JP2815568B2 - 遠隔監視システム及びその監視方法 - Google Patents

遠隔監視システム及びその監視方法

Info

Publication number
JP2815568B2
JP2815568B2 JP3826796A JP3826796A JP2815568B2 JP 2815568 B2 JP2815568 B2 JP 2815568B2 JP 3826796 A JP3826796 A JP 3826796A JP 3826796 A JP3826796 A JP 3826796A JP 2815568 B2 JP2815568 B2 JP 2815568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
monitoring device
centralized monitoring
slave station
real
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3826796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09231494A (ja
Inventor
輝彦 浦辻
隆 嶋寺
Original Assignee
日本ソフト開発株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ソフト開発株式会社 filed Critical 日本ソフト開発株式会社
Priority to JP3826796A priority Critical patent/JP2815568B2/ja
Publication of JPH09231494A publication Critical patent/JPH09231494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2815568B2 publication Critical patent/JP2815568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地に配置され
た子局の運転状況等を、親局側に設けた集中監視装置で
監視する遠隔監視システムとその監視方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔監視システムには、例えばテ
レメータシステムがある。テレメータシステムは、親局
に対して遠隔地に配置された複数の子局の状態を監視す
るために、各子局を送信局、及び親局を受信局とし、そ
の間が専用回線で接続されている。各子局では、該自局
に備えられた計器類から得られる情報を送信信号に変換
して親局にそれぞれ送り、親局側がその受信した情報を
表示する。親局に配属されたオペレータがその表示され
た情報を監視することで、各子局の運転状況等に対する
遠隔監視が行われている。子局側の運転状況は親局側で
蓄積され、それが集計されて統計が求められる。このよ
うな遠隔監視により、各子局における監視業務や子局へ
の巡回作業が合理化される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遠隔監視システム及びその監視方法では、次の(1)〜
(3)のような課題があった。 (1) テレメータシステム等で遠隔監視システムを構
築するためには、子局の機器を該遠隔監視システムに対
応させるように改造するか、或いは既設機器の状態を感
知する計器類を新たに設ける必要があり、莫大な設備投
資費と構築期間が必要であった。 (2) 子局における監視業務をそれぞれ合理化できて
も、各子局から受信した情報を親局側で蓄積して統計処
理するので、親局側の監視は中断でない。そのため、親
局側で節電ができなかった。 (3) 子局側に異常が発生しても、それを担当者や保
守業者等に連絡することができないので、親局に常に監
視員を置く必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、遠隔監視システムにおいて、親局内
に設けられた集中監視装置と、前記親局から遠隔地に配
置され被監視機器を有する一つまたは複数の子局内に筐
体に収容されて設けられ、該親局と通信回線を介して接
続される子局端末とを、備えている。そして、遠隔監視
システムの集中監視装置と子局端末を、次のような構成
にしている。前記集中監視装置は、前記子局から与えら
る要求時点の運転状況を示すリアルタイム情報から該各
子局の運転状況を把握して表示する運転情報管理手段
と、前記リアルタイム情報或いは前記子局で集計された
集計情報に基づいて統計処理する統計情報管理手段と
を、有する構成にしている。前記子局端末は、予め前記
集中監視装置から与えられた指示条件に基づき前記被監
視機器からコネクタを介して得られた接点入力信号また
はアナログ入力信号を解析して該集中監視装置の要求す
る前記リアルタイム情報を生成するリアルタイム情報生
成手段と、前記接点入力信号または前記アナログ入力信
号のうち、前記集中監視装置から予め指定された接点入
力信号またはアナログ入力信号を解析し、この解析結果
を所定時間集計することで前記集計情報を生成する集計
情報生成手段とを、有する構成にしている。
【0005】第2の発明は、第1の発明の子局端末に、
前記集中監視装置から予め与えられた異常判定条件に基
づき前記接点入力信号または前記アナログ入力信号を解
析して前記子局における異常を検出し、該集中監視装置
と通信中のときには、該異常内容を示す警報情報を前記
通信回線を介して前記集中監視装置に送信し、通信中で
ないときには、該通信回線を介して該集中監視装置を呼
び出しその警報情報を送信する警報送信手段を設けてい
る。さらに、この第2の発明は、第1の発明の集中監視
装置に、前記子局端末からの呼び出しがあると該集中監
視装置の電源を強制的に立ち上げてオン状態にする自動
電源制御装置と、前記子局端末から送信された警報情報
を前記親局内外の所定箇所に通報する通報手段とを、設
けている。
【0006】第3の発明は、親局内に設けられた集中監
視装置と、前記親局から遠隔地に配置され被監視機器を
有する一つまたは複数の子局内に筐体に収納されて設け
られ、該親局と通信回線を介して接続される子局端末と
を備え、前記集中監視装置は、前記子局から与えらる要
求時点の運転状況を示すリアルタイム情報から該各子局
の運転状況を把握して表示する運転情報管理機能と、前
記リアルタイム情報或いは前記子局で集計された集計情
報に基づいて統計処理する統計情報管理機能と、前記子
局から与えられる該子局での異常の発生を示す警報情報
を受信して該警報情報を所定箇所に通報する警報情報通
報機能と、前記リアルタイム情報と前記集計情報と前記
警報情報とを生成する条件を示すパラメータを出力する
パラメータ出力機能とを有し、前記子局端末は、前記被
監視機器からコネクタを介して入力された接点入力信号
とアナログ入力信号とを用い前記パラメータに基づく前
記リアルタイム情報と前記集計情報と前記警報情報とを
