JP2004279120A - 電子式電力量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】運用状況を監視して適正な電力取引を可能にする電力量計を提供する。
【解決手段】外部から入力された電圧をデジタルの電圧信号に変換すると共に、外部から入力されて負荷に出力される電流をデジタルの電流信号に変換する入力変換部33と、入力変換部33からの電圧信号と電流信号とを演算して電力を算出し、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を出力すると共に、電圧信号と電流信号とから成る診断用信号を送信する電力演算部34と、電力演算部34からのパルス信号に含まれるパルスを積算して電力量を算出すると共に、電力演算部34から送信された診断用信号を受信し、受信された診断用信号に基づいて電力演算部34における計量状態を診断する中央演算部35と、中央演算部35で行われた診断の結果を表示する表示部38とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】外部から入力された電圧をデジタルの電圧信号に変換すると共に、外部から入力されて負荷に出力される電流をデジタルの電流信号に変換する入力変換部33と、入力変換部33からの電圧信号と電流信号とを演算して電力を算出し、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を出力すると共に、電圧信号と電流信号とから成る診断用信号を送信する電力演算部34と、電力演算部34からのパルス信号に含まれるパルスを積算して電力量を算出すると共に、電力演算部34から送信された診断用信号を受信し、受信された診断用信号に基づいて電力演算部34における計量状態を診断する中央演算部35と、中央演算部35で行われた診断の結果を表示する表示部38とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、需要家が使用する電力を計量する電子式電力量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、需要家が使用する電力を計量するための電力量計として、電子式電力量計が知られている。このような電子式電力量計の一例を図3に示す。この電子式電力量計は、電圧端子91、電流端子92、電圧検出部93、電流検出部94、電力演算部95、中央演算部96、操作部97、記憶部98及び表示部99から構成されている。
【0003】
この電子式電力量計の電圧端子91には、配電線2を介して電圧供給設備1が接続される。また、電流端子92には、配電線4を介して電流供給設備6が接続されると共に、配電線5を介して負荷7が接続される。更に、中央演算部96には、当該電子式電力量計に各種設定を行うための設定器8が接続される。この設定器8は、外部と通信する機能を備えている。
【0004】
この電子式電力量計では、電圧端子91から入力された電圧は電圧検出部93に供給される。電圧検出部93は、電圧端子91からの電圧を検出し、この検出結果をアナログ信号として電力演算部95に送る。一方、電流端子92から入力された電流は電流検出部94を経由して電流端子92に導かれ、この電流端子92から負荷7に供給される。電流検出部94は、電流端子92から入力された電流を検出し、この検出結果をアナログ信号として電力演算部94に送る。
【0005】
電力演算部95は、電圧検出部93から送られてくるアナログ信号と電流検出部94から送られてくるアナログ信号とを乗算して電力を算出する。そして、電力演算部95は、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を生成し、中央演算部96に送る。
【0006】
中央演算部96は、電力演算部95から送られてくるパルス信号に含まれるパルスの数を積算(累積加算)する。この積算により得られた積算値は、表示部99に送られ、負荷7の使用電力量として表示される。また、一定期間内で積算された積算値は、該一定期間内の負荷7の使用電力量を表す検針値として記憶部98に格納される。また、操作部97に設けられた押釦(図示しない)が操作された場合は、前回の検針から現時点までの電力、電力量、検針日時が検針値として記憶部98に記憶される。
【0007】
また、中央演算部96は、外部から設定器8を介した通信によって電子式電力量計の運用条件の設定が行われる場合は、パスワードの照合を行う。そして、このパスワードが正当である場合にのみ、電子式電力量計の運用条件の設定が可能となる。
【0008】
なお、図3に示した従来の電子式電力量計に関連する従来技術として、例えば特許文献1がある。
【0009】
【特許文献1】
特許第3112611号(第3頁−6頁、第5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電子式電力量計は、運用状況を監視する機能を備えていないため、運用時の計量状態や計器の動作状態を確認することができない。従って、例えば通信によって不正に運用条件の設定が変更されたり、押釦を操作することによって不正に検針が行われても、それらは次回の検針時まで知ることができない。
【0011】
また、電子式電力量計の内部が故障し、電力演算部で動作不良が発生したような場合に、その時点では故障個所を判別し難いため、不具合が発生した時点の状況は不明である。その結果、電力の料金取引に支障をきたす恐れがある。
【0012】
