JPH07280861A - 保護継電器の試験装置 - Google Patents

保護継電器の試験装置

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JPH07280861A
JPH07280861A JP6074937A JP7493794A JPH07280861A JP H07280861 A JPH07280861 A JP H07280861A JP 6074937 A JP6074937 A JP 6074937A JP 7493794 A JP7493794 A JP 7493794A JP H07280861 A JPH07280861 A JP H07280861A
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JP
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test
unit
data
protective relay
control
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JP6074937A
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Takamitsu Matsunaga
永 高 光 松
Masatoshi Murakami
上 雅 敏 村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易にかつ安全に試験をすることが可能な保
護継電器の試験装置を提供すること。 【構成】 外部から入力される試験対象の保護継電器
(21)の設定データから試験用データを演算し、また
試験結果の良否の判定し試験結果を記憶をする制御シス
テム部(4)と、試験用データを入力し、また保護継電
器(21)から試験結果を入力しそれを制御システム部
(4)に出力する試験器制御部(3)と、試験器制御部
(3)から入力した試験用データに従い、保護継電器
(21)に試験を行うための物理量を与える試験器本体
部(2)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保護継電器の試験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の保護継電器の試験装置で試験をす
るには、試験現場において、試験者が、試験対象となる
保護継電器の整定値、特性、定格及び試験装置の定格を
考慮にいれて、実際に保護継電器へ印加する電流値、電
圧値及び位相値を決定し、それらの値を試験装置に設定
していた。その後、電流計、電圧計、位相計及び時間測
定器を直接保護継電器に接続した後、保護継電器の動作
値、復帰値、動作時間及び復帰時間等を測定していた。
もし、上記各計測器を内蔵した試験装置であれば、予め
試験者が保護継電器の動作理論値から求めた電流値、電
圧値及び位相値を試験装置に設定し、動作値、復帰値、
動作時間及び復帰時間等を計測していた。
【0003】また、試験装置は、試験出力の設定を行う
制御部分と試験出力を発生させる部分とが分離されてお
らず一体化しているか、もしくは両者がケーブルなどで
接続されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の試験装
置では、試験者が試験の度に各種データを考慮しながら
保護継電器に加える電流値、電圧値及び位相角を決めな
ければならず煩わしい。また、保護継電器の電流規格値
を越える電流値を保護継電器へ与える試験を行う場合、
誤って過大な電流を長時間流してしまい、その結果保護
継電器を焼損させてしまうおそれがあった。
【0005】さらに複数の場所に設置してある保護継電
器を同時に試験する場合、複数の試験者同志で連絡を取
り合いながら、試験をする煩わしさがあった。
【0006】そこで本発明の目的は、容易にかつ安全に
試験をすることが可能な保護継電器の試験装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
保護継電器の試験装置は、外部から入力される試験対象
の保護継電器の設定データから試験用データを演算し、
また試験結果の良否を判定し記憶する制御システム部
と、試験用データを入力し、また保護継電器から試験結
果を入力しそれを制御システム部に出力する試験器制御
