信端末上で実行している通信中のアプリケーションを別の端末にハンドオーバするとき、通信端末は接続先端末に宛先の変更を通知する必要がある。通信端末と接続先端末間の伝播遅延が大きい場合、ハンドオーバにかかる時間が長くなるという問題もある。
一方、中継端末で通信パケットを中継する場合、通信端末、接続先端末はともに中継端末と通信を行っている。ここで、通信端末上で実行している通信中のアプリケーションを別の端末にハンドオーバするとき、通信端末は中継端末へ宛先の変更を通知すればよい。また通信端末と中継端末間の伝播遅延は、通信端末と接続先端末間と比較し小さくなるため、ハンドオーバにかかる時間もより短く済む。
逆に、中継端末にて通信パケットを転送する利点の一例として、通信端末が利用中の経路を、中継端末を経由しない別の経路に変更する際において、必要な通信量を削減できる点が挙げられる。
中継端末で通信パケットを転送する場合、通信端末と接続先端末との間で直接通信パケットのやりとりを行っている。ここで、中継端末を経由しない通信経路に変更した場合、IPアドレスに変更がなければ、接続先端末への通知なしに経路の変更が実現できる。
一方、中継端末で通信パケットを中継する場合、通信端末、接続先端末はともに中継端末と通信を行っている。ここで、中継端末を経由しない通信経路に変更した場合、中継端末は通信経路からはずれることになるので、通信端末ならびに接続先端末に、宛先の変更を通知する必要が生じる。
ここで、通信端末・中継端末の装備、環境などによっては、あるサービス実行構成への変更が生じ得ない、生じにくい、逆に生じやすい、といったことがありうる。
上記の一例として、通信端末の有する通信手段の制限が挙げられる。例えば、通信端末が通信手段としてBluetoothのみを有しており、中継端末とBluetoothを介して接続しているとする。この場合、接続先端末が通信手段としてBluetoothを有していない場合、もしくは接続先端末と通信端末とがBluetoothを介して通信し得ない距離にある場合においては、通信端末は中継端末を介して接続せざるを得ない。このため、中継端末を経由しない通信経路への変更は生じにくい。すなわち、通信経路の変更は生じにくいことから、中継端末にて通信パケットを中継すべきであるといえる。
また別の一例として、アプリケーションによる制限が挙げられる。例えば、FTP(File Transfer Protocol)に代表されるファイル交換アプリケーションを利用しようとする。この場合、端末に内蔵されたHDD(Hard Disk Drive)などの記録媒体を参照するため、アプリケーション実行中における別の通信端末もしくは中継端末へのハンドオーバは想定しづらい。すなわち、アプリケーションを実行する端末は変更しづらいことから、中継端末にて通信パケットを転送すべき、といえる。
以上より、環境や利用者ニーズなどの変化に応じ、中継端末にて通信パケットを中継するか転送するかを判定することで、サービス実行構成の変更時における通信量を削減できるとみられる。しかしながら、特許文献1及び特許文献2のいずれにも、環境や利用者ニーズなどの変化に応じて、中継端末にて通信パケットを中継するか転送するかを判定する手法は開示されていない。
本発明の目的は、環境や利用者ニーズなどの変化に応じて、中継端末にて通信パケットを中継するか転送するかを判定し、判定に従い通信スタックを構成することにより、サービス実行構成の変更時における通信量および通信負荷の削減を実現する通信スタック構成システム、構成手法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明は、通信システムであって、アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、通信端末であって、アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、中継端末であって、アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を自端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、通信モード判定方法であって、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成ステップと、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定ステップと、前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、通信端末のプログラムであって、前記プログラムは前記通信端末に、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成処理と、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定処理と、前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定処理とを実行させることを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、中継端末のプログラムであって、前記プログラムは前記中継端末に、所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成処理と、前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定処理と、前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を自端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定処理とを実行させることを特徴とする。
本発明における第1の効果は、通信端末群の構成の変更に伴う接続先端末への通信量を削減できる点にある。
これは、通信端末群の構成変更の発生可能性を考慮し、発生しやすい構成変更に関し、構成変更時の通信量を削減できるよう、通信スタック構成を決定できるためである。
本発明における第2の効果は、セキュリティレベルの向上およびプロキシ機能を、中継装置における処理負荷を考慮しながら実現できる点にある。
中継装置にて通信パケットを中継する場合、同時に中継装置にて不正パケット侵入防止機能やプロキシ機能を提供することにより、通信端末のセキュリティレベルを向上させることができる。しかし、中継装置のスペックによっては、中継装置で通信パケットを中継することによる処理負荷が問題となる。本発明によれば、セキュリティレベルやプロキシの必要性をデータ送信要求ごとに把握し、必要に応じて中継装置で通信パケットのアドレスおよびポート番号を変更することができる。すなわち、環境や利用者ニーズに応じ、セキュリティレベルを一定以上に保ちながら、中継装置での処理負荷を可能な限り削減することができる。
本発明の特徴を説明するために、以下において、図面を参照して具体的に述べる。
[第1の実施の形態]
本発明を実施するための第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態では、判定トリガの発生契機の一例として、例えば通信開始時のように、通信管理テーブルに登録されていないデータ送信要求が発生したときの動作を示す。
図1は、本発明の第1の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。通信端末2は、中継端末1を介して、接続先端末3と接続している。
中継端末1は、中継処理部14と、中継処理設定部16と、中継情報管理テーブル15と、パケット処理部13と、NIC11、12を備える。
通信端末2は、アプリケーション部26と、通信要求受信部25と、通信管理テーブル27と、中継可否設定部24と、宛先変更部23と、パケット処理部22と、NIC21と、中継可否判定部30と、中継可否判定テーブル41とを、それぞれ備える。
アプリケーション部26は、接続先端末3に送信するパケットを生成するものであり、例えば、FTP等のファイル交換アプリケーションやWeb閲覧のアプリケーションなどである。又、接続先端末3と通信する際に、データ送信要求を生成する。このデータ送信要求には、送信元ポート番号、宛先アドレス、宛先ポート番号が記されている。尚、アプリケーション毎に、通信の際に用いるポート番号(送信元ポート番号)が予め定められているものとする。
通信要求受信部25の動作を図2に示す。通信要求受信部25は、アプリケーション部26からのデータ送信要求を受信する(101)と、通信管理テーブル27を参照し、データ送信要求の送信に関する情報が通信管理テーブル27に登録されているかどうかを確認する(102)。確認方法としては、送信元ポート番号の値を参照する方法、プロセス名もしくはプロセスIDを参照する方法などがある。受信したデータ送信要求の送信に関する情報が通信管理テーブル27に登録されていない場合、中継端末1にて送信パケットを中継するか転送するかを中継可否判定部30に問い合わせるべく、判定トリガを送信する(103)。一方、通信管理テーブルに登録されている場合、もしくは中継可否設定部24にて通信管理テーブル27の設定が終了し中継可否判定部30からの応答を受信する(104)と、データ送信要求の送信元ポート番号に基づいて、通信管理テーブル27内の中継可否の値を確認する(105)。中継する場合は宛先変更を実施すべく宛先変更部23へ(106)、転送する場合は宛先変更を実施しないためパケット処理部22へ(107)、データ送信要求を渡す。