生成し、これらのリアルタイム情報と集計情報と警報情
報とを前記通信回線を介して前記集中監視装置へ送信す
る情報送信機能を有する遠隔監視システムにおいて、前
記子局端末に、次の処理フローを循環して行わせること
で、遠隔監視システムの監視方法を構成している。
【0007】前記子局端末の行う処理フローは、前記パ
ラメータが前記集中監視装置から与えられた場合、該パ
ラメータを、前記リアルタイム情報と前記集計情報と前
記該パラメータとを記憶するための記憶手段に、記憶す
るパラメータ設定処理と、前記集中監視装置から前記リ
アルタイム情報または前記集計情報の送信要求があった
場合、その時点で前記記憶手段に記憶されている最新の
前記リアルタイム情報または該記憶手段に記憶されてい
る前記集計情報のうちの該集中監視装置か要求された集
計情報を読出して第1の保持手段に保持する送信情報セ
ット処理と、前記通信回線を介して前記集中監視装置の
前記警報情報の受信に対する応答があった場合、前記警
報情報を一時的に保持するための第2の保持手段を空に
するクリア処理と、前記第1の保持手段内に前記リアル
タイム情報または前記集計情報が保持されている場合、
該リアルタイム情報または該集計情報を前記集中監視装
置へ送信する情報送信処理とを、有している。
【0008】さらに、この処理フローは、前記第2の保
持手段内に前記警報情報が保持され、かつ前記集中監視
装置と通信中の場合、前回の該通信から所定期間経過し
たことを条件に該第2の保持手段内の該警報情報を該集
中監視装置へ送信し、該第2の保持手段内に該警報情報
が保持され、かつ該集中監視装置と通信中でない場合、
該集中監視装置との間に通話路を形成し、前回の該通信
から所定期間経過したことを条件に該第2の保持手段内
の該警報情報を該集中監視装置へ送信する警報送信処理
と、前記被監視機器の出力する前記接点入力信号及び前
記アナログ入力信号を入力し、前記パラメータに基づき
前記リアルタイム情報を生成して前記記憶手段に記憶す
る情報記憶処理と、前記被監視機器の出力する前記接点
入力信号及び前記アナログ入力信号を入力し、前記パラ
メータに基づき前記警報情報を生成して前記第2の保持
手段に保持する警報情報セット処理と、前記パラメータ
に基づき、前記記憶手段に記憶されている前記リアルタ
イム情報を集計して前記集計情報を生成し、該集計情報
を該記憶手段に記憶する集計情報生成処理とを、有して
いる。
【0009】第1の発明によれば、以上のように遠隔監
視システムを構成したので、子局の有する被監視機器か
らは、接点入力信号とアナログ入力信号が得られ、子局
に設けられた子局端末は、これら接点入力信号とアナロ
グ入力信号を解析することで、親局側の集中監視装置の
要求するリアルタイム情報と集計情報を生成する。これ
らのリアルタイム情報と集計情報は集中監視装置に送信
される。集中監視装置において、リアルタイム情報から
子局における運転情報が把握され、該リアルタイム情報
と集計情報とに基づく統計処理が行われる。
【0010】第2の発明によれば、第1の発明における
接点入力信号とアナログ入力信号から、異常判定条件に
基づく警報情報が子局端末で生成される。子局端末は、
親局の集中監視装置と通信中でないときには、親局を呼
び出してその警報情報を送信する。集中監視装置は自動
電源制御装置を有しているので、例え電源が切られてい
る場合でも、その自動電源制御装置が呼び出しに対応し
て集中監視装置の電源を強制的に立ち上げる。そして、
集中監視装置は、受信した警報情報を親局内外の所定箇
所に通報する。即ち、子局における異常の発生が、何時
でも親局内外に通報される。
【0011】第3の発明によれば、子局端末では、処理
フローが循環して行われるので、集中監視装置からパラ
メータが与えられた場合、パラメータ設定処理により、
そのパラメータが記憶手段に記憶される。集中監視装置
からリアルタイム情報または集計情報の送信要求が有っ
た場合、送信情報セット処理により、処理フローの循環
で生成されて記憶手段に記憶したリアルタイム情報のう
ち最新のものまたは集計情報が、第1の保持手段に保持
される。集中監視装置からの警報情報の受信に対する応
答が有った場合には、クリア処理により、第2の保持手
段が空の状態にされる。情報送信処理により、第1の保
持手段にリアルタイム情報または集計情報が保持されて
いれば、それが集中監視装置に送信される。警報送信処
理により、処理フローの循環で、警報情報が第2の保持
手段に保持されていれば、それが集中監視装置に送信さ
れる。リアルタイム情報は、情報記憶処理によって生成
されて記憶手段に記憶される。また、警報情報は、警報
情報セット処理において、接点入力信号とアナログ入力
信号に基づき生成され、第2の保持手段に保持される。
一方、集計情報は、集計情報生成処理により、リアルタ
イム情報の集計で生成されて記憶手段に記憶される。従
って、前記課題を解決できるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】システムの構成 図1は、本発明の実施形態を示す遠隔監視システムの構
成ブロック図である。このシステムは、例えば排水処理
施設の遠隔監視システムであり、n(但し、nは任意の
整数)箇所の遠隔地に分散配置された子局である排水処
理施設を、親局で遠隔監視するものである。遠隔監視を
行うために、親局には集中監視装置10が配置され、各
子局には子局端末30−1,30−2,…,30−n
が、それぞれ配置されている。各子局端末30−1,3
0−2,…,30−nは、各子局の被監視機器50−
1,50−2,…,50−nにそれぞれ接続されてい
る。集中監視装置10と各子局端末30−1〜30−n
は、通信回線(例えば、公衆電話回線網)Lで接続され
るようになっている。この遠隔監視システムでは、各子
局で異常が発生した場合、その異常内容を示す警報情報
を該子局端末30−1〜30−nが集中監視装置10に
与え、該集中監視装置10が外部警報連絡先70にその
警報情報を通報できるようになっている。よって、集中
監視装置10と外部警報連絡先70も、通信回線Lで接
続されるようになっている。
【0013】図2は、図1中の集中監視装置を示す概略
の構成ブロック図である。集中監視装置10は、例えば
通信機能を有するパーソナルコンピュータ(以下、パソ
コンという)等で構成され、中央処理装置(以下、CP
Uという)11と、プログラム及びデータを格納するメ
モリ12と、I/Oインタフェース13とを、備えてい
る。これらCPU11とメモリ12とI/Oインタフェ
ース13とは、バスB10を介して接続されている。I
/Oインタフェース13は、バスB10に対する入出力
制御機能を有している。I/Oインタフェース13を介
して、入力用のマウス14及びキーボード15と、出力
用のディスプレイ装置16及びプリンタ17と、記録媒
体のディスク装置18と、時刻或いは時間を設定するタ
イマ(時計)19と、モデム20と、網制御回路(以
下、NCU回路という)21と、音声合成装置22と、
自動電源制御装置23とが、バスB10に接続されてい
る。
【0014】ディスク装置18は、統計処理されたデー
