JP5339537B2 - 不安定な無線リンクにおける切断耐性を高める無線端末、プロキシサーバ及びプログラム - Google Patents

不安定な無線リンクにおける切断耐性を高める無線端末、プロキシサーバ及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、不安定な無線リンクを介してデータパケットを受信する際に、無線リンクの切断耐性を高める技術に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)やモバイルWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に代表される無線端末及び無線ネットワークの発達に伴って、その通信エリアも広がりつつある。一方で、通信リンクが不安定で切断が生じやすい通信エリアへの更なる対応も必要となる。例えば、地下鉄や高速道路等の通信エリアへの対応である。
このように、常に利用可能でなく(途切れることが多く)且つ信頼性が低い通信リンク(例えば非特許文献1参照)であっても、できる限り接続状態を維持するために、通信ギャップ吸収技術がある(例えば非特許文献2参照)。この技術によれば、データパケットの送信元となるアプリケーションサーバと、その受信先となる無線端末との間に、プロキシサーバを介在させる。
図1は、無線端末とアプリケーションサーバとの間にプロキシサーバを介在させたシステム構成図である。
図1によれば、無線端末1とアプリケーションサーバ3との間のネットワークに、プロキシサーバ2が介在している。無線端末1は、無線リンクを介してアクセスポイントに接続する。アクセスポイントが接続するアクセスネットワークと、プロキシサーバ2が接続するインターネットとは、相互に接続されている。従って、無線端末1とプロキシサーバ2との間に、無線リンクが介在することとなる。アプリケーションサーバ3は、無線端末1を宛先とするデータパケットを、プロキシサーバ2へ送信する。プロキシサーバ2は、アクセスポイントによってカバーされる複数のエリアを移動する無線端末1へ、アプリケーションサーバ3から受信したデータパケットを代理転送する。
図2は、無線端末、プロキシサーバ及びアプリケーションサーバの機能構成図である。
図2によれば、無線端末1は、無線通信インタフェース101と、IPレイヤ部102と、受信ソケットバッファを備えたトランスポートレイヤ部111と、例えばFTPクライアントのようなアプリケーションレイヤ部112とを有する。
また、図2によれば、アプリケーションサーバ3は、無線端末1の機能構成に対応して、通信インタフェース301と、IPレイヤ部302と、送信ソケットバッファを備えたトランスポートレイヤ部311と、例えばFTPサーバのようなアプリケーションレイヤ部312とを有する。
更に、図2によれば、プロキシサーバ2は、通信インタフェース部201と、IPレイヤ部202と、受信ソケットバッファを備えたサーバ側トランスポートレイヤ部221と、送信ソケットバッファを備えたノード側トランスポートレイヤ部222と、トランスポートレイヤの上位層としてのプロキシ実行部223とを有する。
通信ギャップ吸収技術によれば、プロキシ実行部223は、受信ソケットバッファから読み込んだデータを送信ソケットバッファに書き込む際、IPアドレスやポート番号などの情報を変更する。プロキシサーバには、無線端末1に対する無線リンクが切断状態にある場合、アプリケーションサーバ3から無線端末1へ送信すべきデータパケットが送信ソケットバッファ及び受信ソケットバッファに一時的に蓄積される。そして、無線端末1に対する無線リンクが接続状態に回復した場合、蓄積されていたデータパケットは無線端末1へ送信される。
図2によれば、以下の2つのセッションに区分される。
(1)アプリケーションサーバ3−プロキシサーバ2間の第1のセッション
(2)プロキシサーバ2−無線端末1間の第2のセッション
これにより、不安定な通信品質の通信リンクを介した第2のセッションが切断状態になったとしても、第1のセッションの接続状態は維持されている。プロキシサーバ2は、第2のセッションが切断状態になったとしても、アプリケーションサーバ3から無線端末1を宛先とするデータパケットを受信し、これらデータパケットを一時的に蓄積する。その後、第2のセッションが回復した場合、プロキシサーバ2は、一時的に蓄積していたデータパケットを、無線端末1へ送信する。
図1に戻って、例えば無線端末が走行中の車両内に存在しており、道路をサービスエリアとするWiMAXのアクセスポイントと通信している場合がある。このとき、無線端末は、第1のアクセスポイントがカバーする第1のサービスエリアに存在する限り、アプリケーションサーバ3からのデータパケットを、プロキシサーバ2を介して受信し続ける。無線端末が、第1のサービスエリアを外れると、プロキシサーバ2がその後のデータパケットを、アプリケーションサーバ3から受信する。更に、その後、無線端末が、第2のアクセスポイントがカバーする第2のサービスエリアに入ると、プロキシサーバ2は、切断状態に一時的に蓄積していたデータパケットを、無線端末1へ送信する。無線端末1とプロキシサーバ2間の通信路が途切れても、プロキシサーバ2とアプリケーションサーバ3間の通信路は接続されたままであるため、アプリケーションサーバに通信断の影響を隠蔽できる。
尚、データパケットの流れの中にプロキシサーバを介在させることなく、無線端末内にアプリケーションレベルゲートウェイを設置する技術もある(例えば非特許文献3参照)。この技術によれば、切断状態の状態を、無線端末内のアプリケーションに対して隠蔽することができる。
H. Yokota, S. Gundavelli and K. Leung, "Inter-TechnologyHandoff support in Mobile Node for Proxy Mobile IPv6," Internet-draft, IETF,Oct. 2009. H. Izumikawa and Y. Kishi, "Gap AbsorbingTechnique for Challenged Network Scenarios," IEICE general conference, Mar. 2010. J. Ott, D. Kutscher, "ADisconnection-Tolerant Transport for Drive-thru Internet Environments," Infocom2005.
