JP2004280188A - 価値媒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙幣などのような価値媒体の重要な部分とそうでない部分を分け、同じ欠損状態であっても重要な部分が欠損している価値媒体を適切に排除するとともに、重要でない部分の欠損に対しては受付率の向上などを図れるようにした装置を提供する。
【解決手段】紙幣Pの重要度の高い部分である紙幣番号や透過窓の領域に対する正損基準値と、それ以外の領域における正損基準値とを分けて記憶しておく。そして、画像取得装置11などを用いて金種および搬送方向を判別し、その金種および搬送方向に基づいて紙幣番号位置や透過窓存在位置を読み出して、その位置における欠損面積を算出する。そして、正損基準値とその算出した欠損面積とを比較し、それぞれの領域毎に欠損状態を判別して総合判定を行う。
【選択図】 図7
【解決手段】紙幣Pの重要度の高い部分である紙幣番号や透過窓の領域に対する正損基準値と、それ以外の領域における正損基準値とを分けて記憶しておく。そして、画像取得装置11などを用いて金種および搬送方向を判別し、その金種および搬送方向に基づいて紙幣番号位置や透過窓存在位置を読み出して、その位置における欠損面積を算出する。そして、正損基準値とその算出した欠損面積とを比較し、それぞれの領域毎に欠損状態を判別して総合判定を行う。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣や金券などの有価証券の状態を判別する装置に関し、より具体的には、有価証券の折れや破損などから有価証券の正損を判別する価値媒体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の紙幣処理装置には、投入された紙幣の折れや破損(以下、「欠損」と称する)などから正損を判別するいわゆる正損判別機能が設けられている。この機能は、例えば、特許文献1に記載されているように、あらかじめ流通可能な紙幣の正損判定レベルをメモリに記憶しておき、投入された紙幣の状態レベルとそのメモリに記憶されている正損判定レベルとを比較して状態の悪い紙幣を排除するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特許番号2801707号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来における正損判別機能は、紙幣全体における欠損割合に基づいてその紙幣を排除するものであるたった。このため、例えば、シンガポール紙幣のように紙幣番号の欠損によってその価値が下がってしまうようなものや、また、インドネシア紙幣などのようにプラスチック紙幣における透過窓の存在が真偽判別の重要な要素となっているようなものでも、重要な部分とそれ以外の部分の欠損とでは区別せず、紙幣全体における欠損割合に基づいて、正損判別することとなる。このため、従来の正損判別機能では、紙幣全体としては正券と判定できる欠損状態であっても、重要な部分が本来受け付けるべきでない欠損状態の紙幣まで受け付けてしまう可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に着目して、紙幣などのような価値媒体の価値や真偽判別に重要な部分とそうでない部分を区別し、紙幣全体としては正券と判定できる欠損状態であっても重要な部分が欠損している価値媒体を適切に排除するとともに、重要でない部分の欠損に対しては重要な部分と区別して正損判別してある程度の欠損を許容することで、受付率の向上などを図れるようにした装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、まず、価値媒体として例えば紙幣を用いた場合、その金種や方向などを判別する。なお、この紙幣の方向とは紙幣の表面、裏面を考慮した短手方向、長手方向などを意味する。そして、その金種と紙幣の方向に基づいて、その価値媒体が有している固有の模様情報、例えば、紙幣番号などの存在位置を特定し、その紙幣番号などが存在している領域と、それ以外を含む領域、例えば、紙幣番号以外の領域や全ての紙幣領域などにおける欠損面積を算出する。そして、あらかじめそれぞれの領域毎に記憶されている正損判別に関する正損基準値を用いてそれぞれの領域毎の欠損状態を判別し、その正損基準値よりもその紙幣が欠損している場合は、その紙幣の返却処理などを行う。
【0007】
