JP2004280554A - 自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動販売機での売上決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断する。
【解決手段】利用者識別情報を有する記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する管理センターと、前記判別部が記憶する売上情報を受信し、前記管理センターに対して、当該売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、前記判別部が記憶する売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を前記自動販売機に送信する制御手段を備え、前記管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者識別情報を有する記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する管理センターと、前記判別部が記憶する売上情報を受信し、前記管理センターに対して、当該売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、前記判別部が記憶する売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を前記自動販売機に送信する制御手段を備え、前記管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体に記録されている利用者識別情報を読み取って商品を販売する自動販売機は、販売商品の売上決済を行うための手段として、利用者識別情報、商品の販売時間および販売金額等を関連付けた売上情報を商品の販売の都度記憶し、当該売上情報を締め等の要求に応じて売上情報管理センターに送信する売上情報記憶モジュールを内蔵している。売上情報管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を一旦受信すると、自動販売機を管理する自動販売機管理センターに対して、当該売上情報に相当する入金処理を実行する。これにより、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理を終了することとなる。
【0003】
ところで、売上情報管理センターが売上情報記憶モジュールを管理している場合、自動販売機管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を確認できずに、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断できなくなる。
【0004】
そのため、売上情報記憶モジュール内の売上情報を売上情報管理センターに送信する都度、自動販売機内の記憶部が独自に記憶する売上情報を自動販売機内のプリンタで印刷することによって、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断する材料としていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−99950号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、作業員が自動販売機のロケーションで、売上情報記憶モジュール内の売上情報の送信操作、および、記憶部内の売上情報の印刷操作を行うこととなるため、操作が煩雑となる問題があった。特に、自動販売機管理センターが管理する自動販売機の設置数が多くなる程、上記の問題は顕著となる。
そこで、本発明は、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断できる、自動販売機の売上情報処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための発明は、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信する制御手段を、備え、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【0008】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記制御手段は、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を保持する保持部を有し、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記保持部が保持する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、保持部が自動販売機から送信される記憶部内の販売商品の売上情報を集中管理するため、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を、更に確実且つ容易に判断することが可能となる。特に、自動販売機管理センターが複数の自動販売機を管理する場合、保持部が効果的に作用することとなる。
【0009】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記保持部は、前記売上情報締情報に基づいて、前記記億部が記憶する販売商品の売上情報を保持することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、保持部は、自動販売機の売上情報を締めるとき、記憶部内の販売商品の売上情報を受信すればよいため、自動販売機との間の通信処理が煩雑となることを防止できる。
【0010】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記制御手段は、前記自動販売機管理センターが管理する複数の自動販売機のうち、少なくとも1つの自動販売機が備えることを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、少なくとも1つの自動販売機が制御手段の機能を兼ね備えるため、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を判断するためのシステムを容易に構築することが可能となる。
【0011】
更に、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理方法であって、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信することによって、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することも、実現可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0013】
===自動販売機の決済処理システム===
図1を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置について説明する。図1は、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を説明するためのブロック図である。
【0014】
自動販売機2、自動販売機管理センター4、売上情報管理センター6、売上情報処理部8(制御手段)は、通信回線10を通して各種データを送受信可能である。
【0015】
自動販売機2は、記録媒体に記録されている利用者識別情報、金銭情報等を読み取ることによって、利用者が商品選択釦等を押下することで要求される商品を販売するものである。尚、記録媒体としては、接触型または非接触型のICカード、携帯端末等、各種存在するが、説明の便宜上、非接触型ICカードとして説明することとする。自動販売機2は、販売商品の売上情報を記憶する手段として、売上情報記憶モジュール12(判別部)および制御部RAM14(記憶部)を有する。売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等をアンテナ16を介して読み取って正当性を判別し、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別すると、当該金銭情報を自動販売機2内の制御部(不図示)に送信可能とするものである。更に、売上情報記憶モジュール12は、現在時刻を計時するタイマ18を有し、自動販売機2が商品を販売する都度、利用者識別情報、商品の販売時刻および販売金額を関連付けた売上情報を内部記憶素子(不図示)に記憶する。一方、制御部RAM14は、自動販売機2が商品を販売する都度、商品名、商品の販売時刻および販売金額を関連付けた売上情報、即ち、売上情報記憶モジュール12と異なる記憶形態の売上情報を記憶するものである。