しかしながら、不安定な無線リンクにおける切断耐性を高める場合、無線端末のアプリケーションレイヤ部とアプリケーションサーバのアプリケーションレイヤ部とにおける、タイムアウトが問題となる。一般に、アプリケーションレイヤ部は、所定時間以上、データパケットを受信しなかった場合又は送信できなかった場合、セッションが切断状態に移行したと判断する。アプリケーションレイヤ部が、一度、切断状態へ移行したと判断した場合、その後、ユーザ操作に基づくリンク確立シーケンスが更に必要とされる。
図3は、無線端末のアプリケーションによってリンク切断と判定されるまでのシーケンス図である。
(S31)アプリケーションサーバ3は、プロキシサーバ2へ、無線端末1を宛先とするデータパケットを連続的に送信している。
(S32)ここで、無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクは、接続状態にあると想定する。このとき、プロキシサーバ2は、アプリケーションサーバ3から受信したデータパケットを、プロキシ実行部を介して無線端末1へ転送するべく送信ソケットバッファ222へ書き込む。送信ソケットバッファ222へ書き込まれたデータパケットは、トランプポートプロトコル(例えばTCP(Transmission Control Protocol))によって無線端末1へ送信される。
(S33)無線端末1のトランスポートレイヤ部は、プロキシサーバ2から受信したデータパケットを受信ソケットバッファに蓄積し、アプリケーションレイヤ部が受信ソケットバッファからデータを読み込む。
(S34)アプリケーションレイヤ部は、データパケットを読み込む毎に、セッションが接続状態にあることを認識し、リンク切断判定用のタイマをリセットする。
(S35)その後、無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクが、切断状態になったとする。このとき、無線リンクが切断状態に移行した場合であっても、無線端末1のアプリケーションレイヤ部は、まだ読み込んでいないデータパケットが、トランスポートレイヤ部に蓄積されていれば読み込むことができる。アプリケーションレイヤ部は、読み込むデータが存在していること、つまりデータを読み込むことによって、セッションが接続状態にあることを認識している。
(S36)無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクが切断状態にあっても、プロキシサーバ2とアプリケーションサーバ3との間のセッションは、接続状態に維持されている。従って、アプリケーションサーバ3は、今だ、プロキシサーバ2へ、無線端末1を宛先とするデータパケットを連続的に送信している。このとき、プロキシサーバ2は、データパケットを無線端末1へ送信することができないので、それらデータパケットは、送信待ちのために、送信ソケットバッファ222に蓄積されていく。
(S37)その後、無線端末1のアプリケーションレイヤ部は、所定時間Tのタイマがタイムアウトしたとする。このとき、アプリケーションレイヤ部112は、セッションが切断状態へ移行したことを認識する。例えば、発明者らの実験によれば、WindowsXP(登録商標)に標準搭載されたFTP(File Transfer Protocol)クライアントソフトウェアによれば、最後にデータパケットを受信し又は送達確認を送信してから、60秒後にタイムアウトが発生し、セッションが切断された。
(S38)一方で、プロキシサーバ2は、データパケットを無線端末1へ送信することができないので、送信ソケットバッファが満杯になる。また、プロキシ実行部は送信ソケットバッファへデータを書き込むことができないため、受信ソケットバッファからデータを読み込むことができなくなり、受信ソケットバッファも満杯になる。このとき、第1のセッションに、TCPなどのウィンドウを用いて輻輳制御を行うプロトコルを利用している場合、プロキシサーバ2は、アプリケーションサーバ3からデータパケットを受信した際に、受信ソケットバッファの空き容量が不足していることを意味する「Zero Window Ack」を返信する。
(S39)その後、アプリケーションサーバ3は、プロキシサーバ2へデータパケットを送信できないために、自ら保持するトランスポートレイヤ部における送信ソケットバッファが満杯になる。そして、データパケットを送信できなくなった際に、タイマをスタートし、所定時間経過後のタイムアウトによって、セッションの切断状態を認識する。例えば、発明者らの実験によれば、特定のFTPサーバソフトウェアによれば、デフォルトのタイムアウト値が120秒に設定されている。従って、アプリケーションサーバ3が、データパケットを送信できなくなってから、120秒後にタイムアウトが発生し、セッションが切断される。
前述したように、アプリケーションレイヤ部が、一度、切断状態へ移行したと判断した場合、その後、ユーザ操作に基づくリンク確立シーケンスが更に必要とされる。
尚、非特許文献3に記載された技術のように、無線端末内にアプリケーションレベルゲートウェイを設置することによって、アプリケーションレベルにおける制御メッセージを用いて、切断状態のタイムアウトを回避することもできる。このような制御メッセージは、送信元及び受信先のアプリーションプログラムによって自由に作成及び改変することができる。しかしながら、送信元及び受信先のアプリケーションプログラム毎に、このような機能を全て設定しなければならず、現実的に難しい。また、相手方通信装置のアプリケーションプログラムが非対応である場合、結局、切断状態のタイムアウトは、所定時間経過後に発生する。
そこで、本発明は、不安定な無線リンクを介してデータパケットを受信する場合であっても、専用のアプリケーションレイヤ部を備えることなく、切断状態への移行を意味するタイムアウトをできる限り回避することができる無線端末、プロキシサーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、
無線リンクを介してデータパケットを受信する無線通信インタフェースと、
データパケットに対するトランスポートレイヤ手段及びアプリケーションレイヤ手段を有するノード通信
を有する無線端末において、
無線通信インタフェースとノード通信部との間に、ノードプロキシ通信部を有しており、
ノードプロキシ通信部は、