また、価値媒体として、例えば、インドネシア紙幣などのように透過窓が存在する紙幣を用いた場合も同様に、金種とその紙幣の方向を判別し、その金種と方向を用いて、その紙幣の透過窓の存在位置を抽出してその透過窓が存在している領域と、それ以外を含む領域における欠損面積を算出する。そして、あらかじめそれぞれの領域毎に記憶されている正損判別に関する正損基準値を用いてそれぞれの領域毎の欠損状態を判別し、透過窓が塞がっているなどのように正損基準値よりも低い欠損状態を判別した場合は、その紙幣の排除処理などを行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。この実施の形態における紙幣処理装置1は、投入口10に投入された紙幣Pを順次繰り出して一枚ずつ画像取得装置11側に搬送し、そこで表面画像を読み取って正損判定NGの紙幣Pを返却すべき紙幣としてストア部13に一時保管するようにしたものである。この紙幣処理装置1は、投入口10の内部に搬送機構12、画像取得装置11、ストア部13、紙幣収納カートリッジ14などを具備し、また、ROMやRAM等によって構成される記憶装置15(図3、図5)やマイクロプロセッサなどを具備してなる。
【0009】
投入口10は、整えられた紙幣Pの投入を短手方向に受け付ける。この投入口10には、周知のように紙幣Pの投入を検出するセンサ(図示せず)が設けられ、そのセンサの検知によって搬送機構12を駆動する。
【0010】
搬送機構12は、投入口10に投入された紙幣Pを一枚ずつ搬送するものであり、ローラやベルト、およびこれらを駆動するモータなどによって構成される。
【0011】
画像取得装置11は、短手方向に搬送される紙幣Pに対して長手方向に透過型センサを配列して設けたもので、図2に示すように、搬送面12aの一方側に発光素子110を設けるとともに、搬送面12aを介した反対側に受光素子111を設けて紙幣Pの透過光を受光する。なお、この発光素子110や受光素子111は搬送面12aの片側に所定の角度をなして配置するようにしても良い。
【0012】
ストア部13は、返却すべき紙幣Pを一時保管するものであり、また、紙幣収納カートリッジ14は、金種毎に紙幣Pを収納するものである。
【0013】
記憶装置15は、図3に示すように、この装置を駆動する実行プログラムなどを記憶する他、金種や紙幣Pの搬送方向を判別するための基準情報や、また、紙幣番号や透過窓の存在位置を示す情報、紙幣Pの正損判別基準に関する情報、セキュリティ判別を行うに際してのセキュリティ情報などを記憶する。これらの情報は、それぞれ実行プログラム記憶領域150、基準情報記憶領域151、存在位置記憶領域152、正損判別基準記憶領域153、セキュリティ情報記憶領域154に記憶される。この金種や搬送方向を判別する基準情報記憶領域151には、図4に示すように、あらかじめ金種およびその搬送方向毎に設けられた数カ所のチェックポイント毎に、そのチェックポイントの透過光に対する濃淡パターンデータを記憶している。また、紙幣番号や透過窓の存在位置を記憶する存在位置記憶領域152には、金種およびその搬送方向毎に、その紙幣番号や透過窓が存在する矩形領域A1、A2(図8参照)に関する情報、例えば、紙幣Pの端部から紙幣番号や透過窓を有する矩形領域の各辺までの距離情報などを記憶する。更に、正損判別基準を記憶する正損判別基準記憶領域153には、その紙幣Pが市場に流通しうるため最大限欠損して良い紙幣番号領域の欠損面積に対する基準値や、また、透過窓に関しては、その紙幣Pが市場に流通しうるために最大限欠損していなければならない透過窓の欠損面積に対する基準値を記憶する。
【0014】
そして、これら搬送機構12や画像取得装置11、記憶装置15、マイクロプロセッサなどが協働して図5に示すような媒体情報取得手段20、種類判別手段21、搬送方向判別手段22、欠損面積算出手段23、正損判別手段24、セキュリティ判別手段25を機能させる。
【0015】
このうち媒体情報取得手段20は、主として画像取得装置11およびこれを制御するマイクロプロセッサなどによって構成される。そして、投入口10から順次搬送されてきた紙幣Pに対して所定のタイミングで発光素子110から光を照射し、紙幣Pの透過光を受光することによって紙幣P全体にわたる白黒画像データなどを取得する。この白黒画像データの取得は、紙幣Pの透過光に対してあらかじめ複数の基準値を設けておき、図4に示すように、その基準値を用いて紙幣Pのチェックポイント毎に「明」「中間」「暗」などの分類処理を行う。なお、この媒体情報取得手段20は、白黒画像データ以外に、カラー画像データを取得するようにしても良く、また、磁気センサや厚みセンサなどが設けられている場合は、それらのセンサを用いて紙幣Pの磁気データや厚みデータなどを取得するようにしても良い。
【0016】
