JP2018180888A - 紙葉類鑑別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ紙葉類に対する識別結果が異なるような事態を可能な限り避ける。【解決手段】第1紙葉類鑑別装置と、第2紙葉類鑑別装置とを備える紙葉類鑑別システムであって、第2紙葉類鑑別装置は、第2設定値を基準として紙葉類の真偽を鑑別する第2鑑別部と、前工程データを取得する第1取得部と、を含み、第2鑑別部は、第2設定値を基準として紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、偽紙葉類の特定記号に対応付けられた第1設定値及び第1鑑別結果を前工程データから抽出し、抽出した第1設定値及び第1鑑別結果に基づき第2設定値を緩和するか否かを決定し、第2設定値を緩和すると、緩和された第2設定値を基準として偽紙葉類の真偽を鑑別する。【選択図】図5

Description

本発明は、紙葉類を鑑別する紙葉類鑑別システムに関する。
従来、例えば金融機関及び流通業の各店舗には、紙幣を処理する紙幣処理装置が設置されている。このような紙幣処理装置を備えるシステムとして、従来、自動紙幣取扱装置から回収した紙幣を紙幣処理装置に移送するように構成された特許文献1に記載のシステムが知られている。この特許文献1に記載のシステムでは、紙幣番号を読み取る自動紙幣取扱装置と紙幣処理装置とが、通信ネットワークを介して接続されている。自動紙幣取扱装置は、回収した紙幣の紙幣番号を紙幣処理装置に送信する。一方、紙幣処理装置は、移送された紙幣の紙幣番号を読み取り、読み取った紙幣番号と事前に受信した紙幣の紙幣番号とが不一致となる紙幣番号を特定する。このような構成により、特許文献1に記載のシステムでは、紙幣を確実に管理し、盗難等の発見と被害にあった紙幣の特定とを行うことが可能になっている。
特開2006−72918号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、自動紙幣取扱装置から紙幣処理装置に紙幣を移送する場合に、各装置の間で同じ紙幣に対する識別結果が異なる事態が起こり得るという問題がある。すなわち、上記特許文献1に記載のシステムは、自動紙幣取扱装置から紙幣処理装置に紙幣を移送する際に、紙幣番号が一致する紙幣を特定する。しかしながら、各装置間において同じ紙幣に対する真偽等の識別結果が一致することを保証するものではない。このため、同じ紙幣に対する識別結果が異なるような事態が生じ得る。これらの点は、紙幣だけでなく、有価証券を含む紙葉類全般についても該当する。
本発明は、上記問題を解決するもので、装置から装置に紙葉類を移送する場合に、同じ紙葉類に対する識別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる紙葉類鑑別システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1紙葉類鑑別装置と、第2紙葉類鑑別装置とを備える紙葉類鑑別システムであって、
前記第1紙葉類鑑別装置は、
紙葉類の表面に記載され前記紙葉類を一意に特定する特定記号を読み取る第1読取部と、
第1設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第1鑑別部と、
前記第1鑑別部により真正と鑑別された紙葉類である真正紙葉類を収納する第1収納部と、
を含み、
前記第1鑑別部は、前記真正紙葉類の、前記特定記号と前記第1設定値と前記第1鑑別部による第1鑑別結果とが互いに対応付けられた前工程データを生成し、
前記第2紙葉類鑑別装置は、
前記第1収納部から取り出され投入口に投入された前記紙葉類の表面に記載された前記特定記号を読み取る第2読取部と、
第2設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第2鑑別部と、
前記第2鑑別部により真正と鑑別された前記紙葉類を収納する第2収納部と、
前記前工程データを取得する第1取得部と、
を含み、
前記第2鑑別部は、
前記第2設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記偽紙葉類の前記特定記号に対応付けられた前記第1設定値及び前記第1鑑別結果を前記前工程データから抽出し、
抽出した前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に基づき前記第2設定値を緩和するか否かを決定し、
前記第2設定値を緩和すると、緩和された前記第2設定値を基準として前記偽紙葉類の真偽を鑑別するものである。
本態様では、第1鑑別部により真正と鑑別された紙葉類である真正紙葉類の、特定記号と第1設定値と第1鑑別結果とが互いに対応付けられた前工程データが、第2紙葉類鑑別装置の第1取得部により取得される。第2紙葉類鑑別装置において、第2設定値を基準として紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別されると、偽紙葉類の特定記号に対応付けられた第1設定値及び第1鑑別結果が前工程データから抽出される。抽出された第1設定値及び第1鑑別結果に基づき第2設定値を緩和するか否かが決定される。第2設定値が緩和されると、緩和された第2設定値を基準として偽紙葉類の真偽が鑑別される。
したがって、本態様によれば、第2紙葉類鑑別装置で偽と鑑別された紙葉類については、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたときの第1設定値及び第1鑑別結果に基づき、第2設定値を緩和するか否かが決定されることから、第1紙葉類鑑別装置での鑑別結果を利用することができる。このため、同じ紙葉類に対する識別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる。よって、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別された紙葉類が第2紙葉類鑑別装置で偽と鑑別されてしまうことを抑制することができる。したがって、紙葉類の取扱いが煩雑になることを抑制することができる。
また、本態様によれば、紙葉類が、古いもの又は汚れ、折れ、破れなどの損傷を含むものであるために、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたにも拘らず、第2紙葉類鑑別装置で偽と誤って鑑別された場合についても、真正であると正しく鑑別することが可能になっている。
上記態様において、例えば、前記第2鑑別部は、前記第1設定値と前記紙葉類から得られる第1検出信号とのレベル差、又は前記レベル差を前記第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であるときに、前記第2設定値を緩和すると決定してもよい。
本態様では、第1設定値と第1検出信号とのレベル差、又は該レベル差を第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であるときに、第2設定値を緩和すると決定される。したがって、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたときの余裕が小さいときに、第2設定値が緩和される。このため、本態様によれば、必要以上に第2設定値が緩和されることを防止することができる。
上記態様において、例えば、前記第2鑑別部は、前記第2設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に加えて、前記第2設定値及び前記第2設定値を基準とする第2鑑別結果に基づき、前記第2設定値を緩和するか否かを決定してもよい。