無線通信インタフェースを介して、相手方通信装置と通信する第1のトランスポートレイヤ手段と、
仮想通信インタフェースを介して、ノード通信部のトランスポートレイヤ手段と通信する第2のトランスポートレイヤ手段と、
第1のトランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファからデータパケットを読み込み、一時的に蓄積し、第2のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファへ当該データパケットを出力するノードプロキシバッファと、
無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御し、無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、ノードプロキシバッファからデータパケットをアプリケーションレイヤ手段へ出力するように制御するバッファ制御手段と
を有し、ノードプロキシ通信部の第2のトランスポートレイヤ手段と、ノード通信部のトランスポートレイヤ手段との間における仮想通信インタフェースを介したトランスポートレイヤの通信が、無線通信インタフェースの無線リンクにおける一時的な「切断状態」から隠蔽されることを特徴とする。
本発明の無線端末における他の実施形態によれば、バッファ制御手段は、
ノードプロキシバッファに蓄積可能な最大キューイング時間を予め規定しており、
「接続状態」にある場合、当該ノードプロキシバッファに蓄積されているデータパケットが所定キュー長以下になったとしても、最大キューイング時間に達したデータパケットを出力するように制御する
ことも好ましい。
本発明の無線端末における他の実施形態によれば、無線インタフェースは、遅延や切断の発生する通信環境の無線リンクに接続されており、
ノード通信部のトランスポートレイヤ手段、第1のトランスポートレイヤ手段及び第2のトランスポートレイヤ手段は、TCP(Transmission Control Protocol)、SCTP(Stream Control Transport Protocol)又はDCCP(Datagram Congestion Control Protocol)を実装していることも好ましい。
本発明によれば、前述の無線端末と、該無線端末へデータパケットを送信する通信装置との間に介在するプロキシサーバであって、
通信装置から受信したデータパケットに対する受信ソケットバッファを有するサーバ側トランスポートレイヤ手段と、
サーバ側トランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファから出力されたデータパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するノード側トランスポートレイヤ手段と、
サーバ側トランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファとノード側トランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファとが満杯になるまで、ノードプロキシバッファにデータパケットを蓄積せず、受信ソケットバッファ及び送信ソケットバッファが満杯になった際に、ノードプロキシバッファへ受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で読み込み且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
を有し、通信装置のトランスポートレイヤと、当該プロキシサーバのサーバ側トランスポートレイヤ手段との間におけるトランスポートレイヤの通信が、無線端末との間のネットワークの一時的な「切断状態」から隠蔽されることを特徴とする。
本発明によれば、前述の無線端末へ、データパケットを送信する通信装置であって、
無線端末へ送信すべきデータパケットを出力するアプリケーションレイヤ手段と、
アプリケーションレイヤ手段から出力されたデータパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するトランスポートレイヤ手段と、
当該通信装置のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファが満杯になるまで、ノードプロキシバッファにデータパケットを蓄積せず、送信ソケットバッファが満杯になった際に、ノードプロキシバッファへ受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で出力し且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、無線リンクを介してデータパケットを受信する無線通信インタフェースを有する無線端末に搭載されたコンピュータを、データパケットに対するトランスポートレイヤ手段及びアプリケーションレイヤ手段を有するノード通信として機能させる無線端末用のプログラムにおいて、
無線通信インタフェースとノード通信部との間に、ノードプロキシ通信部を有しており、
ノードプロキシ通信部は、
無線通信インタフェースを介して、相手方通信装置と通信する第1のトランスポートレイヤ手段と、
仮想通信インタフェースを介して、ノード通信部のトランスポートレイヤ手段と通信する第2のトランスポートレイヤ手段と、
第1のトランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファからデータパケットを読み込み、一時的に蓄積し、第2のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファへ当該データパケットを出力するノードプロキシバッファと、
無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御し、無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、ノードプロキシバッファからデータパケットをアプリケーションレイヤ手段へ出力するように制御するバッファ制御手段と
をしてコンピュータを機能させ、