種類判別手段21は、搬送されてきた紙幣Pの金種を判別するもので、媒体情報取得手段20によって取得された画像情報に基づいてその金種を判別する。また、搬送方向判別手段22は、短手方向に搬送されてきた紙幣Pの面の向きを判別するもので、これも同様に媒体情報取得手段20によって取得された画像情報に基づいて搬送方向を判別する。この搬送方向は、図6に示すように、短手方向に紙幣Pを搬送する場合は、第一の面を上側に向けた第一方向の搬送(a)、第一の面を上側に向けた第一方向と逆方向の搬送(b)、第一の面を下側に向けた前記第一方向の搬送(c)、第一の面を下側に向けた第一方向と逆方向の搬送(d)の4つのパターンを有している。そして、画像取得装置11から得られた紙幣Pの濃淡パターンデータと、あらかじめ基準情報記憶領域151に記憶されている金種および搬送方向毎の濃淡パターンデータと比較し、その紙幣Pの金種および搬送方向を判別する。
【0017】
欠損面積算出手段23は、種類判別手段21および搬送方向判別手段22によって判別された金種およびその搬送方向に基づいて、まず存在位置記憶領域152から紙幣番号位置や透過窓の存在位置を読み出し、その紙幣番号領域A1や透過窓領域A2における欠損面積を算出する。紙幣番号領域A1および透過窓領域A2における欠損面積を算出する場合は、その領域内の画素数のうち透過光が「明」と判定される画素を抽出する。そして、この抽出した画素数から欠損面積を算出する。そして、これと同様にこの枠領域以外の領域A3の欠損面積を算出する場合も、紙幣番号領域A1や透過窓領域A2以外の領域A3において「明」と判定される画素を抽出し、その画素数から欠損面積を算出する。なお、ここで欠損面積とは実際の面積に限らず、画素の総数を含む概念である。通常、正規と判定される紙幣Pでは、紙幣番号領域A1とその他の領域A3(透過窓の存在領域を除く、以下「その他の領域」と称する)には穴あきや破れなどの欠損部分が存在していないため、透過光は「暗」もしくは「中間」と判定されることになる。一方、透過窓が存在している正規の紙幣Pにおいては、透過窓が存在する領域は光が透過するため、「明」と判定されることになる。
【0018】
正損判別手段24は、この欠損面積算出手段23によって算出されたそれぞれの領域の欠損面積から、流通紙幣として適しているか否かの判別を行う。この正損判別処理においては、紙幣番号領域A1や透過窓領域A2、その他の領域A3毎に設けられた正損基準値を用いて欠損状態を判別し、そのうちいずれか一つでも正損判別がNGと判断された場合は、その紙幣Pを返却する旨の出力を行う。この正損基準値の設定については、非重要領域であるその他の領域A3の正損基準値を緩やかに設定し、重要領域である紙幣番号領域A1の正損基準値や透過窓領域A2の正損基準値を厳しく設定しており、これによって、非重要部分のちょっとした欠損に対してもその紙幣Pの受付排除を防止できるようにする。
【0019】
例えば、欠損面積算出手段23により、紙幣番号領域A1および透過窓領域A2における欠損面積を、その領域内の画素数のうち透過光が「明」と判定される画素を抽出することで算出した結果、紙幣番号領域A1の欠損面積がa1、透過窓領域A2の欠損面積がa2となったとする。また、同様にこの枠領域以外の領域A3の欠損面積がa3であったとする。このとき、正損判別手段24は、正損判別基準記憶領域153に記憶された紙幣番号領域A1や透過窓領域A2、その他の領域A3毎に設けられた正損基準値、a1(基準)、a2(基準)、a3(基準)と比較する。この結果の正損判別はa1≦a1(基準)であればOK、a1>a1(基準)であればNG、a2≧a2(基準)であればOK、a2<a2(基準)であればNG、a3≦a3(基準)であればOK、a3>a3(基準)であればNGとなる。
【0020】
セキュリティ判別手段25は、正損判別の結果、状態の良い紙幣であると判別された紙幣Pに対するセキュリティ判別を行う。この処理は、例えば、紙幣P内に存在する磁気情報やマイクロ文字などのセキュリティ情報を読み取り、セキュリティ情報記憶領域154に記憶されている情報と比較することによって紙幣Pの真偽を判別する。
【0021】
次に、このように構成された紙幣処理装置1における処理フローについて図7を用いて説明する。
【0022】
まず、紙幣Pが投入口10に投入された場合、その投入口10に設けられたセンサ(図示せず)がこれを検知し(ステップS1)、紙幣Pを一枚ずつ繰り出して画像取得装置11まで搬送する(ステップS2)。画像取得装置11まで紙幣Pが搬送された場合、所定のタイミングで発光素子110から光を照射し、紙幣Pの透過光による画像情報を取得する(ステップS3)。この透過光に関する情報は、種類判別手段21および搬送方向判別手段22に出力され、そこで所定の基準値を用いて「明」「中間」「暗」の濃淡パターンデータが作成される(ステップS4)。そして、その濃淡パターンデータと、これに適合する濃淡パターンを基準情報記憶領域151から抽出した濃淡パターンデータとを比較して、金種および搬送方向を判別する(ステップS5)。
【0023】