通信管理テーブル27には、アプリケーション(送信元ポート番号もしくはプロセス名、プロセスID)毎に、そのアプリケーションのパケットを中継端末1で中継するか転送するかを示す情報、および中継する場合はパケットの中継に必要な情報が設定されている。
図3に、通信管理テーブル27の登録内容の一例を示す。通信管理テーブル27には、送信元ポート番号、送信元ポート番号ごとに通信パケットを中継するか転送するかを示す中継可否、アプリケーション26が要求している宛先アドレスおよび宛先ポート番号、変更後の宛先アドレスおよび宛先ポート番号が登録される。なお、送信元ポート番号の代わりに、アプリケーション26のプロセス名またはプロセスIDが登録されてもよい。中継する場合は、中継可否の値として“1”が設定され、アプリケーションが要求している、中継装置で変更する前の宛先アドレス及び宛先ポート番号と、変更後の送信元ポート番号、宛先アドレス、及び宛先ポート番号が対応付けられている。転送する場合は、中継可否の値として“0”が設定される。
中継可否判定部30の動作を図4に示す。中継可否判定部30は、判定トリガを受信すると(111)、中継可否判定テーブル41を参照し、そのアプリケーションのパケットを中継するか、転送するかを判定する(112)。判定結果に基づいて設定依頼を生成して中継可否設定部24に通知する(113)。その後、通信可否設定部から応答を受信したら(114)、判定トリガの送信元に応答する(115)。
中継可否判定テーブル41は、アプリケーションのパケットを中継するか、転送するかを判定するための情報を保持する。
中継可否設定部24の動作を図5に示す。中継可否設定部24は、中継可否判定部30からの設定依頼を受信すると(121)、設定依頼に基づき、通信情報を通信管理テーブル27に登録する(122)。続いて設定依頼を確認し(123)、通信パケットを中継するように設定依頼された場合、中継端末1の中継処理設定部16に、該当する通信パケットが到着したら元来アプリケーション26が要求していた宛先へ中継させるために、中継処理設定要求をパケット処理部22とNIC21とを介して通知し(124)、中継処理設定部16からの応答を待つ(125)。中継処理設定部16からの応答が到着したら、応答メッセージ内の宛先書き換え情報を、通信管理テーブル27に登録する。このとき、中継可否の値を“1”に設定する(126)。一方、通信パケットを転送するように設定依頼された場合、通信管理テーブル27に中継可否の値を“0”に設定する(127)。設定完了後、中継可否判定部24に応答する(128)。
宛先変更部23の動作を図6に示す。宛先変更部23は、通信要求受信部26からデータ送信要求を受信すると、通信管理テーブル27の情報を参照し、データ送信要求内の宛先アドレスおよびポート番号を、通信管理テーブル27に記載の変更後宛先アドレスおよびポート番号に変更する(131)。変更手段としては、ヘッダの書き換え、ヘッダのカプセリングが挙げられる。変更後、パケット処理部22へ、データ送信要求を渡す(132)。一方、パケット処理部22からデータを受信すると、通信管理テーブルの登録情報に従い、データの宛先・送信元情報を変更する(133)。変更後、データを対応するアプリケーションに渡す(134)。
パケット処理部22の動作を図7に示す。パケット処理部22は、データ送信要求を受信すると、要求内容に従いパケットを生成し(141)、ルーティングテーブルに従いパケットを送信する(142)。また、NIC21よりパケットを受信した場合は、パケットの宛先が自端末かを確認する(143)。自端末でない場合は、ルーティングテーブルに従いパケットを転送する(142)。自端末の場合は、ポート番号を確認し、適切なアプリケーションへデータを渡す(144)。
NIC21は、パケット処理部22で生成されたパケットを、パケットの宛先に送信する。また受信したパケットを、パケット処理部22に渡す。
中継端末1はNIC12を介して接続先端末3とネットワークを介して接続している。また、中継端末1のNIC11と、通信端末2のNIC21とはネットワークを介して接続されている。通信端末2は、中継端末1を介して接続先端末3と通信することができる。
NIC11、12は受信したパケットを、パケット処理部13に渡す。またパケット処理部13で生成されたパケットを、パケットの宛先に送信する。
パケット処理部13の動作は、パケット処理部22と同一である。パケット処理部13は、NIC11、12からパケットを受信すると、パケットの宛先アドレスを確認する。このとき、宛先が中継端末1の場合には、続いて宛先ポート番号を確認する。宛先ポート番号が中継処理部14もしくは中継処理設定部16以外のものであれば、中継端末1内の適切なアプリケーションにパケット内のデータを渡す。宛先ポート番号が中継処理部14のものであれば中継処理部14に、中継処理設定部16のものであれば中継処理設定部16にパケットを渡す。一方、宛先が他端末の場合は、ルーティングテーブルに従ってパケットを転送する。
中継処理部14の動作を図8に示す。中継処理部14は、パケット処理部13から中継するデータを受信する(151)と、中継情報管理テーブル15を参照し、宛先および送信元情報を変更してデータ祖言う信用急を作成する(152)。具体的には、受信データの宛先ポート番号をもとに、通信端末2側アドレスおよびポート番号、接続先端末3側アドレスおよびポート番号の対を中継情報管理テーブル15から検索し、接続先端末3からのデータであれば通信端末2を、通信端末2からのデータであれば接続先端末3を、それぞれ宛先とするデータ送信要求を作成する。作成したデータ送信要求を、パケット処理部13に渡す(153)。
中継情報管理テーブル15は、パケット中継に関する情報が記憶されている。中継管理テーブル15の一例を図9に示す。中継情報管理テーブル15には、通信端末2のアドレスおよびポート番号と、これに対応する中継端末1側のポート番号、また接続先端末3のアドレスおよびポート番号と、これに対応する中継端末1側のポート番号が登録されている。
中継処理設定部16は、中継可否設定部24からの中継処理設定要求を受信し、要求に応じて処理を行う。中継処理設定部16の動作を図10に示す。中継処理設定要求を受信すると(161)、中継処理設定要求に従い、送信元および転送先のアドレス・ポート番号情報を中継情報管理テーブル15に登録する(162)。このとき、ポート番号を2つ用意し、送信元および転送先に割り当てる。次に、通信端末2用として中継情報管理テーブル15に登録したポートを開放する(163)。そして、前述のフローで開放したポート番号など、宛先書き換え情報を中継可否設定部24に返信する(164)。
次に、図1で示した通信スタック構成システムの動作を、図面を使って詳しく説明する。
図11は、通信端末2において、アプリケーション部26からデータ送信要求が発生したときのフローチャートである。ここでは、アプリケーション部26から、接続先端末3へのデータ送信要求が発生する場合を想定して説明する。
アプリケーション部26は生成したデータ送信要求を、通信要求受信部25に渡す。
通信要求受信部25は、データ送信要求を受信する(201)と、通信管理テーブル27を参照し(202)、そのデータ送信要求の送信モードに関する情報が通信管理テーブル27に登録されているかどうかを確認する。確認方法としては、送信元ポート番号もしくはプロセス名、プロセスIDの値を参照する方法などがある。
受信したデータ送信要求の送信モードに関する情報が通信管理テーブル27に登録されていない場合、中継可否判定部30は中継可否判定テーブル41を参照し、所定のポリシーに従って通信パケットを中継するか転送するかを判定する(210)。判定結果に基づき、中継可否設定部24へ設定依頼を行う。
中継可否設定部24は、設定依頼を受信すると、通信管理テーブルに通信情報を登録する(211)。
中継するよう設定依頼された場合、該当する通信パケットが到着したら元来アプリケーション26が要求していた宛先へ中継させるよう、中継端末1の中継処理設定部16へ、中継処理設定要求をパケット処理部22とNIC21とを介して送信する(212)。中継処理設定部16での動作は、中継端末1の動作として後述する。
中継処理設定部16からの宛先書き換え情報が到着したら(213)、宛先書き換え情報を通信管理テーブル27に登録する。このとき、中継可否の値を“1”に設定する(214)。設定完了後、通信管理テーブル27の登録完了メッセージを中継可否判定部30へ返す。
一方ステップ211で通信パケットを転送するように設定依頼された場合、中継可否設定部24は、通信管理テーブル27に中継可否の値を“0”に設定する(215)。設定完了後、通信管理テーブル27の登録完了メッセージを中継可否判定部30へ返す。
中継可否判定部30は応答を受け取ると、通信要求受信部25へ応答を返す。
通信要求受信部25は応答を受信すると、データ送信要求の送信元ポート番号に基づいて、通信管理テーブル27内の中継可否の値を確認する(203)。中継する場合は宛先変更を実施すべく宛先変更部23へ、転送する場合は宛先変更を実施しないためパケット処理部22へ、データ送信要求を渡す。
宛先変更部23は、データ送信要求を受信すると、通信管理テーブル27の情報を参照し、データ送信要求内の宛先アドレスおよびポート番号を、通信管理テーブル27に記載の変更後宛先アドレスおよびポート番号に変更する(204)。このとき、宛先アドレスは中継端末1となる。なお、変更手段としては、ヘッダの書き換え、ヘッダのカプセリングが挙げられる。変更後、パケット処理部22へ、データ送信要求を渡す。
パケット処理部22は、データ送信要求を受信すると、要求内容に従いパケットを生成する(205)。生成されたパケットはNIC21に渡され、所望の宛先へ送信される。