【0016】
自動販売機管理センター4は、屋内、屋外等の各種ロケーションに設置される複数の自動販売機2の管理(売上、故障等)を行うための機能を有するものである。営業所20は、自動販売機2と自動販売機管理センター4との間の仲介を行うものである。例えば、営業所20の従業員(ルートマン)は、複数の自動販売機2に対して、商品装填、メンテナンス等を行う。一方、営業所20は、自動販売機管理センター4に対して、商品発注等を行う。尚、営業所20は、自動販売機管理センター4が管理する営業所、または、自動販売機管理センター4とは独立する営業所の何れでもよい。
【0017】
売上情報管理センター6は、売上情報処理部8が出力する売上情報締信号に基づいて、複数の自動販売機2の売上情報管理モジュール12が記憶している売上情報を受信する。その後、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4に対して、当該売上情報の決済処理(銀行振込、電子マネー処理等)を実行する。尚、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4とは独立しており、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を独立して管理している。そのため、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できない状態となっている。
【0018】
売上情報処理部8は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を売上情報管理センター6に送信するための売上情報締信号を、複数の自動販売機2に送信する。複数の自動販売機2では、売上情報締信号を受信することによって、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を売上情報管理センター6に送信する。尚、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力するタイミングは、自動販売機管理センター4が売上情報処理部8にタイミング指定信号を送信することによって決定する。即ち、売上情報処理部8は、一定期間(10日間、1ヶ月等)または締要求の都度、売上情報締信号を複数の自動販売機2に送信する。更に、売上情報処理部8は、複数の自動販売機2の制御部RAM14が記憶している売上情報を受信して保持するための保持部22を有する。売上情報処理部8、複数の自動販売機2が商品を販売する都度、制御部RAM14内の売上情報を保持部22に保持する。または、売上情報処理部8は、売上情報締信号を出力する都度、制御部RAM14内の売上情報を保持部22に一括して保持することも可能である。
【0019】
以上より、売上情報処理部8が売上情報締信号を自動販売機2に送信する都度、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4に対して、売上情報記憶モジュール12内の売上情報に相当する決済処理を実行し、一方で、売上情報処理部8は、保持部22内の売上情報を自動販売機管理センター4に送信する。従って、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できないが、制御部RAM14内の売上情報を参照することによって、売上情報管理センター6が実行する決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【0020】
===自動販売機の前面構成===
図2を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の前面構成の一例を説明する。図2は、本発明にかかる自動販売機の正面図の一例である。なお、本実施形態では、自動販売機は、カップ飲料を販売することとする。
【0021】
前扉102は、自動販売機の右側面端を支軸として開閉するものであり、カップ飲料を調理するときに必要となる、希釈水、炭酸水、濃縮液体原料等を混合したり、砂糖、クリーム、氷等を添加したりするためのデータ設定や、販売機構のメンテナンスを行うときは解錠して開き、通常販売を行うときは施錠して閉じておくものである。パネル104は、透明な樹脂板であり、内部に陳列されている複数種類のカップ飲料サンプル106を確認するためのものである。つまり、利用者は、パネル104を通して複数種類のカップ飲料サンプル106を見渡すことにより、購入を希望するカップ飲料を選択できる。尚、複数種類のカップ飲料の写真または絵柄をパネル104に印刷してもよい。
【0022】
売上情報記憶モジュール12は、全登録利用者の利用者識別情報を記憶する利用者登録テーブル(不図示)を有し、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等を読み取った後、利用者識別情報が利用者登録テーブルに存在するかどうかを逐次比較して正当性を判別する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報が正当であるものと判別すると、金銭情報が認識可能な価値情報であるかどうかを更に判別する。そして、売上情報記憶モジュール12は、金銭情報が正当であるものと判別すると、金銭情報を自動販売機2内の主制御部(不図示)に送信可能とする。尚、硬貨、紙幣等の価値を識別して商品を販売するための貨幣処理部(不図示)を付設してもよい。
【0023】
表示部110は、正当と判別される非接触型ICカード108内の金銭情報を表示するものである。値段ラベル112は、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。商品選択釦114は、販売可ランプおよび売切ランプを内蔵し、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。上記の販売可ランプは、表示部110に表示される金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるとき、自動販売機2内部の希釈水タンク、炭酸水タンク、濃縮液体原料タンクが中味を有する場合のみ、このカップ飲料に対応するものが点灯する。上記の売切ランプは、希釈水タンクが空になると、希釈水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、炭酸水タンクが空になると、炭酸水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、何れかの濃縮液体原料タンクが空になると、この濃縮液体原料を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯する。
【0024】
増量釦112、114、116は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの増量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。同様に、減量釦118、120、122は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの減量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。表示部124は、コーヒー原料、砂糖、クリームの増減の度合を表示するものである。氷なし釦126は、1杯のCOLD飲料を調理する際に氷の添加を希望しないとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、氷なし釦126を必要に応じて押下し、その後、販売可ランプが点灯している商品選択釦114を押下すると、このカップ飲料サンプル106に対応するカップ飲料が調理され、商品取出口128から取り出し可能となる。
【0025】
販売中ランプ130は、カップ飲料が正常販売されるときに点灯するものである。販売中止ランプ132は、全カップ飲料が売り切れとなったとき、或いは、カップ飲料を調理するための販売機構部が故障したとき、点灯するものである。尚、販売中ランプ130、販売中止ランプ132は、表示部110の基板上に配設される。