タ等を格納したり、そのバックアップをとるものであ
る。モデム20は、通信回線Lを通じてパソコンと接続
してデータ通信を行う通信手段であり、該通信回線Lに
直接接続するための図示しないNCU回路を備え、デー
タのエラー訂正機能や圧縮機能、或いは無通信監視によ
る自動回線切断機能等の通信プロトコル機能等の機能を
有している。一方、NCU回路21は通信回線Lを通じ
て外部警報連絡先70に対して電話をするための制御回
路であり、音声合成装置22はCPU11の指示に基づ
き、警報情報を音声信号に変換するものである。自動電
源制御装置23は、節電のため集中監視装置10の電源
がオフ状態になっている場合でも、子局端末30−1〜
30−n側から呼び出しがあると、電源を立ち上げて該
集中監視装置10を起動する機能を有している。I/O
インタフェース13には、親局内の集中監視装置10か
ら離れた場所に設置された警報装置のスピーカ24及び
パトライト25が、接続されている。
【0015】この集中監視装置10は、運転情報管理機
能と統計情報管理機能と警報情報通報機能とパラメータ
出力機能とを有している。運転情報管理機能は、子局の
要求時点の運転状況を示すリアルタイム情報から子局の
運転状況を把握して表示する機能であり、CPU11、
ディスプレイ装置16及びプリンタ17が、その運転情
報管理機能を実現する運転情報管理手段を構成してい
る。統計情報管理機能は、リアルタイム情報或いは子局
で集計された集計情報に基づいて統計処理をする機能で
あり、CPU11、タイマ19及びディスク装置18
が、この統計情報管理機能を実現する統計情報管理手段
を構成している。警報情報通報機能は、子局での異常の
発生を示す警報情報を親局内部或いは外部警報連絡先に
通報する機能である。CPU11、メモリ12、NCU
回路21,音声合成装置22、スピーカ24及びパトラ
イト25が、その警報情報通報機能を実施する通報手段
を構成している。パラメータ出力機能は、リアルタイム
情報と集計情報と警報情報とを生成する条件を示すパラ
メータを子局へ出力する機能であり、マウス14、キー
ボード15、CPU11及びモデム20が、そのパラメ
ータ出力機能を実現するものである。
【0016】図3は、図1中の子局端末を示す概略の構
成ブロック図である。各子局端末30−1〜30−n
は、例えば被監視機器50−1〜50−nの構成に関わ
らず共通の回路で構成されてそれぞれ筐体に収められて
いる。以下、説明の簡単化のため、各子局端末30−1
〜30−nをそれぞれ子局端末30として記す。子局端
末30は、CPU31と、プログラムやデータを記憶す
る記憶手段であるメモリ31と、第1の保持手段である
送信バッファ33と、第2の保持手段である警報バッフ
ァ34と、I/Oインタフェース35とを備え、これら
がバスB30で接続されている。送信バッファ33は、
集中監視装置10へ送るリアルタイム情報や集計情報を
一時的に保持するものであり、警報バッファ34は、集
中監視装置10へ送る警報情報を一時的に保持するもの
である。I/Oインタフェース35は、バスB30に対
する入出力制御機能を有している。I/Oインタフェー
ス35には、複数の接点入力端子36が接続されると共
に、複数のアナログ入力端子37が、アナログ/ディジ
タル変換器(A/D変換器)38を介して接続されてい
る。接点入力端子36とアナログ入力端子37は、被監
視機器50−1〜50−nからの接点入力信号とアナロ
グ入力信号を入力するものであり、コネクタ39に収容
されている。I/Oインタフェース35には、さらに、
カウンタ40と、通信回線Lに接続されたモデム41
と、タイマ42と、警報装置43とが、接続されてい
る。
【0017】カウンタ40は、特定の接点入力信号のパ
ルス数を計数するものである。モデム41は、NCU回
路を備え、集中監視装置10中のモデム20と同様の機
能を有している。タイマ42は、時刻或いは時間を設定
するものである。警報装置43は、例えば子局内に設け
られたスピーカ等である。このような構成の子局端末3
0には、さらに、無停電電源装置44が設けられてい
る。無停電電源装置44は、停電時にも子局端末30が
機能するように、所定期間電源供給を補償するものであ
る。この子局端末30は、各子局内の被監視機器50−
1〜50−nからコネクタ39を介して入力された接点
入力信号とアナログ入力信号とを用い、親局から要求さ
れた時点の運転状況を示すリアルタイム情報と、運転状
況を集計した集計情報と、子局で発生した異常を示す警
報情報とを、集中監視装置10へ送信する情報送信機能
を有している。CPU31及びメモリ32は、接点入力
信号とアナログ入力信号からリアルタイム情報を生成す
るリアルタイム情報生成手段、集計情報を生成する集計
情報生成手段、及び警報情報を生成して送信する警報送
信手段を構成している。
【0018】図4は、図1中の被監視機器の構成例を示
す回路図である。各子局の被監視機器50−1〜50−
n(以下、説明の簡略化のために、符号50で表す)の
構成は、子局毎にそれぞれ異なるが、図4の例では、電
源ラインL1,L2に電力量計51と漏電遮断器52が
順に接続され、該漏電手段器52の出力側の電源ラテン
L1,L2にトランス53を介してモータ54が接続さ
れている。また、この被監視機器50は、電源ラインL
1,L2に直接接続されたモータ55、流量計56、及
び複数の水位センサ57,58等を有している。モータ
54とモータ55は、2つのリレー59,60で選択的
に駆動され、それらのモータ54,55の負荷が、電流
計61,62によってアナログ値で検出されるようにな
っている。例えば、水槽に設けられた複数のセンサ5
7,58は、水位の上昇と共に順に“0”を“1”に変
えて出力ものである。これで、水位が観察されるように
なっている。各子局端末30に複数の接点入力信号とア
ナログ入力信号を与えるために、コネクタ63が設けら
れている。このコネクタ63は、子局端末30のコネク
タ39に接続されるものであり、複数の接点入力端子3
6及びアナログ入力端子37にそれぞれ対応する複数の
接点出力端子64及びアナログ出力端子65を収容して
いる。これら複数の接点出力端子64及びアナログ出力
端子65に与えられた被監視機器50からの接点信号及
びアナログ信号が、接点入力信号とアナログ入力信号で
ある。
【0019】例えば、モータ54とモータ55の駆動状
況を知るために、リレー59の接点から得られ接点信号
が、接点出力端子64に与えられる構成になっている。
漏電遮断器52を経た電源ラインL1,L2の電位も、
接点信号として接点出力端子64に入力され、電源ライ
ンL1,L2が活性化しているかどうかが、求められる
ようになっている。また、アナログ値を出力する電流計
61,62等の計器に対しては、変流器66,67がそ
れぞれ設けられ、これらの各変流器66,67の出力す
るアナログ信号がアナログ出力端子65にそれぞれ供給
されるようになっている。電力量計51や流量計56等
のように、一定量を検出してパルスを出力する計器は、
そのパルスも接点信号として接点出力端子64に入力す