そこで、本発明の課題は、運用状況を監視して適正な電力取引を可能にする電子式電力量計を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子式電力量計は、上記課題を達成するために、外部から入力された電圧をデジタルの電圧信号に変換すると共に、外部から入力されて負荷に出力される電流をデジタルの電流信号に変換する入力変換部と、前記入力変換部からの前記電圧信号と前記電流信号とを演算して電力を算出し、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を出力すると共に、前記電圧信号と前記電流信号とから成る診断用信号を送信する電力演算部と、前記電力演算部からの前記パルス信号に含まれるパルスを積算して電力量を算出すると共に、前記電力演算部から送信された前記診断用信号を受信し、受信された前記診断用信号に基づいて前記電力演算部における計量状態を診断する中央演算部と、前記中央演算部で行われた診断の結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この電子式電力量計によれば、電力演算部は、外部から入力された電圧及び電流をデジタルの電圧信号及び電流信号を演算して電力を表すパルス信号として中央演算部に送ると共に、このパルス信号とは別個に、上記電圧信号及び電流信号を診断用信号として中央演算部に送信する。中央演算部は、この診断用信号を受信して電力演算部における計量状態を診断し、その結果を表示部に表示する。従って、表示部に運用状況が表示されるので、運用時の計量状態や動作状態を監視することができ、適正な電力取引が可能になる。
【0015】
本発明に係る電子式電力量計は、前記中央演算部との通信によりデータが送受信される記憶部を備え、前記中央演算部は、前記記憶部に記憶されているデータを受信し、受信したデータと当該中央演算部で得られたデータとを比較することにより動作状態を診断し、診断結果を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0016】
この電子式電力量計によれば、記憶部に記憶されているデータと中央演算部で得られたデータとを比較することにより動作状態の診断が可能になり、その診断結果が表示部に表示されるので、運用状況を監視することができ、適正な電力取引が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子式電力量計の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の構成を示すブロック図である。この電子式電力量計は、電圧端子31、電流端子32、入力変換部33、電力演算部34、中央演算部35、操作部36、記憶部37及び表示部38から構成されている。
【0019】
この電子式電力量計の電圧端子31には、配電線2を介して電圧供給設備1が接続される。また、電流端子32には、配電線4を介して電流供給設備6が接続されると共に、配電線5を介して負荷7が接続される。更に、中央演算部35には設定器8が接続される。
【0020】
電圧端子31は、電圧供給設備1から配電線2を介して入力される電圧を電子式電力量計の内部に取り込んで入力変換部33に送る。電流端子32は、電流供給設備6から配電線4を介して入力される電流を電子式電力量計の内部に取り込んで入力変換部33に送る共に、この電流を負荷7に供給する。
【0021】
入力変換部33は、例えばA/D変換器から構成されており、電圧端子31から入力された電圧をデジタル信号に変換してデジタルの電圧信号として電力演算部34に送る。また、入力変換部33は、電流端子32から入力された電流をデジタル信号に変換してデジタルの電流信号として電力演算部34に送る。
【0022】
電力演算部34は、入力変換部33から送られてくる電圧信号と電流信号を内部に保持すると共に、これらを乗算して現在の電力を算出する。そして、電力演算部34は、算出された電力に比例する数のパルスを含むパルス信号SPを生成し、中央演算部35に送る。
【0023】
また、電力演算部34は、中央演算部35との間でデータ通信を行うデータ通信機能を有する。電力演算部34は、中央演算部35からの要求があった場合に、このデータ通信機能を用いて、内部に保持している電圧信号及び電流信号を診断用信号SDとして中央演算部35に送信する。
【0024】
中央演算部35は、電力演算部34から受信したパルス信号SPに含まれるパルス数を積算する。この積算により得られた積算値は、一定期間の使用電力量の検針値として使用され、その時点での電力量、電力、検針日時が計算される。
【0025】
また、中央演算部35は、電力演算部34及び記憶部37との間でデータ通信を行うデータ通信機能を有する。中央演算部35は、このデータ通信機能を用いて、電力演算部34に対し診断用信号SDの送信を要求する。この要求に応答して、電力演算部34から診断用信号SDが送られてくると、この診断用信号SDに基づいて自己診断を実行し、電圧端子31への入力状態及び電流端子32への入力状態を監視する。
【0026】
また、中央演算部35は、データ通信機能を用いて、計算された電力量、電力、検針日時を記憶部37に送信する。また、記憶部37から電力量、電力、検針日時を読み出して自己診断を実行する。
【0027】
操作部36は、手動検針を開始させるための押釦(図示しない)を備えている。この押釦が押下されることにより、手動検針が実行される。記憶部37は、中央演算部35との間でデータの送受信を行うデータ通信機能を備えている。この記憶部37は、中央演算部35から受信した種々のデータを記憶すると共に、記憶されているデータを中央演算部35に送信する。表示部38は、中央演算部35から送られてくるデータに基づいて種々の表示を行う。
【0028】