本態様では、第2設定値を基準として紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別されると、第1設定値及び第1鑑別結果に加えて、第2設定値及び第2設定値を基準とする第2鑑別結果に基づき、第2設定値を緩和するか否かが決定される。したがって、第1紙葉類鑑別装置での鑑別結果に加えて、第2紙葉類鑑別装置での鑑別結果に基づき、第2設定値を緩和するか否かが決定されることとなる。このため、本態様によれば、必要以上に第2設定値が緩和されることを防止することができる。
上記態様において、例えば、前記第2鑑別部は、前記第1設定値と前記紙葉類から得られる第1検出信号との第1レベル差、又は前記第1レベル差を前記第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であり、かつ、前記第2設定値と前記紙葉類から得られる第2検出信号との第2レベル差、又は前記第2レベル差を前記第2設定値で除算した商が、第2閾値未満であるときに、前記第2設定値を緩和すると決定してもよい。
本態様では、第1設定値と第1検出信号との第1レベル差、又は該第1レベル差を第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であり、かつ、第2設定値と第2検出信号との第2レベル差、又は該第2レベル差を第2設定値で除算した商が、第2閾値未満であるときに、第2設定値を緩和すると決定される。したがって、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたときの余裕が小さく、かつ、第2紙葉類鑑別装置で偽と鑑別されたときの第2レベル差が小さいときに、第2設定値が緩和される。このため、本態様によれば、必要以上に第2設定値が緩和されることを防止することができる。
上記態様において、例えば、前記第1設定値と前記第2設定値とは、同じ値であってもよい。
上記態様において、例えば、前記第1設定値と前記第2設定値とは、異なる値であってもよい。
上記態様において、例えば、第3紙葉類鑑別装置を更に備えてもよい。前記第3紙葉類鑑別装置は、前記第2収納部から取り出され投入口に投入された前記紙葉類の表面に記載された前記特定記号を読み取る第3読取部と、第3設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第3鑑別部と、前記第3鑑別部により真正と鑑別された前記紙葉類を収納する第3収納部と、前記前工程データを取得する第2取得部と、を含んでもよい。前記第3鑑別部は、前記第3設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記偽紙葉類の前記特定記号に対応付けられた前記第1設定値及び前記第1鑑別結果を前記前工程データから抽出し、抽出した前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に基づき前記第3設定値を緩和するか否かを決定し、前記第3設定値を緩和すると、緩和された前記第3設定値を基準として前記偽紙葉類の真偽を鑑別してもよい。
本態様では、前工程データは、第3紙葉類鑑別装置の第2取得部により取得される。第3紙葉類鑑別装置において、第3設定値を基準として紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別されると、偽紙葉類の特定記号に対応付けられた第1設定値及び第1鑑別結果が前工程データから抽出される。抽出された第1設定値及び第1鑑別結果に基づき第3設定値を緩和するか否かが決定される。第3設定値が緩和されると、緩和された第3設定値を基準として偽紙葉類の真偽が鑑別される。
したがって、本態様によれば、第3紙葉類鑑別装置で偽と鑑別された紙葉類については、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたときの第1設定値及び第1鑑別結果に基づき、第3設定値を緩和するか否かが決定されることから、第1紙葉類鑑別装置での鑑別結果を利用することができる。このため、同じ紙葉類に対する識別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる。よって、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別された紙葉類が第3紙葉類鑑別装置で偽と鑑別されてしまうことを抑制することができる。したがって、紙葉類の取扱いが煩雑になることを抑制することができる。
また、本態様によれば、紙葉類が、古いもの又は汚れ、折れ、破れなどの損傷を含むものであるために、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたにも拘らず、第3紙葉類鑑別装置で偽と誤って鑑別された場合についても、真正であると正しく鑑別することが可能になっている。
上記態様において、例えば、前記第1紙葉類鑑別装置及び前記第2紙葉類鑑別装置と通信可能に構成された鑑別データ管理装置を更に備えてもよい。前記第1紙葉類鑑別装置は、前工程データを前記鑑別データ管理装置に送信する第1通信部を更に含んでもよい。前記鑑別データ管理装置は、前記第1紙葉類鑑別装置の前記第1通信部から送信された前記前工程データを受信する管理通信部と、前記管理通信部により受信された前記前工程データを記憶する管理記憶部と、を含んでもよい。前記管理通信部は、前記管理記憶部に記憶された前記前工程データを前記第2紙葉類鑑別装置に送信してもよい。前記第1取得部は、前記管理通信部により送信された前記前工程データを受信してもよい。
上記態様において、例えば、前記第1紙葉類鑑別装置は、通信可能に構成された持ち運び可能メモリに前記前工程データを保存する第1通信部を更に含んでもよい。前記第1取得部は、前記前工程データが保存された前記持ち運び可能メモリから前記前工程データを取得してもよい。
本発明によれば、第2紙葉類鑑別装置で偽と鑑別された紙葉類については、第1紙葉類鑑別装置で真正と鑑別されたときの第1設定値及び第1鑑別結果に基づき、第2設定値を緩和するか否かが決定されるため、同じ紙葉類に対する識別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる。
本実施形態の紙幣鑑別システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 入金機の構成例を概略的に示すブロック図である。 受光素子アレイと搬送される紙幣とを概略的に示す図である。 サーバー装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 計数機の構成例を概略的に示すブロック図である。 紙幣の真偽鑑別手法の一例を説明するためのタイミングチャートである。 整理機の構成例を概略的に示すブロック図である。 入金機の動作例を概略的に示すフローチャートである。 計数機の前工程データ取得手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 計数機の動作例を概略的に示すフローチャートである。
(本発明の基礎となった知見)
まず、本発明の基礎となった知見が説明される。従来、例えば流通業の各店舗に設置された入金機等の紙幣鑑別装置において、紙幣の真偽が鑑別され、真正と鑑別された紙幣は、現金センターに移送される。現金センターには、一般に、計数機及び整理機等の紙幣鑑別装置が設置されている。計数機において、紙幣の真偽が鑑別され、真正と鑑別された紙幣が計数される。整理機において、さらに紙幣の真偽が鑑別され、紙幣の正損判別が行われて、金種毎に収納される。正損判別とは、真券と鑑別された紙幣のうち、状態の良い正券と、汚れ、折れ、破れなどの損傷がある損券とを判別することをいう。