部と、試験器制御部から入力された試験用データに従
い、保護継電器に試験を行うための物理量を与える試験
器本体部とを備えたものである。
【0008】本発明の請求項2に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部が試験器制御部及び試験器本体
部から切り離され、可搬形であるものである。
【0009】本発明の請求項3に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部が、設定データを入力する入力
部と、設定データに対応する試験手順及び試験内容を予
め記憶している基本情報部と、設定データ及び試験手順
ならびに試験内容から試験用データを演算する演算部
と、試験用データを試験器制御部に出力する第1の制御
データ信号送信部と、試験器制御部から試験結果を入力
し、その試験結果を演算部に出力する第1の制御データ
信号受信部と、第1の制御データ信号受信部の試験結果
を記憶するデータ記憶部と、基本情報部の試験内容及び
データ記憶部に記憶されている試験結果から試験の良否
を判定し、それに従い演算部の演算を制御する比較判定
部とを備えたものである。
【0010】本発明の請求項4に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部に含まれる演算部が、基本情報
部及び比較判定部からのデータに基づき、保護継電器の
許容過大電流値を越える電流が保護継電器に流れないよ
うに、試験用データを演算するとともに許容通電時間を
設定し、もし試験が終了する前に許容通電時間が経過し
た時は、試験用データの出力を止める手段を備えたもの
である。
【0011】本発明の請求項5に係る保護継電器の試験
装置は、試験器制御部が、制御システム部からのデータ
を入力する第2の制御データ信号受信部と、第2の制御
データ信号受信部から入力した試験用データを所定の形
式に変換する発信部と、所定の形式に変換された試験用
データ及び保護継電器からの試験結果を入力する計測部
と、所定の形式に変換された試験用データを試験器本体
部に送信し、また計測部が入力したデータを制御システ
ム部に出力する第2の制御データ信号送信部とを備えた
ものである。
【0012】本発明の請求項6に係る保護継電器の試験
装置は、試験器本体部が、試験器制御部からデータを入
力する第3の制御データ信号受信部と、第3の制御デー
タ信号受信部が入力したデータから保護継電器の設定電
圧値及び設定電流値を取り出す出力設定部と、設定電圧
値の電圧を保護継電器に印加する電圧出力部と、設定電
流値の電流を保護継電器に流す電流出力部とを備えたも
のである。
【0013】本発明の請求項7に係る保護継電器の試験
装置は、試験器本体部に含まれる電流出力部が、許容過
大電流値と実際に保護継電器に流している実際電流の値
とを比較し、もし実際電流の値の方が大きければ、保護
継電器への通電を止める手段を備えたものである。
【0014】本発明の請求項8に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部に記憶されている試験結果を入
力し、所定の形式で記憶・印刷・表示する外部記録装置
を更に備えたものである。
【0015】本発明の請求項9に係る保護継電器の試験
装置は、保護継電器への試験を遠隔制御する遠隔制御用
端末装置と、遠隔制御用端末装置からの制御信号に従い
制御システム部を制御する試験制御用端末装置とを有す
る外部試験制御装置を更に備えたものである。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に係る保護継電器の試験装置
は、制御システム部と、試験器制御部と、試験器本体部
とから構成されるものである。制御システム部は、外部
から入力される試験対象の保護継電器の設定データから
試験用データを求めると共に試験結果の記憶及びその良
否の判定を行うものである。試験器制御部は、制御シス
テム部から入力した試験用データを試験器本体部に出力
すると共に保護継電器からの試験結果を制御システム部
に出力するものである。試験器本体部は試験器制御部か
ら入力した試験用データの物理量を実際に保護継電器に
与えるものである。
【0017】これによって、保護継電器の試験を容易に
行うことが可能となる。
【0018】本発明の請求項2に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部が、試験器制御部及び試験器本