設定器8は、当該電子式電力量計に各種設定、例えば当該電子式電力量計の運用条件を設定したり、検針を指示したりするために使用される。この設定器8は、外部と通信する機能を備えている。従って、この通信機能を用いることにより、外部(例えばセンタ装置)から運用条件の設定や検針の指示を行うことができる。
【0029】
次に、このように構成された本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の動作を、中央演算部35の動作を中心に、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0030】
まず、電圧供給設備1から配電線2を介して電圧端子31に入力された電圧は、入力変換部33でデジタルの電圧信号に変換され、電力演算部34に保持される。同様に、電流供給設備6から配電線4を介して電流端子32に入力された電流は、デジタルの電流信号に変換されて電力演算部34に保持される。電力演算部34は、電圧信号と電流信号とを乗算して電力を算出し、これを電力に比例した数のパルスを含むパルス信号に変換して中央演算部35に送る。
【0031】
中央演算部35は、電力演算部34からのパルス信号が受信されたかどうかを判定する(ステップS10)。そして、パルス信号が受信されたと判定した場合には、電力演算部34に対し、データ通信機能を用いて電圧信号及び電流信号の送信を要求し、電力演算部34との間で通信が可能かどうかを判定する(ステップS11)。
【0032】
ここで、通信が不可能である、即ち電力演算部34から電圧信号及び電流信号が受信されないと判定した場合には、中央演算部35は、電力演算部34が異常である旨を認識し、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に電力演算部34が異常である旨が表示される(ステップS12)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0033】
一方、ステップS11で通信が可能である、即ち電力演算部34から電圧信号及び電流信号が受信されたと判定した場合には、それを内部のメモリに格納する。次に、中央演算部35は、ステップS10で受信されたパルス信号SPに含まれるパルスを積算して積算値を算出する。そして、データ通信機能を用いて積算値を記憶部37に送り、記憶部37との通信が可能かどうかを判定する(ステップS13)。
【0034】
ここで、記憶部37との通信が不可能であると判定した場合には、中央演算部35は、記憶部37が異常である旨を認識し、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に記憶部37が異常である旨が表示される(ステップS14)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。一方、ステップS13で通信が可能であると判定されると、自己診断処理が実行される。
【0035】
自己診断処理では、電力演算部34は、設定器8による設定によって記憶部37に記憶されている運用条件と、ステップS11で取り込まれて内部に格納されている診断用信号(電圧信号及び電流信号)とを照合して自己診断を実行し、自己診断の結果が妥当であるかどうかを判定する(ステップS15)。ここで、自己診断の結果が妥当でないと判定されると、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に、電力演算部34における計量状態が異常である旨が表示される(ステップS16)。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0036】
ステップS15で、自己診断の結果が妥当であると判定されると、次に、設定器8から設定要求が有るかどうかが判定される(ステップS17)。ここで、設定要求があると判定されると、次に、設定器8から設定要求と一緒に送られてきたパスワードと電子式電力量計に予め記憶されているパスワードとが照合され、両方のパスワードが一致するかどうかが判定される(ステップS18)。
【0037】
ここで、ステップS18で、両方のパスワードが一致しないと判定されると、その旨を表すデータが表示部38に送られる。これにより、表示部38に、パスワードが異常である旨が表示される(ステップS19)。従って、設定ミスや人為的な不正を防止することができる。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0038】
一方、ステップS18で、両方のパスワードが一致すると判定されると、運用条件の設定が行われる(ステップS20)。ここで設定された運用条件は、記憶部37に格納される。なお、上記ステップS17で設定要求がないと判定されると、ステップS18及びS20の処理はスキップされる。
【0039】
次に、検針指示があるかどうかが判定される(ステップS21)。即ち、操作部36に設けられた押釦の押下による手動検針の指示がなされたかどうか、又は通信により設定器8を介して自動検針のコマンドが送られてきたかどうかが判定される。ここで、検針指示があると判定されると、次に、検針禁止期間があるかどうかが判定される(ステップS22)。ここで、検針禁止期間とは、前回の検針が行われてから検針が禁止される期間である。このステップS22で、検針禁止期間があると判定されると、その旨を表すデータが表示部38に送られる。これにより、表示部38に、検針禁止である旨が表示される(ステップS23)。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0040】