次に、この判別された金種および搬送方向に基づいて、まず存在位置記憶領域152からその搬送方向における金種の紙幣番号位置、透過窓存在位置を抽出し(ステップS6)、その紙幣番号領域A1において「明」と判定される画素を検出して面積を算出するとともに(ステップS7)、透過窓領域A2で「明」と判定される画素を抽出して面積を算出する(ステップS8)。また、これと並行して、その他の領域A3で「明」と判定される画素を検出して面積を算出する(ステップS9)。
【0024】
そして、その紙幣番号領域A1における欠損面積や、透過窓領域A2における欠損面積、その他の領域A3における欠損面積と、判別基準記憶領域に記憶されているそれぞれの正損基準値とを比較し(ステップS10〜12)、これらのうちのいずれか一つでも基準の条件を満たしていなければ(ステップS13)、その紙幣Pを返却する旨の出力を行う(ステップS14)。すなわち、紙幣番号領域A1の欠損面積が正損基準値よりも大きい場合や、透過窓領域A2における欠損面積が正損基準値よりも小さい場合、その他領域A3における欠損面積が正損基準値よりも大きい場合は、その紙幣Pを返却すべき旨の出力を行う。一方、これらの基準情報の全てが満たされている場合、すなわち、紙幣番号領域A1およびその他領域A3における欠損面積が正損基準値よりも小さく、かつ、透過窓領域A2における欠損面積が正損基準値よりも大きい場合は、この処理の後、紙幣Pに対するセキュリティ判別の処理を行う(ステップS15)。そして、そのセキュリティ判別による結果、正規の紙幣Pであると判別された場合は、その紙幣Pを紙幣収納カートリッジ14まで搬送して収納し(ステップS16)、一方、偽造紙幣であると判別された場合は、その紙幣Pの返却処理を行う(ステップS14)。
【0025】
このように上記実施の形態によれば、紙幣Pにおける重要度の高い部分とそうでない部分とに区別し、それぞれの領域について個別に正損判別に関する基準を設けて欠損状態を判別するようにしたので、非重要部分におけるちょっとした欠損であってもそのような紙幣Pの受付排除を防止することができ、紙幣Pの受付率の向上を図ることができるようになる。
【0026】
なお、本発明の実施の形態においては、欠損面積を用いて紙幣Pの欠損状態を判別するようにしたが、これに限らず、その欠損面積から欠損割合を求め、この割合を用いて欠損状態を判別するようにしても良い。この場合、正損判別基準記憶領域153には特定の領域に対する正損基準値として「割合」が記憶され、この正損基準値である割合を用いて判別が行われる。
【0027】
また、この実施の形態では、金種の搬送方向として短手方向の4つのパターンを検出するようにしたが、長手方向の搬送を行う場合はその方向における4つのパターンを検出するようにしても良い。また、この実施の形態では、搬送された紙幣Pの方向を判別するようにしているが、搬送された紙幣Pに限らず、画像取得装置11に載置された紙幣Pの方向を判別するようにしても良い。
【0028】
また、この実施の形態では、紙幣Pの欠損状態を判別する紙幣処理装置1について説明したが、これに限らず、価値を有する媒体すべてについて適用することができる。この価値を有する媒体としては、例えば、証券、株券、金券などが考えられる。
【0029】
また、上記実施の形態では、単独の装置について説明したが、正損判別機能を有していない紙幣処理装置がネットワークに接続されている場合は、この正損状態判別プログラムを記憶したサーバ装置からそのプログラムをダウンロードして使用させるようにしても良く、もしくは、CD−ROMなどの記録媒体を用いてその装置の記憶手段に正損判別プログラムなどを記憶させるようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、価値媒体の重要部分とそうでない部分とに区別し、それぞれの領域毎に正損基準値を設けて欠損状態を判別するようにしたので、非重要部分のちょっとした欠損であってもそのような紙幣の受付排除などを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における紙幣処理装置の概略図
【図2】同形態における画像取得装置近傍を示す図
【図3】同形態における記憶装置のメモリマップ図
【図4】同形態における基準情報記憶領域に記憶されている濃淡パターンデータの概略図
【図5】同形態における機能ブロック図
【図6】紙幣の搬送方向を示す図
【図7】同形態におけるフローチャート
【図8】紙幣における紙幣番号と透過窓を示す概略図
【符号の説明】
1・・・紙幣処理装置
11・・・画像取得装置
15・・・記憶装置
20・・・媒体情報取得手段
21・・・種類判別手段
22・・・搬送方向判別手段
23・・・欠損面積算出手段