上述の例では、入金機と計数機と整理機とにおいて、紙幣の真偽の鑑別が3回行われているが、通常、それぞれの装置毎に設定された識別設定値を用いて真偽が鑑別される。このため、同じ紙幣に対する鑑別結果が各装置において一致するとは限らない。
紙幣の真偽は、一般に、紙幣の所定特性を検出する検出信号の、予め設定された識別設定値に対する大小関係に基づき、鑑別される。上記識別設定値は、通常、新しい紙幣が有する所定特性に対して予め設定される。このため、古い紙幣又は汚れた紙幣の真偽を鑑別したときには、例えば入金機で真正と鑑別されたときでも、計数機では、新札に比べて検出信号が紙幣の所定特性を十分に反映せず、検出信号が識別設定値を超えないため、紙幣が真正であっても偽と鑑別されることがあった。
このような紙幣については、検出信号が識別設定値の近傍で偽と鑑別されるため、何度か装置に通して鑑別を繰り返すと、真正と鑑別されることが多い。このため、装置の担当者は、偽と鑑別されて一旦リジェクトされた紙幣であっても、再鑑別を試みる。したがって、真正と鑑別されるまで鑑別動作が繰り返されるため、そのための手間及び時間が増大して生産性が低下する。
上述のように、各店舗及び現金センター等に設置された複数の紙幣鑑別装置において紙幣の鑑別作業をそれぞれ行うように運用されるが、識別設定値の近傍で鑑別された紙幣は、全ての工程で生産性を低下させることになる。
これは、前工程の装置における鑑別結果を後工程の装置に引き継いでいないことに起因すると考えられる。その結果、後工程の装置では、前工程の装置で既に一度真正と鑑別されているにも関わらず、その鑑別結果に関係なく再び真偽が鑑別されることになる。このため、生産性を向上することができない。
そこで、本発明者は、前工程の装置における鑑別結果を後工程の装置が利用できるようにすることによって、装置から装置に紙幣等の紙葉類を移送する場合に、同じ紙葉類に対する鑑別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる紙葉類鑑別システムを想到した。
(実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素には同じ符号が用いられ、詳細な説明は、適宜、省略される。
(構成)
図1は、本実施形態における紙幣鑑別システム10の構成例を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、本実施の形態における紙幣鑑別システム10は、入金機100と、サーバー装置200と、計数機300と、整理機400とを備える。入金機100は、例えば流通業の各店舗に設置される。サーバー装置200、計数機300、整理機400は、例えば、流通業の現金センターに設置される。
入金機100は、店舗に来店した顧客が支払った紙幣の真偽を鑑別し、枚数等を管理する。入金機100により真正と鑑別された紙幣は、現金センターに移送される。計数機300は、店舗から移送された紙幣の真偽を鑑別し、枚数等を管理する。整理機400は、計数機300により真正と鑑別された紙幣の真偽を鑑別し、正損を判定し、金種毎に分けて収納する。サーバー装置200は、紙幣の鑑別結果等を管理する。サーバー装置200は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータによって構成される。
入金機100、サーバー装置200、計数機300、整理機400は、それぞれ、ネットワーク20に接続されている。ネットワーク20は、例えば、有線又は無線のローカルエリアネットワーク(LAN)を含んでもよく、インターネットを含んでもよい。
入金機100と、サーバー装置200とは、ネットワーク20の例えばインターネットを介して、互いに通信可能に構成されている。計数機300及び整理機400と、サーバー装置200とは、ネットワーク20の例えばLANを介して、互いに通信可能に構成されている。
図2は、図1の紙幣鑑別システム10に含まれる入金機100の構成例を概略的に示すブロック図である。図3は、紙幣190の搬送路の近傍に配置された受光素子アレイ116と、搬送される紙幣190とを概略的に示す図である。
図2に示されるように、入金機100は、検出部110、メモリ120、搬送部130、収納カセット140、通信インターフェース(IF)回路150、中央演算処理装置(CPU)160を備える。検出部110は、紫外線(UV)センサ111、磁気センサ112、カメラ113、可視光センサ114を含む。
メモリ120は、例えば半導体メモリ等により構成される。メモリ120は、例えばリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去書き換え可能なROM(EEPROM)などを含む。メモリ120のROMは、CPU160を動作させる本実施形態の制御プログラムを記憶する。CPU160は、メモリ120に記憶された本実施形態の制御プログラムに従って動作することによって、読取制御部161、真偽識別部162、搬送制御部163、通信制御部164として機能する。CPU160の各機能は、後述される。
搬送部130は、CPU160に接続され、搬送制御部163により制御されて、動作する。搬送部130は、搬送路に沿って紙幣を搬送するためのモータ、搬送路を通過する紙幣を検出するセンサ等を含む。搬送部130は、投入口に積層された紙幣の束から紙幣を一枚ずつ繰り出して検出部110に搬送する。搬送部130は、検出部110を通過した紙幣のうち、真正と鑑別された紙幣を収納カセット140に搬送し、偽と鑑別された紙幣を収納カセット140とは別に設けられたリジェクト部(図示省略)に搬送する。
収納カセット140は、真正と鑑別された紙幣を収納する。収納カセット140は、CPU160に接続され、収納する紙幣が満杯になったことを検出する満杯センサ(図示省略)を含む。CPU160は、満杯センサによって収納カセット140に収納された紙幣が満杯になったことが検出されると、搬送部130による紙幣の搬送を停止する。収納カセット140は、入金機100から取り出し可能に構成されてもよい。この場合、紙幣は収納カセット140に収納されたまま移送可能となる。
通信IF回路150は、CPU160に接続され、通信制御部164の制御に従って動作する。通信IF回路150は、ネットワーク20を介して、サーバー装置200と通信する。通信IF回路150は、CPU160の通信制御部164から入力された送信すべき前工程データ(後述)を収容した通信信号を、ネットワーク20で用いられる通信プロトコルに従って生成する。通信IF回路150は、ネットワーク20を介して、この生成した通信信号をサーバー装置200に送信する。
検出部110のUVセンサ111は、紫外光を紙幣に向けて照射する発光素子と、紫外光が紙幣により反射された反射光を受光する受光素子とを含む。UVセンサ111は、受光素子により受光された反射光に応じた紫外光信号をCPU160に出力する。検出部110の磁気センサ112は、搬送部130により搬送される紙幣から出力される磁気を検出し、検出した磁気に応じた磁気信号をCPU160に出力する。検出部110のカメラ113は、紙幣を撮像し、撮像によって得られた撮像信号をCPU160に出力する。
検出部110の可視光センサ114は、図3に示されるように、複数(本実施形態では、例えば8個)の受光素子115(本実施形態では、例えばフォトダイオード)を含む受光素子アレイ116と、複数(本実施形態では、例えば8個)の発光素子(本実施形態では、例えば発光ダイオード)を含む発光素子アレイ(図示省略)とを含む。受光素子アレイ116と発光素子アレイとは、それぞれ、搬送部130によって搬送される紙幣190を挟んで、紙幣190の一方面側と他方面側とに配置されている。
