JP2004279327A - 圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ハウジング22とコネクタハウジング23とはかしめにより一体化されており、本体ハウジング22のシールダイヤフラム29とコネクタハウジング23の陥没部24との間に液体封入空間31が形成されている。シールダイヤフラム29を押さえている押さえ部材30の折曲部30aの対向面30bとコネクタハウジング23の陥没部24の内周面24aとが対向しており、それらの対向面間にOリング34が圧入されて液体封入空間31を液密に封止している。これらの対向面の面方向はかしめ方向を指向しており、かしめ荷重のばらつきにかかわらず液体封入空間31を確実に封止することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂シールダイヤフラム型の圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開平7−243926号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図4は、特開平7−243926号公報の圧力センサを示している。この図4において、圧力センサ1は、本体ハウジング2にコネクタハウジング3をかしめにより一体化して構成されており、コネクタハウジング3に形成された陥没部4が本体ハウジング2に設けられたシールダイヤフラム5により閉鎖されて液体封入空間6が形成されている。陥没部4の中央には圧力検出素子7が固定されていると共に、液体封入空間6には圧力伝達媒体が封入されている。従って、本体ハウジング2に形成された圧力導入孔8を通じて導入される圧力作用媒体の圧力がシールダイヤフラム5を介して圧力伝達媒体に伝わるので、圧力検出素子7により圧力作用媒体の圧力を検出することができる。
【0005】
ところで、液体封入空間6を液密に封止する手段としてコネクタハウジング3に形成された溝部9にOリング10を配置し、各ハウジング2,3をかしめで一体化する際にOリング10を潰すことにより液体封入空間6を液密に封止するようにしている。
【0006】
しかしながら、各ハウジング2,3をかしめで一体化する方向とOリング10の潰れ方向とが同一であるので、かしめ荷重の大小によりOリング10の潰れ量が変動し、不具合を生じる虞がある。
即ち、かしめ荷重が過小な場合のOリング10の状態を模式的に示す図5において、Oリング10が潰れた状態の潰れ幅(図示縦幅)は大きく、シール不良を招来する虞がある。また、かしめ荷重が過大な場合のOリング10の状態を模式的に示す図6において、Oリング10が潰れた状態の幅は小さく、耐久性が悪化する虞がある。このため、かしめ荷重の厳格な管理が必要であり、工数低減の妨げとなっている。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つのハウジングを一体化することにより形成さえる液体封入空間を液密部材により液密に封止する構成において、両方のハウジングを一体化する方向の力のばらつきにかかわらず液体封入空間を確実に封止することができると共に液密部材の耐久性が低下することがない圧力センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、第1のハウジングと第2のハウジングとを一体化すると、ダイヤフラムと第2のハウジングとにより閉鎖された液体封入空間が形成される。そして、外部から第1のハウジングに導入される圧力作用媒体の圧力に応じてダイヤフラムが変位し、液体封入空間に封入されている圧力伝達媒体に圧力が伝わる。これにより、圧力検出素子が圧力伝達媒体の圧力を検出するので、圧力作用媒体の圧力を検出することができる。
【0009】
ここで、液体封入空間を液密に封止している液密部材が圧接している対向面は、その面方向が第1のハウジングと第2のハウジングとが一体化される方向を指向しているので、一体化される際の力のばらつきにかかわらず液密部材の圧接状態が変動してしまうことを防止できる。これにより、液密部材の潰れ量を一定とすることができるので、液密部材による液密機能を十分に発揮できると共に耐久性が低下してしまうことを防止できる。
【0010】
請求項2の発明によれば、第1のハウジングにおいて液密部材を受ける必要がないので、ダイヤフラムを受ける部位を液密部材よりも外周側とすることができる。これにより、ダイヤフラムの有効可動径を大きくすることができるので、液体封入空間に封入される圧力伝達媒体の熱による体積膨張・収縮変化吸収性が向上可能となる。
【0011】
請求項3の発明によれば、第1のハウジングと第2のハウジングとをかしめる際のかしめ荷重のばらつきにかかわらず液体封入空間を確実に封止することができる。
【0012】
請求項4の発明によれば、液密部材として一般的なOリングを用いて実施することができ、コストの低減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