図12は、中継端末1においてパケットを受信したときのフローチャートである。
NIC11、12は受信したパケットを、パケット処理部13に渡す。
パケット処理部13では、パケットを受信する(251)と、パケットの宛先アドレスを確認する(252)。宛先が中継端末1の場合には、続いて宛先ポート番号を確認する(253)。宛先ポート番号が中継処理部14もしくは中継処理設定部16以外のものであれば、中継端末1内の適切なアプリケーションにパケット内のデータを渡し(254)、処理を終了する。宛先ポート番号が中継処理部14のものであれば中継処理部14に、中継処理設定部16のものであれば中継処理設定部16にデータを渡す。
また、宛先アドレスの確認(252)の結果、他端末宛であった場合には、ルーティングテーブルに従いパケットの転送を行う(255)。
中継処理部14はデータを受け取ると、中継情報管理テーブル15を参照して宛先・送信元アドレスを設定し、データ送信要求を行う(256)。データ送信要求はパケット処理部13へ渡される。パケット処理部13は、受け取ったデータ送信要求をもとにパケットを作成し(257)、ルーティングテーブルに従いパケットを送信する(255)。
中継処理設定部16は、受信した中継処理設定要求に従い、送信元および転送先のアドレス・ポート番号情報を中継情報管理テーブル15に登録する(258)。このとき、ポート番号を2つ用意し、送信元および転送先に割り当てる。次に、通信端末2用として中継情報管理テーブル15に登録したポートを開放する(259)。そして、開放したポート番号など、宛先書き換え情報を中継可否設定部24に返信する(260)。
なお、上記の実施の形態では、中継可否判定部30および中継可否判定テーブル41を通信端末2が備える例を示したが、それぞれ中継端末1が備えてもよい。また、中継可否判定部30と中継可否判定テーブル41は同一の端末に備わるとよいが、お互いに通信可能ならば、別の端末に備わってもよい。
また、中継可否判定部30は、中継端末1と通信端末2の双方に備わってもよい。この場合、通信要求受信部25は、判定トリガをどの中継可否判定部に送出するかを決定する機能を別に備えるとよい。
また、中継可否判定テーブル41は、中継端末1と通信端末2の双方に備わってもよい。この場合、双方の中継可否判定テーブルを参照できるよう、相互に通信できるとよい。
[第2の実施の形態]
本発明を実施するための第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態において、中継可否判定テーブル41の情報を更新するための機能を追加したときの構成および動作を示す。かかる構成によれば、中継可否判定部30は、中継端末1ならびに通信端末2の静的な情報と動的な情報を利用して、中継するか転送するかを判定することが可能となる。
図13は、本発明の第2の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。第1の実施の形態と同様の構成となるものについては同一の符号で示している。第2の実施の形態における構成は、第1の実施の形態における構成に、機器情報収集部40を追加で備えることを特徴とする。
機器情報収集部40は中継可否判定テーブル41と接続され、また中継可否判定部30は中継可否判定テーブル41を参照している。機器情報収集部40は、中継可否判定部30および中継可否判定テーブル41と同一の端末に備わるとよいが、各部・テーブルが相互に通信可能ならば、異なる端末に備わってもよい。
なお図13では、機器情報収集部40と中継可否判定テーブル41は、通信端末2aに備わっているが、中継端末1に備わってもよい。
図14は、第2の実施の形態における機器情報収集部40の動作を示したフローチャートである。
機器情報収集部40は、通信端末2a、中継端末1、接続先端末3および各端末間の通信手段に関する情報を収集する(171)。情報収集の契機としては、一定時間ごと、各端末の移動検知時、電源の変化、ユーザからの要求などが挙げられる。収集した情報は、中継可否判定テーブル41へ反映させる(172)。
また、中継端末1および通信端末2aの双方が機器情報収集部40を備え、双方で情報を交換する動作を加えてもよい。かかる構成をとることにより、通信端末はより詳細な中継端末の情報、例えば通信手段およびその状態、位置情報、移動情報、電源情報などを、利用することができる。
なお、通信端末2aおよび中継端末1の動作は、機器情報収集部40の動作を除き、第1の実施の形態の動作と同様である。
[第3の実施の形態]
本発明を実施するための第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第3の実施の形態では、第1および第2の実施の形態において、通信管理テーブル27に登録済みのアプリケーションの中継可否設定を変更する構成および動作を示す。かかる構成によれば、通信開始後のアプリケーションの中継可否を変更できる。つまり、通信開始後の判定条件の変化に対応することが可能となる。なお、以下の説明では、第1の実施の形態を基準としているが、第2の実施の形態においても、同様の構成にて実現できる。
図15は、本発明の第3の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。第1および第2の実施の形態と同様の構成となるものについては同一の符号で示している。第3の実施の形態における構成は、第1または第2の実施の形態における構成のうち、中継可否設定部、中継処理設定部に追加の機能を備えることを特徴とする。
以下、追加の機能を備える各部の動作について、図面を用いて説明する。
第3の実施の形態における中継可否設定部24bの動作を図16に示す。第1ならびに第2の実施の形態における中継可否設定部24と同様の動作については同一の番号で示す。第1ならびに第2の実施の形態との違いは、通信管理テーブル27に登録済みのアプリケーションの中継可否設定を変更する動作を加えた点である。
中継可否設定部24bは中継可否判定部30より設定依頼を受信すると(121)、通信管理テーブル27と設定依頼の内容とを照合する(129)。照合の結果、通信管理テーブルに未登録の場合は、通信管理テーブルへ通信情報を登録する(122)。一方、登録されている場合は、ステップ122をスキップする。
次に、設定依頼内容を確認する(123b)。設定依頼内容と通信管理テーブルとを照合し、以下の3種のいずれかの動作を行う。
(1)通信開始時および通信パケットを中継端末にて転送していた時に、中継するように設定依頼された場合。中継処理設定部16に、該当する通信パケットが到着したら元来アプリケーション26が要求していた宛先へ中継するよう、中継処理設定要求として登録要求を通知する(124)。その後、中継処理設定部16からの応答を待ち(125)、応答が到着したら、中継可否設定部28は、応答メッセージ内の宛先書き換え情報を、通信管理テーブル27に登録する。このとき、中継可否の値を“1”に設定する(126)。
(2)通信パケットを中継していた時に、転送するように設定依頼された場合。中継処理設定部16に、該当する通信の転送情報を削除するよう、中継処理設定要求として削除要求を通知する(130)。その後、中継処理設定部16からの応答を待ち(125b)、応答が到着したら、通信管理テーブル27から該当する通信パケットの宛先書き換え情報を削除する。このとき、中継可否の値を“0”に設定する(127b)。
(3)設定内容に変更がない場合、すなわち、通信開始時および通信パケットを中継端末にて転送していた時に、転送するように設定依頼された場合、ならびに通信パケットを中継端末にて中継していた時に、中継するように設定依頼された場合。このときは何もしない。
上記の各動作が完了したら、判定トリガの送信元に応答する(128)。
第3の実施の形態における中継処理設定部16bの動作を図17に示す。第1および第2の実施の形態における中継処理設定部16と同様の動作となるものは、同一の符号にて示す。第1ならびに第2の実施の形態との違いは、中継情報管理テーブル15に登録済みの通信の中継可否設定を変更する動作を加えた点である。
中継可否判定部30は、通信要求受信部25から判定トリガを受信し、中継可否判定テーブル41を参照して中継か転送かを判定し、中継可否設定部24bに設定依頼を送信する。ここでの判定トリガが発生する条件は、上述の実施の形態1であっても、後述する実施の形態3又は実施の形態4であってもよい。
中継処理設定部16bは中継処理設定要求を受信すると(161)、設定要求内容を確認する(165)。登録要求の場合は、第1および第2の実施の形態における中継処理設定部16と同様の動作を行う(162〜164)。削除要求の場合は、要求に従い中継情報管理テーブル15から対象情報を削除する(166)。また、中継情報管理テーブル15の更新に従い、対象の送信元側ポートを削除する(167)。完了後、中継可否設定部24に応答する(168)。
なお、中継端末1bおよび通信端末2bの動作は、中継可否設定部24bおよび中継処理設定部16bを除き、第1および第2の実施の形態の動作と同様である。
[第4の実施の形態]
本発明を実施するための第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第4の実施の形態では、第3の実施の形態において、中継可否判定テーブルへの更新内容が条件を満たしたときに判定トリガが発生する機能を追加したときの構成および動作を示す。かかる構成によれば、中継可否判定テーブルの更新状況に基づき、適宜中継可否判定を行うことができる。