ノードプロキシ通信部の第2のトランスポートレイヤ手段と、ノード通信部のトランスポートレイヤ手段との間における仮想通信インタフェースを介したトランスポートレイヤの通信が、無線通信インタフェースの無線リンクにおける一時的な「切断状態」から隠蔽されるようにすることを特徴とする。
本発明によれば、前述の無線端末と、該無線端末へデータパケットを送信する通信装置との間に介在するプロキシサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
通信装置から受信したデータパケットに対する受信ソケットバッファを有するサーバ側トランスポートレイヤ手段と、
サーバ側トランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファから出力されたデータパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するノード側トランスポートレイヤ手段と、
サーバ側トランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファとノード側トランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファとが満杯になるまで、ノードプロキシバッファにデータパケットを蓄積せず、受信ソケットバッファ及び送信ソケットバッファが満杯になった際に、ノードプロキシバッファへ受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で読み込み且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
してコンピュータ機能させ、
通信装置のトランスポートレイヤと、当該プロキシサーバのサーバ側トランスポートレイヤ手段との間におけるトランスポートレイヤの通信が、無線端末との間のネットワークの一時的な「切断状態」から隠蔽されるようにすることを特徴とする。
本発明によれば、前述の無線端末へ、データパケットを送信する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
無線端末へ送信すべきデータパケットを出力するアプリケーションレイヤ手段と、
アプリケーションレイヤ手段から出力されたデータパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するトランスポートレイヤ手段と、
当該通信装置のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファが満杯になるまで、ノードプロキシバッファにデータパケットを蓄積せず、送信ソケットバッファが満杯になった際に、ノードプロキシバッファへ受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で出力し且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の無線端末、プロキシサーバ及びプログラムによれば、不安定な無線リンクを介してデータパケットを受信する場合であっても、専用のアプリケーションレイヤ部を備えることなく、切断状態への移行を意味するタイムアウトをできる限り回避することができる。
無線端末とアプリケーションサーバとの間にプロキシサーバを介在させたシステム構成図である。 無線端末、プロキシサーバ及びアプリケーションサーバの機能構成図である。 無線端末のアプリケーションによってリンク切断と判定されるまでのシーケンス図である。 本発明における無線端末の機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 プロキシサーバが介在しない場合における、本発明の無線端末の基本的な機能構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図4は、本発明における無線端末の機能構成図である。尚、図4には、アプリケーションサーバから無線端末への下り方向の通信に必要な機能のみが表されている。
図4によれば、無線端末1は、無線通信インタフェース101と、IPレイヤ部102と、仮想通信インタフェース103と、トランスポートレイヤ部111と、アプリケーションレイヤ部112と、ノードプロキシ通信部12とを有する。無線通信インタフェース以外のこれら機能構成部は、無線端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
無線通信インタフェース101は、無線リンクを介してデータパケットを受信する。本発明によれば、無線インタフェース101は、遅延や切断の発生する通信環境の無線リンクに接続されていると想定する。
IPレイヤ部102は、ノードプロキシ通信部12と無線通信インタフェース101との間で、データパケットに対するIP(Internet Protocol)処理を実行する。IPレイヤ部102は、プロキシサーバ2のIPレイヤ部との間で、IPパケットの送受信を実行する。
仮想通信インタフェース部103は、ノードプロキシ通信部12とトランスポートレイヤ部111との間を、仮想的な通信インタフェースによって接続する。
トランスポートレイヤ部111は、受信ソケットバッファを有し、トランスポートプロトコル処理を実行する。
アプリケーションレイヤ部112は、例えばFTPクライアントソフトウェアのようなものであって、データパケットを受信する。
ノードプロキシ通信部12は、無線端末内部に搭載されたプロキシ機構である。無線通信インタフェースによって受信されたデータパケットに対して、ノードプロキシとして機能する。また、ノードプロキシ通信部12は、トランスポートレイヤ部111との間で、仮想通信インタフェース部103を介して接続される。
本発明によれば、ノードプロキシ通信部12が介在することによって、以下の3つのセッションに区分される。
(1)アプリケーションサーバ3−プロキシサーバ2間の第1のセッション
(2)プロキシサーバ2−無線端末1のノードプロキシ通信部12間の第21のセッション
(3)無線端末1内におけるノードプロキシ通信部12−アプリケーションレイヤ部112間の第22のセッション
不安定な通信品質の通信リンクを介した第21のセッションが切断状態になったとしても、仮想通信インタフェース部103に変更はないため、第22のセッションの接続状態は維持されている。これにより、無線端末1−プロキシサーバ2間の無線リンクが切断された場合であっても、無線端末1のアプリケーションレイヤ部112から見た影響を、隠蔽することができる。
