JPH09282516A - 印刷パターンの真偽判別方法 - Google Patents

印刷パターンの真偽判別方法

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JPH09282516A
JPH09282516A JP8090844A JP9084496A JPH09282516A JP H09282516 A JPH09282516 A JP H09282516A JP 8090844 A JP8090844 A JP 8090844A JP 9084496 A JP9084496 A JP 9084496A JP H09282516 A JPH09282516 A JP H09282516A
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JP8090844A
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Katsuhiko Kawahito
勝彦 川人
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣や有価証券等の印刷パターンが本物であ
るか否かの真偽判別を、読取装置の光学系のばらつきに
かかわらず、精度良く行う。 【解決手段】 ステップS11の読取り処理で、紙幣の
印刷パターンがライン毎に読取られ、ディジタル値に変
換される。S13〜S17の前処理で、読取った印刷パ
ターンを基に、判別処理に適した読取り画素データが生
成される。S20のライン別正規化処理で、読取り画素
データは基準パターンの特徴値に基づいてライン毎に正
規化され、正規化画素データが得られる。更にステップ
S25で、ライン別相関処理が行われ、対応するライン
毎に正規化画素データと基準パターンの特徴値との相関
値が計算される。そして、S26の最終判定処理で、各
ラインの相関値、又はパターン全体の相関値に基づいて
印刷パターンの真偽判定が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣や有価証券等
の印刷パターンが本物か否かを判別する印刷パターンの
真偽判別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献:特公平5−78074号公報 図2(1),(2)は、前記文献に記載された従来の印
刷パターンの真偽判別方法を示す図である。従来の真偽
判別方法では、図2(1)に示すように、紙幣や有価証
券等の印刷物1を一定方向に搬送しながら光源2から光
を照射し、その反射光又は透過光をセンサ3で走査して
該印刷物1の印刷パターンを読取る。読取った光の強弱
を電気信号の強弱に変換して、印刷パターンのイメージ
の濃淡に応じたレベルの電気信号を得ている。図2
(2)は、このようにして得られた印刷パターンに対応
する電気信号の一例を示している。この電気信号を一定
間隔でサンプリングし、サンプル信号a,b,c,…を
ディジタル値に変換してメモリに格納する。次に、メモ
リに格納されたサンプル信号a,b,c,…を読み出
し、予め各サンプル信号毎に設定されている下限値と上
限値の許容範囲(a1〜a2),(b1〜b2),(c
1〜c2),…の中に入っているか否かを順次チェック
する。このチェックがすべてのサンプル信号a,b,
c,…に対して行われると、次にこの許容範囲に入って
いるサンプル信号数の全サンプル信号数に対する割合を
算出する。この結果、例えば、サンプル信号の9割以上
が、設定された許容範囲内に入っていれば本物、そうで
なければ偽物と判定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷パターンの真偽判別方法では、次のような課題があ
った。従来の方法では、読取った画素の濃淡のレベルが
比較する基準パターンとして設定されている下限値(a
1,b1,c1,…)と上限値(a2,b2,c2,
…)の間に入っているか否かに基づいて、真偽の判別を
している。しかし、光源2やセンサ3による光学系のば
らつきのため、画素の濃淡信号レベルの変化を避けるこ
とは困難である。このため、これらの変化を予め考慮し
て下限値と上限値を設定すると、許容範囲の幅が拡大
し、真偽判別の精度が減少してしまうという問題点があ
った。本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決
し、光学系のばらつきにかかわらず、精度よく真偽判別
が可能な印刷パターンの真偽判別方法を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、印刷パターンの真偽判別方法において、