図18は、本発明の第4の実施の形態を実現する通信スタック構成システムを示したものである。第3の実施の形態と同様の構成となるものについては同一の符号で示している。第4の実施の形態における構成は、第3の実施の形態における構成に、機器情報収集部40cを追加で備えることを特徴とする。機器情報収集部40cは、中継可否判定部30および中継可否判定テーブル41と接続される。機器情報収集部40cは、中継可否判定部30および中継可否判定テーブル41と同一の端末に備わるとよいが、各部・テーブルが相互に通信可能ならば、異なる端末に備わってもよい。
図19は、第4の実施の形態における機器情報収集部40cの動作を示したフローチャートである。第2の実施の形態における機器情報収集部40と同様の動作となるものは、同一の符号にて示す。第2の実施の形態における機器情報収集部40との違いは、収集した機器情報の内容に応じて中継可否判定トリガを送出する点である。
機器情報収集部40cは、第2の実施の形態における機器情報収集部40と同様の動作にて機器情報を収集し、収集した情報を中継可否判定テーブル41に登録・更新する(171〜172)。中継可否判定テーブルに登録又は更新の変化が生じた場合は、中継可否判定部30へ判定トリガを送出する(173)。
なお、本実施の形態の動作は、機器情報収集部40bを除き、第3の実施の形態の動作と同様である。
[第5の実施の形態]
本発明を実施するための第5の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第5の実施の形態では、第3および第4の実施の形態において、ユーザからの判定依頼が発生したときに判定トリガが発生する機能を追加したときの構成および動作を示す。かかる構成によれば、ユーザの判定開始要求に基づいて中継可否判定を行うことができる。なお、以下の説明では、第3の実施の形態を基準としているが、第4の実施の形態においても、同様の構成にて実現できる。
図20は、本発明の第5の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。第3および第4の実施の形態と同様の構成となるものについては同一の符号で示している。第5の実施の形態における構成は、第3および第4の実施の形態における構成に、手動判定要求受付部50を追加で備えることを特徴とする。手動判定要求受付部50は中継可否判定部30と接続される。このため、手動判定要求受付部50は中継可否判定部30と同一の端末に備わるとよいが、各部が相互に通信可能ならば、異なる端末に備わってもよい。また、手動判定要求受付部50は、中継端末と通信端末の双方に備わっていてもよい。
図21は、第5の実施の形態における手動判定要求部50の動作を示したフローチャートである。
手動判定要求受付部50は、ユーザからの判定要求・設定要求を受け付ける(181)。ユーザが判定要求を行うと、手動判定受付部50は、判定トリガを作成し、中継可否判定部30へ送信する(182)。
なお、通信端末2dの動作は、手動判定要求受付部50の動作を除き、第3および第4の実施の形態の動作と同様である。
[第6の実施の形態]
本発明を実施するための第6の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第6の実施の形態では、第3から第5のいずれかの実施の形態において、ユーザからの設定指示に基づいて中継するか転送するかを決定する機能を追加したときの構成および動作を示す。かかる構成によれば、ユーザの設定要求を中継可否に反映させることができる。なお、以下の説明では、第3の実施の形態を基準としているが、第4および第5の実施の形態においても、同様の構成にて実現できる。
図22は、本発明の第6の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。第3、第4および第5の実施の形態と同様の構成となるものについては同一の符号で示している。第6の実施の形態における構成は、第3の実施の形態における構成に、手動設定要求受付部60を追加で備えることを特徴とする。手動設定要求受付部60は中継可否判定部30eと接続される。このため、手動設定要求受付部60は中継可否判定部30eと同一の端末に備わるとよいが、各部が相互に通信可能ならば、異なる端末に備わってもよい。また、手動設定要求受付部60は、中継端末と通信端末の双方に備わっていてもよい。
図23は、第6の実施の形態における手動設定要求受付部60の動作を示したフローチャートである。
手動設定要求受付部60は、ユーザからの判定要求・設定要求を受け付ける(191)。ユーザが設定要求を行うと、手動判定受付部50は、オプション付き判定トリガを作成し、中継可否判定部30eへ送信する(192)。オプションには、ユーザの要求した判定結果が格納されている。
図24は、第6の実施の形態における中継可否判定部30eの動作を示したフローチャートである。第1から第5の実施の形態における中継可否判定部30と同様の動作となるものは、同一の符号にて示す。第1から第5の実施の形態における中継可否判定部30との違いは、手動設定要求受付部60から送信されるオプション付き判定トリガを処理する機能を追加で備える点である。
中継可否判定部30eは、判定トリガを受信すると(111)、オプションの有無を確認する(114)。オプションがない場合には、第1から第5の実施の形態における中継可否判定部30と同様に、中継端末にて中継するか転送するかを判定する(112)。オプションがある場合には、オプションを読み出し、オプション内容を判定結果とする(115)。以降の動作は、第1から第5の実施の形態における中継可否判定部30と同様である。
なお、通信端末2eの動作は、手動設定要求受付部60、中継可否判定部30eの動作を除き、第3から第5の実施の形態と同様である。
[第7の実施の形態]
本発明を実施するための第7の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第7の実施の形態では、第1の実施の形態における中継可否判定テーブル41に格納する情報及び、その情報によって中継可否判定テーブルが判定する判定結果の詳細について説明する。中継可否判定テーブル41は中継可否判定部30から参照され、通信パケットを中継するか転送するかを判定する材料として用いることができる。以下は、効果的な判定を行うために必要となる情報および動作について説明する。
なお、以下では第1の実施の形態を基準として説明するが、第2から第6の実施の形態においても同様に、以下に説明する内容を適用できる。また、本実施の形態における通信スタック構成システムは、中継可否判定テーブル41の情報を自動で更新できるよう、機器情報収集部40、40cを備える構成であることが望ましい。
以下に、中継可否判定テーブル41に格納することで効果的な中継可否判定を実現する情報、およびその情報を収集するための動作の一例を示す。
(1)端末ハードウェア情報。端末のスペック、能力、ハードウェア状態情報などの通信環境に影響を及ぼす情報が相当する。具体例を以下に示す。
(1−1)通信端末の備える通信手段の数および通信手段の種別。
通信端末の備える通信手段としてBluetoothを有しており、Bluetoothを介した接続経路が中継端末経由以外に存在しない場合には、通信端末は中継端末を介して接続せざるを得ず、中継端末を経由しない通信経路への変更は生じにくい。よって中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
一方で、通信端末が通信手段としてBluetoothと無線LANを備え、Bluetoothを介して中継端末と接続している場合、端末の移動にともない、無線LANを利用した中継端末を介さない経路への変更が考えうる。よって中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時に、通信端末の備える通信手段の数および通信手段の種別を参照できるとよい。
(1−2)通信端末および中継端末のハードウェア処理スペック。
CPU(Central Processing Unit)、メモリなどが該当する。通信端末の各スペックが弱い場合、他の通信端末へのアプリケーションハンドオーバを行う可能性があると考えられる。よって、中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
また、中継端末の各スペックが弱い場合、中継端末での中継負荷が問題となる可能性がある。よって、中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時に、通信端末および中継端末のCPU、メモリ情報を参照できるとよい。
(1−3)中継端末および通信端末の電源状況。
中継端末が電池駆動である場合、残余電力量によっては、中継端末の電源がなくなることにより、中継端末を介した接続ができなくなる可能性が考えられる。通信要因によるが、中継端末を介さない経路への変更がありうるのであれば、中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
また、通信端末が電池駆動である場合、残余電力量によっては通信端末上でのアプリケーションの実行を継続できなくなる可能性が考えられる。中継端末を含めた他の端末へ実行アプリケーションのハンドオーバを行うことを考えるのであれば、中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
中継可否判定時に、中継端末および通信端末の電源状況を参照できるとよい。
(1−4)通信端末および中継端末の位置情報。