受光素子アレイ116は、紙幣190に設けられた透かし領域191をカバーする長さを有する。受光素子アレイ116に含まれる複数の受光素子115は、紙幣190の搬送方向DR1に直交する方向に並ぶ。発光素子アレイに含まれる各発光素子は、受光素子アレイ116に含まれる各受光素子115に対向する位置に配置されている。受光素子アレイ116に含まれる各受光素子115は、発光素子アレイに含まれる各発光素子から出力された光が紙幣190を透過した透過光を受光し、受光した透過光に応じた可視光信号をCPU160に出力する。
CPU160の読取制御部161は、カメラ113から出力された撮像信号に対して画像処理を行って、英数字からなる記番号192(図3)を読み取る。記番号192は、紙幣の通し番号を表す。このため、記番号192(特定記号の一例に相当)を読み取ることによって、紙幣を特定することができる。
CPU160の真偽識別部162は、UVセンサ111から出力される紫外光信号と、磁気センサ112から出力される磁気信号と、可視光センサ114から出力される可視光信号とに基づき、搬送部130によって搬送される紙幣の真偽を鑑別する。真偽識別部162は、真偽の鑑別結果を、鑑別対象の紙幣から読取制御部161によって読み取られた記番号に対応付けた前工程データを生成し、生成した前工程データをメモリ120に保存する。真偽識別部162は、真偽の識別結果を搬送制御部163に通知する。
搬送制御部163は、例えば入金機100の外面に設けられたスタートスイッチが操作されると搬送部130の動作を開始させ、投入口に積層された紙幣を1枚ずつ繰り出して、検出部110に搬送する。搬送制御部163は、検出部110に搬送された紙幣が、真偽識別部162によって真正と鑑別されると、紙幣を収納カセット140に搬送する。搬送制御部163は、検出部110に搬送された紙幣が真偽識別部162によって偽と鑑別されると、収納カセット140への搬送路から分岐された搬送路に沿って紙幣をリジェクト部(図示省略)に搬送する。
図4は、図1の紙幣鑑別システム10に含まれるサーバー装置200の構成例を概略的に示すブロック図である。サーバー装置200は、入金機100から送信された紙幣の識別データを管理する。サーバー装置200は、図4に示されるように、通信IF回路210,220、メモリ230、CPU240を備える。CPU240は、通信制御部241を含む。
通信IF回路210,220は、CPU240に接続され、CPU240の通信制御部241の制御に従って動作する。通信IF回路210は、ネットワーク20を介して、入金機100から送信された通信信号を受信する。通信IF回路210は、受信した通信信号に含まれる前工程データを取り出し、取り出した前工程データをCPU240に出力する。
通信IF回路220は、ネットワーク20を介して、計数機300及び整理機400と通信する。通信IF回路220は、CPU240から入力された前工程データを収容した通信信号を、ネットワーク20で用いられる通信プロトコルに従って生成する。通信IF回路220は、ネットワーク20を介して、この生成した通信信号を計数機300又は整理機400に送信する。通信IF回路220は、例えばIEEE802.11規格に従った通信回路を含んでもよい。
メモリ230は、例えば半導体メモリ等により構成される。メモリ230は、例えばROM、RAM、EEPROMなどを含む。メモリ230のROMは、CPU240を動作させる本実施形態の制御プログラムを記憶する。
CPU240は、メモリ230に記憶された制御プログラムに従って動作することによって、通信制御部241として機能する。通信制御部241は、入金機100から送信され通信IF回路210により受信された前工程データをメモリ230に保存する。通信制御部241は、メモリ230に保存されている前工程データのうち、特定の記番号に対応するデータの送信を計数機300又は整理機400から要求されると、該当するデータをメモリ230から読み出し、読み出したデータを収容する通信信号を生成し、生成した通信信号を計数機300又は整理機400に送信する。
図5は、図1の紙幣鑑別システム10に含まれる計数機300の構成例を概略的に示すブロック図である。図6は、入金機100及び計数機300における紙幣の真偽鑑別手法の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図5に示されるように、計数機300は、図2に示される入金機100と、ほぼ同様の構成を有している。すなわち、計数機300は、検出部310、メモリ320、搬送部330、収納部340、通信IF回路350、CPU360を備える。検出部310は、UVセンサ311、磁気センサ312、カメラ313、可視光センサ314を含む。
メモリ320は、例えば半導体メモリ等により構成される。メモリ320は、例えばROM、RAM、EEPROMなどを含む。メモリ320のROMは、CPU360を動作させる本実施形態の制御プログラムを記憶する。CPU360は、メモリ320に記憶された本実施形態の制御プログラムに従って動作することによって、読取制御部361、真偽識別部362、搬送制御部363、通信制御部364として機能する。
搬送部330は、入金機100の搬送部130(図2)と同様の機能を果たす。すなわち、搬送部330は、CPU360に接続され、搬送制御部363により制御されて、動作する。収納部340は、入金機100の収納カセット140(図2)と同様の機能を果たす。すなわち、収納部340は、真正と鑑別された紙幣を収納する。
通信IF回路350は、CPU360に接続され、通信制御部364により制御されて、動作する。通信IF回路350は、ネットワーク20を介して、サーバー装置200と通信する。通信IF回路350は、計数機300が紙幣の真偽の鑑別を開始するとき、例えば投入口に紙幣の束が積層されたことが検出されると、前工程データの送信を要求する通信信号をサーバー装置200に送信する。通信IF回路350は、サーバー装置200から送信された通信信号を受信すると、受信した通信信号から前工程データを取り出し、取り出した前工程データをCPU360に出力する。CPU360の通信制御部364は、前工程データをメモリ320に保存する。通信IF回路350は、サーバー装置200の通信IF回路220(図4)と同じ通信規格に従った通信回路を含む。
検出部310のUVセンサ311、磁気センサ312、カメラ313、可視光センサ314は、それぞれ、入金機100の検出部110のUVセンサ111、磁気センサ112、カメラ113、可視光センサ114(図2)と同じ機能を果たす。
CPU360の読取制御部361は、入金機100のCPU160の読取制御部161(図2)と同じ機能を果たす。すなわち、読取制御部361は、カメラ313から出力された撮像信号に対して画像処理を行って、紙幣に記載された英数字からなる記番号を読み取る。読取制御部361は、読み取った記番号をメモリ320に保存する。
CPU360の真偽識別部362は、UVセンサ311から出力される紫外光信号と、磁気センサ312から出力される磁気信号と、可視光センサ314から出力される可視光信号とに基づき、搬送部330によって搬送される紙幣の真偽を鑑別する。
ここで、図3、図6を用いて、本実施形態の入金機100及び計数機300における真偽鑑別手法の一例が説明される。本実施形態では、入金機100の可視光センサ114と、計数機300の可視光センサ314とは、同一構成を有する。すなわち、計数機300の可視光センサ314は、図3に示される受光素子アレイ116を含む。ここでは、真偽鑑別手法の一例として、入金機100の可視光センサ114及び計数機300の可視光センサ314に含まれる受光素子アレイ116の各受光素子115から出力される可視光信号を用いた例が説明される。なお、図6に記載の数値は、一例であって、可視光センサ114,314の特性等に応じて変化するのは言うまでもない。