次のような処理を行うようにしている。まず、複数のラ
インで構成され、それらの各ラインの画素位置毎に濃淡
に基づく特徴値が定められた基準パターンに対して、真
偽判別の対象となる印刷パターンを入力し、その印刷パ
ターンの濃淡を画素に分解してライン毎に光学的に読取
り、該印刷パターンの濃淡に応じた読取り画素データを
得るパターン読取り処理を行う。次に、前記印刷パター
ンの各ライン毎に、そのラインを構成する前記読取り画
素データの合計が、該印刷パターンに対応する前記基準
パターンのラインを構成する前記特徴値の合計に等しく
なるように、該各読取り画素データを正規化して正規化
画素データを得るライン別正規化処理と、前記印刷パタ
ーンのライン毎に、該ラインの前記正規化画素データと
該ラインに対応する前記基準パターンの前記特徴値との
相関をそれぞれ求め、複数のライン別相関値を算出する
ライン別相関処理を行う。その後、前記複数のライン別
相関値に基づいて前記印刷パターンが前記基準パターン
と同一であるか否かの真偽の判別を行う真偽判別処理を
実行する。
【0005】前記真偽判別処理では、前記複数のライン
別相関値が各々すべて所定の許容範囲内に収まっている
場合、又は、前記複数のライン別相関値の平均値が所定
の許容範囲内に収まっている場合に真であると判別して
いる。本発明によれば、以上のように印刷パターンの真
偽判別方法を構成したので、次のような作用が行われ
る。パターン読取り処理において、真偽判別の対象とな
る印刷パターンがライン毎に読取られ、このラインを構
成する画素の濃淡に応じた読取り画素データが得られ
る。ライン毎に得られた読取り画素データは、ライン別
正規化処理において、真偽判定の基準となる基準パター
ンの対応するラインの特徴値によって正規化される。更
に、この正規化によって得られた正規化画素データと、
前記基準パターンの特徴値とのライン別の相関が、ライ
ン別相関処理で求められ、複数のライン別相関値が算出
される。そして、真偽判別処理において、得られた複数
のライン別相関値に基づき、印刷パターンが基準パター
ンと同一であるか否かの真偽判定が行われる。
【0006】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の実施形態におけ
る印刷パターンの真偽判別方法に用いられる真偽判別装
置の一例を示す構成図である。この真偽判別装置は、例
えば、銀行等の自動預金機に組み込まれ、入金された紙
幣が本物か否かを判別するために使用される。この真偽
判別装置は、印刷物である紙幣10の印刷パターンを読
取るために、この紙幣10を搬送する搬送部11と、搬
送されてくる紙幣10に、例えば発光ダイオード(以
下、LEDという)を用いて光を照射し、その反射光ま
たは透過光を検出して印刷パターンを読取る読取部12
とを有している。読取部12は、例えば電荷結合素子
(Charge Coupled Device、以下、CCDという)による
ライン型イメージセンサ等で構成されている。ライン型
イメージセンサは、紙幣10の搬送方向に直角に配置さ
れ、ライン毎に印刷パターンを、例えば0.5mm×
0.5mmの画素に分解して読取るものである。
【0007】読取部12の出力側には、アナログ/ディ
ジタル(以下、A/Dという)変換部13が接続されて
いる。A/D変換部13は、読取部12から入力される
各画素の濃淡を示す電気信号をサンプリングし、このサ
ンプリングしたアナログ量を、例えば256階調のディ
ジタル値のイメージデータIMGに変換するものであ
る。A/D変換部13の出力側は、補正部14へ接続さ
れている。補正部14は、LEDの位置や特性のばらつ
きによる光源むら(シェーディング)を補正して、1ラ
インのCCDの受光量を一様にするものである。補正部
14の出力側は、バッファメモリ15へ接続されてい
る。バッファメモリ15は、読取られたイメージデータ
IMGを判別処理のために一時格納するためのものであ
る。このバッファメモリ15には、紙幣10の輪郭を正
確に抽出するために、その紙幣10よりも一定サイズだ
け大きい領域のイメージデータIMGが格納されるよう
になっている。バッファメモリ15の出力側には、前処
理部17が接続されている。
【0008】これらの搬送部11、読取部12、A/D
変換部13、補正部14、及びバッファメモリ15で
は、制御部16から与えられるタイミング信号に基づい
た一連の処理が行われるようになっている。前処理部1
7は、バッファメモリ15に格納されたイメージデータ
IMGを基に、紙幣10の輪郭を抽出して印刷パターン
のバッファメモリ15内での位置検出を行うものであ
る。また、この前処理部17は、イメージセンサで細分