24・・・正損判別手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣や金券などの有価証券の状態を判別する装置に関し、より具体的には、有価証券の折れや破損などから有価証券の正損を判別する価値媒体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の紙幣処理装置には、投入された紙幣の折れや破損(以下、「欠損」と称する)などから正損を判別するいわゆる正損判別機能が設けられている。この機能は、例えば、特許文献1に記載されているように、あらかじめ流通可能な紙幣の正損判定レベルをメモリに記憶しておき、投入された紙幣の状態レベルとそのメモリに記憶されている正損判定レベルとを比較して状態の悪い紙幣を排除するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特許番号2801707号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来における正損判別機能は、紙幣全体における欠損割合に基づいてその紙幣を排除するものであるたった。このため、例えば、シンガポール紙幣のように紙幣番号の欠損によってその価値が下がってしまうようなものや、また、インドネシア紙幣などのようにプラスチック紙幣における透過窓の存在が真偽判別の重要な要素となっているようなものでも、重要な部分とそれ以外の部分の欠損とでは区別せず、紙幣全体における欠損割合に基づいて、正損判別することとなる。このため、従来の正損判別機能では、紙幣全体としては正券と判定できる欠損状態であっても、重要な部分が本来受け付けるべきでない欠損状態の紙幣まで受け付けてしまう可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に着目して、紙幣などのような価値媒体の価値や真偽判別に重要な部分とそうでない部分を区別し、紙幣全体としては正券と判定できる欠損状態であっても重要な部分が欠損している価値媒体を適切に排除するとともに、重要でない部分の欠損に対しては重要な部分と区別して正損判別してある程度の欠損を許容することで、受付率の向上などを図れるようにした装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、まず、価値媒体として例えば紙幣を用いた場合、その金種や方向などを判別する。なお、この紙幣の方向とは紙幣の表面、裏面を考慮した短手方向、長手方向などを意味する。そして、その金種と紙幣の方向に基づいて、その価値媒体が有している固有の模様情報、例えば、紙幣番号などの存在位置を特定し、その紙幣番号などが存在している領域と、それ以外を含む領域、例えば、紙幣番号以外の領域や全ての紙幣領域などにおける欠損面積を算出する。そして、あらかじめそれぞれの領域毎に記憶されている正損判別に関する正損基準値を用いてそれぞれの領域毎の欠損状態を判別し、その正損基準値よりもその紙幣が欠損している場合は、その紙幣の返却処理などを行う。
【0007】
また、価値媒体として、例えば、インドネシア紙幣などのように透過窓が存在する紙幣を用いた場合も同様に、金種とその紙幣の方向を判別し、その金種と方向を用いて、その紙幣の透過窓の存在位置を抽出してその透過窓が存在している領域と、それ以外を含む領域における欠損面積を算出する。そして、あらかじめそれぞれの領域毎に記憶されている正損判別に関する正損基準値を用いてそれぞれの領域毎の欠損状態を判別し、透過窓が塞がっているなどのように正損基準値よりも低い欠損状態を判別した場合は、その紙幣の排除処理などを行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。この実施の形態における紙幣処理装置1は、投入口10に投入された紙幣Pを順次繰り出して一枚ずつ画像取得装置11側に搬送し、そこで表面画像を読み取って正損判定NGの紙幣Pを返却すべき紙幣としてストア部13に一時保管するようにしたものである。この紙幣処理装置1は、投入口10の内部に搬送機構12、画像取得装置11、ストア部13、紙幣収納カートリッジ14などを具備し、また、ROMやRAM等によって構成される記憶装置15(図3、図5)やマイクロプロセッサなどを具備してなる。
【0009】
投入口10は、整えられた紙幣Pの投入を短手方向に受け付ける。この投入口10には、周知のように紙幣Pの投入を検出するセンサ(図示せず)が設けられ、そのセンサの検知によって搬送機構12を駆動する。
【0010】
搬送機構12は、投入口10に投入された紙幣Pを一枚ずつ搬送するものであり、ローラやベルト、およびこれらを駆動するモータなどによって構成される。
【0011】
画像取得装置11は、短手方向に搬送される紙幣Pに対して長手方向に透過型センサを配列して設けたもので、図2に示すように、搬送面12aの一方側に発光素子110を設けるとともに、搬送面12aを介した反対側に受光素子111を設けて紙幣Pの透過光を受光する。なお、この発光素子110や受光素子111は搬送面12aの片側に所定の角度をなして配置するようにしても良い。
【0012】