る構成になっている。例えば、水槽に設けられたセンサ
57,58のように、水位の上昇と共に順に“0”を
“1”に変えて出力することで水位の状態を出力するセ
ンサ等の出力信号も、接点信号として接点出力端子64
に入力される構成になっている。なお、コネクタ63に
入力される各接点信号は、“0”または“1”をそれぞ
れ示す信号あり、必要に応じ、図示しないレベル変換器
等でその接点信号の電圧が調節される構成になってい
る。
【0020】監視方法 以下、集中監視装置10での処理(I)と子局端末30
での処理(II)とに分けて、遠隔監視システムの監視方
法を説明する。 (I)集中監視装置10での処理 図5は、図1中の集中監視装置10の処理を説明するフ
ローチャートであり、この図5を参照しつつ、集中監視
装置10の処理フローを説明する。親局で指令を送信す
る必要が発生した場合(図5のステップOS1)、ステ
ップOS2の指令処理において、集中監視装置10は、
その指令をオペレータの指示した子局端末30に送信す
る。指令としては、リアルタイム情報、集計情報或いは
警報情報の生成条件を示すパラメータや、リアルタイム
情報または集計情報の送信要求がある。パラメータの送
信は、初期設定をする場合や監視項目の追加や変更があ
る場合等に行われる。パラメータとしては、子局端末3
0の番号、親局の電話番号、リアルタイム情報を生成す
るために用いる接点入力信号やアナログ入力信号の指
定、集計情報を作成するための接点入力信号或いはアナ
ログ入力信号の指定、接点入力信号に対する演算式、子
局の異常を判定するための接点入力信号或いはアナログ
入力信号の異常判定条件、及び観測時間等がある。子局
端末30にパラメータを送信する場合、そのパラメータ
はマウス14及びキーボード15等よって集中監視装置
10に入力され、CPU11がそのパラメータをモデム
20及び通信回線Lを介して送信する。リアルタイム情
報や集計情報の送信要求も、CPU11で生成され、モ
デム20と通信回線Lを介して、指定した子局に送信さ
れる。子局からの受信があるとき(図5のステップOS
3)、集中監視装置10はステップOS4の受信処理を
行う。子局からのリアルタイム情報や集計情報や警報情
報は、通信回線Lを介してモデム20に受信され、それ
がI/Oインタフェース13を介してCPU11に与え
られる。リアルタイム情報はCPU11で解析され、各
子局における運転状況が該CPU11に把握される。C
PU11は、各子局の運転状況をディスプレイ装置16
に表示する。
【0021】図6は、図2中のディスプレイ装置16に
おけるリアルタイム情報の表示例を示す図である。子局
からのリアルタイム情報に基づき、CPU11はディス
プレイ装置16上に、例えば図6のような表示を行う。
この表示により、子局である対象施設Aにおけるその時
点での荒目スクリーン、破砕機、…、副ばっ気ブロアー
No.2の運転モードと、それらの負荷電流と、流入量
積算値と、電力量積算値と、排水における溶存酸素量
(DO)の計測値と、pHメータの値と、排水の透明度
に相当する紫外線透過度(UV)の計測値とが、オペレ
ータに把握される。図7は、図2中のプリンタ17の出
力する統計データの例を示す図である。集計情報は、C
PU11で統計処理され、処理結果がディスク装置18
に格納される。ディスク装置18に格納された例えば流
入量の統計データは、何時でも図7のように、プリンタ
17から印刷して出力できる。図8は、図2中のディス
プレイ装置16における警報情報の表示例を示す図であ
る。警報情報を受信した場合、CPU11はその警報情
報を解析して、例えば図8のようにディスプレイ装置1
6に表示し、スピーカ24を鳴動するか、或いはパトラ
イト25を光らせるかして親局内の所定箇所(例えば、
保守担当者の待機室等)に通報すると共に、外部警報連
絡先70に電話連絡する。
【0022】図9は、警報情報の連絡先リストを示す図
である。この連絡先リストは、例えば電話番号が連絡順
位を付けられて作成され、メモリ12に予め格納されて
いる。CPU11は警報情報を解析し、メモリ12に予
め格納されている連絡先リストから、連絡すべき親局外
部の担当者または保守業者を検索する。CPU11は、
音声合成装置22で警報情報を音声信号に変換し、NC
U回路21と通信回線Lを用い、その連絡リストに付け
られた順位で担当者或いは保守業者に警報情報を通報す
る。この通報される警報情報に、例えば子局を識別する
名前や機械名等を含むようにしておくと、担当者或いは
保守業者が素早い対応を採れる。また、オペレータがリ
アルタイム情報や集計情報に対する操作を行わないと
き、集中監視装置10の電源は、節電のためにオフ状態
にされる。この電源がオフの状態のときに、子局で異常
が発生し、該子局が警報情報を送るために通信回線Lを
介して集中監視装置10を呼び出すと、自動電源制御装
置23は該集中監視装置10の電源を強制的にオン状態
に立ち上げる。電源の立ち上がった集中監視装置10で
は、CPU11が警報情報を解析し、親局内外に警報情
報を通報する。
【0023】(II)子局端末30での処理 (II)(1)全体の処理 図10は、図1中の子局端末30での処理を説明するフ
ローチャートであり、この図10を参照して、各子局端
末30における処理フロー全体を説明する。各子局端末
30は、図10のステップKS10〜ステップKS90
の処理を循環して行うことで、集中監視装置10の要求
するリアルタイム情報と集計情報とを生成して送信する
と共に、子局で異常が発生した場合、その異常を示す警
報情報を生成して集中監視装置10へ送信することがで
きる。まず、ステップKS10において、子局端末30
は集中監視装置10からの指令の有無を検出し、該集中
監視装置10からの指令があった場合(Y)、ステップ
KS20の指令処理を行う。ステップKS10で指令が
無い場合(N)或いはステップKS20の指令処理が終
了した後、ステップKS30において、子局端末30は
集中監視装置10へ送る情報が有るかどうかを判断し、
その情報がある場合(Y)に、ステップKS40の送信
処理で、その情報を集中監視装置10へ送信する。
【0024】ステップKS30での判断で、集中監視装
置10へ送信する情報が無い場合(N)、或いはステッ
プKS40の送信処理が終了した後、ステップKS50
において、子局端末30中のCPU31は日報作成時刻
であるかどうかを判断する。日報作成時刻の場合
(Y)、ステップKS60の日報作成処理において、C
PU31は処理フローの循環で生成された集計情報を日
報の形式に纏める。日報作成時刻でない場合(N)、或
いはステップKS60の日報作成処理が終了した後、子
局端末30はステッKS70の情報記憶処理を行う。こ
の情報記憶処理は、図10のステップKS71の接点入
力演算処理と、ステップKS72のアナログ入力演算処
理とで構成されている。情報記憶処理の後のステップK
S80において、子局端末30は、警報情報を生成して
警報バッファ34に保持する警報情報セット処理を行
う。ステップKS80の後のステップKS90におい