【0026】
===自動販売機の制御構成===
図3を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の制御構成の一例について説明する。図3は、本発明にかかる自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【0027】
主制御部202は、自動販売機2の各種制御を統括するものであり、ROM204、CPU206、制御部RAM14としてのRAM208、周辺回路210(タイマ、カウンタ等)を有する。例えば、主制御部202は、マイクロコンピュータを中心としてプログラム動作するものである。詳述すると、ROM204は、後述する複数の従制御部を統括制御するためのプログラムデータ、参照テーブルデータ等が予め記憶されている。尚、ROM204は、データを製造工程で焼き付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEPROM、データを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEEPROM(フラッシュROMを含む)等の不揮発性記憶素子で構成される。CPU206は、ROM204から読み出されたプログラムデータの解読結果に従って複数の従制御部を統括制御するものである。尚、CPU206は、ROM204のアドレスを指定するアドレスカウンタ、ROM204から読み出されたプログラムデータを解読するプログラマブルロジックアレイ、論理演算を行う演算論理ユニット、演算データを一時格納するレジスタ等(何れも不図示)を有する。RAM208は、CPU206で論理演算される作業データ、複数の従制御部から送信されて来る各種データ等の書き込みと読み出しを行うものである。特に、RAM208は、自動販売機2がカップ飲料を販売する都度、当該カップ飲料の商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報を記憶するためのデータエリアを有する。尚、RAM208は、SRAM等の揮発性記憶素子で構成され、RAM208内のデータは、バックアップ電源にて保持される。
【0028】
カード読取制御部212、接客制御部214、販売制御部216、入出力制御部218は、上記の複数の従制御部に相当し、主制御部202と同様のROM、CPU、RAM、周辺回路等を有する。
【0029】
売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別したとき、当該金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、当該金銭情報を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別したとき、商品選択釦114を点灯させるための信号を接客制御部214に送信する。これにより、商品選択釦114が点灯した状態となる。
【0030】
接客面220は、表示部110、商品選択釦114、増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、表示部124、氷なし釦126、販売中ランプ130、販売中止ランプ132等からなるものである。接客制御部214は、接客面220を制御する。即ち、接客制御部214は、主制御部202からのカップ飲料販売に関する接客信号を受信することによって、販売中ランプ130、販売中止ランプ132、販売飲料別の販売可ランプ、売切ランプの点灯消灯を制御したり、更には、複数の商品選択釦114の何れかが押下されたときの押下信号を主制御部202に送信したりする。
【0031】
販売制御部216は、販売機構部222を制御し、接客制御部214からの押下信号に応答する主制御部202からの販売信号を受信することによって、カップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とするものである。
【0032】
キー入力部224は、数字、記号、アルファベット等のキーおよびファンクションキーと、これらのキーの操作に関する内容を表示する表示部(有機EL、LCD等)とを、前面に備えたものである。キー入力部224は、入出力制御部218と有線で接続される。入出力制御部218は、キー入力部224の操作入力データを主制御部202に送信する。これにより、カップ飲料を調理するための各種データ設定を行うことができる。
【0033】
印刷装置226は、売上情報を印刷するための印刷釦228を有し、主制御部202のRAM208に記憶されている売上情報を印刷媒体に印刷するものである。作業員等が印刷釦228を押下すると、印刷装置226は印刷釦228の押下信号を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該押下信号に応答して、RAM208内の売上情報を印刷装置226に送信する。これにより、印刷装置226は、RAM208内の売上情報を印刷することができる。尚、印刷装置226の使用頻度は、作業員が任意に使用する程度で済む。
【0034】
通信部230は、自動販売機2の主制御部202と自動販売機管理センター4および売上情報処理部8との間の通信のインターフェースを行うものである。また、通信部232は、自動販売機2の売上情報記憶モジュール12と売上情報管理センター6との間の通信のインターフェースを行うものである。
【0035】
尚、主制御部202と従制御部212、214、216、218との間の通信は、主制御部202が優先的な送信権を有するポーリング方式、或いは、主制御部202および従制御部212、214、216、218が対等な送信権を有するコンテンション方式の何れであってもよい。
【0036】
===自動販売機の売上情報記憶動作===
図4を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作の一例について説明する。図4は、本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。尚、図4のフローチャートは、主制御部202が主体となって実行するものである。
【0037】
先ず、利用者が自動販売機2の売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を一度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報を読み取り双方の正当性を判別する。この際、非接触型ICカード108内の金銭情報は、売上情報記憶モジュール12に一旦移動する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報、金銭情報を正当と判別すると、利用者識別情報、金銭情報を保持する一方、金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、金銭情報を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、金銭情報を受信することとなる(S2:YES)。
【0038】
主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるかどうかを判別する(S4)。主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別すると(S4:YES)、商品選択釦114の販売可ランプを点灯するための信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は商品選択釦114の販売可ランプを制御し、商品選択釦114の販売可ランプは点灯する(S6)。
【0039】
利用者が何れか1つの商品選択釦114を押下すると、接客制御部214は、該当する商品選択釦114の押下信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を受信することとなる(S8:YES)。
【0040】
主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を解読して、カップ飲料を販売するための信号を販売制御部216に送信する。販売制御部216は販売機構部222を制御し、販売機構部222は、利用者が要求するカップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とする(S10)。