ストア部13は、返却すべき紙幣Pを一時保管するものであり、また、紙幣収納カートリッジ14は、金種毎に紙幣Pを収納するものである。
【0013】
記憶装置15は、図3に示すように、この装置を駆動する実行プログラムなどを記憶する他、金種や紙幣Pの搬送方向を判別するための基準情報や、また、紙幣番号や透過窓の存在位置を示す情報、紙幣Pの正損判別基準に関する情報、セキュリティ判別を行うに際してのセキュリティ情報などを記憶する。これらの情報は、それぞれ実行プログラム記憶領域150、基準情報記憶領域151、存在位置記憶領域152、正損判別基準記憶領域153、セキュリティ情報記憶領域154に記憶される。この金種や搬送方向を判別する基準情報記憶領域151には、図4に示すように、あらかじめ金種およびその搬送方向毎に設けられた数カ所のチェックポイント毎に、そのチェックポイントの透過光に対する濃淡パターンデータを記憶している。また、紙幣番号や透過窓の存在位置を記憶する存在位置記憶領域152には、金種およびその搬送方向毎に、その紙幣番号や透過窓が存在する矩形領域A1、A2(図8参照)に関する情報、例えば、紙幣Pの端部から紙幣番号や透過窓を有する矩形領域の各辺までの距離情報などを記憶する。更に、正損判別基準を記憶する正損判別基準記憶領域153には、その紙幣Pが市場に流通しうるため最大限欠損して良い紙幣番号領域の欠損面積に対する基準値や、また、透過窓に関しては、その紙幣Pが市場に流通しうるために最大限欠損していなければならない透過窓の欠損面積に対する基準値を記憶する。
【0014】
そして、これら搬送機構12や画像取得装置11、記憶装置15、マイクロプロセッサなどが協働して図5に示すような媒体情報取得手段20、種類判別手段21、搬送方向判別手段22、欠損面積算出手段23、正損判別手段24、セキュリティ判別手段25を機能させる。
【0015】
このうち媒体情報取得手段20は、主として画像取得装置11およびこれを制御するマイクロプロセッサなどによって構成される。そして、投入口10から順次搬送されてきた紙幣Pに対して所定のタイミングで発光素子110から光を照射し、紙幣Pの透過光を受光することによって紙幣P全体にわたる白黒画像データなどを取得する。この白黒画像データの取得は、紙幣Pの透過光に対してあらかじめ複数の基準値を設けておき、図4に示すように、その基準値を用いて紙幣Pのチェックポイント毎に「明」「中間」「暗」などの分類処理を行う。なお、この媒体情報取得手段20は、白黒画像データ以外に、カラー画像データを取得するようにしても良く、また、磁気センサや厚みセンサなどが設けられている場合は、それらのセンサを用いて紙幣Pの磁気データや厚みデータなどを取得するようにしても良い。
【0016】
種類判別手段21は、搬送されてきた紙幣Pの金種を判別するもので、媒体情報取得手段20によって取得された画像情報に基づいてその金種を判別する。また、搬送方向判別手段22は、短手方向に搬送されてきた紙幣Pの面の向きを判別するもので、これも同様に媒体情報取得手段20によって取得された画像情報に基づいて搬送方向を判別する。この搬送方向は、図6に示すように、短手方向に紙幣Pを搬送する場合は、第一の面を上側に向けた第一方向の搬送(a)、第一の面を上側に向けた第一方向と逆方向の搬送(b)、第一の面を下側に向けた前記第一方向の搬送(c)、第一の面を下側に向けた第一方向と逆方向の搬送(d)の4つのパターンを有している。そして、画像取得装置11から得られた紙幣Pの濃淡パターンデータと、あらかじめ基準情報記憶領域151に記憶されている金種および搬送方向毎の濃淡パターンデータと比較し、その紙幣Pの金種および搬送方向を判別する。
【0017】
欠損面積算出手段23は、種類判別手段21および搬送方向判別手段22によって判別された金種およびその搬送方向に基づいて、まず存在位置記憶領域152から紙幣番号位置や透過窓の存在位置を読み出し、その紙幣番号領域A1や透過窓領域A2における欠損面積を算出する。紙幣番号領域A1および透過窓領域A2における欠損面積を算出する場合は、その領域内の画素数のうち透過光が「明」と判定される画素を抽出する。そして、この抽出した画素数から欠損面積を算出する。そして、これと同様にこの枠領域以外の領域A3の欠損面積を算出する場合も、紙幣番号領域A1や透過窓領域A2以外の領域A3において「明」と判定される画素を抽出し、その画素数から欠損面積を算出する。なお、ここで欠損面積とは実際の面積に限らず、画素の総数を含む概念である。通常、正規と判定される紙幣Pでは、紙幣番号領域A1とその他の領域A3(透過窓の存在領域を除く、以下「その他の領域」と称する)には穴あきや破れなどの欠損部分が存在していないため、透過光は「暗」もしくは「中間」と判定されることになる。一方、透過窓が存在している正規の紙幣Pにおいては、透過窓が存在する領域は光が透過するため、「明」と判定されることになる。