て、子局端末30は、集計情報を生成してメモリ32に
記憶する集計情報生成処理を行う。
【0025】(II)(2)各処理の詳細 (II)(2)(a)指令処理KS20 図11は、図10中の指令処理KS20を説明するフロ
ーチャートである。ステップKS20の指令処理は、ス
テップKS21のパラメータ設定処理と、ステップKS
22の送信情報セット処理と、ステップKS23のクリ
ア処理とを有している。集中監視装置10からの指令に
応じて、子局端末30はそのパラメータ設定処理、送信
情報セット処理またはクリア処理を行う。ステップKS
21のパラメータ設定処理は、ステップKS21aとス
テップKS21bで構成されている。図5中のステップ
OS2の指令処理で、集中監視装置10からパラメータ
が送信された場合、子局端末30ではモデム41でそれ
を受信してCPU31に伝える。CPU31は、ステッ
プKS21aでパラメータの受信を検出し(Y)、ステ
ップKS21bでそのパラメータをメモリ32に記憶す
る。つまり、通信回線Lを介して送信されたパラメータ
を、CPU31がI/Oインタフェース35及びバスB
30を介してメモリ32にセットする。このパラメータ
は、CPU31が参照するためのものであり、リアルタ
イム情報を生成するために用いる接点入力信号やアナロ
グ入力信号の指定、集計情報を作成するための接点入力
信号或いはアナログ入力信号の指定、接点入力信号に対
する演算式、子局の異常を判定するための接点入力信号
或いはアナログ入力信号の異常判定条件、及び観測時間
等がある。
【0026】ステップKS22の送信情報セット処理
は、ステップKS22a〜KS22dの処理で構成され
ている。集中監視装置10からの指令がリアルタイム情
報の送信要求の場合、その要求の有無がステップKS2
2aで検出される。送信要求が検出されたとき(Y)、
ステップKS22bにおいて、CPU31はその時点で
記憶されいる最新のリアルタイム情報をメモリ32から
読出し、これを送信バッファ33に保持する。集中監視
装置10からの指令が集計情報の送信要求の場合、その
要求の有無が、ステップKS22cで検出される。集計
情報の送信要求が検出されると(Y)、ステップKS2
2dにおいて、CPU31はその時点でメモリ32に記
憶している集計情報のうちの送信要求に応じた集計情報
を読出し、送信バッファ33に記憶する。例えば、集中
監視装置10が指定する日数分の日報データ等が、送信
バッファ33に与えられ、送信バッファ33がこれを保
持する。これらステップKS22a〜KS22dによ
り、その時点の子局の運転状態を示すリアルタイム情報
または集計情報が送信バッファ33上にセットされる。
ステップKS23のクリア処理は、ステップKS23a
とステップKS23bとで構成されている。集中監視装
置10から指令が、警報情報を受信したとき出力される
警報受信応答の場合、それがステップKS23aでCP
U31に検出される。指令が警報受信応答の場合
(Y)、ステップKS23bにおいて、CPU31は警
報バッファ34をクリアする。パラメータ設定処理、送
信情報セット処理、またはクリア処理が行われた後、ス
テップKS24において、CPU31は送信エラーした
リアルタイム情報または集計情報がある場合、その情報
を送信バッファ33に与えて保持する。以上のステップ
KS22〜KS24で、ステップKS2の指令処理は一
度終了し、図10の処理フローの循環に戻る。
【0027】(II)(2)(b)送信処理KS40 図12は、図10中の送信処理KS40を説明するフロ
ーチャートである。ステップKS40の送信処理は、ス
テップKS41の情報送信処理とステップKS42の警
報送信処理とを有している。ステップKS41の情報送
信処理は、ステップKS41aとステップKS41bと
で構成されている。ステップKS41aにおいて、CP
U31は送信バッファ33に情報が保持されているかど
うかを判断し、情報が保持されていれば(Y)、ステッ
プKS41bにおいて、CPU31はその情報を送信バ
ッファ33からにモデム39に渡す。送信バッファ33
には、リアルタイム情報または集計情報が保持されてい
る。モデム39は、集中監視装置10に対して電話を
し、送信バッファ33から得たリアルタイム情報または
集計情報を集中監視装置10へ送信する。
【0028】ステップKS42の警報送信処理は、ステ
ップKS42a〜KS42eで構成されている。送信バ
ッファ33に情報が保持されていない場合(N)、また
はステップKS41bでの送信が終わると、ステップK
S42aにおいて、CPU31は、警報バッファ34に
警報情報が保持されているかどうかを判断する。警報バ
ッファ34に警報情報が保持されている場合(Y)、ス
テップKS42bにおいて、CPU31は子局端末30
と集中監視装置10が通信中かどうかを、モデム41の
状態から判定する。通信中でない場合(N)、ステップ
KS42cでCPU31は、モデム41を用いて集中監
視装置10に電話をして通話路を形成する。ステップK
S42bでの判定結果が通信中(Y)の場合、またはス
テップKS42cで通話路を形成した後、ステップKS
42dにおいて、CPU31は前回の通信から所定時間
(例えば、30秒程度)経過したかをチェックする。所
定時間が経過していた場合(Y)、ステップKS42e
において、CPU31はモデム41を介して警報バッフ
ァ34上の警報情報を集中監視装置10へ送信する。ス
テップKS42eの処理が終了したとき、或いはステッ
プKS42dでのチェックで所定時間経過していないと
き(N)、送信処理を一度終了して図10の処理フロー
に戻る。ここで、所定時間経過していないときステップ
KS40の処理を終了するのは、集中監視装置10が前
回の通信で送信した警報情報に対する受信応答をする機
会を与えるためである。
【0029】(II)(2)(c)接点入力演算処理KS
71 図13は、図10中の接点入力演算処理KS71を示す
フローチャートである。ステップKS71の接点入力演
算処理は、ステップKS71a〜KS71cで構成され
ている。ステップKS71aにおいて、CPU31はパ
ラメータに基づいて複数の接点入力信号を選択し、その
まま使用できる接点入力信号はそのままメモリ32に記
憶する。ステップKS71bにおいて、CPU31はパ
ラメータで指定された接点入力信号のレベルを反転す
る。つまり、指定された接点入力信号のレベルの“0”
は“1”に、“1”は“0”にする。この処理は、例え
ば接点入力信号の採取の仕方で、機械の稼働を表すレベ
ルが“0”であったり、“1”であったりするので、そ
れらの統制をはかるために行われる。統制された接点入
力信号も、メモリ32に記憶される。ステップKS71
cにおいて、CPU31はパラメータで指定された複数
の接点入力信号のレベルの論理演算をする。この論理演
算は、OR演算の組合せで行われる。論理演算結果がメ
モリ32の指定ビットに格納される。このようにするこ
とで、複数の接点入力信号の状態の組合わせで運転状況
が把握できる監視項目も、メモリ32の1ビットに格納
されることになるので、メモリ容量の増大を防ぐことが