自宅やオフィスへ移動する場合、その場にある通信端末が中継端末と接続し、現在通信端末で実行しているアプリケーションのハンドオーバを行う可能性が考えられる。この場合、中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
また、移動によっては、通信環境に変化が生じやすくなる。より高速な通信環境を利用できるようになる可能性もある。この点を考慮すると、中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時に、通信端末および中継端末の位置情報、および移動情報を参照できるとよい。
(2)端末ソフトウェア情報。アプリケーション、アプリケーションに応じたユーザの通信環境情報などが相当する。具体例を以下に示す。
(2−1)アプリケーション種別。
FTP実行時には、保存先としてHDDなど端末内蔵の媒体を参照するため、アプリケーションの端末間ハンドオーバは発生しづらい。また可能な限り高速な通信路を利用すべく、接続環境を変えやすい構成であることが好ましい。よって中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時には、通信を要求しているアプリケーションの情報を与え、アプリケーション毎に設定している中継又は転送の情報を参照できるようにする。
(2−2)ユーザの嗜好。
ユーザによって、アプリケーションのハンドオーバを行いやすい傾向にあったり、通信環境の変更を行いやすい傾向にあったりすることが想定されるためである。
常時ユーザの利用状況に関する情報を収集し、中継可否判定時には、ユーザの通信環境に関する情報を参照して判定できるようにする。
(3)ネットワーク情報。通信端末−中継端末間、中継端末−接続先端末間の接続種別、ネットワーク状態などの通信環境に関する情報が相当する。具体例を以下に示す。
(3−1)中継端末と通信端末との間の接続種別。
両端末間の通信速度が低速の場合、他の通信要因によっては、中継端末を介さずに接続先端末に接続するほうが好ましい場合が想定される。よって中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時に、中継端末と通信端末の間の接続種別を参照できるとよい。
(3−2)中継端末が接続先端末との接続に用いる接続種別。
両端末間の通信速度が低速の場合、他の通信要因によっては、中継端末を介さずに接続先端末に接続するほうが好ましい場合が想定される。よって中継端末にて通信パケットを転送するように判定する。
中継可否判定時に、中継端末が接続先端末との接続に用いる接続種別を参照できるとよい。
(3−3)中継端末が接続先端末との接続に経由するネットワークセキュリティレベル。
中継端末中の転送処理部が、不正パケット侵入防止機能を備えることにより、中継端末を経由する通信をネットワーク外部からの攻撃から保護することができる。しかし、中継端末のスペックによっては、中継端末で通信を分割することによる転送処理部での転送負荷が問題となる。そこで、中継端末が接続先端末との接続に経由するネットワークのセキュリティレベルを参照することにより、セキュリティレベルが高い場合は中継端末にて通信パケットを転送するように判定し、セキュリティレベルが低い場合は中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
中継可否判定時には、接続先端末との通信に経由するネットワークのセキュリティレベルを参照できるとよい。
(3−4)接続先端末の情報。
通信端末と接続先端末の間で通信を確立する際に、通信端末が接続先端末に自端末情報を知られたくない場合を考える。このとき、中継端末にて通信を分割することにより、中継端末がプロキシサーバの役割を果たし、接続先端末から通信端末の情報を隠蔽することができる。しかし、中継端末のスペックによっては、中継端末で通信を分割することによる転送処理部での転送負荷が問題となる。そこで、接続先端末の情報を利用し、信頼できる相手であれば中継端末にて通信パケットを転送するように判定し、信頼できない相手であれば中継端末にて通信パケットを中継するように判定する。
中継可否判定時には、接続先端末に関する情報を参照できるとよい。
図25に、中継可否判定テーブル41の一例を示す。中継可否判定テーブル41には、通信手段、ハードウェアスペック、電源、位置、直接の接続先装置に関する情報が登録されている。
図18に示す例においては、通信手段の値、電源、位置、および直接の接続先装置に関する情報が時間とともに変化する。例えば電源のバッテリ残量の値が一定値を下回った場合には、通信端末上でアプリケーションを継続できなくなる恐れがある。そこで、バッテリ残量が一定値を下回った場合には判定トリガを送出する。中継可否判定部30は中継可否判定テーブル41の情報を参照し、バッテリ残量の警告を確認したうえで、中継するか転送するかを判定することができる。
なお、図18では、中継可否判定テーブル41への情報保存形式の一例として表形式を示したが、中継可否判定部30が理解できる形式であれば、その保存形式は問わない。例えば、XML(eXtensible Markup Language)形式やテキスト形式で登録されていてもよい。
[第8の実施の形態]
本発明を実施するための第8の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
第8の実施の形態では、第1から第7の実施の形態と異なり、通信端末2fへ追加の機能なしに、中継端末1fで通信パケットの中継可否判定および中継可否設定を実施する構成においても、本発明が適用できることを示す。かかる構成によれば、通信端末に特殊な機能を必要とすることなく、本発明を実現できる。なお、以下の説明では、第1の実施の形態を基準に説明しているが、第2から第7の実施の形態のいずれにおいても、同様の構成にて実現できる。
図26は、本発明の第8の実施の形態となる通信スタック構成システムを示したものである。中継端末1fは、NIC11、12と、通信処理部13fと、中継処理部14fと、通信管理テーブル15fと、中継可否設定部16fと、中継可否判定部30と、中継可否判定テーブル41とを、それぞれ備える。中継端末1fは、NIC11を介して通信端末2fと、NIC12を介して接続先端末3と、それぞれネットワーク接続されている。通信端末2fは、中継端末1fを介して接続先端末3と通信を行うことができる。
次に、図26に示した通信スタック構成システムの動作を、図面を用いて詳しく説明する。
図27は、通信処理部13fの動作を示したフローチャートである。
通信処理部13fはデータ送信要求を受信すると、データ送信要求に従いパケットを作成し(301)、ルーティングテーブルに従ってパケットを送信する(302)。
NIC11、12よりパケットを受信した場合、通信処理部13fは宛先を確認する(303)。宛先が自端末であった場合には、適切なアプリケーションにデータを渡す(304)。宛先が他端末であった場合には、通信管理テーブル15fと受信パケットとを照合する(305)。受信パケットが通信管理テーブル15fに登録されていない場合は、中継可否判定部30へ判定トリガを送出し(306)、応答待ちを行う。受信パケットが通信管理テーブル15fに登録済みの場合、および未登録の場合で中継可否判定部30からの応答が返ってきたら(307)、通信管理テーブル15fを参照し、該当するパケットを中継するか転送するかを確認する(308)。転送する場合は、ルーティングテーブルに従ってパケットを転送する(302)。中継する場合は、データを中継処理部14fに渡す(309)。
図28は、第8の実施の形態における中継処理部14fの動作を示したフローチャートである。
中継処理部14fは、通信処理部13fからデータを受信する(311)と、データを格納していたパケットの宛先を確認する。宛先が中継端末でない場合は、通信管理テーブル15fを参照し、送信元アドレスおよびポート番号を変更したデータ送信要求を作成し(312)、通信処理部13fに渡す(314)。このとき、送信元アドレスを中継端末1fに設定し、送信元ポート番号を中継処理部14f用に開放する。宛先が中継端末の場合は、通信管理テーブル15fを参照し、宛先アドレスおよびポート番号を変更したデータ送信要求を作成し(313)、通信処理部13fに渡す(314)。ステップ312とステップ314は対になっており、ステップ312における変更前の送信元アドレスおよびポート番号を、ステップ313における変更後の宛先アドレスおよびポート番号として設定する。
図29は、通信管理テーブル15fの登録内容の一例を示している。通信管理テーブル15bには、通信端末2b側のアドレスおよびポート番号、接続先端末3側のアドレスおよびポート番号と、この通信に対応する通信ID、中継可否が登録されている。
図30は、第8の実施の形態における通信可否設定部16fの動作を示したフローチャートである。
通信可否設定部16fは、中継可否判定部30より設定依頼を受信すると(321)、設定依頼に基づき通信管理テーブル15fに通信情報を登録する(322)。続いて設定依頼の内容を確認する(323)。中継するよう設定依頼された場合は、通信管理テーブル15f中の中継可否の値を“1”に設定する(324)。一方、転送するよう設定依頼された場合は、通信管理テーブル15f中の中継可否の値を“0”に設定する(325)。設定完了後、中継可否判定部30に応答する(326)。
次に、第8の実施の形態における中継端末1fの動作を、図31を使って説明する。
中継端末1fはパケットを受信する(351)と、宛先アドレスを確認する(352)。