【0041】
販売制御部216は、販売機構部222がカップ飲料を販売したとき、販売終了信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、販売終了信号を受信することとなる(S12:YES)。
【0042】
ROM204は、個々の商品選択釦114、商品名、販売金額を関連付けたテーブルデータを記憶している。また、周辺回路210のタイマは、現在時刻を計時している。そこで、主制御部202は、ROM204のテーブルデータを参照して該当する商品選択釦114と対応する商品名および販売金額を求め、商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報をRAM208に記憶する(S14)。
【0043】
主制御部202は、RAM208が記憶するステップS14の売上情報のうち、販売金額の情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売金額の情報を売上情報記憶モジュール12に送信する。売上情報記憶モジュール12は、保持している利用者識別情報、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報、即ち、RAM208と異なる記憶形態の売上情報を内部記憶素子に記憶する。更に、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報から販売金額を減算する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、減算後の金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S16)。
【0044】
一方、主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であるものと判別すると(S4:NO)、販売停止信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は表示部110を制御し、表示部110は金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であることを表示して告知する。同様に、主制御部202は、販売停止信号をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売停止信号を売上情報記憶モジュール12に送信する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S18)。
【0045】
以上より、主制御部202内のRAM208と売上情報記憶モジュール12は、販売商品の売上情報を異なる記憶形態で記憶することとなる。主制御部202は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を通信部230を介して売上情報処理部8の保持部22に送信する。即ち、保持部22は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を逐次保持することとなる。この自動販売機2が屋内、屋外等の各種ロケーションに設置されることとなる。尚、本実施形態では、非接触型ICカード108を商品販売時に2度翳す必要があるが、これに限定されるものではない。
【0046】
===自動販売機の売上情報処理動作===
図5を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作について説明する。図5は、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作を説明するための図である。
【0047】
自動販売機2は、商品を販売する都度、主制御部202のRAM208が記憶する売上情報を、自動販売機2自体の識別情報等とともに売上情報処理部8に送信する。これにより、売上情報処理部8の保持部22は、売上情報処理部8が前回の売上情報締信号を出力してから次回の売上情報締信号を出力するまでの間、RAM208の売上情報を累積して保持する。
【0048】
売上情報処理部8は、自動販売機管理センター4が出力する締要求の都度または一定期間間隔で、売上情報締信号を自動販売機2に送信する。自動販売機2の主制御部202が売上情報締信号を通信部230を介して受信すると、売上情報記憶モジュール12は、内部記憶素子が記憶している売上情報を通信部232を介して売上情報管理センター6に送信する。
【0049】
売上情報管理センター6は、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力する都度、売上情報記憶モジュール12の売上情報を集計し、自動販売機管理センター4に対して、当該売上情報の決済処理を実行する。一方、売上情報処理部8は、売上情報締信号を出力する都度、保持部22が保持している売上情報を自動販売機管理センター4に送信する。
【0050】
以上より、自動販売機2の売上情報を決済処理する際、自動販売機管理センター4の作業員等が自動販売機2を操作する手間を省略できる。従って、売上情報管理センター6が実行する売上情報の決済処理の信憑性を、確実且つ容易に判断することが可能となる。尚、自動販売機管理センター4が複数の自動販売機2を管理する程、効果は顕著となる。
【0051】
===その他の実施形態===
以上、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法について説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易とするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0052】
≪売上情報処理部≫
本実施形態では、売上情報処理部8は複数の自動販売機2と独立したものであるが、複数の自動販売機2のうち、少なくとも1つの自動販売機2が売上情報処理部8の機能を備えてもよい。この場合、自動販売機管理センター4と売上情報管理センター6との間の決済処理の信憑性を判断するためのシステムを容易に構築できる。また、売上情報処理部8は、自動販売機管理センター4に設置されるコンピュータ端末、作業員の携帯端末等であってもよい。
【0053】
≪保持部≫
本実施形態では、保持部22は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を逐次保持するが、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力する都度、RAM208の売上情報を一括保持してもよい。この場合、自動販売機2と売上情報処理部8との間の通信処理が煩雑となるのを防止できる。また、RAM208の売上情報を自動販売機2に直接送信してもよい。この場合、保持部22を省略できる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明にかかる自動販売機の正面図の一例である。
【図3】本発明にかかる自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
2 自動販売機
4 自動販売機管理センター
6 売上情報管理センター
8 売上情報処理部
10 通信回線
12 売上情報記憶モジュール
14 制御部RAM
16 アンテナ
18 タイマ
22 保持部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体に記録されている利用者識別情報を読み取って商品を販売する自動販売機は、販売商品の売上決済を行うための手段として、利用者識別情報、商品の販売時間および販売金額等を関連付けた売上情報を商品の販売の都度記憶し、当該売上情報を締め等の要求に応じて売上情報管理センターに送信する売上情報記憶モジュールを内蔵している。売上情報管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を一旦受信すると、自動販売機を管理する自動販売機管理センターに対して、当該売上情報に相当する入金処理を実行する。これにより、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理を終了することとなる。
【0003】