体部から切り離され、可搬形になっているものである。
【0019】これによって、試験者は、保護継電器から
離れた場所において手元の制御システム部を操作するこ
とによって試験をすることが可能になる。
【0020】本発明の請求項3に係る制御システム部
は、設定データを入力する入力部と、設定データに対応
する試験手順及び試験内容を予め記憶している基本情報
部と、設定データ及び試験手順ならびに試験内容から試
験用データを演算する演算部と、試験用データを試験器
制御部に出力する第1の制御データ信号送信部と、試験
器制御部から試験結果を入力し、その試験結果を演算部
に出力する第1の制御データ信号受信部と、第1の制御
データ信号受信部の試験結果を記憶するデータ記憶部
と、基本情報部の試験内容及びデータ記憶部に記憶され
ている試験結果から試験の良否を判定し、それに従い演
算部を制御する比較判定部とを備えている。
【0021】このように、制御システム部が設定データ
から試験用データである保護継電器の動作理論値や試験
用の電流値等を計算するため、試験者は試験装置に所定
の値を入力するだけで済む。また制御システム部が、保
護継電器からの試験結果を試験器制御部を介して入力
し、その結果を正常か否かを判定し、試験の続行・中止
を判定するため、試験者が試験毎にその結果をチェック
する必要がない。
【0022】本発明の請求項4に係る制御システム部に
含まれる演算部は、基本情報部及び比較判定部からのデ
ータに基づき、許容過大電流値を越える電流が保護継電
器に流れないように、試験用データを演算するととも
に、許容通電時間も設定し、もし試験が終了する前に許
容通電時間が経過した時は、試験用データの出力を止め
る手段を備えたものである。
【0023】これによって、過大電流による保護継電器
の焼損を防止することができる。
【0024】本発明の請求項5に係る試験器制御部は、
制御システム部からの試験用データを入力する第2の制
御データ信号受信部と、その試験用データを所定の形式
に変換する発信部と、保護継電器からの試験結果及びそ
の試験用データを計測する計測部と、発信部からのデー
タを試験器本体部に送信し、また発信部からのデータを
制御システム部に出力する第2の制御データ信号送信部
とを備えているものである。
【0025】本発明の請求項6に係る試験器本体部は、
試験器制御部からのデータを入力する第3の制御データ
信号受信部と、第3の制御データ信号受信部のデータか
ら保護継電器に印加すべき設定電圧値及び設定電流値を
取り出す出力設定部と、設定電圧値の電圧を保護継電器
に印加する電圧出力部と、設定電流値の電流を保護継電
器に流す電流出力部とを備えたものである。
【0026】本発明の請求項7に係る試験器本体部に含
まれる電流出力部は、保護継電器の許容過大電流値と実
際に保護継電器に通電している実際電流の値とを比較
し、もし実際電流の値の方が大きければ、保護継電器へ
の通電を止める手段を備えたものである。
【0027】これによって、過大電流による保護継電器
の焼損を防止することができる。
【0028】本発明の請求項8に係る保護継電器の試験
装置は、制御システム部に記憶されている試験結果を入
力し、所定の形式で記憶・印刷・表示する外部記録装置
が更に備えたものである。
【0029】これによって、試験者は、所定の形式で試
験結果を記憶・印刷・表示することができる。
【0030】本発明の請求項9に係る保護継電器の試験
装置は、保護継電器から遠隔の場所に置かれた遠隔制御
用端末装置を操作することによって、保護継電器に接続
された試験制御用端末装置を制御し、制御システム部を
制御するものである。
【0031】これによって、試験者は保護継電器から遠
隔の場所で、所定の試験を実施でき、その試験結果も知
ることができる。
【0032】
【実施例】本発明の請求項1による試験装置1の一実施
例を図1を参照して説明する。図示するように、本実施
例の試験装置1は、制御システム部4と、試験器制御部
3と、試験器本体部2とから構成される。制御システム
部4は、試験者から、試験対象の保護継電器すなわち被
試験装置21の設定データを入力し、その設定データか
ら試験用データ、例えば試験用電流値や試験用電圧値な
どを演算して求め、それらを試験器制御部3に送信し、
また試験器制御部3から受信した試験結果を入力してそ
の良否を判断し、記憶するものである。試験器制御部3