ノードプロキシ通信部12は、サーバ側トランスポートレイヤ部121と、ノード側トランスポートレイヤ部122と、プロキシ実行部123とを有する。
サーバ側トランスポートレイヤ部121は、IPレイヤ部102によって受信されたデータパケットに対する受信ソケットバッファを有する。尚、無線通信インタフェース101によって受信されたデータパケットは、IPレイヤ部102を介して、カーネルによって自動的に受信ソケットバッファに入力される。
ノード側トランスポートレイヤ部122は、プロキシ実行部123から出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有する。尚、送信ソケットバッファに書き込まれたデータパケットは、カーネルによって自動的に仮想通信インタフェース103へ出力される。
サーバ側トランスポートレイヤ部121及び/又はノード側トランスポートレイヤ部122は、既存のTCP(Transmission Control Protocol)、SCTP(Stream Control Transport Protocol)又はDCCP(Datagram Congestion Control Protocol)を実装する。また、サーバ側トランスポートレイヤ部121とノード側トランスポートレイヤ部122とが実装するトランスポートプロトコルは、異なっていてもよい。
プロキシ実行部123は、ノードプロキシバッファ及びバッファ制御部を有する。ノードプロキシバッファは、サーバ側トランスポートレイヤ部121の受信ソケットバッファから読み込んだデータパケットを、ノード側トランスポートレイヤ部122の送信ソケットバッファへ書き込む前に、一時的に蓄積できる。
プロキシ実行部123のバッファ制御部は、無線通信インタフェースの「接続状態/切断状態」を受け取る。「接続状態/切断状態」は、通信品質(RSSI、SINR、パケットロス率等)によって検出されるものであってもよいし、OSによって明示的に示される情報を得てもよい。
無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、バッファ制御部は、ノードプロキシバッファに蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御する。
一方で、無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、バッファ制御部は、所定時間だけ遅延させて、ノードプロキシバッファからデータパケットを出力するように制御する。
無線通信インタフェースが「切断状態」から「接続状態」へ移行した際に、バッファ制御部は、受信ソケットバッファのキュー長が所定の長さ以下になるように、蓄積されたデータパケットを、ノードプロキシバッファへ一気に出力するように制御することも好ましい。これによって、利用可能な受信ソケットバッファの空き容量が、所定量以上に増加するために、例えばTCP等ではWindowUpdateメッセージが、プロキシサーバ2へ自動的に送信される。WindowUpdateメッセージを受信したプロキシサーバ2は、再送タイマをリセットし、速やかにデータパケットを再送信する。これによって、既存のTCPレイヤに新たな改変を必要とすることなく、切断状態から接続状態へ移行した際に、データパケットの再送信を速やかに再開することができる。
ここで、WindowUpdateメッセージの送信を考慮すると、バッファ制御部は、「切断状態」時には、受信ソケットバッファのキュー長が、所定キュー長を下回らない範囲で、受信ソケットバッファからノードプロキシバッファへデータパケットを読み込む。これによって、切断中のノードブロキシバッファにより多くのデータを蓄積可能になると共に、切断状態で、WindowUpdateメッセージが、プロキシサーバ2へ自動的に送信されることを防ぐことができる。
また、ノードプロキシバッファに蓄積可能な最大キューイング時間を予め規定しておくことも好ましい。ここで、「切断状態」時の最大キューイング時間は、「接続状態」時の最大キューイング時間よりも長く設定する。「接続状態」にある場合、当該ノードプロキシバッファに蓄積されているデータパケットが所定キュー長以下になったとしても、最大キューイング時間に達したデータパケットを出力するように制御する。ノードプロキシバッファに、長時間、バッファされていることを回避するためである。尚、最大キューイング時間は、アプリケーション種別に応じて設定することが好ましい。
また、図4のプロキシサーバ2は、図2と同様の機能構成を有する。プロキシ通信部22は、サーバ側トランスポートレイヤ部221と、ノード側トランスポートレイヤ部222と、プロキシ実行部223とを有する。サーバ側トランスポートレイヤ部221は、アプリケーションサーバ3から受信したデータパケットに対する受信ソケットバッファを有する。ノード側トランスポートレイヤ部222は、プロキシ実行部223から出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有する。
本発明によれば、プロキシ実行部223に特徴がある。プロキシ実行部223は、ノードプロキシバッファと、バッファ制御部とを有する。ノードプロキシバッファは、サーバ側トランスポートレイヤ部221の受信ソケットバッファから出力されたデータパケットをノード側トランスポートレイヤ部222へ出力する前に、一時的に蓄積できる。
バッファ制御部は、サーバ側トランスポートレイヤ部221の受信ソケットバッファとノード側トランスポートレイヤ部222の送信ソケットバッファとが満杯になるまで、当該ノードプロキシバッファにデータパケットを蓄積しない。そして、受信ソケットバッファ及び送信ソケットバッファが満杯になった際に、ノードプロキシバッファへ、受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で読み込み且つ蓄積するように制御する。無線リンクが切断状態にある場合、送信ソケットバッファが満杯になった後、アプリケーションサーバ3からのデータパケットを受信し続けることによって、受信ソケットバッファも満杯となる。