【0018】
正損判別手段24は、この欠損面積算出手段23によって算出されたそれぞれの領域の欠損面積から、流通紙幣として適しているか否かの判別を行う。この正損判別処理においては、紙幣番号領域A1や透過窓領域A2、その他の領域A3毎に設けられた正損基準値を用いて欠損状態を判別し、そのうちいずれか一つでも正損判別がNGと判断された場合は、その紙幣Pを返却する旨の出力を行う。この正損基準値の設定については、非重要領域であるその他の領域A3の正損基準値を緩やかに設定し、重要領域である紙幣番号領域A1の正損基準値や透過窓領域A2の正損基準値を厳しく設定しており、これによって、非重要部分のちょっとした欠損に対してもその紙幣Pの受付排除を防止できるようにする。
【0019】
例えば、欠損面積算出手段23により、紙幣番号領域A1および透過窓領域A2における欠損面積を、その領域内の画素数のうち透過光が「明」と判定される画素を抽出することで算出した結果、紙幣番号領域A1の欠損面積がa1、透過窓領域A2の欠損面積がa2となったとする。また、同様にこの枠領域以外の領域A3の欠損面積がa3であったとする。このとき、正損判別手段24は、正損判別基準記憶領域153に記憶された紙幣番号領域A1や透過窓領域A2、その他の領域A3毎に設けられた正損基準値、a1(基準)、a2(基準)、a3(基準)と比較する。この結果の正損判別はa1≦a1(基準)であればOK、a1>a1(基準)であればNG、a2≧a2(基準)であればOK、a2<a2(基準)であればNG、a3≦a3(基準)であればOK、a3>a3(基準)であればNGとなる。
【0020】
セキュリティ判別手段25は、正損判別の結果、状態の良い紙幣であると判別された紙幣Pに対するセキュリティ判別を行う。この処理は、例えば、紙幣P内に存在する磁気情報やマイクロ文字などのセキュリティ情報を読み取り、セキュリティ情報記憶領域154に記憶されている情報と比較することによって紙幣Pの真偽を判別する。
【0021】
次に、このように構成された紙幣処理装置1における処理フローについて図7を用いて説明する。
【0022】
まず、紙幣Pが投入口10に投入された場合、その投入口10に設けられたセンサ(図示せず)がこれを検知し(ステップS1)、紙幣Pを一枚ずつ繰り出して画像取得装置11まで搬送する(ステップS2)。画像取得装置11まで紙幣Pが搬送された場合、所定のタイミングで発光素子110から光を照射し、紙幣Pの透過光による画像情報を取得する(ステップS3)。この透過光に関する情報は、種類判別手段21および搬送方向判別手段22に出力され、そこで所定の基準値を用いて「明」「中間」「暗」の濃淡パターンデータが作成される(ステップS4)。そして、その濃淡パターンデータと、これに適合する濃淡パターンを基準情報記憶領域151から抽出した濃淡パターンデータとを比較して、金種および搬送方向を判別する(ステップS5)。
【0023】
次に、この判別された金種および搬送方向に基づいて、まず存在位置記憶領域152からその搬送方向における金種の紙幣番号位置、透過窓存在位置を抽出し(ステップS6)、その紙幣番号領域A1において「明」と判定される画素を検出して面積を算出するとともに(ステップS7)、透過窓領域A2で「明」と判定される画素を抽出して面積を算出する(ステップS8)。また、これと並行して、その他の領域A3で「明」と判定される画素を検出して面積を算出する(ステップS9)。
【0024】
そして、その紙幣番号領域A1における欠損面積や、透過窓領域A2における欠損面積、その他の領域A3における欠損面積と、判別基準記憶領域に記憶されているそれぞれの正損基準値とを比較し(ステップS10〜12)、これらのうちのいずれか一つでも基準の条件を満たしていなければ(ステップS13)、その紙幣Pを返却する旨の出力を行う(ステップS14)。すなわち、紙幣番号領域A1の欠損面積が正損基準値よりも大きい場合や、透過窓領域A2における欠損面積が正損基準値よりも小さい場合、その他領域A3における欠損面積が正損基準値よりも大きい場合は、その紙幣Pを返却すべき旨の出力を行う。一方、これらの基準情報の全てが満たされている場合、すなわち、紙幣番号領域A1およびその他領域A3における欠損面積が正損基準値よりも小さく、かつ、透過窓領域A2における欠損面積が正損基準値よりも大きい場合は、この処理の後、紙幣Pに対するセキュリティ判別の処理を行う(ステップS15)。そして、そのセキュリティ判別による結果、正規の紙幣Pであると判別された場合は、その紙幣Pを紙幣収納カートリッジ14まで搬送して収納し(ステップS16)、一方、偽造紙幣であると判別された場合は、その紙幣Pの返却処理を行う(ステップS14)。
【0025】