ところで、売上情報管理センターが売上情報記憶モジュールを管理している場合、自動販売機管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を確認できずに、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断できなくなる。
【0004】
そのため、売上情報記憶モジュール内の売上情報を売上情報管理センターに送信する都度、自動販売機内の記憶部が独自に記憶する売上情報を自動販売機内のプリンタで印刷することによって、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断する材料としていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−99950号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、作業員が自動販売機のロケーションで、売上情報記憶モジュール内の売上情報の送信操作、および、記憶部内の売上情報の印刷操作を行うこととなるため、操作が煩雑となる問題があった。特に、自動販売機管理センターが管理する自動販売機の設置数が多くなる程、上記の問題は顕著となる。
そこで、本発明は、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断できる、自動販売機の売上情報処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための発明は、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信する制御手段を、備え、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【0008】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記制御手段は、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を保持する保持部を有し、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記保持部が保持する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、保持部が自動販売機から送信される記憶部内の販売商品の売上情報を集中管理するため、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を、更に確実且つ容易に判断することが可能となる。特に、自動販売機管理センターが複数の自動販売機を管理する場合、保持部が効果的に作用することとなる。
【0009】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記保持部は、前記売上情報締情報に基づいて、前記記億部が記憶する販売商品の売上情報を保持することを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、保持部は、自動販売機の売上情報を締めるとき、記憶部内の販売商品の売上情報を受信すればよいため、自動販売機との間の通信処理が煩雑となることを防止できる。
【0010】
また、かかる自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置において、前記制御手段は、前記自動販売機管理センターが管理する複数の自動販売機のうち、少なくとも1つの自動販売機が備えることを特徴とする。前記売上情報処理装置によれば、少なくとも1つの自動販売機が制御手段の機能を兼ね備えるため、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を判断するためのシステムを容易に構築することが可能となる。
【0011】
更に、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理方法であって、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信することによって、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することも、実現可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0013】
===自動販売機の決済処理システム===
図1を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置について説明する。図1は、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を説明するためのブロック図である。
【0014】
自動販売機2、自動販売機管理センター4、売上情報管理センター6、売上情報処理部8(制御手段)は、通信回線10を通して各種データを送受信可能である。
【0015】
自動販売機2は、記録媒体に記録されている利用者識別情報、金銭情報等を読み取ることによって、利用者が商品選択釦等を押下することで要求される商品を販売するものである。尚、記録媒体としては、接触型または非接触型のICカード、携帯端末等、各種存在するが、説明の便宜上、非接触型ICカードとして説明することとする。自動販売機2は、販売商品の売上情報を記憶する手段として、売上情報記憶モジュール12(判別部)および制御部RAM14(記憶部)を有する。売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等をアンテナ16を介して読み取って正当性を判別し、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別すると、当該金銭情報を自動販売機2内の制御部(不図示)に送信可能とするものである。更に、売上情報記憶モジュール12は、現在時刻を計時するタイマ18を有し、自動販売機2が商品を販売する都度、利用者識別情報、商品の販売時刻および販売金額を関連付けた売上情報を内部記憶素子(不図示)に記憶する。一方、制御部RAM14は、自動販売機2が商品を販売する都度、商品名、商品の販売時刻および販売金額を関連付けた売上情報、即ち、売上情報記憶モジュール12と異なる記憶形態の売上情報を記憶するものである。
【0016】
自動販売機管理センター4は、屋内、屋外等の各種ロケーションに設置される複数の自動販売機2の管理(売上、故障等)を行うための機能を有するものである。営業所20は、自動販売機2と自動販売機管理センター4との間の仲介を行うものである。例えば、営業所20の従業員(ルートマン)は、複数の自動販売機2に対して、商品装填、メンテナンス等を行う。一方、営業所20は、自動販売機管理センター4に対して、商品発注等を行う。尚、営業所20は、自動販売機管理センター4が管理する営業所、または、自動販売機管理センター4とは独立する営業所の何れでもよい。
【0017】
売上情報管理センター6は、売上情報処理部8が出力する売上情報締信号に基づいて、複数の自動販売機2の売上情報管理モジュール12が記憶している売上情報を受信する。その後、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4に対して、当該売上情報の決済処理(銀行振込、電子マネー処理等)を実行する。尚、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4とは独立しており、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を独立して管理している。そのため、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できない状態となっている。
【0018】
売上情報処理部8は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を売上情報管理センター6に送信するための売上情報締信号を、複数の自動販売機2に送信する。複数の自動販売機2では、売上情報締信号を受信することによって、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を売上情報管理センター6に送信する。尚、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力するタイミングは、自動販売機管理センター4が売上情報処理部8にタイミング指定信号を送信することによって決定する。即ち、売上情報処理部8は、一定期間(10日間、1ヶ月等)または締要求の都度、売上情報締信号を複数の自動販売機2に送信する。更に、売上情報処理部8は、複数の自動販売機2の制御部RAM14が記憶している売上情報を受信して保持するための保持部22を有する。売上情報処理部8、複数の自動販売機2が商品を販売する都度、制御部RAM14内の売上情報を保持部22に保持する。または、売上情報処理部8は、売上情報締信号を出力する都度、制御部RAM14内の売上情報を保持部22に一括して保持することも可能である。