図6のセクション(A)は、紙幣190の透かし領域191が清浄な場合に各受光素子115から出力される可視光信号SGnの一例を示す。図6のセクション(B)は、入金機100において、紙幣190の透かし領域191に汚れ領域191a(図3)が存在する場合に、汚れ領域191aに対向する受光素子115a(図3)から出力される可視光信号SGaの一例を示す。図6のセクション(C)は、計数機300において、紙幣190の透かし領域191に汚れ領域191a(図3)が存在する場合に、汚れ領域191aに対向する受光素子115a(図3)から出力される可視光信号SGbの一例を示す。
まず、図6のセクション(A)を参照して、入金機100において、紙幣190の透かし領域191(図3)が清浄な場合が説明される。搬送される紙幣190が受光素子115の対向位置に到達しても、最初は紙幣190によって遮光されるため、可視光信号SGnの電圧レベルは上昇しない。その後、透かし領域191の前端が受光素子115の対向位置に到達する時刻T1に、可視光信号SGnの電圧レベルが上昇する。その後、透かし領域191の後端が受光素子115の対向位置に到達する時刻T2に、可視光信号SGnの電圧レベルが低下して、最初の状態に戻る。
図6のセクション(A)に示されるように、可視光信号SGnは、識別設定値TH1より高い電圧値VN1に上昇する。したがって、入金機100の真偽識別部162は、紙幣190を真正と鑑別する。図6のセクション(A)の例では、電圧値VN1は、8[V]であり、識別設定値TH1は、4[V]に設定されている。したがって、両者のレベル差である識別余裕値MG1は、4[V]である。
次に、図6のセクション(B)を参照して、入金機100において、紙幣190の透かし領域191に汚れ領域191a(図3)が存在する場合が説明される。搬送される紙幣190が受光素子115aの対向位置に到達しても、最初は紙幣190によって遮光されるため、可視光信号SGaの電圧レベルは上昇しない。その後、透かし領域191の前端が受光素子115aの対向位置に到達する時刻T1に、可視光信号SGaの電圧レベルが識別設定値TH1より高い電圧値VN1に上昇する。ここまでは、図6のセクション(A)に示される可視光信号SGnと同じである。
その後、透かし領域191の汚れ領域191a(図3)の前端が受光素子115aの対向位置に到達する時刻T11に、可視光信号SGaの電圧レベルが電圧値VA1に低下する。その後、透かし領域191の汚れ領域191a(図3)の後端が受光素子115aの対向位置に到達する時刻T12に、可視光信号SGaの電圧レベルが再び電圧値VN1に上昇する。その後、透かし領域191の後端が受光素子115の対向位置に到達する時刻T2に、可視光信号SGaの電圧レベルが低下して、最初の状態に戻る。
図6のセクション(B)に示されるように、可視光信号SGaの電圧レベルは、受光素子115aが汚れ領域191aに対向する時間において、電圧値VN1から電圧値VA1に低下するが、電圧値VA1は、識別設定値TH1より高い。したがって、入金機100の真偽識別部162は、紙幣190を真正と鑑別する。図6のセクション(B)の例では、電圧値VA1は、4.5[V]であり、識別設定値TH1は、4[V]に設定されている。したがって、両者のレベル差である識別余裕値MG2は、0.5[V]である。
次に、図6のセクション(C)を参照して、計数機300において、紙幣190の透かし領域191に汚れ領域191a(図3)が存在する場合が説明される。可視光信号SGbの電圧レベルが、時刻T1に上昇し、受光素子115aが汚れ領域191aに対向する時刻T11から時刻T12までの時間は低下し、時刻T12に上昇し、時刻T2に最初の状態に戻るという点は、図6のセクション(B)と同じである。
図6のセクション(B)と異なる点は、受光素子115aが汚れ領域191aに対向する時刻T11から時刻T12までの時間において、可視光信号SGbの電圧レベルが、識別設定値TH1より低い電圧値VB1まで低下することである。これは、例えば、入金機100の可視光センサ114に含まれる受光素子115aと、計数機300の可視光センサ314に含まれる受光素子115aとの特性のばらつきが原因であると考えられる。
したがって、計数機300の真偽識別部362は、電圧値VB1が識別設定値TH1より低いため、一旦、紙幣190を偽と鑑別する。
本実施形態では、真偽識別部362が紙幣190を偽と鑑別すると、真偽識別部362は、可視光信号の電圧値が識別設定値の近傍であるか否かを確認する。言い換えると、真偽識別部362は、可視光信号の電圧値(第2検出信号の一例に相当)と識別設定値(第2設定値の一例に相当)とのレベル差が、所定値(本実施形態では例えば15%、第2閾値の一例に相当)未満であるか否かを確認する。
図6のセクション(C)の例では、可視光信号の電圧値VB1が3.6[V]であり、識別設定値TH1が4[V]であるので、両者のレベル差は0.4[V]である。したがって、このレベル差を識別設定値TH1で除算した商は、10%であり、15%未満である。その結果、真偽識別部362は、可視光信号の電圧値と識別設定値との差が、所定値未満であると判断する。
可視光信号の電圧値と識別設定値との差が、所定値未満であると判断すると、真偽識別部362は、メモリ320に保存されている前工程データから、現在の鑑別対象の紙幣の記番号に対応付けられた識別設定値TH1及び識別余裕値MG1を取得する。真偽識別部362は、取得した識別余裕値MG1を識別設定値TH1で除算した商である識別余裕値/識別設定値が、所定値未満であるか否かを判断する。識別余裕値/識別設定値が所定値未満であると判断すると、真偽識別部362は、識別設定値TH1を識別設定値TH1より小さい識別設定値TH2に緩和する。真偽識別部362は、本実施形態では例えば、識別設定値TH2を識別設定値TH1の80%とする。したがって、図6のセクション(C)の例では、識別設定値TH1が4[V]であるので、識別設定値TH2は、3.2[V]になる。
そして、真偽識別部362は、電圧値VB1と緩和された識別設定値TH2とを比較して、紙幣190の真偽を鑑別する。図6のセクション(C)の例では、電圧値VB1が3.6[V]であり、識別設定値TH2が3.2[V]であるので、真偽識別部362は、紙幣190を真正と鑑別する。
なお、図6のセクション(A)、(B)の識別設定値TH1(第1設定値の一例に相当)は、予め設定されて、メモリ120に記憶されている。図6のセクション(C)の識別設定値TH1(第2設定値の一例に相当)は、予め設定されて、メモリ320に記憶されている。
図5に戻って、CPU360の搬送制御部363は、入金機100の搬送制御部163(図2)と同じ機能を果たす。すなわち、搬送部330の動作を制御して、紙幣190の搬送を制御する。CPU360の通信制御部364は、サーバー装置200の通信IF回路220を制御する通信制御部241(図4)と同様の機能を果たす。すなわち、通信制御部364は、通信IF回路350の動作を制御して、サーバー装置200との通信を制御する。
図7は、図1の紙幣鑑別システム10に含まれる整理機400の構成例を概略的に示すブロック図である。図7に示されるように、整理機400は、入金機100(図2)又は計数機300(図5)と、ほぼ同様の構成を有している。すなわち、整理機400は、検出部410、メモリ420、搬送部430、収納部440、通信IF回路450、CPU460を備える。検出部410は、UVセンサ411、磁気センサ412、カメラ413、可視光センサ414を含む。
メモリ420は、例えば半導体メモリ等により構成される。メモリ420は、例えばROM、RAM、EEPROMなどを含む。メモリ420のROMは、CPU460を動作させる本実施形態の制御プログラムを記憶する。CPU460は、メモリ420に記憶された本実施形態の制御プログラムに従って動作することによって、読取制御部461、真偽識別部462、搬送制御部463、通信制御部464、正損判別部465として機能する。