ステップS22で、検針禁止期間がないと判定されると、検針処理が実行される(ステップS24)。その後、シーケンスはステップS10に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、ステップS21で検針指示がないとが判定されると、ステップS22〜S24の処理はスキップされる。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、1つの異常が検出されると、以後の処理を中止して、再度パルス受信待ちに移行するように構成したが、例えば、複数の異常が検出された場合には、異常表示を交互に表示するように構成することもできる。このような構成によれば、表示部38を見ることにより複数の異常が発生していることを確認することができる。
【0042】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る電子式電力量計によれば、電力量計の運用時における不正行為や、異常などの動作状態を確認することができ、電力を管理することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、電子式電力量計において、運用時の状態を自己診断することで、不正行為の防止や器故障の早期発見等が可能になり、円滑且つ適正な料金取引が可能な電子式電力量計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子式電子式電力量計の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】従来の電子式電力量計を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電圧供給設備
2、4、5 配電線
6 電流供給設備
7 負荷
8 設定器
31 電圧端子
32 電流端子
33 入力変換部
34 電力演算部
35 中央演算部
36 操作部
37 記憶部
38 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、需要家が使用する電力を計量する電子式電力量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、需要家が使用する電力を計量するための電力量計として、電子式電力量計が知られている。このような電子式電力量計の一例を図3に示す。この電子式電力量計は、電圧端子91、電流端子92、電圧検出部93、電流検出部94、電力演算部95、中央演算部96、操作部97、記憶部98及び表示部99から構成されている。
【0003】
この電子式電力量計の電圧端子91には、配電線2を介して電圧供給設備1が接続される。また、電流端子92には、配電線4を介して電流供給設備6が接続されると共に、配電線5を介して負荷7が接続される。更に、中央演算部96には、当該電子式電力量計に各種設定を行うための設定器8が接続される。この設定器8は、外部と通信する機能を備えている。
【0004】
この電子式電力量計では、電圧端子91から入力された電圧は電圧検出部93に供給される。電圧検出部93は、電圧端子91からの電圧を検出し、この検出結果をアナログ信号として電力演算部95に送る。一方、電流端子92から入力された電流は電流検出部94を経由して電流端子92に導かれ、この電流端子92から負荷7に供給される。電流検出部94は、電流端子92から入力された電流を検出し、この検出結果をアナログ信号として電力演算部94に送る。
【0005】
電力演算部95は、電圧検出部93から送られてくるアナログ信号と電流検出部94から送られてくるアナログ信号とを乗算して電力を算出する。そして、電力演算部95は、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を生成し、中央演算部96に送る。
【0006】
中央演算部96は、電力演算部95から送られてくるパルス信号に含まれるパルスの数を積算(累積加算)する。この積算により得られた積算値は、表示部99に送られ、負荷7の使用電力量として表示される。また、一定期間内で積算された積算値は、該一定期間内の負荷7の使用電力量を表す検針値として記憶部98に格納される。また、操作部97に設けられた押釦(図示しない)が操作された場合は、前回の検針から現時点までの電力、電力量、検針日時が検針値として記憶部98に記憶される。
【0007】
また、中央演算部96は、外部から設定器8を介した通信によって電子式電力量計の運用条件の設定が行われる場合は、パスワードの照合を行う。そして、このパスワードが正当である場合にのみ、電子式電力量計の運用条件の設定が可能となる。
【0008】
なお、図3に示した従来の電子式電力量計に関連する従来技術として、例えば特許文献1がある。
【0009】
【特許文献1】
特許第3112611号(第3頁−6頁、第5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電子式電力量計は、運用状況を監視する機能を備えていないため、運用時の計量状態や計器の動作状態を確認することができない。従って、例えば通信によって不正に運用条件の設定が変更されたり、押釦を操作することによって不正に検針が行われても、それらは次回の検針時まで知ることができない。
【0011】
また、電子式電力量計の内部が故障し、電力演算部で動作不良が発生したような場合に、その時点では故障個所を判別し難いため、不具合が発生した時点の状況は不明である。その結果、電力の料金取引に支障をきたす恐れがある。
【0012】