は、制御システム部4から入力した試験用データを試験
器本体部2に送信し、また被試験装置21から受信した
試験結果を制御システム部4に送信するものである。試
験器本体部2は、試験器制御部3から入力したデータに
従い、被試験装置21に必要な電圧、電流を与える。
【0033】これによって、保護継電器の試験を容易に
行うことが可能となる。
【0034】本発明の請求項2による試験装置を図1を
基に説明する。本実施例は、制御システム部4が試験器
本体部2及び試験器制御部3とは切り離され、かつ可搬
形であるものである。そのため、制御システム部4の第
1の制御データ送信部15と試験器制御部3の第2の制
御データ受信部12との間及び制御システム部4の第1
の制御データ信号受信部14と試験器制御部3の第2の
制御データ送信部9との間はそれぞれ無線で通信され
る。
【0035】これによって、試験者から離れた場所に被
試験装置があっても、試験者は、制御システム部を手元
で操作することにより、試験を行い、その結果を知るこ
とができる。
【0036】本発明の請求項3による制御システム部4
の一実施例を図1を参照して説明する。試験者は、被試
験装置21の設定データ34例えば整定値あるいは被試
験装置の動作理論値等を入力部20に入力する。それら
の設定データ34は演算部16及び基本情報部17へ送
られる。基本情報部17では、予め記憶されているデー
タの中から入力された設定データ34に対応する制御デ
ータ情報と理論値演算情報とを選択し、それらを演算部
16に送る。演算部16では、もし入力部20及び基本
情報部17から入力されたデータが被試験装置21の整
定値ならばその整定値からその装置の動作理論値を計算
し、被試験装置21に加えるべき試験用データすなわち
試験用電流値、試験用電圧値及び位相値を演算し、それ
らの試験値を第1の制御データ信号送信部15に送信す
る。第1の制御データ信号送信部15は、入力した値を
後述する試験器制御部3に含まれる第2の制御データ信
号受信部12に送る。
【0037】このように、制御システム部が被試験装置
の動作理論値や電流値等の試験用データを計算するた
め、試験者は試験装置に所定の値を入力するだけで済
み。
【0038】また、被試験装置21からの試験結果を含
む試験結果データ24が、試験器制御部3に含まれる第
2の制御データ信号送信部9から、第1の制御データ信
号受信部14に入力される。第1の制御データ信号受信
部14は、試験結果データ24を演算部16とデータ記
憶部18とに送る。データ記憶部18に送られたデータ
は、試験結果として記憶され、さらに比較判定部19に
送られる。比較判定部19では、入力したデータの良否
判定を行い、その結果を良否判定データ25として、デ
ータ記憶部18及び演算部16へ送る。演算部16で
は、第1の制御データ信号受信部14から入力したデー
タと比較判定部19から入力したデータとから試験の続
行・終了を示す信号26を第1の制御データ信号送信部
15へ送る。
【0039】このように制御システム部が、被試験装置
からの試験結果を試験器制御部を介して入力し、その結
果を記憶し、更に正常か否かを判断して試験の続行・中
止を判定するため、試験者が試験毎にその結果を記憶し
たりチェックしたりする必要がない。
【0040】本発明の請求項5による試験器制御部3の
一実施例を図1を参照して説明する。試験器制御部3に
含まれる第2の制御データ信号受信部12は、制御シス
テム部4の第1の制御データ信号送信部15の試験用デ
ータから試験用電流値、試験用電圧値及び位相値を取り
出し、それらの値を発信部11に出力する。発信部11
では、入力したデータを対応する所定のデータ形式に変
更し、第2の制御データ信号送信部9及び計測部10に
送る。第2の制御データ信号送信部9は、入力したデー
タを、試験器設定信号22として試験器本体部2に含ま
れる第3の制御データ信号受信部8に送信する。
【0041】一方、計測部10は、発信部11から所定
のデータ形式に変更された各データを入力する。さらに
計測部10は、被試験装置21から試験結果を含む動作
復帰信号23を入力し、動作復帰信号23を第2の制御
データ信号送信部9に送信する。第2の制御データ信号
送信部9は、入力した信号を試験結果データ24として
制御システム部4に含まれる第1の制御データ受信部1
4に送信する。
【0042】このように、試験器制御部は、各種試験用
データを試験器本体部2に送信し、また被試験装置21