【0019】
以上より、売上情報処理部8が売上情報締信号を自動販売機2に送信する都度、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4に対して、売上情報記憶モジュール12内の売上情報に相当する決済処理を実行し、一方で、売上情報処理部8は、保持部22内の売上情報を自動販売機管理センター4に送信する。従って、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できないが、制御部RAM14内の売上情報を参照することによって、売上情報管理センター6が実行する決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【0020】
===自動販売機の前面構成===
図2を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の前面構成の一例を説明する。図2は、本発明にかかる自動販売機の正面図の一例である。なお、本実施形態では、自動販売機は、カップ飲料を販売することとする。
【0021】
前扉102は、自動販売機の右側面端を支軸として開閉するものであり、カップ飲料を調理するときに必要となる、希釈水、炭酸水、濃縮液体原料等を混合したり、砂糖、クリーム、氷等を添加したりするためのデータ設定や、販売機構のメンテナンスを行うときは解錠して開き、通常販売を行うときは施錠して閉じておくものである。パネル104は、透明な樹脂板であり、内部に陳列されている複数種類のカップ飲料サンプル106を確認するためのものである。つまり、利用者は、パネル104を通して複数種類のカップ飲料サンプル106を見渡すことにより、購入を希望するカップ飲料を選択できる。尚、複数種類のカップ飲料の写真または絵柄をパネル104に印刷してもよい。
【0022】
売上情報記憶モジュール12は、全登録利用者の利用者識別情報を記憶する利用者登録テーブル(不図示)を有し、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等を読み取った後、利用者識別情報が利用者登録テーブルに存在するかどうかを逐次比較して正当性を判別する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報が正当であるものと判別すると、金銭情報が認識可能な価値情報であるかどうかを更に判別する。そして、売上情報記憶モジュール12は、金銭情報が正当であるものと判別すると、金銭情報を自動販売機2内の主制御部(不図示)に送信可能とする。尚、硬貨、紙幣等の価値を識別して商品を販売するための貨幣処理部(不図示)を付設してもよい。
【0023】
表示部110は、正当と判別される非接触型ICカード108内の金銭情報を表示するものである。値段ラベル112は、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。商品選択釦114は、販売可ランプおよび売切ランプを内蔵し、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。上記の販売可ランプは、表示部110に表示される金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるとき、自動販売機2内部の希釈水タンク、炭酸水タンク、濃縮液体原料タンクが中味を有する場合のみ、このカップ飲料に対応するものが点灯する。上記の売切ランプは、希釈水タンクが空になると、希釈水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、炭酸水タンクが空になると、炭酸水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、何れかの濃縮液体原料タンクが空になると、この濃縮液体原料を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯する。
【0024】
増量釦112、114、116は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの増量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。同様に、減量釦118、120、122は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの減量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。表示部124は、コーヒー原料、砂糖、クリームの増減の度合を表示するものである。氷なし釦126は、1杯のCOLD飲料を調理する際に氷の添加を希望しないとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、氷なし釦126を必要に応じて押下し、その後、販売可ランプが点灯している商品選択釦114を押下すると、このカップ飲料サンプル106に対応するカップ飲料が調理され、商品取出口128から取り出し可能となる。
【0025】
販売中ランプ130は、カップ飲料が正常販売されるときに点灯するものである。販売中止ランプ132は、全カップ飲料が売り切れとなったとき、或いは、カップ飲料を調理するための販売機構部が故障したとき、点灯するものである。尚、販売中ランプ130、販売中止ランプ132は、表示部110の基板上に配設される。
【0026】
===自動販売機の制御構成===
図3を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の制御構成の一例について説明する。図3は、本発明にかかる自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【0027】
主制御部202は、自動販売機2の各種制御を統括するものであり、ROM204、CPU206、制御部RAM14としてのRAM208、周辺回路210(タイマ、カウンタ等)を有する。例えば、主制御部202は、マイクロコンピュータを中心としてプログラム動作するものである。詳述すると、ROM204は、後述する複数の従制御部を統括制御するためのプログラムデータ、参照テーブルデータ等が予め記憶されている。尚、ROM204は、データを製造工程で焼き付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEPROM、データを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEEPROM(フラッシュROMを含む)等の不揮発性記憶素子で構成される。CPU206は、ROM204から読み出されたプログラムデータの解読結果に従って複数の従制御部を統括制御するものである。尚、CPU206は、ROM204のアドレスを指定するアドレスカウンタ、ROM204から読み出されたプログラムデータを解読するプログラマブルロジックアレイ、論理演算を行う演算論理ユニット、演算データを一時格納するレジスタ等(何れも不図示)を有する。RAM208は、CPU206で論理演算される作業データ、複数の従制御部から送信されて来る各種データ等の書き込みと読み出しを行うものである。特に、RAM208は、自動販売機2がカップ飲料を販売する都度、当該カップ飲料の商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報を記憶するためのデータエリアを有する。尚、RAM208は、SRAM等の揮発性記憶素子で構成され、RAM208内のデータは、バックアップ電源にて保持される。
【0028】
カード読取制御部212、接客制御部214、販売制御部216、入出力制御部218は、上記の複数の従制御部に相当し、主制御部202と同様のROM、CPU、RAM、周辺回路等を有する。
【0029】