受信したパケットの宛先が中継端末1fの場合は、続いて宛先ポート番号を確認する(353)。中継処理部14f以外のポート番号の場合は、適切なアプリケーションにデータを渡す(354)。中継処理部14fのポート番号の場合は、データを中継処理部14fに渡す。中継処理部14fでは、通信管理テーブル15fを参照し、パケットの中継処理を行う(355)。この場合、宛先は中継端末1fなので、宛先アドレスおよびポート番号を所定のものに設定し、データ送信要求を行う。続いて、通信処理部13fにてデータ送信要求に基づきパケットを作成し(356)、ルーティングテーブルに従いパケットを転送する(357)。
受信したパケットの宛先が中継端末1f以外の場合は、続いて受信パケットと通信管理テーブル15fとを照合し、受信パケットが登録されているかどうかを確認する(358)。
通信管理テーブル15fに登録されていない場合は、中継端末にて中継するか転送するかを判定する(359)。その後、通信管理テーブル15fに通信情報を登録し(360)、判定結果に基づき中継可否の値を設定する。中継すると判定された場合は“1”を(361)、転送すると判定された場合は“0”を(362)、それぞれ登録する。
通信管理テーブル15fに登録されている場合、および登録が完了した場合は、続いて通信管理テーブル15fに登録された情報に基づき、該当するパケットを中継するか転送するかを確認する(363)。中継する場合は、中継処理部14fにデータを渡す。中継処理部14fでは通信管理テーブル15fを参照し、パケットの中継処理を行う(355)。この場合、宛先は中継端末1fではないので、送信元アドレスを中継端末1fに設定し、データ送信要求を行う。このとき、送信元ポート番号を中継処理部14f用に開放する。続いて、通信処理部13fにてデータ送信要求に基づきパケットを作成し(356)、ルーティングテーブルに従いパケットを転送する(357)。なお、転送する場合は、パケットに手を加えずに、ルーティングテーブルに従いパケットを転送する(357)。
[実施例]
次に、本発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施例では、図32に示す端末構成における本発明の動作例を示す。第1の携帯端末72は通信機能を有しており、モバイルゲートウェイ71を介してネットワーク74越しに存在する第2の携帯端末73とネットワーク接続している。また、第1の携帯端末72は、無線ルータ75を介してネットワーク74に接続することもできる。ここで、モバイルゲートウェイ71、第1の携帯端末72は、第1の実施の形態における中継端末、通信端末の機能・動作を実現できるものとする。なお、本実施例では、第1の実施の形態を基準として説明するが、第2から第8の実施の形態を適用しても同様に実現できる。
[第1の実施例]
図33は、通信パケットをモバイルゲートウェイ71で中継し、のちにアプリケーションハンドオーバを行うことで、第1の携帯端末72と第2の携帯端末73との通信から、モバイルゲートウェイ71と第2の携帯端末73との通信に変更する場合の制御シーケンスおよびパケットフローを示したものである。
第1の携帯端末72上にて、第2の携帯端末73との間でパケットのやりとりを行うアプリケーションを立ち上げると、通信管理テーブルにまだ登録が無いため、トリガが発生し、当該アプリケーションの通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて中継するか転送するかが判定される。
中継すると判定された場合(1001)、第1の携帯端末72はモバイルゲートウェイ71に、該当するアプリケーションによるパケットがモバイルゲートウェイ71宛に到着したら、通信パケットを中継して、本来アプリケーションが要求していた第2の携帯端末73宛に中継するよう、中継処理設定要求を行う(1002)。
モバイルゲートウェイ71は、中継処理設定要求に従い、中継処理設定および中継情報管理テーブルへの登録を行う(1003)。処理完了後、モバイルゲートウェイ71は第1の携帯端末72へ、中継処理設定の完了と、宛先書き換え情報を返信として通知する(1004)。第1の携帯端末72は、受信した宛先書き換え情報を通信管理テーブルに登録する。
第1の携帯端末72における、登録後の通信管理テーブルを図34に示す。通信管理テーブルには、通信情報としてアプリケーションのポート番号である“1234”、ならびに中継可否の値としてモバイルゲートウェイ71にて中継処理を行うことを意味する“1”が登録されている。また、宛先書き換え情報として、アプリケーションが要求する宛先アドレス“C”ならびに宛先ポート番号“6789”を、宛先アドレス“B”、宛先ポート番号“3456”、に、また送信元ポート番号“2345”に書き換えるべく、各情報が登録されている。
また、モバイルゲートウェイ71における、登録後の中継情報管理テーブルを図35に示す。通信端末側の情報として、送信元アドレス“A”、送信元ポート番号“2345”ならびにモバイルゲートウェイ71の通信端末側インターフェースの待ち受けポート番号である“3456”が登録されている。また接続先端末側の情報として、モバイルゲートウェイ71が接続先端末とのパケットのやりとりに利用するポート番号“4567”、接続先である第2の携帯端末73のアドレス“C”ならびにポート番号“6789”が登録されている。
設定後の第1の携帯端末72から第2の携帯端末73へのパケットフロー(1005)について、図36を用いて説明する。
アプリケーションからのデータ送信要求(2001)が発生すると、第1の携帯端末72では通信管理テーブルを参照する。通信管理テーブルには、送信元ポート番号が“1234”のアプリケーションは中継可否の値が“1”、すなわち中継処理を行うよう登録されているため、宛先変更部にてデータ送信要求の宛先をモバイルゲートウェイ71に変更する。宛先アドレス、宛先ポート番号および送信元ポート番号は、通信管理テーブルに登録されている値を利用する。変更後のデータ送信要求に基づきパケットを作成、送信する(2002)。
モバイルゲートウェイ71は、該当パケットが到着すると、自端末を宛先とするパケットのためいったん受信する。続いて、宛先ポート番号が中継処理部にて用意されたものだと認識し、データを中継処理部に渡す。中継処理部では、中継情報管理テーブルを参照する。宛先ポート番号が“3456”であることから、送信元をモバイルゲートウェイ71、宛先を第2の携帯端末73のアドレス“C”およびポート番号“6789”に設定し、データ送信要求を行う。送信元ポート番号は、中継処理部にて用意され、中継情報管理テーブルに登録された値である“4567”を利用する。その後、中継処理部からのデータ送信要求に従い、パケットを作成、送信する(2003)。
第2の携帯端末73から第1の携帯端末72へのパケットフロー(1006)については、第1の携帯端末72から第2の携帯端末73へのパケットフローの逆をたどる。第2の携帯端末73が返信するときには、モバイルゲートウェイ71から到着した通信パケットへの返信だと認識するため、モバイルゲートウェイ71宛にパケットを送信する(2004)。モバイルゲートウェイ71は、該当パケットが到着すると、自端末を宛先とするパケットのためいったん受信する。続いて、宛先ポート番号が中継処理部にて用意されたものだと認識し、データを中継処理部に渡す。中継処理部では、中継情報管理テーブルを参照する。宛先ポート番号が“4567”であることから、送信元をモバイルゲートウェイ71、宛先を第1の携帯端末72のアドレス“A”および第1の携帯端末72の宛先変更部が用意したポート番号“2345”に設定し、データ送信要求を行う。送信元ポート番号は、中継端末にて通信端末側インターフェース用に用意され、中継情報管理テーブルに登録された値である“3456”を利用する。その後、中継処理部からのデータ送信要求に従い、パケットを作成、送信する(2005)。
第1の携帯端末72はパケットを受信すると、宛先ポート番号を参照し、宛先変更部にデータを渡す。宛先変更部では、通信管理テーブルを参照し、送信元アドレスおよびポート番号を本来の送信者である第2の携帯端末73のものに変更し、通信管理テーブルに登録されたアプリケーションのポート番号宛のデータとしてアプリケーションに渡す(2006)。アプリケーションからは、第2の携帯端末73からパケットが到着したと認識される。
ここで、第1の携帯端末72で実行しているアプリケーションを、モバイルゲートウェイ71にて実行するよう、アプリケーションハンドオーバ要求が行われる(1007)。アプリケーションハンドオーバの手法としては、SIP(Session Initiation Protocol)を用いる手法などがあるが、詳細は省略する。第1の携帯端末72は、アプリケーションハンドオーバ要求とともに、アプリケーションのハンドオーバに必要な情報をモバイルゲートウェイ71に通知する(1008)。モバイルゲートウェイ71は通知を受信すると、中継処理設定情報を更新し、もともと中継処理部が接続先端末側インターフェース用に用意したポート番号である“4567”を、モバイルゲートウェイ71上で立ち上げるアプリケーションのポート番号へと変更する(1009)。変更後、モバイルゲートウェイ71はハンドオーバ処理の完了を第1の小型ゲーム機72に通知する(1010)。
アプリケーションハンドオーバ後、第1の携帯端末72と第2の携帯端末73との間の通信は、モバイルゲートウェイ71で起動されたアプリケーションと第2の携帯端末73との通信に切り替わる(1011、1012)。