その後、ノードプロキシバッファに対して、所定時間間隔で、データパケットが少しずつ蓄積される。このとき、受信ソケットバッファに空きが生じる毎に、アプリケーションサーバ3からのデータパケットを受け付けることができる。受信ソケットバッファが満杯になった際に、プロキシサーバ2からアプリケーションサーバ3へ送信される、受信側ウィンドウサイズがゼロである「Zero Window Ack」をサーバ3が受信すると、サーバ3は新たなデータ送信を控える。しかし、所定時間間隔のタイミングでは、ノードプロキシバッファに書きこまれたデータパケット分だけ一時的に受信ソケットバッファに空きが生じるので、この際のAckは受信側ウィンドウサイズがゼロではない。よって、アプリケーションサーバ3の送信ソケットバッファ311が満杯でアプリケーションでタイマが起動していても、上記タイミングで送信ソケットバッファ311に空きができるので、アプリケーションレイヤ部312は新たにデータを送信ソケットバッファ311に書き込むことができ、前記タイマはリセットされ得る。
図5は、本発明におけるシーケンス図である。
(S501)アプリケーションサーバ3は、プロキシサーバ2へ、無線端末1を宛先とするデータパケットを連続的に送信する。
(S502)無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクが「接続状態」にある場合、プロキシサーバ2は、アプリケーションサーバ3から受信したデータパケットをプロキシバッファを経由させ(又は蓄積せず)、無線端末1へ転送する。
(S503)無線端末1は、サーバ側トランスポートレイヤ部を介して、プロキシサーバ2から受信したデータパケットをノードプロキシバッファに蓄積する。ここで、ノードプロキシバッファは、蓄積されたデータパケットの所定キュー長(バッファサイズ)が保持されるように、データパケットの入力及び出力が制御される。
(S504)ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットは、ノード側トランスポートレイヤ部、仮想通信インタフェース部及びトランスポートレイヤ部を介して、アプリケーションレイヤ部に入力される。このとき、アプリケーションレイヤ部は、データパケットを受信する毎に、セッションが接続状態にあることを認識し、リンク切断判定用のタイマをリセットする。
(S505)その後、無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクが、切断状態へ移行したとする。
(S506)無線リンクが切断状態に移行した場合であっても、無線端末1は、ノードプロキシバッファに蓄積済みのデータパケットを、ノード側トランスポートレイヤ部へ出力する。アプリケーションレイヤ部112は、データパケットを受信することによって、セッションが接続状態にあることを認識する。このとき、本発明によれば、無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、ノードプロキシバッファからデータパケットを出力するように制御する。これによって、アプリケーションレイヤ部112によってセッションが接続状態にあると認識できる時間を長く確保し、所定時間Tのタイマが、できる限りタイムアウトしないようにする。
(S507)無線端末1とプロキシサーバ2との間の無線リンクが切断状態にあっても、プロキシサーバ2とアプリケーションサーバ3との間のセッションは、接続状態に維持されている。従って、アプリケーションサーバ3は、今だ、プロキシサーバ2へ、無線端末1を宛先とするデータパケットを連続的に送信している。
このとき、プロキシサーバ2は、データパケットを無線端末1へ送信することができない。即ち、送信しても送達確認を受領できないので、送信完了できない。そのために、最初に、プロキシサーバ2におけるノード側トランスポートレイヤ部の送信ソケットバッファに、データパケットが蓄積されていく。
(S508)ノード側トランスポートレイヤ部の送信ソケットバッファが満杯になると、次に、サーバ側トランスポートレイヤ部の受信ソケットバッファに、データパケットが蓄積されていく。
(S509)サーバ側トランスポートレイヤ部の受信ソケットバッファが満杯になると、最後に、ノードプロキシバッファに対して、所定時間間隔で、データパケットが少しずつ蓄積される。このとき、受信ソケットバッファに空きが生じる毎に、アプリケーションサーバ3からのデータパケットを受け付けることができる。アプリケーションサーバ3から少しずつでデータパケットを受信できる限り、プロキシサーバ2は、受信ソケットバッファの空き容量が不足していることを意味する「Zero Window Ack」を、アプリケーションサーバ3へ送信しない。
(S510)その後、無線リンクが、接続状態へ移行したとする。この場合、プロキシサーバ2から無線端末1へ、データパケットの送信が再開される。
図6は、プロキシサーバが介在しない場合における、本発明の無線端末の基本的な機能構成図である。
図6によれば、無線端末1は、無線通信インタフェース101と、IPレイヤ部102と、受信ソケットバッファを有するトランスポートレイヤ部121と、ノードプロキシバッファを有するプロキシ実行部123と、アプリケーションレイヤ部112とを有する。無線通信インタフェース以外のこれら機能構成部は、無線端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
プロキシ実行部123は、ノードプロキシバッファと、バッファ制御部とを有する。ノードプロキシバッファは、トランスポートレイヤ部311の受信ソケットバッファから出力されたデータパケットを一時的に蓄積し、アプリケーションレイヤ部112へ出力する。また、バッファ制御部は、無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御する。無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、ノードプロキシバッファからデータパケットを出力するように制御する。
前述した実施形態によれば、アプリケーションサーバから無線端末への下り方向のトラフィックについて説明したが、勿論、無線端末からアプリケーションサーバへの上り方向のトラフィックに適用することもできる。
また、アプリケーションサーバ自体が、プロキシサーバを包含するものであってもよい。その場合、プロキシサーバを備える必要がない。