化されて読取られたイメージデータIMGを、印刷パタ
ーンの特徴が現れるように、一定サイズの画素に集約す
る縮小化及び正規化の処理を行い、縮小化した読取り画
素データXijを生成するものである。前処理部17の
出力側は、金種判別部18へ接続されている。金種判別
部18は、紙幣の種類、表裏、及び読取り方向を判別す
るものである。金種判別部18の出力側は、ライン別正
規化部19へ接続されている。
【0009】ライン別正規化部19は、基準データ記憶
部20に格納されている基準パターンを構成する画素毎
の特徴値REFijを基にして、ライン毎に読取り画素
データXijを正規化して正規化画素データYijを生
成するものである。ライン別正規化部19の出力側は、
フォト判定部21へ接続されている。フォト判定部21
は、各画素位置の正規化画素データYijが基準データ
記憶部20に格納されている各画素位置毎の上限値と下
限値の間にあるか否かのチェックを行うものである。フ
ォト判定部21の出力側は、正損判定部22へ接続され
ている。正損判定部22は、基準データ記憶部20に格
納されている基準パターンの特徴値REFijを基に、
印刷パターンの汚れや、破損の有無を判定するものであ
る。正損判定部22の出力側は、ライン別相関部23へ
接続されている。ライン別相関部23は、基準データ記
憶部20に格納されている基準データの特徴値REFi
jと正規化画素データYijとの相関値CORiを、ラ
イン毎に算出するものである。ライン別相関部23の出
力側は、最終的に印刷パターンの真偽判定を行うための
最終判定部24に接続されている。
【0010】図1は、図4の真偽判定装置を用いた本発
明の実施形態の印刷パターンの真偽判別方法を示すフロ
ーチャートである。以下、このフローチャートの処理内
容を説明する。例えば、真偽判別の対象となる紙幣10
が図1の搬送部11に挿入されると、処理が開始され、
ステップS11へ進む。ステップS11では、読取部1
2及びA/D変換部13によって、パターン読取り処理
が行われる。読取られたイメージデータIMGは、補正
部14に送られ、ステップS12へ進む。ステップS1
2では、シェーディング補正処理が施される。シェーデ
ィング補正処理が施されたイメージデータIMGは、バ
ッファメモリ15に格納された後、前処理部17によっ
て次のステップS13〜S17の処理が行われる。
【0011】ステップS13では、バッファメモリ15
に格納されたイメージデータIMGが読出され、このイ
メージデータIMGから紙幣10の境界部分を検出し、
背景部分を取り除いて紙幣領域のみを抽出するエッジ検
出処理が行われ、ステップS14へ進む。ステップS1
4では、ステップS13のエッジ検出結果に基づいて、
印刷パターンが存在するバッファメモリ15上の基準点
の算出処理が行われる。この算出された基準点を基にし
て,紙幣部分のイメージデータIMGが切り出され、ス
テップS15へ進む。ステップS15では、ステップS
14で算出された基準点が正常であるか否かが判断さ
れ、もし異常であると判断されると、読取られた紙幣1
0はリジェクト(拒絶)されて処理はそこまでで終了す
る。ステップS15で正常であると判断されると、次の
ステップS16へ進む。ステップS16で、イメージセ
ンサで0.5mm×0.5mmの画素に細分化されて読
取られたイメージデータIMGは、例えば縦横それぞれ
8個ずつ、即ち64個の画素で構成される4mm角の読
取り画素データXijに集約される。そして、64個の
画素の平均値が計算されて、その読取り画素データXi
jの値とされる。これは、印刷パターンの特徴を明らか
にし、基準パターンの特徴値REFijとの比較をする
ための前処理である。ステップ16では、紙幣1枚分の
読取り画素データ、例えば一万円札の場合、縦17×横
38=646個の読取り画素データXij(但し、i=
1〜38,j=1〜17)が生成される。ステップS1
6の処理が終了すると次のステップS17へ進む。
【0012】ステップS17では、ステップS16で生
成された複数の読取り画素データXijの平均値が、規
定の値になるように正規化処理が行われる。この正規化
の方法としては、平均値と規定の値とから求められる係
数を各読取り画素データXijに乗算する方法や、平均
値と規定の値との差を各読取り画素データXijから差
し引く等の方法がある。ステップS17において正規化
された読取り画素データXijは、ステップS18へ送
られる。金種判別部18において、ステップS18にお
ける金種判別が行われる。この金種判別は、読取られた
紙幣10の種類(千円札、五千円札、一万円札)、裏
表、及び読取り方向(ここでは、これらの種別を金種と
いう)を予め設定された基準データに基づいて判別する