そこで、本発明の課題は、運用状況を監視して適正な電力取引を可能にする電子式電力量計を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子式電力量計は、上記課題を達成するために、外部から入力された電圧をデジタルの電圧信号に変換すると共に、外部から入力されて負荷に出力される電流をデジタルの電流信号に変換する入力変換部と、前記入力変換部からの前記電圧信号と前記電流信号とを演算して電力を算出し、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を出力すると共に、前記電圧信号と前記電流信号とから成る診断用信号を送信する電力演算部と、前記電力演算部からの前記パルス信号に含まれるパルスを積算して電力量を算出すると共に、前記電力演算部から送信された前記診断用信号を受信し、受信された前記診断用信号に基づいて前記電力演算部における計量状態を診断する中央演算部と、前記中央演算部で行われた診断の結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この電子式電力量計によれば、電力演算部は、外部から入力された電圧及び電流をデジタルの電圧信号及び電流信号を演算して電力を表すパルス信号として中央演算部に送ると共に、このパルス信号とは別個に、上記電圧信号及び電流信号を診断用信号として中央演算部に送信する。中央演算部は、この診断用信号を受信して電力演算部における計量状態を診断し、その結果を表示部に表示する。従って、表示部に運用状況が表示されるので、運用時の計量状態や動作状態を監視することができ、適正な電力取引が可能になる。
【0015】
本発明に係る電子式電力量計は、前記中央演算部との通信によりデータが送受信される記憶部を備え、前記中央演算部は、前記記憶部に記憶されているデータを受信し、受信したデータと当該中央演算部で得られたデータとを比較することにより動作状態を診断し、診断結果を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0016】
この電子式電力量計によれば、記憶部に記憶されているデータと中央演算部で得られたデータとを比較することにより動作状態の診断が可能になり、その診断結果が表示部に表示されるので、運用状況を監視することができ、適正な電力取引が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子式電力量計の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の構成を示すブロック図である。この電子式電力量計は、電圧端子31、電流端子32、入力変換部33、電力演算部34、中央演算部35、操作部36、記憶部37及び表示部38から構成されている。
【0019】
この電子式電力量計の電圧端子31には、配電線2を介して電圧供給設備1が接続される。また、電流端子32には、配電線4を介して電流供給設備6が接続されると共に、配電線5を介して負荷7が接続される。更に、中央演算部35には設定器8が接続される。
【0020】
電圧端子31は、電圧供給設備1から配電線2を介して入力される電圧を電子式電力量計の内部に取り込んで入力変換部33に送る。電流端子32は、電流供給設備6から配電線4を介して入力される電流を電子式電力量計の内部に取り込んで入力変換部33に送る共に、この電流を負荷7に供給する。
【0021】
入力変換部33は、例えばA/D変換器から構成されており、電圧端子31から入力された電圧をデジタル信号に変換してデジタルの電圧信号として電力演算部34に送る。また、入力変換部33は、電流端子32から入力された電流をデジタル信号に変換してデジタルの電流信号として電力演算部34に送る。
【0022】
電力演算部34は、入力変換部33から送られてくる電圧信号と電流信号を内部に保持すると共に、これらを乗算して現在の電力を算出する。そして、電力演算部34は、算出された電力に比例する数のパルスを含むパルス信号SPを生成し、中央演算部35に送る。
【0023】
また、電力演算部34は、中央演算部35との間でデータ通信を行うデータ通信機能を有する。電力演算部34は、中央演算部35からの要求があった場合に、このデータ通信機能を用いて、内部に保持している電圧信号及び電流信号を診断用信号SDとして中央演算部35に送信する。
【0024】
中央演算部35は、電力演算部34から受信したパルス信号SPに含まれるパルス数を積算する。この積算により得られた積算値は、一定期間の使用電力量の検針値として使用され、その時点での電力量、電力、検針日時が計算される。
【0025】
また、中央演算部35は、電力演算部34及び記憶部37との間でデータ通信を行うデータ通信機能を有する。中央演算部35は、このデータ通信機能を用いて、電力演算部34に対し診断用信号SDの送信を要求する。この要求に応答して、電力演算部34から診断用信号SDが送られてくると、この診断用信号SDに基づいて自己診断を実行し、電圧端子31への入力状態及び電流端子32への入力状態を監視する。
【0026】
また、中央演算部35は、データ通信機能を用いて、計算された電力量、電力、検針日時を記憶部37に送信する。また、記憶部37から電力量、電力、検針日時を読み出して自己診断を実行する。
【0027】
操作部36は、手動検針を開始させるための押釦(図示しない)を備えている。この押釦が押下されることにより、手動検針が実行される。記憶部37は、中央演算部35との間でデータの送受信を行うデータ通信機能を備えている。この記憶部37は、中央演算部35から受信した種々のデータを記憶すると共に、記憶されているデータを中央演算部35に送信する。表示部38は、中央演算部35から送られてくるデータに基づいて種々の表示を行う。
【0028】
設定器8は、当該電子式電力量計に各種設定、例えば当該電子式電力量計の運用条件を設定したり、検針を指示したりするために使用される。この設定器8は、外部と通信する機能を備えている。従って、この通信機能を用いることにより、外部(例えばセンタ装置)から運用条件の設定や検針の指示を行うことができる。