以上、詳細に説明したように、本発明の無線端末、プロキシサーバ及びプログラムによれば、不安定な無線リンクを介してデータパケットを受信する場合であっても、専用のアプリケーションレイヤ部を備えることなく、切断状態への移行を意味するタイムアウトをできる限り回避することができる。
本発明によれば、TCPのようなトランスポートレイヤは、既存のものであって、新たな機能を全く必要としない。即ち、トランスポートレイヤの上位レイヤに、ノードプロキシバッファ及びバッファ制御部を備えるだけでよい。アプリケーションレイヤとトランスポートレイヤとの間のデータバッファの受け渡しを制御するだけで、アプリケーションのタイムアウト発生を防止するとともに、無線リンクが切断状態から接続状態に回復した後、迅速なデータパケットの転送を再開することができる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 無線端末
101 無線通信インタフェース
102 IPレイヤ部
103 仮想通信インタフェース
111 受信ソケットバッファ
112 アプリケーションレイヤ部
12 ノードプロキシ通信部
121 サーバ側トランスポートレイヤ部
122 ノード側トランスポートレイヤ部
123 プロキシ実行部
2 プロキシサーバ
201 通信インタフェース
202 IPレイヤ部
22 プロキシ通信部
221 サーバ側トランスポートレイヤ部
222 ノード側トランスポートレイヤ部
223 プロキシ実行部
3 アプリケーションサーバ
301 通信インタフェース
302 IPレイヤ部
311 トランスポートレイヤ部
312 アプリケーションレイヤ部

Claims (8)

  1. 無線リンクを介してデータパケットを受信する無線通信インタフェースと、
    データパケットに対するトランスポートレイヤ手段及びアプリケーションレイヤ手段を有するノード通信
    を有する無線端末において、
    前記無線通信インタフェースと前記ノード通信部との間に、ノードプロキシ通信部を有しており、
    前記ノードプロキシ通信部は、
    前記無線通信インタフェースを介して、相手方通信装置と通信する第1のトランスポートレイヤ手段と、
    仮想通信インタフェースを介して、前記ノード通信部の前記トランスポートレイヤ手段と通信する第2のトランスポートレイヤ手段と、
    第1のトランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファからデータパケットを読み込み、一時的に蓄積し、第2のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファへ当該データパケットを出力するノードプロキシバッファと、
    前記無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、前記ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御し、前記無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、前記ノードプロキシバッファからデータパケットを前記アプリケーションレイヤ手段へ出力するように制御するバッファ制御手段と
    を有し、前記ノードプロキシ通信部の第2のトランスポートレイヤ手段と、前記ノード通信部の前記トランスポートレイヤ手段との間における前記仮想通信インタフェースを介したトランスポートレイヤの通信が、前記無線通信インタフェースの前記無線リンクにおける一時的な「切断状態」から隠蔽されることを特徴とする無線端末。
  2. 前記バッファ制御手段は、
    前記ノードプロキシバッファに蓄積可能な最大キューイング時間を予め規定しており、
    「接続状態」にある場合、当該ノードプロキシバッファに蓄積されているデータパケットが前記所定キュー長以下になったとしても、前記最大キューイング時間に達したデータパケットを出力するように制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の無線端末。
  3. 前記無線インタフェースは、遅延や切断の発生する通信環境の無線リンクに接続されており、
    前記ノード通信部のトランスポートレイヤ手段、第1のトランスポートレイヤ手段及び第2のトランスポートレイヤ手段は、TCP(Transmission Control Protocol)、SCTP/IP(Stream Control Transport Protocol)又はDCCP(Datagram Congestion Control Protocol)を実装していることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の無線端末。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の無線端末と、該無線端末へデータパケットを送信する通信装置との間に介在するプロキシサーバであって、
    前記通信装置から受信したデータパケットに対する受信ソケットバッファを有するサーバ側トランスポートレイヤ手段と、
    サーバ側トランスポートレイヤ手段の前記受信ソケットバッファから出力された前記データパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
    前記ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するノード側トランスポートレイヤ手段と、
    サーバ側トランスポートレイヤ手段の前記受信ソケットバッファとノード側トランスポートレイヤ手段の前記送信ソケットバッファとが満杯になるまで、前記ノードプロキシバッファに前記データパケットを蓄積せず、前記受信ソケットバッファ及び前記送信ソケットバッファが満杯になった際に、前記ノードプロキシバッファへ前記受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で読み込み且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