搬送部430は、計数機300の搬送部330(図5)と同様の機能を果たす。すなわち、搬送部430は、CPU460に接続され、搬送制御部463により制御されて、動作する。収納部440は、計数機300の収納部340(図5)と同様の機能を果たす。すなわち、収納部440は、真正と鑑別された紙幣を収納する。
通信IF回路450は、CPU460に接続され、通信制御部464により制御されて、計数機300の通信IF回路350(図5)と同様に動作する。すなわち、通信IF回路450は、ネットワーク20を介して、サーバー装置200と通信する。通信IF回路450は、整理機400が紙幣の真偽の鑑別を開始するとき、例えば投入口に紙幣の束が積層されたことが検出されると、前工程データの送信を要求する通信信号をサーバー装置200に送信する。通信IF回路450は、サーバー装置200から送信された通信信号を受信すると、受信した通信信号から前工程データを取り出し、取り出した前工程データをCPU460に出力する。CPU460の通信制御部464は、前工程データをメモリ420に保存する。通信IF回路450は、サーバー装置200の通信IF回路220(図4)と同じ通信規格に従った通信回路を含む。
検出部410のUVセンサ411、磁気センサ412、カメラ413、可視光センサ414は、それぞれ、入金機100の検出部110のUVセンサ111、磁気センサ112、カメラ113、可視光センサ114(図2)と同じ機能を果たす。
CPU460の読取制御部461は、入金機100のCPU160の読取制御部161(図2)と同じ機能を果たす。CPU460の真偽識別部462は、計数機300のCPU360の真偽識別部362(図5)と同じ機能を果たす。CPU460の搬送制御部463は、計数機300の搬送制御部363(図5)と同じ機能を果たす。CPU460の通信制御部464は、計数機300の通信制御部364(図5)と同じ機能を果たす。
CPU460の正損判別部465は、紙幣190(図3)の正損判別を行う。正損判別とは、真正と鑑別された紙幣のうち、状態の良い正券と、汚れ、折れ、破れなどの損傷がある損券とを判別することをいう。整理機400は、正券と損券とがそれぞれ別々の収納カセットに収納されるように構成されてもよい。
本実施形態において、入金機100は、第1紙葉類識別装置の一例に相当し、計数機300は、第2紙葉類識別装置の一例に相当し、整理機400は、第3紙葉類識別装置の一例に相当する。カメラ113及び読取制御部161は、第1読取部の一例に相当し、カメラ313及び読取制御部361は、第2読取部の一例に相当し、カメラ413及び読取制御部461は、第3読取部の一例に相当する。UVセンサ111、磁気センサ112、可視光センサ114及び真偽識別部162は、第1鑑別部の一例に相当し、UVセンサ311、磁気センサ312、可視光センサ314及び真偽識別部362は、第2鑑別部の一例に相当し、UVセンサ411、磁気センサ412、可視光センサ414及び真偽識別部462は、第3鑑別部の一例に相当する。収納カセット140は、第1収納部の一例に相当し、収納部340は、第2収納部の一例に相当し、収納部440は、第3収納部の一例に相当する。通信IF回路150及び通信制御部164は、第1通信部の一例に相当し、通信IF回路350及び通信制御部364は、第1取得部の一例に相当し、通信IF回路450及び通信制御部464は、第2取得部の一例に相当する。サーバー装置200は、鑑別データ管理装置の一例に相当し、通信IF回路210,220及び通信制御部241は、管理通信部の一例に相当し、メモリ230は、管理記憶部の一例に相当する。
(入金機の動作例)
図8は、入金機100の動作例を概略的に示すフローチャートである。例えば、入金機100の投入口に紙幣の束がセットされると、図8の動作が開始される。その後、投入口にセットされた紙幣の束がなくなるまで、図8の動作は、繰り返し実行される。
ステップS800において、搬送制御部163は、搬送部130の動作を制御して、紙幣の搬送を開始する。ステップS805において、真偽識別部162は、紙幣が真正であるか否かを鑑別する。真偽識別部162は、例えば、可視光センサ114から出力される可視光信号の電圧値(第1検出信号の一例に相当)と、識別設定値TH1(第1設定値の一例に相当)とを比較し、可視光信号の電圧値が識別設定値TH1を超えていれば、紙幣が真正であると鑑別する。
紙幣が偽であれば(ステップS805でNO)、処理は、ステップS820に進む。一方、紙幣が真正であれば(ステップS805YES)、処理は、ステップS810に進む。ステップS810において、真偽識別部162は、ステップS805の処理で得られた識別余裕値MG1(図6)をメモリ120に保存する。
ステップS815において、読取制御部161は、記番号192(図3)を読み取れたか否かを判定する。記番号192を読み取れなければ(ステップS815でNO)、処理は、ステップS820に進む。ステップS820において、搬送制御部163は、紙幣の搬送先を切り替えて、紙幣をリジェクト部に搬送するとともに、ステップS805でメモリ120に保存した識別余裕値MG1をメモリ120から削除する。
一方、記番号192を読み取れると(ステップS815でYES)、処理は、ステップS825に進む。ステップS825において、真偽識別部162は、記番号192に、識別設定値TH1、識別余裕値MG1、真偽鑑別結果を対応付けた、前工程データを生成する。ステップS830において、通信制御部164は、通信IF回路150の動作を制御して、ネットワーク20を介して、生成された前工程データをサーバー装置200に送信する。ステップS835において、搬送制御部163は、紙幣を収納カセット140に収納する。
(計数機の動作例)
図9は、計数機300における前工程データ取得手順の一例を概略的に示すフローチャートである。例えば、計数機300の投入口に紙幣の束が新たにセットされると自動的に、又は、計数機300に設けられたスタートスイッチが操作されると、図9の動作が開始される。
ステップS905において、通信制御部364は、前工程データを要求する通信信号をサーバー装置200に送信する。ステップS910において、通信制御部364は、サーバー装置200から送信された前工程データを受信する。ステップS915において、通信制御部364は、受信した前工程データをメモリ320に保存する。その後、図9の処理は終了する。
図10は、計数機300の動作例を概略的に示すフローチャートである。ステップS1000において、CPU360は、図9の動作により前工程データがメモリ320に保存されているか否かを判別する。前工程データがメモリ320に保存されていなければ(ステップS1000でNO)、図10の処理は終了する。一方、前工程データがメモリ320に保存されていれば(ステップS1000でYES)、処理はステップS1005に進む。
ステップS1005において、搬送制御部363は、搬送部330の動作を制御して、紙幣の搬送を開始する。ステップS1010において、真偽識別部362は、紙幣が真正であるか否かを鑑別する。紙幣が真正であれば(ステップS1010でYES)、処理は、ステップS1050に進む。一方、紙幣が真正でなければ(ステップS1010でNO)、処理は、ステップS1015に進む。
ステップS1015において、読取制御部361は、記番号192(図3)を読み取れたか否かを判定する。記番号192を読み取れなければ(ステップS1015でNO)、処理は、ステップS1055に進む。一方、記番号192を読み取れると(ステップS1015でYES)、処理は、ステップS1020に進む。ステップS1020において、読取制御部361は、ステップS1015の処理で読み取った記番号192(図3)をメモリ320に保存する。