からの試験結果を入力し、その試験結果を制御システム
部4に送信するものである。
【0043】本発明の請求項6による試験器本体部2の
一実施例を図1を参照して説明する。試験器本体部2に
含まれる第3の制御データ信号受信部8は、試験器制御
部3に含まれる第2の制御データ信号送信部9から入力
した試験器設定信号22を出力設定部7に送信する。出
力設定部7は、試験器設定信号22から試験用電流値、
試験用電圧値及び位相値すなわち設定電圧値及び設定電
流値を取り出し、それらの値を電圧出力部5及び電流出
力部6に送信する。電圧出力部5及び電流出力部6は、
設定電圧値の電圧及び設定電流値の電流をそれぞれ被試
験装置21に与える。
【0044】このように、試験器本体部は試験用電流
値、試験用電圧値及び位相値の物理量を被試験装置21
に対して与え、試験をするものである。
【0045】本発明の請求項8による外部記録装置40
の一実施例を図2を参照して説明する。図2において、
図1と同一部分又は対応部分には同一符号を付して、そ
の個々の説明は省略する。本実施例は、上述した実施例
の制御システム部4において、新たにデータ記憶部19
に接続されたコミュニケーション部13が設けられてい
る。コミュニケーション部13は、制御システム部4に
対して外付される外部記録装置40に含まれる端末装置
27と接続されている。外部記録装置40の中で、端末
装置27は、プリンタ28、ディスプレイ及び外部記憶
装置30にそれぞれ接続されている。
【0046】試験者が、端末装置27で試験成績表を任
意の書式で作成すると、その書式に従い、制御システム
部4のデータ記憶部18から試験結果データ32がコミ
ュニケーション部13及び端末装置27を介して転送さ
れ、プリンタ28にはその試験データが印字され、ディ
スプレイ29ではその試験データが表示され、外部記憶
装置30ではその試験データが記憶される。
【0047】このように外部記録装置により、試験者は
試験結果を手作業で紙に記録する必要がなくなる。
【0048】本発明の請求項9による外部試験制御装置
50の一実施例を図3を参照して説明する。図3におい
て、図1と同一部分又は対応部分には同一符号を付し
て、その個々の説明は省略する。本実施例は、試験制御
用端末装置27Aと遠隔制御用端末装置27Bとから構
成され、試験制御用端末装置27Aを通信回線を介して
遠隔に置かれた遠隔制御用端末装置27Bによって制御
できるできるようにしたものである。図示するように新
たに設けられた試験制御用端末装置27Aと遠隔制御用
端末装置27Bとが、双方向特性を有する例えばRS2
32Cインターフェースを介して通信回線によって接続
されている。試験者は遠隔制御用端末装置27Bを操作
すると、それに対応する通信制御信号31が試験制御用
端末装置27Aに送られる。試験制御用端末装置27A
は、通信制御信号31に従い予めプログラムされた試験
をするために必要となる上述した設定データを試験装置
制御信号33として、制御システム部4のコミュニケー
ション部13に送る。コミュニケーション部13に入力
されたデータは、第1の制御データ信号受信部14を介
して、演算部16及びデータ記憶部18に送られる。こ
の後は、上述した試験者が直接入力部20から入力した
場合と同じ動作で処理が進み、被試験装置21に対して
試験が行われる。その試験結果及び試験状況は、データ
記憶部18からコミュニケーション部13と試験制御用
端末装置27Aとを介して、遠隔制御用端末装置27B
に伝えられる。
【0049】このように、制御システム部4のコミュニ
ケーション部13に試験制御機能を有する試験制御用端
末装置を接続し、さらにその端末装置を制御する遠隔制
御端末装置を通信回線で接続することによって、試験者
は遠隔端末装置を操作するだけで試験を行い、その試験
結果及び試験状況を知ることができ、さらに複数の場所
にある被試験装置への試験も、遠隔で行うことができ
る。
【0050】本発明の請求項7による試験器本体部に含
まれる電流出力部の一実施例を図4及び図5を参照して
説明する。図4は、過出力防止機能を備えた電流出力部
6Aのブロック図を、図5は、図4の中の過出力設定部
64の詳細なブロック図をそれぞれ示している。図4に
おいて、出力設定部7(図1参照)からの出力設定信号
が電流出力部6Aの電流調整部60に入力され、電流調
整部60で設定された信号が電流発生部61で電流出力
として発生させられ、その電流出力が入力変換部62に