処理である。例えば、読取り画素データXijから得ら
れる多次元ベクトルと各金種毎の基準データの多次元ベ
クトルとの余弦が最大のものを選択するベクトル相関
法、予め定められた上限値と下限値の範囲内に各読取り
画素データXijが含まれる割合が最大のものを選択す
るエンベロープ法等の手法がある。ステップS18の判
別結果は、ステップS19で判断され、異常であると判
断されると、読取られた紙幣10はリジェクトされ、処
理はそこまでで終了する。ステップS19で正常である
と判断されると、読取り画素データXijは図4のライ
ン別正規化部19へ送られる。
【0013】ライン別正規化部19では、図1のステッ
プS20におけるライン別正規化処理が図3に示すよう
に行われる。図3は、図1のステップS20におけるラ
イン別正規化処理の説明図である。この図3には、ステ
ップS19までの各処理によっ得られた紙幣10の読取
り画素データXijと、紙幣10の搬送方向に垂直なラ
インLi及びラインを構成する画素位置jの関係が示さ
れている。ステップS20では、まず、これらの各ライ
ンLi(i=1〜38、但し一万円札の場合、以下同
じ)に対する補正係数Ki(i=1〜38、但し千円札
の場合、以下同じ)が、次の(1)式のように定められ
る。 Ki=av(REFij)/av(Xij) ・・・(1) 但し、av(REFij):基準パターンのラインLiの
特徴値REFの平均値 av(Xij) :ラインLiの読取り画素データXi
jの平均値 次に、この補正係数Kiを使用して、次の(2)式によ
り、ラインLiの各画素位置j(j=1〜17、但し一
万円札の場合、以下同じ)の読取り画素データXijの
値を正規化し、正規化画素データYijが得られる。 Yij=Ki×Xij ・・・(2) 但し、Xij:ラインLiのj番目の読取り画素データ Yij:ラインLiのj番目の正規化画素データ ステップS20でライン別正規化処理が行われた後、得
られた正規化画素データYijは、ステップS21へ送
られる。ステップS21は、フォト判定部21における
処理であり、ここではエンベロープ判別処理が行われ
る。これは、予め各金種の画素位置毎に定められた上限
値と下限値の範囲内に各正規化画素データYijが含ま
れる割合を調べる処理であり、従来から行われている判
別処理である。ステップS21のエンベロープ判別処理
の結果は、次のステップS22で判定される。
【0014】ステップS22では、ステップS21で得
られたエンベロープ判別処理の結果に基づいて印刷パタ
ーンが明らかに基準パターンとは異なっているか否かの
判定を行う。印刷パターンが明らかに本物ではないと判
定されると、処理はこの時点で終了する。そうでない場
合は次のステップS23へ進む。ステップS23は、正
損判定部22における処理であり、基準データ記憶部2
0に格納されている基準データを基に、読取ったデータ
に汚れや破損があるか否かの正損判別処理が行われる。
判別結果に異状があれば、処理はこの時点で終了する。
判別結果が正常であれば次のステップS25へ進む。ス
テップS25は、ライン別相関部23における処理であ
る。ここではライン別相関判別のために、正規化画素デ
ータYijと基準パターンの特徴値REFijから、次
の(3),(4)式によってラインLi毎の相関値CO
Ri(i=1〜m、但し一万円札の場合m=38、以下
同じ)及び印刷パターン全体の相関値CORが算出され
る。
【0015】
【数1】 (3),(4)式で得られた相関値CORi,COR
は、最終判定部24へ送られ、ステップS26による最
終判定が行われる。ステップS26において、各ライン
Liの相関値CORiが、次の(5)式のように、すべ
て所定の許容範囲内(例えば、閾値th以上)に収まっ
ている場合、読取った紙幣10は本物であると判別され
る。
【0016】 CORi>th ・・・(5) 或いはまた、印刷パターン全体の相関値CORが、次の
(6)式のように、所定の許容範囲(例えば、閾値TH
以上)に収まっている場合、読取った紙幣10は本物で
あると判別される。 COR>TH ・・・(6) 以上の様に、本実施形態の真偽判別方法では、次の
(i)〜(iii)のような利点がある。
【0017】(i)ステップS12でライン毎にシェー
ディング補正処理を行うため、処理時間はかかるが補正
の精度が向上し、ライン内の画素のレベル偏差が小さく
なる。 (ii)ステップS20でライン別正規化処理を行うた
め、ラインLi毎の正規化画素データYijの平均値は
一定になり、この正規化画素データYijを印刷パター
ンの真偽判別に使用することにより、読取装置や光学系
のばらつきによる読取り画素データXijの変動を低減
させる。 (iii)ステップS25でライン別相関判別処理を行うた