ステップS1025において、真偽識別部362は、ステップS1010における可視光信号と識別設定値TH1とのレベル差を識別設定値TH1で除算した商であるレベル差/識別設定値が、所定値(本実施形態では例えば15%)未満であるか否かを判別する。レベル差/識別設定値が所定値以上であれば(ステップS1025でNO)、処理はステップS1055に進む。一方、レベル差/識別設定値が所定値未満であれば(ステップS1025でYES)、処理はステップS1030に進む。
ステップS1030において、真偽識別部362は、メモリ320に保存されている前工程データから、ステップS1020でメモリ320に保存した記番号に対応付けられた識別設定値TH1と識別余裕値MG1(レベル差の一例に相当、第1レベル差の一例に相当)とを取得する。ステップS1035において、真偽識別部362は、ステップS1030で取得した識別余裕値MG1を識別設定値TH1で除算した商である識別余裕値/識別設定値が、所定値(本実施形態では例えば15%、第1閾値の一例に相当)未満であるか否かを判別する。識別余裕値/識別設定値が所定値以上であれば(ステップS1035でNO)、処理はステップS1055に進む。一方、識別余裕値/識別設定値が所定値未満であれば(ステップS1035でYES)、処理は、ステップS1040に進む。
ステップS1040において、真偽識別部362は、計数機300の識別設定値TH1を80%に緩和した識別設定値TH2を生成する。ステップS1045において、真偽識別部362は、緩和された識別設定値TH2とステップS1010で得られた識別結果とを比較して、紙幣が真正であるか否かを鑑別する。紙幣が真正であれば(ステップS1045でYES)、処理は、ステップS1050に進む。一方、紙幣が真正でなければ(ステップS1045でNO)、処理は、ステップS1055に進む。
ステップS1050において、搬送制御部163は、紙幣を収納部340に収納して、図10の処理を終了する。ステップS1055において、搬送制御部163は、紙幣の搬送先を切り替えて、リジェクト部に搬送するとともに、ステップS1020においてメモリ320に保存した記番号192をメモリ320から削除して、図10の処理を終了する。
(効果)
以上説明されたように、本実施形態では、計数機300において紙幣が偽と鑑別されたときに、計数機300は、その記番号192の紙幣が入金機100において真正と鑑別されたときの識別設定値TH1、識別余裕値MG1を取得可能に構成されている。そして、識別余裕値/識別設定値が所定値未満のときに、識別設定値TH1を80%の識別設定値TH2に緩和している。したがって、本実施形態によれば、入金機100と計数機300とにおいて、同じ紙幣190に対する真偽の鑑別結果が異なるような事態を可能な限り避けることができる。
入金機100において、識別余裕値/識別設定値が所定値未満、つまり識別設定値の近傍で紙幣190が真と鑑別された場合に(ステップS1035でYES)、計数機300において識別設定値が緩和される(ステップS1040)。このため、計数機300において、紙幣190が偽と鑑別される頻度が減少する。その結果、紙幣190が真と鑑別されるまで鑑別作業を繰り返すことがなくなるため、鑑別作業の工数を削減することができる。
(変形された実施形態)
(1)上記実施形態の図8の手順では、紙幣が収納カセット140に収納された後で、図8の動作が繰り返し実行されるようになっているが、これに限られない。先に搬送された紙幣に重ならないタイミングで、次の紙幣のための図8の動作が開始されるように構成されてもよい。
(2)上記実施形態の図8の手順では、紙幣の真偽を鑑別する度に、前工程データがサーバー装置200に送信されているが、これに限られない。投入口に積層されている全ての紙幣の真偽鑑別が終了した後に、全ての紙幣の前工程データがサーバー装置200に送信されるように構成されてもよい。
(3)上記実施形態の図10の手順では、紙幣が収納部340に収納された後で、図10の動作が繰り返し実行されるようになっているが、これに限られない。先に搬送された紙幣に重ならないタイミングで、次の紙幣のための図10の動作が開始されるように構成されてもよい。
(4)上記実施形態の図10の手順では、ステップS1025を備え、識別余裕値/識別設定値が所定値未満、つまり識別設定値の近傍で紙幣190が偽と鑑別されたときに限って(ステップS1025でYES)、前工程データを取得する(ステップS1030)ように構成されているが、これに限られない。ステップS1025を省略し、紙幣が真正でなければ(ステップS1010でNO)、処理は、直接ステップS1030に進むように構成されてもよい。
(5)上記実施形態の図10のステップS1025では、計数機300における(可視光信号と識別設定値とのレベル差)/識別設定値が所定値未満であるか否かが判別されているが、これに限られない。可視光信号と識別設定値とのレベル差が所定値未満であるか否かが判別されるように構成されてもよい。また、所定値が15%としているが、これに限られず、他の値であってもよい。
(6)上記実施形態の図10のステップS1035では、入金機100における識別余裕値/識別設定値が所定値未満であるか否かが判別されているが、これに限られない。識別余裕値が所定値未満であるか否かが判別されるように構成されてもよい。
(7)上記実施形態の例えば図6では、入金機100で用いられる識別設定値TH1と、計数機300で用いられる識別設定値TH1とは、同じ値に設定されているが、これに限られず、異なる値に設定されてもよい。例えば、入金機100で用いられる可視光センサ114と、計数機300で用いられる可視光センサ314とが、同じ特性を有するものであれば、両者の識別設定値TH1を同じ値に設定すればよい。入金機100で用いられる可視光センサ114と、計数機300で用いられる可視光センサ314とが、異なる特性を有するものであれば、両者の識別設定値TH1をそれぞれの特性に応じた異なる値に設定すればよい。
(8)上記実施形態では、図6又はステップS1040(図10)において、計数機300は、識別設定値TH1を80%の識別設定値TH2に緩和しているが、緩和される識別設定値TH2は、識別設定値TH1の80%に限られない。緩和される識別設定値TH2は、例えば識別設定値TH1の80%〜90%の範囲のいずれかの値でもよい。
(9)上記実施形態では、入金機100からサーバー装置200に送信される前工程データは、識別余裕値MG1を含んでいるが、これに限られない。前工程データは、識別余裕値MG1に代えて、識別余裕値MG1を識別設定値TH1で除算した商である識別余裕値/識別設定値を含むようにしてもよい。
(10)上記実施形態において、整理機400も、図9、図10に示されるフローチャートに従って、動作してもよい。これによって、整理機400も、計数機300と同様の効果を得ることができる。
(11)上記実施形態では、整理機400のみが正損判別部465を備えているが、これに限られない。入金機100も正損判別部を備えてもよい。入金機100に代えて又は加えて、計数機300も正損判別部を備えてもよい。
(12)上記実施形態の紙幣鑑別システム10は、整理機400を備えているが、これに限られず、整理機400を備えなくてもよい。
(13)上記実施形態の紙幣鑑別システム10は、紙幣の真偽を鑑別しているが、紙幣に限られない。紙幣鑑別システム10は、例えば、透かし領域を有する有価証券等の紙葉類の真偽を鑑別してもよい。
(14)上記実施形態では、計数機300は、入金機100で生成された前工程データ500を、ネットワーク20及びサーバー装置200を介して取得しているが、これに限られず、ネットワーク20及びサーバー装置200を介さなくてもよい。例えば、持ち運び可能なメモリを介して、計数機300は、入金機100で生成された前工程データ500を取得してもよい。整理機400も、同様である。