できる。図13のステップKS71cの後、接点入力演
算処理が終了する。
【0030】(II)(2)(d)アナログ入力演算処理
KS72 図14は、図10中のアナログ入力演算処理KS72を
示すフローチャートである。アナログ入力演算処理KS
72はステップKS72aとステップKS72bとで構
成されている。ステップKS72aにおいて、そのとき
アナログ入力端子37から入力されているアナログ入力
信号は、A/D変換器38によってデジタル変換され、
CPU31に与えられる。ステップKS72bにおい
て、CPU31はデジタル化されたアナログ入力信号を
パラメータに基づいて解析し、解析結果をメモリ32に
記憶する。
【0031】(II)(2)(e)警報情報セット処理K
S80 図15は、図10中の警報情報セット処理KS80を示
すフローチャートである。ステップKS80の警報情報
セット処理は、図15のステップKS81〜KS86で
構成されている。ステップKS81において、CPU3
1はメモリ32上の最新のリアルタイム情報に対して、
パラメータで指定された条件を参照した演算を行い、さ
らにステップKS82でその演算結果の判定を行う。演
算結果が異常を示すとき、つまり接点入力信号或いはア
ナログ入力信号のいずれかが異常判定条件を満たすとき
(Y)、ステップKS83において、CPU31は前回
の通信から所定時間経過しているかどうかを判定する。
所定時間が経過していた場合(Y)、ステップKS84
でCPU31は警報情報を警報バッファ34に保持す
る。ステップKS82で異常がないと判定された場合
(N)、ステップKS85において、CPU31は、直
前まで異常が発生していたかどうかを判断し、発生して
いた場合(Y)、ステップKS86で警報が復旧したと
いう情報を送信バッファ33に保持させる。これによ
り、異常の復旧したことを集中監視装置10に連絡でき
る。ステップKS81〜KS86の後に、警報演算処理
は一度処理を終了する。
【0032】(II)(2)(f)集計情報生成処理KS
90 図16は、図10中の集計情報生成処理KS90を示す
フローチャートである。ステップKS90の集計情報生
成処理は、図16のステップKS91〜KS93で構成
されている。ステップKS91において、CPU31は
メモリ32に記憶されている接点入力信号のレベルか
ら、例えば被監視機器50の運転時間を集計する。CP
U31はパラメータで指定された接点入力信号が例えば
“1”であれば、モーター等の機器が運転中と判断す
る。CPU31は、その運転時間を集計して更新し、集
計情報としてメモリ32に格納する。続くステップKS
92において、CPU31は、メモリ32に記憶されて
いるアナログ入力信号の値から、工業計器の指示値を推
定する。工業計器としては、電流計、排水における溶存
酸素量(DO)を測定する計器、酸性度を測定するpH
メータ、水の透明度に相当する紫外線透過度(UV)を
測定する計器等が考えられる。CPU31は各工業計器
から得られたアナログ入力信号の最大値、最小値の判定
とその平均値を求め、それをメモリ32に集計情報とし
て記憶する。ステップKS93において、CPU31は
パルス入力の集計を行う。CPU31は、電力量計或い
は流水計等からのパルス数を計数しているカウンタ40
のデータから、それら電力量計或いは流水計等から出力
したパルス数を検出し、検出結果を集計情報としてメモ
リ32に記憶する。ステップKS90の集計情報生成処
理、つまりステップKS91〜KS93の処理が終了す
ると、図10のステップKS10に戻り、処理フローが
循環して行われる。
【0033】以上のように、本実施形態は遠隔監視シス
テムを構成しているので、次の(a)〜(e)のような
効果が得られる。 (a) 各子局端末30は、被監視機器50から得られ
た接点入力信号とアナログ入力信号とに基づき、リアル
タイム情報と集積情報をそれぞれ生成するので、遠隔監
視対象の各子局の設備を、集中監視のために構築した
り、計器類の増設も不要である。よって、遠隔監視シス
テムを組む場合の設備投資費が少なくて済むと共に、そ
れに要する時間も不要になる。 (b) 各子局端末30−1〜30−nが統計に必要な
集計情報を生成して、集中監視装置10にそれぞれ送信
する構成になっているので、該集中監視装置10を停止
することが可能である。また、集中監視装置10に自動
電源制御装置21を備え、各子局端末30が警報情報を
生成して集中監視装置10に送信し、この集中監視装置
10が、警報情報を担当者等に電話連絡する構成にして
いるので、夜間や休日に親局を無人化できる。よって、
親局側で人件費の削減と節電が可能になる。 (c) 集中監視装置10と子局端末30とを公衆電話
回線網の通信回線Lで接続する構成になっているので、
設備投資費が少なくて済むと共に、遠隔監視システムに
おけるランニングコストも節約できる。 (d) 各子局端末30にCPU31、メモリ32、送
信バッファ33及び警報バッファ34を備え、図10の
処理フローを循環して行うので、要求のあったリアルタ
イム情報と集計情報を集中監視装置10に送信するばか
りでなく、異常が発生したときに確実にかつ速やかに警
報情報を送信できる。よって、親局を無人化しても、異
常の発生に対処することができる。 (e) リアルタイム情報、集計情報、警報情報の種類
や、それらを生成する条件を集中監視装置10からパラ
メータで指示する構成であるので、その設定や変更や追
加が容易であり、子局端末30を共通設計にすることが
可能であると共に、監視対象設備の内容に関わらず種々
の遠隔監視システムを構築できる。
【0034】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず種々の変形が可能である。その変形例としては、例え
ば次のようなものがある。 (i) 上記実施形態では、集中監視装置10で複数の
子局を監視しているが、1箇所の子局を遠隔監視する場
合でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。 (ii) 各子局端末30と集中監視装置10とは、公衆
電話回線網で接続されるが、ディジタル統合ネット等の
他の通信回線で接続することも可能である。 (iii) 音声合成装置21及びNCU22を用いて、警
報情報を音声に変換して電話連絡をしているが、ファク
シミリ装置を用いて連絡することも可能である。 (iv) 図10の処理フローは、循環して行われればよ
く、その処理フローの順序は図10に限定されない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の本発
明によれば、親局に運転情報管理手段と統計情報管理手
段とを有する集中監視装置を備え、被監視機器から得ら
れる接点入力信号とアナログ入力信号に基づいてリアル
タイム情報を生成するリアルタイム情報生成手段と、集
計情報を生成する集計情報生成手段とを有する子局端末
を子局に設けているので、遠隔監視対象の各子局の被監
視機器を、集中監視のために改造したり、計器類を増設
する必要がなくなる。よって、遠隔監視システムを構築