【0029】
次に、このように構成された本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の動作を、中央演算部35の動作を中心に、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0030】
まず、電圧供給設備1から配電線2を介して電圧端子31に入力された電圧は、入力変換部33でデジタルの電圧信号に変換され、電力演算部34に保持される。同様に、電流供給設備6から配電線4を介して電流端子32に入力された電流は、デジタルの電流信号に変換されて電力演算部34に保持される。電力演算部34は、電圧信号と電流信号とを乗算して電力を算出し、これを電力に比例した数のパルスを含むパルス信号に変換して中央演算部35に送る。
【0031】
中央演算部35は、電力演算部34からのパルス信号が受信されたかどうかを判定する(ステップS10)。そして、パルス信号が受信されたと判定した場合には、電力演算部34に対し、データ通信機能を用いて電圧信号及び電流信号の送信を要求し、電力演算部34との間で通信が可能かどうかを判定する(ステップS11)。
【0032】
ここで、通信が不可能である、即ち電力演算部34から電圧信号及び電流信号が受信されないと判定した場合には、中央演算部35は、電力演算部34が異常である旨を認識し、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に電力演算部34が異常である旨が表示される(ステップS12)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0033】
一方、ステップS11で通信が可能である、即ち電力演算部34から電圧信号及び電流信号が受信されたと判定した場合には、それを内部のメモリに格納する。次に、中央演算部35は、ステップS10で受信されたパルス信号SPに含まれるパルスを積算して積算値を算出する。そして、データ通信機能を用いて積算値を記憶部37に送り、記憶部37との通信が可能かどうかを判定する(ステップS13)。
【0034】
ここで、記憶部37との通信が不可能であると判定した場合には、中央演算部35は、記憶部37が異常である旨を認識し、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に記憶部37が異常である旨が表示される(ステップS14)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。一方、ステップS13で通信が可能であると判定されると、自己診断処理が実行される。
【0035】
自己診断処理では、電力演算部34は、設定器8による設定によって記憶部37に記憶されている運用条件と、ステップS11で取り込まれて内部に格納されている診断用信号(電圧信号及び電流信号)とを照合して自己診断を実行し、自己診断の結果が妥当であるかどうかを判定する(ステップS15)。ここで、自己診断の結果が妥当でないと判定されると、その旨を表すデータを表示部38に送る。これにより、表示部38に、電力演算部34における計量状態が異常である旨が表示される(ステップS16)。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0036】
ステップS15で、自己診断の結果が妥当であると判定されると、次に、設定器8から設定要求が有るかどうかが判定される(ステップS17)。ここで、設定要求があると判定されると、次に、設定器8から設定要求と一緒に送られてきたパスワードと電子式電力量計に予め記憶されているパスワードとが照合され、両方のパスワードが一致するかどうかが判定される(ステップS18)。
【0037】
ここで、ステップS18で、両方のパスワードが一致しないと判定されると、その旨を表すデータが表示部38に送られる。これにより、表示部38に、パスワードが異常である旨が表示される(ステップS19)。従って、設定ミスや人為的な不正を防止することができる。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0038】
一方、ステップS18で、両方のパスワードが一致すると判定されると、運用条件の設定が行われる(ステップS20)。ここで設定された運用条件は、記憶部37に格納される。なお、上記ステップS17で設定要求がないと判定されると、ステップS18及びS20の処理はスキップされる。
【0039】
次に、検針指示があるかどうかが判定される(ステップS21)。即ち、操作部36に設けられた押釦の押下による手動検針の指示がなされたかどうか、又は通信により設定器8を介して自動検針のコマンドが送られてきたかどうかが判定される。ここで、検針指示があると判定されると、次に、検針禁止期間があるかどうかが判定される(ステップS22)。ここで、検針禁止期間とは、前回の検針が行われてから検針が禁止される期間である。このステップS22で、検針禁止期間があると判定されると、その旨を表すデータが表示部38に送られる。これにより、表示部38に、検針禁止である旨が表示される(ステップS23)。その後、シーケンスは、ステップS10に戻る。
【0040】
ステップS22で、検針禁止期間がないと判定されると、検針処理が実行される(ステップS24)。その後、シーケンスはステップS10に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。なお、ステップS21で検針指示がないとが判定されると、ステップS22〜S24の処理はスキップされる。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、1つの異常が検出されると、以後の処理を中止して、再度パルス受信待ちに移行するように構成したが、例えば、複数の異常が検出された場合には、異常表示を交互に表示するように構成することもできる。このような構成によれば、表示部38を見ることにより複数の異常が発生していることを確認することができる。