入金機100の通信IF回路150は、通信制御部164により制御されて、入金機100に装着された持ち運び可能メモリに、有線通信で前工程データ500を送信してもよい。或いは、入金機100の通信IF回路150は、通信制御部164により制御されて、入金機100に近接配置された持ち運び可能メモリに、近接無線通信で前工程データ500を送信してもよい。通信IF回路150及び通信制御部164は、第1通信部の一例に相当する。
計数機300の通信IF回路350は、通信制御部364により制御されて、計数機300に装着された持ち運び可能メモリから、有線通信で前工程データ500を受信してもよい。或いは、計数機300の通信IF回路350は、通信制御部364により制御されて、計数機300に近接配置された持ち運び可能メモリから、近接無線通信で前工程データ500を受信してもよい。通信IF回路350及び通信制御部364は、第1取得部の一例に相当する。
この実施形態では、紙幣鑑別システム10は、ネットワーク20及びサーバー装置200を備えなくてもよい。持ち運び可能メモリは、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリ、SDカードメモリ等のカード型メモリ、ICタグ、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)を含む。
10 紙幣鑑別システム
100 入金機
111,311,411 UVセンサ
112,312,412 磁気センサ
113,313,413 カメラ
114,314,414 可視光センサ
140 収納カセット
150,350,450 通信IF回路
161,361,461 読取制御部
162,362,462 真偽識別部
164,364,464 通信制御部
192 記番号
200 サーバー装置
210,220 通信IF回路
241 通信制御部
230 メモリ
300 計数機
340,440 収納部
400 整理機
TH1,TH2 識別設定値

Claims (9)

  1. 第1紙葉類鑑別装置と、第2紙葉類鑑別装置とを備える紙葉類鑑別システムであって、
    前記第1紙葉類鑑別装置は、
    紙葉類の表面に記載され前記紙葉類を一意に特定する特定記号を読み取る第1読取部と、
    第1設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第1鑑別部と、
    前記第1鑑別部により真正と鑑別された紙葉類である真正紙葉類を収納する第1収納部と、
    を含み、
    前記第1鑑別部は、前記真正紙葉類の、前記特定記号と前記第1設定値と前記第1鑑別部による第1鑑別結果とが互いに対応付けられた前工程データを生成し、
    前記第2紙葉類鑑別装置は、
    前記第1収納部から取り出され投入口に投入された前記紙葉類の表面に記載された前記特定記号を読み取る第2読取部と、
    第2設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第2鑑別部と、
    前記第2鑑別部により真正と鑑別された前記紙葉類を収納する第2収納部と、
    前記前工程データを取得する第1取得部と、
    を含み、
    前記第2鑑別部は、
    前記第2設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記偽紙葉類の前記特定記号に対応付けられた前記第1設定値及び前記第1鑑別結果を前記前工程データから抽出し、
    抽出した前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に基づき前記第2設定値を緩和するか否かを決定し、
    前記第2設定値を緩和すると、緩和された前記第2設定値を基準として前記偽紙葉類の真偽を鑑別する、
    紙葉類鑑別システム。
  2. 前記第2鑑別部は、前記第1設定値と前記紙葉類から得られる第1検出信号とのレベル差、又は前記レベル差を前記第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であるときに、前記第2設定値を緩和すると決定する、
    請求項1に記載の紙葉類鑑別システム。
  3. 前記第2鑑別部は、前記第2設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に加えて、前記第2設定値及び前記第2設定値を基準とする第2鑑別結果に基づき、前記第2設定値を緩和するか否かを決定する、
    請求項1に記載の紙葉類鑑別システム。
  4. 前記第2鑑別部は、前記第1設定値と前記紙葉類から得られる第1検出信号との第1レベル差、又は前記第1レベル差を前記第1設定値で除算した商が、第1閾値未満であり、かつ、前記第2設定値と前記紙葉類から得られる第2検出信号との第2レベル差、又は前記第2レベル差を前記第2設定値で除算した商が、第2閾値未満であるときに、前記第2設定値を緩和すると決定する、
    請求項3に記載の紙葉類鑑別システム。
  5. 前記第1設定値と前記第2設定値とは、同じ値である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙葉類鑑別システム。
  6. 前記第1設定値と前記第2設定値とは、異なる値である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙葉類鑑別システム。
  7. 第3紙葉類鑑別装置を更に備え、
    前記第3紙葉類鑑別装置は、
    前記第2収納部から取り出され投入口に投入された前記紙葉類の表面に記載された前記特定記号を読み取る第3読取部と、
    第3設定値を基準として前記紙葉類の真偽を鑑別する第3鑑別部と、
    前記第3鑑別部により真正と鑑別された前記紙葉類を収納する第3収納部と、
    前記前工程データを取得する第2取得部と、
    を含み、
    前記第3鑑別部は、
    前記第3設定値を基準として前記紙葉類が偽である偽紙葉類と鑑別すると、前記偽紙葉類の前記特定記号に対応付けられた前記第1設定値及び前記第1鑑別結果を前記前工程データから抽出し、
    抽出した前記第1設定値及び前記第1鑑別結果に基づき前記第3設定値を緩和するか否かを決定し、
    前記第3設定値を緩和すると、緩和された前記第3設定値を基準として前記偽紙葉類の真偽を鑑別する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙葉類鑑別システム。
  8. 前記第1紙葉類鑑別装置及び前記第2紙葉類鑑別装置と通信可能に構成された鑑別データ管理装置を更に備え、
    前記第1紙葉類鑑別装置は、前工程データを前記鑑別データ管理装置に送信する第1通信部を更に含み、
    前記鑑別データ管理装置は、
    前記第1紙葉類鑑別装置の前記第1通信部から送信された前記前工程データを受信する管理通信部と、
    前記管理通信部により受信された前記前工程データを記憶する管理記憶部と、
    を含み、
    前記管理通信部は、前記管理記憶部に記憶された前記前工程データを前記第2紙葉類鑑別装置に送信し、
    前記第1取得部は、前記管理通信部により送信された前記前工程データを受信する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類鑑別システム。
  9. 前記第1紙葉類鑑別装置は、通信可能に構成された持ち運び可能メモリに前記前工程データを保存する第1通信部を更に含み、
    前記第1取得部は、前記前工程データが保存された前記持ち運び可能メモリから前記前工程データを取得する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類取扱システム。
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