与えられる。入力変換部62からは、その電流出力が電
線67を介して被試験装置21に与えられる。一方、入
力変換部に与えられた電流は、電流計測回路63で計測
され、表示回路66に表示されるともに、電流計測デー
タ65として過出力設定部64に出力される。
【0051】ここで、図5を基に過出力設定部64の説
明をする。図示するように、まず電流計測データ65
は、積分回路70に入力される。積分回路70は、実際
に被試験装置21に流されている電流値を求めるため、
電流計測データ65を時間で積分する。この積分回路7
0で演算された積分値は検出回路71に送られ、その積
分値と、過電流値設定部72から読みだした許容過大入
力電流値とを比較する。
【0052】ここで、許容過大入力電流値とは、その保
護継電器固有の値であって、被試験装置21が耐えうる
電流値とその通電時間との積を示し、予め過電流値設定
部72に設定されているものである。
【0053】もし積分値が、許容過大入力電流値を越え
ていれば、検出回路71は、遮断指令68を電流発生部
61に出力し(図4参照)、遮断指令68によって、電
流発生部61は電流の発生をストップする。
【0054】このように、試験器本体部の電流出力部の
中で、被試験装置に出力される電流が許容過大入力電流
値を越えないように制御されるため、過大電流入力によ
る被試験装置の焼損のおそれなく、安全に試験をするこ
とができる。
【0055】本発明の請求項4による制御システム部の
一実施例を図1を基に説明する。本実施例は、制御シス
テム4によって過大電流による被試験装置の焼損を防止
するものである。
【0056】制御システム4において、上述したように
試験者が入力した設定データは、入力部20を介して、
演算部16と基本情報部17とに送られる。演算部16
は、請求項3による実施例で説明したように試験用デー
タである試験用電流値、試験用電圧値及び位相角を演算
し、そのデータを比較は判定部19に送信する。一方、
基本情報部17は入力したデータを基に、試験の対称と
なる被試験装置の許容電流値を選択し、その許容電流値
を比較判定部19に送信する。比較判定部19は、許容
電流値と試験用電流値とを比較し、もし試験用電流値の
方が大きければ、許容電流値以下になるように、演算部
16に試験用データの演算をやり直させ、再び新たに演
算されたデータと許容電流値とを比較する。このよう
に、演算されたデータが許容電流値以下になるまでこの
作業を繰り返す。演算されたデータが許容電流値以下の
値となれば、演算部16は基本情報部17から演算され
たデータに対応する許容通電時間をもらう。なお、この
許容通電時間と許容電流値との積が、上述した許容過大
入力電流値に相当する。
【0057】この後、演算部16は、演算した試験用デ
ータを制御データ信号26として第1の制御データ信号
送信部15へ出力するとともに、内蔵タイマにその許容
通電時間をセットする。演算部16はこの時間内に試験
終了の信号が入力されなければ、被試験装置21に焼損
を防止するために、試験を中断させる。
【0058】このように、制御システム4の中で、すな
わち試験データを送出する段階で、過電流による被試験
装置の焼損を防止することもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明により、容易にかつ安全に試験を
することが可能な保護継電器の試験装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1ないし6による保護継電器の
試験装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の請求項8による保護継電器の試験装置
の一実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の請求項9による保護継電器の試験装置
の一実施例を示すブロック図。
【図4】本発明の請求項7による試験器本体部の電流出
力部の一実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の請求項7による電流出力部の過出力設
定部の一実施例を示すブロック図。
【符号の説明】 1 保護継電器の試験装置 2 試験器本体部 3 試験器制御部 4 制御システム部 21 被試験装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から入力される試験対象の保護継電器