する場合の設備投資費か少なくても済むと共に、それに
要する時間も少なくて済む。第2の発明は、第1の発明
における子局端末に警報送信手段を設け、集中監視装置
に自動電源制御装置と通報手段を設けているので、親局
が無人状態で集中監視装置の電源をオフ状態にしている
ときに、子局で異常が発生しても、警報情報を所定の場
所に通報することができる。そのため、親局における監
視業務を合理化できると共に節電が可能になる。第3の
発明は、パラメータ設定処理と送信情報セット処理とク
リア処理と情報送信処理と警報送信処理と情報記憶処理
と警報情報セット処理と集計情報生成処理とを有する処
理フローを、子局端末が循環して行うので、集中監視装
置からの送信要求に応じたリアルタイム情報と集計情報
とを該集中監視装置に送信ができると共に、子局で異常
が発生した場合も、自動的に警報情報を集中監視装置に
送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す遠隔監視システムの構
成ブロック図である。
【図2】図1中の集中監視装置を示す概略の構成ブロッ
ク図である。
【図3】図1中の子局端末を示す概略の構成ブロック図
である。
【図4】図1中の被監視機器の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】図1中の集中監視装置10の処理を説明するフ
ローチャートである。
【図6】図2中のディスプレイ装置16におけるリアル
タイム情報の表示例を示す図である。
【図7】図2中のプリンタ17の出力する統計データの
例を示す図である。
【図8】図2中のディスプレイ装置16における警報情
報の表示例を示す図である。
【図9】警報情報の連絡先リストを示す図である。
【図10】図1中の子局端末30での処理を説明するフ
ローチャートである。
【図11】図10中の指令処理KS20を説明するフロ
ーチャートである。
【図12】図10中の送信処理KS40を説明するフロ
ーチャートである。
【図13】図10中の接点入力演算処理KS71を示す
フローチャートである。
【図14】図10中のアナログ入力演算処理KS72を
示すフローチャートである。
【図15】図10中の警報情報セット処理KS80を示
すフローチャートである。
【図16】図10中の集計情報生成処理KS90を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10 集中監視装置 30,30−1〜30−n 子局端末 50,50−1〜50−n 被監視機器 70 外部警報連絡先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−213027(JP,A) 特開 平5−46891(JP,A) 特開 平5−111074(JP,A) 特開 平5−307693(JP,A) 特開 平8−79855(JP,A) 特開 平9−121254(JP,A) 特開 平9−172691(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08C 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局内に設けられた集中監視装置と、 前記親局から遠隔地に配置され被監視機器を有する一つ
    または複数の子局内に筐体に収容されて設けられ、該親
    局と通信回線を介して接続される子局端末とを備え、 前記集中監視装置は、前記子局から与えらる要求時点の
    運転状況を示すリアルタイム情報から該各子局の運転状
    況を把握して表示する運転情報管理手段と、前記リアル
    タイム情報或いは前記子局で集計された集計情報に基づ
    いて統計処理する統計情報管理手段とを有し、 前記子局端末は、予め前記集中監視装置から与えられた
    指示条件に基づき前記被監視機器からコネクタを介して
    得られた接点入力信号またはアナログ入力信号を解析し
    て該集中監視装置の要求する前記リアルタイム情報を生
    成するリアルタイム情報生成手段と、前記接点入力信号
    または前記アナログ入力信号のうち、前記集中監視装置
    から予め指定された接点入力信号またはアナログ入力信
    号を解析し、この解析結果を所定時間集計することで前
    記集計情報を生成する集計情報生成手段とを、有するこ
    とを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の子局端末に、前記集中監視装
    置から予め与えられた異常判定条件に基づき前記接点入
    力信号または前記アナログ入力信号を解析して前記子局
    における異常を検出し、該集中監視装置と通信中のとき
    には、該異常内容を示す警報情報を前記通信回線を介し
    て前記集中監視装置に送信し、通信中でないときには、
    該通信回線を介して該集中監視装置を呼び出しその警報
    情報を送信する警報送信手段を設け、 前記集中監視装置に、前記子局端末からの呼び出しがあ
    ると該集中監視装置の電源を強制的に立ち上げてオン状
    態にする自動電源制御装置と、前記子局端末から送信さ
    れた警報情報を前記親局内外の所定箇所に通報する通報
    手段とを、設けたことを特徴とする遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 親局内に設けられた集中監視装置と、前
    記親局から遠隔地に配置され被監視機器を有する一つま
    たは複数の子局内に筐体に収容されて設けられ、該親局
    と通信回線を介して接続される子局端末とを備え、 前記集中監視装置は、前記子局から与えらる要求時点の
    運転状況を示すリアルタイム情報から該子局の運転状況
    を把握して表示する運転情報管理機能と、前記リアルタ
    イム情報或いは前記子局で集計された集計情報に基づい
    て統計処理する統計情報管理機能と、前記子局から与え
    られる該子局での異常の発生を示す警報情報を受信して
    該警報情報を所定箇所に通報する警報情報通報機能と、
    前記リアルタイム情報と前記集計情報と前記警報情報と
    を生成する条件を示すパラメータを出力するパラメータ
    出力機能とを有し、 前記子局端末は、前記被監視機器からコネクタを介して
    入力された接点入力信号とアナログ入力信号とを用い前
    記パラメータに基づく前記リアルタイム情報と前記集計
    情報と前記警報情報とを生成し、これらリアルタイム情
    報と集計情報と警報情報とを前記通信回線を介して前記
    集中監視装置へ送信する情報送信機能を有する遠隔監視
    システムにおいて、 前記子局端末は、 前記パラメータが前記集中監視装置から与えられた場
    合、該パラメータを、前記リアルタイム情報と前記集計
    情報と前記パラメータとを記憶するための記憶手段に、
    記憶するパラメータ設定処理と、 前記集中監視装置から前記リアルタイム情報または前記