売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別したとき、当該金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、当該金銭情報を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別したとき、商品選択釦114を点灯させるための信号を接客制御部214に送信する。これにより、商品選択釦114が点灯した状態となる。
【0030】
接客面220は、表示部110、商品選択釦114、増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、表示部124、氷なし釦126、販売中ランプ130、販売中止ランプ132等からなるものである。接客制御部214は、接客面220を制御する。即ち、接客制御部214は、主制御部202からのカップ飲料販売に関する接客信号を受信することによって、販売中ランプ130、販売中止ランプ132、販売飲料別の販売可ランプ、売切ランプの点灯消灯を制御したり、更には、複数の商品選択釦114の何れかが押下されたときの押下信号を主制御部202に送信したりする。
【0031】
販売制御部216は、販売機構部222を制御し、接客制御部214からの押下信号に応答する主制御部202からの販売信号を受信することによって、カップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とするものである。
【0032】
キー入力部224は、数字、記号、アルファベット等のキーおよびファンクションキーと、これらのキーの操作に関する内容を表示する表示部(有機EL、LCD等)とを、前面に備えたものである。キー入力部224は、入出力制御部218と有線で接続される。入出力制御部218は、キー入力部224の操作入力データを主制御部202に送信する。これにより、カップ飲料を調理するための各種データ設定を行うことができる。
【0033】
印刷装置226は、売上情報を印刷するための印刷釦228を有し、主制御部202のRAM208に記憶されている売上情報を印刷媒体に印刷するものである。作業員等が印刷釦228を押下すると、印刷装置226は印刷釦228の押下信号を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該押下信号に応答して、RAM208内の売上情報を印刷装置226に送信する。これにより、印刷装置226は、RAM208内の売上情報を印刷することができる。尚、印刷装置226の使用頻度は、作業員が任意に使用する程度で済む。
【0034】
通信部230は、自動販売機2の主制御部202と自動販売機管理センター4および売上情報処理部8との間の通信のインターフェースを行うものである。また、通信部232は、自動販売機2の売上情報記憶モジュール12と売上情報管理センター6との間の通信のインターフェースを行うものである。
【0035】
尚、主制御部202と従制御部212、214、216、218との間の通信は、主制御部202が優先的な送信権を有するポーリング方式、或いは、主制御部202および従制御部212、214、216、218が対等な送信権を有するコンテンション方式の何れであってもよい。
【0036】
===自動販売機の売上情報記憶動作===
図4を参照しつつ、本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作の一例について説明する。図4は、本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。尚、図4のフローチャートは、主制御部202が主体となって実行するものである。
【0037】
先ず、利用者が自動販売機2の売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を一度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報を読み取り双方の正当性を判別する。この際、非接触型ICカード108内の金銭情報は、売上情報記憶モジュール12に一旦移動する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報、金銭情報を正当と判別すると、利用者識別情報、金銭情報を保持する一方、金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、金銭情報を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、金銭情報を受信することとなる(S2:YES)。
【0038】
主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるかどうかを判別する(S4)。主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別すると(S4:YES)、商品選択釦114の販売可ランプを点灯するための信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は商品選択釦114の販売可ランプを制御し、商品選択釦114の販売可ランプは点灯する(S6)。
【0039】
利用者が何れか1つの商品選択釦114を押下すると、接客制御部214は、該当する商品選択釦114の押下信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を受信することとなる(S8:YES)。
【0040】
主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を解読して、カップ飲料を販売するための信号を販売制御部216に送信する。販売制御部216は販売機構部222を制御し、販売機構部222は、利用者が要求するカップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とする(S10)。
【0041】
販売制御部216は、販売機構部222がカップ飲料を販売したとき、販売終了信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、販売終了信号を受信することとなる(S12:YES)。
【0042】
ROM204は、個々の商品選択釦114、商品名、販売金額を関連付けたテーブルデータを記憶している。また、周辺回路210のタイマは、現在時刻を計時している。そこで、主制御部202は、ROM204のテーブルデータを参照して該当する商品選択釦114と対応する商品名および販売金額を求め、商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報をRAM208に記憶する(S14)。
【0043】
主制御部202は、RAM208が記憶するステップS14の売上情報のうち、販売金額の情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売金額の情報を売上情報記憶モジュール12に送信する。売上情報記憶モジュール12は、保持している利用者識別情報、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報、即ち、RAM208と異なる記憶形態の売上情報を内部記憶素子に記憶する。更に、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報から販売金額を減算する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、減算後の金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S16)。
【0044】
一方、主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であるものと判別すると(S4:NO)、販売停止信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は表示部110を制御し、表示部110は金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であることを表示して告知する。同様に、主制御部202は、販売停止信号をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売停止信号を売上情報記憶モジュール12に送信する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S18)。