上記のように、モバイルゲートウェイ71にて通信パケットを中継することにより、アプリケーションハンドオーバ時における第2の携帯端末73との通信が不要となる。仮に通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて転送した場合、アプリケーションハンドオーバ前後で、第2の携帯端末73から送出するパケットの宛先が変更となるため、第2の携帯端末73への宛先変更通知が必要となる。
[第2の実施例]
図37は、当初通信パケットをモバイルゲートウェイ71で中継していたときに、途中で当該通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて転送するよう変更し、のち経路変更を行うことで、モバイルゲートウェイ71を介した通信から、無線ルータ75を介した通信に変更する中継する場合の制御シーケンスおよびパケットフローを示したものである。
第1の実施例と同様、アプリケーション開始時に、当該アプリケーションの通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて中継すると判定されたとする。このとき、第1の携帯端末72と第2の携帯端末73との間のパケットフローは、モバイルゲートウェイ71にて中継処理される(1005、1006)。中継処理の詳細は第1の実施例に示したので、ここでは省略する。
ここで、当該アプリケーションを立ち上げている最中に、新たに判定トリガが発生する。
判定トリガの発生契機の一例としては、第1の携帯端末72における通信環境および端末状態の変化が挙げられる。具体的には、
・第1の携帯端末72、もしくはモバイルゲートウェイ71の残余電力が少なくなった
・ユーザが、第1の携帯端末72単独で高速な無線環境を利用できる場所に移動した
・ユーザの移動に伴い、近隣に高性能な端末がなくなったことから、端末間ハンドオーバを実行する可能性が減少した
といった変化が挙げられる。
判定トリガの発生契機の別の一例としては、ユーザが手動でトリガの発生指示を行う場合が挙げられる。このとき、判定トリガのオプションを利用し、中継するか転送するかをユーザ自身が手動で決定してもよい。
判定トリガが発生すると、トリガ発生時点での中継可否判定テーブル内の情報をもとに、改めて当該アプリケーションの通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて中継するか転送するかが判定される。判定トリガにオプションが含められている場合には、オプションに基づき中継するか転送するかが決定される。
中継すると判定された場合、パケットフローに変化は生じない。このため、判定結果に伴う制御シーケンスは発生しない。一方、転送すると判定された場合、パケットフローに変化が生じることから、制御シーケンスが発生する。本実施例では、以下、転送すると判定された場合の制御シーケンスおよびパケットフローについて説明する。
第1の携帯端末72上にて、第2の携帯端末73との間でパケットのやりとりを行うアプリケーションを立ち上げると、通信管理テーブルにまだ登録が無いため、トリガが発生し、当該アプリケーションの通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて中継するか転送するかが判定される。
転送すると判定された場合(1101)、通信管理テーブルに通信情報を登録され、中継可否の値は“0”に設定される。このとき、該当するアプリケーションからのデータ送信要求に対して中継処理設定は行わず、データ送信要求に基づきパケットが作成される。
第1の携帯端末72における、登録後の通信管理テーブルを図38に示す。通信管理テーブルには、アプリケーションの送信元ポート番号である“1234”と、中継可否の値としてモバイルゲートウェイにて通信パケットを転送処理することを意味する“0”が登録される。なお、アプリケーションからのデータ送信要求には手を加えないため、上記の情報以外は登録しなくてもよい。
第1の携帯端末72から第2の携帯端末73へのパケットフロー(1102)におけるパケットの宛先は、第2の携帯端末73となる。よって、モバイルゲートウェイ71を経由する場合、モバイルゲートウェイ71はパケットを受信すると宛先アドレスを確認し、通常のルーティング処理を行う。第2の小型ゲーム機73から第1の小型ゲーム機72へのパケットフロー(1103)も同様である。
ここで、モバイルゲートウェイ71を経由する通信経路を、無線ルータ75を経由しモバイルゲートウェイ71を介さない通信経路へ変更するよう、通信経路変更要求が行われる(1104)と、第1の携帯端末72は、無線ルータ75とやりとりをし、使用する通信手段を指定のものに変更する処理を行う(1105)。第1の携帯端末72のアドレスを変更することなく通信経路を変更するための手法として、Mobile IPを用いる手法などがあるが、詳細は省略する。
通信経路変更後、第1の携帯端末72と第2の携帯端末73との間のパケットフローは、モバイルゲートウェイ71を経由せず、無線ルータ75を経由する経路へと変更になる(1106、1107)。このとき、第1の携帯端末72から第2の携帯端末73へのパケットフローにおけるパケットの宛先は、第2の携帯端末73であるため、無線ルータ75では、通常のルーティング処理を行う。
上述のように、モバイルゲートウェイ71にて通信パケットを転送する場合には、通信経路変更時における第2の携帯端末73との通信が不要となる。仮に通信パケットをモバイルゲートウェイ71にて中継した場合、通信経路変更前後で、第2の携帯端末73から送出するパケットの宛先が変化するため、第2の携帯端末73への宛先変更通知が必要となる。
尚、上述した本発明の各端末は、上記説明からも明らかなように、ハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。このような場合、プログラムメモリに格納されているプログラムで動作するプロセッサによって、上述した実施の形態と同様の機能、動作を実現させる。尚、上述した実施の形態の一部の機能をコンピュータプログラムにより実現することも可能である。
図1は、第1の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図2は、通信要求受信部の動作の1例を示すフローである。 図3は、通信管理テーブルを説明するための図である。 図4は、中継可否判定部の動作の1例を示すフローである。 図5は、中継可否設定部の動作の1例を示すフローである。 図6は、宛先変更部の動作の1例を示すフローである。 図7は、パケット処理部の動作の1例を示すフローである。 図8は、中継処理部の動作の1例を示すフローである。 図9は、中継情報管理テーブルを説明するための図である。 図10は、中継処理設定部の動作の1例を示すフローである。 図11は、第1の実施の形態の通信端末の動作を説明するためのフローである。 図12は、第1の実施の形態の中継端末の動作を説明するためのフローである。 図13は、第2の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図14は、機器情報収集部の動作の1例を示すフローである。 図15は、第3の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図16は、第3の実施の形態の中継可否設定部の動作の1例を示すフローである。 図17は、第3の実施の形態の中継処理設定部の動作の1例を示すフローである。 図18は、第4の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図19は、第4の実施の形態の機器情報収集部の動作の1例を示すフローである。 図20は、第5の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図21は、手動判定要求受付部の動作の1例を示すフローである。 図22は、第5の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図23は、手動設定要求受付部の動作の1例を示すフローである。 図24は、手動設定要求受付部の動作の1例を示すフローである。 図25は、中継可否判定テーブルの1例である。 図26は、第8の実施の形態の構成を説明するためのブロック図である。 図27は、通信処理部の動作の1例を示すフローである。 図28は、中継処理部の動作の1例を示すフローである。 図29は、第8の実施の形態の通信管理テーブルの1例である。 図30は、第8の実施の形態の通信可否設定部の動作を説明するためのフローである。 図31は、第8の実施の形態の動作のフロー図である。 図32は、本発明の1実施例におけるシステムのブロック図である。 図33は、実施例におけるパケットフローを説明するための図である。 図34は、実施例における通信管理テーブルの例である。 図35は、実施例における中継情報管理テーブルの例である。 図36は、実施例における中継動作を説明するためのチャートである。 図37は、実施例におけるパケットフローを説明するための図である。 図38は、実施例における通信管理テーブルの例である。

Claims (30)

  1. 通信システムであって、
    アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、
    前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段と