め、個々の画素の濃淡データの比較ではなく、ラインL
i毎に分布形状の比較が可能となり、印刷パターンの微
妙な相違を精度良く検出できる。なお、本発明は、上記
実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この
変形例としては、例えば、次のようなものがある。
【0018】(a)印刷物として、紙幣を対象として真
偽判別方法を説明したが、株券、金券等の有価証券を対
象とすることも可能である。 (b)1種類の印刷パターンについて真偽を判別する場
合は、図1のステップS18及びS19の金種判別処理
と、図4の金種判別部18は不要である。 (c)図1のステップS21のエンベロープ判別処理と
図4のフォト判別部21は無くても良いが、比較的許容
度の広い判別を短時間で行うことができるので、時間の
かかる厳密な判定の前に、明らかに本物では無いと判別
されたものを排除するためには有効である。 (d)本物の紙幣のみを識別し、その他をすべてリジェ
クトすれば良い場合は、図1のステップS23の正損判
別処理と図4の正損判別部22は不要である。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、真偽判別の対象となる印刷パターンをライン毎に
読取り、ライン毎に得られた読取り画素データを、真偽
判定の基準となる基準パターンの対応するラインの特徴
値で正規化している。このため、読取装置の光学系のば
らつきによる画素データの変動が低減するので、真偽判
定の許容値の幅を狭くすることが可能になり、厳密な判
別ができる。更に、正規化画素データと基準パターンの
特徴値とのライン別の相関を求め、複数のライン別相関
値を算出しているので、ライン毎の相関値の分布から、
印刷パターンの微妙な相違を的確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す印刷パターンの真偽判
別方法のフローチャートである。
【図2】従来の印刷パターンの真偽判別方法を説明する
ための説明図である。
【図3】図1のステップS20のライン別正規化処理の
説明図である。
【図4】本発明の実施形態における印刷パターンの真偽
判別方法に用いられる真偽判別装置の構成図である。
【符号の説明】 12 読取部 19 ライン別正規化部 20 基準データ記憶部 23 ライン別相関部 24 最終判定部 S11 パターン読取り処理 S20 ライン別正規化処理 S25 ライン別相関処理 S26 最終判定処理

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のラインで構成され、それらの各ラ
    インの画素位置毎に濃淡に基づく特徴値が定められた基
    準パターンに対して、真偽判別の対象となる印刷パター
    ンを入力し、その印刷パターンの濃淡を画素に分解して
    ライン毎に光学的に読取り、該印刷パターンの濃淡に応
    じた読取り画素データを得るパターン読取り処理と、 前記印刷パターンの各ライン毎に、そのラインを構成す
    る前記読取り画素データの平均値が、該印刷パターンに
    対応する前記基準パターンのラインを構成する前記特徴
    値の平均値に等しくなるように、該各読取り画素データ
    を正規化して正規化画素データを得るライン別正規化処
    理と、 前記印刷パターンのライン毎に、該ラインの前記正規化
    画素データと該ラインに対応する前記基準パターンの前
    記特徴値との相関をそれぞれ求め、複数のライン別相関
    値を算出するライン別相関処理と、 前記複数のライン別相関値に基づいて前記印刷パターン
    が前記基準パターンと同一であるか否かの真偽の判別を
    行う真偽判別処理とを、 実行することを特徴とする印刷パターンの真偽判別方
    法。
  2. 【請求項2】 前記真偽判別処理は、前記複数のライン
    別相関値が各々すべて所定の許容範囲内に収まっている
    場合、又は該複数のライン別相関値の平均値が所定の許
    容範囲内に収まっている場合に真であると判別すること
    を特徴とする請求項1記載の印刷パターンの真偽判別方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102222384A (zh) * 2011-05-27 2011-10-19 尤新革 纸币多光谱图像分析方法
CN106530482A (zh) * 2016-11-03 2017-03-22 深圳怡化电脑股份有限公司 纸币币值的识别方法及装置

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