【0045】
以上より、主制御部202内のRAM208と売上情報記憶モジュール12は、販売商品の売上情報を異なる記憶形態で記憶することとなる。主制御部202は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を通信部230を介して売上情報処理部8の保持部22に送信する。即ち、保持部22は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を逐次保持することとなる。この自動販売機2が屋内、屋外等の各種ロケーションに設置されることとなる。尚、本実施形態では、非接触型ICカード108を商品販売時に2度翳す必要があるが、これに限定されるものではない。
【0046】
===自動販売機の売上情報処理動作===
図5を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作について説明する。図5は、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作を説明するための図である。
【0047】
自動販売機2は、商品を販売する都度、主制御部202のRAM208が記憶する売上情報を、自動販売機2自体の識別情報等とともに売上情報処理部8に送信する。これにより、売上情報処理部8の保持部22は、売上情報処理部8が前回の売上情報締信号を出力してから次回の売上情報締信号を出力するまでの間、RAM208の売上情報を累積して保持する。
【0048】
売上情報処理部8は、自動販売機管理センター4が出力する締要求の都度または一定期間間隔で、売上情報締信号を自動販売機2に送信する。自動販売機2の主制御部202が売上情報締信号を通信部230を介して受信すると、売上情報記憶モジュール12は、内部記憶素子が記憶している売上情報を通信部232を介して売上情報管理センター6に送信する。
【0049】
売上情報管理センター6は、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力する都度、売上情報記憶モジュール12の売上情報を集計し、自動販売機管理センター4に対して、当該売上情報の決済処理を実行する。一方、売上情報処理部8は、売上情報締信号を出力する都度、保持部22が保持している売上情報を自動販売機管理センター4に送信する。
【0050】
以上より、自動販売機2の売上情報を決済処理する際、自動販売機管理センター4の作業員等が自動販売機2を操作する手間を省略できる。従って、売上情報管理センター6が実行する売上情報の決済処理の信憑性を、確実且つ容易に判断することが可能となる。尚、自動販売機管理センター4が複数の自動販売機2を管理する程、効果は顕著となる。
【0051】
===その他の実施形態===
以上、本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法について説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易とするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0052】
≪売上情報処理部≫
本実施形態では、売上情報処理部8は複数の自動販売機2と独立したものであるが、複数の自動販売機2のうち、少なくとも1つの自動販売機2が売上情報処理部8の機能を備えてもよい。この場合、自動販売機管理センター4と売上情報管理センター6との間の決済処理の信憑性を判断するためのシステムを容易に構築できる。また、売上情報処理部8は、自動販売機管理センター4に設置されるコンピュータ端末、作業員の携帯端末等であってもよい。
【0053】
≪保持部≫
本実施形態では、保持部22は、自動販売機2が商品を販売する都度、RAM208の売上情報を逐次保持するが、売上情報処理部8が売上情報締信号を出力する都度、RAM208の売上情報を一括保持してもよい。この場合、自動販売機2と売上情報処理部8との間の通信処理が煩雑となるのを防止できる。また、RAM208の売上情報を自動販売機2に直接送信してもよい。この場合、保持部22を省略できる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明にかかる自動販売機の正面図の一例である。
【図3】本発明にかかる自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明にかかる自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
2 自動販売機
4 自動販売機管理センター
6 売上情報管理センター
8 売上情報処理部
10 通信回線
12 売上情報記憶モジュール
14 制御部RAM
16 アンテナ
18 タイマ
22 保持部
Claims (5)
- 利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、
前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信する制御手段を、備え、
前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を保持する保持部を有し、前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記保持部が保持する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする請求項1記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
- 前記保持部は、前記売上情報締情報に基づいて、前記記億部が記憶する販売商品の売上情報を保持することを特徴とする請求項2記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記自動販売機管理センターが管理する複数の自動販売機のうち、少なくとも1つの自動販売機が備えることを特徴とする請求項1記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
- 利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、当該販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理方法であって、
前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターに送信するための売上情報締信号を、前記自動販売機に送信することによって、
前記自動販売機管理センターは、前記売上情報締信号に基づいて、前記売上情報管理センターが実行する前記決済処理を受け、且つ、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を受信することを特徴とする自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003072128A JP2004280554A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003072128A JP2004280554A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置、売上情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004280554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102289864A (zh) * | 2011-07-29 | 2011-12-21 | 上海泰正实业有限公司 | 自动售货机 |
CN105957242A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-09-21 | 周宇兵 | 一种可远程人工控制自动售货机的多功能信息化管理系统 |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003072128A patent/JP2004280554A/ja active Pending
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