【0042】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る電子式電力量計によれば、電力量計の運用時における不正行為や、異常などの動作状態を確認することができ、電力を管理することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、電子式電力量計において、運用時の状態を自己診断することで、不正行為の防止や器故障の早期発見等が可能になり、円滑且つ適正な料金取引が可能な電子式電力量計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子式電子式電力量計の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子式電力量計の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】従来の電子式電力量計を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電圧供給設備
2、4、5 配電線
6 電流供給設備
7 負荷
8 設定器
31 電圧端子
32 電流端子
33 入力変換部
34 電力演算部
35 中央演算部
36 操作部
37 記憶部
38 表示部
Claims (2)
- 外部から入力された電圧をデジタルの電圧信号に変換すると共に、外部から入力されて負荷に出力される電流をデジタルの電流信号に変換する入力変換部と、
前記入力変換部からの前記電圧信号と前記電流信号とを演算して電力を算出し、算出された電力に比例した数のパルスを含むパルス信号を出力すると共に、前記電圧信号と前記電流信号とから成る診断用信号を送信する電力演算部と、
前記電力演算部からの前記パルス信号に含まれるパルスを積算して電力量を算出すると共に、前記電力演算部から送信された前記診断用信号を受信し、受信された前記診断用信号に基づいて前記電力演算部における計量状態を診断する中央演算部と、
前記中央演算部で行われた診断の結果を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする電子式電力量計。 - 前記中央演算部との通信によりデータが送受信される記憶部を備え、
前記中央演算部は、前記記憶部に記憶されているデータを受信し、受信したデータと当該中央演算部で得られたデータとを比較することにより動作状態を診断し、診断結果を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の電子式電力量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068557A JP2004279120A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 電子式電力量計 |
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JP2003068557A JP2004279120A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 電子式電力量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004279120A true JP2004279120A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33285849
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003068557A Pending JP2004279120A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 電子式電力量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004279120A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009128320A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Toshiba Corp | 電力量計 |
JP2009204535A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toshiba Corp | 電力量計 |
JP2009216505A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Toshiba Corp | 電力量計 |
JP2015169562A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 中国電力株式会社 | 電力量計、及び電力量計の検定システム |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068557A patent/JP2004279120A/ja active Pending
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