図1は圧力センサの全体概略を示す断面図である。この図1において、圧力センサ21は、金属製の本体ハウジング(第1のハウジングに相当)22と樹脂製のコネクタハウジング(第2のハウジングに相当)23とをかしめにより一体化して構成されている。コネクタハウジング23の図示下面には陥没部24が形成されていると共に、その陥没部24の中央に凹部25が形成されており、その凹部25に圧力検出素子26が配置されている。つまり、圧力検出素子26は、ガラス台座27に陽極接合された状態でコネクタハウジング23の凹部25に接着剤で固定されている。
【0014】
金属製の本体ハウジング22には圧力導入孔28が形成されている。この本体ハウジング22の図示上面には、圧力導入孔28を閉鎖するように金属製の薄肉円盤状のシールダイヤフラム29が添設され、そのシールダイヤフラム29の外周部に金属製の円環状の押さえ部材30が添設されている。この押さえ部材30の全周は、シールダイヤフラム29を介して本体ハウジング22に溶接されている。これにより、圧力導入孔28の一端はシールダイヤフラム29により液密に閉鎖されていることになる。
【0015】
本体ハウジング22とコネクタハウジング23とが一体化された状態では、シールダイヤフラム29とコネクタハウジング23の陥没部24との間で液体封入空間31が形成され、その液体封入空間31に圧力伝達媒体である例えばシリコンオイル32が封入されている。信号伝達端子であるコネクタピン33はコネクタハウジング23内に内部保持されるようにインサートモールドにより一体成形されており、さらにコネクタハウジング23との界面は図示しない接着剤で液密に封止されている。
【0016】
ここで、本体ハウジング22とコネクタハウジング23とはかしめにより単に強く密着しているだけであることから、液体封入空間31をOリング(液密部材に相当)34により液密に封止するようにしている。具体的には、押さえ部材30の内周縁部には図示上方に折曲された折曲部30aが形成されており、この折曲部30aは、コネクタハウジング23の陥没部24の内周面(対向面に相当)24aと対向した対向面30bを有している。これらの対向面24a,30bは、本体ハウジング22とコネクタハウジング23との密着面と液体封入空間31との間に設けられているので、それらの対向面24a,30b間にOリング34を圧入状態で配置することにより液体封入空間31を液密に封止することができる。
尚、本体ハウジング22においてシールダイヤフラム29を図1の下方から支持する受部29aは、両方のハウジング22,23のかしめ時にOリング34を受ける必要がないことから、Oリング34よりも外周側に位置している。
【0017】
次に、このような構成の圧力センサ21におけるシリコンオイル32の封入方法について述べる。まずコネクタハウジング23の凹部25にガラス台座27、圧力検出素子26を固着し、コネクタピン33との間でボンディングワイヤ35により電気的に接続した後、Oリング34を図1に示す位置に配置する。そしてコネクタハウジング23の圧力検出素子26側を上にして(図1の上下を逆向きにする)、コネクタハウジング23の凹部25の上方からシリコンオイル32を一定重量測っておき、ディスペンサ等にて定量注入する。またコネクタハウジング23を重量計の上に載せシリコンオイル32を注入して、一定重量増加時点で注入を止め、一定量のシリコンオイル量とすることもできる。この場合の一定量とはシリコンオイル32が封入された場合、シールダイヤフラム29が圧力センサ21として理想的なダイヤフラム形状になる量である。
【0018】
次に、シールダイヤフラム29が全周溶接された本体ハウジング22を上から水平を保ったままコネクタハウジング23に嵌合するようおろし、コネクタハウジング23の上端面23aと押さえ部材30が十分接するまで押え、本体ハウジング22を全周かしめて固定する。
以上のようにして圧力センサ21を製造することができる。
【0019】
ここで、本体ハウジング22の押さえ部材30の折曲部30aが有する対向面30bとコネクタハウジング23の陥没部24の内周面24aとは、その面方向がかしめ方向を指向するように設定されているので、かしめ荷重が変動するにしても、両者の間の間隙寸法は一定である。つまり、図2に示すようにかしめ荷重が過小な場合であっても、Oリング34が潰れた状態の幅は通常の場合と同一となり、図5に示した従来構造のものと違って、Oリング34によるシール不良が生じてしまうことを防止できる。また、図3に示すようにかしめ荷重が過大な場合であっても、Oリング34が潰れた状態の幅は通常の場合と同一となり、図6に示した従来構造のものと違って、Oリング34の耐久性が悪化してしまうことを防止できる。
【0020】
このような実施の形態によれば、Oリング34に圧接して液体封入空間31を封止するための対向面24a,30bの面方向を、両方のハウジング22,23をかしめる方向を指向するように設定したので、かしめ荷重がばらつく場合であっても、液体封入空間31をOリング34により確実に封入することができると共に、Oリング34の耐久性が悪化してしまうことを防止できる。従って、Oリングの潰し方向とかしめ方向とが一致する従来例のものと違って、かしめ荷重の制御管理幅を緩和できる。
【0021】
しかも、上述のようにかしめ荷重の制御管理幅を緩和できる結果、液体封入空間31の容積を容易に調整することが可能となり、ケース寸法公差ばらつきによる液体封入空間31の容積のばらつき、或は封入オイル量のばらつきをかしめ荷重の微調整により各ばらつき分を補正することが可能となり、センサ特性のばらつき低減させることが可能となる。このことは、部品公差、封入オイルの組付け公差のばらつきによる影響を回避することを意味して折り、生産性を向上することが期待できる。