    を有し、前記通信装置のトランスポートレイヤと、当該プロキシサーバの前記サーバ側トランスポートレイヤ手段との間におけるトランスポートレイヤの通信が、前記無線端末との間のネットワークの一時的な「切断状態」から隠蔽されることを特徴とするプロキシサーバ。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の無線端末へ、データパケットを送信する通信装置であって、
    前記無線端末へ送信すべきデータパケットを出力するアプリケーションレイヤ手段と、
    前記アプリケーションレイヤ手段から出力された前記データパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
    前記ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するトランスポートレイヤ手段と、
    当該通信装置の前記トランスポートレイヤ手段の前記送信ソケットバッファが満杯になるまで、前記ノードプロキシバッファに前記データパケットを蓄積せず、前記送信ソケットバッファが満杯になった際に、前記ノードプロキシバッファへ前記受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で出力し且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
    を有することを特徴とする通信装置。
  6. 無線リンクを介してデータパケットを受信する無線通信インタフェースを有する無線端末に搭載されたコンピュータを、データパケットに対するトランスポートレイヤ手段及びアプリケーションレイヤ手段を有するノード通信として機能させる無線端末用のプログラムにおいて、
    前記無線通信インタフェースと前記ノード通信部との間に、ノードプロキシ通信部を有しており、
    前記ノードプロキシ通信部は、
    前記無線通信インタフェースを介して、相手方通信装置と通信する第1のトランスポートレイヤ手段と、
    仮想通信インタフェースを介して、前記ノード通信部の前記トランスポートレイヤ手段と通信する第2のトランスポートレイヤ手段と、
    第1のトランスポートレイヤ手段の受信ソケットバッファからデータパケットを読み込み、一時的に蓄積し、第2のトランスポートレイヤ手段の送信ソケットバッファへ当該データパケットを出力するノードプロキシバッファと、
    前記無線通信インタフェースが「接続状態」である場合、蓄積されたデータパケットの所定キュー長が保持されるように、前記ノードプロキシバッファにおけるデータパケットの入力及び出力を制御し、前記無線通信インタフェースが「切断状態」である場合、所定時間だけ遅延させて、前記ノードプロキシバッファからデータパケットを前記アプリケーションレイヤ手段へ出力するように制御するバッファ制御手段と
    をしてコンピュータを機能させ、
    前記ノードプロキシ通信部の第2のトランスポートレイヤ手段と、前記ノード通信部の前記トランスポートレイヤ手段との間における前記仮想通信インタフェースを介したトランスポートレイヤの通信が、前記無線通信インタフェースの前記無線リンクにおける一時的な「切断状態」から隠蔽されるようにすることを特徴とする無線端末用のプログラム。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の無線端末と、該無線端末へデータパケットを送信する通信装置との間に介在するプロキシサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記通信装置から受信したデータパケットに対する受信ソケットバッファを有するサーバ側トランスポートレイヤ手段と、
    サーバ側トランスポートレイヤ手段の前記受信ソケットバッファから出力された前記データパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
    前記ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するノード側トランスポートレイヤ手段と、
    サーバ側トランスポートレイヤ手段の前記受信ソケットバッファとノード側トランスポートレイヤ手段の前記送信ソケットバッファとが満杯になるまで、前記ノードプロキシバッファに前記データパケットを蓄積せず、前記受信ソケットバッファ及び前記送信ソケットバッファが満杯になった際に、前記ノードプロキシバッファへ前記受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で読み込み且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
    してコンピュータ機能させ、
    前記通信装置のトランスポートレイヤと、当該プロキシサーバの前記サーバ側トランスポートレイヤ手段との間におけるトランスポートレイヤの通信が、前記無線端末との間のネットワークの一時的な「切断状態」から隠蔽されるようにすることを特徴とするプロキシサーバ用のプログラム。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の無線端末へ、データパケットを送信する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記無線端末へ送信すべきデータパケットを出力するアプリケーションレイヤ手段と、
    前記アプリケーションレイヤ手段から出力された前記データパケットを一時的に蓄積可能なノードプロキシバッファと、
    前記ノードプロキシバッファから出力されたデータパケットに対する送信ソケットバッファを有するトランスポートレイヤ手段と、
    当該通信装置の前記トランスポートレイヤ手段の前記送信ソケットバッファが満杯になるまで、前記ノードプロキシバッファに前記データパケットを蓄積せず、前記送信ソケットバッファが満杯になった際に、前記ノードプロキシバッファへ前記受信ソケットバッファに蓄積されたデータパケットを所定時間間隔で出力し且つ蓄積するように制御するバッファ制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする通信装置用のプログラム。
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