このように上記実施の形態によれば、紙幣Pにおける重要度の高い部分とそうでない部分とに区別し、それぞれの領域について個別に正損判別に関する基準を設けて欠損状態を判別するようにしたので、非重要部分におけるちょっとした欠損であってもそのような紙幣Pの受付排除を防止することができ、紙幣Pの受付率の向上を図ることができるようになる。
【0026】
なお、本発明の実施の形態においては、欠損面積を用いて紙幣Pの欠損状態を判別するようにしたが、これに限らず、その欠損面積から欠損割合を求め、この割合を用いて欠損状態を判別するようにしても良い。この場合、正損判別基準記憶領域153には特定の領域に対する正損基準値として「割合」が記憶され、この正損基準値である割合を用いて判別が行われる。
【0027】
また、この実施の形態では、金種の搬送方向として短手方向の4つのパターンを検出するようにしたが、長手方向の搬送を行う場合はその方向における4つのパターンを検出するようにしても良い。また、この実施の形態では、搬送された紙幣Pの方向を判別するようにしているが、搬送された紙幣Pに限らず、画像取得装置11に載置された紙幣Pの方向を判別するようにしても良い。
【0028】
また、この実施の形態では、紙幣Pの欠損状態を判別する紙幣処理装置1について説明したが、これに限らず、価値を有する媒体すべてについて適用することができる。この価値を有する媒体としては、例えば、証券、株券、金券などが考えられる。
【0029】
また、上記実施の形態では、単独の装置について説明したが、正損判別機能を有していない紙幣処理装置がネットワークに接続されている場合は、この正損状態判別プログラムを記憶したサーバ装置からそのプログラムをダウンロードして使用させるようにしても良く、もしくは、CD−ROMなどの記録媒体を用いてその装置の記憶手段に正損判別プログラムなどを記憶させるようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、価値媒体の重要部分とそうでない部分とに区別し、それぞれの領域毎に正損基準値を設けて欠損状態を判別するようにしたので、非重要部分のちょっとした欠損であってもそのような紙幣の受付排除などを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における紙幣処理装置の概略図
【図2】同形態における画像取得装置近傍を示す図
【図3】同形態における記憶装置のメモリマップ図
【図4】同形態における基準情報記憶領域に記憶されている濃淡パターンデータの概略図
【図5】同形態における機能ブロック図
【図6】紙幣の搬送方向を示す図
【図7】同形態におけるフローチャート
【図8】紙幣における紙幣番号と透過窓を示す概略図
【符号の説明】
1・・・紙幣処理装置
11・・・画像取得装置
15・・・記憶装置
20・・・媒体情報取得手段
21・・・種類判別手段
22・・・搬送方向判別手段
23・・・欠損面積算出手段
24・・・正損判別手段
Claims (2)
- 価値媒体の欠損面積から価値媒体の正損を判別する価値媒体処理装置において、
価値媒体の種類を判別する種類判別手段と、
価値媒体の方向を判別する方向判別手段と、
価値媒体の種類と方向毎にその価値媒体の固有模様情報が存在する領域を記憶する領域記憶手段と、
前記種類判別手段が判別した価値媒体の種類と前記方向判別手段が判別した価値媒体の方向とから、固有模様情報の領域を領域記憶手段から読み出し、その固有模様情報の領域の欠損面積を算出するとともに、前記固有模様情報の領域以外の領域の欠損面積を算出する欠損面積算出手段と、
前記固有模様情報が存在する領域とその固有模様情報が存在する領域以外の領域とで個別に欠損面積に対する正損判別基準を記憶する判別基準記憶手段と、
それぞれの算出結果と、前記判別基準記憶手段に記憶されているそれぞれの判別基準に基づいて価値媒体の正損を判別する正損判別手段と、
そ備えたことを特徴とする価値媒体処理装置。 - 透過窓を有する価値媒体の欠損面積から価値媒体の正損を判別する価値媒体処理装置において、
価値媒体の種類を判別する種類判別手段と、
価値媒体の方向を判別する方向判別手段と、
価値媒体の種類と方向毎にその価値媒体の透過窓が存在する領域を記憶する領域記憶手段と、
前記種類判別手段が判別した価値媒体の種類と前記方向判別手段が判別した価値媒体の方向とから、透過窓の領域を領域記憶手段から読み出し、その透過窓の領域の欠損面積を算出するとともに、前記透過窓の領域以外の領域の欠損面積を算出する欠損面積算出手段と、
透過窓が存在する領域とその透過窓が存在する領域以外の領域とで個別に欠損面積に対する正損判別基準を記憶する判別基準記憶手段と、
それぞれの算出結果と、前記判別基準記憶手段に記憶されているそれぞれの判別基準に基づいて価値媒体の正損を判別する正損判別手段と、
を備えたことを特徴とする価値媒体処理装置。
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