【0022】
また、従来構造では、Oリングの潰し力を得るために、本体ハウジングにOリングを受ける受部を設けるようにしており、このため、受部の存在によりシールダイヤフラムの有効可動径が小さく、シリコンオイルの体積膨張収縮吸収量が小さくなるものの、本実施の形態によれば、Oリング34を受ける受部が不要となり、シールダイヤフラム29の有効可動径を容易に拡げることが可能となるため、熱によるオイルの体積膨張、収縮変化をシールダイヤフラム29にて吸収することでセンサ特性のばらつき低減が可能となる。
【0023】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本体ハウジング22とコネクタハウジング23とを一体化する手段として、かしめに代えて、ネジ止め、接着などを用いるようにしてもよい。また、Oリングに代えて、ゴムパッキンを用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体の縦断面図
【図2】かしめ荷重が過小な場合の要部の断面図
【図3】かしめ荷重が過大な場合の図2相当図
【図4】従来例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】図3相当図
【符号の説明】
21は圧力センサ、22は本体ハウジング(第1のハウジング)、23はコネクタハウジング(第2のハウジング)、24aは内周面(対向面)、26は圧力検出素子、29はシールダイヤフラム(ダイヤフラム)、30は押さえ部材、30bは対向面、31は液体封入空間、34はOリング(液密部材)である。
Claims (4)
- 外部から導入される圧力作用媒体の圧力に応じて変位するダイヤフラムを有した第1のハウジングと、
印加した圧力を信号に変換して出力する圧力検出素子を有した第2のハウジングと、
前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとが一体化された状態で前記ダイヤフラムと前記第2のハウジングとにより閉鎖される液体封入空間と、
前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとが一体化された状態でそれらの密着面と前記液体封入空間との間で互いに対向するように設けられた対向面と、
この対向面間に圧入状態で配置され、前記液体封入空間を液密に封止する液密部材と、
前記液体封入空間に封入される圧力伝達媒体とを備えた圧力センサにおいて、前記対向面は、その面方向が前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとが一体化される方向を指向するように設けられていることを特徴とする圧力センサ。 - 前記ダイヤフラムの外周部を前記第2のハウジングに固定する押さえ部材を備え、
前記対向面の一方は前記押さえ部材からなり、前記対向面の他方は前記第2のハウジングの表面からなり、
前記第1のハウジングにおいて前記ダイヤフラムを支持する部位は、前記液密部材よりも外周側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。 - 前記第1のハウジングと第2のハウジングとは、かしめにより一体化されていることを特徴とする請求項1または2記載の圧力センサ。
- 前記液密部材はOリングであることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の圧力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003073902A JP2004279327A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004279327A true JP2004279327A (ja) | 2004-10-07 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7210357B2 (en) | 2004-11-25 | 2007-05-01 | Denso Corporation | Pressure sensor and manufacturing method of the same |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003073902A patent/JP2004279327A/ja active Pending
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US7210357B2 (en) | 2004-11-25 | 2007-05-01 | Denso Corporation | Pressure sensor and manufacturing method of the same |
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