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 前記判定手段は、中継可否判定テーブルに記されている通信環境に関する情報、通信環境に影響を及ぼす情報、及び通信を行うアプリケーションの情報の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、パケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記トリガ生成手段は、前記通信管理テーブルに登録されていないアプリケーションの送信パケットが発生すると、トリガを発生することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記トリガ生成手段は、ユーザからの要求に応じてトリガを発生することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記判定手段は、トリガに中継モード又は転送モードで送信するかの情報が付加されている場合、その情報を判定結果とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記トリガ生成手段は、前記中継可否判定テーブルに記されている情報に変更が生じた場合に、トリガを発生することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれに記載の通信システム。
  7. 通信環境に関する情報及び通信環境に影響を及ぼす情報を収集し、収集結果を前記中継可否判定テーブルに記す収集手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の通信システム。
  8. 通信端末であって、
    アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、
    前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段と
    を有することを特徴とする通信端末。
  9. 前記判定手段は、中継可否判定テーブルに記されている通信環境に関する情報、通信環境に影響を及ぼす情報、及び通信を行うアプリケーションの情報の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、パケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定することを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
  10. 前記トリガ生成手段は、前記通信管理テーブルに登録されていないアプリケーションの送信パケットが発生すると、トリガを発生することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の通信端末。
  11. 前記トリガ生成手段は、ユーザからの要求に応じてトリガを発生することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の通信端末。
  12. 前記判定手段は、トリガに中継モード又は転送モードで送信するかの情報が付加されている場合、その情報を判定結果とすることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
  13. 前記トリガ生成手段は、前記中継可否判定テーブルに記されている情報に変更が生じた場合に、トリガを発生することを特徴とする請求項8から請求項12のいずれに記載の通信端末。
  14. 通信環境に関する情報及び通信環境に影響を及ぼす情報を収集し、収集結果を前記中継可否判定テーブルに記す収集手段を有することを特徴とする請求項8から請求項13のいずれかに記載の通信端末。
  15. 中継端末であって、
    アプリケーション毎に、送信パケットの宛先を自端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードが送信モードとして設定されている通信管理テーブルと、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成手段と、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定手段と、
    前記判定結果に基づいて、前記通信管理テーブルの前記アプリケーションの送信モードを設定する設定手段と
    を有することを特徴とする中継端末。
  16. 前記判定手段は、中継可否判定テーブルに記されている通信環境に関する情報、通信環境に影響を及ぼす情報、及び通信を行うアプリケーションの情報の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、パケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定することを特徴とする請求項15に記載の中継端末。
  17. 前記トリガ生成手段は、前記通信管理テーブルに登録されていないアプリケーションの送信パケットが発生すると、トリガを発生することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の中継端末。
  18. 前記トリガ生成手段は、ユーザからの要求に応じてトリガを発生することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の中継端末。
  19. 前記判定手段は、トリガに中継モード又は転送モードで送信するかの情報が付加されている場合、その情報を判定結果とすることを特徴とする請求項15から請求項18のいずれかに記載の中継端末。
  20. 前記トリガ生成手段は、前記中継可否判定テーブルに記されている情報に変更が生じた場合に、トリガを発生することを特徴とする請求項15から請求項19のいずれに記載の中継端末。
  21. 通信環境に関する情報及び通信環境に影響を及ぼす情報を収集し、収集結果を前記中継可否判定テーブルに記す収集手段を有することを特徴とする請求項15から請求項20のいずれかに記載の中継端末。
  22. 通信モード判定方法であって、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成ステップと、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定ステップと、
    前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定ステップと
    を有することを特徴とする通信モード判定方法。
  23. 前記判定ステップは、中継可否判定テーブルに記されている通信環境に関する情報、通信環境に影響を及ぼす情報、及び通信を行うアプリケーションの情報の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、パケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定することを特徴とする請求項22に記載の通信モード判定方法。
  24. 前記トリガ生成ステップは、前記通信管理テーブルに登録されていないアプリケーションの送信パケットが発生すると、トリガを発生することを特徴とする請求項22又は請求項23に記載の通信モード判定方法。
  25. 前記トリガ生成ステップは、ユーザからの要求に応じてトリガを発生することを特徴とする請求項22から請求項24のいずれかに記載の通信モード判定方法。
  26. 前記判定ステップは、トリガに中継モード又は転送モードで送信するかの情報が付加されている場合、その情報を判定結果とすることを特徴とする請求項22から請求項25のいずれかに記載の通信モード判定方法。
  27. 前記トリガ生成ステップは、前記中継可否判定テーブルに記されている情報に変更が生じた場合に、トリガを発生することを特徴とする請求項22から請求項26のいずれに記載の通信モード判定方法。
  28. 通信環境に関する情報及び通信環境に影響を及ぼす情報を収集し、収集結果を前記中継可否判定テーブルに記す収集ステップを有することを特徴とする請求項22から請求項27のいずれかに記載の通信モード判定方法。
  29. 通信端末のプログラムであって、前記プログラムは前記通信端末に、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成処理と、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定処理と、
    前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を通信経路上に存在する中継端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  30. 中継端末のプログラムであって、前記プログラムは前記中継端末に、
    所定の条件に応じてトリガを生成するトリガ生成処理と、
    前記生成されたトリガを受信すると、そのトリガに示されているアプリケーションのパケットを中継モードで送信するか、転送モードで送信するかを判定する判定処理と、
    前記判定結果に基づいて、送信パケットの宛先を自端末にて変更して送信する中継モード、又は送信パケットの宛先に変更を加えずに送信する転送モードがアプリケーション毎に送信モードとして設定されている通信管理テーブルを設定する設定処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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