    集計情報の送信要求があった場合、その時点で前記記憶
    手段に記憶されている最新の前記リアルタイム情報また
    は該記憶手段に記憶されている前記集計情報のうちの該
    集中監視装置か要求された集計情報を読出して第1の保
    持手段に保持する送信情報セット処理と、 前記通信回線を介して前記集中監視装置の前記警報情報
    の受信に対する応答があった場合、前記警報情報を一時
    的に保持するための第2の保持手段を空にするクリア処
    理と、 前記第1の保持手段内に前記リアルタイム情報または前
    記集計情報が保持されている場合、該リアルタイム情報
    または該集計情報を前記集中監視装置へ送信する情報送
    信処理と、 前記第2の保持手段内に前記警報情報が保持され、かつ
    前記集中監視装置と通信中の場合、前回の該通信から所
    定期間経過したことを条件に該第2の保持手段内の該警
    報情報を該集中監視装置へ送信し、該第2の保持手段内
    に該警報情報が保持され、かつ該集中監視装置と通信中
    でない場合、該集中監視装置との間に通話路を形成し、
    前回の該通信から所定期間経過したことを条件に該第2
    の保持手段内の該警報情報を該集中監視装置へ送信する
    警報送信処理と、 前記被監視機器の出力する前記接点入力信号及び前記ア
    ナログ入力信号を入力し、前記パラメータに基づき前記
    リアルタイム情報を生成して前記記憶手段に記憶する情
    報記憶処理と、 前記被監視機器の出力する前記接点入力信号及び前記ア
    ナログ入力信号を入力し、前記パラメータに基づき前記
    警報情報を生成して前記第2の保持手段に保持する警報
    情報セット処理と、 前記パラメータに基づき、前記記憶手段に記憶されてい
    る前記リアルタイム情報を集計して前記集計情報を生成
    し、該集計情報を該記憶手段に記憶する集計情報生成処
    理とを、 有する処理フローを循環して行うことを特徴とする遠隔
    監視システムの監視方法。
JP3826796A 1996-02-26 1996-02-26 遠隔監視システム及びその監視方法 Expired - Lifetime JP2815568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3826796A JP2815568B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 遠隔監視システム及びその監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3826796A JP2815568B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 遠隔監視システム及びその監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09231494A JPH09231494A (ja) 1997-09-05
JP2815568B2 true JP2815568B2 (ja) 1998-10-27

Family

ID=12520550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3826796A Expired - Lifetime JP2815568B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 遠隔監視システム及びその監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2815568B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3494932B2 (ja) * 1999-10-08 2004-02-09 株式会社山武 広域ビル監視システム
JP2002288369A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Kurita Water Ind Ltd 設備管理システム
JP2003202921A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd プラント運転監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09231494A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5664202A (en) Intelligent power consumption monitoring and control system
CN110988543A (zh) 一种配电自动化终端检测监控系统
CN111003883A (zh) 一种智能一体化污水处理设备实时信息报警方法及系统
JP2815568B2 (ja) 遠隔監視システム及びその監視方法
JP3274574B2 (ja) ガスセキュリティ装置
JP2003018678A (ja) 監視端末装置及び監視システム
JP2000155613A (ja) 生コンクリート製造プラントの遠隔保守管理装置
JPH10326109A (ja) ポンプ機場リモート監視システム
JPH049675Y2 (ja)
JP2020150581A (ja) 監視システム
JP3301016B2 (ja) 自動検針通報装置におけるガス残量監視装置
JP3153791B2 (ja) 自動通報装置におけるガス残量監視装置
JPH05208193A (ja) 浄化槽の遠隔管理方法
CN220490951U (zh) 车辆保险检测装置及车辆
CN216310244U (zh) 直流充电桩整流器功率管开路故障诊断装置
KR100328438B1 (ko) 이동통신 교환기의 경보 상태 진단방법
JPH10160100A (ja) 複数のポンプ場監視装置
JP2004279120A (ja) 電子式電力量計
JPH11238190A (ja) 検針システム
CN114859260A (zh) 一种用于供电微处理器的低功耗电源监控方法和系统
JP2870019B2 (ja) ビル群管理システム
JPH01255396A (ja) 中央監視制御システム
CN115396749A (zh) 智能电缆故障监测装置
JP2000101748A (ja) 自動通報装置
JPS63173447A (ja) 自動販売機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980804

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100814

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100814

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term