    の設定データから試験用データを演算し、また試験結果
    の良否を判定し記憶する制御システム部と、前記試験用
    データを入力し、また前記保護継電器から試験結果を入
    力しそれを前記制御システム部に出力する試験器制御部
    と、前記試験器制御部から入力された試験用データに従
    い、前記保護継電器に試験を行うための物理量を与える
    試験器本体部とを備えた保護継電器の試験装置。
  2. 【請求項2】前記制御システム部は、前記試験器制御部
    及び試験器本体部から切り離され、可搬形である請求項
    1に記載の保護継電器の試験装置。
  3. 【請求項3】前記制御システム部は、前記設定データを
    入力する入力部と、前記設定データに対応する試験手順
    及び試験内容を予め記憶している基本情報部と、前記設
    定データ及び前記試験手順ならびに試験内容から試験用
    データを演算する演算部と、前記試験用データを前記試
    験器制御部に出力する第1の制御データ信号送信部と、
    前記試験器制御部から試験結果を入力し、その試験結果
    を前記演算部に出力する第1の制御データ信号受信部
    と、前記第1の制御データ信号受信部の試験結果を記憶
    するデータ記憶部と、前記基本情報部の試験内容及び前
    記データ記憶部に記憶されている試験結果から試験の良
    否を判定し、それに従い前記演算部の演算を制御する比
    較判定部とを備えたものである請求項1又は請求項2に
    記載の保護継電器の試験装置。
  4. 【請求項4】前記制御システム部に含まれる前記演算部
    は、前記基本情報部及び比較判定部からのデータに基づ
    き、保護継電器の許容過大電流値を越える電流が保護継
    電器に流れないように、試験用データを演算するととも
    に許容通電時間を設定し、もし試験が終了する前に前記
    許容通電時間が経過した時は、前記試験用データの出力
    を止める手段を備えたものである請求項3に記載の保護
    継電器の試験装置。
  5. 【請求項5】前記試験器制御部は、前記制御システム部
    からのデータを入力する第2の制御データ信号受信部
    と、前記第2の制御データ信号受信部から入力した試験
    用データを所定の形式に変換する発信部と、所定の形式
    に変換された前記試験用データ及び保護継電器からの試
    験結果を入力する計測部と、所定の形式に変換された前
    記試験用データを前記試験器本体部に送信し、また前記
    計測部が入力したデータを前記制御システム部に出力す
    る第2の制御データ信号送信部とを備えたものである請
    求項1ないし4のいずれかに記載の保護継電器の試験装
    置。
  6. 【請求項6】前記試験器本体部は、前記試験器制御部か
    らデータを入力する第3の制御データ信号受信部と、前
    記第3の制御データ信号受信部が入力したデータから前
    記保護継電器の設定電圧値及び設定電流値を取り出す出
    力設定部と、前記設定電圧値の電圧を保護継電器に印加
    する電圧出力部と、前記設定電流値の電流を保護継電器
    に流す電流出力部とを備えたものである請求項1ないし
    5のいずれかに記載の保護継電器の試験装置。
  7. 【請求項7】前記試験器本体部に含まれる前記電流出力
    部は、前記許容過大電流値と実際に保護継電器に流して
    いる実際電流の値とを比較し、もし前記実際電流の値の
    方が大きければ、保護継電器への通電を止める手段を備
    えたものである請求項6に記載の保護継電器の試験装
    置。
  8. 【請求項8】前記制御システム部に記憶されている試験
    結果を入力し、所定の形式で記憶・印刷・表示する外部
    記録装置を更に備えた請求項1ないし7のいずれかに記
    載の保護継電器の試験装置。
  9. 【請求項9】前記保護継電器への試験を遠隔制御する遠
    隔制御用端末装置と、前記遠隔制御用端末装置からの制
    御信号に従い前記制御システム部を制御する試験制御用
    端末装置とを有する外部試験制御装置を更に備えた請求
    項1ないし8のいずれかに記載の保護継電器の試験装
    置。
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